JP4395790B2 - ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体 - Google Patents

ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4395790B2
JP4395790B2 JP2006301808A JP2006301808A JP4395790B2 JP 4395790 B2 JP4395790 B2 JP 4395790B2 JP 2006301808 A JP2006301808 A JP 2006301808A JP 2006301808 A JP2006301808 A JP 2006301808A JP 4395790 B2 JP4395790 B2 JP 4395790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workflow
integrated
definition
distributed
event
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006301808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008117291A (ja
Inventor
伸治 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006301808A priority Critical patent/JP4395790B2/ja
Priority to PCT/JP2007/071541 priority patent/WO2008056656A1/ja
Priority to US12/513,998 priority patent/US20100058343A1/en
Publication of JP2008117291A publication Critical patent/JP2008117291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4395790B2 publication Critical patent/JP4395790B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/10Office automation; Time management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、一般にはインターネットの利用の有無を問わず、複数の業務アプリケーションシステム群を連携させて、業務連携を実施するワークフロー管理システムに属し、そのワークフロー管理システムを用いることで、業務アプリケーションシステム上で実施される業務の進捗トラッキング、状況評価に関する。
従来の業務プロセストラッキング装置に関する二つの方式例を、図9、図10に記す。どちらの方式も業務プロセストラッキング装置で分散的な管理概念を持つ方式であるが、図9に関してはスケーラビリティに関する点、図10に関しては効率等の点が課題である。
図9は、本発明の発明者による先行する日本国特許出願(特願2006−83630、以下「先行出願」という)に記載された、分散的な管理概念を持つ分散ワークフロー管理方法に基づく業務プロセストラッキングに関する技術を用いた方式であり、そのシステム構成例を示す図である。
分散ワークフロー管理方法に基づく業務プロセストラッキング装置は、この分散ワークフロー管理方式に基づく複数のワークフローシステム(記号:WfMS_1)101、(記号:WfMS_2)102、並びに独自実装で、複数配置される既存ワークフローシステム103、並びに既存ワークフローシステム103の複数をまとめ、この分散ワークフロー管理方法への仲介を行なうProxyシステム(記号:PrxS)104、のワークフローシステム101、102、Proxyシステム104から、各種イベント情報を収集した後、整理、統合、格納するための分散ワークフローモニタシステム(記号:DsWfMS)105、並びに分散ワークフローモニタシステム105にアクセスするためのクライアントシステムとして、Webブラウザによるクライアントサイト106,160を含んで構成される。
また、図9では、ワークフローシステム101は、複数の業務アプリケーションシステム(記号:AP_A)107、(記号:AP_B)108と通信を行なう。また、ワークフローシステム102は、複数の業務アプリケーションシステム(記号:AP_C)109、(記号:AP_D)110と通信を行なう。また、ワークフローシステム103は、複数の業務アプリケーションシステム(記号:AP_E)111、(記号:AP_F)112と、Proxyシステム104を介して通信を行なう。
上記を実現するために、業務アプリケーションシステム107には、データ通信部(記号:COM_A)113を含む。また、業務アプリケーションシステム108には、データ通信部(記号:COM_B)114を含む。
同様に、業務アプリケーションシステム109には、データ通信部(記号:COM_C)115を含む。また、業務アプリケーションシステム110には、データ通信部(記号:COM_D)116を含む。
同様に、業務アプリケーションシステム111には、データ通信部(記号:COM_E)117を含む。また、業務アプリケーションシステム112には、データ通信部(記号:COM_F)118を含む。
これに対して、ワークフローシステム101には、データ通信部113と通信を行なうためのアダプタ(記号:AD1_A)119を含むと伴にデータ通信部113と通信を行なうための別アダプタ(記号:AD1_B)120も含む。これらのアダプタは、ワークフローシステム101に含まれるワークフローエンジン(記号:WfE_1)129が、操作順序を制御した結果、必要な通信を業務アプリケーションシステム107、業務アプリケーションシステム108と行なう際に通信プロトコル上の差異及び操作上の差異を変換する。
同様に、ワークフローシステム102には、データ通信部115と通信を行なうためのアダプタ(記号:AD2_C)121を含むと伴にデータ通信部116と通信を行なうための別アダプタ(記号:AD2_D)122も含む。これらのアダプタは、ワークフローシステム102に含まれるワークフローエンジン(記号:WfE_2)132が、操作順序を制御した結果、必要な通信を業務アプリケーションシステム109、業務アプリケーションシステム110と行なう際に通信プロトコル上の差異及び操作上の差異を変換する。
同様に、ワークフローシステム103には、データ通信部117と通信を行なうためのアダプタ(記号:AD3_E)123を含むと伴にデータ通信部118と通信を行なうための別アダプタ(記号:AD3_F)124も含む。これらのアダプタは、ワークフローシステム103に含まれるワークフローエンジン(記号:WfE_3)137が、操作順序を制御した結果、必要な通信を業務アプリケーションシステム111、業務アプリケーションシステム112と行なう際に通信プロトコル上の差異及び操作上の差異を変換する。
尚、ワークフローシステム103は、独自実装の既存ワークフローエンジンであることを想定しているため、データ通信部117とアダプタ123間の通信、並びにデータ通信部118とアダプタ124間の通信は、Proxyシステム104内のプロキシ部(記号:Prx_3)135を介して実現される。
ワークフローエンジン129の挙動は、ワークフローシステム101に含まれるワークフロー定義(記号:Wf定義_1)131で定義される。ここでは、分散配置されている他のワークフローシステム102、Proxyシステム104を介して通信されるワークフローシステム103からの処理要求、処理応答メッセージに関するイベント、並びに複数の業務アプリケーションシステム107、108との通信の結果、発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントが発生した場合に、ワークフローエンジン129がどの様な状態になり、どの様な処理要求、処理応答メッセージを発するかを規定しているものである。通常、ワークフロー定義131は、ワークフローエンジン129の挙動のみを記載し、標準化された形式であるWS-BPEL(Web Service Business
Process Execution Language)と、WSDL(Web
Service Definition Language)を始めとするプロセスの記述等で記載される。
ワークフローエンジン132の挙動は、ワークフローシステム102に含まれるワークフロー定義(記号:Wf定義_2)134で定義される。ここでは、分散配置されている他のワークフローシステム101、Proxyシステム104を介して通信されるワークフローシステム103からの処理要求、処理応答メッセージに関するイベント、並びに複数の業務アプリケーションシステム109、110との通信の結果発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントが発生した場合に、ワークフローエンジン132がどの様な次状態になり、どの様な処理要求、処理応答メッセージを発するかを規定しているものである。通常、ワークフロー定義134は、ワークフローエンジン132の挙動のみを記載し、標準化された形式であるWS-BPELと、WSDLを始めとするプロセスの記述等で記載される。
ワークフローエンジン137の挙動は、ワークフローシステム103に含まれるワークフロー定義(記号:Wf定義_3)139で定義される。ここでは、他のワークフローシステム101、他のワークフローシステム102からProxyシステム104を介して通信される処理要求、処理応答メッセージに関するイベント、並びに複数の業務アプリケーションシステム111、112からProxyシステム104を介して通信される処理要求、処理応答メッセージに関するイベントが発生した場合に、ワークフローエンジン137がどの様な次状態になり、どの様な処理要求、処理応答メッセージを発するかを規定しているものである。尚、ワークフローシステム103は、独自実装の既存ワークフローエンジンであることを想定しているため、ワークフロー定義139は、標準化された形式であるWS-BPELと、WSDLで記載されるとは限らない。その場合、後述するWf定義・サービス定義取得部155が、それらを標準化された形式、例えば、WS-BPELと、WSDLと同様なものに変換する。
ワークフローシステム101で発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントは、ワークフローシステム101内に点在する複数のイベント抽出部により検出される。データ通信部113とアダプタ119間の通信は、アダプタ119内に仕込まれたMsgイベント抽出部125によって全て検出される。同様に、データ通信部114とアダプタ120間の通信は、アダプタ120内に仕込まれたMsgイベント抽出部126によって全て検出される。ワークフローエンジン129の挙動は、Engイベント抽出部130によって検出される。
Msgイベント抽出部125、Msgイベント抽出部126、Engイベント抽出部130によって抽出されたイベント情報は、ワークフローシステム101内のイベントデータ保持部140に一時的に保管され、適宜、共通データ送信部141により、分散ワークフローモニタシステム105に転送される。
ワークフローシステム102で発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントは、ワークフローシステム102内に点在する複数のイベント抽出部により検出される。データ通信部115とアダプタ121間の通信は、アダプタ121内に仕込まれたMsgイベント抽出部127によって全て検出される。同様に、データ通信部116とアダプタ122間の通信は、アダプタ122内に仕込まれたMsgイベント抽出部128によって全て検出される。ワークフローエンジン132の挙動は、Engイベント抽出部133によって検出される。
Msgイベント抽出部127、Msgイベント抽出部128、Engイベント抽出部133によって抽出されたイベント情報は、ワークフローシステム102内のイベントデータ保持部142に一時的に保管され、適宜、共通データ送信部143により、分散ワークフローモニタシステム105に転送される。
ワークフローシステム103で発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベント群の収集は、独自実装の既存ワークフローエンジンであるため、処理方式が異なる。データ通信部117とアダプタ123間の通信は、プロキシ部135を介して行なわれる。そのため、発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントは、Proxyシステム104内のプロキシ部135に連結された、Prxイベント抽出部136によって検出される。データ通信部118とアダプタ124間の通信で、発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントも、Prxイベント抽出部136によって検出される。
Prxイベント抽出部136によって抽出されたイベント情報は、Proxyシステム104内のイベントデータ保持部145に一時的に保管される。
これに対して、ワークフローエンジン137の挙動は、ワークフローシステム103内に配置されたEngイベント抽出部138によって検出される。その後、ワークフローシステム103内に配置された共通データ送信部147を用いて、イベントに関するデータを適宜、Proxyシステム104に送信する。
その後、Proxyシステム104は、自身の共通データ受信部146を用いて、イベントに関するデータを収集し、Proxyシステム104内のイベントデータ保持部145に一時的に保管する。
イベントデータ保持部145に一時的に保管したイベントに関する全てのデータは、適宜、共通データ送信部144により、分散ワークフローモニタシステム105に転送される。
分散ワークフローモニタシステム105は、ワークフロー定義131、ワークフロー定義134、ワークフロー定義(記号:Wf定義_3)139を受信し、一部変換を施すWf定義・サービス定義取得部155、並びにWf定義・サービス定義取得部155が得た全てのワークフロー定義から、統合されたワークフロー定義を合成するWf合成部148、合成したワークフロー定義を格納管理する合成Wf定義150を含む。
特にWf定義・サービス定義取得部155は、外部に置かれたリポジトリ156へのアクセスが可能である。
更に、分散ワークフローモニタシステム105は、ワークフローシステム101、ワークフローシステム102、並びにProxyシステム104からイベントに関する全てのデータを受信するイベントデータ受信部149、合成Wf定義150を参照し、イベントデータ受信部149が受ける全てのイベントデータを整理、関係付けて保持するイベント格納DB152、そして、この関係付けの実処理を行なうイベントデータ関係付け部151をも含む。
更に、分散ワークフローモニタシステム105は、合成Wf定義150内のデータに対し、業務に関連したラベルを定義、命名するアプリケーションであるAPラベル入力158、合成Wf定義150をもとに、ある該当条件のイベントデータを検索するアプリケーションである検索機能部153、検索機能部153の戻す結果を元に合成Wf定義150内のデータに関連付け、イベントデータを時系列に並べて表示するためのトラッキング表示作成部154、更にイベント格納DB152に格納管理されたデータを元に統計処理、評価処理を行なうバッチ処理部159をも含む。
