JP4389589B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
また、従来の電動パワーステアリング装置には、操舵部材の回転方向とは反対方向のモータ動力(反力)を操舵軸に作用させることにより、操舵部材がその中立位置で落ち着く、所謂中立感をドライバーに与えるように構成されたものが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。具体的には、この従来装置では、運転操作に伴って変動する、例えば操舵部材に対する操舵トルクを検出し、このトルク検出値が小さな範囲内の値であることを判別したときに、その検出値をパラメータxとする関数f(x)で規定される反力をモータから操舵軸に付与することでドライバーに中立感を与えるようになっていた。
一端部及び他端部が、それぞれ操舵部材側及び操向車輪側に連結されるトーションバーを備えた操舵軸と、前記操舵部材の舵角を検出する舵角検出器と、前記トーションバーに作用したトルクを検出するトルク検出器と、前記電動モータの駆動制御を行う制御装置とを備え、前記制御装置は、前記舵角検出器にて検出された舵角θに基づき前記操舵部材がその中立位置付近の所定の角度範囲にあることを検知し、かつ前記トルク検出器にて検出されたトルクTが所定のトルク範囲にあることを判別した場合、さらに、前記舵角θ及びトルクTに基づいて、前記操舵部材の回転方向と前記トーションバーにおける操舵部材側からみたときのトルクの作用方向とが互いに同じ方向であると判別したことを条件として、前記舵角θに応じた反力が前記操舵軸に付与されるように前記電動モータの駆動制御を行うことを特徴とするものである。
この場合、高速走行中の車両の操舵軸に対し適切な反力が付与されることとなり、中立感の良し悪しが判別され易い速度域での操舵感の改善をより確実に行うことができる。
また、平歯車状のターゲット板34〜36に代えて、スリット状の多数の孔が周方向に等間隔で形成されたリング状のターゲットや、外周面に磁極のN・Sを交互に配置したターゲットを用いることもできる。
また、これらの磁気センサA1〜A3,B1〜B3の出力(図1におけるトルク検出器3T及び舵角検出器3Sの各出力に相当する。)は、A/Dコンバータ等(図示せず。)を介して、図1に示す制御装置10内の演算部11に入力される。
さらに、第2ターゲット板35の歯数(=35)が第1ターゲット板34の歯数(=36)より1少ないことにより、磁気センサA2,B2の出力は、磁気センサA1,B1の出力と比べて、入力軸32の回転量(2π/36)当たりに((2π/36)−(2π/35))の位相ずれを生じ、入力軸32の1回転で元に戻る。従って、予め入力軸32の絶対回転位置と上記位相のずれとの関係を調べてテーブル化しておくことにより、位相ずれから入力軸32の絶対回転位置、ひいては操舵部材1の中立位置からの絶対回転角(舵角)を割り出すことができる。このようなテーブルは、制御装置10の後述のデータ記憶部に予め格納されている。
また、制御装置10には、不揮発性メモリなどにより構成されたデータ記憶部(図示せず)が設けられており、このデータ記憶部には、電動モータ6の駆動制御に必要なプログラムやテーブル化された情報等が予め格納され、さらには、当該装置10の各部での演算結果などや上記車速センサ21等からの車両の走行状態等を示す情報が適宜記憶される。
演算部11では、操舵部材1の中立位置からの第1ターゲット板34,第2ターゲット板35,第3ターゲット板36の角変位をそれぞれθ1,θ2,θ3としている。また、上記磁気センサA1,B1の出力する信号は一方がsinθ1、他方がcosθ1であるから、第1ターゲット板34が磁気センサB1から磁気センサA1の方向へ回転する場合、磁気センサA1,B1の各出力VA1 ,VB1 は、VA1=sinθ1、VB1=cosθ1とみなすことができる。上記データ記憶部には、予め、センサ出力の中点電圧値を差し引いた磁気センサA1の出力とsin波とを対応させた参照テーブル(sin近似テーブル)が記憶されており、磁気センサA1の出力をsin値に近似させるようにしてある。また、同様に、センサ出力の中点電圧値を差し引いた磁気センサB1の出力とcos波とを対応させた参照テーブル(cos近似テーブル)も記憶されており、磁気センサB1の出力をcos値に近似させるようにしてある。
同様にして、角変位θ2及びθ3を求めることができる。
さらに、演算部11では、求めた角変位θ1〜θ3を次の(1)式及び(2)式に代入することにより、ドライバーのハンドル操作に応じて操舵部材1側から作用する操舵トルクや操向車輪9側から逆入力される路面抵抗などに起因する外乱トルクに応じて操舵軸3のトーションバー31に作用したトルク演算値(検出トルク)T及び操舵部材1での中立位置からの舵角演算値(検出舵角)θが算出されるようになっている。但し、K1,K2は定数である。
T=K1(θ1−θ3) ...(1)
θ=K2(θ1−θ2) ...(2)
