JP4392070B2 - 耐衝撃性に優れたfrp圧力容器とその製造方法および、耐衝撃性に優れたfrp圧力容器用保護容器 - Google Patents

耐衝撃性に優れたfrp圧力容器とその製造方法および、耐衝撃性に優れたfrp圧力容器用保護容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐衝撃性に優れたFRP圧力容器とその製造方法および、耐衝撃性に優れたFRP圧力容器用保護容器に関するもので、特には、液化石油ガスに用いられるプラスチック製ライナーを有する耐衝撃性に優れたFRP圧力容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧力容器は液化石油ガス(LPG)、圧縮天然ガス(CNG)等の燃料用、および空気呼吸器等の医療・防災用に用いられている。これら圧力容器には、主に鋼製容器が用いられてきた。しかしながら、鋼製圧力容器は重く、これら圧力容器は運搬して使用されることが多いために、その軽量化が強く望まれてきた。この要望に対する解決策として、プラスチック製ライナーFRP圧力容器(ライナーの外面にFRP層が積層されてなるFRP圧力容器)が開発されている。
【0003】
このプラスチック製ライナーFRP圧力容器は、図14に示すように、プラスチック製ライナー22、FRPヘリカル層23、FRPフープ層24で構成されたFRP圧力容器本体2からなる。プラスチック製ライナー22は通常、ブロー成型法、回転成型法でつくられ、FRPヘリカル層、フープ層はFW法(フィラメント・ワインディング法)でつくられる。FW法は、繊維束(繊維を数千本束ねたもの)に樹脂を含浸させ、張力を作用させながら繊維束をプラスチック製ライナーに順次巻き付けていく成型法である。強化繊維には、剛性の高いガラス繊維、炭素繊維やケブラー繊維が用いられている。
【0004】
このプラスチック製ライナーFRP圧力容器は、軽量(鋼製圧力容器重量の1/3〜1/2)であり、液化石油ガス(LPG)、圧縮天然ガス(CNG)等の燃料の貯蔵用、及び医療・防災用の空気呼吸器に多く用いられつつある。
【0005】
液化石油ガス(LPG)用圧力容器として用いる場合、図15に示すように、FRP圧力容器本体2にプロテクター29とスカート30を設ける必要がある。プロテクター29は、液化石油ガス用圧力容器の運搬時の衡撃や落下によるバルブの損傷の防止や、運搬時に持ち上げるための引つ掛かりとして必要である。そして、スカート30は液化石油ガス用圧力容器の運搬時の衡撃の防止やこの圧力容器を立てておくために必要である。
【0006】
このため、(イ)補強繊維をプラスチック製ライナーにFW法で巻き付けてFRP圧力容器本体を製造する際に、別途成形したプラスチック製のプロテクターやスカートを、同じFW法でFRP圧力容器本体に巻き付けて液化石油ガス用FRP圧力容器を製造する方法や、(ロ)前記プロテクターやスカートをFRP圧力容器本体の強化繊維の上に樹脂で接着して液化石油ガス用FRP圧力容器を製造する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(イ)の方法は、FRP圧力容器が大きな衝撃を受けた際に、プロテクターやスカートがFRP圧力容器本体のライナーと一体成形されているため、プロテクターやスカートの受けた損傷(亀裂)がFRP圧力容器本体に伝播し、ライナーを損傷する問題がある。
この結果、FRP圧力容器本体の耐圧性能が低下する問題がある。さらに、FRP圧力容器本体の内部にあるライナーの損傷の程度を外部から判定することが困難である。
【0008】
一方、(ロ)の方法でも、プロテクターやスカートはFRP圧力容器本体に一体に接着されているので、プロテクターやスカートの受けた損傷(亀裂)がFRP圧力容器本体に伝播して、FRP圧力容器本体を損傷する問題がある。
さらに、(ロ)の方法では接着剤の長期安定性が課題となる。FRP圧力容器は10年以上にわたって使用され、かつ、戸外に置かれ、厳しい温度変化にさらされるからである。FRPの補強繊維とプロテクター等のプラスチックとの間には熱膨張率の差が大きく、温度変化に伴いFRPの補強繊維とプロテクターやスカートの接着部には大きな熱応力が繰り返し作用するので、この接着部が損傷(亀裂)して、プロテクターやスカートの強度が低下する問題がある。
この結果、プロテクターやスカートの耐衝撃性が低下するだけでなく、吊り上げ中にプロテクターがFRP圧力容器本体と接着部から外れると、FRP圧力容器本体が落下する危険性がある。特に、小型のFRP圧力容器のトラック等から積み下ろしや運搬は人力で行われるので、プロテクターがFRP圧力容器本体から外れることは極めて危険である。