APラベル入力部158を操作するには、各種イベントに意味付けを定義するための画面をWebブラウザとして起動する必要があり、そのために1台以上のクライアントサイト160の起動が必要である。
また、検索機能部153、トラッキング表示作成部154を操作するにも、Webブラウザとして起動する必要があり、そのために1台以上のクライアントサイト106の起動が必要である。
図10は、特許文献1に記載された、分散的な管理概念を持つ従来の業務プロセストラッキングに関する技術を用いた方式であり、そのシステム構成例を示す図である。
図10には共通業務プロセスの実行に関与する2つの組織(記号:ORG1),201、(記号:ORG2),202の全体図が示されている。この2つの組織は、例えば同じ企業または会社のパートナー組織であり、各組織は共通業務プロセスのそれぞれの部分を実施する。あるいは、一方の組織、たとえば組織201が顧客組織で、業務プロセスの全部または一部の実行を供給業者である組織202に委託しているケースなども該当する。従来発明は共通業務プロセスの実行に関与する組織が3つ以上の場合も適用出来る。
この業務プロセスの実行に関与する各組織201、202(以下、単に関与組織と呼ぶ)は、業務プロセスのそれぞれの部分の管理目的で、それぞれのワークフロー管理システム(記号:WfMS1),203、(記号:WfMS2),204を有する。具体的には各関与組織201、202におけるそれぞれのワークフロー管理システム203、204はその組織のそれぞれのデータ処理システム上で稼働するコンピュータ・ベースの管理システムに相当する。各組織,201、202のデータ処理システムは、1台、またはより一般的には数台のパーソナル・コンピュータまたはワークステーションを含み、数台の場合にはLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのデータ通信ネットワークを介して相互接続されており、組織が地理的に異なる場所に分散している場合にはインターネットを介して相互接続される。
各関与組織201、202のワークフロー管理システム203、204は、従来、ワークフロー管理システム・サーバ(記号:WfMS1_S),205、(記号:WfMS2_S),206を含み、これらを以下では単にワークフロー・サーバと呼ぶ。ワークフロー・サーバ205、206とは、ワークフロー管理システム203、204のサーバとして動作稼働するサーバ・コンピュータ・アプリケーションである。ワークフロー・サーバ205、206は、業務プロセスの各部分の実行状態に関する情報を維持管理し、更新する。ワークフロー上のイベント操作によって、状態変更が生じ、実行状態に関する情報の更新が成される。
これらワークフロー管理システム203、204の導入により、一般の業務プロセスを、電子化することが可能となり、統語構造単位(Syntactical Unit)に基づきモデリング、電子業務プロセスが定義される。電子業務プロセスのモデルが作成された後は、企業内または会社内で行われる同様のプロセスのクラスのテンプレートを構成することになる。該プロセス・テンプレートは、一般にデータ処理システムによってインスタンス化し、解釈することができ、業務プロセスを行うのに必要な作業ステップの個々のシーケンスを判断することができる。作業ステップのシーケンスは、プロセス・テンプレートのインスタンス化のコンテキストに依存することになる。プロセス・テンプレートのインスタンスとその解釈が、個々のプロセスを表す。プロセス・テンプレートの基本要素をアクティビティと呼ぶ。アクティビティは、意味論的(Semnaticalな)エンティティと見做すこともできる業務アクションを表す。プロセス・テンプレートは、ワークフロー・アクティビティと、その実行順序と割り当てられる資源とを記述する。
図10で示すように、ワークフロー・サーバ205、206は、複数のプロセス・テンプレート(記号:PT1),211、(記号:PT2),213を保持管理する。
プロセス・テンプレート211のプロセス・インスタンス(記号:PI1(PT1)),209が、ワークフロー・サーバ205上で稼働している様子も略図で示されており、同じプロセス・テンプレート211の対応するプロセス・インスタンスPI1’(PT1)がワークフロー・サーバ206上で稼働している。
各関与組織201、202では、ワークフロー・サーバ205、206が、それぞれのワークフロー・サーバが稼働しているのと同じサーバ・コンピュータまたはワークステーション上で稼働しているそれぞれの状態シャドウイング・エンジン(記号:SSE1),215、(記号:SSE2),216と対話する。
また、各関与組織201、202では、複数のワークフロー管理システム・クライアント(記号:WfMS1_C),217、(記号:、WfMS2_C),218(以下、単にワークフロー・クライアントと呼ぶ)が、それぞれの状態シャドウイング・エンジン215、216が備えるインタフェースを介して、ワークフロー・サーバ205、206と対話している。ワークフロー・クライアント217、218は、パーソナル・コンピュータまたはワークステーションで稼働するクライアント・アプリケーションである。組織201、202内のワークフロー管理システム203、204の利用者(記号:Ua),227、(記号:Ub),229、(記号:Uc),228、(記号:Ud),230は、ワークフロー・クライアント217、218を使用して、所属する組織のワークフロー管理システム203、204と対話することができる。
ワークフロー・サーバ205、206は、それぞれインタフェースを備え、それによって組織201、202内の利用者227、229、228、230がワークフロー・クライアント217、218を介して操作して、それぞれのワークフロー・サーバ205、206にログオンし、その組織で実行されているアクティビティの状態(たとえば開始、終了、完了)を参照し、必要に応じてアクティビティの状態の更新を加えることができる。異なる利用者がそれぞれの利用者識別子、例えば利用者227はUIDa、利用者229はUIDb、利用者228はUIDc、利用者230はUIDdを持ち、それによってワークフロー・クライアント217、218がワークフロー・サーバ205、206と対話してワークフロー管理システムの状態参照と更新を行うことができる。これらの異なる利用者識別子には異なる特権レベルを割り当てることができ、それによって異なる利用者が異なる特権レベルでワークフロー管理システム203、204を操作することができる。たとえば、利用者識別子UIDaを持つ利用者227には、ワークフロー管理システム203の状態の参照と更新を行う特権を割り当てることができ、識別子UIDbを持つ利用者229には、より低い特権が割り当てられ、ワークフロー管理システム203の状態の参照のみを行うことができる。
2つの組織201、202の状態シャドウイング・エンジン215、216は互いに通信することが可能である。この対話は、LAN、WAN、インターネットなど、2つの組織201、202のデータ処理システムに任意の好適なデータ通信インフラストラクチャDCIを接続することによって可能になる。
各状態シャドウイング・エンジン215、216は、状態シャドウイング機能を実現し、それによって共通業務プロセスの実行に関与する組織のうちの1つの組織の利用者が他の関与組織内のワークフローの進捗をトラッキングすることができる。たとえば、状態シャドウイング機能によって、組織201内のワークフロー管理システム203の利用者227、229は、組織202内のワークフローの進捗をトラッキングすることができ、また、その逆も同様である。
具体的には、状態シャドウイング・エンジン215、216によって実現された状態シャドウイング機能によって、各関与組織201、202のワークフロー管理システム203、204内に、共通業務プロセスのうちの他の組織によって実行されている部分の内部複製であるシャドウを作成することが可能となる。
共通業務プロセスのそれぞれの部分の実行中に、関与組織の1つ、たとえば組織202によって操作が行われると、ローカルのワークフロー管理システム204が状態を変更し、それぞれの状態シャドウイング・エンジン216を介して、他の関与組織、たとえば組織201のワークフロー管理システム203に、その状態変更を通知するメッセージを送る。関与組織201の状態シャドウイング・エンジンはメッセージを受け取り、必要に応じて変換し、対応する状態変更を生じさせる。それによって組織202のワークフロー管理システム204の状態を複製することができる。
状態シャドウイング・エンジン215、216は、付随するワークフロー・サーバ205、206の既存のインタフェース(記号:WfMS1_SI),207、(記号:WfMS2_SI),208を利用して、それらサーバ間で相互に通信する。
このために、状態シャドウイング・エンジン215、216には、適切な高レベルの特権を持つそれぞれの利用者識別子UIDx、UIDyが定義される。状態シャドウイング・エンジン215、216は、それぞれのワークフロー・サーバ205、206にログインする際、利用者識別子UIDx、UIDyを使用する。以上から、状態シャドウイング・エンジン215、216は、それぞれの通信相手のワークフロー・サーバ205、206から見れば、一つのワークフロー・クライアントと見なされる。
特開2004-5550号公報
従来の業務プロセストラッキング装置に関する課題を記す。図9に記載された分散的な管理概念を持つ分散ワークフロー管理方法に基づく業務プロセストラッキングに関する技術を用いた方式では、それまで主流であったワークフロー管理に関する集中管理方式に対する課題を解決した。しかし、図9に記載される分散ワークフローモニタシステム105内のイベントデータ受信部149は、イベントに関する全てのデータを受信する様になっている。その為、図9内のワークフローシステム(WfMS_1、WfMS_2等)数が増大する大規模運用環境下になると、分散ワークフローモニタシステム105自身がボトルネックとなり、この点でスケーラビリティに対応出来ない、と言う課題が存在している。これは、分散ワークフロー管理方法に基づく業務プロセストラッキングを実現するため、Wf定義やメタ情報を統合・合成することに起因している。これを、ここでは「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の、意味統合実現に基づくスケーラビリティ限界に関する課題」と称する。
図10に記した業務プロセストラッキング装置でも、分散化しているワークフローの進捗管理を実施することは可能である。この方式では原理的に、全ての複数ワークフロー・サーバが、分散化しているワークフローの進捗管理を共有しているため、任意のワークフロー・サーバに対するワークフロー・クライアントを見ることで、業務のトラッキングは実現し得る。しかし、この方式では、全ての複数ワークフロー・サーバ間でお互いに進捗を通信し合わせなければ、これを実現できない。この場合、参加するワークフロー・サーバがN台になれば、1つの通信に対して原理的にNの自乗の通信が発生することになり、ネットワークの利用効率が低下する懸念がある。これを、ここでは「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の管理非効率に関する課題」と称する。
本発明の目的は、図10で説明した「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の管理非効率に関する課題」を発生させること無く、図9で説明した「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の、意味統合実現に基づくスケーラビリティ限界に関する課題」を解決することができるワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の態様として、分散されたワークフローを各々が個別に管理・実行する複数のワークフロー実行装置と、この複数のワークフロー実行装置を分担して監視し前記ワークフローをトラッキングする複数のワークフロー統合管理装置と、を備え、前記複数のワークフロー統合管理装置の内の少なくとも1つが主ワークフロー統合管理装置であると共に、その他のワークフロー統合管理装置が従ワークフロー統合管理装置であり、前記各ワークフロー実行装置は、自装置が管理・実行する分散ワークフローの内容を標準化されたデータ形式で表すワークフロー記述を予め保持する手段と、このワークフロー記述に基づいて前記分散ワークフローを実行する際に自装置において発生するイベントの内容を表すイベント情報を順次記録する手段と、この記録済みの前記イベント情報を予め自装置監視用として設定されたワークフロー統合管理装置へ送信する手段と、前記予め保持されたワークフロー記述を前記主ワークフロー統合管理装置へ送信する手段と、を備え、前記ワークフロー統合管理装置は、前記全てのワークフロー実行装置から収集した各ワークフロー記述の全てを合成して統合ワークフロー記述を生成する手段と、この生成された統合ワークフロー記述を保持する手段と、予め固有の監視対象に設定されたワークフロー実行装置から送られてくる前記イベント情報を取得する手段と、この取得されたイベント情報を前記統合ワークフロー記述と対応付けて当該イベント情報が前記ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける手段と、この関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として格納する手段と、前記保持された統合ワークフロー記述のレプリカを前記従ワークフロー統合管理装置送信する手段とを備え、前記従ワークフロー統合管理装置は、前記主ワークフロー統合管理装置から前記統合ワークフロー記述のレプリカを受信する手段と、この受信された統合ワークフロー記述のレプリカを保持する手段と、予め固有の監視対象に設定されたワークフロー実行装置から送られてくる前記イベント情報を取得する手段と、この取得されたイベント情報を前記統合ワークフロー記述のレプリカと対応付けて当該イベント情報が前記ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける手段と、この関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として格納する手段とを備えたことを特徴とするワークフロートラッキングシステムを提供するものである。
本発明の第1の態様において、前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置は、それぞれ固有のドメインを有し、前記主ワークフロー統合管理装置のドメインは、前記従ワークフロー統合管理装置のドメインの上位レベルドメインであることが好ましい。
本発明の第1の態様においては、前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置における前記イベント情報を取得する手段は、前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカを参照し、トラッキングの対象のイベント情報を他のワークフロー統合管理装置から取得する機能を備えたことが好ましい。さらに、前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置は、前記他のワークフロー統合管理装置から取得したイベント情報をキャッシュとして格納する手段を有することが好ましい。
