JP4699698B2 - 光情報記録方法および光情報記録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、光ディスク等の光情報記録媒体の記録方法および装置に関し、特に、記録条件の決定時に行われるテスト記録の回数を低減しつつ、最適な記録条件の設定に有効な記録方法および装置に関する。
CD−RやDVD−R等に代表される光情報記録媒体(以下、「メディア」という)の記録においては、記録対象となるメディアと記録に使用する記録装置(以下、「ドライブ」という)との相性が個々の組み合わせにより異なる。この原因としては、メディアを構成する記録材料の種類の違いや製造時の成膜バラツキにより最適な記録条件が変化するといったメディア側の要因と、ドライブを構成するピックアップや半導体レーザの種類の違いや製造時の組立バラツキにより最適な条件が変化するといったドライブ側の要因が考えられ、実際はこれらの複合要因として各組み合わせに特有の最適条件が存在する。
そこで、従来から、記録されるメディアと記録に使用するドライブとの実際の組み合わせでテスト記録(「試し書き」とも言う)を行い、その結果から最も記録状態の良かった記録条件を選択する手法が広く用いられている。
ここで、記録条件を構成する制御要因としては、メディアに照射するレーザのパワー(以下、「パワー」という)と記録パルスの幅(以下、「パルス幅」という)との2つが主要な要因となるため、最適条件を確実に見つけるという視点からすると、パワーとパルス幅の全ての組み合わせ条件をテストするのが理想であるが、メディアに設けられたテスト記録領域は有限であり、テスト回数の増加はユーザの使用領域や追記可能回数に影響を与えるため、可能な限り最小のテスト回数でより望ましい記録条件を見つけることが望まれる。
そこで、従来は、メディア側に当該メディアの種類がドライブ側から識別可能なID情報を格納しておくとともに、ドライブ側にはメディアの種類ごとに予め用意されたテスト条件を格納しておき、実際の記録を行う場合には、ドライブに装填されたメディアから当該メディアのID情報を読み込み、当該ID情報と関連づけられたテスト条件を使用するといった手法が使用されている。
図31は、メディアに格納されたID情報を基にテスト条件を決定する手法の特徴を示す概念図である。同図に示すように、テスト条件の範囲を記録パルス10のパワーとパルス幅を組み合わせたマトリックスイメージで示すと、この手法では、パルス幅を固定した状態でパワーの範囲を徐々に変化させてゆくテスト条件が用いられる。
図32は、図31に示した従来手法により得られる再生特性を示す概念図である。同図に示すように、図31の従来手法でパワーを変化させてゆくと、得られる再生特性、例えばジッタ値は、あるパワー値を極とした曲線特性を描き、この最小値が最適記録条件として選択される。この手法がテスト条件を決める最も汎用的な手法に位置づけられるが、これを改善するための発明が下記の特許文献1内視から提案されている。
33は、特許文献1に開示された手法の特徴を示す概念図である。同図に示すように、この手法では、光ディスクの温度や、光ディスクに予め記録された最適記録条件に関する情報に基づいて、パワーの変化範囲を限定する手段を採用しており、テスト回数の低減には有効な手法である。
しかし、この手法では、記録対象となる光ディスクと記録に使用するドライブとの相性が実際に検証されるわけではなく、テスト範囲限定の基礎になる情報は、温度等の推定情報になるため、限定されたテスト範囲に最適条件を含む確率が低く、少ないテスト回数で最適条件を見つけるという観点からは十分でない。また、前述した従来手法と同じく、パワーのみを変化させる手法であるため、最適条件を逃すことも想定される。
図34は、特許文献2、3および4に開示された手法の特徴を示す概念図である。同図に示すように、これらの手法では、パルス幅を変化させるという点に着目し、パワーを固定させた状態でパルス幅を変化させる手法を採用している。
しかし、これらの手法では、パルス幅の変化範囲が広いためテスト回数の低減としては十分でなく、また、パワー固定の条件でテスト記録が行われるるため、最適条件を見つけるという観点からも十分でない。
特許3024282号 特開2000−36115号公報 特開2000−182244号公報 特開2003−203343号公報
そこで本発明は、テスト記録の回数を低減しつつ、最適な記録条件の設定に有効な記録方法および装置の提供を目的とする
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパワーを変化させる範囲を決定し、前記範囲で前記レーザ光のパワーを段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行なう、ことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記テスト記録は、前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させ、該変化させたパルス幅ごとに前記レーザ光のパワーを段階的に変化させることで実行されることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記記録特性の検査は、前記基準光情報記録媒体で予め定められた複数の基準条件で前記記録対象の情報記録媒体に記録を行い、その結果得られる再生特性を検出することにより行われることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記パワーを変化させる範囲は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値を用いて前記記録対象の情報記録媒体の記録特性を近似し、該近似の結果から再生基準を満たす大小2点のパワー値を導出し、これら各パワー値の差分より決定されることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記パワーを変化させる範囲は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値のうち再生基準に最も近い2点を選択し、これら2点がそれぞれ示す大小2点のパワー値の差分より決定することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記パワーを変化させる範囲は、前記再生特性の変化の極となるパワー値に基づき設定することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパルス幅を変化させる範囲を決定し、前記範囲で前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行なう、ことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記テスト記録は、前記レーザ光のパワーを段階的に変化させ、該変化させたパワーごとに前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させることで実行されることを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録装置において、標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定として記憶する記憶手段と、前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパワーを変化させる範囲を決定し、該決定した範囲で前記レーザ光のパワーを段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行うテスト記録実行手段と、を具備することを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録装置において、標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定として記憶する記憶手段と、前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパルス幅を変化させる範囲を決定し、該決定した範囲で前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行うテスト記録実行手段と、を具備することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、テスト記録の条件が該テスト記録の前に行われた記録特性の検査結果に基づき決定されるため、より少ないテスト回数で実際の使用に供されるメディアとドライブの組み合わせに適した記録条件を見出すことが可能になる。
