JP4395396B2 - 光情報記録装置 - Google Patents

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    • G11B7/00456Recording strategies, e.g. pulse sequences

Description

この発明は、光ディスク記録装置等の光情報記録装置に関し、特に、記録品位の検査に有用な基準値を備えた光情報記録装置に関する。
CD−RやDVD−R等に代表される光情報記録媒体(以下、「メディア」という)の記録においては、記録対象となるメディアと記録に使用する記録装置(以下、「ドライブ」という)との相性が個々の組み合わせにより異なる。この原因としては、メディアを構成する記録材料の種類の違いや製造時の成膜バラツキにより最適な記録条件が変化するといったメディア側の要因と、ドライブを構成するピックアップや半導体レーザの種類の違いや製造時の組立バラツキにより最適な条件が変化するといったドライブ側の要因が考えられ、実際はこれらの複合要因として各組み合わせに適した記録条件が存在する。
そこで、従来は、メディア側に当該メディアの種類がドライブ側から識別可能なID情報を格納しておくとともに、ドライブ側にはメディアの種類ごとに予め用意された記録条件を格納しておき、実際の記録を行う場合には、ドライブに装填されたメディアから当該メディアのID情報を読み込み、当該ID情報と関連づけられた記録条件を使用するといった手法が使用されている。
しかし、この従来の手法では、予め検証された既知のメディアに対しては、ある程度適正のある記録条件が選択できるが、検証されていない未知のメディアに対しては、用意された記録条件では、対応しきれない場合もあり、また、既知のメディアであっても記録環境の変化、例えば、記録速度、外乱、経時変化によっては、用意された記録条件では対応できない場合があった。
このような未知メディアへの対応を図った手法としては、特許文献1に記載された手法が知られている。この特許文献1には、メディア毎に最適な記録条件をドライブ自身で求めることを目的として(段落0009参照)、基準ディスクを再生して得られたアシンメトリ値βやピット長を当該ドライブのEEPROMに記憶しておき(段落0028参照)、記録対象となるメディアをテスト記録して得られたβ値と、EEPROMに格納したβとを比較して、目標とするβ値やピット長が得られるようにストラテジの補正を行う手法が開示されている(段落0029〜0031参照)。
この手法によれば、メディア毎にストラテジの最適化を行うことが可能になるため、未知のメディアへの対応力が向上するとともに、目標とするβ値やピット長がドライブ毎に設定されるため、ドライブ側のばらつきが抑えられる(段落0036参照)。
しかし、この手法では、予め規格で定められたピットを備える基準ディスクを再生し、得られた結果をドライブ側の基準値としているため、記録に影響する各種要因が考慮されておらず、記録環境を基準化するという点では不十分であった。
また、β値は、その値の特質上、個々のメディアによって最適なβ値が異なる。即ち、全てのメディアにおいて、β=0が最良の値にはならず、例えば、メディアAについては、β=5%が最良の値となり、メディアBについては、β=10%が最良の値となるといった個々のメディアごとに最適値が異なる。従って、単に一の基準ディスクを再生して得られたβ値では、他のメディアに対する品位検査の指標にはならないため、記録品位検査の基準としては十分でない。
また、基準とするβ値も最良点というわけではなく、当該ドライブの能力的には、より適した記録条件が引き出せるにも拘わらず、基準ディスクを再生して得られた結果を基準としているため、未知メディアへの対応力という点では改善の余地が残されている。
さらに、この手法では、目標とするβ値やピット長に近づけるようストラテジを補正しているため、目標値に合わせきれないドライブとメディアの組み合わせに対しては、対応が困難であった。
また、この手法で基準値としているβ値やピット長は、あくまで当該ドライブが記録目標とする値であるため、これらの値の大小でドライブとメディアの相性を評価することが難しく、ドライブとメディアの相性を評価する指標としては不十分であった。
特開2001−126254号公報
そこで、本発明は、ドライブとメディアの組み合わせによって決まる記録品位の有効な検査手法を提供する。
上記目的を達成するため、本発明は、レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、パワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件で、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生する手段と、前記基準メディアの記録再生結果から得られた複数の特性値のうち、最良の特性値に所定の係数を乗じて求められた閾値を記録品位の判断基準として記憶する記憶手段とを具備することを特徴とする。
本発明では、基準メディアの記録再生により、ドライブとメディアの組み合わせによって決定される記録環境を基準メディア上で再現し、ここから得られた情報を基に当該ドライブに固有のシステム基準値を求める。このシステム基準値は、当該ドライブで多種多様なメディアの記録を行う際に、各メディアとの相性を示す基準となり、この値を活用することで多様なメディアに対する記録品位の検査が可能になる。
即ち、記録品位の検査を行う場合には、記録品位の善し悪しを判断するための基準値が必要になるが、特許文献1の手法で示されたように、この基準値が再生特性によって得られたものであると、記録に影響する各種の要因が基準化できないため、記録品位の判断精度が十分でない。
本発明では、基準メディアに記録再生することによって得られた特性値をシステム基準値として備えることで、当該ドライブから見た記録特性および再生特性の変動要因を固定し、多種多様なメディアに対する記録品位の良否判定を可能としている。
ここで、記録品位の判断基準としては、上記のシステム基準値をそのまま用いても良く、また、このシステム基準値に所定の係数を乗じて求めた閾値を使用しても良く、また、この閾値とジッタ等の特性曲線との位置関係で定義されるマージンを使用しても良い。尚、基準メディアは多種多様なメディアのうち標準的な記録特性を持ったものを選定することが望ましく、本発明では、この基準メディアのテスト領域や未記録領域を利用して、8−16信号やEFM信号または特定のテストパターンを用いて記録再生を行い、記録品位の検査を行う。
このとき使用するテストパターンは、少ない記録領域を使用した短時間のテストを可能にすべく、品位検査に必要な情報が効率良く出現するパターンを用いることが望ましい。また、低速から高速記録に掛けて安定した記録が出来るように、品位検査に必要なパターンだけでなく、サーボサンプリングを安定させるようなパターンを盛り込むことも有効である。さらに、低速と高速で、または記録速度に応じてテストパターンを変更する手法も有用である。
さらに、前記基準メディアの記録再生は、記録速度の変化を伴う複数の記録条件に対して行い、その結果得られた複数の特性値を各記録速度に対する判断基準として所定の記憶領域に格納しておくことが望ましい。
ドライブとメディアの組み合わせによって決まる記録特性は、記録速度に大きく影響されるため、上記のように、記録速度ごとに判断基準を用意しておくことで、記録速度に応じた記録条件の最適化が可能になる。
さらに、前記基準メディアの記録再生は、パワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件に対して行い、その結果得られた複数の特性値のうち、最良の特性値を前記判断基準として所定の記憶領域に格納しておくことが望ましい。
このように複数の記録条件で得られた結果から、最良の特性値を選定することで、当該ドライブにおけるより望ましい条件が基準となるため、記録品位の判断基準がより正確になり、ドライブとメディアの相性が悪い組み合わせであっても、最適な条件を引き出すことが可能になる。記録品位の判断基準となるシステム基準値、閾値またはマージンは、ドライブ内に設けられた不揮発性メモリに記憶させておくことが望ましい。
さらに、前記判断基準は、前記記録再生の結果得られた特性値に所定の係数を乗じて求められた閾値を使用することが望ましく、このように構成することで、ジッタ曲線のように極を有する特性曲線を用いて記録品位を検査する場合は、当該特性曲線の最小点よりも高い位置に記録品位の判断基準となる閾値が設定されるため、この閾値とジッタ等の特性曲線との交点で定義されるマージン量の大小で記録品位の良し悪しを判断することが可能になる。
さらに、前記判断基準は、前記光記録装置に固有の値または前記光記録装置のタイプごとに固有の値を設定することが望ましく、装置毎に固有の値を設定した場合は、固体ごとのバラツキを最大限に吸収することができ、装置のタイプ毎に固有の値を設定した場合は、装置毎に設定するよりも設定工数の低減が図られる。同様に、前記判断基準は、複数の光記録装置で求められたシステム基準値の平均値を設定しても良く、このように構成することでも設定工数の低減が図られる。
