JP4387326B2 - 台車式トンネル炉 - Google Patents

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Description

本発明は台車式トンネル炉に関する。より詳しくは、加熱により有害物質や化学物質を発生する被加熱物を加熱処理する台車式トンネル炉に関する。
一般的にセラミックコンデンサや電子部品用セラミックの焼成、または電池材料や薬品類など化学原料の熱処理、あるいは、廃棄物の無害化や減容化を行うために直接燃焼型連続式トンネルキルンやラジアントチューブバーナを設けた連続式トンネルキルンが用いられている。上記のような被加熱物は加熱することで有害物質あるいは化学物質(以後、蒸発物という)を大量に発生させる。蒸発物としては、例えば、電子部品用セラミックではバインダとして含有されているアルコール類など、電池材料や薬品類では塩化水素、アミン類、硫化水素など、廃棄物ではダイオキシンに代表されるハロゲン化物などを挙げることができる。これらの蒸発物は付帯する排ガス処理設備などで無害化されてから外部環境へ放出されるが、直接燃焼型連続式トンネルキルンでは、バーナなどの加熱手段から生じる燃焼ガスと同時に蒸発物を吸引して排ガス処理設備で処理する構成であるために、大容量の排ガス処理設備を必要とし設備投資が莫大なものとなっていた。また、蒸発物が水素含有ガスのような可燃性物質の場合には燃焼ガスに含まれる酸素と反応して過剰燃焼などの不具合を生じるおそれがあった。一方、ラジアントチューブバーナを設けた後者ではこれらの問題は解消されるもののキルンそのものが極めて高価であるので、経済的に適当ではないという問題があった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、被加熱物を加熱して発生する有害物質や化学物質(蒸発物)を無害化処理する排ガス処理設備を小容量化して設備費用を低減できる台車式トンネル炉を提供することである。
本発明の台車式トンネル炉は、一端に被加熱物を積載した台車の入口を他端に該台車の出口を有し少なくとも予熱帯と焼成帯とを有する炉本体と、この炉本体を貫通して敷設された該台車の移行路と、炉本体内の移行路上に台車列として収容された複数の台車と、を有し被加熱物を加熱焼成する台車式トンネル炉において、炉本体内に配置されこの炉本体の内部空間を加熱手段を備える加熱領域と台車列を収容し被加熱物を加熱処理する加熱処理領域とに区画するマッフルと、加熱処理領域で被加熱物から発生する蒸発物を排気する第1の排気経路と、加熱領域で発生する燃焼ガスを排気する第2の排気経路とを備え、加熱処理領域は予熱帯に対応する予熱領域と、焼成帯に対応する焼成領域とからなり、予熱領域で被加熱物から発生する蒸発物は、該予熱領域の高温側に設けた第1のマッフル内排気通路を介して第1の排気経路に介装される第1の排ガス処理装置で燃焼処理されることを特徴とする。
本発明の台車式トンネル炉は、炉本体の内部がマッフルで加熱領域と加熱処理領域とに区画されているので、加熱処理領域で発生する有害物質や化学物質など(蒸発物)を含む排気と、バーナなどの加熱手段から発生する燃焼ガスとを分離することができる。そして、蒸発物を含む排気のみを排ガス処理することができるので、排ガス処理装置を小規模で効率的なものとすることが可能であり設備費用を大幅に削減できる。
本発明の台車式トンネル炉において、加熱処理領域は予熱帯に対応する予熱領域と、焼成帯に対応する焼成領域とからなっているので、予熱領域で被加熱物から発生する蒸発物はこの予熱領域の高温側に設けた第1のマッフル内排気通路を介して第1の排気経路に介装される第1の排ガス処理装置で燃焼処理することができる。また、焼成領域で被加熱物から発生する蒸発物は焼成領域の高温側に設けた第2のマッフル内排気通路を介して第1の排気経路に介装される第2の排ガス処理装置で燃焼処理することができる。
被加熱物が含有する有害物質の大半は予熱段階で蒸発物として発生する。しかし、予熱温度では発生した有害物質を全て無害化することは困難であるから、更に高温で燃焼する第1の排ガス処理装置へ導入する。この時、蒸発物を含む排気を予熱領域の高温側から吸引することで、予熱領域の入り側近傍で発生した有害物質(低温で蒸発する)は予熱領域内を流通する間に加熱されて分解したり酸化したりして無害化することができる。従って、第1の排ガス処理装置はさらに小規模なものとすることができる。
