JP4395933B2 - 画像検索装置、画像検索方法および記録媒体 - Google Patents

画像検索装置、画像検索方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め登録された登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索装置および画像検索方法、ならびにその方法を実行する記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、予め登録された画像が画像中に存在するか否かの検索を行うための手法として画像検索方法が提案されている。一般に画像検索方法は、入力画像中から登録画像の検索をリアルタイムに処理することが要求されている。
【0003】
登録画像の検索において、入力画像中の全画素を注目画素として登録画像のマッチングを行うと、膨大な処理時間がかかる。そこで、従来から、登録画像とマッチングさせる画像の中心点を求める方法として、例えば1文字分の大きさの領域を抽出し、抽出した領域内の画素が存在する幅及び高さから中心点を求める方法、また登録画像が円を有し、円の内側のみにさまざまな模様が描かれている場合は、円周上の複数の点においてエッジの有無により円を抽出し、円の中心点を求める方法など、種々の手法が提案されている。
【0004】
しかし、入力画像が回転している場合、入力画像を所定角度毎に回転させ、その度に回転処理された画像データと登録画像とのマッチングを行い、全角度のマッチング率により、登録画像であるか否かの判定を行うなど、検索処理が複雑となり、高速に登録画像の検索を行うことが難しくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来の画像検索方法では、登録画像の検索に膨大な処理時間がかかり、リアルタイムに処理を行うことが困難になるという問題点を有していた。
【0006】
この画像検索装置、画像検索方法および記録媒体では、同一方向に対して各列毎の画素数をカウントし、そのカウント数と予め登録しておいた各角度の列毎のテンプレートデータとの比較を行うことにより、入力画像の回転角度を検出し、入力画像の回転角度の補正を行い、登録画像の検索を高速かつ高精度に行うことが要求されている。
【0007】
本発明は、入力画像の回転角度を高速に検出して入力画像の回転角度の補正を行い、登録画像の検索を高速かつ高精度に行うことができる画像検索装置、および、入力画像の回転角度を高速に検出して入力画像の回転角度の補正を行い、登録画像の検索を高速かつ高精度に行うための画像検索方法、ならびに、その画像検索方法を実行するための記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の画像検索装置は画像を入力する画像入力部と、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成部と、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成部と、予め複数の登録画像の各テンプレートデータを登録しておくメモリと、作成した射影データとテンプレートデータとの比較を行う射影データ比較部と、射影データ比較部における比較結果により入力画像の回転角度を検出する角度検出部と、を有し、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索装置であって、角度検出部で検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正部を有すると共に、メモリには、各登録画像に対して所定の角度回転された複数の射影データをそれぞれテンプレートデータとして登録しておき、射影データ作成部がウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較部が第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出部が第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正部が検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行う構成を備えている。
【0009】
これにより、入力画像の回転角度を高速に検出して入力画像の回転角度の補正を行い、登録画像の検索を高速かつ高精度に行うことができる画像検索装置が得られる。
【0010】
上記課題を解決するために本発明の画像検索方法は入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予めメモリに複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果によりウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法であって、登録画像の検索を行う前に、角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、射影データ作成ステップにおいてウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正ステップにおいて検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成する構成を備えている。
【0011】
これにより、入力画像の回転角度を高速に検出して入力画像の回転角度の補正を行い、登録画像の検索を高速かつ高精度に行うための画像検索方法が得られる。
【0012】
上記課題を解決するために本発明の記録媒体は入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予め複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果によりウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法のプログラムを記録した記録媒体であって、登録画像の検索を行う前に、角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、射影データ作成ステップにおいてウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正ステップにおいて検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成するためのプログラムを記録した構成を備えている。