また、本発明は、レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、前記光記録装置に固有の判断基準を備え、該判断基準値を使用して前記光記録メディアの記録品位を検査し、その結果得られた記録品位に応じて記録条件を決定することを特徴とする。
このように、ドライブに固有の基準値をリファレンスとして、記録品位の良し悪しを判断し、記録品位が良い場合は、良いときに特有の手順で記録条件最適化を行い、記録品位が悪い場合は、悪いときに特有の手順で記録条件最適化を行うことで、より多彩な記録環境への対応が可能になる。
このように、本発明では、記録品位に応じて記録条件の最適化が行われるため、ドライブやメディアに経時変化があったとしても、その影響は記録品位の良否に現れるため、経時変化の影響を含めた形で記録条件の最適化を行うことができる。これに対し、特許文献1に記載された手法では、ドライブに経時変化が起こると、目標値自体にずれが生じるため、経時変化への対応力が不十分である。
これは、前述の特許文献1に記載されたように、目標とする基準値に近づけるような補正をするのではなく、例えば、記録品位が高感度と判定された場合は、低パワー、狭パルス側に記録条件をシフトさせ、記録品位が低感度と判定された場合は、高パワー、広パルス側に記録条件をシフトさせる等の最適化を行うものである。
ただし、本発明は、β値を基準値として持つことを否定するものではなく、記録品位検査時に、当該ドライブとメディアの組み合わせで得られたβ値をドライブ内の不揮発性メモリに格納しておき、同一または類似の条件で記録を行う際に、このβ値を目標値として使用することも可能である。このようにβ値を目標値として使用する場合は、ドライブとメディアの組み合わせごとに目標β値を格納しておくことが望ましく、より望ましくは、記録速度ごとのβ値も取得しておく。
また、本発明は、レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、前記光記録装置に固有の判断基準を備え、該判断基準を使用して前記光記録メディアの記録品位を検査し、該検査結果を報知することを特徴とする。このように構成することで、当該ドライブにとっての相性が悪く記録困難なメディアが装填された場合に、記録困難である旨を周辺の機器やユーザに報知したり、記録条件の変更を要求することが可能になる。
例えば、あるドライブに装填されたメディアが極端に低感度である場合には、本記録が行われる前に警告信号が発せられ、適切な記録条件への変更または記録動作の停止により、再生不能あるいは再生品位の悪い低感度記録が回避される。その結果、不適切な記録によるメディア領域の欠損が避けられる。
また、本発明は、レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、前記光記録メディアに対する記録品位の判断基準となるジッタ値またはエラーレートを所定の記憶領域に格納したことを特徴とする。このように、ジッタ値またはエラーレートを基準値とすることで、これらの値の大小で記録品位の良し悪しが判定できるため、記録品位検査の基準として望ましい。
即ち、本発明で基準とする値は、記録環境への依存が少なく、その値の大小もしくは基準値からの偏差で、品位の良し悪しが判断できる絶対指標であることが望ましく、例えば、特許文献1に記載されたようなβ値は、必ずしもβ=0が最適なわけではなく、例えば熱特性の異なるメディアでは最適なβ値も異なるため、多種多様なメディアの記録品位基準として利用することは困難である。
また、本発明は、レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生し、その結果得られた特性値に所定の係数を乗じて得られた閾値を予め所定の記憶領域に格納しておき、前記光記録メディアに情報の記録を行う際には、該光記録メディアをパワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件を用いて記録再生し、その結果得られた複数の特性値から近似曲線を求め、前記近似曲線と前記閾値との位置関係で求められるマージン量に基づいて、前記光記録メディアに対する記録品位の検査を行うことを特徴とする。
このように、本記録を行う前に、記録対象となるメディアに対してパワーまたはパルス幅を変化させたテスト記録を行い、その結果得られたジッタ曲線等の近似曲線と、予めドライブ内に格納された閾値とを比較することで、当該ドライブとメディアで構成される記録システムの記録品位が好適に検査される。
その際、記録品位の判断基準として、前記近似曲線と前記閾値との位置関係で定まるマージン量を用いることが望ましく、マージン量の大小を基準とすることで、記録品位の判断をより精密に行うことが可能になる。例えば、マージン量が大きい場合は記録品位が良く、小さい場合は記録品位が悪い傾向となるため、規定のマージン量が取れないメディアに対しては、当該ドライブでの記録拒否を行うといった処置も可能となる。このように、マージン量の大きさを基に記録品位の良否を判定し、記録品位に応じた記録条件を設定することで、外乱から影響、ドライブのばらつき、メディアのばらつき等の各種影響に強い記録システムを構築することが可能になる。
また、本発明は、レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生して得られた特性値と、前記光記録装置および/または前記光記録メディアの状態を検出して得られた状態値とを用いて記録品位の判断を行うことを特徴とする。
ここで、上記状態値としては、当該ドライブ内の温度やメディアの温度を検出した値を設定し、これらの温度依存性を考慮して記録品位の判断を行うことが有効である。このような状態検出手法としては、特許第3024282号にも開示されており、この文献に記載された内容は参考記述として本願明細書に組み込まれるものとする。
以上説明したように、本発明によれば、ドライブとメディアの組み合わせに応じて、より適した記録条件が設定されるため、従来手法では記録できなかった組み合わせへの対応が可能になる。また、従来手法では十分最適化できなかった記録条件に対しても、本手法では最適化が可能になる。
以下、本発明に係る光情報記録装置を添付図面を参照して詳細に説明する。尚、本発明は、以下説明する実施形態に限らず適宜変更可能である。
図1は、本発明に係るドライブとメディアで構成された記録システムの全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、この記録システムは、本発明に係るドライブ20と、該ドライブを用いた記録の対象となるメディア16とで構成される。メディア16としては、CD−RやDVD−Rに代表される色素型メディアやCD−RWやDVD−RWに代表される相変化型のメディア等の光情報記録媒体が適用可能である。
ドライブ20は、同図に示すように、メディア16に対するレーザ光照射の光学系を構成するピックアップ30と、ピックアップ30の制御位置等の幾何情報を検出するサーボ検出部32と、ピックアップ30で得られたRF信号を検出するRF検出部34と、ピックアップ30内に設けられたレーザダイオードを制御するLDコントローラ36と、LDコントローラ36の制御条件や後述する閾値等が格納されたメモリ38と、サーボ検出部32の検出結果に基づいてピックアップ30のトラッキングを行うトラッキング制御部40と、ピックアップ30のフォーカシングを行うフォーカス制御部42とを具備する。
これらドライブ20を構成する各要素については、当業者に周知の技術事項であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
尚、本発明の主要部となる記録品位の検査に際しては、これら各要素のうち、LDコントローラ36とメモリ38が特に関係し、LDコントローラ36は、メディア16に照射するレーザの条件、即ち、記録パルスをピックアップ30に出力することで、記録条件の制御を行い、メモリ38には、記録パルスのパルスパターンやその他の諸条件が格納される。
図2は、本発明に係るドライブが実行する一連の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、前述のドライブ20は、該ドライブの初期設定を行うまでステップS10〜S14までを実行し、次に、テスト記録の条件を決めるまでのステップS16〜S22までを実行し、その後、決定した条件でテスト記録を行うステップS24を実行し、その結果に基づいて本記録の条件を決定するステップS26を実行し、この条件でメディア16に情報を記録するステップS28を実行する。以下、これら各ステップの詳細を説明する。
(基準条件の決定)
