JP4386094B2 - 記録再生装置、記録管理方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
例えば、デジタル放送チューナにHDDを記録媒体とする記録再生部を設けて、放送番組を記録できる記録再生装置などとして実現されている。
また、装置が各コンテンツの内容その他を把握するための電子的な付加情報もないため、コンテンツの自動管理ができないものでもあった。
このため装置側で自動的にコンテンツ管理を行うことがユーザーの使用性向上のために要望されている。
しかしながらHDDを用いた記録再生装置では、放送番組を、例えばユーザーの嗜好や視聴履歴などに基づいたり、或いは放送局やサービスサイトから推薦される番組を自動録画する機能も備えられており、そのような自動録画の実行に関してはユーザは操作を行わない。つまりユーザーの意志によらずに録画が行われるのであるが、その場合、容量が不足しても、ユーザーとの対話形式で不要なコンテンツを削除していくことができない。
このことからも、蓄積装置の記録領域を常に確保するため、自動消去を行うコンテンツ管理が要望されている。
しかしながらこの場合、或るコンテンツが古いという理由だけで削除されるため、ユーザーにとって適切でない場合がある。例えばユーザーが気に入って何度も再生を楽しんでいるコンテンツを、古くなったからといって削除してしまうのは適切でない。
例えば、ニュース番組は一回見たら普通削除してもいいが、ミュージックビデオの場合は再生回数が多ければ多いほど、ユーザが再視聴の可能性が高く、削除対象になるべきではない。
また、ユーザが大部分のコンテンツに対して「無条件保存」や「視聴済みになったら自動削除」などを指定してしまうと、削除実行が必要とされるときに削除できるコンテンツが存在しないといった事態が生ずる可能性もある。
上記コンテンツ状態管理手段は、上記記録媒体に記録したコンテンツデータについて、削除禁止管理を行うことができるようにされ、上記自動削除制御手段は、上記コンテンツ状態管理手段において削除禁止管理されたコンテンツデータを除いて、上記コンテンツ年齢の高いコンテンツデータを優先した削除を行う。
上記コンテンツデータの削除禁止管理を行う際、削除禁止管理できるコンテンツデータの総量の上限値を設ける。
この場合、上記上限値は、上記記録媒体の容量の所定割合の容量値として設定されることで、削除禁止管理される1又は複数のコンテンツデータの総容量が上記所定割合の容量値以内とされるものとする。
また上記コンテンツ状態管理手段は、上記記録媒体に記録したコンテンツデータのうちで、或るコンテンツデータについて削除禁止を指示する操作入力がなされた場合に、当該コンテンツデータを削除禁止とすることで上記上限値を越えるか否かを判断し、上限値を超えないと判断した場合に、当該コンテンツデータを削除禁止として管理する。
このとき削除禁止管理については、上限値を設け、むやみに大量のコンテンツデータを削除禁止管理できないようにすることで、自動録画の際などの記録領域を確保できる。
1.記録再生装置のハードウエア構成
2.記録再生装置の機能ブロック構成
3.コンテンツ年齢の加算処理
4.録画時の自動削除
5.削除禁止管理
6.録画済コンテンツ一覧表作成処理
7.変形例
図1は、本発明の実施の形態としての記録再生装置1のハードウエア構成を示している。
この記録再生装置11は、デジタル衛星放送受信機に映像記録再生機能が付加された装置であり、膨大な記憶容量を備えるHDD(ハードディスクドライブ)85に数多くの映像を録画することができるとともに、ユーザの意図を的確に把握して録画映像の保存管理に反映することができるものである。
なお、この記録再生装置11は、AV機器として実装することができ、例えば、セットトップボックスのようなテレビジョン受信機と一体で構成することもできる。
そこで、デジタル衛星放送システムでは、多くの番組のなかから所望の番組を確実に選択できるようにするために、放送番組についての情報である、電子番組ガイド(EPG) の情報を伝送するようにしている。デジタル衛星放送受信装置側では電子番組ガイドのデータに基づいて番組ガイド表を作成して表示出力可能に構成されている。この番組ガイド表は、GUI(Graphical User Interface)として構成されており、例えばユーザは、この番組ガイド表に対する操作を行うことで所望の番組を選択することなどができるようになっている。
またEPGには番組のジャンル、例えばニュース、スポーツ、ドラマなどの種別が含まれており、EPGを利用することで、放送中の番組をジャンル毎にグループ化して管理することができるため、これを利用して大量のチャンネルの中から見たいジャンルの番組を検索することや、或いはユーザーが嗜好するジャンルの番組を自動録画することなども可能とされている。