【0013】
これにより、上記画像検索方法を実行するための記録媒体が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の画像検索装置は、画像を入力する画像入力部と、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成部と、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成部と、予め複数の登録画像の各テンプレートデータを登録しておくメモリと、作成した射影データとテンプレートデータとの比較を行う射影データ比較部と、射影データ比較部における比較結果により入力画像の回転角度を検出する角度検出部と、を有し、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索装置であって、角度検出部で検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正部を有すると共に、メモリには、各登録画像に対して所定の角度回転された複数の射影データをそれぞれテンプレートデータとして登録しておき、射影データ作成部がウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較部が第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出部が第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正部が検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行うこととしたものである。
【0015】
この構成により、射影データと複数のテンプレートデータとの比較に基づいて入力画像の回転角度が検出されるので、入力画像の回転角度の検出が高速化され、その検出回転角度に基づいて入力画像の回転角度の補正を行うことにより、入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができるという作用を有する。
【0016】
請求項2に記載の画像検索方法は、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予めメモリに複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果によりウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法であって、登録画像の検索を行う前に、角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、射影データ作成ステップにおいてウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正ステップにおいて検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成することとしたものである。
【0017】
この構成により、射影データと複数のテンプレートデータとの比較に基づいて入力画像の回転角度が検出されるので、入力画像の回転角度の検出が高速化され、その検出回転角度に基づいて入力画像の回転角度の補正を行うことにより、入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができるという作用を有する。
【0026】
また、この画像検索方法において、射影データ作成ステップにおいては、複数方向に対して画素値を計数することとしたものである。
【0027】
この構成により、1方向に対する画素値の数のみでは発生する誤りが防止されるので、入力画像の回転角度を更に正確に検出することができるという作用を有する。
【0028】
請求項に記載の画像検索方法は、請求項に記載の画像検索方法において、射影データ比較ステップにおいては、一つの方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果により、他方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果を制御することとしたものである。
【0029】
この構成により、他方向において検索する角度を絞り込むことができるので、入力画像の回転角度を更にいっそう高速に検出することができるという作用を有する。
【0030】
請求項に記載の画像検索方法は、請求項に記載の画像検索方法において、射影データ比較ステップにおいては、最大画素数・最小画素数・標準偏差・平均画素数のいずれかを用いて比較を行うこととしたものである。
【0031】
この構成により、全列の一致度を求めなくても高速に非登録画像であることを判定することができ、また登録画像の角度を高速に絞り込むことができるという作用を有する。
【0032】
請求項に記載の記録媒体は、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予め複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果によりウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法のプログラムを記録した記録媒体であって、登録画像の検索を行う前に、角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、射影データ作成ステップにおいてウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正ステップにおいて検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成するためのプログラムを記録することとしたものである。