【0009】
そこで本発明は、落下等の衝撃によるプロテクターやスカートの損傷がFRP圧力容器本体に伝播することを防止できる、耐衝撃性に優れたFRP圧力容器およびその製造方法、並びに耐衝撃性に優れたFRP圧力容器用保護容器を提供することを目的とするものである。
さらに、液化石油ガス用FRP圧力容器の運搬(吊り上げを含む)、保護、自立のために、プロテクターやスカートの強度が安定的に長期間維持され、さらに、一般家庭用の運搬容器として軽量で安価となる耐衝撃性に優れたFRP圧力容器およびその製造方法、並びに耐衝撃性に優れたFRP圧力容器用保護容器を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器(請求項1)は、プラスチック製ライナーの外面にFRP層が積層されてなるFRP圧力容器本体がプラスチック製の保護容器の内部に着脱自在に収容されたFRP圧力容器であって、前記保護容器が円筒形状を有する胴部と、この胴部の上部に設けられたプロテクターと、この胴部の下部に設けられたスカートからなり、前記プロテクターは、前記FRP圧力容器本体のバルブ位置より背が高い、2ヶ所以上の吊り上げ用貫通孔が設けられた円筒状の鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなり、前記縦壁は、この縦壁の頂部から外壁と内壁にわかれる2重構造の壁により構成され、前記外壁の下部が前記保護容器の胴部と一体に接続されており、前記スカートは円筒形状からなり、このスカートの内側に前記FRP圧力容器本体の底部が地面と離れた位置に支持する支持手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
FRP圧力容器本体がプラスチック製の保護容器の内部に着脱自在に収容、すなわち、保護容器とFRP圧力容器本体は構造的に完全に分離しているので、落下等の衝撃による保護容器の損傷(亀裂)をFRP圧力容器本体に伝わることを防止できる。
さらに、保護容器の円筒形状を有する胴部胴部の上部に設けられたプロテクターと、この胴部の下部に設けられたスカートにより、落下等の衝撃エネルギがFRP圧力容器本体へ伝播するのを小さくすることができる。
【0012】
すなわち、前記プロテクターはFRP圧力容器本体のバルブ位置より背が高い、円筒状の鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなるので、落下の際にバルブより先にプロテクターの縦壁が地面に衝突して変形することにより、衝撃エネルギが吸収される。さらに、プロテクターの縦壁を頂部で外壁と内壁にわかれる2重構造の壁にして、外壁の下部保護容器の胴部と一体に接続すること、落下等の衝撃力を保護容器の胴部に伝えることにより、FRP圧力容器本体への衝撃エネルギの伝播をより小さくすることができる。そして、前記円筒形状のスカートとこのスカートの内側に設けられたFRP圧力容器本体の底部が地面と離れた位置に支持する支持手段により、落下の際に、まず、スカートが地面に衝突して変形すること、衝撃エネルギが吸収される。その後、たとえ、FRP圧力容器本体の底部が地面に当たっても損傷を最小限とすることができる。
【0013】
さらに、プロテクターに吊り上げ用貫通を設けているので、FRP圧力容器の運搬が容易となる。そして、円筒形状からなるスカートによりFRP圧力容器は安定して自立することができる。このとき、円筒形状のスカートと円筒形状の保護容器の直径を略同一にすることにより、FRP圧力容器の設置スペースを変えずに、FRP圧力容器を安定して自立できるので好ましい。
【0014】
そして、上記本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器では、FRP圧力容器本体の底部の支持手段が、底板と、鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなる一端が開放された円筒容器形状の支持部材からなり、この支持部材の底板が前記FRP圧力容器本体の底部を支持すると共に、前記支持部材の縦壁と前記スカートとが着脱自在に固着される構成であることが好ましい。(請求項)。さらに、FRP圧力容器本体の底部の支持手段が、上方に開いた凹面の底板と、この凹面の底板の外周部から前記スカートの下方に折り曲げられて縦壁を形成する一端が開放された円筒容器形状の支持部材からなり、この支持部材の凹面の底板が前記FRP圧力容器本体の底部を支持すると共に、前記支持部材の縦壁と前記スカートとが着脱自在に固着される構成であることが好ましい。(請求項)。