まず、本発明の主要部となるテスト記録の特徴を説明し、その後、このテスト記録の実施に好適な実施形態の全体および細部を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るテスト記録の特徴を示す概念図である。同図に示すように、本発明のテスト記録は、記録パルス10のパワーとパルス幅を段階的に変化させることで行い、その際に使用されるテスト条件の領域(以下、「テスト領域」という)は、パワー×パルス幅のマトリクスイメージで示すと、例えば、同図の符号100で示したようなマトリクスのある部分に集中した領域となる。
このように、ある部分にテスト条件を集中させる理由は、より適した記録条件となり得る値の存在確率が高い領域を集中的にテストすることで、より少ない回数で最適条件を見出そうとするものである。
図2は、パワーとパルス幅の変化に対するジッタ特性を示す特性図である。同図に示すように、記録条件の1つであるパルス幅をa、b、c、d、eと変化させ、該a〜eまでの各パルス幅ごとにパワーをP1〜P3までのレンジで連続的に変化させると、各パルス幅ごとに異なる特性曲線を描くジッタ特性102a〜102eが得られる。
ここで、各ジッタ特性102a〜102eの最小値、即ち、特性曲線の極となる部分に着目すると、この例では、パルス幅cでパワーを変化させた場合のジッタ特性102cが最も低いジッタ値となり、この値がジッタ特性102a〜102eの中では最も望ましい値となることがわかる。
従って、同図に示す例では、ジッタ最小値となるパワーP2とパルス幅cが最も適した条件、即ち、最適条件となるため、この条件を少ないテスト回数で見出すことが本発明の主題となる。そこで、本発明では、ジッタにある閾値を設け、この閾値以下となる領域をテスト記録前に行われた記録特性の検査により当りをつけ、その結果に基づいて、テスト領域を確率の高い範囲に選択し、この選択した部分を集中してテストすることで、少ないテスト回数で最適条件を見出そうとするものである。
図3は、本発明に係るドライブとメディアで構成された記録システムの全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、この記録システムは、本発明に係るドライブ20と、該ドライブを用いた記録の対象となるメディア16とで構成される。メディア16としては、CD−RやDVD−Rに代表される色素型メディアやCD−RWやDVD−RWに代表される相変化型のメディア等の光情報記録媒体が適用可能である。
ドライブ20は、同図に示すように、メディア16に対するレーザ光照射の光学系を構成するピックアップ30と、ピックアップ30の制御位置等の幾何情報を検出するサーボ検出部32と、ピックアップ30で得られたRF信号を検出するRF検出部34と、ピックアップ30内に設けられたレーザダイオードを制御するLDコントローラ36と、LDコントローラ36の制御条件等が格納されたメモリ38と、サーボ検出部32の検出結果に基づいてピックアップ30のトラッキングを行うトラッキング制御部40と、ピックアップ30のフォーカシングを行うフォーカス制御部42とを具備する。
これらドライブ20を構成する各要素の詳細については、前述の特許文献1乃至4にも記載されており、また、当業者にも周知の技術事項になるため、ここでは詳細な説明を省略する。
尚、本発明の主要部となるテスト記録の実行に際しては、これら各要素のうち、LDコントローラ36とメモリ38が特に関係し、LDコントローラ36は、メディア16に照射するレーザの条件、即ち、図1に示した記録パルス10をピックアップ30に出力することで、記録条件の制御を行い、メモリ38には、記録パルス10のパルスパターンやその他の諸条件が格納される。
図4は、本発明に係るドライブが実行する一連の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、前述のドライブ20は、該ドライブの初期設定を行うまでステップS10〜S14までを実行し、次に、テスト記録の条件を決めるまでのステップS16〜S22までを実行し、その後、決定した条件でテスト記録を行うステップS24を実行し、その結果に基づいて本記録の条件を決定するステップS26を実行し、この条件でメディア16に情報を記録するステップS28を実行する。以下、これら各ステップの詳細を説明する。
(基準条件の決定)
図4に示すステップS10では、まず、任意の標準的なメディアを用いて記録速度を変化させながらテスト記録を行い、1つのパルス幅と3つのパワー値を基準条件として求める。3つのパワー値としては、上記テスト記録の結果、ジッタが最小となった値と、その前後に位置する2つのパワー値を用いることが望ましい。前後2つのパワー値としては、ジッタ良否の基準となる閾値近傍の値を用いることが好ましい。ここで求めた基準条件が後の記録特性検査の際に利用される。
(基準閾値の決定)
上述してきたように、本発明ではジッタ閾値以下の領域を最も確率の高いテスト領域として設定することを意図しているため、この判断基準となる閾値を決定する必要がある。閾値の値としては、ドライブやメディアの種類に応じて標準的な値を用意しておいても良いが、ジッタの許容領域のミニマムラインを示す閾値は、図3に示したピックアップ30やその他の要素の状態によって変化し、また、メディアを記録する速度によっても変化する。
従って、この閾値も実際に使用するドライブとメディアの組み合わせごとに求め、より的確な判断基準を持たせることで、より的確なテスト領域の設定を行うことが推奨される。
もっとも、この閾値をドライブとメディアの組み合わせごとに設定することは、記録工程の増加要因にもなるため、ドライブ個体ごとのバラツキが閾値変動の主要因と仮定して、ドライブ製造時に個体ごとに適した閾値をメモリ38に格納しておいても良い。
図5は、図4に示す基準閾値の決定ステップの詳細を示すフローチャートである。同図に示すように、基準閾値の決定は、所定の記録条件による記録再生を行い、その結果に基づいてシステムとしての基準値を決定し、該基準値から所定のマージンを確保した値をテスト領域決定の際に使用する閾値とすることで行われる。以下、各ステップを順に説明する。
まず、記録条件設定を行うステップS50を実行し、このステップでは、パルス幅、パワー、記録再生速度、記録アドレス等の記録再生に必要な条件を所定のパターン用意し、この記録条件をドライブ20に設定した後、該ドライブ内に基準メディアを装填する。基準メディアとしては、各種のメディアがある中から特性が標準的なものを選ぶことが望ましい。
次に、上記のステップS50で設定した記録条件で装填した基準メディアに対して、記録と再生を行うステップS52を実行し、各記録条件における記録再生特性値、例えばジッタを取得する。ここで取得する特性値としては記録品位を示す値を選択する。
続いて、上記ステップS52で取得した記録再生特性値から最良の値、例えば、ジッタの最小値を求め、これをシステム基準値とするステップS54を実行する。これにより、当該ドライブで最適値に近いと思われるジッタ値が基準値として設定される。尚、この基準値はジッタ最適点ではなく、所定の閾値と交差する2点の中間値、即ちパワーマージンの中間値としても良い。