本発明の第1の態様においては、前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置は、前記格納されたワークフローの実行状況を示す情報を他のすべてのワークフロー統合管理装置に送信する手段を有することが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明は、第2の態様として、分散されたワークフローを各々が個別に管理・実行する複数のワークフロー実行装置を分担して監視し前記ワークフローをトラッキングする複数のワークフロー統合管理装置のうちの少なくとも1つのワークフロー統合管理装置であって、前記各ワークフロー実行装置が実行する分散ワークフローの内容を標準化されたデータ形式で表すワークフロー記述を、前記全てのワークフロー実行装置から収集する手段と、この収集された全てのワークフロー記述を合成して統合ワークフロー記述を生成する手段と、この生成された統合ワークフロー記述を保持する手段と、予め固有の監視対象に定められたワークフロー実行装置から、当該ワークフロー実行装置が分散ワークフローを実行する際に発生するイベントの内容を表すイベント情報を取得する手段と、この取得されたイベント情報を前記統合ワークフロー記述と対応付けて当該イベント情報が当該統合ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける手段と、この関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として格納する手段と、前記保持された統合ワークフロー記述のレプリカを前記統合ワークフロー記述を生成する手段を有していない他のワークフロー統合管理装置送信する手段とを備えたことを特徴とするワークフロー統合管理装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は、第3の態様として、分散されたワークフローを各々が個別に管理・実行する複数のワークフロー実行装置と、この複数のワークフロー実行装置を分担して監視し前記ワークフローをトラッキングする複数のワークフロー統合管理装置とによるワークフロー統合管理方法であって、前記各ワークフロー実行装置が、前記実行する分散ワークフローの内容を標準化されたデータ形式で表すワークフロー記述を、前記複数のワークフロー統合管理装置の中の少なくとも一台の主ワークフロー統合管理装置へ送信する工程と、前記主ワークフロー統合管理装置が、前記全てのワークフロー実行装置から収集した複数の前記ワークフロー記述を合成して統合ワークフロー記述を生成する工程と、前記主ワークフロー統合管理装置が、前記生成した統合ワークフロー記述のレプリカを当該主ワークフロー統合管理装置以外の従ワークフロー統合管理装置に送信する工程と、前記従ワークフロー統合管理装置が、前記主ワークフロー統合管理装置から前記統合ワークフロー記述のレプリカを受信する工程と、前記各ワークフロー実行装置が、分散ワークフローを実行する際に自装置において発生するイベントの内容を表すイベント情報を順次記録する工程と、前記各ワークフロー実行装置が、記録済みの前記イベント情報を予め自装置監視用として設定されたワークフロー統合管理装置へ送信する工程と、この送信されたイベント情報を受信したワークフロー統合管理装置が、このイベント情報を前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカと対応付けて当該イベント情報が当該統合ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける工程と、この関連付けを行ったワークフロー統合管理装置が、その関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として記憶する工程と、を有することを特徴とするワークフロー統合管理方法を提供するものである。
本発明の第3の態様においては、前記ワークフロー統合管理装置が前記ワークフローの実行状況を表す情報を記憶する工程の後に、そのワークフロー統合管理装置が前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカを参照し、トラッキング対象のイベント情報を他のワークフロー統合管理装置から取得する工程と、このイベント情報を前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカと対応付けて当該イベント情報が当該統合ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付けて前記ワークフローの実行状況を表す情報として記憶する工程と含むこことが好ましい。さらに、前記ワークフロー統合管理装置がトラッキングの対象のイベント情報を他のワークフロー統合管理装置から取得する工程の後に、そのワークフロー統合管理装置が前記他のワークフロー統合管理装置から取得したイベント情報をキャッシュとして格納する工程を含むことが好ましい。
本発明の第3の態様においては、前記ワークフロー統合管理装置が前記ワークフローの実行状況を表す情報を記憶する工程の後に、そのワークフロー統合管理装置が、前記記憶したワークフローの実行状況を示す情報を他のすべてのワークフロー統合管理装置に送信する工程を含むことが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明は、第4の態様として、第3の態様のいずれかの構成にかかるワークフロー統合管理方法をコンピュータに実行させるワークフロー統合管理プログラムを提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は、第5の態様として、第4の態様であるワークフロー統合管理プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な情報記録媒体を提供するものである。
本発明によれば、「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の管理非効率に関する課題」を発生させること無く、「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の、意味統合実現に基づくスケーラビリティ限界に関する課題」を解決することができる。
(発明の原理)
本発明は、複数の業務アプリケーションシステム群の起動状態、操作順序の定義を維持管理し、制御する、あるまとまった業務範囲を意味する全体ワークフローのそれぞれの要素ワークフロー部分を、ワークフローエンジンを実装した複数のワークフロー管理システムが独立・分散して管理、保持している環境下で、分散された要素ワークフロー部分の実行を統合して管理する方法を具現する装置であり、特に管理技術の点で発生したスケーラビリティに関する課題を効率的に解決するものである。その為、以下の手段を用いて、これを実現する。尚、手段1、手段2は従来方式の手段を継承したものであり、図10で説明した「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の管理非効率に関する課題」の解決に利用される。図9で説明した「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の、意味統合実現に基づくスケーラビリティ限界に関する課題」を解決するためには、新たに手段3以下を利用する。
(手段1)
以下の6つの要素手段を組み合わせて解決する。
(1)分散する要素ワークフローの記述を収集する要素手段。
(2)の分散する要素ワークフローの記述を予め指定された標準形式として記述・管理する要素手段。
(3)の分散する要素ワークフローの記述を標準形式に変換する要素手段。
(4)複数の分散する要素ワークフローの記述を合成し、全体のワークフローの記述を生成するワークフロー合成手段。
(5)要素ワークフロー部分を実施する際に事象として発生するイベント群を全体のワークフローの記述に明確に位置付け、イベント群以外のイベント群と関連して記録するイベント格納要素手段。
(6)イベント格納手段をアクセスすることにより、端末を通して、対象とする全体ワークフローの進捗を表示する要素手段。
(手段2)
全体ワークフローの記述により、起動状態、操作順序の定義を維持管理され、制御される複数の業務アプリケーションシステム群を、ワークフローエンジンを実装したワークフロー管理システムが呼び出す際に、業務アプリケーションシステム群固有の通信手順を、標準的な通信手順として変換するアダプタ処理手段。
(手段3)
複数の分散ワークフローモニタシステムに階層構造を導入し、組織化するための手段。複数のワークフローモニタシステムを管理するため、ドメインの概念を導入する。これにより、単位ワークフローモニタシステムの管理するワークフローシステム数を制限すると伴に、主系分散ワークフローモニタシステムと、従系分散ワークフローモニタシステム等の階層構造をDomain Name System(DNS)と同様な方式で定義し、関連・関係付けを実現する。
(手段4)
全体のワークフローの記述を生成するワークフロー合成手段により、分散する複数の要素ワークフローの記述を合成し、統一的なWf定義やメタ情報を生成した後、各ドメインを管理する分散ワークフローモニタシステムにレプリカコピーするための通信手段。
(手段5)
業務プロセストラッキング処理において、統一的なWf定義やメタ情報を参照しながら、必要なタイミングで、他ドメインを管理する分散ワークフローモニタシステムよりイベント情報を入手するための通信手段。ここでは、イベント情報の性格に応じて2つの方式を含む。一つは、他のドメインを管理する分散ワークフローモニタシステム全体に情報提供をする方式であり、もう一つは必要な場合に必要なイベント情報のみを入手する方式である。
(効果をもたらす手段の働き)
各手段により、「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の、意味統合実現に基づくスケーラビリティ限界に関する課題」、並びに「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の管理非効率に関する課題」を解決することを説明する。
「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の、意味統合実現に基づくスケーラビリティ限界に関する課題」に対しては手段1、手段3、手段4が重要な役割を持ち、手段2がその基盤部分を提供する。
スケーラビリティを実現するためには、単位ワークフローモニタシステムの管理するワークフローシステム数を制限する必要がある。そのためには、手段3の様な階層構造で管理する枠組みが必要となる。
しかし、単に分散構造を導入するだけでは、Wf定義やメタ情報の意味的な統一が取れず、管理不能となる。そのためには、手段1の3つである(2)分散する要素ワークフローの記述を予め指定された標準形式として記述・管理する要素手段、(3)分散する要素ワークフローの記述を標準形式に変換する要素手段、(4)複数の分散する要素ワークフローの記述を合成し、全体のワークフローの記述を再生するワークフロー合成手段により、複数の分散する要素ワークフローの記述を合成し、統一的なWf定義やメタ情報を生成した後、手段4により、各ドメインを管理する分散ワークフローモニタシステムにレプリカコピーすることが必要となる。
以上により、分散環境下でも統一的なWf定義やメタ情報を随時参照出来るようになる。尚、ワークフローの組み換えは、適宜実施されるが、日次で大規模に為されるものではない。その為、手段4で採用する方式がコストパフォーマンス的に最適である。
「業務プロセストラッキング処理で分散的な管理概念がある方式の管理非効率に関する課題」に対しては手段3、手段4、手段5が重要な役割を持つ。
図10の持つ管理非効率性は、N台対抗の情報共有であることに起因する。これを効率的に解決するには図9の様な集中方式が望ましいが、スケーラビリティの課題が発生する。
一般には、イベントに関するモニタデータは、管理レベルに応じて直ぐに配布するべきアラートデータと、短中期的に参照するトラッキングデータ、長期的に参照するモニタリングデータの3つに分類される。
ここで狙いとする業務プロセストラッキングは、直ぐに配布するべきトラッキングデータが一部存在するものの、殆どが短中期的に参照するトラッキングデータであり、常に配布するべき性格のものではない。必要なときに必要に応じて必要な部分のみを入手する方式を優先化することで要件を満足し得る。
以上から、手段5を用いて必要、かつ該当するメッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群を必要なときに、オンデマンドで入手することが出来、管理上の効率性は増大する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態の全体構成の概要を記した図である。
図1では、本発明の一部である大規模運用向けの分散ワークフロー管理・収集方法に基づく業務プロセストラッキング装置を中心に記している。分散ワークフロー管理・収集方法に基づく業務プロセストラッキング装置では、この分散ワークフロー管理方式に基づく任意複数のワークフローシステム(記号:WfMS_1)1、(記号:WfMS_2)2、(記号:WfMS_3)3、並びにワークフローシステム1、2等から、各種イベント情報を収集した後、整理、統合、格納するための主系分散ワークフローモニタシステム(記号:DsWfMS_1)4、並びにワークフローシステム3他から、各種イベント情報を収集した後、整理、統合、格納するための任意複数の従系分散ワークフローモニタシステム(記号:DsWfMS_2)5、従系分散ワークフローモニタシステム(記号:DsWfMS_3)57、従系分散ワークフローモニタシステム(記号:DsWfMS_N)58、並びに主系、従系に限らず、任意の分散ワークフローモニタシステムにアクセスするためのクライアントシステムとして、Webブラウザによるクライアントサイト6,54を含んで構成される。主系分散ワークフローモニタシステム(記号:DsWfMS_1)4、並びに任意複数の従系分散ワークフローモニタシステム5、従系分散ワークフローモニタシステム57、従系分散ワークフローモニタシステム58間には、後述の様なDNSと同様な階層構造が存在し、関連関係付けが為される。
図1では、ワークフローシステム1は、複数の業務アプリケーションシステム(記号:AP_A)7、(記号:AP_B)8と通信を行なう。また、ワークフローシステム2は、複数の業務アプリケーションシステム(記号:AP_C)9、(記号:AP_D)10と通信を行なう。
上記を実現するために、業務アプリケーションシステム7には、データ通信部(記号:COM_A)11を含む。また、業務アプリケーションシステム8には、データ通信部(記号:COM_B)12を含む。
同様に、業務アプリケーションシステム9には、データ通信部(記号:COM_C)13を含む。また、業務アプリケーションシステム10には、データ通信部(記号:COM_D)14を含む。
これに対して、ワークフローシステム1には、データ通信部11と通信を行なうためのアダプタ(記号:AD1_A)15を含むと伴にデータ通信部12と通信を行なうための別アダプタ(記号:AD1_B)16も含む。これらのアダプタは、ワークフローシステム1に含まれるワークフローエンジン(記号:WfE_1)23が、操作順序を制御した結果、必要な通信を業務アプリケーションシステム7、業務アプリケーションシステム8と行なう際に通信プロトコル上の差異及び操作上の差異を変換する。