【0015】
これら支持部材により、FRP圧力容器本体が保護容器内に安定して支持されるので、前述したプロテクターやスカートの保護作用や保護効果が充分に発揮される。さらに、支持部材の縦壁がスカートと着脱自在に固着されているので、保護容器が破損した場合、保護容器のみを交換することが可能である。そして、仮に、FRP圧力容器本体に大きな負荷が伝播した場合には、保護容器からFRP圧力容器本体を取り外して、FRP圧力容器本体の損傷状態を判定することができる。
【0016】
これに加えて、FRP圧力容器本体の底部の中央部と支持部材の底板に構成される空間を設けることにより、スカートが破損して、さらに、支持部材の中央部の底面が地面に衝突しても、十分に、衝撃エネルギを吸収するので好ましい。(請求項
【0017】
さらに、上記本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器では、プロテクターの2重構造の縦壁で構成される空間内、又は/および、FRP圧力容器本体の底部と前記支持部材の底板により構成される空間内に樹脂材を充填することにより、プロテクターやスカートの曲げ剛性を向上させてプロテクターやスカートを補強でき、FRPE圧力容器の耐衝撃性を向上できるので好ましい(請求項5、6)。さらに、樹脂材として、発泡材を用いることにより、プロテクターやスカートの重量増少なくできるので、より好ましい。
【0018】
また、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器の製造方法(請求項)は、保護容器のプロテクターと胴部とスカートと支持部材とからなる成形体を一体に成形し、次に、この成形体から前記支持部材を切離し、プロテクターと胴部とスカートとからなる成形体(保護容器本体)にFRP圧力容器本体を収容した後、前記支持部材を前記成形体(保護容器本体)のスカートの内側に挿入して、このスカートと前記支持部材を着脱自在に固着することを特徴とするものである。保護容器のプロテクターと胴部とスカートと支持部材とからなる成形体を一体に成形することにより、保護容器を構成する構成体を1つの工程で製作できる。そして、この成形体から前記支持部材を切り離し、保護容器本体にFRP圧力容器本体を収容した後、支持部材を保護容器本体のスカートの内側に挿入して、このスカートと前記支持部材を着脱自在に固着することにより、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器を容易に、安価に製造することができる。
【0019】
さらにまた、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器の製造方法(請求項)は、プラスチックライナーの外面にFRP層が積層されてなるFRP圧力容器本体を内部に収容して保護するプラスチック製の保護容器であって、この保護容器が円筒形状を有する胴部と、この胴部の上部に設けられたプロテクターと、この胴部の下部に設けられたスカートからなり、前記プロテクターは、保護容器に収容されるFRP圧力容器本体のバルブ位置より背が高い、2ヶ所以上の吊り上げ用貫通孔が設けられた円筒状の鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなり、前記縦壁は、この縦壁の頂部から外壁と内壁にわかれる2重構造の壁により構成され、前記外壁の下部が前記胴部と一体に接続されており、前記スカートは円筒形状からなり、このスカートの内側に前記FRP圧力容器本体の底部が地面と離れた位置に支持する支持部材が着脱自在に設けられ、この支持部材は底板と鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなる一端が開放された円筒容器状からなるものである。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
まず、本発明の実施例に用いたプラスチック製ライナ−型のFRP圧力容器本体と、このFRP圧力容器本体を収容する保護容器を製作するためのプラスチック製成形体について説明する。
本発明の実施例に用いたFRP圧力容器本体は、図14に示すような、一般家庭用の液化石油ガス(LPG)用であり、FRP圧力容器本体の直径は310mm、長さは約750mm、内容積は約50リットルの圧力容器ものである。プラスチック製ライナー22は、ポリエチレンを素材としてブロー成形で成形した厚さ3mmのものである。このライナー22の外周をFW法によりGFRPのヘリカル層23およびフープ層24で被覆した。それぞれの層の厚さは、ヘリカル層23=0.6mm、フープ層24=1.0mmである。
