JP4393758B2 - 水質浄化用結合型中空ブロック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水質浄化機能を発揮する浄化部材を充填可能な中空構造を有するものであって、水質を浄化するために使用される結合型中空ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水質浄化を目的としてブロックを使用し各種の構造物を構築することは以前から実施されており、例えば特開平8−199535号や同11−246277号なども提案されている。しかし、従来のブロックは構造上目詰まりを起こしやすく、設置環境による差はあるものの、経年変化により、水質浄化機能は確実に劣化する。また従来のこの種のブロックは、積み重ねて構造物を構築するように設けられており、ブロック同士の結合方法は変化に乏しく、複雑な構造物には不向きであり、そのためには何種類もの役物ブロックが必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は浄化機能を長年持続可能な水質浄化用のブロックを提供することである。また本発明の他の課題は、浄化部材を交換可能として保守を容易化することである。また本発明の他の課題は、従来のブロックのように単に積み重ねるだけでなく、結合手段によって相互に結合し様々な構造物を構築可能な結合型の中空ブロックを提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する手段として、本発明の水質浄化用結合型中空ブロックは、多孔質コンクリートによって型成形された立体構造を持つブロック要素を具備し、ブロック要素は、複数個を組み合わせることにより中空構造を持つブロック本体を構成可能であり、かつブロック本体を構成した状態において中空構造の内部と外部とを通じる開口部を有しており、ブロック要素を組み合わせてブロック本体を構成したり、或いはまたブロック要素同士及びブロック本体同士を結合具を用いて結合するときなどに使用する結合部を有している。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の水質浄化用結合型中空ブロックは、水質浄化を一つの目的としたものであり、かつまた相互に結合して用いることができるものである。
【0006】
この中空ブロックは、多孔質コンクリートによって型成形された立体構造を持つブロック要素を具備している。多孔質コンクリートはポーラスコンクリートとも呼ばれ、連続した空隙を持ちかつその割合が大きいコンクリートを意味し、粒径の大きい骨材とセメントペーストを主材料とするもので、構成素材として木炭や牡蠣殻を砕いたものを混入することも可能であり、これにより廃材の有効利用を図ることができる。ブロック要素が多孔質コンクリートで型成形されることによって、ブロック自体に植物が根をおろすことが可能となる。
【0007】
ブロック要素は、複数個を組み合わせることにより、中空構造を持つブロック本体を構成可能である。つまりブロック要素の立体構造は、中空なブロック本体を構成する手段でもある。しかし必ずブロック本体を構成しなければならないという訳ではなく、ブロック要素単独でも本発明の水質浄化用中空ブロックとともに適用される。
【0008】
ブロック要素は、また、ブロック本体を構成した状態において、中空構造の内部と外部とを通じる開口部を有していることが必要である。開口部は、主として水流がブロック本体内に流入し、かつまた外部へ流出するための手段となり、すくなくとも1箇所存在する。ブロック要素が本発明の中空ブロックを構成する場合には、立体構造の大半の部分が開口部として機能する。
【0009】
ブロック要素は、例えば中空の球殻を正2分した半球殻状の対から構成され、半球殻の大円に相当する切断面は大きく開口している。この場合、一方の半球殻の極に当たる箇所には内部と外部を通じる開口部を設けることができ、他方の半球殻の極に当たる所定の領域には、開口部と重なるほぼ同径の平面ないし凹面を設けることができる。ここで極とは、球を正2分した切断面(大円)の中心軸と半球殻とが交わる点を意味している。
【0010】
球形であることにより最小径で最大内容積となるから、中空構造内に多量の水質浄化材を充填することができる。また最密にも粗にもブロックを結合することができる自由度を持つ。
【0011】
本発明のブロック本体では、中空構造部分に配置して水質浄化機能を発揮する浄化部材を使用することができる。いいかえると、前記の開口部は、浄化部材が作用する水流を受け入れるために設けられているといって良い。浄化部材には、前記の牡蠣殻や木炭、活性炭などを使用することができる。