【0033】
この構成により、入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができる画像検索方法を任意の場所・期間に行うことができるという作用を有する。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図15を参照しながら説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による画像検索装置を示すブロック図である。
【0036】
図1において、1は画像データを入力する画像入力部、2は画像入力部1により入力された画像データに対し、或る注目画素を中心としN画素×N画素サイズのウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成部、3はウィンドウデータ生成部2により生成されたウィンドウデータの2値化処理(例えば、画像データの明度を求め、その明度と所定の閾値との比較を行うことによる2値化処理)を行う2値化処理部、4は2値化処理部3により2値化されたウィンドウデータに対し、同一方向(例えば垂直方向)の各列毎に画素数をカウントすることにより射影データを作成する射影データ作成部、5は射影データ作成部4により作成された射影データと予め登録されている各角度のテンプレートデータとの比較を行う射影データ比較部、6は射影データ比較部5により比較された結果により角度を検出する角度検出部、7は角度検出部6により検出された角度に応じて、2値化処理部3により2値化されたウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正部、8は角度補正部7により補正された角度補正後のウィンドウデータと予め登録された登録画像との一致度を判定する一致度判定部である。
【0037】
ここで、図1の構成について図3を用いて説明する。図3は検出すべき登録画像を示す画像図である。図1において、ウィンドウデータ生成部2と2値化処理部3を入れ替え、画像入力部1により入力された画像データに対し、2値化処理部3により2値化処理を行い、2値化処理部3により2値化処理された画像データに対し、ウィンドウデータ生成部2によりある注目画素を中心としN画素×N画素サイズのウィンドウデータを生成してもよい。また、2値化処理を行わず、射影データ作成部4は多値のウィンドウデータ(多値化ウィンドウデータ)に対し、同一方向の各列毎に画素値の総和を求めることにより、射影データを作成してもよい。また上記注目画素は、画像入力部1により入力された画像データの全画素としてもよいが、ここでは図3に示すような、円を有し円の内側のみに模様が存在する登録画像9の検索を例に説明を行うものであり、円の中心画素を検出し、検出した画素を注目画素とする。さらに、角度補正部7は、登録画像を回転させたり、各角度の登録画像を登録させ、検出した角度に応じて登録画像を選択させることもできる。また、ここではウィンドウデータと登録画像との一致度を判定しているが、射影データを作成した前記ウィンドウデータのサイズとは異なる第2のウィンドウを生成し、登録画像との一致度を判定してもよい。
【0038】
次に、以上のように構成された画像検索装置について、図2、図4〜図7を用いてその動作を説明する。図2は図1の画像検索装置の動作を示すフローチャートであり、図4は登録画像に対する各角度のテンプレートデータを示す角度テンプレート対応図、図5は入力画像に対する所定サイズのウィンドウ内の画像を示す画像図、図6は図5の画像に対する射影データを示すデータ図、図7は図5の画像の角度を補正した後の画像を示す画像図である。
【0039】
まず、画像入力部1により画像データを入力し(S1)、画像入力部1により入力された画像データに対し、円の中心画素を検出することにより注目画素の抽出を行う。円の中心画素の検出方法については詳細を後述する。次に、ウィンドウデータ生成部2により前記抽出した或る注目画素を中心とし所定サイズ(例えば25画素×25画素)のウィンドウデータを生成し(S2、ウィンドウデータ生成ステップ)、ウィンドウデータ生成部2により生成されたウィンドウデータに対し、2値化処理部3により2値化処理(例えば、カラー画像信号の明度を求め、その明度と所定の閾値との比較を行うことによる2値化処理)を行う(S3、2値化処理ステップ)。ここで2値化されたウィンドウデータ(2値化ウィンドウデータ)11(図5)において、射影データ作成部4により、まず垂直方向の第1列目の画素数をカウントし、次に垂直方向の第2列目の画素数をカウントし、同様にしてウィンドウ内の垂直方向に対し全ての列の画素数をそれぞれ列毎にカウントする(S4,S5、射影データ作成ステップ)。以上により求めた垂直方向の列毎のカウント値を射影データ12(図6)とし、予め登録しておいた各角度のテンプレートデータ10(図4)との比較を行う。テンプレートデータ10の作成方法および比較方法については詳細を後述する。ここで射影データ比較部5により、まず上記求めた射影データ12と予め登録しておいた角度0度のテンプレートデータ10B−0との比較を行う(S6、射影データ比較ステップ)。いま、角度0度のテンプレートデータ10B−0のみしか比較を行っていないので、入力画像の回転角度として角度0度を検出する(S7)。同様にして全ての角度のテンプレートデータ10B−0〜10B−350と比較を行う(S8)。角度検出部6は、射影データ12と角度0度〜角度350度までのテンプレートデータ10との比較結果により、比較結果の値が最も小さい(射影データ12に最も類似した)テンプレートデータの角度(ここでは射影データ12と70度のテンプレートデータ10B−70とが最も類似している。)を検出する(S7、角度検出ステップ)。以上のステップS6〜ステップS8によりウィンドウデータ11の傾いた角度(入力画像の回転角度)を検出する。ここで角度補正部7によりウィンドウデータ11をステップS7により検出した角度分(ここでは70度)だけ角度補正を行う(S9)。角度補正方法については詳細を後述する。次に、一致度判定部8により、上記ウィンドウデータ11に対し角度補正された角度補正後の画像13(図7)と予め登録しておいた登録画像9との一致度(例えば、黒画素と白画素の一致する割合によるマッチング)の判定を行い(S10、一致度判定ステップ)、登録画像9に一致するか否かの判定を行う。ある注目画素に対し、ステップS2からステップS10までの一連の処理が終了し、次の注目画素が存在すると(S11)、注目画素を移動し(S12)、次の注目画素に対し、ステップS2からステップS10までの処理を繰り返す。同様にして全ての画素に対しステップS2からステップS10までの処理を行い、全ての注目画素に対し処理が終了すると(S11)、検索処理が終了する。
