JP4395279B2 - 半固形食品盛りつけ装置および半固形食品盛りつけ方法 - Google Patents

半固形食品盛りつけ装置および半固形食品盛りつけ方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトクリーム、ホイップドクリーム、ムース、ババロアなどの半固形状の冷菓といった半固形食品を容器に盛りつけるための半固形食品盛りつけ装置および半固形食品盛りつけ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ソフトクリーム、ホイップドクリーム、ムース、ババロアなどの半固形状の冷菓は、ソフトタッチの口当たりを好む近年の嗜好に合致するため、最近ではその需要は大きなものとなっている。ここで、店頭で盛りつけて販売するタイプの上記冷菓、たとえばソフトクリームなどは、その盛りつけ作業は人手に頼ることがほとんどである。
【0003】
上記ソフトクリームを例に挙げて具体的に説明する。盛りつけ容器であるコーンに対して店頭で随時ソフトクリームを盛りつけるために使用される一般的なソフトクリーム用の冷菓製造装置(以下、通常の冷菓製造装置と称する)は、ソフトクリームを押出口から連続的に押し出す押出装置を備えたものである。この通常の冷菓製造装置を用いてソフトクリームを店頭で盛りつける販売員は、まず、コーンを手にとって押出口の直下に持っていき、次いで、押出装置を操作してソフトクリームを押し出しながら同時にコーンを螺旋状の軌道を描くように動かし、所定の高さにソフトクリームが盛りつけられた時点でソフトクリームの押し出しを終了し、コーンを真下に引き降ろす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常の冷菓製造装置では、ソフトクリームの盛りつけ作業を行う販売員に高い熟練度が要求される。具体的には、例えば、形のよい「とぐろ巻き」形状に一定量のソフトクリームを安定して盛りつけるためには、押出口とコーンとの位置合わせ、コーンの角度調整、ソフトクリームの押し出し時間、コーンの動き、押し出し終了後のコーンの下き降ろしのタイミングおよび方向の調整等を正確に行うことが販売員に要求される。特に、ソフトクリームの上端部を、倒れたりちぎれたりすることなくピンと立った形にするためには、最終段階において、コーンの動きを所定時間停止した後、コーンを鉛直方向に下降させることが重要である。
【0005】
そして、特に、ソフトクリームの盛りつけ作業においては、(1)ソフトクリームの盛りつけ量が所定量となるようにソフトクリームの盛りつけ高さを所定の高さに保つこと、および(2)冷菓製品(盛り付けたソフトクリーム)の品質が十分なレベルを維持できるように所定の形状でソフトクリームを盛りつけることが重要である。このような所定の盛りつけ高さおよび所定の盛りつけ形状を実現するためには、冷菓製造装置の押出口からコーンの盛りつけ高さに略等しくなる高さにコーンを保持することが必要不可欠である。そのため、ソフトクリームの盛りつけ作業を行う販売員には、コーンを所定の高さに正確に保持することが要求される。しかしながら、このような正確な盛りつけ作業は、熟練度の低い販売員には非常に困難である。
【0006】
加えて、多量販売するに当たっては、1つの製品の盛りつけに長時間を要するわけにはいかない。そのため、一定の量のソフトクリームを迅速にかつ安定して「とぐろ巻き」形状に盛りつけて多量に販売するために、販売員が盛りつけ作業に熟練していることが要求される。
【0007】
ところが、販売店の事情によっては、販売員をアルバイトなどの短期間の労働力でまかなうことがある。この場合には、販売員全員に対してソフトクリームの盛りつけ作業に十分な熟練度を期待することができず、十分効率的にソフトクリームを販売できないという問題点を招来する。また、販売員がある程度熟練を積んだとしても、それが特定少数である場合には、盛りつけ作業を含めた販売員の業務上のローテーションが十分に調整できず、販売員のメンバーチェンジが困難となるおそれがある。しかも、ある程度熟練を積んだ販売員が退職してしまうと、同程度に熟練を積んだ販売員を養成することに時間を要することになり、やはり十分効率的にソフトクリームを販売できないという問題点を招来する。
【0008】
したがって、ソフトクリームのように盛りつけ作業にある程度熟練を要するような冷菓においては、その販売において、一定の熟練度を期待できる販売員を常時確保できなくなるという問題点を招来する。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、熟練度の低い販売員でも半固形食品を所定の盛りつけ高さに、かつ、所定の美麗な形状に安定して盛りつけることが可能な半固形食品盛りつけ装置および半固形食品盛りつけ方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の半固形食品盛りつけ装置は、上記の課題を解決するために、半固形食品を押出口から押し出す押出装置を用いて、半固形食品を盛りつけ容器に盛りつけるための半固形食品盛りつけ装置であって、盛りつけ容器を所定の角度で保持するための容器保持部材と、上記容器保持部材を移動させるための保持部材移動機構とを備え、上記保持部材移動機構が、上記押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に盛りつけ容器が保持される盛りつけ位置で上記容器保持部材を固定しうるものであり、かつ、上記盛りつけ位置から上記容器保持部材を鉛直方向に沿って下方移動させうるものであることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、保持部材移動機構によって、盛りつけ容器を、上記押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に固定することが可能となる。これにより、盛りつけ容器に対して、半固形食品を所定の形状に、かつ、所定の盛りつけ高さで安定して盛りつけることが可能となる。
【0012】
また、半固形食品を盛りつけた後に容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることにより、盛りつけ容器を正確に鉛直方向に下方移動させることが可能となる。それゆえ、盛りつけた半固形食品の先端部を直上にピンと立った美麗な形状に成形することができる。
【0013】
それに加えて、上記構成によれば、盛りつけ容器を所定の角度で固定することが可能となるので、盛りつけ容器に対する半固形食品の落下位置や半固形食品の盛りつけ角度を一定に保つことができる。それゆえ、半固形食品を所定の形状に安定して盛りつけることができる。
【0014】
これらの結果として、熟練度の低い操作者でも半固形食品を所定の盛りつけ高さに、かつ、所定の美麗な形状に安定して盛りつけることができる。
【0015】
上記構成の半固形食品盛りつけ装置は、上記容器保持部材の高さを調整するための高さ調整機構をさらに備えることが好ましい。
【0016】