同様に、ワークフローシステム2には、データ通信部13と通信を行なうためのアダプタ(記号:AD2_C)17を含むと伴にデータ通信部14と通信を行なうための別アダプタ(記号:AD2_D)18も含む。これらのアダプタは、ワークフローシステム2に含まれるワークフローエンジン(記号:WfE_2)26が、操作順序を制御した結果、必要な通信を業務アプリケーションシステム9、業務アプリケーションシステム10と行なう際に通信プロトコル上の差異及び操作上の差異を変換する。
ワークフローエンジン23の挙動は、ワークフローシステム1に含まれるワークフロー定義(記号:Wf定義_1)25で定義される。ここでは、分散配置されている他のワークフローシステム2、3他からの処理要求、処理応答メッセージに関するイベント、並びに複数の業務アプリケーションシステム7、8との通信の結果、発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントが発生した場合に、ワークフローエンジン23がどの様な状態になり、どの様な処理要求、処理応答メッセージを発するかを規定しているものである。通常、ワークフロー定義25は、ワークフローエンジン23の挙動のみを記載し、標準化された形式であるWS-BPELとWSDL等を用いて記述する。
ワークフローエンジン26の挙動は、ワークフローシステム2に含まれるワークフロー定義(記号:Wf定義_2)28で定義される。ここでは、分散配置されている他のワークフローシステム1、3他からの処理要求、処理応答メッセージに関するイベント、並びに複数の業務アプリケーションシステム9、10との通信の結果、発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントが発生した場合に、ワークフローエンジン26がどの様な状態になり、どの様な処理要求、処理応答メッセージを発するかを規定しているものである。通常、ワークフロー定義28は、ワークフローエンジン26の挙動のみを記載し、標準化された形式であるWS-BPELとWSDL等を用いて記述する。
ワークフローシステム1で発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントは、ワークフローシステム1内に内在する複数のイベント抽出部により検出される。データ通信部11とアダプタ15間の通信は、アダプタ15内に仕込まれたMsgイベント抽出部19によって全て検出される。同様に、データ通信部12とアダプタ16間の通信は、アダプタ16内に仕込まれたMsgイベント抽出部20によって全て検出される。ワークフローエンジン23の挙動は、Engイベント抽出部24によって検出される。
Msgイベント抽出部19、Msgイベント抽出部20、Engイベント抽出部23によって抽出されたイベント情報は、ワークフローシステム1内のイベントデータ保持部29に一時的に保管され、適宜、共通データ送信部30により、分散ワークフローモニタシステム4に転送される。
尚、どの分散ワークフローモニタシステムに送付するかは、分散ワークフローモニタシステムが定めるドメインにより決まる。ワークフローシステム1は、主系分散ワークフローモニタシステム4配下であるため、主系分散ワークフローモニタシステム4に送付される。ドメインと分散ワークフローモニタシステム、並びにワークフローシステムとの関係は図8を用いて後述する。
ワークフローシステム2で発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントは、ワークフローシステム2内に内在する複数のイベント抽出部により検出される。データ通信部13とアダプタ17間の通信は、アダプタ17内に仕込まれたMsgイベント抽出部21によって全て検出される。同様に、データ通信部14とアダプタ18間の通信は、アダプタ18内に仕込まれたMsgイベント抽出部22によって全て検出される。ワークフローエンジン26の挙動は、Engイベント抽出部27によって検出される。
Msgイベント抽出部21、Msgイベント抽出部22、Engイベント抽出部27によって抽出されたイベント情報は、ワークフローシステム2内のイベントデータ保持部31に一時的に保管され、適宜、共通データ送信部32により、分散ワークフローモニタシステム4に転送される。
前述のとおり、どの分散ワークフローモニタシステムに送付するかは、分散ワークフローモニタシステムが定めるドメインにより決まる。ワークフローシステム2も、主系分散ワークフローモニタシステム4配下であるため、同様に送付される。また例えば、ワークフローシステム3が、従系分散ワークフローモニタシステム5配下である場合は、ワークフローシステム3内のイベント情報は、共通データ送信部33から、主系分散ワークフローモニタシステム4ではなく、従系の分散ワークフローモニタシステム5に送付されることになる。ドメインと分散ワークフローモニタシステム、並びにワークフローシステムとの関係は図8を用いて後述する。
主系分散ワークフローモニタシステム4は、ワークフロー定義25、ワークフロー定義28、他のワークフロー定義(記号:Wf定義_3、図3参照)56を受信し、一部変換を施すWf定義・サービス定義取得部51、並びにWf定義・サービス定義取得部51が得た全てのワークフロー定義から、統合されたワークフロー定義を合成するWf合成部50、合成したワークフロー定義を格納管理する合成Wf定義34を含む。
特にWf定義・サービス定義取得部51は、外部に置かれたリポジトリ52へのアクセスが可能である。
更に、主系分散ワークフローモニタシステム4は、ワークフローシステム1、ワークフローシステム2からイベントに関する全てのデータを受信するイベントデータ受信部38、合成Wf定義34を参照し、イベントデータ受信部38が受ける全てのイベントデータを整理、関係付けて保持するイベント格納DB42、そして、この関係付けの実処理を行なうイベントデータ関係付け部40をも含む。
更に、主系分散ワークフローモニタシステム4は、合成Wf定義34内のデータに対し、業務に関連したラベルを定義、命名するアプリケーションであるAPラベル入力部53、合成Wf定義34をもとに、ある該当条件のイベントデータを検索するアプリケーションである検索機能部36、検索機能部36の戻す結果を元に合成Wf定義34内のデータに関連付け、イベントデータを時系列に並べて表示するためのトラッキング表示作成部44、更にイベント格納DB42に格納管理されたデータを元に統計、評価処理を行なうバッチ処理部46をも含む。
更に、従系分散ワークフローモニタシステム5との通信基盤を提供する通信基盤部48も含む。通信基盤部48は、合成Wf定義34のレプリカを、従系分散ワークフローモニタシステム5に配布する際、並びに従系分散ワークフローモニタシステム5内の検索機能部37が、クエリーを送付する際に利用される。
主系分散ワークフローモニタシステム4も、従系分散ワークフローモニタシステム5、57、58も、各々管理範囲を規定するドメインを持つ。このドメインには、分散ワークフロー管理方式に基づく任意複数のワークフローシステム1、2、3の何れかが所属するように、階層構造が定義され、関連・関係付けが為される。その具体的な実現方式は、DNSと同様な方式を採用する。
図8に、DNSと同様な方式を採用した際のドメイン、分散ワークフローモニタシステム、ワークフローシステムとの構成関係について一例を記す。業務アプリケーションシステム7と業務アプリケーションシステム8は、ワークフローシステム1と通信上の関係c100、c101を持つ。これは、具体的には後述する処理要求メッセージc2、処理応答メッセージc3等が相当する。
また、業務アプリケーションシステム9と業務アプリケーションシステム10は、ワークフローシステム2と通信上の関係c102、c103を持つ。これは、具体的には後述する処理要求メッセージc6、処理応答メッセージc7等が相当する。
ワークフローシステム1、ワークフローシステム2、ワークフローシステム3の間でも、通信上の関係c104、c105、c106を持つ。これは、具体的には、後述する処理要求メッセージc21、処理応答メッセージc22等が相当する。
主系分散ワークフローモニタシステム4は、ドメインを形成し、そこに所属するワークフローシステム1、ワークフローシステム2を特定する。この特定関係を関係c107、c108で管理する。具体的な管理方法は、主系分散ワークフローモニタシステム4の持つドメイン定義表80によって記載、維持される。
従系分散ワークフローモニタシステム5も、ドメインを形成し、そこに所属するワークフローシステム3を特定する。この特定関係は関係c109で管理する。ここの具体的な管理方法も、従系分散ワークフローモニタシステム5の持つドメイン定義表81に記載、維持される。
前述の通り、ドメインは管理上の階層構造を持つ。主系分散ワークフローモニタシステム4の持つドメインと、従系分散ワークフローモニタシステム5の持つドメイン間には階層構造が存在し、関係c112により維持される。階層構造であるため、主系分散ワークフローモニタシステム4の持つドメインは、他の従系分散ワークフローモニタシステム57の持つドメインとも階層構造が存在し、関係c111により維持される。
同様に、従系分散ワークフローモニタシステム5の持つドメインと、従系分散ワークフローモニタシステム58の持つドメイン間には、子−孫関係の階層構造が存在し、関係c113により維持される。他任意の従系分散ワークフローモニタシステムとの子−孫関係の階層構造は、関係c114により維持される。
階層構造の中では、主系分散ワークフローモニタシステム4は、最上位として定義されるものであるのに対して、従系分散ワークフローモニタシステム5等は、階層構造の中で最上位以外として定義される。このため、主系分散ワークフローモニタシステム4は、全体で1台のみが存在するのに対して、従系分散ワークフローモニタシステム5等は、全体で1台以上の複数台が存在し得る。
階層構造を維持するため、各分散ワークフローモニタシステム間で関係c111、c112、c113、c114が維持されるが、それらは、各分散ワークフローモニタシステムが持つ各ドメイン定義表により、維持管理される。主系分散ワークフローモニタシステム4は、ドメイン定義表80を内部に保持する。
また、従系分散ワークフローモニタシステム5は、ドメイン定義表81を内部に保持する。更に従系分散ワークフローモニタシステム57は、ドメイン定義表82を内部に保持する。最後に、従系分散ワークフローモニタシステム58は、ドメイン定義表83を内部に保持する。これは、他の従系分散ワークフローモニタシステムが存在する場合も同様に為される。
ドメイン定義表80、ドメイン定義表81、ドメイン定義表82、ドメイン定義表83の実装方法は、データベース上の表でも、定義ファイルでも良い。ここでは、ドメイン定義表81を例に、定義ファイル形式を採用した場合について説明する。
ドメイン定義表81を含めて、全てのドメイン定義表は、4つの大きな要素から構成される。一つ目はドメイン名の定義84であり、二つ目は、親となるドメインの定義85であり、三つ目は、配下のドメインの定義に関するリスト86であり、最後は、ドメインに所属するワークフローシステム群の定義に関するリスト87である。
定義ファイル形式を採用した場合、4つ要素は、文字列で表現され、各々の要素指定はデリミタ「;」によって区切られる。ドメイン名の定義84は、固定識別子を持つ変数「domainname」の後、文字列で与えられる。
親となるドメインの定義85は、上位のドメインを意味する。ここでは、主系分散ワークフローモニタシステム4が構成するドメインを意味する。これを指定する場合は、親ドメイン定義である固定識別子を持つ変数「primarydomain」の後、親ドメイン名の文字列、並びにスペースの後、親ドメインを管理する主系分散ワークフローモニタシステム4のアドレス情報文字列を指定する。アドレス情報文字列は、IP(Internet Protocol)アドレスの文字列、URI(Uniform Resource Identifier)文字列、ドメイン名文字列の何れかになる。
ドメインに所属するワークフローシステム群の定義87は、このドメインに所属するワークフローシステム群を意味する。これを指定する場合は、ワークフローシステム定義である、固定識別子を持つ変数「ownedworkflow」の後、複数のエントリを記述出来る様に中括弧を用いてリスト構造を持つ文字列を指定する。ここでは、ワークフローシステム、3のみが所属するので、そのサーバ識別子とアドレス情報文字列が指定される。アドレス情報文字列は、IPアドレスの文字列、URI文字列、ドメイン名文字列の何れかになる。
以上の方式により、大規模運用を指向し、スケーラビリティを持った管理方式を実現することが可能となる。
更に、主系分散ワークフローモニタシステム4は、図8に示す階層構造の中で、最上位の機能として定義されるだけではない。ワークフロー定義25、ワークフロー定義28、ワークフロー定義56を受信し、統合されたワークフロー定義を合成する機能であるWf合成部50を唯一持ち、合成したワークフロー定義を格納管理する合成Wf定義34を原本として保持する役割も持つ。
これに対して、従系分散ワークフローモニタシステム5は、主系分散ワークフローモニタシステム4の構成機能の一部機能しか持たない。例えば、合成Wf定義34についても、原本ではなく、その完全なレプリカである合成Wf定義35を持つ。但し、合成Wf定義35は、主系分散ワークフローモニタシステム4等の位置を指し示すアドレス情報を含むため、レプリカに情報を追加したものになる。この更新手順については図4で後述する。
ここで、従系分散ワークフローモニタシステム5の構成について説明する。従系分散ワークフローモニタシステム5は、通信基盤部49を含む。そして、これを介して、合成Wf定義34のレプリカにアドレス情報を加えた合成Wf定義35が転送される。
このため、従系分散ワークフローモニタシステム5では、Wf合成部50相当の機能部は不要である。更に、APラベル入力部53相当の機能部、Wf定義・サービス定義取得部51相当の機能部も存在していない。
従系分散ワークフローモニタシステム5では、その管理ドメイン内で発生するイベントに関する全てのデータを受信するイベントデータ受信部39、レプリカである合成Wf定義35を参照し、イベントデータ受信部39が受信する全てのイベントデータを整理、関係付けて保持するイベント格納DB43、そして、この関係付けの実処理を行なうイベントデータ関係付け部41を含む。
更に、従系分散ワークフローモニタシステム5では、合成Wf定義35をもとに、ある該当条件のイベントデータを検索するアプリケーションである検索機能部37、検索機能部37の戻す結果を元に合成Wf定義35内のデータに関連付け、イベントデータを時系列に並べて表示するためのトラッキング表示作成部45、更にイベント格納DB43に格納管理されたデータを元に統計、評価処理を行なうバッチ処理部47を含んで構成される。
また、検索機能部36のトラッキング表示作成部44もしくは検索機能部37、トラッキング表示作成部45を操作するには、Webブラウザを起動する必要があり、そのために1台以上のクライアントサイト6が必要である。
(動作の説明)
図2を用い、分散配置された通常のワークフローエンジンからイベント情報を収集する際の手順概要を記す。ここでは、主系分散ワークフローモニタシステム4の定義するドメインを例に説明する。
ワークフローエンジン23が、業務アプリケーションシステム7に通信をする場合、ワークフロー定義25に基づき、アダプタ15に、処理要求メッセージc1を送付する。処理要求メッセージc1は、Webサービス等で成される場合もあり、XML(Extensible Markup Language)等を用いて定義される。