最後に、上記ステップS54で決定したシステム基準値に対して、所定の係数α(α>1とすることが望ましい)を掛け合わせた値を閾値として算出するステップS56を実行する。これにより、システム基準値に対して所定のマージンを持たせた形で判断が行われる。即ち、システム基準値を用いた閾値の算出は、閾値=システム基準値×αで行われ、係数αとしては、およそ1.5程度の値を用いることが望ましい。尚、この係数αはドライブやメディアの種類に応じて適切な値を設定すれば良く、α=0.8〜1.2のようにシステム基準値に近い値を設定しても良いし、α=2.0〜3.0のように、大きめに設定しても良い。
図6は、図5に示したフローの一実施例を示す概念図である。同図に示す例は、記録品位を示す特性値としてジッタ値を用い、W1〜W4までの各パルス幅に対してパワーをP1〜P6まで変化させて、再生特性102−1〜102−4までを得たときの例である。同図に示す例では、パルス幅W1〜W4とパワーP1〜P6が記録条件となり、最も低いジッタ値が得られた再生特性102−3の極がシステム基準値となり、このシステム基準値に例えば1.5を乗じて得られた値が閾値となる。尚、同図中のマトリクス内に示された矢印はテスト条件を変化させる方向を示し、以下の説明においても同様の意味で使用する。
図7は、図5に示したフローの一実施例を示す概念図である。同図に示す例は、記録品位を示す特性値としてジッタ値を用い、W1〜W4までの各パルス幅ごとにパワーの変化範囲を変えて、再生特性102−1〜102−4までを得たときの例である。同図に示す例では、最も低いジッタ値が得られた再生特性102−2の極がシステム基準値となり、このシステム基準値に例えば1.5を乗じて得られた値が閾値となる。このように、閾値の決定は、パルス幅ごとにパワー条件を変更して求めることも可能である。
(記録装置の初期設定)
以上説明した図4のステップS10およびステップS12で求めた基準条件と基準閾値をドライブ20内のメモリ38に格納するステップS14を実行する。この工程はドライブ20の製造時に行っておくことが望ましい。
(記録対象メディアの装填)
続いて、ステップS14の初期設定が完了したドライブ20内に、情報記録を行うメディア16を装填するステップS16を実行する。
(基準条件による記録再生)
次に、ステップS14で設定した条件を用いて、ステップS16で装填したメディア16に記録を行うステップS18を実行する。具体的には、基準条件として定義された1つのパルス幅と3種類のパワー値を用いて3回の記録再生を行い3点のジッタ値を得る。この3点のジッタ値をパワー軸との関係でプロットすると、ドライブ20とメディア16の組み合わせに応じた記録特性の傾向が明らかになる。
(記録特性の検査)
図8は、図4のステップS20で実行した記録特性検査の結果、谷型パターンが得られた例を示す概念図である。同図に示すように、記録特性の検査は、前述までのステップで得られた各基準条件に対するジッタ値と閾値とを用いて行う。同図に示す例は、基準条件としてパワーP1、P2、P3を用いたときの例であり、各パワー値で得られたジッタ値を結ぶ仮想線が谷型のパターンとなる。このような谷型のパターンが得られたときは、ステップS10で使用した基準メディアとステップS16で装填した記録対象メディアとが同感度であり、記録特性が類似していることを意味する。
ここで、同図(a)は谷型パターンの最小値が閾値以下となる例であり、同図(b)は谷型パターンの最小値が閾値以上となる例であり、いずれのパターンにおいても基準メディアと記録対象メディアは同感度と考えられる。このように、基準メディアと記録対象メディアが同感度であった場合は、後述するように、テスト記録で使用する条件は、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域で設定する。
図9は、図4のステップS20で実行した記録特性予測の結果、右下がりのパターンが得られた例を示す概念図である。同図に示す例では、P1、P2、P3とパワーが上昇するにつれてジッタ値が下がってゆく右下がりのパターンとなる。このような右下がりのパターンが得られたときは、基準メディアよりも記録対象メディアの方が低感度であることを意味する。
ここで、同図(a)は右下がりパターンの最小値が閾値以下となる例であり、同図(b)は右下がりパターンの最小値が閾値以上となる例であり、いずれのパターンにおいても基準メディアより記録対象メディアの方が低感度であると考えられる。このように、記録メディアの方が低感度であった場合は、後述するように、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域で区画されたテスト領域を高パワー、広パルス幅側にシフトさせてテスト記録を行う。
図10は、図4のステップS20で実行した記録特性予測の結果、右上がりのパターンが得られた例を示す概念図である。同図に示す例では、P1、P2、P3とパワーが上昇するにつれてジッタ値が上がってゆく右上がりのパターンとなる。このような右上がりのパターンが得られたときは、基準メディアよりも記録対象メディアの方が高感度であることを意味する。
ここで、同図(a)は右上がりパターンの最小値が閾値以下となる例であり、同図(b)は右上がりパターンの最小値が閾値以上となる例であり、いずれのパターンにおいても基準メディアより記録対象メディアの方が高感度であると考えられる。このように、記録メディアの方が高感度であった場合は、後述するように、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域で区画されたテスト領域を低パワー、狭パルス幅側にシフトさせてテスト記録を行う。
(テスト領域の決定)
図11は、図4のステップS20で谷型パターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、谷型パターンが得られた場合は、P1、P2、P3のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをテスト記録で使用するパワーの変化領域とし、この変化領域がパワーレンジとなる。尚、本発明においては、実際にテスト記録で使用するパワーの範囲を「パワーレンジ」と定義し、ジッタが閾値以下となるパワーの範囲を「パワーマージン」と定義する。
ここで、近似曲線106は、パルス幅ごとに異なるため、基準条件で用いたパルス幅をW4とすると、このW4を中心としたパルス幅W1〜W6のそれぞれに対して、パワーP1、P2、P3で記録し、その結果得られた近似曲線106と閾値とのクロスポイントを確認してゆく。これにより同図のマトリクスイメージに示すように、各パルス幅ごとに閾値以下となるパワーレンジが得られ、同図のハッチで示した領域がテスト領域となる。ここで、基準条件として使用したP1、P2、P3のパワー3条件と、パルス幅W4をマトリクス中のイメージで示すと、同図の108−1、108−2、108−3となり、決定されたテスト領域は、基準条件を中心としたパワー×パルス幅の面領域として設定される。
このように、パルス幅ごとにパワーレンジを求めることで、閾値以下となる領域を集中してテストすることができるため、少ないテスト回数でより適した条件を見出すことが可能になる。
図12は、図4のステップS20で右下がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、右下がりパターンが得られた場合は、最適条件がより高パワー側にあると考えられるため、P3よりも高いパワー値P+で追加記録を行い、P1、P2、P3、P+のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをパワーレンジとする。この処理をパルス幅W1〜W6のそれぞれで行って、同図のマトリクスイメージに示すようなテスト領域を得る。