図2に示すステップS10では、まず、任意の標準的なメディアを用いて記録速度を変化させながらテスト記録を行い、1つのパルス幅と3つのパワー値を基準条件として求める。3つのパワー値としては、上記テスト記録の結果、ジッタが最小となった値と、その前後に位置する2つのパワー値を用いることが望ましい。前後2つのパワー値としては、ジッタ良否の基準となる閾値近傍の値を用いることが好ましい。ここで求めた基準条件が後の記録品位検査の際に利用される。
(基準閾値の決定)
後述するように、本発明ではジッタ閾値以下の領域をテスト記録条件の範囲(以下、「テスト領域」という)として設定することを意図しているため、この判断基準となる閾値を決定する必要がある。閾値の値としては、ドライブやメディアの種類に応じて標準的な値を用意しておいても良いが、ジッタの許容領域のミニマムラインを示す閾値は、図1に示したピックアップ30やその他の要素の状態によって変化し、また、メディアを記録する速度によっても変化する。
従って、この閾値も実際に使用するドライブとメディアの組み合わせごとに求め、より的確な判断基準を持たせることで、より的確なテスト領域の設定を行うことが推奨される。
もっとも、この閾値をドライブとメディアの組み合わせごとに設定することは、記録工程の増加要因にもなるため、ドライブ個体ごとのバラツキが閾値変動の主要因と仮定して、ドライブ製造時に個体ごとに適した閾値をメモリ38に格納しておいても良い。
図3は、図2に示す基準閾値の決定ステップの詳細を示すフローチャートである。同図に示すように、基準閾値の決定は、所定の記録条件による記録再生を行い、その結果に基づいてシステムとしての基準値を決定し、該基準値から所定のマージンを確保した値をテスト領域決定の際に使用する閾値とすることで行われる。以下、各ステップを順に説明する。
まず、記録条件設定を行うステップS50を実行し、このステップでは、パルス幅、パワー、記録再生速度、記録アドレス等の記録再生に必要な条件を所定のパターン用意し、この記録条件をドライブ20に設定した後、該ドライブ内に基準メディアを装填する。基準メディアとしては、各種のメディアがある中から特性が標準的なものを選ぶことが望ましい。
次に、上記のステップS50で設定した記録条件で装填した基準メディアに対して、記録と再生を行うステップS52を実行し、各記録条件における記録再生特性値、例えばジッタを取得する。ここで取得する特性値としては記録品位を示す値を選択する。
続いて、上記ステップS52で取得した記録再生特性値から最良の値、例えば、ジッタの最小値を求め、これをシステム基準値とするステップS54を実行する。これにより、当該ドライブで最適値に近いと思われるジッタ値が基準値として設定される。尚、この基準値はジッタ最適点ではなく、所定の閾値と交差する2点の中間値、即ちパワーマージンの中間値としても良い。
最後に、上記ステップS54で決定したシステム基準値に対して、所定の係数α(α>1とすることが望ましい)を掛け合わせた値を閾値として算出するステップS56を実行する。これにより、システム基準値に対して所定のマージンを持たせた形で判断が行われる。即ち、システム基準値を用いた閾値の算出は、閾値=システム基準値×αで行われ、係数αとしては、およそ1.5程度の値を用いることが望ましい。尚、この係数αはドライブやメディアの種類に応じて適切な値を設定すれば良く、α=0.8〜1.2のようにシステム基準値に近い値を設定しても良いし、α=2.0〜3.0のように、大きめに設定しても良い。
図4は、図3に示したフローの一実施例を示す概念図である。同図に示す例は、記録品位を示す特性値としてジッタ値を用い、W1〜W4までの各パルス幅に対してパワーをP1〜P6まで変化させて、再生特性102−1〜102−4までを得たときの例である。同図に示す例では、パルス幅W1〜W4とパワーP1〜P6が記録条件となり、最も低いジッタ値が得られた再生特性102−3の極がシステム基準値となり、このシステム基準値に例えば1.5を乗じて得られた値が閾値となる。尚、同図中のマトリクス内に示された矢印はテスト条件を変化させる方向を示し、以下の説明においても同様の意味で使用する。
図5は、図3に示したフローの一実施例を示す概念図である。同図に示す例は、記録品位を示す特性値としてジッタ値を用い、W1〜W4までの各パルス幅ごとにパワーの変化範囲を変えて、再生特性102−1〜102−4までを得たときの例である。同図に示す例では、最も低いジッタ値が得られた再生特性102−2の極がシステム基準値となり、このシステム基準値に例えば1.5を乗じて得られた値が閾値となる。このように、閾値の決定は、パルス幅ごとにパワー条件を変更して求めることも可能である。
図6は、ドライブごとに閾値を求める場合の例を示す概念図である。ドライブの個体ばらつきに応じた閾値設定が所望される場合には、同図に示すように、各ドライブ20−1〜20−5のそれぞれで共通の基準メディア18を記録再生し、各ドライブごとに固有の閾値1〜5を記憶させておく。
図7は、数台のドライブで求めた閾値の平均を他のドライブの閾値として設定する場合の例を示す概念図である。閾値の設定工程を簡易化したい場合は、同図に示すように、標準的なドライブ20−1〜20−5のそれぞれで共通の基準メディア18を記録再生して得られた閾値1〜5の平均を取り、この平均閾値を他のドライブ20−6〜20−10の閾値として使用する。
このとき、平均閾値を求めるために使用したドライブ20−1〜20−5は、同一設計のものでも、完全に同一設計ではなく類似設計のものであっても良い。また、これらドライブ20−1〜20−5の閾値として平均閾値を使用することも可能である。さらに、一度求めた平均閾値を、以後製造される同一または類似設計のドライブの閾値として汎用的に使用しても良い。また、バラツキを持った複数台のドライブを意図的に用意し、これらの平均値を求めてもよい。
(記録装置の初期設定)
以上説明した図2のステップS10およびステップS12で求めた基準条件と基準閾値をドライブ20内のメモリ38に格納するステップS14を実行する。この工程はドライブ20の製造時に行っておくことが望ましい。
(記録対象メディアの装填)
続いて、ステップS14の初期設定が完了したドライブ20内に、情報記録を行うメディア16を装填するステップS16を実行する。
(基準条件による記録再生)
次に、ステップS14で設定した条件を用いて、ステップS16で装填したメディア16に記録を行うステップS18を実行する。具体的には、基準条件として定義された1つのパルス幅と3種類のパワー値を用いて3回の記録再生を行い3点のジッタ値を得る。この3点のジッタ値をパワー軸との関係でプロットすると、ドライブ20とメディア16の組み合わせに応じた記録特性の傾向が明らかになる。
(記録品位の検査)
図8は、図2のステップS20で実行した記録品位検査の結果、谷型パターンが得られた例を示す概念図である。同図に示すように、記録品位の検査は、前述までのステップで得られた各基準条件に対するジッタ値と閾値とを用いて行う。同図に示す例は、基準条件としてパワーP1、P2、P3を用いたときの例であり、各パワー値で得られたジッタ値を結ぶ仮想線が谷型のパターンとなる。このような谷型のパターンが得られたときは、ステップS10で使用した基準メディアとステップS16で装填した記録対象メディアとが同感度であり、記録特性が類似していることを意味する。
ここで、同図(a)は谷型パターンの最小値が閾値以下となる例であり、同図(b)は谷型パターンの最小値が閾値以上となる例であり、いずれのパターンにおいても基準メディアと記録対象メディアは同感度と考えられる。このように、基準メディアと記録対象メディアが同感度であった場合は、後述するように、テスト記録で使用する条件は、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域で設定する。
ここで、同図(a)と(b)とでは、各記録ポイントP1、P2、P3でそれぞれ得られた再生値と再生基準値との差分量、即ち、同図の例ではジッタ値とジッタ閾値との差分量が異なり、同図(a)の方が得られた再生値が再生基準値に近くなる。
このことは、同図(a)の方が同図(b)よりも最適条件の発見が容易であると考えられるため、同図(a)の記録特性が得られたときの方が同図(b)の記録特性が得られたときよりも、テスト回数を少なく設定し、より少ないテスト回数でより適した解を見出す構成としても良い。
即ち、再生値と再生基準値との差分量が少なかった場合は、最適条件が前述の基準条件に近くなり、再生値と再生基準値との差分量が多かった場合は、最適条件が前述の基準条件から遠くなるため、テスト回数をより少なくしたい場合には、再生値と再生基準値との差分量に応じてテスト回数を変化させることが望ましい。
図9は、図2のステップS20で実行した記録品位検査の結果、右下がりのパターンが得られた例を示す概念図である。同図に示す例では、P1、P2、P3とパワーが上昇するにつれてジッタ値が下がってゆく右下がりのパターンとなる。このような右下がりのパターンが得られたときは、基準メディアよりも記録対象メディアの方が低感度であることを意味する。