上記構成では、容器保持部材の高さを調整する高さ調整機構をさらに備えることで、押出口と盛りつけ容器との距離を変化させることが可能となる。これにより、操作者の要望、例えば、キャンペーンのために特別に盛りつけ量を多くしたいという要望や、経費節減のために盛りつけ量を減らしたいという要望等に応じて、半固形食品の盛りつけ高さを変えることが可能となる。また、製品の切り替えに伴って盛りつけ容器を異なる形状の盛りつけ容器に変更した場合にも、押出口から半固形食品の盛りつけ高さに応じた距離を隔てた位置に盛りつけ容器を移動させることができる。したがって、上記構成によれば、様々な形状の盛りつけ容器に対して自由な盛りつけ高さで半固形食品を盛りつけることが可能になる。それゆえ、販売商品の多様性を広げることができる。
【0017】
本発明の半固形食品盛りつけ装置は、上記保持部材移動機構、容器保持部材を手動で下方移動させることができるものであることを特徴としている
【0018】
上記構成によれば、保持部材移動機構を駆動するための動力源や、自動制御のための制御装置が不要となるので、簡素で低コストの半固形食品盛りつけ装置を実現できる。
【0019】
また、本発明の半固形食品盛りつけ装置は、上記保持部材移動機構、容器保持部材と連動して鉛直方向に移動可能な可動部と、可動部を支持する支持部とからなり、上記可動部には、容器保持部材を手動で下方移動させるためのハンドルが取り付けられていることを特徴としている
【0020】
上記構成によれば、操作者がハンドルを下方へ押し下げるだけで容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることができる。したがって、操作者が半固形食品の盛りつけ作業を簡便に行うことが可能となる。
【0021】
なお、上記支持部は、鉛直方向に沿った下方への移動が制限または禁止されるように支持されていればよい。
【0022】
上記保持部材移動機構は、上記容器保持部材を上方に付勢するための付勢部材をさらに備えることを特徴としている
【0023】
さらに、本発明の半固形食品盛りつけ装置は、上記保持部材移動機構に、盛りつけ状態では容器保持部材を上方へ移動することを規制する第1のストッパ手段と、退避状態では容器保持部材を下方へ移動することを規制する第2のストッパ手段とが備えられていることを特徴としている。
【0024】
上記構成によれば、例えば、操作者がハンドルを下方へ押し下げた後でハンドルを離す等するだけで、容器保持部材を自動的に鉛直方向に上方移動させて元の位置に戻すことができる。したがって、操作者が半固形食品の盛りつけ作業を簡便に繰り返して行うことが可能となる。
【0025】
上記容器保持部材は、押出装置から落下する半固形食品を貫通可能とするための中空部が形成された環状となっており、盛りつけ容器は、上記中空部に盛りつけ容器の一部を嵌合した状態で支持されるようになっていることが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、盛りつけ容器を取り外した状態で押出装置から漏洩する半固形食品の滴が中空部を貫通するので、半固形食品が容器保持部材に付着することを回避することができる。それゆえ、容器保持部材に付着した半固形食品が盛りつけ容器に付着して衛生上問題となるような事態を回避することができる。したがって、衛生管理のために容器保持部材の洗浄・殺菌などの手間をかけることなく衛生上の問題を回避できる。
【0027】
上記構成の半固形食品盛りつけ装置は、さらに、容器保持部材の下方で、かつ、中空部の直下となる位置に、盛りつけ容器を取り外した状態で押出装置から漏洩する半固形食品を受け止めるための受け皿部材が着脱自在に配設されていることが好ましい。
【0028】
上記構成によれば、盛りつけ容器を取り外した状態で容器保持部材の直上に位置する押出装置の押出口から漏洩した半固形食品が、容器保持部材の中空部を通して受け皿部材の上に落下し、受け皿部材で集められる。そのため、押出装置から漏洩した半固形食品が、容器保持部材の下方にある他の部材(設置台等)に付着したり、半固形食品が飛散して床や地面に落下したりすることを回避できる。また、受け皿部材が着脱自在に配設されているので、受け皿部材に半固形食品が付着しても、受け皿部材を取り外すことにより受け皿部材を容易に洗浄・殺菌することができる。したがって、上記構成によれば、容易に衛生的な環境を保つことができる。
【0029】
上記容器保持部材は、保持部材移動機構から着脱自在に設けられていることが好ましい。
【0030】
上記構成によれば、容器保持部材を着脱可能としているので、盛りつけ作業時に半固形食品が盛りつけ容器からこぼれる等の要因で容器保持部材に半固形食品が付着しても、容器保持部材を取り外すことにより容器保持部材を容易に洗浄・殺菌することができる。それゆえ、容器保持部材を容易に衛生的に保つことができ、その結果、盛りつけ容器を容易に衛生的に保つことができる。
【0031】
さらに、上記構成によれば、盛りつけ容器の形状などに合わせた複数種類の容器保持部材を予め準備しておくことで、様々な盛りつけ容器に半固形食品を盛りつけることが可能になる。それゆえ、販売商品の多様性をより広げ、ファインプロダクション性を向上させることができる。
【0032】
上記容器保持部材は、保持部材移動機構に設けられた上下方向の支持軸を中心として回動可能に、かつ、支持軸の中心線上から外れた偏心位置に支持されていることが好ましい。
【0033】
上記構成によれば、容器保持部材を横方向に回動させることにより、容器保持部材を押出装置の直下から外れた位置に待避させることができる。これにより、容器保持部材の上方に広い空間を確保できる。盛りつけ後に、半固形食品が盛りつけられた盛りつけ容器を取り外す作業は、半固形食品が盛りつけられている分だけ上方に十分な空間を必要とする。しかしながら、上記構成では、上述したように容器保持部材の上方に広い空間を確保できるので、盛りつけ容器を取り外す作業が行い易くなる。さらに、半固形食品が盛りつけられた盛りつけ容器を抜き取る時に半固形食品の先端が押出装置に接触して半固形食品の盛りつけ形状が崩れるような事態を回避することができる。
【0034】
また、上記構成では、上述したように容器保持部材の上方に広い空間を確保できることから、盛りつけ前に容器保持部材に盛りつけ容器を取り付ける作業も行い易くなる。
【0035】
さらに、保持部材移動機構がハンドルおよび付勢部材を備える構成においては、容器保持部材を横方向に回動させなければ、ハンドルを押し下げた後、半固形食品が盛りつけられた盛りつけ容器を抜き取るまでは、半固形食品が押出装置に接触しないようにハンドルを持っておく必要がある。そのため、操作者は、片手でハンドルを持ったまま、逆の手で盛りつけ容器を抜き取る必要がある。これに対し、ハンドルを押し下げた後、容器保持部材を横方向に回動させると、ハンドルを離しても半固形食品が押出装置に接触しない。そのため、ハンドルを離してから盛りつけ容器を抜き取ることができるので、盛りつけ容器の抜き取りを片手で行うことができる。
【0036】
したがって、上記構成によれば、容器保持部材へ盛りつけ容器を取り付ける作業が簡便に行えると共に、盛りつけ容器を取り外す作業を半固形食品の盛りつけ形状を崩すことなく簡便に行える。