【0012】
そして本発明のものは、ブロック要素を組み合わせてブロック本体を構成したり、或いはまたブロック要素同士及びブロック本体同士を、結合具を用いて結合するときなどに使用する結合部を有している。結合具と結合部から成る結合手段によりブロック要素並びにブロック本体は、一体に結合され、簡単には離れない結合状態で構造物を構築し得るものとなる。しかし、結合具と結合部とから成る結合手段を使用することなく、本発明の中空ブロックを単に配列ないし集積することも可能である。
【0013】
ブロック本体の内部は単なる中空であるにとどまらない。例えば、中空構造部分を複数の中空領域に分ける内部部材を併用するとともに、各領域に、浄化部材を中詰材料として、互いに混じり合わないように充填することができる。複数の中空領域に分ける方法としては、放射状に分ける場合と、同心(球)状に分ける場合及び別に任意の分け方を取る場合が考えられるが、どの方法を取るとしても各部が外部と通じているのは望ましいことである。このように中空構造部分を複数の中空領域に分け、中詰材料を充填することにより水質浄化の効率をより高めることができる。
【0014】
【実施例】
以下図示の実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。図1、図2には実施例1の水質浄化用結合型中空ブロックが示されており、本発明の中空ブロックは、中空球殻を正2分した一対の半球殻状のブロック要素11、12から成っている。一方のブロック要素11の切断面(大円)の中心軸と半球殻との交点即ち極に当たる箇所には所定の直径の開口部13が設けられており、他方のブロック要素12の極に当たる箇所には開口部13とほぼ同径の平面部14が設けられている。
【0015】
したがって、一対のブロック要素11、12は中空構造を持つブロック本体10を構成する。また一対のブロック要素11、12は、ブロック要素同士或いはブロック本体同士を結合具25を用いて結合するために使用する結合部15、16を有している。結合部15、16は、各ブロック要素11、12の半球殻の大円の縁に90度間隔で中心軸と平行な方向に設けられたボルト穴として示されている。
【0016】
各ブロック要素11、12には、内部壁面から球の中心方向へ向かって張り出すように支片部17、18が夫々90度間隔で設けられている。支片部17、18は、中空構造部分を複数の中空領域に分ける内部部材22、23を固定する等の目的で使用される。実施例1の内部部材19、21は半円形の板材を十字状に組み合わせた構造を有するので、ブロック本体内面の溝20に嵌めて取り付け内部を4分割することができる。これに対して図3に示す実施例2の場合には、支片部17、18で押さえられる小径球殻状の内部部材22、23を適用し、中空内部部材22、23で構成される内部空間にも浄化部材を充填することができるようになっている。中空内部材の一方22には外部と通じる小開口24が設けられている。
【0017】
中空内部部材22、23は、ブロック要素11、12と組み合わせて使用することができ、その例として図4、図5を示す。この例は、小径半球殻状の内部部材22を、ブロック要素12の支片部18に伏せて置いたもので、それらの間の空間に浄化部材51を充填することができる。
【0018】
図6以下図10までは、本発明の中空ブロックを結合する方法の例示である。図6の例は、ほぼU字型のボルトを結合具25としてブロック本体10を複数個結合するものであり、この例の結合具25は、同時に一対のブロック要素11、12を結合することによりブロック本体10を一体物として組み立てる手段を兼ねている。U字型のボルトは結合部15、16に図示のように下から差し込んでも逆に上から巻き込んでもどちらでも良く、最後はナット26で締め付けるようにして、何個でも連結可能である。
【0019】
図7の例は、2個のブロック本体10、10′を、平面部14、14を接触し合わせた状態で、ボルト、ナットから成る結合具27、28により一体化したものを示す。ボルトを通す穴は平面部14の中心に結合部29として開けられる。2個のブロック本体10、10′は、開口部13を有しているものといないものとを組み合せているが(図8(b)参照)、開口部13を有するものを2個組み合わせても良い。
【0020】