具体的にいえば、反力電流値設定部15は、検出舵角θ及び検出トルクTが図4(a)の斜線部に示す範囲にあることを検知したときに、上記中立感を体感させるための反力が発生するよう反力電流値を決定している。すなわち、反力電流値設定部15は、検出舵角θが所定の角度範囲(例えば、±10(deg))にあることを検知し、かつ検出トルクTが所定のトルク範囲(例えば、±2(Nm))にあることを判別し、さらにはこれら検出舵角θ及び検出トルクTが図4(a)の第1及び第3象限、つまり操舵部材1の回転方向とトーションバー31における操舵部材1側からみたときのトルクの作用方向とが同じ方向であることを判別した場合に、その検出トルクTはドライバーの運転操作に応じて操舵部材1に加えられた操舵トルクであると判断して、電動モータ6を駆動して反力を操舵軸3に与えるように構成されている。また、この検出舵角θ及び検出トルクTに基づく反力付与は、反力電流値設定部15が上記速度Vが所定の速度(例えば、60km/h)以上であることを判別した場合に、反力付与を行う判断をするよう構成されており、操舵部材1に対する車両挙動の変化が現れ易い速度域で車両が走行されている場合にのみ、ドライバーに適切な中立感を体感させうるようになっている。
また、反力電流値設定部15は、検出舵角θ及び検出トルクTが図4(a)に示した斜線部に対応する角度範囲及びトルク範囲外の値であることを判別した場合には、その検出トルクTは操向車輪9側からの外乱トルクによるものであると判断して、反力を付与するのを停止すべく反力電流値の設定を行わない。
また、本実施形態では、制御装置10は車両の速度が所定の速度以上であることを判別した場合に反力を操舵軸3に付与しているので、高速走行中の車両の操舵軸3に対し適切な反力を与えることができ、中立感の良し悪しが判別され易い速度域での操舵感の改善をより確実に行うことができる。
本実施形態では、図5(a)の実線41にて示すように、反力電流値設定部15は検出舵角θが0から所定の角度(例えば、5(deg))以下であることを判別したときには、上記実施形態と同様に、検出トルクTが所定のトルク範囲にあることを検知したときに反力電流値を定めている。但し、この実施形態では、反力電流値設定部15は検出舵角θに比例して増加するように反力電流値を設定しており、上記実施形態と異なり、検出舵角θに応じて直線的に変化する反力が操舵軸3に付与されるようになっている。
また、図5(b)の実線43に示すように、上記車速ゲイン設定部16は、速度Vが200(km/h)以下であることを検知すると、その速度Vに応じてゲイン値を変更することなく、同一の80%のゲイン値を乗算器19に出力している。
また、車速ゲイン設定部16において、図5(b)の点線44に示すように、速度Vが低速度域(例えば、0〜40(km/h))にある場合にのみ、速度Vに応じて漸次減少するゲイン値を選んで乗算器19に出力させることもできる。しかしながら、同図の実線43に示したように、車速ゲイン設定部16が同一のゲイン値を乗算器19に出力する場合の方が、モータ動力によるトルクのリニアリティ低下を防げる反力制御を容易に行える点で好ましい。
図6(a)は実施形態1または2に示した本発明の制御装置での操舵角度と操舵(体感)トルクとのシミュレーション結果を示す図であり、図6(b)は従来相当品での操舵角度と操舵(体感)トルクとのシミュレーション結果を示す図である。図において、これらのシミュレーションでは、車両が一定速度V(例えば、100(km/h))で走行している場合において、操舵部材1の操舵角度を変更したときにドライバーが当該操舵部材1を介して体感する操舵(体感)トルクを所定の演算によって仮想的に求めた。
図6(a)に示すように、本発明品では、操舵部材1の中立位置付近での体感トルクの勾配が図6(b)に示した従来相当品のものより大きくなっている。つまり、ドライバーに操舵部材1の中立位置が明確に判別されるような反力を付与できることが明らかとなり、本発明品では中立感を確実に改善できることが検証された。
また、上記の説明では、反力電流値設定部が検出舵角に応じた反力を設定する構成について説明したが、検出トルクをも用いて反力を設定する構成でもよい。
3 操舵軸
31 トーションバー
6 電動モータ
9 操向車輪
10 制御装置
21 車速センサ
3T トルク検出器
3S 舵角検出器
Claims (2)
- 電動モータを用いて操舵補助を行う電動パワーステアリング装置であって、
一端部及び他端部が、それぞれ操舵部材側及び操向車輪側に連結されるトーションバーを備えた操舵軸と、
前記操舵部材の舵角を検出する舵角検出器と、
前記トーションバーに作用したトルクを検出するトルク検出器と、
前記電動モータの駆動制御を行う制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記舵角検出器にて検出された舵角θに基づき前記操舵部材がその中立位置付近の所定の角度範囲にあることを検知し、かつ前記トルク検出器にて検出されたトルクTが所定のトルク範囲にあることを判別した場合、さらに、前記舵角θ及びトルクTに基づいて、前記操舵部材の回転方向と前記トーションバーにおける操舵部材側からみたときのトルクの作用方向とが互いに同じ方向であると判別したことを条件として、前記舵角θに応じた反力が前記操舵軸に付与されるように前記電動モータの駆動制御を行うことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記制御装置には、前記操向車輪を設けた車両の速度を示す車速信号が入力されるとともに、
前記制御装置は、前記速度が所定の速度以上であることを判別した場合に、前記反力を前記操舵軸に与えることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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