ここで、上記の手順により決定されたテスト領域は、基準条件108−1、108−2、108−3を中心としたパワー×パルス幅の面領域が高パワー側にシフトされた形となる。この例では、谷型パターンで使用したW1〜W6をそのまま用いたが、右下がりパターンの場合は、低感度傾向にあるため、W1〜W6よりも広いパルス幅領域にシフトさせてパワーレンジを決めても良い。
図13は、図4のステップS20で右上がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。同図に示すように、右上がりパターンが得られた場合は、最適条件がより低パワー側にあると考えられるため、P1よりも低いパワー値P+で追加記録を行い、P+、P1、P2、P3のそれぞれで得られたジッタ値が描く近似曲線106と閾値とのクロスポイントをパワーレンジとする。この処理をパルス幅W1〜W6のそれぞれで行って、同図のマトリクスイメージに示すようなテスト領域を得る。
ここで、上記の手順により決定されたテスト領域は、基準条件108−1、108−2、108−3を中心としたパワー×パルス幅の面領域が低パワー側にシフトされた形となる。この例でも谷型パターンで使用したW1〜W6をそのまま用いたが、右上がりパターンの場合は、高感度傾向にあるため、W1〜W6よりも狭いパルス幅領域にシフトさせてパワーレンジを決めても良い。
以上説明した記録特性の検査は、基準条件での記録によるジッタ変化をパターニングすることで行う例であり、より望ましくは、下記に示す8パターンを用いて行うことが推奨される。
図14は、図4のステップS20を8つのパターンを用いて実行する場合の例を示す図である。同図に示すように、パターン1は、谷型、右上がり、右下がり等のどのようなパターンであっても、ジッタの最大値が閾値以下となったときに適用されるパターンである。このパターンが得られたときは、基準メディアと同程度の感度であると見なすとともに、閾値以下となるマージンが広く取れると判断し、パワー条件を低パワー側と高パワー側のそれぞれに拡張する。即ち、このパターン1では、閾値近傍の値が取れていないため、低パワー側と高パワー側の両方に追加記録が行われることになる。
その後、この追加記録の結果得られたジッタ特性を曲線近似し、この近似曲線がジッタ閾値と交差する大小2点の間隔をパワーレンジの基準値とする。
さらに、このパターンが得られたときは、基準値±0.2Tのパルス幅領域をテスト領域として決定し、テスト記録時には、このテスト領域内を0.2Tごとに変化させて最適記録条件の検出を行う。尚、Tは記録ピットの単位時間長を示す。
ここで、基準値となるパルス幅をパルス条件1とし、拡張した2点をパルス条件2および3とすると、パターン1のパルス条件2および3は±0.2T拡張された後のパルス幅となる。このパルス幅の条件変更に伴って、テスト条件として使用するパワーレンジにも若干の変更を行う。
即ち、パルス幅を0.1T変更したときは、パワーレンジの基準値×(1−0.05×1)mWを当該パルス幅におけるパワーレンジとし、パルス幅を0.2T変更したときは、パワーレンジの基準値×(1−0.05×2)mWを当該パルス幅におけるパワーレンジとし、パルス幅を−0.1T変更したときは、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mWを当該パルス幅におけるパワーレンジとする。
よって、このパターン1に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
尚、本発明では、上記(1)に示した基準条件は、実際のテスト記録で使用しなくても良い。
パターン2は、谷型パターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下であるときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアと同感度であると判断し、基準値±0.1Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン2に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mW
(3)パルス幅の基準値+0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+1))mW
パターン3は、谷型パターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアと同感度、かつメディアの素性差が大きいと判断し、基準値±0.2Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン3に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
パターン4は、右下がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下であるときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりやや低感度であると判断し、基準値、+0.1Tおよび+0.2Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン4に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値+0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+1))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
パターン5は、右下がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりかなり低感度であると判断し、基準値、+0.2Tおよび+0.4Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン5に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.4T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+4))mW
パターン6は、右上がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値以下となったときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりやや高感度であると判断し、基準値、−0.1Tおよび−0.2Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン6に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.1T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−1))mW
(3)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
パターン7は、右上がりパターンが得られた場合であって、ジッタの最小値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、記録対象メディアが基準メディアよりかなり高感度であると判断し、基準値、−0.2Tおよび−0.4Tの3点をパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン7に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値−0.4T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−4))mW