復調器72は、デジタル変調されている受信データを復調し、デコーダ73 に出力する。
例えばデジタル衛星放送の場合、放送波からチューナ71により受信され、復調器72により復調されたデジタルデータは、MPEG2方式で圧縮されたAVデータ、およびデータ放送用データが多重化されているトランスポートストリームである。AVデータとは、放送コンテンツ本体を構成する映像情報および音声情報であり、データ放送用データとは、放送コンテンツ本体に付随するデータ、即ち例えば上述したEPGデータである。
分離された音声データは、PCM(Pulse Code Modulation )デコードされた後、付加音と合成され、ミキサ(MUX)75 を介してスピーカ93 に出力される。
また、分離された映像データは、伸張された後、コンポーザ77を介してディスプレイ94 に出力される。
RAM74は、デコーダ73によるこれらの作業データを保存することができる。
スピーカ93は、ミキサ75より供給された音声信号を出力する。またディスプレイ94は、コンポーザ77より供給された映像信号を表示(再生)する。
なお、もちろん装置筐体パネルに操作スイッチ等が形成され、ユーザーがそのようなパネル上の操作スイッチを操作できるようにしてもよい。その場合、パネル上の操作スイッチによる操作を、ユーザインターフェース制御部76が検出し、操作情報としてCPU81に供給する。
このグラフィック処理コントローラ78は、例えば、GUI(Graphical User Interface )操作画面、EPG一覧画面、あるいは、スケジュール画面等を描画する。
これらの描画画面データはコンポーザ77において、放送映像等と合成され、或いは切り換えられてディスプレイ94に出力されることで、ユーザーに対して表示される。
このCPU81は、例えば、リモートコマンダ91およびユーザインターフェース制御部76を介して入力された操作信号に基づいて、放送受信及び出力、コンテンツの録画/再生、EPGデータを用いた放送番組管理、HDD85に記録したコンテンツ管理、グラフィック処理コントローラ78による管面表示データの生成などのための所要の制御を実行する。
ROM83 は、記録再生装置11の電源オン時に実行する自己診断・初期化プログラムや、ハードウェア操作用の制御コードなどを格納する読み出し専用メモリである。
HDD85はまた、ハードディスクインタフェース86を介してバス79に接続されており、CPU81の制御に基づいて、デコーダ73或いは通信制御部80から供給されるデータや制御情報の記録再生が行われる。例えばEPGデータ、放送コンテンツ、コンテンツの状態、推薦録画番組表、コンテンツ年齢や消去禁止情報等の記録/再生が行われる。例えば図2で後述する蓄積映像データベース50、EPGデータベース43、コンテンツ状態データベース56などは、HDD85において構築される。
HDD85から再生された放送コンテンツ等の映像データは、コンポーザ77を介してディスプレイ94に供給され、映像出力される。また再生された音声データは、ミキサ75を介してスピーカ93に供給され、音声出力される。
図2は、上記ハードウエア構成の記録再生装置11において本実施の形態の動作、即ち主に放送番組(コンテンツデータ)の録画やその録画したコンテンツデータの管理を実現するために構成される機能ブロックを示したものである。
なお、EPGデータをインターネット通信等により外部サーバから取得する場合は、EPG抽出部42は通信部58(図1の通信制御部80)で得られる情報としてEPGデータを抽出する。
EPGデータベース43は、図3に示すように、各コンテンツについてこれらタイトル、ジャンル等のEPGデータを格納するものとなる。なお、本例では各コンテンツのEPGデータを、コンテンツデータ毎に与えられたコンテンツID(ID1,ID2・・・)を基準に管理するようにする。このコンテンツIDは、後述する蓄積映像データベース50やコンテンツ状態データベース56のデータとの対応付けに用いられる。
録画の登録としては、ユーザに対してEPG一覧表を提示し、ユーザーが操作入力によりEPG一覧表から録画したい番組を選択することに応じて実行する予約登録(ユーザーの意志による予約録画の登録)や、あるいは、ユーザの嗜好や習慣などに基づいて自動的に録画を行うための予約登録(ユーザーの操作によらない自動録画の登録)が行われる。また、通信部58を介して、サービスが提供する推薦番組を予約登録する場合もある。
この録画予約部44の機能はCPU81の処理によって実現される。また予約登録の情報はHDD85に記憶される。或いはCPU81がアクセス可能なフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを備えていれば、そのフラッシュメモリ等に登録情報を記憶させても良い。