アダプタ15では、処理要求メッセージc1を、業務アプリケーションシステム7が受け入れられるような通信プロトコル、並びに手順に変換し、新たな処理要求メッセージc2として、業務アプリケーションシステム7内のデータ通信部11に送付する。
データ通信部11は、処理要求メッセージc2を受理し、業務アプリケーションシステム7に引き渡す。その結果、必要であれば、新たな処理応答メッセージc3が生成され、データ通信部11からアダプタ15に戻される。
アダプタ15内では、その結果を予め規定されている通信プロトコル、並びに手順に変換し、処理応答メッセージc4として、ワークフローエンジン23に戻す。
ワークフローエンジン23は、ワークフロー定義25に基づき、次の挙動を決定する。その結果、業務アプリケーションシステム8に通信をする場合、ワークフロー定義25に基づき、今度はアダプタ16に、処理要求メッセージc5を送付する。処理要求メッセージc5も、Webサービス等で成される場合もあり、XML等を用いて定義される。
アダプタ16では、処理要求メッセージc5を、業務アプリケーションシステム8が受け入れられるような通信プロトコル、並びに手順に変換し、新たな処理要求メッセージc6として業務アプリケーションシステム8内のデータ通信部12に送付する。
データ通信部12は、処理要求メッセージc6を受理し、業務アプリケーションシステム8に引き渡す。その結果、必要であれば、新たな処理応答メッセージc7が生成され、データ通信部12からアダプタ16に戻される。
アダプタ16内では、その結果を予め規定されている通信プロトコル、並びに手順に変換し、処理応答メッセージc8としてワークフローエンジン23に戻す。
ワークフローエンジン23は、ワークフロー定義25に基づき、次の挙動を決定するが、その場合、別のワークフローシステム2と通信をする場合がある。その場合、ワークフロー定義25に基づき、今度は別のワークフローシステム2に処理要求メッセージc21を送付する。処理要求メッセージc21も、Webサービス等で成される場合もあり、XML等を用いて定義される。
処理要求メッセージc21の結果は、処理応答メッセージc22としてワークフローエンジン23に戻される。
ワークフローシステム1で発生する処理要求、処理応答メッセージに関するイベントは、ワークフローシステム1内に内在する複数のイベント抽出部により抽出される。具体的には、アダプタ15には、Msgイベント抽出部19が仕込まれている。
Msgイベント抽出部19は、アダプタ15が処理要求メッセージc1を受信した段階で、これを検出し、メッセージに関するイベントc17として記録する。また、Msgイベント抽出部19は、アダプタ15が、処理要求メッセージc1を業務アプリケーションシステム7が受け入れられるような通信プロトコル、並びに手順に変換し、処理要求メッセージc2として送信した段階で、これを検出し、メッセージに関するイベントc18として記録する。
同様に、Msgイベント抽出部19は、アダプタ15が処理応答メッセージc3をデータ通信部11から受信した段階で、これを検出し、メッセージに関するイベントc19として記録する。また、Msgイベント抽出部19は、アダプタ15が、処理応答メッセージc3を変換して、処理応答メッセージc4とし、ワークフローエンジン23に送付した段階で、これを検出し、メッセージに関するイベントc20として記録する。
同様に、アダプタ16には、Msgイベント抽出部20が仕込まれている。
Msgイベント抽出部20は、Msgイベント抽出部19と同じ要領で、処理要求メッセージc5を検出し、メッセージに関するイベントc13として記録する。加えて、処理要求メッセージc6を検出し、メッセージに関するイベントc14として記録する。更に、処理応答メッセージc7を検出し、メッセージに関するイベントc15として記録する。最後に処理応答メッセージc8を検出し、メッセージに関するイベントc16として記録する。
ワークフローエンジン23の挙動は、Engイベント抽出部24によって検出される。ワークフローエンジン23から発生したメッセージ、並びに受理されたメッセージに関する一連のイベントは全て、Engイベント抽出部24が扱う。
例えば、アダプタ15に引き渡された処理要求メッセージc1はEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントc9として記録する。同様に、アダプタ15から引き渡された処理応答メッセージc4をEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントc10として記録する。
更に、アダプタ16に引き渡された処理要求メッセージc5はEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントc11として記録する。同様に、アダプタ16から引き渡された処理応答メッセージc8をEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントc12として記録する。
更に、別のワークフローシステム2と通信をする場合も同様に扱う。ワークフローシステム2に送付した処理要求メッセージc21はEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントc23として記録する。また、処理要求メッセージc21の結果として戻される処理応答メッセージc22もEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントc24として記録する。
Msgイベント抽出部19で記録されたメッセージに関するイベントであるc17、c18、c19、c20、並びにMsgイベント抽出部20で記録されたメッセージに関するイベントであるc13、c14、c15、c16、並びにEngイベント抽出部24で検出し、エンジンにおけるメッセージに関するイベントであるc9、c10、c11、c12、c23、c24の各々が記録される場合は、ワークフローシステム1内のイベントデータ保持部29で記録され、一時的に保管される。その後、共通データ送信部30により、主系分散ワークフローモニタシステム4に適宜、決められたフォーマットにてイベントデータ転送メッセージc25が作成され、転送される。尚、どの分散ワークフローモニタシステムに送付するかは、分散ワークフローモニタシステムが定めるドメインにより決まる。図2のワークフローシステム1は、主系分散ワークフローモニタシステム4配下であるため、イベントデータ転送メッセージc25はその様に転送される。
主系分散ワークフローモニタシステム4には、イベントに関する全てのデータを受信するイベントデータ受信部38が存在しており、イベントデータ転送メッセージc25を受理する。
図3は、分散配置されたワークフローエンジンに独自に保持されているワークフロー定義(以下、「Wf定義」という)群を主系の分散ワークフローモニタシステムに収集し、統合・合成されたWf定義を生成する際の手順概要を記す。Wf定義群の収集は、主系分散ワークフローモニタシステムの主機能の一つであるため、イベントデータ転送メッセージc25とはやり方が異なる。
ワークフローシステム1に含まれ、図2で記載されたワークフローエンジン23の挙動は、ワークフロー定義25で定義される。通常、ワークフロー定義25は、ワークフローエンジン23の挙動のみを記載し、標準化された形式であるWS-BPELとWSDL等を用いて記述する。
ワークフローシステム2に含まれ、図2で記載されたワークフローエンジン26の挙動は、ワークフロー定義28で定義される。通常、ワークフロー定義28は、ワークフローエンジン26の挙動のみを記載し、標準化された形式であるWS-BPELとWSDL等を用いて記述する。
ワークフロー定義25は、定義転送メッセージc50として、またワークフロー定義28は、定義転送メッセージc51として、主系分散ワークフローモニタシステム4内のWf定義・サービス定義取得部51に適宜、転送される。また、ワークフローシステム3には、ワークフロー定義25、ワークフロー定義28と同様、ワークフロー定義56が存在する。ここで、前述のイベントデータ転送メッセージc25とは異なり、ワークフロー定義56は、定義転送メッセージc52として、従系分散ワークフローモニタシステム5ではなく、主系分散ワークフローモニタシステム4内のWf定義・サービス定義取得部51に転送されることになる。
Wf定義・サービス定義取得部51が、定義転送メッセージc50、c51、c52を受信すると、標準化された形式、例えば、WS-BPELとWSDLであることを検証した後、ワークフロー定義25、28、56の全てを保持する。その場合、外部に置かれたリポジトリ52にて保存しても良い。
主系分散ワークフローモニタシステム4内には、Wf定義・サービス定義取得部51が得た全てのワークフロー定義25、28、56等から、統合されたワークフロー定義を合成するWf合成部50、合成したワークフロー定義を格納管理する合成Wf定義34が存在する。
Wf合成部50は、要素となる全てのワークフロー定義を得るため、Wf定義・サービス定義取得部51を随時起動する。Wf定義・サービス定義取得部51は、既に内部で保持している要素となる全てのワークフロー定義情報を入手すると伴に、リポジトリ52に対して、問い合わせc53を実施し、要素となり得る残りの全てのワークフロー定義情報も入手する。
その後、Wf定義・サービス定義取得部51は、必要となる全てのワークフロー定義情報25、28、56をc54としてWf合成部50に引き渡す。Wf合成部50は、例えば、先行出願等で記された手順で、統合・合成されたワークフロー定義の合成結果c56を生成する。Wf合成部50は、その合成結果c56を、合成Wf定義34に渡し、合成Wf定義34内で保持する。
Wf合成部50により生成されるサービス定義・プロセス定義情報は、WS-BPELとWSDLに従い、プロセス定義、定義部、アクティビティ部、サービス定義、メッセージ定義部、ポート定義部、バインディング部、サービス定義部等を含んで構成される。これらは、計算機可読の表現で記載され、意味的な情報を直接含むことは少ない。
このため、主系分散ワークフローモニタシステム4には、Wf合成部50で生成される合成Wf定義34内のサービス定義・プロセス定義情報にアプリケーション上の意味情報、表現情報を追加するため、APラベル入力部53が存在する。主にシステム管理者である利用者は、1台以上のクライアントサイト54を起動することで、APラベル入力部53を起動する。
クライアントサイト54を介して操作、入力された意味情報、表現情報c61は、APラベル入力部53に引き渡される。その後、APラベル入力部53は、合成Wf定義34を参照して、プロセス定義、定義部、アクティビティ部、サービス定義、メッセージ定義部、ポート定義部、バインディング部、サービス定義部等に意味情報、表現情報c61をアノテーションとして付与する操作要求c58を発行する。
合成Wf定義34が、どの様な形で実現されるかを図7で説明する。図7は、合成Wf定義34、並びにイベント格納DB42を構成するためのデータ構成、管理構造について記した図であり、本発明の実施のために必要な主要部分のみをデータベース管理システムで実装された場合を想定して記載している。
図中、一点破線で囲んだ部分75は、合成Wf定義相当部分であり、合成Wf定義34や、合成Wf定義35が該当する。ここには、合成ワークフロー定義記述表60、ワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62、サービス定義表63等が含まれる。
図中、二点破線で囲んだ部分76は、イベント格納DB相当部分であり、イベント格納DB42や、イベント格納DB43が該当する。ここには、合成プロセス実施インスタンス管理表64、プロセス実施インスタンス管理表65、サービスイベント管理表66、統計データ管理表67等が含まれる。
合成ワークフロー定義記述表60とは、Wf合成部50が生成する合成結果c56の主要部を保持するものである。これに対して、ワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62、サービス定義表63は、WS-BPELとWSDLで記載されるワークフロー定義25、ワークフロー定義28、ワークフロー定義56を等価表現で管理するものである。
ワークフロー・プロセス定義記述表61は、WS-BPELのプロセス定義に関連する部分を管理する。サービス呼び出しアクティビティ定義表62は、WS-BPELのアクティビティ定義と呼び出しサービスに関連する部分を管理する。サービス定義表63は、WSDLで記載されるサービスに関連する部分を管理する。
ワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62、サービス定義表63には、「+APラベル説明記述、+表示ラベル記述」に関する項目68、68’、68”が存在する。これらは、APラベル入力部53を介して、プロセス定義、定義部、アクティビティ部、サービス定義、メッセージ定義部、ポート定義部、バインディング部、サービス定義部等に付与する意味情報、表現情報のアノテーションの格納領域である。
サービス呼び出しアクティビティ定義表62、サービス定義表63には、「+配置ドメイン区分(自ドメイン、別ドメイン)」に関する項目69、69’が存在する。これは、該当するワークフロー定義を含んだワークフローシステムが、自ドメインに存在するのか、別ドメインに存在するのかを指し示す。これは、後述する主系分散ワークフローモニタシステム4から従系分散ワークフローモニタシステム5へのレプリカ配布の際に、分散ワークフローモニタシステムに応じて「配置先ドメインモニタアドレス」と伴に変更・更新を受ける部分である。その為、主系分散ワークフローモニタシステム4と従系分散ワークフローモニタシステム5では異なった値を持つ。図6で定義されるワークフローの実行状況の状況把握、検索をする際の手順概要では、検索機能部37が、他分散ワークフローモニタシステムで管理されている該当メッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群の一覧を得る処理を、この情報に基づき実施する。
合成プロセス実施インスタンス管理表64とは、合成ワークフロー定義記述表60で定義される統合・合成したワークフロー定義の実際の実行状況を管理するものである。任意時間内で、同じ定義に対して複数の同時実施が有り得る。これに対して、プロセス実施インスタンス管理表65は、統合・合成したワークフロー定義の実際の実行状況の下で起動し、各々ワークフローエンジンで実施される挙動・実行状況を管理するものである。
サービスイベント管理表66は、各々のワークフローエンジンで発生する一連のイベントを管理するものである。最後の統計データ管理表67は、指定された時間毎に起動するバッチ処理部46、バッチ処理部47内部の後述結果値c63を管理するものである。
Wf合成部50並びにAPラベル入力部53における一連の操作が終了すると、主系分散ワークフローモニタシステム4は、統合・合成されたWf定義やメタ情報が更新されたため、複数の従系分散ワークフローモニタシステム5、57、58に、合成Wf定義34の完全レプリカを含む相当情報を送付、生成するため、通信基盤部48を呼び出す。その際の手順を図4に記す。
通信基盤部48は、合成Wf定義34の完全レプリカを含む相当情報を生成するための元情報c65を受信すると、それを配下の複数の従系分散ワークフローモニタシステム5、57、58に送付するため、それらの通信基盤部を順次呼び出す。図4では、従系分散ワークフローモニタシステム5内の通信基盤部49を呼び出した例である。呼び出す際は、元情報c65を含んだトランザクション要求c66が転送される。