【0021】
このFRP圧力容器本体を収容する保護容器を製作するための成形体について、図13に示す。図13は本発明の実施例に用いた保護容器を製作するための成形体を示す図であり、図aは成形体の正面図であり、図bは成形体の右側面図であり、図cは成形体の平面図である。
本実施例では、図13に示すような、前記FRP圧力容器本体を収容できる、プロテクター5と胴部4とスカート6とからなる成形体(保護容器本体)21aと、支持部材(図1〜図5の13に相当)となる成形体21bを一体に成形した厚さ2.5mmの成形体20を、低密度ポリエチレンを素材として回転成型法で製造したものである。
この成形体20を19aの矢印の位置から切断して、プロテクターと胴部とスカートとからなる成形体(保護容器本体)21aと支持部材13とからなる成形体21bを得た。これら成形体21a、21bを本発明の実施例に用いた。
このとき、前記保護容器本体21aの円筒部に開口部12を設けるために、19bの一点鎖線部を切断した。この開口部12は、放熱により、FRP圧力容器本体内の液化石油ガスガスの気化率を高めることと、保護容器の軽量化のためである。
【0022】
次に、本発明の第1実施例から第5実施例を図示例により説明する。
図1は本発明の第1実施例のFRP圧力容器の外観を示す図であり、図2は本発明の第2実施例のFRP圧力容器の外観を示す図であり、図3は本発明の第3実施例のFRP圧力容器の外観を示す図であり、図4は本発明の第4実施例のFRP圧力容器の外観を示す図であり、図5は本発明の第5実施例のFRP圧力容器の外観を示す図である。さらに、図6〜図9は本発明の第1実施例のFRP圧力容器に用いる保護容器の詳細図であり、図10〜図12は本発明の第5実施例のFRP圧力容器に用いる保護容器の詳細図である。そして、図13は本発明の実施例に用いたFRP圧力容器の保護容器の成形体を示す図である。
【0023】
(第1実施例)
図1に示すように、本発明の第1実施例のFRP圧力容器1は、高さ875mmの保護容器3内に、前述のFRP圧力容器本体2を収容したものである。
この保護容器3は、円筒形状を有する胴部4と、この胴部4の上部に設けられたプロテクター5と、この胴部4の下部に設けられたスカート6から構成されている。
【0024】
前記胴部4には、円筒部7とこの円筒部7の上にFRP圧力容器本体の頭部鏡部2aを保護するための鏡部15が設けられている。そして、前記円筒部7にはFRP圧力容器本体2を外力から保護する特記部8が設けられている。さらに、前記円筒部には、FRP圧力容器本体2内の液化石油ガスの気化率を高めることと、保護容器3の軽量化のために開口部12設けられている。
【0025】
プロテクター5は、頂点から、外壁9aと内壁9bにわかれる2重構造の外壁9により構成され、前記外壁9aの下部は前記胴部4の鏡部15と一体に接続されており、前記内壁9bの下部はFRP圧力容器本体2の口金部25と接する状態にある。そして、前記外壁9は、円筒状の傾斜壁であり、FRP圧力容器本体2のバルブ10の位置より背が高く、2ケ所の吊り上げ用の長方形状の貫通孔11が設けられている。
【0026】
そして、スカート6は、前記胴部4の円筒部7の下部に、この円筒部7と直径が略同一の円筒から構成されており、この結果、FRP圧力容器の設置スペースを変えずに、FRP圧力容器を安定して自立できる。このとき、スカート6の円筒の直径を変えることができる。
さらに、このスカート6には、FRP圧力容器本体2の底部(底部鏡部)2bが地面と離れた位置に支持する支持部材13が設けられている。この支持部材13は、上方に開いた凹面の底板13aと、この凹面の底板13aの外周部から前記スカート6の下方に曲げられて縦壁13bを形成する一端が開放された円筒容器形状から構成されている。
この支持部材13の縦壁13bは前記スカート6と取り付け治具14(例えば、ボルトとナット)により着脱自在に固着されている。この結果、保護容器3にの内部に収容されたFRP圧力容器本体2は、前記支持部材13により安定して支持され、そして、保護容器3から着脱自在に収容されている。
【0027】
この本実施例のFRP圧力容器1の製造は、前述の図13のプロテクター5と胴部4とスカート6とからなる成形体(保護容器本体)21aに、前述の図12のFRP圧力容器本体2を挿入して、図13の支持部材となる成形体21bの開放部が下になるように、ひっくり返して、前記スカート6の内部に差し込む。そして、FRP圧力容器本体2が保護容器3内で動かないように支持した後、取り付け治具14により、支持部材13の縦壁13bとスカート6を固着して製造したものである(図1参照)。