上記のように蒸発物の大半は予熱領域で発生し、第1の排ガス処理装置で無害化処理されるが、予熱温度よりも高温で発生する蒸発物や、予熱領域から焼成領域へ侵入した排気は焼成領域の高温側に設けられた第2のマッフル内排気通路から第2の排ガス処理装置へ導入されて加熱処理される。この第2の排ガス処理装置は極めて簡素なものでよいので第1の排ガス処理装置をも含めた全体の排ガス処理設備費用を抑制することができる。
また、予熱領域で発生した蒸発物は第1の排ガス処理装置とこの第1の排ガス処理装置と排気通路によって直列に連通されている第2の排ガス処理装置によって順次燃焼処理されるようにしてもよい。排ガス処理装置をこのような構成とすることで大量に排出される予熱領域からの蒸発物を効率よく完全に無害化することができる。
本発明の台車式トンネル炉において、加熱手段により発生する高温ガスや燃焼ガスは、加熱領域の低温側に設けた排気通路を通って第2の排気経路を介して炉本体の外部へ排出されることが望ましい。加熱領域の排気ガスを低温側から吸引することで低温側へ高温の燃焼ガスを通過させることができ、加熱処理領域内の温度分布を均一化すると共に、加熱手段の熱効率を向上することができ省エネルギ効果を得ることができる。
本発明の台車式トンネル炉は、炉本体は複数の炉体ユニットで構成され、また、マッフルは長手方向の両端部にフランジ部を有する複数のマッフルユニットで構成されており、加熱によるマッフルの熱膨張を吸収する膨張吸収手段を備えることが望ましい。膨張吸収手段は、炉体ユニットを接続する接続部に固設されフランジを支持する支持部材と、隣接するマッフルユニットの相対向するフランジにおいて、外周側で当接し内周側では所定のすき間を隔てて対向するように形成されたフランジと、対向するフランジに挟持される変形自在のシール材と、から構成することが好ましい。このような構成の膨張吸収手段を有するマッフルは、加熱により生じる長手方向の熱膨張を各マッフルユニットの接続部毎に分割して吸収することとなるのでマッフルの変形や破損を生じることがなく、また、安価に作製することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図1〜5を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる台車式トンネル炉を模式的に示す断面図である。
まず、好適な態様の台車式トンネル炉の構成について説明する。図1に示すように、台車式トンネル炉10は、炉本体12の入口側には入口置換室14が、また、出口側には出口置換室17が接続されており、炉本体12は台車の進行方向に沿って順に予熱帯16、焼成帯18、冷却帯20が設けられている。予熱帯16と焼成帯18には炉本体12の内部空間を加熱領域22と加熱処理領域24とに区画するマッフル26が設けられている。加熱領域22の予熱帯16には複数個のヒータHが、また、焼成帯18には複数個のバーナBが設置されており、被加熱物Mをマッフル26を介して間接加熱するようになっている。
炉本体12の床部には台車走行用のレール28が炉本体12を貫通して敷設されている。この台車式トンネル炉10では、複数台の台車Dを炉長方向に連なった台車列として炉本体12内を移動させることにより、台車D上に積載した被加熱物Mを加熱処理するようになっている。
図2は、図1のX−X断面(ただし、排気通路42、46も断面図中に示した)を示す概略図であり、図3は、図1のY−Y断面を示す概略図である。
台車Dの左右の両側縁部には遮蔽板32が台車の全長にわたって付設されている。一方、炉本体12には受け樋34が炉壁12aの左右両側に入口から出口まで延設されており、受け樋34にはシールサンドが満たされている。台車Dが炉本体12に装入されると遮蔽板32の先端がサンドシールの中に沈潜して炉内を移動することになるので、遮蔽板32は炉内の熱気が台車Dの側縁部から台車の下部へ流入することと、後述する冷却空気の炉内への侵入を防止している。また、台車Dの前後の縁部には隣接する台車と嵌合して炉内の熱気が台車の下部へ流入することと、冷却空気の炉内への侵入とを防止する当接部(図示せず)が形成されている。さらに台車Dの下部には冷却用の空気が導入されて車輪や台車フレームの変形や溶損を防止するようになっている。