ここで、同図(a)は右下がりパターンの最小値が閾値以下となる例であり、同図(b)は右下がりパターンの最小値が閾値以上となる例であり、いずれのパターンにおいても基準メディアより記録対象メディアの方が低感度であると考えられる。このように、記録メディアの方が低感度であった場合は、後述するように、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域で区画されたテスト領域を高パワー、広パルス幅側にシフトさせてテスト記録を行う。
また、同図に示すような右下がりパターンが得られた場合は、ジッタの最小値がより高パワー側に存在すると考えられるため、P3よりも高パワーで追記を行って、再度記録特性を確認しても良い。この場合、記録回数は1回増えるが記録品位の検査精度を向上させることができる。尚、このパターンが得られた場合も、前述の谷型パターンが得られた場合と同様に、再生値と再生基準値との差分量に応じてテスト回数を変化させても良い。
また、同図に示すような右下がりパターンが得られた場合は、前述の図8に示した谷型のパターンよりも、最適解が基準条件から遠くなると考えられるため、谷型パターンの場合よりもテスト回数を増加させておくことが望ましい。
図10は、図2のステップS20で実行した記録品位検査の結果、右上がりのパターンが得られた例を示す概念図である。同図に示す例では、P1、P2、P3とパワーが上昇するにつれてジッタ値が上がってゆく右上がりのパターンとなる。このような右上がりのパターンが得られたときは、基準メディアよりも記録対象メディアの方が高感度であることを意味する。
ここで、同図(a)は右上がりパターンの最小値が閾値以下となる例であり、同図(b)は右上がりパターンの最小値が閾値以上となる例であり、いずれのパターンにおいても基準メディアより記録対象メディアの方が高感度であると考えられる。このように、記録メディアの方が高感度であった場合は、後述するように、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域で区画されたテスト領域を低パワー、狭パルス幅側にシフトさせてテスト記録を行う。
また、同図に示すような右上がりパターンが得られた場合は、ジッタの最小値がより低パワー側に存在すると考えられるため、P1よりも低パワーで追記を行って、再度記録特性を確認しても良い。この場合、記録回数は1回増えるが記録品位の検査精度を向上させることができる。尚、このパターンが得られた場合も、前述の谷型パターンが得られた場合と同様に、再生値と再生基準値との差分量に応じてテスト回数を変化させても良い。
また、同図に示すような右上がりパターンが得られた場合は、前述の図8に示した谷型のパターンよりも、最適解が基準条件から遠くなると考えられるため、谷型パターンの場合よりもテスト回数を増加させておくことが望ましい。
(テスト領域の決定)
図11は、図2のステップS20で谷型パターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、谷型パターンが得られた場合は、P1、P2、P3のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをテスト記録で使用するパワーの変化領域とし、この変化領域がパワーレンジとなる。尚、本発明においては、実際にテスト記録で使用するパワーの範囲を「パワーレンジ」と定義し、ジッタが閾値以下となるパワーの範囲を「パワーマージン」と定義する。
ここで、近似曲線106は、パルス幅ごとに異なるため、基準条件で用いたパルス幅をW4とすると、このW4を中心としたパルス幅W1〜W6のそれぞれに対して、パワーP1、P2、P3で記録し、その結果得られた近似曲線106と閾値とのクロスポイントを確認してゆく。これにより同図のマトリクスイメージに示すように、各パルス幅ごとに閾値以下となるパワーレンジが得られ、同図のハッチで示した領域がテスト領域となる。ここで、基準条件として使用したP1、P2、P3のパワー3条件と、パルス幅W4をマトリクス中のイメージで示すと、同図の108−1、108−2、108−3となり、決定されたテスト領域は、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域として設定される。
このように、パルス幅ごとにパワーレンジを求めることで、閾値以下となる領域を集中してテストすることができるため、少ないテスト回数でより適した条件を見出すことが可能になる。
尚、パワーマージンが広く取れた場合には、パワー変化のステップを大きめに設定し、パワーマージンが狭かった場合には、パワー変化のステップを小さく設定することでもテスト回数の低減を図ることができる。例えば、10mWのマージンが取れた場合には、ラフにテストしても最適値が得られるものと仮定して2mWステップで5回のテストを行い、1mWのマージンが取れた場合には、より精密なテストが必要と判断して0.1mWステップで10回テストするような構成も可能である。
図12は、図2のステップS20で右下がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、右下がりパターンが得られた場合は、最適条件がより高パワー側にあると考えられるため、P3よりも高いパワー値P+で追加記録を行い、P1、P2、P3、P+のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをパワーレンジとする。この処理をパルス幅W1〜W6のそれぞれで行って、同図のマトリクスイメージに示すようなテスト領域を得る。
ここで、上記の手順により決定されたテスト領域は、基準条件108−1、108−2、108−3を中心としたパワー×パルス幅の面領域が高パワー側にシフトされた形となる。この例では、谷型パターンで使用したW1〜W6をそのまま用いたが、右下がりパターンの場合は、低感度傾向にあるため、W1〜W6よりも広いパルス幅領域にシフトさせてパワーレンジを決めても良い。
図13は、図2のステップS20で右上がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、右上がりパターンが得られた場合は、最適条件がより低パワー側にあると考えられるため、P1よりも低いパワー値P+で追加記録を行い、P+、P1、P2、P3のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをパワーレンジとする。この処理をパルス幅W1〜W6のそれぞれで行って、同図のマトリクスイメージに示すようなテスト領域を得る。
ここで、上記の手順により決定されたテスト領域は、基準条件108−1、108−2、108−3を中心としたパワー×パルス幅の面領域が低パワー側にシフトされた形となる。この例でも谷型パターンで使用したW1〜W6をそのまま用いたが、右上がりパターンの場合は、高感度傾向にあるため、W1〜W6よりも狭いパルス幅領域にシフトさせてパワーレンジを決めても良い。
即ち、上述した手法では、各パルス幅ごとに記録品位の検査が行われ、その結果に基づいて、各パルス幅ごとにテスト回数が決定されるため、テスト回数の低減が期待できる。以上説明した記録品位の検査は、基準条件での記録によるジッタ変化をパターニングすることで行う例であり、より望ましくは、下記に示す8パターンを用いて行うことが推奨される。
図14は、図2のステップS20を8つのパターンを用いて実行する場合の例を示す図である。同図に示すように、パターン1は、谷型、右上がり、右下がり等のどのようなパターンであっても、ジッタの最大値が閾値以下となったときに適用されるパターンである。このパターンが得られたときは、基準メディアと同程度の感度であると見なすとともに、閾値以下となるマージンが広く取れると判断し、パワー条件を低パワー側と高パワー側のそれぞれに拡張する。即ち、このパターン1では、閾値近傍の値が取れていないため、低パワー側と高パワー側の両方に追加記録が行われることになる。
その後、この追加記録の結果得られたジッタ特性を曲線近似し、この近似曲線がジッタ閾値と交差する大小2点の間隔をパワーレンジの基準値とする。
さらに、このパターンが得られたときは、基準値±0.2Tのパルス幅領域をテスト領域として決定し、テスト記録時には、このテスト領域内を0.2Tごとに変化させて最適記録条件の検出を行う。尚、Tは記録ピットの単位時間長を示す。
ここで、基準値となるパルス幅をパルス条件1とし、拡張した2点をパルス条件2および3とすると、パターン1のパルス条件2および3は±0.2T拡張された後のパルス幅となる。このパルス幅の条件変更に伴って、テスト条件として使用するパワーレンジにも若干の変更を行う。
即ち、パルス幅を0.1T変更したときは、パワーレンジの基準値×(1−0.05×1)mWを当該パルス幅におけるパワーレンジとし、パルス幅を0.2T変更したときは、パワーレンジの基準値×(1−0.05×2)mWを当該パルス幅におけるパワーレンジとし、パルス幅を−0.1T変更したときは、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mWを当該パルス幅におけるパワーレンジとする。