なお、このFRP圧力容器に用いた保護容器の詳細を図6〜図9に示す。
【0028】
この製造した本実施例のFRP圧力容器について衝撃試験を行った。この衝撃試験の方法を以下に説明する。
本実施例のFRP圧力容器に、20kgの水を充填後、N2 ガスを5kgfG/cm2 で充填して衝撃試験の供試材とした。これは、FRP圧力容器に液化石油ガス(LPG)を満タンに充填した状態を模したものである。
次に、この供試材のFRP圧力容器を45°に傾斜してこのFRP圧力容器の最下端が1.5mとなるまで釣り上げた後、このFRP圧力容器をコンクリートの床に自由落下させて衝撃試験を2回行った。第1回目の衝撃試験はスカートが下になるようにして落下させ、スカートおよび保護容器全体の損傷状況を調査した。その後、このFRP圧力容器のガスリーク状態を調査した。
第2回目の衝撃試験は、第1回目の衝撃試験を行ったFRP圧力容器がガスリークしていないことを確認後、プロテクターが下になるようにして、再び落下させ、プロテクターおよびバルブの損傷状況を調査後、FRP圧力容器本体を保護容器から取り出してFRP圧力容器本体の損傷状況をさらに調査した。さらに、バルブおよびFRP圧力容器本体に損傷が無いことを確認後、65kgfG/cm2 の内圧をかけて耐圧試験を行った。
【0029】
本実施例のFRP圧力容器の衝撃試験の結果を表1に示す。
第1回目の衝撃試験では、FRP圧力容器のスカート6は破損し、FRP圧力容器本体の底部を支持する支持部材の底板13aの中央部がコンクリートの床と接触し、そして、保護容器の胴部円筒部7に亀裂の伝播が認められた。しかし、ガスリーク状態を調査したが、FRP圧力容器本体からのガスリークは認められないことを確認した。
次に行った第2回目の衝撃試験では、FRP圧力容器のプロテクター5は破損し、FRP圧力容器本体2のバルブ10がコンクリートの床と接触したが、このバルブ10は損傷しておらず使用上の問題はなかった。次に、FRP圧力容器本体2を保護容器3から取り出して、このFRP圧力容器本体3の損傷状況を目視調査したが損傷が認められなかった。そこで、このFRP圧力容器本体3に65kgfG/cm2 の内圧をかけて耐圧試験を行ったが、破壊が生じることなく、耐圧試験中のガスリークも認められなかった。
【0030】
【表1】
Figure 0004392070
【0031】
(第2実施例)
図2に示すように、本発明の第2実施例のFRP圧力容器1は、前述の第1実施例のFRP圧力容器のプロテクター5の2重構造の円筒状の縦壁9で構成される空間9c内に発泡材を充填したものである。この発泡材の充填は、保護容器3にFRP圧力容器本体2を収容して、支持部材13により固定した後に、前記空間9c内に2液混合のウレタン樹脂を流し込んで、発泡、固化させて行ったものである。このときの発泡材の密度は0.02g/cm3 と低いので、プロテクター5の重量増に、ほとんど寄与しない。
本実施例のFRP圧力容器の衝撃試験の結果を表1に示す。前述の第1実施例と異なる点のみ説明する。
このプロテクター5の2重構造の縦壁9で構成される空間9c内に発泡材を充填することにより、プロテクター5がコンクリート製の床に落下した際の衝撃エネルギーが第1実施例より多く吸収されて、保護容器3の胴部の鏡部15への亀裂伝播が防止された。そして、プロテクター5の縦壁9の変形が、局所的にバルブ側へ折れ曲がる変形(第1実施例)から、縦壁の圧縮変形に移行し、この結果より、プロテクター5の円筒状の縦壁9の直径を小さくしても、バルブを保護できることが明らかになった。
【0032】
(第3実施例)
図3に示すように、本発明の第3実施例のFRP圧力容器1は、前述の第1実施例のFRP圧力容器において、FRP圧力容器本体2の底部2bと前記支持部材13の底板13aにより構成される空間6a、6b内に発泡材を充填したものである。この発泡材の材質と充填方法は、本発明の第2実施例と同じである。
本実施例のFRP圧力容器の衝撃試験の結果を表1に示す。前述の第1実施例と異なる点のみ説明する。
このFRP圧力容器本体2の底部2bと前記支持部材13の底板13aにより構成される空間6a、6b内に発泡材を充填した構成により、スカート6がコンクリート製の床に落下した際の衝撃エネルギーが第1実施例より多く吸収されて、保護容器3の胴部の円筒部7への亀裂伝播が防止された。
【0033】
(第4実施例)