【0037】
上記押出装置は、自動的に半固形食品としての冷菓を連続的に押し出すことが可能な連続方式の冷菓製造装置であることが好ましい。これにより、冷菓が滑らかな状態で押出口から押し出されるので、半固形食品としての冷菓の盛りつけ形状を美麗な形状にすることができる。
【0038】
なお、連続方式の冷菓製造装置とは、冷菓を攪拌する混合攪拌手段、冷菓を冷却する冷却手段、冷菓を押し出す押出手段、冷菓の押し出しを制御する制御手段(例えば、通孔および押出口を開閉するプランジャ)等を有し、滑らかに冷菓を押し出すことができるものである。
【0039】
本発明の半固形食品盛りつけ方法は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の半固形食品盛りつけ装置を用いて、押出装置の押出口から押し出された半固形食品を盛りつけ容器に盛りつける半固形食品盛りつけ方法において、上記押出装置を用いて、半固形食品を盛りつけ容器に盛りつける盛りつけ工程では、容器保持部材を用いて、上記押出装置の押出口の直下で、かつ、上記押出口から半固形食品の盛りつけ高さに応じた距離を隔てた位置に盛りつけ容器を保持し、上記盛りつけ工程の後に、盛りつけ容器を下方移動させる下方移動工程では、保持部材移動機構のハンドルを手動により押し下げて、盛りつけ容器を保持した容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることを特徴としている。
【0040】
上記方法によれば、容器保持部材を用いて、盛りつけ容器を、押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に固定することが可能となる。これにより、盛りつけ容器に対して、半固形食品を所定の形状に、かつ、所定の盛りつけ高さで安定して盛りつけることが可能となる。
【0041】
また、上記方法によれば、半固形食品を盛りつけた後に容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることにより、盛りつけた半固形食品の先端部が、十分な底面積を有する状態で押出口から分離する。その結果、盛りつけた半固形食品の先端部は、押出口から分離した後にほとんど形状が崩れることなく、直上にピンと立った美麗な形状に形成される。
【0042】
これらの結果として、熟練度の低い操作者でも半固形食品を所定の盛りつけ高さに、かつ、所定の美麗な形状に安定して盛りつけることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる半固形食品盛りつけ装置は、半固形食品を盛りつけ容器に盛りつけるための半固形食品盛りつけ装置であって、半固形食品を押出口から押し出す押出装置と、押出口から押し出された半固形食品が所定の形状で盛りつけ容器に盛りつけられるように盛りつけ容器を支持する盛りつけ機構とを備えている。
【0044】
ここで、本発明における半固形食品とは、ある程度の保形性を有しているものの、外力によって容易にその形状を変えることができる変形性を有する食品を指す。半固形食品としては、特に限定されるものではないが、ソフトクリーム、ホイップドクリーム、ムース、ババロアなどといったクリーム状の冷菓や、餡などの練り製品系の菓子、あるいは水ようかんなどの寒天またはゼラチンを用いた菓子などの菓子が代表的である。
【0045】
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本発明は、これに限定されるものではない。
【0046】
以下の説明では、本発明の実施の一形態として、半固形食品としてのソフトクリームまたはソフトクリームに類似する半固形状のソフトクリーム状冷菓を、盛りつけ容器としてのコーンに盛りつける冷菓盛りつけ装置を例に挙げて説明する。ここで、ソフトクリーム状冷菓の盛りつけを例に挙げるのは、半固形食品の盛りつけの中でもソフトクリーム状冷菓の盛りつけは、その商品価値に大きな影響を与える場合が多く特に重要であるからである。また、盛りつけ容器としてコーンを用いるのは、後述するように、ソフトクリーム状冷菓をコーンの直上から鉛直方向に押し出した場合に、ソフトクリーム状冷菓が自然にコーンの底から「とぐろ巻き」形状に盛りつけられるためである。なお、コーンとは、小麦粉等で作られた逆円錐形状の喫食容器である。
【0047】
さらに、以下の説明では、ソフトクリーム状冷菓(以下、適宜、単に冷菓と略す)をコーンに盛りつけたもの、すなわち、商品として店頭販売されるコーンに盛りつけ済みのソフトクリーム状冷菓全体を冷菓製品として、冷菓単品やコーン単品とは区別する。
【0048】
本実施の形態にかかる冷菓盛りつけ装置1は、図4に示すように、冷菓押出機構2、盛りつけ機構4、および冷菓製造部6を備えている。
【0049】
冷菓押出機構2および冷菓製造部6は、実質的に、従来公知の連続方式のソフトクリーム製造装置(連続方式の冷菓製造装置、押出装置)を形成している。したがって、本実施の形態における冷菓盛りつけ装置1は、従来公知の連続方式のソフトクリーム製造装置と盛りつけ機構4等とによって形成されているとも言える。
【0050】
上記冷菓盛りつけ装置1を、盛りつけ機構4のある前方から見ると、図4に示すように、冷菓製造部6と、これに一体化されてなる冷菓押出機構2とが上方に配置され、その下方に盛りつけ機構4が設置されている。盛りつけ機構4を設置する面は、略水平な面であれば特に限定されるものではない。図4の例では、盛りつけ機構4は、ソフトクリーム製造装置本体の横板3(一般的な連続方式のソフトクリーム製造装置では、押出口23から漏洩した冷菓を受け取るための皿として設けられている)上に設置されている。なお、図4では、上記冷菓押出機構2における押出口23およびプランジャ24以外の構成要素は実質的に図示していない。
【0051】
冷菓押出機構2は、シリンダーにつながる通孔やこれを開閉するプランジャ24、押出口23などを備えている。冷菓製造部6は、ソフトクリーム状冷菓を製造するためのシリンダーや混合攪拌手段、冷却手段などを備えている。この混合撹拌手段は、ソフトクリーム状冷菓を攪拌するとともに盛りつけの際に押し出す機能も有する押出部材でもある。
【0052】
なお、冷菓押出機構2および冷菓製造部6の構成は一般的なものであり、従来公知のものを適宜利用することができるので、その詳細な説明は省略するが、押出口23付近の構造について図5に基づいて説明すると、以下の通りである。
【0053】
図5に示すように、冷菓製造部6は、混合撹拌手段が設けられたシリンダー6aから、シリンダー6aにつながる通孔6bを通して冷菓押出機構2へ冷菓を押し出すようになっている。
【0054】
冷菓押出機構2は、押出口23およびプランジャ24に加えて、シリンダー6aと押出口23との間に配された押出管部22を備えている。押出管部22は、通孔6bから押し出された冷菓が導入されるものであり、押出管部22のシリンダー6a側の側面に前記の通孔6bが設けられている。押出口23は、押出管部22の最下端に形成されている。
【0055】
プランジャ24は、シリンダー6aと押出口23との間に配された押出管部22内で上下移動できるようになっており、この上下移動により通孔6bおよび押出口23を開閉するようになっている。すなわち、プランジャ24は、冷菓を取り出さない状態では、実線で示すように、下降して通孔6bおよび押出口23を閉鎖している。これに対して、ハンドルなどの操作により冷菓の押出動作が開始されると、プランジャ24が上昇し、通孔6bも押出口23も開放される。それゆえ、シリンダー6a内の混合撹拌手段の押し出し機能により、冷菓が通孔6bを通して押出口23から押し出される。
【0056】
また、冷菓押出機構2は、図示しない、冷菓製造部6の正面に設けられたハンドル(あるいは冷菓盛りつけ装置1本体の最下部に設けられたフットペダル)に接続されており、ハンドルを押し下げた状態のときのみ冷菓の押し出しを行うようになっている。
【0057】
次に、冷菓盛りつけ装置1の特徴部分である盛りつけ機構4について、図1ないし図3に基づいて詳細に説明する。なお、図1は、盛りつけ中の状態における盛りつけ機構4を正面(図4の前面)から見た図であり、内部構造が分かるように一部を断面で示している。また、図2は、盛りつけ機構4を正面から見た図であり、図3は、盛りつけ機構4を上面から見た平面図である。
【0058】
なお、以下の説明では、図1の盛りつけ中の状態を「盛りつけ状態」と称し、図1の状態からコーンを下方に移動して盛りつけが完了した状態(図6の状態)を「退避状態」と称する。
【0059】
盛りつけ機構4は、図1に示すように、冷菓押出機構2の押出口23の下方に配置されている。盛りつけ機構4は、コーン9aを中心軸が鉛直になるように保持する容器保持部材(コーンホルダ)41と、この容器保持部材41を手動で鉛直方向に移動させるための上下方向移動機構(保持部材移動機構)40と、容器保持部材41の直下に配置された冷菓受け皿(受け皿部材)44とを備えている。
【0060】
容器保持部材41は、コーン9aを十分安定に支持できるようになっていれば、特に限定されるものではないが、衛生上の観点から、盛りつけ位置にあり、かつコーン9aを取り外した状態で、冷菓押出機構2の押出口23から漏洩または落下する冷菓9bの接触を回避する形状に形成されていることが非常に好ましい。
【0061】
盛りつけ位置にある容器保持部材41の上方には、必ず冷菓押出機構2が配置されることになる。ここで、冷菓押出機構2には、押出口23に冷菓9bが付着したりする場合があるので、この付着冷菓9bが溶けて冷菓押出機構2から漏洩して落下するおそれがある。この冷菓9bは大部分が乳製品であるため、漏洩して落下した冷菓9bは適切に除去・洗浄しなければ衛生上問題点が発生する。
【0062】
本実施形態では、容器保持部材41を、コーン9aを嵌合することが可能な中空部41bを有する円環状の枠体とすることで、盛りつけ位置にあり、かつコーン9aを取り外した状態で、冷菓押出機構2の押出口23から漏洩または落下する冷菓9bの接触を回避する形状としている。この場合、上記中空部は、コーン9aの胴部の一部を嵌合した状態で支持するだけでなく、コーン9aを取り外した状態では、上方にある冷菓押出機構2の押出口23から落下する冷菓9bの滴が貫通可能である。それゆえ、冷菓9bが漏洩しても容器保持部材41には接触せず、下方にある冷菓受け皿44で漏洩した冷菓9bを確実に受けることができる。
【0063】
なお、容器保持部材41は、コーン9aを嵌合することが可能な中空部41bを有する大小2つの円環状の枠体が上下に重なった形状となっている。
【0064】
なお、容器保持部材41の円環状の枠体部分は、完全な円環を形成していなくてもよく、たとえば馬蹄形状(アルファベットの「C」のように切れ目が入った形状)であってもよい。この場合にも、冷菓押出機構2の押出口23から漏洩または落下する冷菓9bの接触を回避することができる。
【0065】
また、容器保持部材41は、円環状以外の形状であってもよい。例えば、容器保持部材41は、コーン9aを嵌合することが可能な中空部41bを有する大小2つの円環状の枠体が上下に重なった形状であってもよい。また、容器保持部材41は、たとえばコーン9aの径が異なる場合に対応できるように、中空部41bの大きさを変化できるようになっていてもよい。また、本発明において用いることが可能な容器保持部材は、コーン9aを保持する容器保持部材41に限定されるものではなく、盛りつけ容器の形状に応じて盛りつけ容器を確実に保持できるような形状を有していればよい。
【0066】
また、容器保持部材41は、上下方向移動機構40から着脱可能となっており、コーン9aの形状などに合わせて容器保持部材41を適宜取り替えられるようになっていることが好ましい。本実施形態の容器保持部材41には、後述する凸部52と嵌合することで容器保持部材41本体を着脱自在に支持するための凹部41aが、コーン9aと接する部分から離れた位置に設けられている。
【0067】
このように容器保持部材41が様々な形状のコーン9aを支持できるようになっていれば、様々なコーン9aに冷菓9bを盛りつけることができるので、冷菓製品9の多様性が広がることになる。
【0068】
冷菓受け皿44は、冷菓押出機構2の押出口23の直下で、かつ、容器保持部材41の中空部41bの直下となる位置に配置されており、冷菓押出機構2から漏洩する冷菓9bを受け止めるようになっている。冷菓受け皿44の具体的な形状については特に限定されるものではなく、漏洩した冷菓9bを受け止めた上である程度蓄積できるような皿状の構成となっていればよい。
【0069】
ここで、上記冷菓受け皿44も、容器保持部材41と同様に、上下方向移動機構40から着脱可能となっていることが非常に好ましい。これによって、漏洩して溶けた冷菓9bが溜まっても、冷菓受け皿44を取り外して洗浄することができる。
【0070】
さらに、容器保持部材41が漏洩または落下する冷菓9bの接触を回避する形状に形成されていても、冷菓9bの付着を完全に防止することは困難である。それゆえ、盛りつけ機構4全体が設置面(図4では横板3の上面)から着脱可能となっていてもよい。
【0071】
上下方向移動機構40は、押出口23の直下で、かつ、押出口23から冷菓9bの所定の盛りつけ高さと略等しい間隔aを隔てた位置にコーン9aが保持される盛りつけ位置(図1の位置)で容器保持部材41を固定しうるものであり、かつ、上記盛りつけ位置から、盛りつけ位置の直下で、かつ、押出口23から上記盛りつけ高さより長い距離を隔てた位置(図6の位置)にコーン9aが保持される退避位置まで、容器保持部材41を鉛直方向に沿って下方移動させうるものである。
【0072】
上下方向移動機構40は、容器保持部材41に連結され、かつ、鉛直方向に移動可能な移動部(可動部)42と、設置面(図4では横板3の上面)に設置された、移動部42を支持するための支持部43とを備えている。
【0073】
移動部42は、支持軸46と、支持軸46を囲むように支持軸46の上端部に取り付けられた円筒形のカバー47と、支持軸46の上端部に取り付けられたハンドル49と、支持軸46の上端面に設けられた凸部52とを備えている。
【0074】
支持軸46は、円筒部50(後述)の内側に遊嵌されて、鉛直方向に移動可能に支持されている。また、支持軸46は、回転可能に支持されている。これにより、容器保持部材41が、支持軸46を中心として回動可能に支持されている。
【0075】
なお、容器保持部材41は、退避位置(下限位置)においてのみ回動可能であり、盛りつけ位置(上限位置)においては支持軸46を中心とした動きが固定されていることが、より好ましい。このような構成を実現するためには、例えば、上下方向移動機構40に対して、鉛直方向の第1のスリットと、第1のスリットの下端から連設された回動方向の第2のスリットとを設け、これらスリットと噛み合う突起を容器保持部材41に設ければよい。
【0076】
また、支持軸46の先端部には、盛りつけ状態で後述する円筒部50(後述)の内面に当接して容器保持部材41が上方へ移動することを規制するためのストッパ46aが設けられている。カバー47は、支持軸46を外から見えないように覆う機能に加えて、退避状態で円筒部50(後述)の外面に当接して容器保持部材41が下方へ移動することを規制するストッパとしての機能を兼ね備えるものである。カバー47の下端と、それに当接する円筒部50の底部50cの上端との距離は、後述する下降ストロークeに等しくなるように設定されている。ハンドル49は、容器保持部材41を手動で下方移動させるためのものであり、操作者が手で持ち易いように根元部分は円柱状である一方、先端部が略球状となっている。凸部52は、容器保持部材41の凹部41aと嵌合することで、容器保持部材41を移動部42本体に対して着脱自在に支持するものである。
【0077】
支持部43は、台座51と、移動部42を鉛直方向に移動可能に支持するための円筒部50と、円筒部50の下方に連設された台座51とを備えている。
【0078】
円筒部50は、外径または内径の異なる3つの部分、頂部50a、中間部50b、および底部50cから構成されている。頂部50aは、その内径が、支持軸46の外径より僅かに大きく且つ支持軸46のストッパ46aの外径より小さくなっており、その外径が、カバー47の内径より小さくなっている。頂部50aは、支持軸46を上下移動可能な状態で支持すると共に、盛りつけ状態で支持軸46のストッパ46aと当接して容器保持部材41が上方へ移動することを規制する機能を有している。中間部50bは、その内径が支持軸46のストッパ46aの外径より僅かに大きく、その外径が頂部50aの外径と等しくなっている。中間部50bは、支持軸46のストッパ46aが移動できる空間を頂部50aの下方に確保する機能を有している。底部50cは、その内径が、中間部50bの内径と等しくなっており、その外径が、カバー47の内径より大きく且つカバー47の外径より小さくなっている。底部50cは、退避状態でカバー47の下端部と当接して容器保持部材41が下方へ移動することを規制する機能を有している。
【0079】
台座51は、設置面への設置面積を十分に広く確保して上下方向移動機構40全体を安定して支えるために、水平方向の寸法が円筒部50より十分に大きくなっている。また、台座51は、押出口23の直下およびその周辺にまで広がるように設けられており、台座51の上面における押出口23の直下およびその周辺を含む領域には、冷菓受け皿44を移動しないように支持するための凹部51aが形成されている。
【0080】
上下方向移動機構40は、さらに、スプリング(付勢部材)48と、高さ調整ねじ(高さ調整機構)45とを備えている。スプリング48は、移動部42全体を上方に付勢することで容器保持部材41を上方に付勢するものである。スプリング48は、支持軸46の外側に巻き付けられており、その上端が移動部42の支持軸46の上端に固定され、その下端が支持部43の円筒部50の上端に固定されることで、移動部42を上方に付勢している。なお、スプリング48は、ハンドル49から手を離すと、ガイド溝との組み合わせにより容器保持部材41を自動的に元の高さに戻すような構成であってもよいし、ハンドル49を横方向に回動させた分だけ戻すと、容器保持部材41を自動的に元の高さに戻すような構成であってもよい。
【0081】
高さ調整ねじ45は、盛りつけ状態における容器保持部材41の高さを調整するためのものであり、上下方向移動機構40の移動部42と容器保持部材41との連結部分に設けられている。
【0082】
次に、冷菓盛りつけ装置1を用いた冷菓盛り付け方法について説明する。
【0083】
まず、操作者は、冷菓盛り付け作業の前に、容器保持部材41の位置合わせを予め行う。具体的には、まず、操作者は、盛りつけ機構4を、コーン9aの中心軸が冷菓押出機構2の冷菓押出中心(押出口23の中心軸)と一致するように、すなわち、容器保持部材41の中空部41bの中心が冷菓押出機構2の冷菓押出中心と一致するように、横板3上に設置する。
【0084】
なお、盛りつけ機構4は、ねじ等の固定手段を用いて完全に固定してもよく、単に横板3上に載置してもよい。また、盛りつけ機構4を予め位置合わせしておく代わりに、冷菓盛り付け作業の直前に、位置決め手段を用いて横板3上に位置合わせを行ってもよい。上記位置決め手段としては、例えば、(1)所定の位置でクリック感(カチッと噛み合った感触)が得られるように、盛りつけ機構4の底面および横板の上面の一方に切欠を設け、他方にこの切欠と噛み合う突起を設けた構造、(2)盛りつけ機構4の底面に横板3の上面にレール、盛りつけ機構4の底面にレールに合う凸部を設けて、盛りつけ機構4がレール上をスライドするようにしておき、所定の位置でクリック感(カチッと噛み合った感触)が得られるように、盛りつけ機構4の底面およびレールの一方に切欠を設け、他方にこの切欠と噛み合う突起を設けた構造、等が挙げられる。さらに、盛りつけ機構4をねじ等の固定手段を用いて完全に横板3に固定するか、あるいは、横板3に設けた凹部(または凸部)と盛りつけ機構4の底部に設けた凸部(または凹部)とを嵌合させて横板3と盛りつけ機構4との水平方向の位置関係が固定されるようにしておき、前述したものと同様の位置決め手段を用いて横板3と盛りつけ機構4とを一体的にソフトクリーム製造装置本体に位置合わせしてもよい。
【0085】
さらに、図4では、盛りつけ機構4を横板3上に載置しているが、盛りつけ機構4は、鉛直方向に沿った下方への移動が制限または禁止されるように支持されていれば、その支持形態は特に限定されるものではない。例えば、盛りつけ機構4は、冷菓盛りつけ装置1本体の正面(図4における盛りつけ機構4の背後の面)に取り付けてもよい。その場合、横板3上に載置する場合と同様に、完全に固定してもよく、冷菓盛りつけ装置1本体の正面(図4における盛りつけ機構4の背後の面)にレールを設けて水平方向にスライドできるようにしてもよい。水平方向にスライドできるようにした場合、図1のような単一の押出口23を有する冷菓製造装置だけでなく、水平方向に沿って複数の押出口が配列された冷菓製造装置にも容易に対応できる。
【0086】
容器保持部材41にコーン9aを取り付けたときの押出口23とコーン9aの上端との間隔aは、後述するように、冷菓9bの所定の盛りつけ高さより僅かに短い距離に設定される。また、押出口23と容器保持部材41の上端との間隔bは、間隔aおよびコーン9aの寸法に応じて設定される。
【0087】
冷菓盛り付け作業では、操作者は、まず、容器保持部材41にコーン9aを取り付ける。
【0088】
次に、操作者は、冷菓押出機構2のハンドル(あるいはフットペダル)を押し下げる。これにより、自動的に、冷菓9bが冷菓押出機構2の押出口23から連続的に押し出され、冷菓押出が開始される。
【0089】
このとき、押出口23から押し出される冷菓9bは、連続方式で製造された滑らかなものである、押出口23の直下に鉛直方向に沿って正確に押し出される。また、このとき、前述した容器保持部材41の水平方向の位置合わせにより、コーン9aはその中心軸が冷菓押出機構2の冷菓押出中心と一致するような位置にある。冷菓9bがコーン9aの底に達すると、冷菓9bは、コーン9aの内壁によって、コーン9aの内壁の形状に沿うように形状が規制される。これにより、冷菓9bは、自然に、コーン9aの内壁の形状に沿って巻き径が規制されながらコーン9aの底から上方に向かって略らせん形の軌跡を形成し、コーン9aに対して冷菓9bが「とぐろ巻き」状に徐々に盛りつけられていく。
【0090】
次に、操作者は、目視により、冷菓9bの高さが予め設定された盛りつけ高さに達した時点、例えば、冷菓9bのとぐろ巻きの上端が冷菓押出機構2の押出口23に達した時点(またはその直前)を確認する。そして、操作者は、その時点で冷菓押出機構2のハンドルを停止位置に押し上げる。これにより、冷菓押出機構2は、プランジャ24が下降して通孔6bおよび押出口23を閉鎖し、冷菓9bの押し出しを停止する。
【0091】
次に、操作者は、冷菓押出機構2による冷菓9bの自動押し出しが完了したことを確認して、図6に示すように、盛りつけ機構4のハンドル49を、カバー47が円筒部50の中間部50bの上端面に当接するまで、手動で下方へ押し下げる。
【0092】
これにより、コーン9aが鉛直方向に下降し、盛りつけられた冷菓9bがその頂点で引き千切きられるようにして、押出口23から分離する。これにより、冷菓製品9は、図7(a)に示すように、コーン9a上に盛りつけられた盛りつけ冷菓9bの最上端が尖った状態から若干自重で湾曲した形状となる。それゆえ、美観に優れた盛りつけを実現することが可能となる。
【0093】
上記方法では、冷菓押出機構2による冷菓9bの押し出しを完全に停止した後に、コーン9aを下降させるので、最終段階で押し出された冷菓9bを、それまで盛りつけられた冷菓9bの上方で安定して受けることができる。その結果、図7(a)に示す美観に優れた盛りつけ形状を容易に実現することができる。
【0094】
より具体的には、コーン9aを下降させると、盛りつけられた冷菓9bがその頂点で引き千切られるようにして押出口23から分離する。この下降による分離直後では、盛りつけ冷菓9bの上端は、略円錐形状の「円錐端」となる。美観に優れた盛りつけとは、この「円錐端」の形状がほとんど崩れないことであり、そのためには、該「円錐端」の高さを維持できる程度に、その底面に相当する部分がある程度の面積を有している必要がある。
【0095】
冷菓9bを十分な盛りつけ高さに盛りつけ、冷菓押出機構2による冷菓9bの押し出しを完全に停止した後に、コーン9aを下降させると、上記「円錐端」の底面面積が十分確保される。それゆえ、盛りつけ冷菓9bの上方で最終段階で押し出された冷菓9bを安定化することが可能になる。
【0096】
一方、このとき、冷菓押出機構2による冷菓9bの押し出しを完全に停止する前にコーン9aの下降を開始すると、盛りつけ不足の状態で冷菓9bが引き千切きられることになる。その結果、冷菓9bの先端の近傍が細くなり過ぎ、図7(b)に示すように、冷菓9bの先端が大きく倒れ込んでしまう。
【0097】
すなわち、図7(b)に示すような冷菓9bの先端が倒れ込んでしまう盛りつけ形状は、冷菓9bの盛りつけ高さが、設定された間隔aに対して不足している場合に発生し易い。冷菓9bの盛りつけ高さが間隔aに対して小さ過ぎると、冷菓9bの先端部が細くなりすぎ、盛りつけ冷菓9bの上端での「円錐端」の底面面積が十分確保されない。その結果、冷菓9bの先端が、不安定になり、自重により大きく倒れ込んでしまう。
【0098】
コーン9aと押出口23との間隔aは、冷菓盛りつけ装置1のサイズやコーン9aの違いなどの諸条件に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されるものではないが、図7に示すように、所望の盛りつけ高さと略等しくなるように設定することが好ましい。
【0099】
ハンドル49を下方へ押し下げるときの下降ストロークe、すなわち、コーン9aの移動距離は、盛りつけ状態(図1)における容器保持部材41の上端位置(盛りつけ位置)と、退避状態(図6)における容器保持部材41の上端位置(退避位置)との距離として求められる。また、下降ストロークeは、盛りつけられた冷菓9bにおいて美観に優れた先端の形状を形成すると共に、冷菓製品9を取り出すための余裕を確保するための間隔を見込んだ距離である。
【0100】
次に、操作者は、盛りつけ機構4のハンドル49を下方へ押し下げた状態のままで横方向に回動させる。これにより、容器保持部材41が冷菓押出機構2の直下から外れた位置に退避される。
【0101】
次に、操作者は、盛りつけ機構4のハンドル49を押し下げたまま(あるいは盛りつけ機構4のハンドル49を離してから)、冷菓9bが盛りつけられたコーン9a、すなわち完成した冷菓製品9を容器保持部材41から取り外す。
【0102】
最後に、操作者は、ハンドル49から手を離すか、あるいは、ハンドル49を横方向に回動させた分だけ戻す。これにより、スプリング48の付勢力によって容器保持部材41が自動的に元の位置に戻る。
【0103】
操作者は、以上の操作を繰り返すことで、所定の盛りつけ高さに、かつ、所定の形状で冷菓9bを盛りつける作業を繰り返し行うことができる。
【0104】
また、操作者は、例えば、キャンペーンのために特別に盛りつけ量を多くしたいという要望や、経費節減のために盛りつけ量を減らしたいという要望等が生じた場合には、高さ調整ねじ45で容器保持部材41の高さを調整することで押出口23とコーン9aとの間隔aを変化させ、冷菓9bの盛りつけ高さを変えることができる。また、冷菓製品9の切り替えに伴ってコーン9aを異なる形状に変更した場合にも、操作者は、高さ調整ねじ45で容器保持部材41の高さを調整することで、押出口23から冷菓9bの盛りつけ高さに応じた距離を隔てた位置にコーン9aを移動させることができる。したがって、高さ調整ねじ45で容器保持部材41の高さを調整することで、様々な形状のコーン9aに対して自由な盛りつけ高さでコーン9aを盛りつけることが可能になる。
【0105】
なお、上述した実施の形態の半固形食品盛りつけ装置においては、連続方式の冷菓製造装置に盛りつけ機構を装備した構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、単発方式の冷菓製造装置にも十分適用することができることは言うまでもない。
【0106】
【発明の効果】
本発明の半固形食品盛りつけ装置は、以上のように、半固形食品を押出口から押し出す押出装置を用いて、半固形食品を盛りつけ容器に盛りつけるための半固形食品盛りつけ装置であって、盛りつけ容器を所定の角度で保持するための容器保持部材と、上記容器保持部材を移動させるための保持部材移動機構とを備え、上記保持部材移動機構は、容器保持部材と連動して鉛直方向に移動可能な可動部と、可動部を支持する支持部と、可動部および容器保持部材を上方に付勢するための付勢部材とからなり、上記可動部には、容器保持部材を手動で下方移動させるためのハンドルが取り付けられ、さらに、上記保持部材移動機構には、盛りつけ状態では容器保持部材を上方へ移動することを規制する第1のストッパ手段と、退避状態では容器保持部材を下方へ移動することを規制する第2のストッパ手段とが備えられ、上記保持部材移動機構が、上記押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に盛りつけ容器が保持される盛りつけ位置で上記容器保持部材を固定しうるものであり、かつ、上記盛りつけ位置から上記容器保持部材を鉛直方向に沿って下方移動させうるものである。
【0107】
上記構成によれば、盛りつけ容器を、上記押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に固定することが可能となる。これにより、盛りつけ容器に対して、半固形食品を所定の形状に、かつ、所定の盛りつけ高さで安定して盛りつけることが可能となる。
【0108】
また、半固形食品を盛りつけた後に容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることにより、盛りつけ容器を正確に鉛直方向に下方移動させることが可能となる。それゆえ、盛りつけた半固形食品の先端部を直上にピンと立った美麗な形状に成形することができる。
【0109】
それに加えて、上記構成によれば、盛りつけ容器を所定の角度で固定することが可能となるので、盛りつけ容器に対する半固形食品の落下位置や半固形食品の盛りつけ角度を一定に保つことができる。それゆえ、半固形食品を所定の形状に安定して盛りつけることができる。
【0110】
これらの結果として、上記構成は、熟練度の低い操作者でも半固形食品を所定の盛りつけ高さに、かつ、所定の美麗な形状に安定して盛りつけることができるという効果を奏する。
【0111】
上記構成の半固形食品盛りつけ装置は、上記容器保持部材の高さを調整するための高さ調整機構をさらに備えることが好ましい。
【0112】
上記構成では、容器保持部材の高さを調整する高さ調整機構をさらに備えることで、押出口と盛りつけ容器との距離を変化させることが可能となる。これにより、操作者の要望に応じて、半固形食品の盛りつけ高さを変えることが可能となる。また、盛りつけ容器を異なる形状に変更した場合にも、押出口から半固形食品の盛りつけ高さに応じた距離を隔てた位置に盛りつけ容器を位置合わせすることができる。したがって、上記構成は、様々な形状の盛りつけ容器に対して自由な盛りつけ高さで半固形食品を盛りつけることが可能になり、販売商品の多様性を広げることができるという効果を奏する
【0113】
記構成によれば、保持部材移動機構を駆動するための動力源や、自動制御のための制御装置が不要となるので、簡素で低コストの半固形食品盛りつけ装置を実現できるという効果を奏する
【0114】
本発明の半固形食品盛りつけ装置の構成によれば、操作者がハンドルを下方へ押し下げるだけで容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることができる。したがって、上記構成は、操作者が半固形食品の盛りつけ作業を簡便に行うことが可能となるという効果を奏する
【0115】
記構成によれば、例えば、操作者がハンドルを下方へ押し下げた後でハンドルを離す等するだけで、容器保持部材を自動的に鉛直方向に上方移動させて元の位置に戻すことができる。したがって、上記構成は、操作者が半固形食品の盛りつけ作業を簡便に繰り返して行うことが可能となるという効果を奏する。
【0116】
上記容器保持部材は、押出装置から落下する半固形食品を貫通可能とするための中空部が形成された環状となっており、盛りつけ容器は、上記中空部に盛りつけ容器の一部を嵌合した状態で支持されるようになっていることが好ましい。
【0117】
上記構成によれば、半固形食品が容器保持部材に付着することを回避することができる。それゆえ、容器保持部材に付着した半固形食品が盛りつけ容器に付着して衛生上問題となるような事態を回避することができる。したがって、上記構成は、衛生管理のために容器保持部材の洗浄・殺菌などの手間をかけることなく衛生上の問題を回避できるという効果を奏する。
【0118】
上記構成の半固形食品盛りつけ装置は、さらに、容器保持部材の下方で、かつ、中空部の直下となる位置に、盛りつけ容器を取り外した状態で押出装置から漏洩する半固形食品を受け止めるための受け皿部材が着脱自在に配設されていることが好ましい。
【0119】
上記構成によれば、押出装置の押出口から漏洩した半固形食品が、容器保持部材の中空部を通して受け皿部材の上に落下し、受け皿部材で集められる。そのため、押出装置から漏洩した半固形食品が、容器保持部材の下方にある他の部材(設置台等)に付着したり、半固形食品が飛散して床や地面に落下したりすることを回避できる。また、受け皿部材が着脱自在に配設されているので、受け皿部材に半固形食品が付着しても、受け皿部材を取り外すことにより受け皿部材を容易に洗浄・殺菌することができる。したがって、上記構成は、容易に衛生的な環境を保つことができるという効果を奏する。
【0120】
上記容器保持部材は、保持部材移動機構から着脱自在に設けられていることが好ましい。
【0121】
上記構成によれば、盛りつけ作業時に半固形食品が盛りつけ容器からこぼれる等の要因で容器保持部材に半固形食品が付着しても、容器保持部材を取り外すことにより容器保持部材を容易に洗浄・殺菌することができる。それゆえ、容器保持部材を容易に衛生的に保つことができる。その結果、上記構成は、盛りつけ容器を容易に衛生的に保つことができるという効果を奏する。
【0122】
さらに、上記構成によれば、様々な盛りつけ容器に半固形食品を盛りつけることが可能になる。それゆえ、販売商品の多様性をより広げ、ファインプロダクション性を向上させることができるという効果も奏する。
【0123】
上記容器保持部材は、保持部材移動機構に設けられた上下方向の支持軸を中心として回動可能に、かつ、支持軸の中心線上から外れた偏心位置に支持されていることが好ましい。
【0124】
上記構成によれば、容器保持部材を押出装置の直下から外れた位置に待避させることができる。これにより、容器保持部材の上方に広い空間を確保できる。それゆえ、盛りつけ後に、半固形食品が盛りつけられた盛りつけ容器を取り外す作業も行い易くなる。さらに、半固形食品が盛りつけられた盛りつけ容器を抜き取る時に半固形食品の先端が押出装置に接触して半固形食品の盛りつけ形状が崩れるような事態を回避することができる。したがって、上記構成は、盛りつけ容器を取り外す作業を半固形食品の盛りつけ形状を崩すことなく簡便に行えるという効果を奏する。
【0125】
また、上記構成では、盛りつけ前に容器保持部材に盛りつけ容器を取り付ける作業が簡便に行えるという効果も奏する。
【0126】
上記押出装置は、自動的に冷菓を連続的に押し出すことが可能な連続方式の冷菓製造装置であることが好ましい。これにより、冷菓が滑らかな状態で押出口から押し出されるので、半固形食品としての冷菓の盛りつけ形状を美麗な形状にすることができる。
【0127】
本発明の半固形食品盛りつけ方法は、以上のように、盛りつけ工程で、容器保持部材を用いて、押出装置の押出口の直下で、かつ、上記押出口から半固形食品の盛りつけ高さに応じた距離を隔てた位置に盛りつけ容器を保持し、下方移動工程で、保持部材移動機構のハンドルを手動により押し下げて、盛りつけ容器を保持した容器保持部材を鉛直方向に下方移動させる方法である。
【0128】
上記方法によれば、容器保持部材を用いて、盛りつけ容器を、押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に固定することが可能となる。これにより、盛りつけ容器に対して、半固形食品を所定の形状に、かつ、所定の盛りつけ高さで安定して盛りつけることが可能となる。
【0129】
また、上記方法によれば、半固形食品を盛りつけた後に容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることにより、盛りつけた半固形食品の先端部が、十分な底面積を有する状態で押出口から分離する。その結果、盛りつけた半固形食品の先端部は、押出口から分離した後にほとんど形状が崩れることなく、直上にピンと立った美麗な形状に形成される。
【0130】
これらの結果として、上記方法は、熟練度の低い操作者でも半固形食品を所定の盛りつけ高さに、かつ、所定の美麗な形状に安定して盛りつけることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態にかかる半固形食品盛りつけ装置としての冷菓盛りつけ装置が備える盛りつけ機構の盛りつけ状態を部分的に断面図で示す正面図である。
【図2】 図1の盛りつけ機構の概観正面図である。
【図3】 図1の盛りつけ機構の上面図である。
【図4】 本発明の実施の一形態にかかる半固形食品盛りつけ装置としての冷菓盛りつけ装置の概略構成を示す模式図である。
【図5】 冷菓盛りつけ装置の冷菓押出機構におけるプランジャの上下移動と冷菓の押し出しとを説明する説明図である。
【図6】 盛りつけ完了後の盛りつけ機構を部分的に断面図で示す正面図である。
【図7】 (a)・(b)は、コーンに冷菓を盛りつけてなる冷菓製品の外観を示す説明図であり、(a)が美観に優れた状態、(b)が美観を損なった状態を示す。
【符号の説明】
1 冷菓盛りつけ装置(半固形食品盛りつけ装置)
2 冷菓押出機構(押出装置)
3 横板
4 盛りつけ機構
6 冷菓製造部
9 冷菓製品
9a コーン(盛りつけ容器)
9b 冷菓(半固形食品)
23 押出口
40 上下方向移動機構(保持部材移動機構)
41 容器保持部材
41b 中空部
42 移動部(可動部)
43 支持部
44 冷菓受け皿(受け皿部材)
45 高さ調整ねじ(高さ調整機構)
46 支持軸
46a ストッパ
47 カバー
48 スプリング(付勢部材)
49 ハンドル

Claims (8)

  1. 半固形食品を押出口から押し出す押出装置を用いて、半固形食品を盛りつけ容器に盛りつけるための半固形食品盛りつけ装置であって、
    盛りつけ容器を所定の角度で保持するための容器保持部材と、
    上記容器保持部材を移動させるための保持部材移動機構とを備え、
    上記保持部材移動機構は、容器保持部材と連動して鉛直方向に移動可能な可動部と、可動部を支持する支持部と、可動部および容器保持部材を上方に付勢するための付勢部材とからなり、上記可動部には、容器保持部材を手動で下方移動させるためのハンドルが取り付けられ、さらに
    上記保持部材移動機構には、盛りつけ状態では容器保持部材を上方へ移動することを規制する第1のストッパ手段と、退避状態では容器保持部材を下方へ移動することを規制する第2のストッパ手段とが備えられ、
    上記保持部材移動機構が、上記押出口の直下で、かつ、押出口から半固形食品の所定の盛りつけ高さと略等しい距離を隔てた位置に盛りつけ容器が保持される盛りつけ位置で上記容器保持部材を固定しうるものであり、かつ、上記盛りつけ位置から上記容器保持部材を鉛直方向に沿って下方移動させうるものであることを特徴とする半固形食品盛りつけ装置。
  2. 上記容器保持部材の高さを調整するための高さ調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の半固形食品盛りつけ装置。
  3. 上記容器保持部材は、押出装置から落下する半固形食品を貫通可能とするための中空部が形成された環状となっており、盛りつけ容器は、上記中空部に盛りつけ容器の一部を嵌合した状態で支持されるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の半固形食品盛りつけ装置。
  4. さらに、容器保持部材の下方で、かつ、中空部の直下となる位置に、盛りつけ容器を取り外した状態で押出装置から漏洩する半固形食品を受け止めるための受け皿部材が着脱自在に配設されていることを特徴とする請求項記載の半固形食品盛りつけ装置。
  5. 上記容器保持部材は、保持部材移動機構から着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の半固形食品盛りつけ装置。
  6. 上記容器保持部材は、保持部材移動機構に設けられた上下方向の支持軸を中心として回動可能に、かつ、支持軸の中心線上から外れた偏心位置に支持されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の半固形食品盛りつけ装置。
  7. 上記押出装置は、自動的に冷菓を連続的に押し出すことが可能な連続方式の冷菓製造装置であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の半固形食品盛りつけ装置。
  8. 請求項1記載の半固形食品盛りつけ装置を用いて、押出装置の押出口から押し出された半固形食品を盛りつけ容器に盛りつける半固形食品盛りつけ方法において、
    上記押出装置を用いて、半固形食品を盛りつけ容器に盛りつける盛りつけ工程では、容器保持部材を用いて、上記押出装置の押出口の直下で、かつ、上記押出口から半固形食品の盛りつけ高さに応じた距離を隔てた位置に盛りつけ容器を保持し、
    上記盛りつけ工程の後に、盛りつけ容器を下方移動させる下方移動工程では、保持部材移動機構のハンドルを手動により押し下げて、盛りつけ容器を保持した容器保持部材を鉛直方向に下方移動させることを特徴とする半固形食品盛りつけ方法。
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