図9の例は、1対のブロック要素11、12の内の、開口部13を有さない方のブロック要素12を、中間部材31を使用して上下に結合したものを示しており、結合具32、33としてボルトとインサートナットが使用され、結合部29は平面部14の中心に開けられているものを使用する(図10)。中間部材31は、下位ブロック要素12の支片部18…の間に嵌まり込んで安定する基部と、上位ブロック要素12の平面部14を支える台部とを有している。
【0021】
図11は、本発明の中空ブロックの変形例を示している。これは直径よりも小さい高さを持つ有底円筒型のブロック要素34から成る。ブロック要素34は、半球殻状中空ブロック要素11…と同径とされ、かつ開口部38の縁に、中心軸と平行な方向に設けられたボルト穴状の結合部35を90度間隔で有している。この結合部35も本体内方にあって外部に突出しない。
【0022】
よってこの円筒型ブロック要素34は半球殻状ブロック要素11、12と組み合わせ可能であり、結合具27、28のボルトナットを用いて一体化し得る。図12は開口部13を有するブロック要素11を有底円筒型ブロック要素34と組み合わせ、ドーム状の中空ブロック本体30を構成した例を示す。
【0023】
図13は無底円筒型ブロック要素36の例示であり、結合部37として円筒軸方向の貫通孔状の部分を開口部38の縁に90度間隔で設けている。これらの無底円筒型ブロック要素36は、結合部37に差し込まれる棒状の結合具39により、自由に積み重ねられる。但し最下段には有底円筒型ブロック要素34を用いることができる(図13(a)、(b))。
【0024】
図14は無底角筒型ブロック要素41の例示であり、その辺長は図12等の円筒型ブロック要素の直径と等しく、従って辺中央の結合部42は円筒型ブロック要素36の結合部37と同じ位置にある。角筒の四隅の結合部43も貫通孔状の構造は辺中央のものと同様である。
【0025】
図15ないし図17は、上記の円筒型ブロック要素34、36と無底角筒型ブロック要素41との組み合わせを例示したものである。図15(a)は円筒型ブロック要素34、36だけを結合部37に嵌まる両頭を持つ結合具44により結合し平面展開した例、図15(b)は角筒型ブロック要素41だけを同様の結合具44により係合展開した例を示す。結合具には隣接する4個の角筒型ブロック41の隅結合部43に嵌まる4頭型のもの45も用意されている。
【0026】
図16(a)は円筒型ブロック要素36…と角筒型ブロック要素41とを交叉状に配置した例で、これは両頭結合具44により組み合わせることができる。角筒型ブロック要素41だけを用いて交叉状に配置する場合も同様である(図16(b))。図16(a)、(b)はブロック要素36、41の使用個数を少なくして、より広い範囲に展開する例示であるが、これに対して図17(a)、(b)はブロック要素36、41を最密に使用して平面展開する例を示している。図17(a)、(b)の例では角筒型ブロック要素41の全辺に隣のブロックが接しており、このため三頭型結合具46が使用されている。
【0027】
本発明の中空ブロックは相互に結合具25…を用いて結合しなくても使用することは可能である。図18はその例示であり、4個の中空ブロック本体10を等間隔で最密に配置し、これら4個のブロック本体10…により1個のブロック本体10を支えている状態を示しており、支えられている上位のブロック本体10も同様に4個で上位の1個のブロック本体10を支え得る。
【0028】
このような組み合わせ方が可能であり、かつ各種の配列が可能な本発明の中空ブロック10…を水質を浄化すべき領域に適用するために、概して図19以下に例示したような方法を取ることができる。図19は、家庭の生活排水が流れ込む下水桝47に本発明の水質浄化中空ブロック50を収めたものである。この中空ブロック50は、実施例1のブロック本体10の中空構造部分に、牡蠣殻、木炭等から成る袋入りの環境保護のための浄化部材51をセットしたもので、生活排水は、ポーラスコンクリート製のブロック本体50内に流入し、環境保護のための水質浄化部材51により浄化され、下流に流れる過程を取る。従って、図1ないし図18に記載されているブロック本体、或いはブロック要素を組み合わせたものの内部には浄化部材51が配置され、浄化部材51は定期的に、或いは必要に応じて交換される。
【0029】
図20は地表面の任意の地点に雨水桝52を設置し、その中に前記と同様の水質浄化用中空ブロック50を収めたもので、任意の配水管53より排出された雨水を水質浄化部材51により浄化する。浄化後の排水は、雨水桝52に設けられている多孔質の外板54を透過して地中に浸透させることができる。また図21は配水管55より流入した雨水を本発明の中空ブロック50により浄化したのち貯槽56に貯溜し得る、貯水機能を持たせたものである。処理水は満水になった分から下水管57に放流される。図20及び図21の例の地表部分は庭等として利用することができる。