よって、このパターン1に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
尚、本発明では、上記(1)に示した基準条件は、実際のテスト記録で使用しなくても良い。
パターン2は、谷型パターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下であるときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアと同感度であると判断し、基準値±0.1Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン2に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mW
(3)パルス幅の基準値+0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+1))mW
パターン3は、谷型パターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアと同感度、かつメディアの素性差が大きいと判断し、基準値±0.2Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン3に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
パターン4は、右下がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下であるときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりやや低感度であると判断し、基準値、+0.1Tおよび+0.2Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン4に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値+0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+1))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
パターン5は、右下がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりかなり低感度であると判断し、基準値、+0.2Tおよび+0.4Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン5に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.4T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+4))mW
パターン6は、右上がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下となったときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりやや高感度であると判断し、基準値、−0.1Tおよび−0.2Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン6に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mW
(3)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
パターン7は、右上がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりかなり高感度であると判断し、基準値、−0.2Tおよび−0.4Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン7に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値−0.4T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−4))mW
パターン8は、山型パターンが得られた場合であって、ジッタの最大値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、異常パターンであると判断し、基準値±0.2Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン8に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
尚、以上説明した8つのパターンのうち、基準メディアに最も近くなるパターン2以外のパターンが検出された場合は、再生誤動作によるものでないことを確認するために、このパターンの基になった記録結果を再度再生し、ジッタを再検出する構成としても良い。この場合、再度の再生によりパターン2以外の特性が検出された場合は、図14に示す条件に従って、記録条件の追加と拡張を行えば良い。
ここで、上記再生誤動作の確認を行った結果、パターン8が検出された場合は、記録誤動作の可能性が考えられるため、追加記録およびパルス幅の拡張を行う前に、パルス幅の基準値で再度記録を行う。この再記録結果を再生してもパターン8となった場合は、追加記録、即ち、パルス条件1のマージン測定を行うためのパワー拡張は行わずに、パルス条件の拡張、即ち、パルス条件2および3の拡張を行う。これらパルス条件2および3の拡張に応じたパワーの拡張は前述の手法で行えば良い。
即ち、パターン8の場合、パルス条件1ではマージンが取れず、拡張の基準となるパワーレンジを求めることができないため、初期のパワー条件範囲を基準となるパワーレンジとして設定する。
(テスト領域の決定:近似法によるパワーレンジの決定)
前述の手順を実行することにより、少ないテスト回数で最適解を得るに有効なテスト領域が決定されるが、このテスト領域決定の際に重要となるパワーレンジの決定手法について以下説明を加える。
本発明では可能な限り少ないテスト回数で最適解発見の精度を上げたいため、閾値以下の領域にテスト条件を集中させることは前述したとおりである。この考え方に基づけば、テスト記録の際に使用されるパワーレンジは、閾値に対するマージンを示す大小2点のパワー値から求めればよいこととなる。ここで、閾値に対するマージンとは、その領域であれば、閾値以下の特性値が得られる幅を意味し、大小2点のパワー値とは、このマージンの幅を決める低パワー側の値と、高パワー側の値を意味する。
ここで、各種メディアのテスト記録時間の短縮およびライトワンスメディアのようにテスト記録領域に制限の有るメディアのテスト領域の効率化を考えると、テスト記録に要する記録ポイントはより少ないことが望ましいが、ここで求めるパワーレンジは、最適記録条件の判断基準となる重要なパラメータであるため、高精度であることが望まれる。
このパワーレンジを精度良く求めることは、より選択された領域の集中したテストを意味するため、テスト回数の低減にも寄与する。例えば、0.1mWに1回の頻度でテスト記録を行う場合には、パワーレンジが1mWだと10回のテスト記録が行われ、2mWだと20回のテスト記録が行われるため、パワーレンジを絞ることがテスト回数の低減に寄与することになる。
そこで、本発明では、記録再生信号の記録品位が記録パワーに対して最適点を極値とする2次曲線的な変化を描くことに着目し、数点の記録ポイントを用いて特性曲線を近似算出することで、求めたいマージン量を得る手法を提唱する。このような近似手法を適用することにより、数点の記録ポイントでパワーレンジを高精度かつ容易に求めることが可能になり、テスト回数の低減が図られる。
図15は、図2のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める方法を説明した概念図である。同図に示すように、近似を行うにあたっては、まず、記録特性の判断基準とするジッタ値が閾値近傍となる低パワー側のaおよび高パワー側のcの2点と、これらの間に位置し、かつ、これらa、cおよび閾値のいずれの値よりも小さなジッタ値となるbを選択する。即ち、ここで選択されるa、b、cは、下記の関係を有することになる。
a>b、c>b、閾値>b
ここで、上記の閾値近傍は、同図に示すように、閾値からある幅を持った上限値と下限値の間として定義し、望ましくは、上限値を閾値の40%、下限値を閾値の5%に設定する。その後、これらa,b,cの値を2次関数で近似し、該2次関数と閾値がクロスする大小2点の差分をパワーレンジとする。尚、閾値近傍として定義する範囲は、−5%〜+40%や−10%〜30%等、記録ポイントの間隔等を考慮して適宜変更可能である。