パターン8は、山型パターンが得られた場合であって、ジッタの最大値が閾値を超えたときに適用されるパターンである。このパターンが得られた場合は、異常パターンであると判断し、基準値±0.2Tをパルス幅条件として選択する。その後、パターン1と同様の手順により、これらパルス条件ごとにパワーレンジの設定を行う。その結果、このパターン8に該当した場合のテスト条件は下記の3セットとなる。
(1)パルス幅の基準値、パワーレンジの基準値
(2)パルス幅の基準値−0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(−2))mW
(3)パルス幅の基準値+0.2T、パワーレンジの基準値×(1−0.05×(+2))mW
尚、以上説明した8つのパターンのうち、基準メディアに最も近くなるパターン2以外のパターンが検出された場合は、再生誤動作によるものでないことを確認するために、このパターンの基になった記録結果を再度再生し、ジッタを再検出する構成としても良い。この場合、再度の再生によりパターン2以外の特性が検出された場合は、図14に示す条件に従って、記録条件の追加と拡張を行えば良い。
ここで、上記再生誤動作の確認を行った結果、パターン8が検出された場合は、記録誤動作の可能性が考えられるため、追加記録およびパルス幅の拡張を行う前に、パルス幅の基準値で再度記録を行う。この再記録結果を再生してもパターン8となった場合は、追加記録、即ち、パルス条件1のマージン測定を行うためのパワー拡張は行わずに、パルス条件の拡張、即ち、パルス条件2および3の拡張を行う。これらパルス条件2および3の拡張に応じたパワーの拡張は前述の手法で行えば良い。
即ち、パターン8の場合、パルス条件1ではマージンが取れず、拡張の基準となるパワーレンジを求めることができないため、初期のパワー条件範囲を基準となるパワーレンジとして設定する。
(テスト領域の決定:近似法によるパワーレンジの決定)
前述の手順を実行することにより、少ないテスト回数で最適解を得るに有効なテスト領域が決定されるが、このテスト領域決定の際に重要となるパワーレンジの決定手法について以下説明を加える。
本発明では可能な限り少ないテスト回数で最適解発見の精度を上げたいため、閾値以下の領域にテスト条件を集中させることは前述したとおりである。この考え方に基づけば、テスト記録の際に使用されるパワーレンジは、閾値に対するマージンを示す大小2点のパワー値から求めればよいこととなる。ここで、閾値に対するマージンとは、その領域であれば、閾値以下の特性値が得られる幅を意味し、大小2点のパワー値とは、このマージンの幅を決める低パワー側の値と、高パワー側の値を意味する。
ここで、各種メディアのテスト記録時間の短縮およびライトワンスメディアのようにテスト記録領域に制限の有るメディアのテスト領域の効率化を考えると、テスト記録に要する記録ポイントはより少ないことが望ましいが、ここで求めるパワーレンジは、最適記録条件の判断基準となる重要なパラメータであるため、高精度であることが望まれる。
そこで、本発明では、記録再生信号の記録品位が記録パワーに対して最適点を極値とする2次曲線的な変化を描くことに着目し、数点の記録ポイントを用いて特性曲線を近似算出することで、求めたいマージン量を得る手法を提唱する。このような近似手法を適用することにより、数点の記録ポイントでパワーレンジを高精度かつ容易に求めることが可能になる。
図15は、図4のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める方法を説明した概念図である。同図に示すように、近似を行うにあたっては、まず、記録特性の判断基準とするジッタ値が閾値近傍となる低パワー側のaおよび高パワー側のcの2点と、これらの間に位置し、かつ、これらa、cおよび閾値のいずれの値よりも小さなジッタ値となるbを選択する。即ち、ここで選択されるa、b、cは、下記の関係を有することになる。
a>b、c>b、閾値>b
ここで、上記の閾値近傍は、同図に示すように、閾値からある幅を持った上限値と下限値の間として定義し、望ましくは、上限値を閾値の40%、下限値を閾値の5%に設定する。その後、これらa,b,cの値を2次関数で近似し、該2次関数と閾値がクロスする大小2点の差分をパワーレンジとする。尚、閾値近傍として定義する範囲は、−5%〜+40%や−10%〜30%等、記録ポイントの間隔等を考慮して適宜変更可能である。
図16は、図4のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める別の例を説明した概念図である。同図に示すように、A、B、Cの3条件でのみでは、前述の「a>b、c>b、閾値>b」の条件を満たす関係が得られなかった場合、高パワー側のDを追記することで、閾値近傍の値を得ることが望ましい。
さらに、同図に示すように、B>Cの関係がある場合は、Bを用いずに、A、C、Dの3点で近似式を算出することが望ましい。
このとき記録ポイント3点と閾値の関係は、「A>C、D>C、閾値>C」となり、近似曲線を描くに適した関係となるため、3点近似で高精度な近似曲線を得ることができる。尚、Dに示した追加記録条件は、追記前の記録ポイントが示すA>B、B>Cおよび閾値によって決定すれば良い。
また、図15とは逆に、低パワー側に閾値近傍の値がなかった場合は、Aより低パワー条件で追記を行えば良く、記録ポイントと閾値の関係によっては、適宜1点以上の記録条件を追加しても良い。
また、追加記録条件で用いるパワーの範囲は、所定のパワーステップに対して一定の変化を持たせても良いし、予めパワーの変動に対するジッタ変動の関係を求めておき、その関係からパワー条件を設定しても良い。
尚、上記記録条件の追加を行っても、パワーレンジを求めるに十分な記録ポイントが得られない場合は、上述と同様の手順により再度記録条件の追加を行って記録ポイントを変更する。
また、ライトワンスメディアのようにテスト記録領域に制限のある場合や、膨大なテスト時間の使用を回避するため、上記再度記録条件の追加回数に上限値を持たせても良く、記録条件の追加によって記録パワーがレーザ出力値を超えないように、追記パワーの上限値を持たせておいても良い。
また、上述の例では、3点近似によりパワーレンジを求めたが、最も閾値に近い2点を選択し、これら2点がそれぞれ示す大小2点のパワー値の差分よりパワーレンジを決定しても良い。
その他、閾値近傍の2点を選択する手法としては、閾値をまたぐ大小2点が見つかるまでパワーを変化させて記録し、該記録した中で最も閾値に近い2点を選択しても、この2点をそのまま選択しても良い。この方法については以下詳細な説明を加える。
(テスト領域の決定:サンプリングによるパワーレンジの決定)
図17は、図4のステップS22で使用されるパワーレンジをサンプリングによって求める例を説明した概念図である。同図に示す例では、前述した3点近似ではなく、閾値に近い値が得られるまでパワーを徐々に変化させて、閾値に近い大小2点のパワー値を基準にパワーレンジが求められる。
つまり、同図に示すように、記録パワーをP1からP2、P3・・・と順に増加させて記録再生を行い、閾値以上の値が得られたパワー値P6まで記録再生を繰り返す。この処理のイメージをマトリクスで示すと、パワー変化はP1〜P6まで行うが、パワーレンジは、閾値に最も近い低パワー側のP2と高パワー側のP6との間となる。このように、閾値をまたぐ2点を選択することによってもパワーレンジを決定することができる。
(テスト記録)
図18は、図4に示したステップS24のテスト記録で使用するパルスパターンの例を示す概念図である。同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。同図に示すように、シングルパルス10−1およびマルチパルス10ー2は、パルスの先頭に配置された先頭パルス12と、後端に配置された後端パルス14とを具備し、メインパワーPWが示す高さで記録パルス全体のエネルギー量が規定され、先頭パルス幅Ttopが示す長さで記録ピット先端に与える初段のエネルギー量が規定される。尚、点線で示したPWDは、エネルギー量の微調整に利用する領域であり、この部分については後述する。