通信基盤部49がトランザクション要求c66を受信すると、合成Wf定義34の完全レプリカの相当情報を元に、主系分散ワークフローモニタシステム4等の位置を指し示すアドレス情報、ワークフローシステム1、ワークフローシステム2、ワークフローシステム3の位置を指し示すアドレス情報、ならびに所属するドメイン、並びにドメインを管理する従系分散ワークフローモニタシステム5等の位置を指し示すアドレス情報、主系分散ワークフローモニタシステム4等の位置を指し示すアドレス情報を含めて合成Wf定義35を生成するため、通信基盤部49が更新処理手続きc67を実施する。
アドレス情報は、図7で定義されるワークフロー、プロセス定義記述表61内の「+配置先ワークフローシステム定義ID」、「+配置先アドレス:URL記述」、「+配置ドメイン区分」、「+配置ドメインのモニタシステム定義ID」、「+配置ドメインモニタアドレス:URL記述」等が相当する。
更新手続きc67は、以下の手順で実施される。合成Wf定義35の既存のレコード等が存在していない場合、トランザクション要求c66内の元情報c65を用い、合成Wf定義35内に新規レコードを生成する。これに対して、合成Wf定義35の既存のレコードが存在する場合、既存のレコード、並びにトランザクション要求c66内の元情報c65を比較し、更新されている部分を仮更新する、単純に内容が更新されている場合は相当する様に仮更新する、一部が削除された場合は、対応する部分を無効化する等の仮処理を行なう。その処理を通して、合成Wf定義35の仮版を生成する。
更新手続きc67の実施中に、特に問題が存在しない場合は、通信基盤部49は、コミット処理を行い、合成Wf定義35の仮版を新規のものとして確定する。これに対して、更新手続きc67の実施中に、問題が存在している場合は、通信基盤部49は、アボート処理を行い、合成Wf定義35の仮版のものを廃棄し、従来の版を維持する。
合成Wf定義35の生成、更新に関する処理は一つのトランザクション範囲内で実施されるので、処理が終わると通信基盤部49は、トランザクション要求結果c68を主系分散ワークフローモニタシステム4の通信基盤部48に応答する。
通信基盤部48が、トランザクション要求結果c68を受信した結果、問題を検出できない場合、続けて合成Wf定義34の完全レプリカを含む相当情報を送付、生成するため、別の従系分散ワークフローモニタシステムの通信基盤部を呼び出し、元情報c65を含んだ別トランザクション要求c70を送付する。
通信基盤部48が、トランザクション要求結果c68を受信した結果、問題を検出した場合は、通信基盤部48は、問題の発生した旨のアラームc69を通知すると伴に、従系分散ワークフローモニタシステム5をスキップして、別の従系分散ワークフローモニタシステムの通信基盤部を呼び出し、元情報c65を含んだ別トランザクション要求c70を送付する。問題の発生した従系分散ワークフローモニタシステム5へのトランザクション要求c66の事後処理は運用条件もあるため、統一的な方式では規定出来ない。しかし、元情報c65を含んだ一連のトランザクション要求を、全ての従系分散ワークフローモニタシステムに対して処理した後に、再送することも一つの方法である。
図5は、統合・合成されたWf定義やメタ情報を配布した後、それらを用いてワークフローの実行状況の更新をする際の手順概要を記した図である。ここでは2つの処理が含まれる。一つは、あるワークフローシステムに関するドメインに閉じた実行状況の更新処理手順である。もう一つは、合成Wf定義全体を開始する場合の更新処理手順である。
図6は、統合・合成されたWf定義やメタ情報を配布した後、それらを用いてワークフローの実行状況の状況把握、検索をする際の手順概要を記した図である。ここでも、2つの処理が含まれる。一つは、分散ワークフローモニタシステムからワークフローの実行状況の状況把握、検索をする処理である。もう一つは、別の分散ワークフローモニタシステムより、ワークフローの実行状況の情報を検索し、その検索結果を、検索元の分散ワークフローモニタシステムにキャッシュとして格納する処理である。
先ず、図5のワークフローの実行状況の更新のうち、あるワークフローシステムに関するドメインに閉じた実行状況の更新について、主系分散ワークフローモニタシステム4を例に説明する。
ワークフローシステム1、ワークフローシステム2の各イベント抽出部によって抽出されたイベント情報は、適宜、共通データ送信部30、共通データ送信部32により、イベントデータ転送メッセージc25、c26として主系分散ワークフローモニタシステム4に転送される。主系分散ワークフローモニタシステム4では、イベントデータ受信部38がイベントデータ転送メッセージc25、c26を受信する。
イベントデータ受信部38は、イベントに関する全てのデータc55を、イベントデータ関係付け部40に引き渡す。イベントデータ関係付け部40は、合成Wf定義34を参照し、内部に管理されるサービス定義・プロセス定義情報c57を検索、参照しながら、イベントに関する全てのデータc55の各々が、どのサービス・プロセスのメッセージインスタンスに相当するかを整理、関係付け、かつ現在、イベント格納DB42にて管理されるメッセージインスタンス群c60を検索の上で、関係付ける。その後、新たなメッセージインスタンスのレコードc59としてイベント格納DB42に格納する。尚、メッセージインスタンスのレコードc59は、通常、図7のサービスイベント管理表66のものであるが、プロセスの開始等を伴う場合は、図7の合成プロセス実施インスタンス管理表64、プロセス実施インスタンス管理表65のレコード群も伴う。そのため、関係付けの際は、図7のデータベースに関するデータ構造を維持する様に実施される。
このワークフローシステムに関するドメインに閉じた実行状況の更新は、主系分散ワークフローモニタシステム4だけではなく、従系分散ワークフローモニタシステム5でも同様に当てはまる。
ここで、新たなメッセージインスタンスのレコードc59としてイベント格納DB42に格納する際に、合成Wf定義全体を開始する場合は、更に特別な処理が加わる。以下、合成Wf定義全体を開始する場合の更新手続きについて、説明する。
合成Wf定義に基づく合成プロセスの実施を新たに行う場合は、一つの分散ワークフローモニタシステムが定めるドメインに留まらず、複数のドメインに跨って実施される可能性がある。その為、新たに、合成Wf定義全体を開始する場合は、各ドメインを管理する分散ワークフローモニタシステム全てのイベント格納DBに同報レプリカで、合成プロセスの実施が新たに発生した旨が通知される。
主系分散ワークフローモニタシステム4内のイベント格納DB42、特に図7の合成プロセス実施インスタンス管理表64に、新たに合成Wf定義全体を開始するレコードc59が格納された場合は、データベースのトリガ機能等を用いて、他の従系分散ワークフローモニタシステム5内のイベント格納DB43に同等のレコードをレプリカとして生成するため、通信基盤部48を呼び出す。
通信基盤部48は、イベント格納DB42から、新たに合成Wf定義全体を開始するレコードc59に関するレプリカ要求c93を受理すると、それを配下の複数の従系分散ワークフローモニタシステム5等に送付するため、それらの通信基盤部を順次呼び出す。図5では、従系分散ワークフローモニタシステム5内の通信基盤部49を呼び出している。呼び出す際は、レプリカ要求c93内の情報を含んだレプリカ生成トランザクション要求c94となる。
通信基盤部49がレプリカ生成トランザクション要求c94を受けると、合成Wf定義35のレプリカに相当情報を元に、イベント格納DB43内の合成プロセス実施インスタンス管理表64にレコードを生成するため、通信基盤部49が生成手続きc95を実施する。
生成手続きc95は、下記の手順で実施される。該当するレコードが存在していない場合は、新たに合成Wf定義全体を開始する起点のワークフローシステムの特定情報と、その起点ワークフローシステム内で管理している一意性のある合成プロセスインスタンスの組合せで定義IDを指定し、その値を持つレコードを仮生成する。これは図7の72に相当する。該当するものが存在している場合は、エラーの扱いにはせず、レプリカの更新回数を1増加させることで、レコードと同等のレコードを仮生成する。この様にすることで、合成プロセスの実施状況が変った段階で、レプリカのレコードを更新することが出来る。
生成手続きc95の実施中に、問題が検出出来ない場合は、通信基盤部49は、コミット処理を行い、イベント格納DB43内の合成プロセス実施インスタンス管理表64内の仮レコードを新規のものとして確定する。これに対して、作成手続きc65の実施中に、問題を検出した場合は、通信基盤部49は、アボート処理を行い、仮レコードを廃棄し、従来の状態を維持する。
イベント格納DB43内の合成プロセス実施インスタンス管理表64内のレコードを新規生成する処理は一つのトランザクション範囲内で実施されるので、処理が終わると、通信基盤部49はレプリカ生成トランザクション要求結果c96を主系分散ワークフローモニタシステム4の通信基盤部48に応答する。
通信基盤部48が、レプリカ生成トランザクション要求結果c96を受信した結果、問題を検出した場合、続けて、別の従系分散ワークフローモニタシステムの通信基盤部を呼び出し、レプリカ要求c93内の情報を含んだレプリカ生成トランザクション要求c94を送付する。
尚、新たに合成Wf定義全体を開始する場合の同報レプリカは、主系分散ワークフローモニタシステム4から従系分散ワークフローモニタシステム5のみに対して実施されるのではなく、起点と成り得る任意の分散ワークフローモニタシステムが変更を受けた場合に双方向で例外なく実施される。
続けて、統計データ処理について説明する。主系分散ワークフローモニタシステム4には、イベント格納DB42に格納管理されたデータを元に統計、評価処理を行なうバッチ処理部46を含む。
バッチ処理部46は、指定された時間毎に起動し、イベント格納DB42に格納管理されたメッセージインスタンスのレコードに対して適宜検索を掛ける。具体的には、図7のサービスイベント管理表66に相当する。特にバッチ処理部46は、指定の統計処理に必要なメッセージインスタンスのレコード群c62を取り出し、バッチ処理部46内部の計算の入力とする。
指定の統計処理計算が終了した段階で、その結果値c63をイベント格納DB42に格納する。具体的には、図7の統計データ管理表67である。その様にすることで、トラッキングの際にそれらの統計データを用いることが可能となる。
統計データ処理については、主系分散ワークフローモニタシステム4だけではなく、従系分散ワークフローモニタシステム5でも同様である。
続けて、図6をもとに、統合・合成されたWf定義やメタ情報を配布した後、それらを用いてワークフローの状況把握、検索をする際の手順概要を、従系分散ワークフローモニタシステム5を例に説明する。
クライアントサイト6上のGUI(Graphical User Interface)で、例えば検索する合成プロセス定義名、もしくはその一部を指定入力欄に検索文字列として入力すると、クライアントサイト6から従系分散ワークフローモニタシステム5にWf定義検索要求メッセージc71が転送される。その後、検索機能部37がWf定義検索要求メッセージc71を受け取った後、合成Wf定義35に対して、合成プロセス定義に関する検索問い合わせc72を実施し、その検索結果c73を得る。ここでは、主に図7における合成ワークフロー定義記述表60等が検索される。その後、検索機能部37は検索結果c74をクライアントサイト6に戻し、合成プロセス定義名の一覧が表示される。
続けて、クライアントサイト6上のGUIで、合成プロセス定義名の一覧から一つ選択し、例えば、実行日時、もしくは処理ID等の合成プロセスの実施インスタンスを特定するものを指定すると、クライアントサイト6から従系分散ワークフローモニタシステム5に指定Wf定義トラッキング表示要求メッセージc75が転送される。尚、実行日時、もしくは処理ID等は、相当する「+発生イベント日時」、もしくは「+累積プロセスインスタンスID」に変換する。
その後、検索機能部37が指定Wf定義トラッキング表示要求メッセージc75を受けると、指定合成プロセス定義名に所属する関連するワークフロー定義情報の一覧を検索するため、合成Wf定義35に対して、検索要求c76を掛ける。ここでは、図7における合成ワークフロー定義記述表60、ワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62を順次検索する。その結果、合成Wf定義35は、指定合成プロセス定義名に所属するワークフロー定義情報についての一覧c77を検索機能部37に応答する。これは、図7におけるワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62に含まれる情報項目であり、ワークフロー定義25、28、56等に相当する。
続けて、検索機能部37は、指定合成プロセス定義所属のワークフロー定義情報を持ち、指定Wf定義トラッキング表示要求メッセージc75内で特定されている実行日時、もしくは処理IDに相当する「+発生イベント日時」、もしくは「+累積プロセスインスタンスID」等を指定することで、該当するメッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群の一覧を得るための検索要求c78をイベント格納DB43に発行する。その結果、図7におけるサービスイベント管理表66が検索され、該当するメッセージインスタンスのレコードを得て、それを検索機能部37に検索結果c79として戻す。
指定合成プロセス定義名に所属する関連するワークフロー定義情報の一覧を検索するため、合成Wf定義35に対して、検索要求c76を掛け、その結果、得られる指定合成プロセス定義名に所属するワークフロー定義情報についての一覧c77には、従系分散ワークフローモニタシステム5が扱わないリモートのものが存在する。具体的には、図7のワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62の「+配置ドメイン区分(自ドメイン、別ドメイン)」に関する項目69、69’が別サイトとして指定されたものである。その場合、イベント格納DB43から受けた検索結果c79には、キャッシュ化されていない限り、全ての情報が含まれない。また、キャッシュ化されても、図7の「+キャッシュデータ入手日時」「+キャッシュ有効区分(有効、時間切れ)」に関する項目71”の様に、時間切れ故に無効化しているものも存在する。
検索機能部37が、の指定合成プロセス定義名に所属するにも関わらず、図7のワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62の「+配置ドメイン区分(自ドメイン、別ドメイン)」に関する項目69、69’が別サイトとして指定されたもの、更に、図7におけるサービスイベント管理表66の「+キャッシュデータ入手日時」「+キャッシュ有効区分(有効、時間切れ)」に関する項目71”の様に、時間切れで無効化しているものを得た場合、該当するメッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群の最新の一覧を得るため、通信基盤部49に検索要求c80を発行する。
検索要求c80には、指定合成プロセス定義所属のワークフロー定義情報を持ち、指定Wf定義トラッキング表示要求メッセージc75内で特定されている実行日時、もしくは処理IDに相当する「+発生イベント日時」、もしくは「+累積プロセスインスタンスID」等が指定され、他の分散ワークフローモニタシステムで管理されている該当するメッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群の一覧を得るための一切の情報を含む。