マッフル26はステンレスなどの耐熱性金属板で断面凹型のチャンネル状に形成されており、上記のような構成を有する複数台の台車を台車列として収容している。このためマッフル26は炉床30と台車Dの上面Daとでほぼ密閉された加熱処理領域24を形成すると同時に、炉本体12の炉壁12aとマッフル26との間に加熱領域22を形成する。なお、加熱処理領域24は冷却帯20の冷却空間に連通している。
次に各領域で発生する蒸発物などの排気経路について説明する。
第1の排気経路Iは、主として加熱処理領域24に開口するマッフル内排気通路42、44および冷却帯排気通路38、排ガス処理装置52、54とから構成されている。加熱処理領域24は予熱帯16に対応する予熱領域24aと、焼成帯18に対応する焼成領域24bとからなっており、予熱領域24aで被加熱物Mから発生する蒸発物G1は矢印アに沿って流動し、予熱領域24aの高温側(焼成帯18の近傍)に設けた第1のマッフル内排気通路42を通って第1の排ガス処理装置52へ導入される。そして蒸発物G1中の有害物質は第1の排ガス処理装置52で燃焼処理される。また、焼成領域24bで被加熱物Mから発生する蒸発物G2は矢印イに沿って流動し、焼成領域24bの高温側(冷却帯20の近傍)に設けた第2のマッフル内排気通路44を介して第2の排ガス処理装置54へ導入されて蒸発物G2中の有害物質が燃焼処理されるようになっている。
ここで、排ガス処理装置52、54は、直接燃焼タイプの排ガス処理装置であり、蒸発物G1中のダイオキシンや未燃焼の一酸化炭素ガスなどの有害物質を800℃以上の高温で分解したり、あるいは燃焼させて安定した酸化物などとして無害化する装置である。
第1の排ガス処理装置52と第2の排ガス処理装置54とは排気通路62によって直列に連通されている。従って、第2の排ガス処理装置54で処理された蒸発物G1とG2とは完全に灰化しており、バグフィルタあるいはサイクロンなどの集塵装置56で灰分を除去することにより、無害化された排気(例えば、水分や炭酸ガス)のみを煙突58から外部へ放出することができる。
被加熱物Mは台車Dに積載されてこの加熱処理領域24を移動する間に予熱帯16ではヒータHにより、また、焼成帯18ではバーナBによりマッフル26を介して間接的に加熱される。被加熱物Mに含有される蒸発物は、温度の上昇に伴って蒸発量を増し予熱領域24a内に充満する。第1のマッフル内排気通路42は予熱領域24aの高温部に開口しているので、蒸発物G1を効率よく捕集して第1の排ガス処理装置52へ送給することができる。蒸発物G1の大半は被加熱物Mが予熱領域24aを移動する間に発生して第1の排ガス処理装置52で処理される。また、予熱温度よりも更に高温でなければ発生(蒸発)しない蒸発物は焼成領域24bで発生するが、第1のマッフル内排気通路42で捕捉されずに予熱領域24aから焼成領域24bへ侵入した蒸発物G1とともに、その大半は焼成領域24bで分解したり酸化したりして無害化される。このように焼成領域24bの高温部に設けた第2のマッフル内排気通路44を通って第2の排ガス処理装置54へ送給される蒸発物G2は少量でありかつ相当量が無害化されているので、第2の排ガス処理装置54は簡便で小容量のものでよい。
なお、冷却帯20では、第2のマッフル内排気通路44で捕捉されずに焼成領域24bから冷却空間へ侵入した蒸発物G2を冷却空気(矢印ウ)とともに冷却帯20の高温側に設けた排気通路38から第2の排ガス処理装置54へ導入するようにしてもよい。このような排気経路とすることで蒸発物をより完全に処理することができる。
第2の排気経路IIは、主として加熱領域22に開口している排気通路46、48から構成されている。加熱領域22の予熱帯16で発生する排気ガスg1(加熱空気のみ)は加熱領域22の低温側(入口近傍)に開口している排気通路46を介してブロワ60で吸引して煙突58から排出する。また、加熱領域22の焼成帯18で発生する燃焼ガスg2は、焼成帯18の低温側(予熱帯近傍)の加熱領域22に設けた排気通路48を介して同様に煙突58から排出する。
以上のように図1に示す台車式トンネル炉10では、有害物質を含む蒸発物G1,G2を排気処理する第1の排気通路Iと、有害物質を含まない排気g1、g2を排気する第2の排気経路IIとを別々の経路で排出することが可能であり、第1の排気通路Iでは無害化処理を必要とする蒸発物G1,G2のみを処理すればよいので排ガス処理装置52、54を小型のものとして設備投資を抑制することができる。
