JP4389502B2 - Uoe鋼管端面仕上げ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、UOE鋼管端面仕上げ機において、鋼管端面をバイトで切削加工した際に発生するバイト欠落部や切削屑が管内に入りこみ、管内面にバイト用倣いロールで噛みこまれるのを防止する機構を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
UOE鋼管の管端部は、端面仕上げ機により円周溶接用の開先加工が行われる。管端部の開先加工には加工精度を確保するため切削用バイトを鋼管端面の所定位置に倣わせる倣いローラが使われる。
【0003】
図5は、端面仕上げ機の概略構造を示す図で、図において21は端面仕上げ機、22は面板、23a,23bは切削用バイト、24は面板駆動用モータ、25は出力軸、26a、26bは減速機,27は鋼管、28は倣いローラを示す。
【0004】
端面仕上げ機21は、切削用バイト23a,23bを取付けた面板22を有し、出力軸25に取付けられた面板22には回転駆動用モータ24の駆動力が減速機26a,26bを経て伝達され、鋼管27の端面を研削するように回転する。
【0005】
鋼管27の端面切削において、所定の形状に切削できるように切削用バイト23aの下方に倣いローラ28を配置し、切削用バイト23aの鋼管端面に対する位置決めを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した装置を用いて、鋼管端面に開先を設ける際、切削屑が鋼管内部に入り込み鋼管内部の清掃が必要になったり、切削加工中にバイトが破損し、その欠落した小片が鋼管内部に落下し、倣いローラと鋼管内面壁との間に噛みこまれることが生じる。
【0007】
倣いローラは、鋼管端部に取付けられ開先部に近いため、バイトの小片が鋼管内面に噛みこまれると、噛みこまれた状態で溶接されることになり、バイトと鋼管との成分組成の相違からX線検査などで溶接欠陥と判断される場合がある。
【0008】
そこで、本発明は、切削屑が鋼管内面に侵入するのを防止したり、鋼管端面を切削加工中にバイトの小部分が欠損し、倣いローラと鋼管内壁間に挟まれ、かみこまれるのを防止する機構を有するUOE鋼管端面仕上げ機を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は以下の手段により解決される。
【0010】
1.駆動機構により回転する面板に、管端面切削用のバイトと、被加工管の管端内面に当接する倣いローラとが設けられたUOE鋼管端面仕上げ機において、
一部に倣いローラ挿通用の切欠部を有し、被加工管の管端内側に内蓋状に挿入配置されるよう前記面板に同心円状に保持されるゴム状弾性体からなる遮蔽用円板と、
該遮蔽用円板を貫いて被加工管の管端内に導かれ、管端面側に向けて先端のエア噴射口から前記倣いロール及び/又は切欠主部にエアを噴射するためのエア供給手段とを備えたUOE鋼管端面仕上げ機。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。本発明はUOE鋼管端面仕上げ機の面板に、その直径がほぼ切削加工される鋼管内径寸法となる円板を同心円状に、且つ前記鋼管に対し内蓋となるように取付け、更に、前記鋼管内部から倣いロール側にエアを噴出する機構を設け、切削屑や欠落するバイト小片を前記鋼管の外部に吹き飛ばすようにする。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る鋼管端面仕上げ機の構造を示す概略部分断面図で、図において1は鋼管端面仕上げ機、2は面板、3a,3bは切削用バイト、4は面板駆動用モータ、5は出力軸、6a、6bは減速機,7は鋼管、8はエアパージヘッダ、9はロータリージョイント、10は遮蔽用円板部、11はエア配管、12は倣いローラを示す。
【0013】
鋼管端面仕上げ機は、切削屑や欠落したバイトの小片が鋼管内側に入りこむのを防止するため、遮蔽用円板部10とエアの供給手段を備える。
【0014】
遮蔽用円板部10はほぼ切削加工される鋼管の内側断面積に等しい面積を有し、鋼管端面仕上げ機1の面板2に取付けられ、面板2と共に回転する。
【0015】
エアの供給手段はエア配管11とエアパージヘッダ8を有し、エア配管11は出力軸5の中心軸部を導通し、一方の端部に工場内のエア配管(図示しない)に連結されるロータリージョイント9を有し、他方の端部にエアパージヘッダ8を有する。出力軸5が回転するとエア配管11も同期して回転するので、エアパージヘッダ8から倣いローラ12に向かって常にエアが噴出する。出力軸5の中心軸部を穿孔してエア配管11の替わりとしても良い。
【0016】
面板2には出力軸5に取付けられ回転駆動用モータ4の駆動力が減速機6a,6bを経て伝達され、鋼管7の端面を切削用バイト3a,3bが研削するように回転する。
【0017】
図2は本発明の一実施例に係る鋼管端面仕上げ機の遮蔽用円板部の概略構造を示す側断面図で、遮蔽用円板部10は円板10a,10b,10cを有する3層構造で、エア配管11に締結される円板10dに複数のボルト13で結合される。
【0018】