図16は、図2のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める別の例を説明した概念図である。同図に示すように、A、B、Cの3条件でのみでは、前述の「a>b、c>b、閾値>b」の条件を満たす関係が得られなかった場合、高パワー側のDを追記することで、閾値近傍の値を得ることが望ましい。
さらに、同図に示すように、B>Cの関係がある場合は、Bを用いずに、A、C、Dの3点で近似式を算出することが望ましい。
このとき記録ポイント3点と閾値の関係は、「A>C、D>C、閾値>C」となり、近似曲線を描くに適した関係となるため、3点近似で高精度な近似曲線を得ることができる。尚、Dに示した追加記録条件は、追記前の記録ポイントが示すA>B、B>Cおよび閾値によって決定すれば良い。
また、図15とは逆に、低パワー側に閾値近傍の値がなかった場合は、Aより低パワー条件で追記を行えば良く、記録ポイントと閾値の関係によっては、適宜1点以上の記録条件を追加しても良い。
また、追加記録条件で用いるパワーの範囲は、所定のパワーステップに対して一定の変化を持たせても良いし、予めパワーの変動に対するジッタ変動の関係を求めておき、その関係からパワー条件を設定しても良い。
尚、上記記録条件の追加を行っても、パワーレンジを求めるに十分な記録ポイントが得られない場合は、上述と同様の手順により再度記録条件の追加を行って記録ポイントを変更する。
また、ライトワンスメディアのようにテスト記録領域に制限のある場合や、膨大なテスト時間の使用を回避するため、上記再度記録条件の追加回数に上限値を持たせても良く、記録条件の追加によって記録パワーがレーザ出力値を超えないように、追記パワーの上限値を持たせておいても良い。
また、上述の例では、3点近似によりパワーレンジを求めたが、最も閾値に近い2点を選択し、これら2点がそれぞれ示す大小2点のパワー値の差分よりパワーレンジを決定しても良い。
その他、閾値近傍の2点を選択する手法としては、閾値をまたぐ大小2点が見つかるまでパワーを変化させて記録し、該記録した中で最も閾値に近い2点を選択しても、この2点をそのまま選択しても良い。この方法については以下詳細な説明を加える。
(テスト領域の決定:サンプリングによるパワーレンジの決定)
図17は、図2のステップS22で使用されるパワーレンジをサンプリングによって求める例を説明した概念図である。同図に示す例では、前述した3点近似ではなく、閾値に近い値が得られるまでパワーを徐々に変化させて、閾値に近い大小2点のパワー値を基準にパワーレンジが求められる。
つまり、同図に示すように、記録パワーをP1からP2、P3・・・と順に増加させて記録再生を行い、閾値以上の値が得られたパワー値P6まで記録再生を繰り返す。この処理のイメージをマトリクスで示すと、パワー変化はP1〜P6まで行うが、パワーレンジは、閾値に最も近い低パワー側のP2と高パワー側のP6との間となる。このように、閾値をまたぐ2点を選択することによってもパワーレンジを決定することができる。
ここで、閾値に近い大小2点を選択する方法としては、下記のような形態を適宜選択して使用することができる。
1)パワーマージンを成す大小2点を選択する方法、即ち、再生基準値を満たすパワー領域内であって、夫々再生基準値と最も近い2点を選択
2)パワーマージンのやや外にはなるが再生基準に最も近い2点を選択
3)低パワー側で再生基準値を跨ぐ大小2点を選択
4)高パワー側で再生基準値を跨ぐ大小2点を選択
5)低パワー側および高パワー側で再生基準値を跨ぐ形となる2点であって、夫々再生基準値と最も近い2点を選択
また、上記各手法により選択した2点を用いて記録特性を近似し、再生基準値と交差する大小2点を求めても良い。
(テスト記録)
図18は、図2に示したステップS24のテスト記録で使用するパルスパターンの例を示す概念図である。同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。同図に示すように、シングルパルス10−1およびマルチパルス10ー2は、パルスの先頭に配置された先頭パルス12と、後端に配置された後端パルス14とを具備し、メインパワーPWが示す高さで記録パルス全体のエネルギー量が規定され、先頭パルス幅Ttopが示す長さで記録ピット先端に与える初段のエネルギー量が規定される。尚、点線で示したPWDは、エネルギー量の微調整に利用する領域であり、この部分については後述する。
ここで、メインパワーPWは、記録パルス10−1、10ー2の中で最も高い値とすることが望ましく、先頭パルス幅Ttopは、3Tの長さを有する記録ピットに対応した幅を有し、この幅の記録パルスが最も出現確率が高く、記録品位への影響が大きいため、このTropをテスト記録で変化させることが望ましい。
同図に示すように、シングルパルスとマルチパルスのいずれを用いる場合も、前述までのステップで決定したテストパワーの値をメインパワーPWとして使用し、テストパルスの幅を先頭パルス幅Ttopとして使用する。
このようにして、メインパワーPWと先頭パルス幅Ttopを段階的に変化させながら図2のステップS16で装填したメディアに対してテスト記録を行い、その結果形成された記録ピットを再生して各テスト条件ごとのジッタ値を得る。
その後、さらに所定のピット−ランドパターンを用いた別のテスト記録を行い、記録パルスと記録ピットのズレ等の他の調整要因を検証し、一連のテスト記録を終了する。
(記録条件の決定)
前述のテスト記録の結果、最小のジッタ値が得られたメインパワーPWと先頭パルス幅Ttopの値、並びに他の調整要因を調整するためのパラメータを決定し、これらの値を当該ドライブとメディアの組み合わせに適した記録条件とする。
図19は、図2のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。図18と同様に、同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。
同図(a)に示すように、シングルパルス10−1の場合には、他の調整要因として、先頭パルス12と後端パルス14との間に、メインパワーPWよりもPWDだけ低い低パワー領域を設ける。この量を規定することで、記録ピットが涙型になることを防止する。同様に、マルチパルス10−2の場合には、同図(b)に示すように、先頭パルス12と後端パルス14との間に位置する中間パルスの幅Tmpを規定することで、記録ピットが涙型になることを防止する。
図20は、図2のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。図18と同様に、同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。
同図に示すように、シングルパルス10−1とマルチパルス10−2のいずれの場合も、他の調整要因として、先頭パルス12の開始位置を調整するTtoprを設定するとともに、後端パルス14の終了位置を調整するTlastを設定する。これらの値を調整することで、記録後のピット長が適切な値となるパルスパターンを決定する。
以上の手順で得られたメインパワーPW、先頭パルス幅Ttop、低パワー領域PWD、先端パルス位置Ttopr、後端パルス位置Tlastを図1に示したメモリ38に格納し記録条件の決定を終了する。
(情報の記録)
図1に示すLDコントローラ36は、ドライブ20の外部から入力された記録対象となる情報に対して、前述の工程でメモリ38に格納された各種記録条件を基準に記録パルスを生成し、これをピックアップ30に出力する。これにより、メディア16に対する情報の記録が行われる。
(テスト領域決定の他の形態)
以下、本発明の特徴部となるテスト領域決定の他の実施形態を説明する。
図21は、閾値を超える位置までをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例では、テスト記録の際に使用するパワーをP1、P2・・・の順に変化させてゆき、ジッタ値が閾値を超えたP6でテスト記録を終了する例である。このイメージをマトリクスで示すと、あるパルス幅に対してパワーをP1、P2、・・・P6と離散的に変化させ、その中で最もジッタ値の低いパワー値P4が記録条件104とする。この場合、パワーを変化させたP1〜P6がパワーレンジとなり、閾値以下の領域に近いP2〜P6がパワーマージンとなる。このように、閾値に達するまでをテスト領域とすることで、常時固定のパワー範囲をテストする手法に比べてテスト回数の低減が図られる。
図22は、パワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図21に示した手順に加えてパルス幅を変化させ、各パルス幅ごとに得られたパワーレンジまたはパワーマージンの極を記録条件とする例である。この例では、パルス幅をW1、W2・・・と順次変化させながら、各パルス幅ごとに図21に示した閾値に至るまでパワーを変化させる工程を実行し、パワーレンジまたはパワーマージンが最も大きくなるパルス幅W4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