【0040】
テンプレートデータ10の作成方法の詳細を図4を参照し説明する。画像10A−0は、検出すべき登録画像9を角度0度に回転させたときの画像(全く回転させないときの画像)で、画像10A−70は、検出すべき登録画像9を角度70度に回転させたときの画像で、同様に画像10A−350は、検出すべき登録画像9を角度350度に回転させたときの画像である。テンプレートデータ10B−0は、画像10A−0に対し垂直方向に列毎に画素数をカウントした射影データで、テンプレートデータ10B−70は、画像10A−70に対し垂直方向に列毎に画素数をカウントした射影データで、同様にテンプレートデータ10B−350は、画像10A−350に対し垂直方向に列毎に画素数をカウントした射影データである。テンプレートデータをここでは角度10度おきで作成しているが、例えば角度1度おきにテンプレートデータを作成することにより、入力画像の傾きをより高精度に検出でき、マッチングをより高精度に行うことができる。
【0041】
射影データ12とテンプレートデータ10との比較方法について図4及び図6を参照し説明する。射影データ12の第i列目(i=1、2、…、N)の値をSiとし、角度k度(k=0、10、…、350)のテンプレートデータ10B−kの第i列目の値をTkiとすると、射影データ12と角度k度のテンプレートデータ10B−kとの比較結果Rkは、(1)式の様に求められる。同様にして、他の角度のテンプレートデータと射影データとの比較結果Rkを求め、比較結果Rkが最も小さくなるテンプレートデータに対応する角度k度を求める。
【0042】
Rk=Σ|Si−Tki|・・・・・・(1)
実際、図5の入力画像のウィンドウデータ11に対する射影データ12と図4の各角度のテンプレートデータとを(1)式により比較すると、60度のテンプレートデータとの比較結果R60は46、70度のテンプレートデータとの比較結果R70は20、80度のテンプレートデータとの比較結果R80は30、その他0度〜350度のテンプレートデータとの比較結果は上記70度の比較結果より大きくなり、(1)式により、70度が求められる。このように各角度のテンプレートデータと入力画像との比較において、各角度のテンプレートデータ間の角度を10度おきに作成しても入力画像の角度に最も近い角度を検出することができるが、入力画像と登録画像の相対角度を一致させ、マッチングを精度よく行うために、各角度のテンプレートデータ間の最低角度を6度以下にする。
【0043】
次に、円の中心画素の検出方法について図8を参照しながら説明する。図8は円の中心画素の検出方法の説明図である。図8において、円14は登録画像の一部であり、注目画素15は円14の中心画素であり、円周上の画素16A−0〜16A−11は円14の円周上に存在する画素であり、円周上の画素16B−0〜16Bー11は円14の外側で円周上の画素16A−0〜16A−11に隣接する画素である。円周上の画素16A−jおよび16B−j(j=0、1、…、11)において、(2)式を満たすとき円の内部と円の外部との境界にエッジが存在するものとする。
【0044】
画素16A−jの値<画素16B−jの値・・・・(2)
また、登録画像の特徴色の下限値をC0(例として0)、上限値をC1(例として50)とすると、円周上の画素16A−jの値が(3)式を満たすとき、円周上の画素16A−jは、登録画像と色味が一致しているものとする。
【0045】
C0(0)≦画素16A−jの値≦C1(50)・・・・・(3)
円周上の複数の位置(ここでは12個所)全てにおいて、(2)式および(3)式を満たすとき、注目画素15を円14の中心画素とする。
【0046】
入力された画像に対し、画素単位に注目画素を画像全体に走査し、注目画素毎に周囲画素16A−jおよび16B−j(j=0、1、…、11)に対して(2)式および(3)式の処理を行い、注目画素が円の中心画素であるか否かの判定を行う。
【0047】
角度補正方法について説明する。上記求めた注目画素を中心画素とし、2値化されたウィンドウ内の全黒画素を検出した角度分だけ角度補正を行う。例えば検出した角度が70度であれば、−70度だけ中心画素を中心に全黒画素を回転させる。
【0048】
なお、本実施の形態では、射影データ12は垂直方向の画素数をカウントすることにより求めているが、同一方向であれば水平方向や斜め方向であってもよい。また複数方向でもよい。これを図9〜図11を用いて説明する。図9は左右対象の登録画像を示す画像図であり、図10は角度0度の画像を示す画像図、図11は図10の画像に対するテンプレートデータを示すデータ図、図12は角度180度の画像を示す画像図、図13は図12の画像に対するテンプレートデータを示すデータ図である。ここで、例えば一方向のみの射影データを用いた場合、図9のような左右対称の画像17を登録画像として登録した場合には、図10のような角度0度の画像18に対するテンプレートデータ19と図12のような角度180度の画像20に対するテンプレートデータ21は等しくなり、正しく角度を検出することが困難となる。そこで、複数方向(例えば、水平方向と垂直方向の両方)に対し各列毎に画素数をカウントすることにより射影データを作成すると、左右対称な画像であっても正確に入力画像の傾きを検出することができる。このとき水平方向の射影データは、入力画像を角度90度回転させたときの垂直方向の射影データと等しくなるため、垂直方向の射影データと角度K度のテンプレートデータとを比較するとき、水平方向の射影データは角度K+90度のテンプレートデータと比較を行えばよい。
【0049】