録画開始の際の処理、特に容量確保のための自動削除の処理については図7を参照して後述する。
録画処理部45の機能はCPU81、HDDインターフェース86、HDD85の動作により実現される。
即ち蓄積映像データベース50は、録画処理部45により録画された各コンテンツを図4のように蓄積する。この蓄積映像データベース50に蓄積される映像データは、例えば、放送チャンネル、放送日時(録画日時)、あるいは、EPGデータより取得されるコンテンツIDなどと関連付けられて、MPEG2(Moving Picture Experts Group2 )圧縮形式で記録される。
この対応付けには、例えば、コンテンツIDが用いられ、図3,図4に示したように、EPGデータベース43および蓄積映像データベース50の両方に、予め同じコンテンツIDが記録される。
例えば図4では、コンテンツIDとしてEPGデータベース43におけるID1、ID3、ID4のコンテンツが録画された状態を示しているが、蓄積映像データベース50において、各圧縮コンテンツファイルに当該コンテンツIDが付されていることで、実際に録画した各コンテンツデータ(圧縮コンテンツファイル)に対応するEPGデータ内容が関連ずけられた状態となる。
なお、圧縮コンテンツファイル内に、対応するEPGデータ内容が記録されるようにしてもよい。
上記のように対応付けられたコンテンツ情報(EPGデータ)と映像データ(圧縮コンテンツファイル)は、「録画予約」や「録画済み」などのコンテンツの状態データとともに一括管理される。
コンテンツの状態データには、コンテンツの「削除禁止」情報や、「コンテンツ年齢」情報、コンテンツの「記憶容量」や「記録日時」も格納される。
コンテンツ状態データベース56には、コンテンツ管理部46により各コンテンツが登録される。
例えばコンテンツ状態データベース56には、録画予約されたコンテンツ及び録画されたコンテンツがコンテンツIDを基準に管理され、各コンテンツに対して、コンテンツ状態として、録画予約中/録画済の情報が記録される。
また後述するが、ユーザーの削除禁止指定に応じて削除禁止情報が記録される。
また年齢管理部57によりコンテンツ年齢が更新されながら保持される。
また、コンテンツの容量(データサイズや時間長)が記録される。
また日時情報が記録される。日時情報としては、例えばコンテンツのHDD85への録画日時(録画予定日時)や、当該コンテンツ状態データベース56の情報の更新日時、例えばコンテンツ状態、削除禁止情報、コンテンツ年齢等の情報の更新日時が記録される。
コンテンツ管理部46としての機能はCPU81の処理により実現される。
また年齢管理部57は、後述する図9の処理やその他の処理のためにユーザインタフェース制御部52より供給されたコンテンツIDに基づいて、コンテンツ状態データベース56を参照し、そのコンテンツに対応する年齢データを読み出し、ユーザインタフェース制御部52に返信する。
年齢管理部57としての機能はCPU81の処理により実現される。
コンテンツ一覧表示部48 は、ユーザインタフェース制御部52を介してコンテンツ表管理部47より入力されたEPG一覧表、録画済みコンテンツ一覧表、または、再生スケジュール表をディスプレイ94に表示させる。
コンテンツ表管理部47,コンテンツ一覧表示部48の機能は、CPU81、グラフィック処理コントローラ78、コンポーザ77等の処理により実現される。
特定(選択)されたコンテンツに対応する映像データは、蓄積映像データベース50 より読み出され、再生処理部51に出力される。
再生処理部51は、蓄積映像データベース50に蓄積されている映像データ(圧縮コンテンツファイル)を読み出し、映像と音声に分離し、それらをMPEG方式で伸張する。
即ち、コンテンツ選択部49、再生処理部51は録画したコンテンツの再生出力のための機能であり、図1のCPU81、ユーザインターフェース制御部76、デコーダ73、コンポーザ77、ミキサ75等の処理により実現される。
すなわち、ユーザインタフェース制御部52は、コンテンツ選択部49により選択されたコンテンツのコンテンツIDを年齢管理部57に問い合わせ、対応するコンテンツの年齢を取得し、年齢に基づいて、コンテンツの提示方法を変更する。これにより、例えば、各コンテンツに対するタイトルの文字の大きさや色、タイトルの近くに表示される削除予定マークなどが変更される。
ユーザーが削除禁止マークを入力したコンテンツについては、コンテンツ状態データベース56において削除禁止情報が記録され、即ち削除禁止コンテンツとして管理されることになる。
本例では、「削除禁止」マークのついているコンテンツの総量の上限を設けることで、むやみに大量のコンテンツが削除禁止管理されないようにし、この仕組みにより、HDD85において録画に必要な容量を常に確保できるようにする。