ここで、メインパワーPWは、記録パルス10−1、10ー2の中で最も高い値とすることが望ましく、先頭パルス幅Ttopは、3Tの長さを有する記録ピットに対応した幅を有し、この幅の記録パルスが最も出現確率が高く、記録品位への影響が大きいため、このTropをテスト記録で変化させることが望ましい。
同図に示すように、シングルパルスとマルチパルスのいずれを用いる場合も、前述までのステップで決定したテストパワーの値をメインパワーPWとして使用し、テストパルスの幅を先頭パルス幅Ttopとして使用する。
このようにして、メインパワーPWと先頭パルス幅Ttopを段階的に変化させながら図4のステップS16で装填したメディアに対してテスト記録を行い、その結果形成された記録ピットを再生して各テスト条件ごとのジッタ値を得る。
その後、さらに所定のピット−ランドパターンを用いた別のテスト記録を行い、記録パルスと記録ピットのズレ等の他の調整要因を検証し、一連のテスト記録を終了する。
(記録条件の決定)
前述のテスト記録の結果、最小のジッタ値が得られたメインパワーPWと先頭パルス幅Ttopの値、並びに他の調整要因を調整するためのパラメータを決定し、これらの値を当該ドライブとメディアの組み合わせに適した記録条件とする。
図19は、図4のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。図18と同様に、同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。
同図(a)に示すように、シングルパルス10−1の場合には、他の調整要因として、先頭パルス12と後端パルス14との間に、メインパワーPWよりもPWDだけ低い低パワー領域を設ける。この量を規定することで、記録ピットが涙型になることを防止する。同様に、マルチパルス10−2の場合には、同図(b)に示すように、先頭パルス12と後端パルス14との間に位置する中間パルスの幅Tmpを規定することで、記録ピットが涙型になることを防止する。
図20は、図4のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。図18と同様に、同図(a)は、単一のパルスパターンで構成されたシングルパルスを用いる場合の例であり、同図(b)は、複数のパルスパターンで構成されたマルチパルスを用いる場合の例である。
同図に示すように、シングルパルス10−1とマルチパルス10−2のいずれの場合も、他の調整要因として、先頭パルス12の開始位置を調整するTtoprを設定するとともに、後端パルス14の終了位置を調整するTlastを設定する。これらの値を調整することで、記録後のピット長が適切な値となるパルスパターンを決定する。
以上の手順で得られたメインパワーPW、先頭パルス幅Ttop、低パワー領域PWD、先端パルス位置Ttopr、後端パルス位置Tlastを図3に示したメモリ38に格納し記録条件の決定を終了する。
(情報の記録)
図3に示すLDコントローラ36は、ドライブ20の外部から入力された記録対象となる情報に対して、前述の工程でメモリ38に格納された各種記録条件を基準に記録パルスを生成し、これをピックアップ30に出力する。これにより、メディア16に対する情報の記録が行われる。
(テスト領域決定の他の形態)
以下、本発明の特徴部となるテスト領域決定の他の実施形態を説明する。
図21は、閾値を超える位置までをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例では、テスト記録の際に使用するパワーをP1、P2・・・の順に変化させてゆき、ジッタ値が閾値を超えたP6でテスト記録を終了する例である。このイメージをマトリクスで示すと、あるパルス幅に対してパワーをP1、P2、・・・P6と離散的に変化させ、その中で最もジッタ値の低いパワー値P4が記録条件104とする。この場合、パワーを変化させたP1〜P6がパワーレンジとなり、閾値以下の領域に近いP2〜P6がパワーマージンとなる。このように、閾値に達するまでをテスト領域とすることで、常時固定のパワー範囲をテストする手法に比べてテスト回数の低減が図られる。
図22は、パワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図21に示した手順に加えてパルス幅を変化させ、各パルス幅ごとに得られたパワーレンジまたはパワーマージンの極を記録条件とする例である。この例では、パルス幅をW1、W2・・・と順次変化させながら、各パルス幅ごとに図21に示した閾値に至るまでパワーを変化させる工程を実行し、パワーレンジまたはパワーマージンが最も大きくなるパルス幅W4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
パワーレンジまたはパワーマージンの極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パルス幅W4が極になる場合は1つ後ろのW5までテスト記録が行われることになる。ここで、パワーレンジおよびパワーマージンは、各パルス幅ごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパルス幅ごとに異なることになる。
パルス幅W4が極になる場合は、このW4の中で最もジッタ値の低いパワーP3とパルス幅W4が記録条件104となる。このように、図21の工程に加えて、パルス幅を変化させることにより、少ないテスト回数でテスト領域をパルス幅方向に拡張することができる。
図23は、閾値近傍の2点間をパワーレンジとする例を示した概念図である。同図に示す例では、閾値に近い値が得られるまでパワーを徐々に変化させて、閾値に近い大小2点のパワー値を基準にパワーレンジを求める例である。この例の実行手順については、前述の図17を用いた説明と同じであるため、ここでは説明を省略する。
この例が前述の図21に示した例と異なる点は、P2〜P6までのサンプリングポイントのみをテストするのではなく、パワーレンジの決定後、当該レンジ内をより微細なステップで変化させ、より適した条件を求めようとする点にある。
図24は、パワーレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。同図に示すように、図23で決定したパワーレンジP2〜P6に対し、より微細なステップでパワーを変化させ、得られたジッタ値の中で最小の条件を記録条件104とする。このように、パワーレンジの中をより微細なステップで検査することにより、最適に近い値を見出すことができる。尚、この例では、P3とP4の間に最適点が発見された例を示している。
図25は、図24の工程に加えてパワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図24に示した手順に加えてパルス幅を変化させ、各パルス幅ごとに得られたパワーレンジまたはパワーマージンの極を記録条件とする例である。この考え方は、図21に示した工程を図22に適用する場合と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図26は、閾値を超える位置までパルス幅を変更し、この変更範囲をテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例では、テスト記録の際に使用するパルス幅をW1、W2・・・の順に変化させてゆき、ジッタ値が閾値を超えたW6でテスト記録を終了する例である。このイメージをマトリクスで示すと、パワーP1に対してパルス幅をW1、W2、・・・W6と順次変化させ、その中で最もジッタ値の低いパルス幅W4を記録条件104とする。この場合、パルス幅を変化させたW1〜W6がテストされるパルスレンジとなり、閾値以下の領域に近いW2〜W6がパルスマージンとなる。このように、閾値に達するまでをテスト領域とすることで、常時固定のパルス範囲をテストする手法に比べてテスト回数の低減が図られる。