図4に示すように、本発明の第4実施例のFRP圧力容器1は、前述の第1実施例のFRP圧力容器において、支持部材13の縦壁13bと円筒形状のスカート6とを固着する際に、前記固着箇所に中空円盤状の補強リング17を新たに設けて、取り付け治具14(例えば、ボルト18aとナット18b)により着脱自在に固着したものである。この補強リング17はポリエチレンを射出成形で別途成形したものである。そして、この補強リング17は保護容器3(材質:低密度ポリエチレン)より剛性の高いものである。なお、この補強リング17に金属製リングを用いてもよい。
本実施例のFRP圧力容器の衝撃試験の結果を表1に示す。前述の第1実施例と異なる点のみ説明する。
この補強リング17により、円筒形状のスカート6が斜めにコンクリート製の床に当たった際に、このスカート6の円筒形状の断面が楕円状につぶれることが防止でき、スカートの破損はFRP圧力容器本体2の底部2bに達しなかった。さらに、スカートの円筒形状の直径を小さくしても、FRP圧力容器本体の底部を保護できることが判明した。
【0034】
(第5実施例)
図5に示すように、本発明の第4実施例のFRP圧力容器1は、前述の第1実施例のFRP圧力容器の場合と異なり、支持部材13の天地方向を逆に、すなわち、図13の支持部材となる成形体21bの開放部が上になるように、前記スカート6の内部に差し込んで、FRP圧力容器本体2が保護容器3内で動かないように支持した後、取り付け治具14により、支持部材13の縦壁13bとスカート6を固着して製造したものである(図5参照)。
そして、このFRP圧力容器に用いた保護容器の詳細を図10〜図12に示す。
本実施例のFRP圧力容器の衝撃試験の結果を表1に示す。前述の第1実施例とほぼ同様に、本実施例のFRP圧力容器は耐衝撃性に優れていることが確認できた。
【0035】
以上の結果より、本発明の実施例のFRP圧力容器は保護容器とFRP圧力容器本体は構造的に完全に分離しているので、耐衝撃性に優れていることが確認できた。
さらに、これら本発明の実施例のFRP圧力容器は、プロテクターの吊り上げ用貫通穴により、FRP圧力容器の運搬が容易となる。そして、円筒形状からなるスカートによりFRP圧力容器は安定して自立するものである。そして、プロテクターやスカートは保護容器と一体成形されているので、プロテクターやスカートの強度が安定的に長期間維持することができた。
【0036】
本実施例では保護容器の胴部に突起部や開口部を設けたが、本発明の実施例に限定されることなく、これら突起部や開口部を設けなくともよい。
さらに、プロテクター5の内壁9bの下部がFRP圧力容器本体2の口金部25と接する状態だけでなく、FRP圧力容器本体2の頭部鏡部2aと接する状態でもよく、さらには、発泡材をプロテクターの2重構造の縦壁で構成される空間9c内に充填する場合は、充填した発泡材がFRP圧力容器本体と接すれば、内壁9bの下部がFRP圧力容器本体2と接する必要がない。
さらにまた、本実施例ではプロテクターの2重構造の縦壁により構成される空間9c内や、FRP圧力容器本体の底部と支持部材の底板により構成される空間6a、6b内に樹脂発泡材を充填したが、空間内に容易に充填可能な樹脂材を用いることができる。
これに加えて、本実施例では、プロテクター5の縦壁に2ケ所の吊り上げ用の長方形状の貫通孔11が設けたが、貫通孔の形状や数は限定されるものではない。
【0037】
プロテクターの円筒状の縦壁9の直径が保護容器3の胴部の円筒部7と略同じ直径、円筒状のスカート6の直径が保護容器3の胴部の円筒部7の直径より小さい直径であっても、さらには、このスカート6が下方に開いた円筒状であっても本発明の技術的範囲である。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器(請求項1)は、FRP圧力容器本体が保護容器と構造的に完全に分離した構成であるので、落下等の衝撃による保護容器の損傷(亀裂)をFRP圧力容器本体に伝わることを防止することを可能とするものである。さらに、落下等の衝撃エネルギがFRP圧力容器本体へ伝播するのを小さくすることを可能とするものである。
FRP圧力容器本体のバルブ位置より背が高い円筒状の縦壁からなるプロテクターにより、落下等の衝撃エネルギが吸収して、バルブの損傷を最小限にすることを可能とするものである。
そして、円筒形状のスカートとこのスカートの内側に設けられた支持手段により、落下等の衝撃エネルギが吸収して、FRP圧力容器本体の底部の損傷を最小限にすることを可能とするものである。
【0039】