パワーレンジまたはパワーマージンの極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パルス幅W4が極になる場合は1つ後ろのW5までテスト記録が行われることになる。ここで、パワーレンジおよびパワーマージンは、各パルス幅ごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパルス幅ごとに異なることになる。
パルス幅W4が極になる場合は、このW4の中で最もジッタ値の低いパワーP3とパルス幅W4が記録条件104となる。このように、図21の工程に加えて、パルス幅を変化させることにより、少ないテスト回数でテスト領域をパルス幅方向に拡張することができる。
図23は、閾値近傍の2点間をパワーレンジとする例を示した概念図である。同図に示す例では、閾値に近い値が得られるまでパワーを徐々に変化させて、閾値に近い大小2点のパワー値を基準にパワーレンジを求める例である。この例の実行手順については、前述の図17を用いた説明と同じであるため、ここでは説明を省略する。
この例が前述の図21に示した例と異なる点は、P2〜P6までのサンプリングポイントのみをテストするのではなく、パワーレンジの決定後、当該レンジ内をより微細なステップで変化させ、より適した条件を求めようとする点にある。
図24は、パワーレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。同図に示すように、図23で決定したパワーレンジP2〜P6に対し、より微細なステップでパワーを変化させ、得られたジッタ値の中で最小の条件を記録条件104とする。このように、パワーレンジの中をより微細なステップで検査することにより、最適に近い値を見出すことができる。尚、この例では、P3とP4の間に最適点が発見された例を示している。
図25は、図24の工程に加えてパワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図24に示した手順に加えてパルス幅を変化させ、各パルス幅ごとに得られたパワーレンジまたはパワーマージンの極を記録条件とする例である。この考え方は、図21に示した工程を図22に適用する場合と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図26は、閾値を超える位置までパルス幅を変更し、この変更範囲をテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例では、テスト記録の際に使用するパルス幅をW1、W2・・・の順に変化させてゆき、ジッタ値が閾値を超えたW6でテスト記録を終了する例である。このイメージをマトリクスで示すと、パワーP1に対してパルス幅をW1、W2、・・・W6と順次変化させ、その中で最もジッタ値の低いパルス幅W4を記録条件104とする。この場合、パルス幅を変化させたW1〜W6がテストされるパルスレンジとなり、閾値以下の領域に近いW2〜W6がパルスマージンとなる。このように、閾値に達するまでをテスト領域とすることで、常時固定のパルス範囲をテストする手法に比べてテスト回数の低減が図られる。
図27は、パルスレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図26に示した手順に加えてパワー値を変化させ、各パワー値ごとに得られたパルスレンジまたはパルスマージンの極を記録条件とする例である。この例では、パワー値をP1、P2・・・と順次変化させながら、各パワーごとに図26に示した閾値に至るまでパルスを変化させる工程を実行し、パルスレンジまたはパルスマージンが最も大きくなるパワーP4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
パルスレンジまたはパルスマージンの極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パワーP4が極になる場合は1つ後ろのP5までテスト記録が行われることになる。ここで、パルスレンジおよびパルスマージンは、各パワーごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパワーごとに異なることになる。
パワーP4が極になる場合は、このP4の中で最もジッタ値の低いパルス幅W3とパワーP4が記録条件104となる。このように、図26の工程に加えて、パワーを変化させることにより、少ないテスト回数でテスト領域をパワー方向に拡張することができる。
図28は、パルスレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。同図に示すように、図27で特定したパルスレンジの極付近となるP3〜P5に対し、より微細なステップでパワーを変化させ、得られたジッタ値の中で最小の条件を記録条件104とする。このように、極付近のパワーをより微細なステップで検査することにより、最適に近い値を見出すことができる。尚、この例では、P3とP4の間に最適点が発見された例を示している。
図29は、図21の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図21に示した手順に加えてパルス幅を変化させ、各パルス幅ごとに得られたジッタの最小値の極を記録条件とする例である。この例では、パルス幅をW1、W2・・・と順次変化させながら、各パルス幅ごとに図21に示した工程を実行し、該各工程で得られたジッタの最小値を比較しながら、その中でも最小のジッタ値となるパルス幅W4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
ジッタ最小値の極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パルス幅W4が極になる場合は1つ後ろのW5までテスト記録が行われることになる。ここで、ジッタの最小値は、各パルス幅ごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパルス幅ごとに異なることになる。
パルス幅W4が極になる場合は、このW4の中で最もジッタ値の低いパワーP3とパルス幅W4が記録条件104となる。このように、図21の工程に加えて、ジッタ最小値の極を検出することによっても、少ないテスト回数でテスト領域をパルス幅方向に拡張することができる。
図30は、図26の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図26に示した手順に加えてパワーを変化させ、各パワーごとに得られたジッタの最小値の極を記録条件とする例である。この例では、パワーをP1、P2・・・と順次変化させながら、各パワーごとに図26に示した工程を実行し、該各工程で得られたジッタの最小値を比較しながら、その中でも最小のジッタ値となるパワーP4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
ジッタ最小値の極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パワーP4が極になる場合は1つ後ろのP5までテスト記録が行われることになる。ここで、ジッタの最小値は、各パワーごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパワーごとに異なることになる。
パワーP4が極になる場合は、このP4の中で最もジッタ値の低いパルス幅W2とパワーP4が記録条件104となる。このように、図26の工程に加えて、ジッタ最小値の極を検出することによっても、少ないテスト回数でテスト領域をパワー方向に拡張することができる。
以上説明したように、本発明では、記録品位の検査結果に基づき、テスト記録で使用するパワーおよび/またはパルス幅を決定しているため、より少ない回数でより適した記録条件を得ることが可能になる。
望ましくは、メディアの特性、ドライブの特性およびこれらの相性を考慮した実際の記録環境に近い形で記録品位の検査を行い、その結果に基づきテスト条件を決定することが推奨される。
また、本発明では、テスト回数を変化させずに、記録品位の検査結果に応じてテスト領域をシフトさせる構成としても良く、例えば、前述した記録特性予測の結果が同感度、低感度、高感度であった場合、それぞれ、下記のような形態を取ることも可能である。
(1)記録メディアが基準メディアと同感度であった場合
本予測の基になった基準の記録条件が最適条件に近いものと判断し、該基準の記録条件の周囲にパワーおよびパルス幅を所定の領域で拡張し、これをテスト領域として決定する。例えば、基準の記録条件がパワーP、パルス幅Wであったとすると、パワーのテスト範囲をP±5mW、パルス幅のテスト範囲をW±0.2Tとする。
(2)記録メディアが基準メディアより低感度であった場合
記録メディアの最適値が基準メディアの最適値に対して、より多くの熱量が必要と判断し、より高パワー、広パルス幅側にテスト領域をシフトさせる。例えば、基準の記録条件がパワーP、パルス幅Wであったとすると、パワーのテスト範囲をP〜P+10mW、パルス幅のテスト範囲をW〜W+0.4Tとする。