図27は、パルスレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図26に示した手順に加えてパワー値を変化させ、各パワー値ごとに得られたパルスレンジまたはパルスマージンの極を記録条件とする例である。この例では、パワー値をP1、P2・・・と順次変化させながら、各パワーごとに図26に示した閾値に至るまでパルスを変化させる工程を実行し、パルスレンジまたはパルスマージンが最も大きくなるパワーP4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
パルスレンジまたはパルスマージンの極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パワーP4が極になる場合は1つ後ろのP5までテスト記録が行われることになる。ここで、パルスレンジおよびパルスマージンは、各パワーごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパワーごとに異なることになる。
パワーP4が極になる場合は、このP4の中で最もジッタ値の低いパルス幅W3とパワーP4が記録条件104となる。このように、図26の工程に加えて、パワーを変化させることにより、少ないテスト回数でテスト領域をパワー方向に拡張することができる。
図28は、パルスレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。同図に示すように、図27で特定したパルスレンジの極付近となるP3〜P5に対し、より微細なステップでパワーを変化させ、得られたジッタ値の中で最小の条件を記録条件104とする。このように、極付近のパワーをより微細なステップで検査することにより、最適に近い値を見出すことができる。尚、この例では、P3とP4の間に最適点が発見された例を示している。
図29は、図21の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図21に示した手順に加えてパルス幅を変化させ、各パルス幅ごとに得られたジッタの最小値の極を記録条件とする例である。この例では、パルス幅をW1、W2・・・と順次変化させながら、各パルス幅ごとに図21に示した工程を実行し、該各工程で得られたジッタの最小値を比較しながら、その中でも最小のジッタ値となるパルス幅W4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
ジッタ最小値の極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パルス幅W4が極になる場合は1つ後ろのW5までテスト記録が行われることになる。ここで、ジッタの最小値は、各パルス幅ごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパルス幅ごとに異なることになる。
パルス幅W4が極になる場合は、このW4の中で最もジッタ値の低いパワーP3とパルス幅W4が記録条件104となる。このように、図21の工程に加えて、ジッタ最小値の極を検出することによっても、少ないテスト回数でテスト領域をパルス幅方向に拡張することができる。
図30は、図26の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。同図に示す例は、図26に示した手順に加えてパワーを変化させ、各パワーごとに得られたジッタの最小値の極を記録条件とする例である。この例では、パワーをP1、P2・・・と順次変化させながら、各パワーごとに図26に示した工程を実行し、該各工程で得られたジッタの最小値を比較しながら、その中でも最小のジッタ値となるパワーP4が特定できるまでこの工程を繰り返す。
ジッタ最小値の極は、隣接するサンプル点の値の変化量を検証することで特定可能である。従って、パワーP4が極になる場合は1つ後ろのP5までテスト記録が行われることになる。ここで、ジッタの最小値は、各パワーごとに異なるため、同図のマトリクスイメージに示したように、テストされるハッチ領域はパワーごとに異なることになる。
パワーP4が極になる場合は、このP4の中で最もジッタ値の低いパルス幅W2とパワーP4が記録条件104となる。このように、図26の工程に加えて、ジッタ最小値の極を検出することによっても、少ないテスト回数でテスト領域をパワー方向に拡張することができる。
以上説明したように、本発明では、記録特性の検査結果に基づき、テスト記録で使用するパワーおよび/またはパルス幅を決定しているため、より少ない回数でより適した記録条件を得ることが可能になる。
望ましくは、メディアの特性、ドライブの特性およびこれらの相性を考慮した実際の記録環境に近い形で記録特性の検査を行い、その結果に基づきテスト条件を決定することが推奨される。
また、本発明では、テスト回数を変化させずに、記録特性の検査結果に応じてテスト領域をシフトさせる構成としても良く、例えば、前述した記録特性予測の結果が同感度、低感度、高感度であった場合、それぞれ、下記のような形態を取ることも可能である。
(1)記録メディアが基準メディアと同感度であった場合
本予測の基になった基準の記録条件が最適条件に近いものと判断し、該基準の記録条件の周囲にパワーおよびパルス幅を所定の領域で拡張し、これをテスト領域として決定する。例えば、基準の記録条件がパワーP、パルス幅Wであったとすると、パワーのテスト範囲をP±5mW、パルス幅のテスト範囲をW±0.2Tとする。
(2)記録メディアが基準メディアより低感度であった場合
記録メディアの最適値が基準メディアの最適値に対して、より多くの熱量が必要と判断し、より高パワー、広パルス幅側にテスト領域をシフトさせる。例えば、基準の記録条件がパワーP、パルス幅Wであったとすると、パワーのテスト範囲をP〜P+10mW、パルス幅のテスト範囲をW〜W+0.4Tとする。
(3)記録メディアが基準メディアより高感度であった場合
記録メディアの最適値が基準メディアの最適値に対して、より少ない熱量が適すると判断し、より低パワー、狭パルス幅側にテスト領域をシフトさせる。例えば、基準の記録条件がパワーP、パルス幅Wであったとすると、パワーのテスト範囲をP−10mW〜P、パルス幅のテスト範囲をW−0.4T〜Wとする。
即ち、上述の例では、パワーPおよびパルス幅Wを中心として、パワーレンジが10mW、パルスレンジが0.4の面で構成される領域を記録特性に応じてシフトさせることで、より適した記録条件を得ようとするものである。尚、このテスト領域の決定は、前述の図14を用いた8つのパターニングに基づいて行っても良い。
本発明によれば、より少ないテスト回数で、実際の使用に供されるメディアとドライブの組み合わせに適した記録条件を見出すことが可能になるため、メディアやドライブの特性バラツキの影響が顕著になってくる高速記録や高密度記録への適用が期待される。