さらに、FRP圧力容器本体はプロテクターやスカートは胴部と一体に成形された保護容器の内部に着脱自在に収容されているので、プロテクターやスカートの強度が安定的に長期間維持され、プロテクターやスカートの耐衝撃性が低下することがない。そして、吊り上げ中にプロテクターが破損してFRP圧力容器本体が落下することもない。
これに加えて、保護容器が破損した場合でも、保護容器のみを交換することが可能であり、FRP圧力容器本体の損傷状態は保護容器からFRP圧力容器本体を取り外ずして判定することを可能とするものである。
【0040】
さらに、保護容器のプロテクターの縦壁を頂部から外壁と内壁にわかれる2重構造の壁にして、外壁の下部を保護容器の胴部と一体に接続することにより、落下等の衝撃力を保護容器の胴部に伝え、FRP圧力容器本体への衝撃エネルギの伝播をより小さくすることを可能とするものである。
【0041】
また、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器の製造方法(請求項)は、保護容器のプロテクターと胴部とスカートと支持部材とからなる成形体を一体に成形し、この成形体から保護容器本体と支持部材を切離して保護容器を製造することが可能である。この保護容器を用いることにより、本発明の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器を容易に、安価に製造することを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のFRP圧力容器の外観を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例のFRP圧力容器の外観を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例のFRP圧力容器の外観を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す図であり、図aは本発明の第4実施例のFRP圧力容器の外観を示す図であり、図bは図aのX部の部分拡大断面図である。
【図5】本発明の第5実施例のFRP圧力容器の外観を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例のFRP圧力容器の保護容器の正面図である。
【図7】本発明の第1実施例のFRP圧力容器の保護容器の右側面図である。
【図8】本発明の第1実施例のFRP圧力容器の保護容器の平面図である。
【図9】本発明の第1実施例のFRP圧力容器の保護容器の断面を示すであり、図aは図6のAA’部の断面図であり、図bは図6のBB’部の断面図であり、図cは図6のCC’部の断面図である。
【図10】本発明の第5実施例のFRP圧力容器の保護容器の正面図である。
【図11】本発明の第5実施例のFRP圧力容器の保護容器の右側面図である。
【図12】本発明の第5実施例のFRP圧力容器の保護容器の平面図である。
【図13】本発明の実施例に用いた保護容器を製作するための成形体を示す図であり、図aは成形体の正面図であり、図bは成形体の右側面図であり、図cは成形体の平面図である。
【図14】FRP圧力容器本体の断面の構成を示す図である。
【図15】従来のFRP圧力容器に、プロテクターとスカートを設けられた状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1:FRP圧力容器
2:FRP圧力容器本体
2a:FRP圧力容器本体の頭部鏡部
2b:FRP圧力容器本体の底部(FRP圧力容器本体の底部鏡部)
3:FRP圧力容器の保護容器
4:FRP圧力容器の保護容器の胴部
5:プロテクター
6:スカート
6a:空間
6b:空間(中央部)
7:円筒部
8:突起部
9:縦壁
9a:外壁(縦壁)
9b:内壁(縦壁)
9c:空間
10:バルブ
11:吊り上げ用貫通孔
12:開口部
13:支持部材
13a:支持部材の底板
13b:支持部材の縦壁13b
14:取り付け治具
15:FRP圧力容器の保護容器の鏡部
16:発泡材
17:補強リング
18a:ボルト
18b:ナット
19a:切断部
19b:切断部
20:保護容器用の成形体
21a:保護容器用の成形体の上部
21b:保護容器用の成形体の下部(支持部材)
22:プラスチック製ライナー
23:FRPヘリカル層
24:FRPフープ層
25:口金部
26:従来のFRP圧力容器
27:FRP圧力容器本体の頭部鏡部
28:FRP圧力容器本体の底部鏡部
29:プロテクター
30:スカート

Claims (8)

  1. プラスチック製ライナーの外面にFRP層が積層されてなるFRP圧力容器本体がプラスチック製の保護容器の内部に着脱自在に収容されたFRP圧力容器であって、