以上のように本実施の形態によれば、画像を入力する画像入力部1と、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成部2と、生成したウィンドウデータを2値化して2値化ウィンドウデータを生成する2値化処理部3と、生成した2値化ウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成部4と、作成した射影データと予め登録しておいた複数のテンプレートデータとの比較を行う射影データ比較部5と、射影データ比較部5における比較結果により入力画像の回転角度を検出する角度検出部6と、検出した回転角度を用いて入力画像の回転角度を補正する角度補正部7と、角度補正された入力画像と登録画像との一致度を判定する一致度判定部8とを設けたことにより、射影データ12と複数のテンプレートデータ10との比較に基づいて入力画像の回転角度を検出することができるので、入力画像の回転角度の検出を高速に行うことができ、その検出回転角度に基づいて角度補正された入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができる。また、2値化処理部を多値化処理部とすれば、多値化ウィンドウデータから射影データを作成することができるので、入力画像の回転角度の検出を更に高精度に行うことができる。さらに、テンプレートデータの角度を6度よりも小さい角度毎に設定するようにしたことにより、テンプレートデータが高精度化されるので、入力画像の回転角度の検出を更に高精度に行うことができる。さらに、複数方向に対して画素値を計数するようにしたことにおり、1方向に対する画素値の係数のみでは発生するおそれのある誤りを防止することができるので、入力画像の回転角度を更に正確に検出することができる。さらに、一つの方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果により、他方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果を制御するようにしたことにより、1方向に対する画素値の係数のみでは発生するおそれのある誤りを防止することができるので、入力画像の回転角度を更に正確に検出することができる。さらに、最大画素数・最小画素数・標準偏差・平均画素数のいずれかを用いて比較を行うようにしたことにより、全列の一致度を求めなくても高速に非登録画像であることを判定することができ、また登録画像の角度を高速に絞り込むことができる。
【0050】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図14、図15を参照しながら説明する。図14、図15は、本発明の実施の形態2による画像検索方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態における画像検索装置の構成は図1と同様の構成であり、実施の形態1とは動作が異なる。
【0051】
図14、図15において、まず、画像データを入力し(S21)、入力された画像データに対し、或る注目画素を中心とし所定サイズ(例えば25画素×25画素)のウィンドウデータを作成し(S11、ウィンドウデータ生成ステップ)、作成されたウィンドウデータに対し、2値化処理(例えば、カラー画像信号の明度を求め、その明度と所定の閾値との比較を行うことによる2値化処理)を行う(S23、2値化処理ステップ)。次に、読み出すテンプレートデータを第1番目の角度のテンプレートデータへ移動する(S24)。次に、全てのテンプレートデータを読み出して比較したか否かを判定する(S25)。最初は全てのテンプレートデータを読み出していないので、上記テンプレートデータおよび2値化処理されたウィンドウデータ(2値化ウィンドウデータ)の第1列目を対象の列とし(S26)、2値化処理されたウィンドウデータの第1列目の画素数「S」をカウントする(S27)。このとき上記テンプレートデータの第1列目の値「T」を読み込む(S28)。ここで上記ウィンドウデータの第1列目の画素数「S」と上記テンプレートデータの第1列目の値「T」とを比較し、差が或るしきい値以内(ここではしきい値を5とする)であれば(S29)、SとTは類似したものと判定し、次に全ての列について処理が行われたか否かを判定し(S30)、最初はウィンドウデータ内の全ての列を比較処理していないので、次の列へ移動する(S31)。同様にして上記ウィンドウデータの第i列目の画素数「S」をカウントし(S27)、上記テンプレートデータの第i列目の値「T」を読み込み(S28)、SとTが類似していれば(S29)、更に次の列の処理を行い、ウィンドウ内の全ての列を比較処理し(S30)、全ての列においてSとTが類似していれば、そのときの上記テンプレートデータに対応する角度と全列の比較結果の総和とを抽出する(S32)。また、列毎にSとTとの比較を行い、いずれか1列でもSとTとの差がしきい値(5)を超すと(S29)、上記テンプレートデータとウィンドウデータとは全く異なるものと判定し、次の角度のテンプレートデータとの比較を行う(S33)。同様にして、全ての角度のテンプレートデータとウィンドウデータとの比較を列毎の画素数で比較し、全列で類似したテンプレートデータに対応した角度と全列の比較結果の総和とを求める(S32)。全ての角度のテンプレートデータとウィンドウデータとの比較が終了すると(S25、射影データ比較ステップ)、上記ステップS32により求めた全比較結果の総和中で最も値が小さくなる(ウィンドウデータと最も類似した)テンプレートデータに対応した角度を抽出する(S34、角度検出ステップ)。前記ステップS34により求めた角度に応じてウィンドウデータの角度補正を行い(S35)、角度補正後のデータと登録画像とのマッチングを行い(S36、一致度判定ステップ)、入力画像が登録画像と一致しているか否かの判定を行う。ある注目画素に対し、ステップS22からステップS36までの一連の処理が終了し、次の注目画素が存在すると(S37)、注目画素へ移動し(S38)、次の注目画素に対し、ステップS22からステップS36までの処理を繰り返す。同様にして全ての画素に対しステップS22からステップS36までの処理を行い、全ての注目画素に対し処理が終了すると(S37)、検索処理が終了する。なお、ステップS24〜S31は射影データ作成ステップを構成する。
【0052】