【0030】
図22は河川環境の浄化に本発明を適用する例示であり、生活排水が直接河川59に流入しないように、排水路58の末端に浄化装置60を設置した構成を有する。浄化装置60への流入部にはごみフィルター61が設けられ、生活排水は一旦泥溜め62に貯溜されたのち、本発明の水質浄化用中空ブロックを収めた浄化装置60を経てから河川に放流される。浄化される間、浄化装置60の高低変化により(図22(b))、曝気効果も高められている。
【0031】
図23は、河川59の根固め工64に本発明の中空ブロックを適用した例を示している。この例の場合、本発明の中空ブロックをプランターとして使用し、それにより目的箇所に必要量の水生植物63を配置することができる。従って、水流による浸食防止を図ることが可能な位置に本発明の中空ブロックを配置すれ
ば、浄化機能を併せ持つ根固め工64を施工することができる。
【0032】
図24は、堰65を有する河川の堰下流側に本発明の中空ブロックを有する落差工66を設けた例を示している。堰65と並行して魚道67も設置されているので、落差工66による曝気のための乱流を避ける魚類の行動も妨げられない。落差工66を設ける代わりに図24(c)に示すように河床から僅かに出る程度の凹凸を設けた床固め工68を適用することもあり、この場合には河床に棲息空間を設備しかつそれが河川浄化機能を備えるものとなる。
【0033】
このように、本発明の水質浄化用結合型中空ブロックは、多孔質コンクリートより成るブロック本体10…又はブロック素材11…により、それらが結合した堅固な構築物を構築するのに適している。また、このブロック本体10…又はブロック素材11…の中には環境保護のための水質浄化部材が充填されるので、堅固な構築物に水質浄化機能を具備することができる。
【0034】
【発明の効果】
従って本発明によれば、浄化部材を交換可能として保守を容易化することにより、浄化機能を長年に亘って持続可能な水質浄化用のブロックが現実のものとなり、従来のブロックのように単に積み重ねるのみならず、結合手段によって相互に結合し様々な構造物を構築可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係る水質浄化用結合型中空ブロックの実施例を示す平面図。
(b)同上のものの側面図。
(c)同じく下面図。
【図2】(a)図1の中空ブロックの斜視図。
(b)図1(a)のIIB−IIB断面図。
(c)図1(a)のIIC−IIC断面図。
【図3】(a)図1の中空ブロックの中空内部部材を取り換えたものの斜視図。
(b)図3(a)の結合部を通る縦断面図。
(c)図3(b)を45度回転させた箇所の縦断面図。
【図4】(a)ブロック要素の使用例を示す平面図。
(b)同上のものの側面図。
(c)同じく下面図。
【図5】(a)図4(a)のVA−VA断面図。
(b)図4(a)のVB−VB断面図。
【図6】(a)本発明ブロックの結合例を示す平面図。
(b)同上におけVIB−VIB断面図。
(c)同じく側面図。
【図7】(a)同じく本発明ブロックの他の結合例を示す平面図。
(b)同上の側面図。
【図8】(a)図7(a)のものの下面図。
(b)同じくVIIIB−VIIIB断面図。
【図9】(a)同様に本発明ブロックの他の結合例を示す平面図。
(b)同上のものの側面図。
(c)同じく下面図。
【図10】(a)図9(a)のXA−XA断面図。
(b)同上要部の拡大図。
【図11】(a)本発明を適用した他の中空ブロックの平面図。
(b)同じく側面図。
【図12】(a)本発明ブロックの結合例を示す分解斜視図。
(b)同じく結合後の上方斜視図。
(c)同じく結合後の下方斜視図。
【図13】(a)本発明ブロックの結合例を示す斜視図。
(b)同じく他の結合例を示す斜視図。
【図14】(a)本発明を適用した他の中空ブロックの斜視図。
(b)同上の平面図。
(c)同じく側面図。
【図15】(a)本発明ブロックの結合例を示す平面図。
(b)同じく他の結合例を示す平面図。
【図16】(a)本発明ブロックの結合例を示す平面図。
(b)同じく他の結合例を示す平面図。
【図17】(a)本発明ブロックの結合例を示す平面図。
(b)同じく他の結合例を示す平面図。
【図18】(a)本発明ブロックの組み合わせ例を示す平面図。
(b)同上のXVIIIB−XVIIIB断面図。
【図19】(a)本発明ブロックによる浄化装置の例1を示す平面図。