通信基盤部49が検索要求c80を受けると、指定された分散ワークフローモニタシステムにルーティングして、検索要求c80を検索要求c81として、対応する通信基盤部に送付する。ここでは、主系分散ワークフローモニタシステム4に対して実施している例とするため、通信基盤部48が、検索要求c81を受信する。
通信基盤部48が、検索要求c81を受信すると、検索要求c81を元に、主系分散ワークフローモニタシステム4内の検索機能部36に、検索要求c82を発行する。
検索機能部36が、検索要求c82を受けると、検索要求c81に含まれている検索条件の一つである指定合成プロセス定義名に所属する関連するワークフロー定義情報を指定し、合成Wf定義34に検証要求c85を実施する。
その後、図7における合成ワークフロー定義記述表60、ワークフロー・プロセス定義記述表61、サービス呼び出しアクティビティ定義表62が順次検索される。但し、合成Wf定義34での3つの表はレプリカの原本故に、呼び出し元の合成Wf定義35での相応3表とは内容が異なる。
合成Wf定義34で、特に不整合等が存在しない場合は、その旨を応答とし、またエラー等が存在する場合はエラーの旨を含めて応答とし、その上で検証要求結果c86を検索機能部36に戻す。
続けて、検索要求c81に含まれている検索条件の一つである指定合成プロセス定義名に所属する関連するワークフロー定義情報、並びに検索要求c81に含まれる実行日時、もしくは処理ID等に相当する「+発生イベント日時」、もしくは「+累積プロセスインスタンスID」等を引数として、イベント格納DB42に検索要求c83を実施する。
イベント格納DB42の内、図7におけるサービスイベント管理表66が検索され、指定合成プロセス定義所属のワークフロー定義情報を持ち、検索要求c83内で特定されている「+発生イベント日時」、もしくは「+累積プロセスインスタンスID」等を指定することで、該当するメッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群の一覧を得た上で、それらを検索結果c84とし、検索機能部36に戻す。
その後、検索機能部36は、エラーの場合も含めて、検索結果c84を応答形式に編集し、検索結果c88として通信基盤部49に送信する。この検索結果c88は、検索要求c80に対する検索結果c89として、検索機能部37に戻される。
図6に関する手順は、指定合成プロセス定義名に所属するにも関わらず、リモートの主系分散ワークフローモニタシステム4、もしくは他の従系分散ワークフローモニタシステム内で管理されているワークフロー定義情報や、該当するメッセージに関するイベント群、エンジンにおけるメッセージに関するイベント群の一覧を得ようとする度に、検索機能部37が実施する。
更に、従系分散ワークフローモニタシステム5に限らず、主系分散ワークフローモニタシステム4、もしくは他一切の従系分散ワークフローモニタシステムでも図6に関する手順は、同様に実施される。
検索機能部37は、全ての検索要求c80に対する検索結果c89を受信すると、検索結果c79と合わせて、表示要求c90を生成し、トラッキング表示作成部45を起動する。表示要求c90を受けると、トラッキング表示作成部45は、合成Wf定義35より、APラベル入力部53を使って入力したアプリケーション上の意味情報、表現情報c91を検索し、検索機能部37とのセッションを持つクライアントサイト6上のGUIに指定されたワークフローの状況把握、検索結果を表示するため、描画要求c92を戻す。
その結果、クライアントサイト6上のGUIにワークフローの状況把握、検索結果を表示することになる。
また、検索機能部36、検索機能部37をはじめとする検索機能部は、検索結果を受理すると、検索の効率性の改善のため、前述の検索結果を、検索元の分散ワークフローモニタシステム内のイベント格納DBにキャッシュとして格納することもある。
具体的には、図6の検索機能部37が検索結果c89を受信すると、イベント格納DB43で管理される図7のプロセス実施インスタンス管理表65、サービスイベント管理表66に検索結果c89相当のレコードを生成、格納する。その際、キャッシュの整合性を取るためにキャッシュ更新回数値を変更する手続きc97を実施する。
手続きc97を実施の際、キャッシュ更新の整合性を取るため、プロセス実施インスタンス管理表65に対しては、意味上の組合せ主キー項目「+配置先ワークフローシステム定義ID」「+累積プロセスインスタンスID」73の他に、新たに「+配置ドメインのモニタシステム定義ID」「+キャッシュ更新回数ID」を加えて、組合せ主キー項目73’を構成する。
また、サービスイベント管理表66に対しては、意味上の組合せ主キー項目「+配置先ワークフローシステム定義ID」「+累積イベントインスタンスID」74の他に、新たに「+配置ドメインのモニタシステム定義ID」「+キャッシュ更新回数ID」を加えて、組合せ主キー項目74’を構成する。
更に「+キャッシュデータ入手日時」「+キャッシュ有効区分(有効、時間切れ)」に関する項目71’、71”に適切な値をセットする。これらにより、キャッシュ更新の整合性が確保される。
(第2の実施形態)
本発明の図1は、業務プロセスモニタ・トラッキング装置の機能を中心に記載しており、特に構成要素について言及はしていない。そのため、機能的に図1と同等の要素が適宜出来る場合は、本発明の対象となる。
他の実施形態については、本発明の業務プロセスモニタ・トラッキング装置等をサービスプロバイダ運営体が保持して、サービスとして定義する場合が想定される。これについては、先行出願等で記された第2の形態と同様と定義する。すなわち、図1の業務アプリケーションシステム7、8、9、10及びクライアントサイト6、54を除いた部分をサービスプロバイダ運営体が保持してサービスとして定義してもよい。
本発明である大規模運用向けの分散ワークフロー管理・収集方法に基づく業務プロセスモニタ・トラッキング装置の最適な形態に関する全体構成の概要を記した図である。 本発明の内、分散配置されたワークフローエンジンからイベント情報を収集する際の手順概要を記した図である。 本発明の内、分散配置されたワークフローエンジンに独自に保持されているワークフロー定義(以下、Wf定義)群を収集し、統合・合成されたWf定義を生成する際の手順概要を記した図である。 本発明の内、統合・合成されたWf定義やメタ情報のレプリカを、分散ワークフローモニタシステム毎に配布する際の手順概要を記した図である。 本発明の内、統合・合成されたWf定義やメタ情報を配布した後、それらを用いてワークフローの実行状況の更新をする際の手順概要を記した図である。 本発明の内、統合・合成されたWf定義やメタ情報を配布した後、それらを用いてワークフローの実行状況の状況把握、検索をする際の手順概要を記した図である。 本発明の内、統合・合成されたWf定義やメタ情報を含んだデータ構成について記す。 本発明の内、ドメイン、分散ワークフローモニタシステム、ワークフローシステムとの関係、構成について記す。 従来発明として、先行出願に記載された、分散的な管理概念を持つ分散ワークフロー管理方法に基づく業務プロセストラッキングに関する技術を用いた方式であり、そのシステム構成例を示す図である。 従来発明として、特許文献1に記載された、分散的な管理概念を持つ従来業務プロセストラッキングに関する技術を用いた方式であり、そのシステム構成例を示す図である。
符号の説明
1、2、3 ワークフローシステム
4 主系分散ワークフローモニタシステム
5、57、58 従系分散ワークフローモニタシステム
6 Webブラウザによるクライアントサイト、
7、8、9、10 業務アプリケーションシステム
11、12、13、14、15、16、17 データ通信部
15、16、17、18 アダプタ
19 、20、21、22 Msgイベント抽出部
23、26 ワークフローエンジン
24、27 Engイベント抽出部
25、28、56 ワークフロー定義
29、31 イベントデータ保持部
30、32、33 共通データ送信部
34、35 合成Wf定義
36、37 検索機能部
38、39 イベントデータ受信部
40、41 イベントデータ関係付け部
42、43 イベント格納DB
44、45 トラッキング表示作成部
46、47 バッチ処理部
48、49 通信基盤部
50 Wf合成部
51 Wf定義・サービス定義取得部
52 リポジトリ
53 APラベル入力部
5、54 Webブラウザによるクライアントサイト
80、81、82、83 ドメイン定義表
84 ドメイン名の定義
85 親となるドメインの定義
86 配下のドメインの定義に関するリスト
87 ドメインに所属するワークフローシステム群の定義に関するリスト
c1、c2、c5、c6、c21 処理要求メッセージ
c3、c4、c7、c8、c22 処理応答メッセージ
c9、c10、c11、c12、c23、c24 エンジンにおけるメッセージに関するイベント
c13、c14、c15、c16、c17、c18、c19、c20 メッセージに関するイベント
c25、c26 イベントデータ転送メッセージ
c50、c51、c52 定義転送メッセージ
c53 問い合わせ
c54 ワークフロー定義情報
c55 イベントに関する全てのデータ
c56 統合・合成されたワークフロー定義合成結果
c57 サービス定義・プロセス定義情報
c58 操作要求
c59 メッセージインスタンスのレコード
c61、c91 意味情報、表現情報
c62 メッセージインスタンスのレコード群
c63 結果値
c65 元情報
c66、c70 トランザクション要求
c67 更新処理手続き
c68 トランザクション要求結果
c69 アラーム
c71 Wf定義検索要求メッセージ
c72 検索問い合わせ
c73、c74、79、c84、c88、c89 検索結果
c75 指定Wf定義トラッキング表示要求メッセージ
c76、c78、81、82、c85、c90 検索要求
c77 ワークフロー定義情報についての一覧
c86 検証要求結果
c92 描画要求
c93 レプリカ要求
c94 レプリカ生成トランザクション要求
c95 生成処理手続き
c96 レプリカ生成トランザクション要求結果
c97 キャッシュ更新回数値を変更する手続き
c100、c101、c102、c103、c104、c105、c106 通信上の関係
c107、c108、c109 特定関係
c111、c112、c113、c114 関係
60 合成ワークフロー定義記述表
61 ワークフロー・プロセス定義記述表
62 サービス呼び出しアクティビティ定義表
63 サービス定義表
64 合成プロセス実施インスタンス管理表
65 プロセス実施インスタンス管理表
66 サービスイベント管理表
67 統計データ管理表
68 +APラベル説明記述、+表示ラベル記述に関する項目
68’ +APラベル説明記述、+表示ラベル記述に関する項目
68” +APラベル説明記述、+表示ラベル記述に関する項目
69 +配置ドメイン区分(自ドメイン、別ドメイン)に関する項目
69’ +配置ドメイン区分(自ドメイン、別ドメイン)に関する項目
70 +レプリカ区分(マスタ、レプリカ) に関する項目
71 +キャッシュデータ入手日時、+キャッシュ有効区分(有効、時間切れ)に関する項目
71’ +キャッシュデータ入手日時、+キャッシュ有効区分(有効、時間切れ)に関する項目
71” +キャッシュデータ入手日時、+キャッシュ有効区分(有効、時間切れ)に関する項目
72 合成プロセス実施インスタンス管理表意味上の組合せ主キー項目
72’ 合成プロセス実施インスタンス管理表の組合せ主キー項目
73 プロセス実施インスタンス管理表意味上の組合せ主キー項目
73’ プロセス実施インスタンス管理表の組合せ主キー項目
74 サービスイベント管理表の意味上の組合せ主キー項目
74’ サービスイベント管理表の組合せ主キー項目
75 合成Wf定義相当部分
76 イベント格納DB相当部分
101、102 分散ワークフロー管理方式に基づくワークフローシステム
103 独自実装・既存ワークフローシステム
104 Proxyシステム
105 分散ワークフローモニタシステム
106、160 Webブラウザによるクライアントサイト
107、108,109、110、111、112 業務アプリケーションシステム
113、114、115、116、、117、118 データ通信部
119、120、121、122、123、124 アダプタ
125、126、127、128 Msgイベント抽出部
129、132、137 ワークフローエンジン
130、133、138 Engイベント抽出部
131、132、139 ワークフロー定義
135 プロキシ部
136 Prxイベント抽出部
140、142、145 イベントデータ保持部
141、143、144、147 共通データ送信部
146 共通データ受信部
148 ワークフロー合成部
149 イベントデータ受信部
150 合成Wf定義
151 イベントデータ関係付け部
152 イベント格納DB
153 検索機能部
154 トラッキング表示作成部
155 Wf定義・サービス定義取得部
156 リポジトリ
157 他のワークフロー定義
158 APラベル入力部
159 バッチ処理部
201、202 組織
203、204 ワークフロー管理システム
205、206 ワークフロー管理システム・サーバ
207、208 既存インタフェース
209 プロセス・インスタンス
211、213 プロセス・テンプレート
215、216 状態シャドウイング・エンジン
217、218 ワークフロー管理システム・クライアント
227、228、229、230 利用者

Claims (12)

  1. 分散されたワークフローを各々が個別に管理・実行する複数のワークフロー実行装置と、この複数のワークフロー実行装置を分担して監視し前記ワークフローをトラッキングする複数のワークフロー統合管理装置と、を備え、
    前記複数のワークフロー統合管理装置の内の少なくとも1つが主ワークフロー統合管理装置であると共に、その他のワークフロー統合管理装置が従ワークフロー統合管理装置であり、
    前記各ワークフロー実行装置は、
    自装置が管理・実行する分散ワークフローの内容を標準化されたデータ形式で表すワークフロー記述を予め保持する手段と、このワークフロー記述に基づいて前記分散ワークフローを実行する際に自装置において発生するイベントの内容を表すイベント情報を順次記録する手段と、この記録済みの前記イベント情報を予め自装置監視用として設定されたワークフロー統合管理装置へ送信する手段と、前記予め保持されたワークフロー記述を前記主ワークフロー統合管理装置へ送信する手段と、を備え、
    前記ワークフロー統合管理装置は、
    前記全てのワークフロー実行装置から収集した各ワークフロー記述の全てを合成して統合ワークフロー記述を生成する手段と、この生成された統合ワークフロー記述を保持する手段と、予め固有の監視対象に設定されたワークフロー実行装置から送られてくる前記イベント情報を取得する手段と、この取得されたイベント情報を前記統合ワークフロー記述と対応付けて当該イベント情報が前記ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける手段と、この関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として格納する手段と、前記保持された統合ワークフロー記述のレプリカを前記従ワークフロー統合管理装置送信する手段とを備え
    前記従ワークフロー統合管理装置は、