なお、本実施の形態では、射影データは垂直方向の画素数をカウントすることにより求めているが、同一方向であれば水平方向や斜め方向であってもよい。また複数方向でもよい。例えば一方向のみの射影データを用いた場合、図9のような左右対称の画像17を登録画像として登録した場合には、図10の角度0度の画像18に対するテンプレートデータ19と図12の角度180度の画像20に対するテンプレートデータ21は等しくなり、正しく角度を検出することが困難となる。そこで、複数方向(例えば、水平方向と垂直方向の両方)に対し各列毎に画素数をカウントすることにより射影データを作成すると、左右対称な画像であっても正確に入力画像の傾きを検出することができる。このとき水平方向の射影データは、入力画像を角度90度回転させたときの垂直方向の射影データと等しくなるため、垂直方向の射影データと角度K度のテンプレートデータとの比較を行うとき、水平方向の射影データは角度K+90度のテンプレートデータとの比較を行えばよい。
【0053】
また、本実施の形態では、射影データとテンプレートデータとの比較において、列毎に比較を行っているが、複数の列毎に比較し、射影データに最も類似したテンプレートデータを求めてもよい。また複数方向の画素値をカウントすることにより射影データを作成している場合、角度毎に比較を行うことにより、ある方向での射影データとテンプレートデータとの比較結果により、他の方向の射影データとテンプレートデータとの比較を制御することができる。例えば、垂直方向の射影データを用いて比較結果が小さくなる上位5個のテンプレートデータを抽出することにより角度の絞り込みを行い、次に、水平方向の射影データを用いて、前記求めた上位5個の角度に対し比較処理を行うことにより処理の高速化を図ることができる。
【0054】
また、ウィンドウデータ内の標準偏差や全画素数、列毎の平均画素数(=全画素数÷N列)は、回転角度に依存しないことから、2値化されたウィンドウデータから全画素数を求め、登録画像の全画素数と比較し、(4)式を満たすとき、ウィンドウデータが登録画像の全画素数と一致しているものとし、射影データ比較部5・角度検出部6・角度補正部7・一致度判定部8の各処理を行い、登録画像と一致しているか否かの判定を行う。
【0055】
H−TH<U<H+TH・・・・・(4)
(4)式において、Hは登録画像の全画素数であり、Uはウィンドウデータ内の全画素数、THはしきい値(ここでは50)である。上記画素数の比較が(4)式を満たさないとき、射影データ比較部5・角度検出部6・角度補正部7・一致度判定部8の各処理を行わず、登録画像と一致しないものと判定する。
【0056】
上記(4)式の比較は全画素数を用いているが、先に説明したように、標準偏差や平均画素数のいずれかを用いてもよい。以上により、登録画像とは異なる画像が入力されたとき、角度補正やマッチングを行うことがなく、処理の高速化を図ることができる。
【0057】
また、射影データ比較部において、2値化されたウィンドウデータの最大画素数(または最小画素数)が存在する列を求め、各角度のテンプレートデータの中から上記求めた列に最大画素数(または最小画素数)が存在するテンプレートデータを抽出し、上記抽出したテンプレートデータに対してのみ、射影データの全列とテンプレートデータとの比較を行うことにより、テンプレートデータの比較処理の高速化を図ることができる。
【0058】
以上のように本実施の形態では、最大画素数(または最小画素数)を用いることにより、全角度のテンプレートデータとの比較を行うことがなく、高速に角度の検出が可能となる。
【0059】
(実施の形態3)
図16は本発明の実施の形態3による画像検索装置を示すブロック図である。図16において、31はCPU、32はディスプレイ、33はメモリ、34はスキャナ、35はハードディスク、36はフロッピーディスクドライブ、37はMOディスクドライブ、38はCD−ROMディスクドライブである。
【0060】
フロッピーディスクドライブ36、MOディスクドライブ37またはCD−ROMディスクドライブ38などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、実施の形態1、2で記載した射影データを用いた画像検索方法を実現するプログラムが記録されており、このプログラムをCPU31が実行することにより図1の各構成1〜8が実現される。すなわち、スキャナ34などから画像が入力され、ハードディスク35などに一時的に格納される。ここで、上記プログラムが実行されると、格納された画像データが読み込まれ、射影データを用いた画像検索処理が実行され、その結果がディスプレイ32などに出力される。
【0061】
以上のように本実施の形態によれば、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予め登録しておいた複数のテンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果により入力画像の回転角度を検出する角度検出ステップと、回転角度を用いて入力画像と登録画像との一致度を判定する一致度判定ステップと、を実行させるためのプログラムを記録したことにより、入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができる画像検索方法を任意の場所・期間に行うことができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の画像検索装置によれば、画像を入力する画像入力部と、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成部と、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成部と、予め複数の登録画像の各テンプレートデータを登録しておくメモリと、作成した射影データとテンプレートデータとの比較を行う射影データ比較部と、射影データ比較部における比較結果により入力画像の回転角度を検出する角度検出部と、を有し、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索装置であって、角度検出部で検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正部を有すると共に、メモリには、各登録画像に対して所定の角度回転された複数の射影データをそれぞれテンプレートデータとして登録しておき、射影データ作成部がウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較部が第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出部が第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正部が検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行うので、入力画像の回転角度の検出を正確かつ高速化することができ、その検出回転角度に基づいて回転角度が補正された入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができるという有利な効果が得られる。