    前記保護容器が円筒形状を有する胴部と、この胴部の上部に設けられたプロテクターと、この胴部の下部に設けられたスカートからなり、
    前記プロテクターは、前記FRP圧力容器本体のバルブ位置より背が高い、2ヶ所以上の吊り上げ用貫通孔が設けられた円筒状の鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなり、
    前記縦壁は、この縦壁の頂部から外壁と内壁にわかれる2重構造の壁により構成され、前記外壁の下部が前記保護容器の胴部と一体に接続されており、
    前記スカートは円筒形状からなり、このスカートの内側に前記FRP圧力容器本体の底部が地面と離れた位置に支持する支持手段が設けられていることを特徴とする耐衝撃性に優れたFRP圧力容器。
  2. 前記FRP圧力容器本体の底部の支持手段が、底板と、鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなる一端が開放された円筒容器形状の支持部材からなり、この支持部材の底板が前記FRP圧力容器本体の底部を支持すると共に、前記支持部材の縦壁と前記スカートとが着脱自在に固着される構成である請求項記載の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器。
  3. 前記FRP圧力容器本体の底部の支持手段が、上方に開いた凹面の底板と、この凹面の底板の外周部から前記スカートの下方に折り曲げられて縦壁を形成する一端が開放された円筒容器形状の支持部材からなり、この支持部材の凹面の底板が前記FRP圧力容器本体の底部を支持すると共に、前記支持部材の縦壁と前記スカートとが着脱自在に固着される構成である請求項記載の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器。
  4. 前記FRP圧力容器本体の底部の中央部と前記支持部材の底板に構成される空間を有する請求項2又は3に記載の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器。
  5. 請求項に記載の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器において、前記プロテクターの2重構造の縦壁で構成される空間内に樹脂材が充填されてなる耐衝撃性に優れたFRP圧力容器。
  6. 請求項2乃至4のいずれかに記載の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器において、前記プロテクターの2重構造の縦壁で構成される空間内、又は/および、FRP圧力容器本体の底部と前記支持部材の底板により構成される空間内に樹脂材が充填されてなる耐衝撃性に優れたFRP圧力容器。
  7. 請求項2乃至4のいずれかに記載の耐衝撃性に優れたFRP圧力容器の製造方法であって、
    前記保護容器のプロテクターと胴部とスカートと支持部材とからなる成形体を一体に成形し、次に、この成形体から前記支持部材を切離し、プロテクターと胴部とスカートとからなる成形体(保護容器本体)にFRP圧力容器本体を収容した後、前記支持部材を前記成形体(保護容器本体)のスカートの内側に挿入して、このスカートと前記支持部材を着脱自在に固着することを特徴とする耐衝撃性に優れたFRP圧力容器の製造方法。
  8. プラスチックライナーの外面にFRP層が積層されてなるFRP圧力容器本体を内部に収容して保護するプラスチック製の保護容器であって、
    この保護容器が円筒形状を有する胴部と、この胴部の上部に設けられたプロテクターと、この胴部の下部に設けられたスカートからなり、
    前記プロテクターは、保護容器に収容されるFRP圧力容器本体のバルブ位置より背が高い、2ヶ所以上の吊り上げ用貫通孔が設けられた円筒状の鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなり、
    前記縦壁は、この縦壁の頂部から外壁と内壁にわかれる2重構造の壁により構成され、前記外壁の下部が前記胴部と一体に接続されており、
    前記スカートは円筒形状からなり、このスカートの内側に前記FRP圧力容器本体の底部が地面と離れた位置に支持する支持部材が着脱自在に設けられ、
    この支持部材は底板と鉛直壁又は傾斜壁の縦壁からなる一端が開放された円筒容器状からなる耐衝撃性に優れたFRP圧力容器用保護容器。
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