円板10aは遮蔽用円板で切削屑や欠落したバイトの小片が被切削加工される鋼管内部に侵入するのを防止するためのもので、前記鋼管が真円度に劣る場合でも円滑に回転するように前記鋼管の内部直径よりやや小さめな直径寸法とすることが好ましい。
【0019】
また、円板10aは鋼管と接触した際、鋼管内面に疵を与えないように鋼管より軟らかく変形が容易な素材、例えば、ゴム状弾性体や厚皮などで製作することが好ましく、ゴム状弾性体の場合、厚みは5〜9mm,好ましくは6mmとすることが好ましい。
【0020】
円板10b,10cはゴム状弾性体など柔らかな素材で作られた円板10aを回転中に変形しないように保持し、円板10dに締結することを目的とし、鋼板など硬質な素材で製作することが好ましい。
【0021】
尚、本発明における遮蔽用円板は3層構造に限定されるものでなく、適切な素材や寸法形状を選定することが可能で、例えば、円板10aをエア配管11に直接締結しても良い。
【0022】
図3は上述した遮蔽用円板部10と切削加工される鋼管7の位置関係を説明する平面図と部分側断面図で、平面図は鋼管端面仕上げ機に取付けられた鋼管7の非切削側の端面から観察した場合を模式的に示す。
【0023】
円板10aには倣いローラ12と接触しないように切欠き部を設ける。
【0024】
部分断面図は倣いローラ12、円板10aとエアパージヘッダ8の鋼管管軸方向における位置関係を示し、切削屑やバイトの欠落部が倣いローラ12に接触する鋼管7の内壁面に噛み込まれるのを防止するため、円板10aをその内面が倣いローラの内側面と同じ平面内、もしくは、倣いローラの内側面より鋼管7の端面1側になるように配置する。
【0025】
倣いローラの内側面と同じ平面内とする場合は鋼管端面から30mm内側に入り込んだ位置に円板10aの内面が位置するようにすることが好ましい。
【0026】
円板10aの直径寸法は、鋼管内壁に円板10aが接触しないように、鋼管の真円度を考慮して最大3mm程度の隙間が生じるように設定することが望ましい。
【0027】
更に、倣いローラ12のための切欠部から、切削屑やバイトの欠落部が円板10aの外面側に入り込むのを防止するため、エアを倣いローラ12の外側面の下方から鋼管7の端面1側に向けて吹きつける。エアはエア配管11の先端に取付けたエアパージヘッダー8から噴出させる。
【0028】
尚、円板10aは面板2を回転させる出力軸5と同期回転する円板10bにボルト結合されるので、面板2に取付けられた倣いロール12、円板10aの切欠部とエアパージヘッダー8との位置関係は、面板2が回転しても変化しない。
【0029】
図4に本発明の一実施例に係る鋼管端面仕上げ機の斜視外観図を示す。本発明は対象とする鋼管を特に規定しないが、鋼管内面側の清掃のために人が入り込むのが困難な管径の鋼管、例えば16〜34インチの鋼管に対して用いるのが有効である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、簡便な機構にも拘わらず、鋼管端面の切削加工で発生する切削屑やバイト欠落部が鋼管内面に噛みこまれることが防止されので、鋼管内面側から切削屑を除去するための清掃員が不要となり、また健全な円周溶接部が得られ産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る鋼管端面仕上げ機の概略構成を示す図。
【図2】本発明の一実施例に係る鋼管端面仕上げ機の遮蔽用円板部の構成を示す側断面図。
【図3】本発明の一実施例に係る鋼管端面仕上げ機の遮蔽用円板部の平面図と部分断面図。
【図4】本発明の一実施例に係る鋼管端面仕上げ機の斜視外観図。
【図5】従来の鋼管端面仕上げ機の構成を示す側断面図。
【符号の説明】
1 鋼管端面仕上げ機
2 面板
3a,3b 切削用バイト
4 面取り駆動用モータ
5 出力軸
6a,6b 減速機
7 鋼管
8 エアパージヘッダ
9 ロータリージョイント
10 遮蔽用円板部
10a,10b,10c,10d 円板
11 エア配管
12 倣いローラ
21 鋼管端面仕上げ機(従来例)
22 面板(従来例)
23a,23b 切削用バイト(従来例)
24 面取り駆動用モータ(従来例)
25 出力軸(従来例)
26a,26b 減速機(従来例)
27 鋼管(従来例)
28 倣いローラ(従来例)
Claims (1)
- 駆動機構により回転する面板に、管端面切削用のバイトと、被加工管の管端内面に 当接する倣いローラとが設けられたUOE鋼管端面仕上げ機において、
一部に倣いローラ挿通用の切欠部を有し、被加工管の管端内側に内蓋状に挿入配置 されるよう前記面板に同心円状に保持されるゴム状弾性体からなる遮蔽用円板と、
該遮蔽用円板を貫いて被加工管の管端内に導かれ、管端面側に向けて先端のエア噴 射口から前記倣いロール及び/又は切欠主部にエアを噴射するためのエア供給手段 とを備えたUOE鋼管端面仕上げ機。
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JP2003203001A JP4389502B2 (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | Uoe鋼管端面仕上げ機 |
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