(b)同上のものの側面図。
(c)要部拡大図。
【図20】(a)本発明ブロックによる浄化装置の例2を示す平面図。
(b)同じく縦断面図。
【図21】(a)本発明ブロックによる浄化装置の例3を示す平面図。
(b)同上のXXIB−XXIB断面図。
(c)同じのXXIC−XXIC断面図。
【図22】(a)本発明ブロックによる浄化装置の例4を示す平面図。
(b)同上のXXIIB−XXIIB断面図。
(c)同じく横断面図。
【図23】(a)本発明ブロックによる浄化装置の例5を示す平面図。
(b)同上のXXIIIB−XXIIIB断面図。
【図24】(a)本発明ブロックによる浄化装置の例6を示す平面図。
(b)同上のXXIV−XXIV断面図。
(c)同じくXXIV−XXIV部分の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
10、10′、30 ブロック本体
11、12、34、36 ブロック要素
13、24、38 開口部
14 平面部
15、16、35、37、42、43 結合部
17、18 支片部
19、21、22、23 内部部材
25、26、27、28、32、33、39、44、45 結合具
51 浄化部材
Claims (5)
- 水質浄化機能を発揮する浄化部材を充填可能な中空構造を有する中空ブロックであって、多孔質コンクリートによって型成形された立体構造を持つブロック要素を具備し、ブロック要素は、中空の球殻を正2分した半球殻状の対から成り、一方の半球殻の極に当たる箇所には内部と外部を通じる開口部を設け、他方の半球殻の極に当たる箇所には、開口部とほぼ同径の平面ないし凹面を設けているものであり、当該ブロック要素は、複数個を組み合わせることにより中空構造を持つブロック本体を構成可能であり、かつブロック本体を構成した状態において中空構造の内部と外部とを通じる開口部を有しており、結合部を有するブロック要素について結合具を用いて組み合わせることによりブロック本体を構成し、或いはまたブロック要素同士及びブロック本体同士を結合具を用いて結合するときに使用する結合部を有しており、その結合部は半球殻の大円の縁部に複数設けられ、あるいは開口部を有しない半球殻の極に当たる個所にある平面部に設けられており、ブロック要素同士及びブロック本体同士を積み重ねるときに固定することができる水質浄化用結合型中空ブロック。
- 水質浄化機能を発揮する浄化部材を充填可能な中空構造を有する中空ブロックであって、多孔質コンクリートによって型成形された立体構造を持つ円筒型のブロック要素を具備し、該円筒形のブロック要素は、円筒形のブロック要素を含む複数個を組み合わせることにより中空構造を持つブロック本体を構成可能であり、かつブロック本体を構成した状態において中空構造の内部と外部とを通じる開口部を有しており、結合部を有するブロック要素について結合具を用いて組み合わせることによりブロック本体を構成し、或いはまたブロック要素同士及びブロック本体同士を結合具を用いて結合するときに使用する結合部を有しており、その結合部は前記開口部の縁に中心軸と平行な方向に90度間隔で設けられており、ブロック要素同士及びブロック本体同士を積み重ねるときに固定することができる水質浄化用結合型中空ブロック。
- 水質浄化機能を発揮する浄化部材を充填可能な中空構造を有する中空ブロックであって、
多孔質コンクリートによって型成形された立体構造を持つ角筒型のブロック要素を具備し、該角筒型のブロック要素は、複数個を組み合わせることにより中空構造を持つブロック本体を構成可能であり、かつブロック本体を構成した状態において中空構造の内部と外部とを通じる開口部を有しており、結合部を有するブロック要素について結合具を用いて組み合わせることによりブロック本体を構成し、或いはまたブロック要素同士及びブロック本体同士を結合具を用いて結合するときに使用する結合部を有しており、その結合部は貫通孔状であって、辺中央及び各筒の四隅に位置し、ブロック要素同士及びブロック本体同士を積み重ねるときに固定することができる水質浄化用結合型中空ブロック。 - 水質浄化機能を発揮する浄化部材を中空構造部分に配置して使用する請求項1から3いづれか1項記載の水質浄化用結合型中空ブロック。
- ブロック本体の中空構造部分を複数の中空領域に分ける内部部材を併用するとともに、各領域に浄化部材を中詰材料として充填するようにした請求項1ないし4のいずれかに記載の水質浄化用結合型中空ブロック。
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