【0063】
請求項2に記載の画像検索方法によれば、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予めメモリに複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果によりウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法であって、登録画像の検索を行う前に、角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、射影データ作成ステップにおいてウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正ステップにおいて検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成するので、入力画像の回転角度の検出を正確かつ高速化することができ、その検出回転角度に基づいて回転角度が補正された入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができるという有利な効果が得られる。
【0068】
更に、射影データ作成ステップにおいては、複数方向に対して画素値を計数することにより、1方向に対する画素値の数のみでは発生するおそれのある誤りが防止されるので、入力画像の回転角度を更に正確に検出することができるという有利な効果が得られる。
【0069】
請求項に記載の画像検索方法によれば、請求項に記載の画像検索方法において、射影データ比較ステップにおいては、一つの方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果により、他方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果を制御することにより、他方向における検索角度を絞り込むことができるので、入力画像の回転角度を更にいっそう高速に検索することができるという有利な効果が得られる。
【0070】
請求項に記載の画像検索方法によれば、請求項に記載の画像検索方法において、射影データ比較ステップにおいては、最大画素数・最小画素数・標準偏差・平均画素数のいずれかを用いて比較を行うことにより、全列の一致度を求めなくても高速に非登録画像であることを判定することができ、また登録画像の角度を高速に絞り込むことができるという有利な効果が得られる。
【0071】
請求項に記載の記録媒体によれば、入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、作成した射影データと予め複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、射影データ比較ステップにおける比較結果によりウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、登録画像が入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法のプログラムを記録した記録媒体であって、登録画像の検索を行う前に、角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、射影データ作成ステップにおいてウィンドウデータから第1の方向の射影データと第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、射影データ比較ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとを比較して、角度検出ステップにおいて第1及び第2の方向の射影データとテンプレートデータとがそれぞれ一致したとき第1の方向の射影データの回転角度を入力画像の回転角度として検出し、角度補正ステップにおいて検出した回転角度に応じてウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成するためのプログラムを記録したことにより、入力画像中に登録画像があるか否かの検索を高速かつ高精度に行うことができる画像検索方法を任意の場所・期間に行うことができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像検索装置を示すブロック図
【図2】図1の画像検索装置の動作を示すフローチャート
【図3】検出すべき登録画像を示す画像図
【図4】登録画像に対する各角度のテンプレートデータを示す角度テンプレート対応図
【図5】入力画像に対する所定サイズのウィンドウ内の画像を示す画像図
【図6】図5の画像に対する射影データを示すデータ図
【図7】図5の画像の角度を補正した後の画像を示す画像図
【図8】円の中心画素の検出方法の説明図
【図9】左右対象の登録画像を示す画像図
【図10】角度0度の画像を示す画像図
【図11】図10の画像に対するテンプレートデータを示すデータ図
【図12】角度180度の画像を示す画像図
【図13】図12の画像に対するテンプレートデータを示すデータ図
【図14】本発明の実施の形態2による画像検索方法を示すフローチャート
【図15】本発明の実施の形態2による画像検索方法を示すフローチャート
【図16】本発明の実施の形態3による画像検索装置を示すブロック図
【符号の説明】
1 画像入力部
2 ウィンドウデータ生成部
3 2値化処理部
4 射影データ作成部
5 射影データ比較部
6 角度検出部