    前記主ワークフロー統合管理装置から前記統合ワークフロー記述のレプリカを受信する手段と、この受信された統合ワークフロー記述のレプリカを保持する手段と、予め固有の監視対象に設定されたワークフロー実行装置から送られてくる前記イベント情報を取得する手段と、この取得されたイベント情報を前記統合ワークフロー記述のレプリカと対応付けて当該イベント情報が前記ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける手段と、この関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として格納する手段とを備えたことを特徴とするワークフロートラッキングシステム。
  2. 前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置は、それぞれ固有のドメインを有し、
    前記主ワークフロー統合管理装置のドメインは、前記従ワークフロー統合管理装置のドメインの上位レベルドメインであることを特徴とする請求項1に記載のワークフロートラッキングシステム。
  3. 前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置における前記イベント情報を取得する手段は、前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカを参照し、トラッキングの対象のイベント情報を他のワークフロー統合管理装置から取得する機能を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワークフロートラッキングシステム。
  4. 前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置は、
    前記他のワークフロー統合管理装置から取得したイベント情報をキャッシュとして格納する手段を有することを特徴とする請求項3に記載のワークフロートラッキングシステム。
  5. 前記主及び従の各ワークフロー統合管理装置は、
    前記格納したワークフローの実行状況を示す情報を他のすべてのワークフロー統合管理装置に送信する手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワークフロートラッキングシステム。
  6. 分散されたワークフローを各々が個別に管理・実行する複数のワークフロー実行装置を分担して監視し前記ワークフローをトラッキングする複数のワークフロー統合管理装置のうちの少なくとも1つのワークフロー統合管理装置であって、
    前記各ワークフロー実行装置が実行する分散ワークフローの内容を標準化されたデータ形式で表すワークフロー記述を、前記全てのワークフロー実行装置から収集する手段と、
    この収集された全てのワークフロー記述を合成して統合ワークフロー記述を生成する手段と、
    この生成された統合ワークフロー記述を保持する手段と、
    予め固有の監視対象に定められたワークフロー実行装置から、当該ワークフロー実行装置が分散ワークフローを実行する際に発生するイベントの内容を表すイベント情報を取得する手段と、
    この取得されたイベント情報を前記統合ワークフロー記述と対応付けて当該イベント情報が当該統合ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける手段と、
    この関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として格納する手段と、
    前記保持された統合ワークフロー記述のレプリカを前記統合ワークフロー記述を生成する手段を有していない他のワークフロー統合管理装置送信する手段とを備えたことを特徴とするワークフロー統合管理装置。
  7. 分散されたワークフローを各々が個別に管理・実行する複数のワークフロー実行装置と、この複数のワークフロー実行装置を分担して監視し前記ワークフローをトラッキングする複数のワークフロー統合管理装置とによるワークフロー統合管理方法であって、
    前記各ワークフロー実行装置が、前記実行する分散ワークフローの内容を標準化されたデータ形式で表すワークフロー記述を、前記複数のワークフロー統合管理装置の中の少なくとも一台の主ワークフロー統合管理装置へ送信する工程と、
    前記主ワークフロー統合管理装置が、前記全てのワークフロー実行装置から収集した複数の前記ワークフロー記述を合成して統合ワークフロー記述を生成する工程と、
    前記主ワークフロー統合管理装置が、前記生成した統合ワークフロー記述のレプリカを当該主ワークフロー統合管理装置以外の従ワークフロー統合管理装置に送信する工程と、
    前記従ワークフロー統合管理装置が、前記主ワークフロー統合管理装置から前記統合ワークフロー記述のレプリカを受信する工程と、
    前記各ワークフロー実行装置が、分散ワークフローを実行する際に自装置において発生するイベントの内容を表すイベント情報を順次記録する工程と、
    前記各ワークフロー実行装置が、記録済みの前記イベント情報を予め自装置監視用として設定されたワークフロー統合管理装置へ送信する工程と、
    この送信されたイベント情報を受信したワークフロー統合管理装置が、このイベント情報を前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカと対応付けて当該イベント情報が当該統合ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付ける工程と、
    この関連付けを行ったワークフロー統合管理装置が、その関連付けられた各イベント情報を前記ワークフローの実行状況を表す情報として記憶する工程と、を有することを特徴とするワークフロー統合管理方法。
  8. 前記ワークフロー統合管理装置が前記ワークフローの実行状況を表す情報を記憶する工程の後に、
    そのワークフロー統合管理装置が前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカを参照し、トラッキング対象のイベント情報を他のワークフロー統合管理装置から取得する工程と、このイベント情報を前記統合ワークフロー記述もしくはそのレプリカと対応付けて当該イベント情報が当該統合ワークフローのどのプロセスに対応するのかを関連付けて前記ワークフローの実行状況を表す情報として記憶する工程と、含むことを特徴とする請求項7に記載のワークフロー統合管理方法。
  9. 前記ワークフロー統合管理装置がトラッキング対象のイベント情報を他のワークフロー統合管理装置から取得する工程の後に、
    この他のワークフロー統合管理装置から取得したイベント情報をそのワークフロー統合管理装置がキャッシュとして格納する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載のワークフロー統合管理方法。
  10. 前記ワークフロー統合管理装置が前記ワークフローの実行状況を表す情報を記憶する工程の後に、
    そのワークフロー統合管理装置が、前記記憶したワークフローの実行状況を示す情報を他のすべてのワークフロー統合管理装置に送信する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のワークフロー統合管理方法。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれか1項記載のワークフロー統合管理方法をコンピュータに実行させるワークフロー統合管理プログラム。
  12. 請求項11記載のワークフロー統合管理プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
JP2006301808A 2006-11-07 2006-11-07 ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体 Expired - Fee Related JP4395790B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006301808A JP4395790B2 (ja) 2006-11-07 2006-11-07 ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体
PCT/JP2007/071541 WO2008056656A1 (fr) 2006-11-07 2007-11-06 Système de suivi de flux de travaux, appareil de gestion d'intégration, procédé, programme et support d'enregistrement d'informations sur lequel celui-ci est enregistré
US12/513,998 US20100058343A1 (en) 2006-11-07 2007-11-06 Workflow tracking system, integration management apparatus, method and information recording medium having recorded it

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006301808A JP4395790B2 (ja) 2006-11-07 2006-11-07 ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008117291A JP2008117291A (ja) 2008-05-22
JP4395790B2 true JP4395790B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=39364471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006301808A Expired - Fee Related JP4395790B2 (ja) 2006-11-07 2006-11-07 ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20100058343A1 (ja)
JP (1) JP4395790B2 (ja)
WO (1) WO2008056656A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8438269B1 (en) 2008-09-12 2013-05-07 At&T Intellectual Property I, Lp Method and apparatus for measuring the end-to-end performance and capacity of complex network service
US8621421B2 (en) * 2010-06-10 2013-12-31 Microsoft Corporation Workflow visualization
US9823905B2 (en) * 2013-11-11 2017-11-21 International Business Machines Corporation Event based code generation
TWI501170B (zh) * 2013-12-17 2015-09-21 Nat Inst Chung Shan Science & Technology The Method of Establishing the Operational Structure of the Process with the Concept of
US10545951B1 (en) * 2016-12-15 2020-01-28 Amazon Technologies, Inc. Workflow dependency management system
US11003571B2 (en) * 2019-04-05 2021-05-11 Oracle International Corporation Customizable enterprise automation test framework

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09305660A (ja) * 1996-05-10 1997-11-28 Hitachi Ltd ビジネスプロセス定義方法および装置
JP2001014389A (ja) * 1999-06-25 2001-01-19 Hitachi Ltd ワークフローサーバおよびクライアント端末
JP2002297880A (ja) * 2001-03-28 2002-10-11 Minoru Ikeda ビジネスドメイン管理システム、情報収集装置、ドメイン管理装置、ビジネスドメイン管理方法、および、プログラム
US20030195763A1 (en) * 2002-04-11 2003-10-16 International Business Machines Corporation Method and system for managing a distributed workflow
JP4287234B2 (ja) * 2003-10-03 2009-07-01 富士通株式会社 業務プロセストラッキング装置,業務プロセストラッキング方法,業務プロセストラッキングプログラム,業務プロセストラッキングプログラムを記録した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008056656A1 (fr) 2008-05-15
JP2008117291A (ja) 2008-05-22
US20100058343A1 (en) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8850005B2 (en) Systems and methods for business network management discovery and consolidation
JP4395790B2 (ja) ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム及びそれを記録した情報記録媒体
JP2018085131A (ja) 商業的な取引のために用いられるのに適合した方法
CN101378403A (zh) 一种基于集合的资源通知处理系统及处理方法
US20060253860A1 (en) Systems and methods for interfacing an application of a first type with multiple applications of a second type
JP4367426B2 (ja) ワークフロートラッキングシステム、統合管理装置、方法、プログラム、及びそれを記録した情報記録媒体
Fox et al. Grids for the GiG and real time simulations
Aktas Principles and experiences: Designing and building enterprise information systems
Zhong et al. A Unified-Index Based Distributed Specification for Heterogeneous Components Management

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees