JP4394563B2 - 工業用織物の織り継ぎ方法及びそれにより織り継がれた無端状工業用織物 - Google Patents

工業用織物の織り継ぎ方法及びそれにより織り継がれた無端状工業用織物 Download PDF

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Description

本発明は、有端状織物の両端部を織り継ぎにて無端状にする織り継ぎ組織に関するものであり、特には平滑性を必要とされる工業用多層織物の織り継ぎ組織に関する。
従来より工業用織物は無端状に接合して使用することが多く、工業用織物としてはコンベアベルトや製紙用織物等がある。無端状に接合する方法には、特開平11−244615号公報のようにミシン継ぎによるものや、特表2002−511534号公報のように織物端部経糸を延長して折り返してループを作りそのループを重ね合わせて芯線を挿通して連結するものや、特開2004−115936号公報のように織物端部にスパイラルコイルを取付け両端のコイルのループを重ね合わせて芯線を挿通して連結するもの等、多種の方法がそれぞれの用途に応じて採用されている。しかし、接合部に他と同等の構造、平滑性を要求される場合は、織り継ぎによる接合方法が採用されることが多い。
抄紙用織物は、接合部といえども紙にマークを発生させることは許されないため織り継ぎによる接合が不可欠であり、織り継ぎ部の良否は紙の品質に重大な影響を及ぼす。このように工業用織物の中でも最も要求が厳しい抄紙用織物について説明すればほとんどの工業用織物の要求とその解決について理解できるので、以下抄紙用織物を代表して本発明を説明する。
まず織り継ぎの方法を簡単に説明する。製織した有端状織物の両端部の緯糸を取り除いて経糸のみからなる部分を形成し、この両端の経糸のみからなる部分を対向させ、その間に予め作成しておいた経糸を取り除いて作成した緯糸のみからなる織り継ぎ片を設置し、この織り継ぎ片の緯糸を織り組織に合わせて開口させ、開口部に両端部の経糸のみからなる部分の経糸を両側から交互に挿入し、両端の経糸を突き合わせる。この織り継ぎの作業は現在では、ほとんどの場合自動織継機によって行われ、緯糸の開口はジャガードシステムで行われている。
織物組織に応じて端末方式は多様であるが、一般的には経糸の収まりがよいことから、織物組織を崩すことなく経糸が織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟んで両側に織物裏面つまりマシン接触面側に向けて端末を出す織り継ぎ方式とすることが多い。一般的には経糸の突き合わせ部は、平滑性、接合強度向上のために分散させ、端末は織物裏面側に出す方式とする。例えば特開平5−86594号公報の図4に示されているように、織物組織を崩すことなく経糸端末を多層織物の走行面側に向けて織り込む方法がある。織物組織、マーク性、織り継ぎ強度の関係から、経糸端末は同じ下面側緯糸を挟んで一列に配置されるのではなく、一般的にはこの図のように分散させて配置されるものである。
このようにして無端状にした工業用織物の織り継ぎ部は他の部分と組織がかわらないため紙にマークを与えることがなく表面性、平滑性に優れたものとなる。しかし、工業用織物は過酷な状況で使用されることが多く、特に織物の走行面側はロールやマシンとの接触により摩耗し、織り継ぎ部もダメージを受け、端末抜けが生じたり場合によっては織り継ぎ部から織物が破断してしまうことがあった。
特開平11−244615号公報 特表2002−511534号公報 特開2004−115936号公報 特開平5−86594号公報
本発明は上記の問題に鑑みて、織り継ぎ部の異常摩耗や継ぎ手抜け等を防ぐための織り継ぎ方法及びその織り継ぎを用いて無端状とした工業用織物を提供しようとするものである。
本発明は、
「1. 有端状織物の経糸端部を緯糸に織り込むことによって無端状にする無端状工業用織物において、該工業用織物が少なくとも1本の上面側緯糸の上側を通り、1本の下面側緯糸の下側を通る組織の経糸からなり、織物組織は1本の下面側緯糸の下側を通る部分と、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分を有し、下面側織物を形成する下面側緯糸はポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントが交互に配置された偶数シャフトの多層織物であって、織り継ぎ部では経糸端末を織物下面側に向けた織り継ぎ方式で、且つ織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式を用いた工業用織物の織り継ぎ方法。
2. 1項に記載された工業用織物の下面側織物が、下面側緯糸が1本の経糸の上側を通り、次いで複数本の経糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸ロングクリンプを形成する組織から構成され、且つ経糸が常にポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第1経糸と、常にポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第2経糸が交互に繰り返して配置されていることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
3. 1項ないし2項に記載された工業用織物を構成する経糸組織が全て同じであり、織り継ぎ部では第1経糸の織り継ぎ方式と、第2経糸の織り継ぎ方式が異なる組織であることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
4. 1項ないし3項のいずれか1項に記載された工業用織物の織り継ぎ部の端末方式が、第1経糸の端末方式を第1経糸が織物組織上通るべき1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第2経糸の端末方式を第2経糸が通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、経糸が3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分でそのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第1経糸と第2経糸の織り継ぎ方式が異なる組織であることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
5. 1項ないし3項のいずれか1項に記載された工業用織物の織り継ぎ部の端末方式が、第1経糸の端末方式を第1経糸が織物組織上通るべき1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第2経糸の端末方式を第2経糸が通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、経糸が3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分でそのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第1経糸と第2経糸の織り継ぎ方式が異なる組織であることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
6. ポリアミドフィラメントを挟んでその両側に配置された経糸端末が、該ポリアミドフィラメントの上側で交差することなくポリアミドフィラメントの両側に配置された組織であって、経糸端末がポリアミドフィラメントの両側に配置されているポリエステルフィラメントによって押さえ込まれていることを特徴とする、1項ないし5項のいずれか1項に記載された無端状工業用織物。
7. 1項ないし6項のいずれか1項に記載された工業用織物が、経糸一重緯糸二重構造、または経糸一重緯糸三重構造である無端状工業用織物。
8. 1項ないし7項のいずれか1項に記載された工業用織物の織り継ぎ方法を用いて無端状とした無端状工業用織物。」
に関する。
有端状織物の経糸端部を緯糸に織り込むことで無端状にする工業用織物の織り継ぎ方法に特徴を有するものであり、織物組織及び摩耗を受け持つ下面側緯糸の各線材に適した織り継ぎ組織とすることで、織り継ぎ部で形成される過剰な長さのポリアミドフィラメント下面側緯糸ロングクリンプを形成させることなく異常摩耗やそれにより発生する継ぎ手抜け、織り継ぎ部からの破断、表面性への悪影響を防止するものである。
本発明は従来の問題に鑑みて、ポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントからなる無端状工業用織物の、織り継ぎ部の異常摩耗や継ぎ手抜け等を防ぐ織り継ぎ方法を提供しようとするものである。
ポリエステルフィラメントは剛性に優れ、伸びが少なく、交差する糸を強力に織り合わせることができ、織り合わされて形成されるロングクリンプ形状が維持される。そのため、工業用織物の経糸や下面側緯糸に使用されることが多い。それに対してポリアミドフィラメントは耐摩耗性に優れるため、工業用織物の走行面側に使用されることが多い。これらの理由から特に多層織物の下面側織物では剛性と耐摩耗性を向上させるためにポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントを交互に配置(交織)したものが非常に多く使用されている。本発明は工業用無端状織物で多く使用されている交織織物の織り継ぎ方法に関するものである。
本明細書内において、経糸とは織り継ぎ部で両側から突き合わせる糸を意味し、緯糸とはその経糸と交差する糸を意味するものであって、製織時や使用時の経糸、緯糸に限定するものではない。また織り継ぎ方式とは、経糸の端部を緯糸に織り込んで無端状にする織り継ぎ部の経糸端末組織を意味するものである。また、織物の使用用途において、上面側を搬送面、下面側をロール接触面としても、逆に上面側をロール接触面、下面側を搬送面として使用してもよい。
本発明の織物は1本の経糸により上面側緯糸、下面側緯糸を織り合わせる多層織物の織り継ぎ方法を対象としたものであり、少なくとも緯糸が2層に配置されているものであればよく、例えば上面側緯糸、下面側緯糸が上下に配置されているもの、上面側緯糸、中緯糸、下面側緯糸が積層されたものであってもよく、経糸一重緯糸二重織物、経糸一重緯糸三重織物等がある。緯糸の配置割合は、上面側緯糸と下面側緯糸を同数の割合で配置したものであっても、上面側緯糸を下面側緯糸より多く配置したものであってもよい。そして、経糸組織は少なくとも1本の上面側緯糸の上側を通り、1本の下面側緯糸の下側を通る組織とし、さらに3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分を有し、下面側織物を構成する下面側緯糸が、ポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントを1本交互に配置(交織)した偶数シャフトの織物の織り継ぎ方法に限定する。本発明において、下面側織物を構成する下面側緯糸が1本の経糸の上側を通り、次いで複数本の経糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸ロングクリンプを構成するものである。このようにして構成された織物は同じ組織の経糸で構成された偶数シャフトの織物であるため、経糸は常に1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第1経糸と、常に1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第2経糸が交互に繰り返して配置されている。有端状織物を無端状に織り合わせる織り継ぎ方式において、一般的に織り継ぎ部の織り継ぎ組織をその織物の織物組織と変えない方が糸の収まりがよく、表面性、織り継ぎ強度等に悪影響を与えることがないため、基本的には織物組織を崩すことなく織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟むように経糸端部を下面側に向けて出す織り継ぎ方式とし、場合によっては上面側表面組織は崩すことなく、織り継ぎ部でポリアミドフィラメント下面側緯糸が過剰な長さのロングクリンプを形成しない組織とした。
従来の織り継ぎ方法では織物組織に応じ経糸が走行面側側ナックルを形成する部分で、常にその下面側緯糸を挟んで経糸端末を出す方式としてきた。例えば経糸が完全組織で一度だけ下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する複数シャフトの交織織物では、組織上、常にポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第1経糸は常にポリエステルフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に端末を出す織り継ぎ方式とし、また常にポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第2経糸では常にポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に端末を出す織り継ぎ方式としてきた。第1経糸、第2経糸で同じ織り継ぎ方式とした場合、下面側緯糸が1本の経糸の上側を通り、次いで複数本の経糸の下側を通って下面側にロングクリンプを形成する組織では、織り継ぎ部以外のところでは常に同じ長さの下面側緯糸ロングクリンプが形成されるが、織り継ぎ部では経糸端末が1本の下面側緯糸の両側に配置されるため、実質的に経糸が下面側緯糸を下側から織り込んでいない。つまり、織り継ぎ部の経糸端末に挟まれているポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメント下面側緯糸は、実質的に緯糸完全組織2つ分のロングクリンプが形成されることになる。具体的には、1本の経糸の上を通った後、連続する7本の経糸の下側を通る組織の下面側緯糸の場合、織り継ぎ部では、1本の経糸の上側を通った後、連続する15本の経糸の下側を通る組織となってしまう。ポリエステルフィラメント下面側緯糸であれば剛性がありクリンプ形状が保持されるため、織物使用時にだれてしまうことはないが、ポリアミドフィラメント下面側緯糸の場合、剛性が乏しいことからポリアミドフィラメント下面側緯糸を支える経糸がないとクリンプ形状はだれてしまい、マシンやロールと過剰に接触し織物の走行によって急激に摩耗してしまう。特に水分が介在する状況で使用する場合にはポリアミドの剛性の低下は著しい。このような異常摩耗によって経糸端部の抜けが発生したり、織り継ぎ部のろ水性が変化して端末の影響により紙にマークを与えたりして、品質のよい紙を抄造することができなくなる。場合によっては織り継ぎ部から破断し使用することができなくなってしまうこともある。
このような問題を解決するため、本発明は織り継ぎ部であっても過剰な長さのポリアミドフィラメント下面側緯糸ロングクリンプを形成しない織り継ぎ組織としたことで、織り継ぎ部の異常摩耗や継ぎ手抜け等の短命を防止するものである。また、織物組織上通るべきでないところで経糸端末を出す織り継ぎ方式では、糸の収まりがよいとはいえないがポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とすることで、ポリアミドフィラメントの両側に存在するポリエステルフィラメントにより経糸端末が押さえられるため、織り継ぎ部の織り合わせ強度が向上する。
本発明の織り継ぎ方式は、織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を織物下面側に向けて出す織り継ぎ方式を有するものである。また織物を構成する第1経糸、第2経糸の経糸組織は全て同じであっても、織り継ぎ方式は、第1経糸と第2経糸で異なる組織とした。また、織物組織とは異なる場所で端末を出すような織り継ぎ方式では、糸の収まりが良いとはいえないが、経糸端末をポリアミドフィラメントの両側に配置する端末組織とすることで、該ポリアミドフィラメントの両側に配置されているポリエステルフィラメントによって端末を押さえ込むため、経糸端末の収まりがよくなり織り継ぎ強度が向上する。
第2経糸では織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を織物下面側に向けて出す織り継ぎ方式を用いればよく、第1経糸においては織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を織物下面側に向けて出す織り継ぎ方式とするか、あるいは第1経糸が織物組織上1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟んで両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とすればよい。第1経糸において、どちらの織り継ぎ方式を採用すればよいかは織物組織や用途等に応じて選択することができる。第1経糸を前者の織り継ぎ方式とすると、全ての部分で過剰な長さのロングクリンプが形成されることはないが、後者の織り継ぎ方式とすると織り継ぎ部のポリエステルフィラメント下面側緯糸では、織物組織で形成されるロングクリンプよりも長いロングクリンプが形成されることとなる。過酷な状況においては、ポリエステルフィラメント、ポリアミドモノフィラメント共に過剰な長さのロングクリンプが形成されないため前者の方が好ましい。
このような組織とすることで、ポリアミドモノフィラメント下面側緯糸の完全組織2つ分の長いロングクリンプは形成されることはなく、織物端部をしっかりと無端状に織り合わせることができ、表面性、ろ水性を崩すことなく織物強度にも優れた無端状織物とすることができる。
そして、ポリアミドフィラメント下面側緯糸、ポリエステルフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に配置された経糸端末は、これら下面側緯糸の上側で交差することなく1本のポリアミドフィラメント、あるいは1本のポリエステルフィラメントを挟んでその両側に配置される組織とする。交差した組織とするとその部分で経糸密度が高くなり表面組織やろ水性が他と変わってしまい好ましくないためである。
本発明に使用される糸は用途によって選択すればよいが、例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や嵩高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、あるいはこれらを撚り合わせるなどして組み合わせた糸が使用でき、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の短形状の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、経糸、上面側緯糸、中緯糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。もちろん、共重合体やこれらの材質に目的に応じてさまざまな物質をブレンドしたり含有させた糸を使用しても良い。また、下面側緯糸として使用するポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメントにおいても同様に、共重合体やこれらの材質に目的に応じてさまざまな物質をブレンドしたり含有させた糸を用いてもよい。
本発明の実施例を図を用いて説明する。また本発明をわかりやすく説明するために比較例、従来例も同様に図示して説明する。実施例、比較例、従来例では織物の完全組織を示す意匠図と、経糸、緯糸の断面図を用いた。完全組織とは、織物組織の最小の繰り返し単位であって、この完全組織が上下左右につながって織物全体の組織が形成される。意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1、2、3で示し、緯糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1´、2´、3´で示す。そして説明の中で上面側緯糸、中緯糸を表す時は1´、2´、3´で示し、下面側緯糸を示す時にはポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメントの区別ができるように、ポリエステルフィラメント下面側緯糸は末尾にe、またはEを付け、ポリアミドフィラメント下面側緯糸はa、またはAを付け、1´e、2´a、3´E、4´A等と表現した。そして意匠図上において、×印は経糸が上面側緯糸の上側に位置していることを示し、○印は経糸が下面側緯糸の下側に位置していることを示す。意匠図において便宜上、上面側緯糸、下面側緯糸は上下にきちんと重なって配置されているが、場合によってはずれて配置されることもある。また、意匠図は織物組織を示すものであり、織り継ぎ組織はこの意匠図には反映されていない。
(比較例1)
図1は他の発明の織物の完全組織を表す意匠図を縦方向に2つ繋ぎ合わせたもので、図1の織物は経糸一重緯糸二重の7シャフトの織物である。この織物は奇数シャフトであるため本発明には該当しないが、本発明を詳しく説明するために比較用としてあげた。図2は図1の意匠図の経糸1、経糸2に沿った断面図であり、下面側緯糸にポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントが交織されている。経糸組織は1本の下面側緯糸の下側を通り、次いで3本の上面側緯糸と3本の下面側緯糸の間を通り、次いで2本の上面側緯糸の上側を通り、次いで1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る組織である。このような奇数シャフトの交織織物では、1本の経糸がポリエステルフィラメント下面側緯糸とポリアミドフィラメント下面側緯糸の両方を交互に通る組織となる。図2を見てわかるように、経糸1ではポリエステルフィラメント下面側緯糸1´eの下側を通り、次の完全組織ではポリアミドフィラメント下面側緯糸1´Aの下側を通る。また、経糸2においてもポリアミドフィラメント下面側緯糸4´aの下側を通り、次の完全組織でポリエステルフィラメント下面側緯糸4´Eの下側を通る。このような奇数シャフトの織物では、組織上1本の下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟んで両側に経糸端部を出す織り継ぎ方式の場合、織り継ぎ部の経糸端部をポリエステルフィラメント、あるいはポリアミドフィラメントのどちらか一方の両側に出すよう選択することができる。例えば、経糸1ではポリエステルフィラメント下面側緯糸1´eを挟んでその両側に経糸端部を出す織り継ぎ組織とし、その隣の経糸2ではポリエステルフィラメント下面側緯糸4´Eを挟んでその両側に経糸端部を出す織り継ぎ組織とすればよい。そのような構成とすることで常にポリエステルフィラメント下面側緯糸の両側に経糸端部が出る織り継ぎ組織となり、ポリエステルフィラメント下面側緯糸のロングクリンプ形状が維持され、織り継ぎ部で生じる長すぎるポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプが形成されないため異常摩耗が発生することもない。
(従来例1)
それに対して図3は偶数シャフトの織物の意匠図を縦方向に2つ繋ぎ合わせたものであり、この織物は経糸一重緯糸二重の10シャフトの織物である。図4は図3の意匠図の経糸1、経糸2の経糸に沿った断面図であり、下面側緯糸にポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントが交織されている。経糸組織は1本の下面側緯糸の下側を通り、次いで3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通り、次いで2本の上面側緯糸の上側を通り、次いで4本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る組織である。このような偶数シャフトの交織織物では、ポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側を通る第1経糸と、ポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側を通る第2経糸が存在し、それらが順次交互に配置される組織となる。つまり、図4を見てわかるように、経糸1(第1経糸)はポリエステルフィラメント下面側緯糸1´eの下側を通り、次の完全組織でもポリエステルフィラメント下面側緯糸1´Eの下側を通る。また、経糸2(第2経糸)はポリアミドフィラメント下面側緯糸4´aの下側を通り、次の完全組織でもポリアミドフィラメント下面側緯糸4´Aの下側を通る。このように偶数シャフトの織物においては、組織上1本の下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟んで両側に経糸端部を出す織り継ぎ方式では、第1経糸ではポリエステルフィラメントを挟んでその両側に経糸端末を出すことになり、第2経糸ではポリアミドフィラメントを挟んでその両側に経糸端末を出すことになる。それにより織物通常部では図5のように下面側緯糸は1本の経糸の上側を通り、次いで連続する9本の経糸の下側を通って下面側表面に経糸9本分のロングクリンプを形成する組織となるが、織り継ぎ部では第1経糸の端末に挟まれたポリエステルフィラメント下面側緯糸ロングクリンプは図6のようになり、第2経糸の端末に挟まれたポリアミドフィラメント下面側緯糸ロングクリンプは図7のようになる。ポリエステルは剛性に優れるため、図6のようにロングクリンプ形状はしっかりと維持され織物使用時であってもクリンプ形状がだれてしまうことはないが、一方のポリアミドフィラメント下面側緯糸ロングクリンプは、ポリアミドフィラメント下面側緯糸を支える経糸がないと実質的に経糸19本分のポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプとなり、その長すぎるクリンプ形状はだれてしまい、特に水が介在する状況においては、クリンプ形状がだれた非常に長いロングクリンプは織物走行の際、マシンやロールと過剰に接触することで急激に摩耗してしまう。それにより経糸端部の抜けが発生したり、織り継ぎ部のろ水性が変化して端末の影響により紙にマークを与えたりして、品質のよい紙を抄造することができなくなる。場合によっては織り継ぎ部から破断して使用することができなくなってしまうこともある。
(実施例1)
上記の問題を解決するために偶数シャフトの交織織物で、経糸端末を織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式を用いた。
図8は本発明の実施例1を説明する織り継ぎ部の経糸に沿った断面図であり、織物組織は図3の意匠図と同じものである。
織り継ぎ部は、織物組織上常にポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第1経糸は、織物組織上通るべきポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とし、織物組織上常にポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第2経糸では、織物組織上通るべきポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とした。第1経糸の織り継ぎ方式と、第2経糸の織り継ぎ方式では、両者とも常にポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す方式であるため、必然的に全く同じ組織とならない。
具体的に本実施例1の織り継ぎ部では、第1経糸である経糸1は織物組織上通るべきポリエステルフィラメント下面側緯糸1´eの下側は通り、4本の下面側緯糸7´e、8´a、9´e、10´aと4本の上面側緯糸7、8、9、10の間を通る部分で、そのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸8´aを挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とした。そして、第2経糸では織物組織上通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸4´Aの下側は通り、4本の下面側緯糸10´a、1´E、2´A、3´Eと4本の上面側緯糸10、1、2、3の間を通る部分で、そのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸2´Aを挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とした。本実施例ではポリエステルフィラメントを挟んでその両側に出す織り継ぎ組織とはしていなく、全ての経糸でポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に出す織り継ぎ組織としている。そのため、織り継ぎ部において過剰な長さのポリアミドフィラメント下緯糸、ポリエステルフィラメント下緯糸のロングクリンプが形成されることがない。
本実施例の第1経糸、第2経糸の織り継ぎ組織は、織物組織上通るべき経糸の両側に経糸端末を出しているわけではない。本実施例の織り継ぎ部では、経糸は織物組織上、上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る部分であるため、その部分で経糸端末を出すことは糸の収まりが良いとはいえない。そのため、経糸端末をポリアミドフィラメントを挟んでその両側に出し、その両側のポリエステルフィラメントで押さえ込むことで経糸端末の安定性を向上させた。これにより経糸端末が緩んで継ぎ手抜けを起こしてしまうこともない。もしポリエステルフィラメントの両側に出す織り継ぎ組織とすると、強度の低いポリアミドフィラメントによって端末が押さえ込まれるため、次第に緩んで経糸端末が抜けてしまうことがある。
その他の経糸3〜10についても同様であり、第1経糸である経糸3、5、7、9は経糸1と同じ織り継ぎ方式とし、第2経糸である経糸4、6、8、10、は経糸2と同じ織り継ぎ方式とした。
このような織り継ぎ組織とすることで過剰に長いポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプが形成されることがなく、織り継ぎ強度も優れるためポリアミドフィラメント下面側緯糸の異常摩耗や継ぎ手抜け、織物の破断の発生、湿紙に対するマークの付与が生じることもない。
(実施例2)
図9は本発明の実施例2を説明する織り継ぎ部の経糸に沿った断面図であり、織物組織は図3と同じものである。図8、図9とも図3の織物の本発明の織り継ぎ組織であるが、経糸1の織り継ぎ組織が異なる。図8の織り継ぎ組織は、経糸1、経糸2ともに織物組織上通るべきポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式としているが、本実施例においては、経糸2は織物組織上通るべきポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とし、経糸1は織物組織上通るべき1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸を挟んで両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式としている。織り継ぎ部ではポリエステルフィラメント下面側緯糸の経糸19本分のロングクリンプが形成されることとなるが、ポリエステルは剛性に富んでいるためクリンプ形状を維持することができ過剰な摩耗が発生することがない。また、この経糸1の織り継ぎ組織は、織物組織上通るべき下面側緯糸の両側に経糸端末を配置する組織であるため、糸の収まりがよく継ぎ手抜け等の問題も発生することがない。
このような織り継ぎ組織とすることで過剰に長いポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプが形成されることがなく、織り継ぎ強度も優れるためポリアミドフィラメント下面側緯糸の異常摩耗や継ぎ手抜け、織物の破断の発生、湿紙に対するマークの付与が生じることもない。
(実施例3)
図10〜図12は本発明の実施例3を説明する図であり、図10は経糸一重緯糸三重の14シャフトの織物の意匠図である。図11は図10の意匠図の経糸1、経糸2に沿った断面図であり、下面側緯糸にポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントが交織されている。図12は織り継ぎ部の経糸1、2に沿った断面図である。
織物組織として、経糸は1本の下面側緯糸の下側を通った後、2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通り、2本の上面側緯糸の上側を通り、1本の上面側緯糸と中緯糸の間を通り、3本の中緯糸と下面側緯糸の間を通り、1本の上面側緯糸と中緯糸の間を通り、再び2本の上面側緯糸の上側を通り、2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る組織とした。この織物は経糸が1本の下面側緯糸の下側を通る部分と、3本の下面側緯糸と中緯糸の間を通る部分を有し、経糸完全組織で1回だけ下面側緯糸の下側を通って3つの層を織り合わせるものである。
本実施例の織り継ぎ部は、経糸端末を織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とした。具体的には織物組織上常にポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第1経糸では、織物組織上通るべきポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とし、織物組織上常にポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第2経糸では、織物組織上通るべきポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とした。第1経糸の織り継ぎ方式と、第2経糸の織り継ぎ方式では、両者とも常にポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す方式であるため、必然的に全く同じ組織とはならない。
図10に示すような織物組織では、通常部では下面側緯糸が経糸13本分のロングクリンプを形成する組織であるが、織り継ぎ部では経糸が下側から緯糸を織り込んでいないため経糸27本分もある過剰な長さのロングクリンプとなってしまう。ポリエステルフィラメント下面側緯糸においてはクリンプ形状は維持されるため、急激な摩耗が生じることはないが、ポリアミドフィラメントではだれた形状となるため過剰に摩耗して破断してしまうこともある。
具体的に本実施例3の織り継ぎ部は、第1経糸である経糸1は織物組織上通るべきポリエステルフィラメント下面側緯糸13´eの下側は通り、3本の下面側緯糸5´e、6´a、7´eと3本の中緯糸5、6、7の間を通る部分で、そのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸6´aを挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とした。そして、第2経糸では織物組織上通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸2´aの下側を通り、3本の下面側緯糸8´a、9´e、10´aと3本の中緯糸8、9、10の間を通る部分で、そのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸10´aを挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とした。経糸が3本の下面側緯糸と中緯糸の間を通る部分では10´aの他にも8´aのポリアミドフィラメントがあるため、下面側緯糸8´aの両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織としても構わない。しかし、ポリエステルフィラメント9´eの両側に出す織り継ぎ組織とするのは好ましくない。本実施例の第1経糸、第2経糸の織り継ぎ組織は、織物組織上通るべき経糸の両側に経糸端末を出しているわけではない。本実施例の織り継ぎ部では、経糸は織物組織上、中緯糸と下面側緯糸の間を通る部分であるため、その部分で経糸端末を出すことは糸の収まりが良いとはいえない。そのため、経糸端末をポリアミドフィラメントを挟んでその両側に出し、その両側のポリエステルフィラメントで押さえ込むことで経糸端末の安定性を向上させた。これにより経糸端末が緩んで継ぎ手抜けを起こしてしまうこともない。もしポリエステルフィラメントの両側に出す織り継ぎ組織とすると、強度の低いポリアミドフィラメントによって端末が押さえ込まれるため、次第に緩んで経糸端末が抜けてしまうことがある。
その他の経糸3〜14についても同様であり、第1経糸である経糸3、5、7、9、11、13は経糸1と同じ織り継ぎ方式とし、第2経糸である経糸4、6、8、10、12、14は経糸2と同じ織り継ぎ方式とした。
このような織り継ぎ組織とすることで過剰に長いポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプが形成されることがなく、織り継ぎ強度も優れるためポリアミドフィラメント下面側緯糸の異常摩耗や継ぎ手抜け、織物の破断の発生、湿紙に対するマークの付与が生じることもない。
(実施例4)
図13は本発明の実施例4を説明する織り継ぎ部の経糸に沿った断面図であり、織物組織は図10と同じものである。図12、図13とも図10の織物の本発明の織り継ぎ組織であるが、経糸1の織り継ぎ組織が異なる。図12の織り継ぎ組織は、経糸1、経糸2ともに織物組織上通るべきポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式としているが、本実施例においては、経糸2は織物組織上通るべきポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とし、経糸1は織物組織上通るべき1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟んで両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式としている。織り継ぎ部ではポリエステルフィラメント下面側緯糸の経糸27本分のロングクリンプが形成されることとなるが、ポリエステルは剛性に富んでいるためクリンプ形状を維持することができ過剰な摩耗が発生することがない。また、この経糸1の織り継ぎ組織は、織物組織上通るべき下面側緯糸の両側に経糸端末を配置する組織であるため、糸の収まりがよく継ぎ手抜け等の問題も発生することがない。
このような織り継ぎ組織とすることで過剰に長いポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプが形成されることがなく、織り継ぎ強度も優れるためポリアミドフィラメント下面側緯糸の異常摩耗や継ぎ手抜け、織物の破断の発生、湿紙に対するマークの付与が生じることもない。
(実施例5)
図14〜図16は本発明の他の実施例5を説明する図であり、図14は14シャフトの経糸一重緯糸二重織物の意匠図である。図15は図14の意匠図の経糸1、経糸2に沿った断面図であり、下面側緯糸にポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントが交織されている。図16は織り継ぎ部の経糸1、2に沿った断面図である。
織物組織として、経糸は1本の下面側緯糸の下側を通った後、3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通り、2本の上面側緯糸の上側を通り、6本の下面側緯糸と上面側緯糸の間を通り、2本の上面側緯糸の上側を通り、2本の下面側緯糸と上面側緯糸の間を通る組織とした。この織物は経糸が1本の下面側緯糸の下側を通る部分と、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分を有し、経糸完全組織で1回だけ下面側緯糸の下側を通って2つの層を織り合わせるものである。
そして、織り継ぎ部では、第1経糸である経糸1は織物組織上通るべきポリエステルフィラメント下面側緯糸11´eの下側は通り、6本の下面側緯糸1´e、2´a、3´e、4´a、5´e、6´aと6本の上面側緯糸1、2、3、4、5、6の間を通る部分で、そのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸4´aの両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とした。そして、第2経糸では織物組織上通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸14´aの下側を通り、6本の下面側緯糸4´a、5´e、6´a、7´e、8´a、9´eと6本の上面側緯糸4、5、6、7、8、9の間を通る部分で、そのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸6´aを挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とした。第2経糸において、経糸が6本の下面側緯糸と上面側緯糸の間を通る部分では6´aの他にも8´aのポリアミドフィラメントがあるため、8´aポリアミドフィラメント下面側緯糸の両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織としても構わない。しかし、ポリエステルフィラメント7´eの両側に出す織り継ぎ組織とするのは好ましくない。本実施例の第1経糸、第2経糸の織り継ぎ組織は、織物組織上通るべき経糸の両側に経糸端末を出しているわけではない。本実施例の織り継ぎ部は、織物組織上は本来上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る部分であるため、その部分で経糸端末を出すことは糸の収まりがあまり良いとはいえない。そのため、経糸端末をポリアミドフィラメントの両側に出し、その両側のポリエステルフィラメントで押さえ込むことにより織り継ぎ強度を向上させたのである。これにより経糸端末が緩んで継ぎ手抜けを起こしてしまうこともない。
その他の経糸3〜14についても同様であり、第1経糸である経糸3、5、7、9、11、13は経糸1と同じ織り継ぎ方式とし、第2経糸である経糸4、6、8、10、12、14は経糸2と同じ織り継ぎ方式とした。
このような織り継ぎ組織とすることで過剰に長い下面側緯糸のロングクリンプが形成されることがないため、ポリアミドフィラメント下面側緯糸の異常摩耗や継ぎ手抜け、織物の破断の発生、湿紙に対するマークの付与が生じることもない。
(実施例6)
図17は本発明の実施例6を説明する織り継ぎ部の経糸に沿った断面図であり、織物組織は図14と同じものである。図16、図17とも図14の織物の本発明の織り継ぎ組織であるが、経糸1の織り継ぎ組織が異なる。図16の織り継ぎ組織は、経糸1、経糸2ともに織物組織上通るべきポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式としているが、本実施例においては、経糸2は織物組織上通るべきポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式とし、経糸1は織物組織上通る1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側を通る部分でその下面側緯糸を挟んで両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式としている。織り継ぎ部ではポリエステルフィラメント下面側緯糸の経糸27本分のロングクリンプが形成されることとなるが、ポリエステルは剛性に富んでいるためクリンプ形状を維持することができ過剰な摩耗が発生することがない。また、この経糸1の織り継ぎ組織は、織物組織上通るべき下面側緯糸の両側に経糸端末を配置する組織であるため、糸の収まりがよく継ぎ手抜け等の問題も発生することがない。
このような織り継ぎ組織とすることで過剰に長いポリアミドフィラメント下面側緯糸のロングクリンプが形成されることがなく、織り継ぎ強度も優れるためポリアミドフィラメント下面側緯糸の異常摩耗や継ぎ手抜け、織物の破断の発生、湿紙に対するマークの付与が生じることもない。
過酷な使用条件においても織物の織り継ぎ部で異常摩耗やそれによって発生する継ぎ手抜けが生じることがないため、織物の表面性を低下させることなく使用末期まで長期間使用することができる。
比較例1の織物の意匠図である。 図1の意匠図の織物の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 10シャフトの経糸一重緯糸二重織物の意匠図である。 図3の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 図3の緯糸1´に沿った断面図である。 図3の織り継ぎ部の緯糸1´eに沿った断面図である。 図3の織り継ぎ部の緯糸4´aに沿った断面図である。 実施例1の図3の織物の織り継ぎ部の経糸1、2に沿った断面図である。 実施例2の図3の織物の織り継ぎ部の経糸1、2に沿った断面図である。 実施例3の織物の意匠図である。 図10の織物の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 実施例3の図10の織物の織り継ぎ部の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 実施例4の図10の織物の織り継ぎ部の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 実施例5の織物の意匠図である。 図14の織物の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 実施例5の織物の図14の織物の織り継ぎ部の経糸1、経糸2に沿った断面図である。 実施例6の織物の図14の織物の織り継ぎ部の経糸1、経糸2に沿った断面図である。
符号の説明
1、2、3・・・経糸
1´、2´、3´・・・緯糸
1´e、3´e・・・ポリエステルフィラメント下面側緯糸
2´a、4´a・・・ポリアミドフィラメント下面側緯糸

Claims (8)

  1. 有端状織物の経糸端部を緯糸に織り込むことによって無端状にする無端状工業用織物において、該工業用織物が少なくとも1本の上面側緯糸の上側を通り、1本の下面側緯糸の下側を通る組織の経糸からなり、織物組織は1本の下面側緯糸の下側を通る部分と、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分を有し、下面側織物を形成する下面側緯糸はポリエステルフィラメントとポリアミドフィラメントが交互に配置された偶数シャフトの多層織物であって、織り継ぎ部では経糸端末を織物下面側に向けた織り継ぎ方式で、且つ織物組織上通るべき1本の下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ方式を用いた工業用織物の織り継ぎ方法。
  2. 請求項1に記載された工業用織物の下面側織物が、下面側緯糸が1本の経糸の上側を通り、次いで複数本の経糸の下側を通って下面側表面に下面側緯糸ロングクリンプを形成する組織から構成され、且つ経糸が常にポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第1経糸と、常にポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側に経糸ナックルを形成する第2経糸が交互に繰り返して配置されていることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
  3. 請求項1ないし2に記載された工業用織物を構成する経糸組織が全て同じであり、織り継ぎ部では第1経糸の織り継ぎ方式と、第2経糸の織り継ぎ方式が異なる組織であることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載された工業用織物の織り継ぎ部の端末方式が、第1経糸の端末方式を第1経糸が織物組織上通るべき1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸の下側は通り、3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分で1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第2経糸の端末方式を第2経糸が通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、経糸が3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分でそのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第1経糸と第2経糸の織り継ぎ方式が異なる組織であることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載された工業用織物の織り継ぎ部の端末方式が、第1経糸の端末方式を第1経糸が織物組織上通るべき1本のポリエステルフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第2経糸の端末方式を第2経糸が通るべき1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸の下側は通り、経糸が3本以上の下面側緯糸と複数本の上面側緯糸の間を通る部分でそのうちの1本のポリアミドフィラメント下面側緯糸を挟んでその両側に経糸端末を出す織り継ぎ組織とし、第1経糸と第2経糸の織り継ぎ方式が異なる組織であることを特徴とする工業用織物の織り継ぎ方法。
  6. ポリアミドフィラメントを挟んでその両側に配置された経糸端末が、該ポリアミドフィラメントの上側で交差することなくポリアミドフィラメントの両側に配置された組織であって、経糸端末がポリアミドフィラメントの両側に配置されているポリエステルフィラメントによって押さえ込まれていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された無端状工業用織物。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載された工業用織物が、経糸一重緯糸二重構造、または経糸一重緯糸三重構造である無端状工業用織物。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載された工業用織物の織り継ぎ方法を用いて無端状とした無端状工業用織物。
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