本発明に係るテスト条件の特徴を示す概念図である。 パワーとパルス幅の変化に対するジッタ特性を示す特性図である。 本発明に係る光情報記録媒体および光情報記録装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明に係るドライブが実行する一連の手順を示すフローチャートである。 図4に示す基準閾値の決定ステップの詳細を示すフローチャートである。 図5に示したフローの一実施例を示す概念図である。 図5に示したフローの一実施例を示す概念図である。 図4のステップS20で実行した記録特性予測の結果、谷型パターンが得られた例を示す概念図である。 図4のステップS20で実行した記録特性予測の結果、右下がりのパターンが得られた例を示す概念図である。 図4のステップS20で実行した記録特性予測の結果、右上がりのパターンが得られた例を示す概念図である。 図4のステップS20で谷型パターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。 図4のステップS20で右下がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。 図4のステップS20で右上がりパターンが得られた場合に、ステップS22で実行されるテスト領域決定の一例を示す概念図である。 図4のステップS20を8つのパターンを用いて実行する場合の例を示す図である。 図4のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める方法を説明した概念図である。 図4のステップS22で使用されるパワーレンジを曲線近似によって求める別の例を説明した概念図である。 図4のステップS22で使用されるパワーレンジをサンプリングによって求める例を説明した概念図である。 図4に示したステップS24のテスト記録で使用するパルスパターンの例を示す概念図である。 、図4のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。 、図4のステップS26で決定される他の調整要因の一例を示す概念図である。 閾値を超える位置までをテスト領域とする例を示した概念図である。 図21の工程に加えてパワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 閾値近傍の2点間をパワーレンジとする例を示した概念図である。 パワーレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。 図24の工程に加えてパワーレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 閾値を超える位置までパルス幅を変更し、この変更範囲をテスト領域とする例を示した概念図である。 図26の工程に加えてパルスレンジの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 パルスレンジ内をより微細なステップで変化させた場合の例を示す概念図である。 図21の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 図26の工程に加えて最小ジッタの極が得られるまでをテスト領域とする例を示した概念図である。 メディアに格納されたID情報を基にテスト条件を決定する手法の概念を説明した概念図である。 図32に示した従来手法により得られる再生特性を示す概念図である。 特許文献1に開示された手法の特徴を示す概念図である。 特許文献2、3および4に開示された手法の特徴を示す概念図である。
符号の説明
10…記録パルス、12…先頭パルス、14…後端パルス、16…メディア、20…ドライブ、30…ピックアップ、32…サーボ検出部、34…RF検出部、36…LDコントローラ、38…メモリ、40…トラッキング制御部、42…フォーカス制御部、100:テスト領域、102:再生特性、104:記録条件、106:近似曲線、108:基準条件

Claims (10)

  1. レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、
    標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、
    前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパワーを変化させる範囲を決定し、
    前記範囲で前記レーザ光のパワーを段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行なう、
    ことを特徴とする光情報記録方法。
  2. 前記テスト記録は、前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させ、該変化させたパルス幅ごとに前記レーザ光のパワーを段階的に変化させることで実行されることを特徴とする請求項1記載の光情報記録方法。
  3. 前記記録特性の検査は、前記基準光情報記録媒体で予め定められた複数の基準条件で前記記録対象の情報記録媒体に記録を行い、その結果得られる再生特性を検出することにより行われることを特徴とする請求項1記載の光情報記録方法。
  4. 前記パワーを変化させる範囲は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値を用いて前記記録対象の情報記録媒体の記録特性を近似し、該近似の結果から再生基準を満たす大小2点のパワー値を導出し、これら各パワー値の差分より決定されることを特徴とする請求項3記載の光情報記録方法。
  5. 前記パワーを変化させる範囲は、前記再生特性の検出により得られた複数の再生値のうち再生基準に最も近い2点を選択し、これら2点がそれぞれ示す大小2点のパワー値の差分より決定されることを特徴とする請求項3記載の光情報記録方法。
  6. 前記パワーを変化させる範囲は、前記再生特性の変化の極となるパワー値に基づき設定されることを特徴とする請求項3記載の光情報記録方法。
  7. レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録方法において、
    標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定とし、
    前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパルス幅を変化させる範囲を決定し、
    前記範囲で前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行なう、
    ことを特徴とする光情報記録方法。
  8. 前記テスト記録は、前記レーザ光のパワーを段階的に変化させ、該変化させたパワーごとに前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させることで実行されることを特徴とする請求項7記載の光情報記録方法。
  9. レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録装置において、
    標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定として記憶する記憶手段と、
    前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパワーを変化させる範囲を決定し、該決定した範囲で前記レーザ光のパワーを段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行うテスト記録実行手段と、
    を具備することを特徴とする光情報記録装置。
  10. レーザ光のパルス照射により記録対象の情報記録媒体にテスト記録を行い、その結果に基づいて該記録対象の情報記録媒体の記録条件を決定する光情報記録媒体の記録装置において、
    標準的な記録特性を有する基準光情報記録媒体に対して、記録するための基準条件、および基準閾値を決定して記録装置の初期設定として記憶する記憶手段と、
    前記記録対象の光情報記録媒体に対して前記初期設定に基づく記録特性の検査を行い、該記録特性の検査結果に基づいて前記レーザ光のパルス幅を変化させる範囲を決定し、該決定した範囲で前記レーザ光のパルス幅を段階的に変化させて前記記録対象の光情報記録媒体に対するテスト記録を行うテスト記録実行手段と、
    を具備することを特徴とする光情報記録装置。
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