次に、マッフルの熱膨張吸収対策について図4および5を参照して説明する。
上記のように本発明の台車式トンネル炉におけるマッフルは、耐熱鋼板などの金属板を折り曲げ加工して成形したものであり、予熱帯や焼成帯で加熱されると熱膨張して変形する。この熱膨張を吸収する方法として、膨張方向の適宜の位置にコルゲート加工を施したマッフルが知られている。しかし、コルゲート加工は加工が複雑であり加工費用も嵩む。
本発明の台車式トンネル炉の炉本体12は、所定構造の炉体ユニット12Uを複数個接続することで構成されている。例えば、図1で示すように予熱帯16は図2に示す断面の炉体構造(炉殻、断熱材、耐火物などを含む)を備える所定長さのユニットPを4個直列に配置して接続することで構成されている。同様に図3に示す断面の炉体構造を持つ所定長さのユニットQを3個接続することで焼成帯18を構成している。
また、マッフル26も上記のユニットP、Qに対応するように分割して形成されており、各マッフルユニット26Uを連結することで炉本体12の内部空間を区画している。マッフルユニット26Uを図4に斜視図で示す。マッフルユニット26Uは断面凹型のチャンネルCの両端にフランジF、Fを備え、ボルトなどを穴hに嵌挿して対向するフランジF同士を締結することで他のマッフルユニット26Uと接続するようになっている。
上記のように炉体とマッフルとがユニットで構成される台車式トンネル炉10は、加熱によるマッフルの熱膨張を吸収する図5に示すような膨張吸収手段70を備えている。図5において、(a)は、ユニットの接続部を示す正面概要図であり、(b)と(c)とは(a)のZ−Z断面を示す断面概要図である。なお、(b)は常温時のマッフルユニットの接続部であり、(c)は加熱時のマッフルユニットの接続部である。
炉体ユニット12U端部の接続部72には、アングルなどで成形した接続部材74が炉体の内周縁に沿って炉体ユニット12Uに一体的に付設されている。また、マッフルユニット26Uは、フランジFの外周縁が接続部材74に当接するように形成されている。従って、フランジFを炉体ユニット12Uの接続部材74で挟持することで、マッフルユニット26U同士を接続すると共にマッフル26を炉本体12に固定することができる。つまり、接続部材74はマッフル26を炉本体12内に支持する支持部材をも兼ねるわけである。
例えば、炉体ユニット12U1と炉体ユニット12U2との接続部72で、マッフルユニット26U1とマッフルユニット26U2とを固定する場合には、対向するフランジF1とF2とを接続部材74aと74bとで挟持してその外縁部を接続部材74a、74bとともにボルトbで締結する。この時、フランジF1とF2との間に形成されるすき間には変形自在のシール材Sを充填して加熱処理領域24で発生する蒸発物の外部への漏洩を防止する。シール材Sは特に限定は無いが、耐熱性が良好でかつ厚さ方向の変形が容易であるものが望ましい。例えば、耐火断熱ファイバやポリテトラフルオロエチレン(商品名:テフロン)などを好適に用いることができる。
上記のようなマッフル構造において、本発明のマッフル26は、隣接するマッフルユニット26Uの相対向するフランジF1、F2が、図5(b)に示すように外周側で平面で当接し内周側では所定のすき間δを隔てて対向するように形成されていることに特徴がある。そして、そのすき間δには上記のような変形自在のシール材Sが充填されているので、加熱によりマッフルユニット26Uが長手方向に熱膨張し、接続部でΔlだけ熱膨張しても、シール材Sを変形させて熱膨張を吸収することができる。すなわち、膨張吸収手段70は、炉体ユニット12Uに付設された接続部材(支持部材)74と、異形のすき間δを形成する対向するフランジF、Fと、このすき間δに充填された変形自在のシール材Sとで構成される。
以上のように本発明の膨張吸収手段70では、マッフル26全体の熱膨張を各マッフルユニット26Uの接続部毎に分割して吸収できるので、すき間δは10〜100mm程度とすればよい(各フランジFでは半分)。従って、フランジFに簡単な曲げ加工を施すだけですき間δを形成することができるので、容易にかつ安価に熱膨張吸収対策を行うことができる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。例えば、上記の実施の形態では、マッフルで覆われた加熱処理領域で発生する蒸発物を排気処理する有害物の加熱処理を主体に説明したが、本発明の台車式トンネル炉では、マッフル内の加熱処理領域24へ窒素や水素などの雰囲気ガスをガス供給口80(図1参照)などから打ちこんで被加熱物の雰囲気ガス処理を行うこともできる。また、上記の実施の形態では予熱帯にヒータを設け焼成帯にはバーナを設けたが、予熱帯にバーナを設け焼成帯にヒータを設けてもよいし、あるいは両方をバーナ加熱としてもよい。