7 角度補正部
8 一致度判定部
31 CPU
32 ディスプレイ
33 メモリ
34 スキャナ
35 ハードディスク
36 フロッピーディスクドライブ
37 MOディスクドライブ
38 CD−ROMディスクドライブ

Claims (5)

  1. 画像を入力する画像入力部と、前記入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成部と、前記生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成部と、予め複数の登録画像の各テンプレートデータを登録しておくメモリと、前記作成した射影データと前記テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較部と、前記射影データ比較部における比較結果により前記入力画像の回転角度を検出する角度検出部と、を有し、前記登録画像が前記入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索装置であって、
    前記角度検出部で検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正部を有すると共に、前記メモリには、各登録画像に対して所定の角度回転された複数の射影データをそれぞれテンプレートデータとして登録しておき、前記射影データ作成部が前記ウィンドウデータから第1の方向の射影データと前記第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、前記射影データ比較部が前記第1及び第2の方向の射影データと前記テンプレートデータとを比較して、前記角度検出部が前記第1及び第2の方向の射影データと前記テンプレートデータとがそれぞれ一致したとき前記第1の方向の射影データの回転角度を前記入力画像の回転角度として検出し、前記角度補正部が検出した前記回転角度に応じて前記ウィンドウデータの回転角度の補正を行うことを特徴とする画像検索装置。
  2. 入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、前記生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、前記作成した射影データと予めメモリに複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、前記射影データ比較ステップにおける比較結果により前記ウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、前記登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、前記登録画像が前記入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法であって、
    前記登録画像の検索を行う前に、前記角度検出ステップで検出した回転角度に応じてウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、前記射影データ作成ステップにおいて前記ウィンドウデータから第1の方向の射影データと前記第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、前記射影データ比較ステップにおいて前記第1及び第2の方向の射影データと前記テンプレートデータとを比較して、前記角度検出ステップにおいて前記第1及び第2の方向の射影データと前記テンプレートデータとがそれぞれ一致したとき前記第1の方向の射影データの回転角度を前記入力画像の回転角度として検出し、前記角度補正ステップにおいて検出した前記回転角度に応じて前記ウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成することを特徴とする画像検索方法。
  3. 前記射影データ比較ステップにおいて、一つの方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果により、他方向の射影データとテンプレートデータとの比較結果を制御することを特徴とする請求項に記載の画像検索方法。
  4. 前記射影データ比較ステップにおいて、最大画素数・最小画素数・標準偏差・平均画素数のいずれかを用いて比較を行うことを特徴とする請求項に記載の画像検索方法。
  5. 入力画像に対する所定サイズのウィンドウ走査を行ってウィンドウデータを生成するウィンドウデータ生成ステップと、前記生成したウィンドウデータから射影データを作成する射影データ作成ステップと、前記作成した射影データと予め複数登録されている登録画像の各テンプレートデータとの比較を行う射影データ比較ステップと、前記射影データ比較ステップにおける比較結果により前記ウィンドウデータの回転角度を検出する角度検出ステップと、を有し、前記登録画像ごとに所定の角度回転された射影データを複数のテンプレートデータとしてそれぞれ登録しておき、前記登録画像が前記入力画像中に存在するか否かの検索を行う画像検索方法のプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記登録画像の検索を行う前に、前記角度検出ステップで検出した前記回転角度に応じて前記ウィンドウデータの角度の補正を行う角度補正ステップを有し、前記射影データ作成ステップにおいて前記ウィンドウデータから第1の方向の射影データと前記第1の方向と90度異なる第2の方向の射影データとを作成し、前記射影データ比較ステップにおいて前記第1及び第2の方向の射影データと前記テンプレートデータとを比較して、前記角度検出ステップにおいて前記第1及び第2の方向の射影データと前記テンプレートデータとがそれぞれ一致したとき前記第1の方向の射影データの回転角度を前記入力画像の回転角度として検出し、前記角度補正ステップにおいて検出した前記回転角度に応じて前記ウィンドウデータの回転角度の補正を行い角度補正後の画像を作成するためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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