削除禁止入力に関する処理は図8で後述する。
音声再生部54 は、ユーザインタフェース制御部52 を介して再生処理部51より入力された音声を出力(再生)する。
上記の機能構成からわかるように、本例の記録再生装置11では、各放送番組(コンテンツ)についてのEPGデータがEPGデータベース43に管理される。また、コンテンツが録画されると、そのコンテンツは圧縮コンテンツファイルとして蓄積映像データベース50に格納される。そして各圧縮コンテンツファイルと各EPGデータは例えばコンテンツIDにより対応づけられた状態とされる。
さらに、録画されたコンテンツや録画予約されたコンテンツについては、コンテンツIDで対応づけられてコンテンツ状態データベース56で、各種情報が管理される。
本例では、この自動削除の際の削除するコンテンツ選択の指標として、コンテンツ年齢を用いる。コンテンツ年齢は、コンテンツ状態データベース56に記録され、また年齢管理部57によって加齢処理されていくものであるが、このコンテンツ年齢とは、コンテンツの記録日時からの経過時間と、そのコンテンツのジャンルに応じて算出される値とされる。
即ち、年齢管理部57は、コンテンツ状態データベース56において録画済とされている各コンテンツについては、コンテンツ年齢の加齢更新処理を逐次実行していくものであるが、この処理を図6に示す。
コンテンツ年齢の更新のタイミングは、たとえば数十分〜数時間間隔で行うのが適当である。
年齢管理部57は、コンテンツ状態データベース56においてコンテンツ状態の情報が「録画済」とされている全てのコンテンツを対象としてコンテンツ年齢更新処理を行うが、ステップF101では録画済のコンテンツの1つを指定して、カテゴリを検索する。この場合、コンテンツ管理部46は、コンテンツIDに基づいてEPGデータベースを検索し、当該コンテンツのジャンル情報を得ることで、年齢管理部57にコンテンツのカテゴリ(ジャンル)を通知する。
このようなジャンル毎の性格をコンテンツ年齢に反映させるため、ニュースなどでは高い係数値、音楽コンテンツなどでは低い係数値が設定されている。
このジャンル毎の係数値については、予め設定されていても良いし、ユーザーが係数値を設定したり変更できるようにし、ユーザーがなるべく長く保存したいジャンルについて加算係数値を低くできるようにすると好適である。
ステップF103では、現在日時について、前回コンテンツ年齢を更新した日時からの経過時間を計算する。即ちコンテンツ状態データベース56における更新日時の情報を参照して、その更新日時からの経過時間を算出する。
ステップF104では、上記算出した経過時間に、上記取り出した加算係数値を乗算して加算する年齢値を求める。そしてその加算する年齢値を、コンテンツ状態データベース56に記録されているコンテンツ年齢の値に加算して新たなコンテンツ年齢とし、コンテンツ状態データベース56におけるコンテンツ年齢の値を更新する。この際、更新日時の情報も、現在時刻に更新する。
全ての記録済コンテンツデータについて、ステップF101〜F104の加齢処理を行ってコンテンツ状態データベース56におけるコンテンツ年齢の値を更新したら、ステップF105から処理を終える。
もちろん、上記のようにジャンルに応じた係数をユーザーが設定・変更できるようにすれば、長く保存したいジャンルと早く削除されてもかまわないジャンルとで、ユーザーの意志に応じてコンテンツ年齢の進み具合を設定できる。
録画処理部45は、録画予約部44での録画予約(ユーザー操作による録画予約や、自動録画予約)、或いはユーザーの手動録画操作に応じて放送番組をHDD85に録画していく処理を行う。
そして録画実行に際して、HDD85の記録可能な残り容量が十分でないときは、既にHDD85に記録されているコンテンツの自動削除処理も行う。
まず、録画の実行に際して、ステップF201で、今回のコンテンツの録画に必要なストレージ容量がHDD85に残されているか否かを確認する。録画しようとするコンテンツデータのデータサイズは、EPGデータベース43に記録された、当該コンテンツのEPGデータにおける録画日時(開始・終了時刻/データサイズ)によって判別することができる。従って、HDD85の記録可能容量を判別して、それが録画しようとするコンテンツのデータサイズより大きいか否かを確認する。
一方、HDD85において、録画に必要なストレージ容量が確保できない場合は、ステップF202、F203で自動削除処理を行う。
削除禁止管理とは、ユーザーが削除禁止に指定したコンテンツについて、コンテンツ状態データベース56において削除禁止情報を付して管理することである。削除禁止管理については後述する。