本発明の台車式トンネル炉は、電池材料や化学原料等の加熱して有害物質を発生させる被加熱物を焼成する加熱処理に好適である。または積層コンデンサなどの水素雰囲気を必要とする焼成処理にも有用である。さらに有害物質を含む廃棄物の焼却処理にも好適に用いることができる。
好適な実施の形態である台車式トンネル炉の全体構成を示す概略断面図である。 図1のX−X断面の概略図である。 図1のY−Y断面の概略図である。 マッフルユニットを説明する斜視図である。 マッフルの膨張吸収手段を説明する説明図である。(a)は炉体ユニットとの関係を示す接続部の正面概要図であり、(b)は(a)のZ−Z断面を模式的に示した断面模式図である。(c)は加熱時における(b)の変形を示す断面模式図である。
符号の説明
12:炉本体 16:予熱帯 18:焼成帯 20:冷却帯 22:加熱領域
24:加熱処理領域 26:マッフル 26U:マッフルユニット 28:レール 42、44:マッフル内排気通路 46、48:排気通路 52、54:排ガス処理装置 70:膨張吸収手段 74:接続部材(支持部材)
B:バーナ C:チャンネル D:台車 F:フランジ H:ヒータ M:被加熱物 S:シール材 I:第1の排気経路 II:第2の排気経路

Claims (7)

  1. 一端に被加熱物を積載した台車の入口を他端に該台車の出口を有し少なくとも予熱帯と焼成帯とを有する炉本体と、
    該炉本体を貫通して敷設された該台車の移行路と、
    該炉本体内の該移行路上に台車列として収容された複数の台車と、
    を有し該被加熱物を加熱焼成する台車式トンネル炉において、
    前記炉本体内に配置され該炉本体の内部空間を加熱手段を備える加熱領域と前記台車列を収容し前記被加熱物を加熱処理する加熱処理領域とに区画するマッフルと、前記加熱処理領域で前記被加熱物から発生する蒸発物を排気する第1の排気経路と、前記加熱領域で発生する燃焼ガスを排気する第2の排気経路とを備え
    前記加熱処理領域は前記予熱帯に対応する予熱領域と、前記焼成帯に対応する焼成領域とからなり、
    前記予熱領域で前記被加熱物から発生する蒸発物は、該予熱領域の高温側に設けた第1のマッフル内排気通路を介して前記第1の排気経路に介装される第1の排ガス処理装置で燃焼処理されることを特徴とする台車式トンネル炉。
  2. 前記焼成領域で前記被加熱物から発生する蒸発物は、該焼成領域の高温側に設けた第2のマッフル内排気通路を介して前記第1の排気経路に介装される第2の排ガス処理装置で燃焼処理される請求項1に記載の台車式トンネル炉。
  3. 前記予熱領域で発生した前記蒸発物は、前記第1の排ガス処理装置と該第1の排ガス処理装置と排気通路によって直列に連通されている前記第2の排ガス処理装置とによって順次燃焼処理される請求項1又は2に記載の台車式トンネル炉。
  4. 前記加熱手段により生じる高温ガスや燃焼ガスは、前記加熱領域の低温側に設けた排気通路から前記第2の排気経路を介して前記炉本体の外部へ排出される請求項1〜3のいずれかに記載の台車式トンネル炉。
  5. 前記炉本体は複数の炉体ユニットで構成され、前記マッフルは長手方向の両端部にフランジ部を有する複数のマッフルユニットで構成される請求項に記載の台車式トンネル炉。
  6. 加熱による前記マッフルの熱膨張を吸収する膨張吸収手段を備える請求項に記載の台車式トンネル炉。
  7. 前記膨張吸収手段は、前記炉体ユニットを接続する接続部に固設され前記マッフルユニットの前記フランジ部を支持する支持部材と、
    隣接する前記マッフルユニットの相対向するフランジ部において、外周側では平面で当接し内周側では所定のすき間を隔てて対向するように形成されたフランジと、
    前記対向するフランジに挟持される変形自在のシール材と、からなる請求項に記載の台車式トンネル炉。
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