(3)記録メディアが基準メディアより高感度であった場合
記録メディアの最適値が基準メディアの最適値に対して、より少ない熱量が適すると判断し、より低パワー、狭パルス幅側にテスト領域をシフトさせる。例えば、基準の記録条件がパワーP、パルス幅Wであったとすると、パワーのテスト範囲をP−10mW〜P、パルス幅のテスト範囲をW−0.4T〜Wとする。
即ち、上述の例では、パワーPおよびパルス幅Wを中心として、パワーレンジが10mW、パルスレンジが0.4の面で構成される領域を記録特性に応じてシフトさせることで、より適した記録条件を得ようとするものである。尚、このテスト領域の決定は、前述の図14を用いた8つのパターニングに基づいて行っても良い。
本発明によれば、ドライブとメディアの組み合わせに応じて、より適した記録条件が設定されるため、従来手法では記録できなかった組み合わせへの対応が可能になる。その結果、高速記録や高密記録等の記録環境が厳しい記録システムへの適用が期待される。
本発明に係る光情報記録媒体および光情報記録装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明に係るドライブが実行する一連の手順を示すフローチャートである。 図2に示す基準閾値の決定ステップの詳細を示すフローチャートである。 図3に示したフローの一実施例を示す概念図である。 図3に示したフローの一実施例を示す概念図である。 ドライブごとに閾値を求める場合の例を示す概念図である。 数台のドライブで求めた閾値の平均を他のドライブの閾値として設定する場合の例を示す概念図である。 図2のステップS20で実行した記録特性検査の結果、谷型パターンが得られた例を示す概念図である。 図2のステップS20で実行した記録特性検査の結果、右下がりのパターンが得られた例を示す概念図である。 図2のステップS20で実行した記録特性検査の結果、右上がりのパターンが得られた例を示す概念図である。 図2のステップS20で谷型パターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。 図2のステップS20で右下がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。 図2のステップS20で右上がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。 図2のステップS20を8つのパターンを用いて実行する場合の例を示す図である。 図2のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める方法を説明した概念図である。 図2のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める別の例を説明した概念図である。 図2のステップS22で使用されるパワーレンジをサンプリングによって求める例を説明した概念図である。 図2に示したステップS24のテスト記録で使用するパルスパターンの例を示す概念図である。 、図2のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。 、図2のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。 閾値を超える位置までをテスト領域とする例を示した概念図である。 図21の工程に加えてパワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 閾値近傍の2点間をパワーレンジとする例を示した概念図である。 パワーレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。 図24の工程に加えてパワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 閾値を超える位置までパルス幅を変更し、この変更範囲をテスト領域とする例を示した概念図である。 図26の工程に加えてパルスレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 パルスレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。 図21の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 図26の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。
符号の説明
10…記録パルス、12…先頭パルス、14…後端パルス、16…メディア、18…基準メディア、20…ドライブ、30…ピックアップ、32…サーボ検出部、34…RF検出部、36…LDコントローラ、38…メモリ、40…トラッキング制御部、42…フォーカス制御部、100…テスト領域、102…再生特性、104…記録条件、106…近似曲線、108…基準条件

Claims (6)

  1. レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、
    パワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件で、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生する手段と、
    前記基準メディアの記録再生結果から得られた複数の特性値のうち、最良の特性値に所定の係数を乗じて求められた閾値を記録品位の判断基準として記憶する記憶手段と
    を具備することを特徴とする光記録装置。
  2. 前記判断基準を使用して前記光記録メディアの記録品位を検査する手段と、
    前記検査する手段による検査結果から得られた記録品位に応じて記録条件を決定する手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の光記録装置。
  3. 前記判断基準を使用して前記光記録メディアの記録品位を検査する手段と、
    前記検査する手段による検査結果を報知する手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の光記録装置。
  4. レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、
    パワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件で、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生する手段と、
    前記基準メディアの記録再生結果から得られた複数の特性値のうち、最良の特性値に所定の係数を乗じて求められた閾値を記録品位の判断基準として記憶する記憶手段と
    前記光記録メディアに情報の記録を行う際に、該光記録メディアをパワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件を用いて記録再生して、その結果得られた複数の特性値から近似曲線を求める手段と
    を具備し、
    前記近似曲線と前記閾値との位置関係で求められるマージン量に基づいて、前記光記録メディアに対する記録品位の検査を行うことを特徴とする光記録装置。
  5. レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、
    パワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件で、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生する手段と、
    前記基準メディアの記録再生結果から得られた複数の特性値のうち、最良の特性値に所定の係数を乗じて求められた閾値を記録品位の判断基準として記憶する記憶手段と
    を具備し、
    前記判断基準値と前記光記録装置および/または前記光記録メディアの状態を検出して得られた状態値とを用いて記録品位の判断を行うことを特徴とする光記録装置。
  6. レーザ光のパルス照射により光記録メディアに情報の記録を行う光記録装置において、
    パワーまたはパルス幅の変化を伴う複数の記録条件で、前記光記録メディアの品位基準となる基準メディアを記録再生する手段と、
    前記基準メディアの記録再生結果から得られた複数の特性値のうち、最良の特性値に所定の係数を乗じて求められた閾値を記録品位の判断基準として記憶する記憶手段と
    を具備し、
    前記記憶手段は、
    前記光記録装置に固有の値または前記光記録装置のタイプごとに固有の値を前記判断基準として記憶することを特徴とする光記録装置。
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