この場合、抽出した削除禁止管理されていない全てのコンテンツについて、コンテンツ年齢をチェックし、録画に必要なストレージ容量が確保できるまで、コンテンツ年齢が高い順にコンテンツをHDD85から削除していく処理を行うものとなる。
即ち、まず一番コンテンツ年齢の高いコンテンツを削除して、削除した状態でHDD85の記録可能容量を確認し、今回の録画が可能となったか否かを判断する。録画のための容量が確保できれば、これで自動削除を完了するが、確保できなければ、次にコンテンツ年齢の高いコンテンツの削除を行い、再び録画のための容量が確保できたか否かを確認する。
このように、コンテンツ年齢の高い順に、自動削除を行っていき、今回の録画ための容量を確保する。
そして録画の実行に必要な記録域を常に確保することが可能になることで、システムが推薦する番組やネットワークに接続したサービスが推薦する番組を常に自動的に録画することも可能になる。
また、ユーザが削除禁止としたコンテンツは自動削除の対象から除外されるため、ユーザーの異にそぐわない削除が行われることはない。
また後述するが、削除禁止管理できるコンテンツには上限が設けられるため、自動削除できるコンテンツがなく、録画のための容量確保ができないといった事態も生じない。
また、自動削除は、上記図6の処理で加齢されていくコンテンツ年齢の高いものから行われていく。上述の通り、コンテンツ年齢は記録日時からの経過時間とジャンルに応じて加齢されるものであるため、比較的保存の重要性の低いものから自動削除されることになり、適切に自動削除されるコンテンツが選択されることになる。
もちろん加齢アルゴリズムの調節により、よりユーザーの意図に近い自動削除に近づけることが可能である。
ユーザーインターフェース制御部52、コンテンツ管理部46の処理により、ユーザー操作に応じたコンテンツの削除禁止管理が行われる。
この場合の処理を図8に示す。
ユーザは、ユーザインタフェース制御部52の提供する、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を操作して、コンテンツの情報(例えば、番組名など)の一覧から、「削除禁止」にしたいコンテンツを選択する。
上限値としては、例えばHDD85においてコンテンツデータの録画のために用意されている総容量に対する或る割合値、例えば上記総容量の50%と設定される。
コンテンツ管理部46は、コンテンツ状態データベース56において、現在削除禁止管理しているコンテンツの総容量を算出することで、既に削除禁止管理されたコンテンツの総容量を算出できる。そこで、その総容量に、今回新たにユーザーによって指定されたコンテンツの容量(データサイズ)を加算し、その加算した容量値が、上記上限値としての容量値を越えるか否かを判断する。
一方、今回指定されたコンテンツの容量を加えたら、削除禁止管理されるコンテンツの総容量が上限値を越えると判断された場合は、削除禁止管理不能としてステップF304に進む。即ちコンテンツ管理部46はユーザーインターフェース制御部52に対して削除禁止管理不能であることを通知し、ユーザーインターフェース制御部52は、ユーザーに対して、これ以上削除禁止ができない旨のメッセージを提示する。
また、削除禁止管理されるコンテンツの総容量が、上限値、例えばHDD85のコンテンツ記録のための総容量の50%とされていることで、自動削除の余地がなくなり、録画が実行できなくなるといった事態が生じないようにすることができる。即ち上記図7の処理により、録画が確実に実行できる。
ところで本例では、必要に応じて、つまり録画しようとする際にHDD85に十分な容量が確保できない場合において、コンテンツ年齢が高い順に、自動削除が行われる。
コンテンツ年齢については、記録日時からの経過時間とジャンルに応じたものであるが、場合によってはユーザーが削除させたくないコンテンツが自動削除されてしまう可能性もある。例えば上記のようにニュース等はコンテンツ年齢が早く進行するが、ユーザーが、或る特定のニュースコンテンツのみ、削除しないでとっておきたいといった例外的な事情が発生することもある。
また、自動削除自体は問題ないが、ユーザーがどのコンテンツが自動削除されるかを把握したいという要望もある。
このため、コンテンツ表管理部47,ユーザーインターフェース制御部52において、図9のような処理が行われるようにする。
即ちステップF401では、コンテンツ状態データベース56を参照して、コンテンツ状態が「録画済」とされているコンテンツを全て抽出する。
そして、その抽出したコンテンツについて、ステップF402で、そのコンテンツ状態データベース56に記録されている情報や、EPGデータベース43に記録されている情報を用いて、例えば番組名や放送日時などの情報を含む一覧表データを作成する。これをユーザーインターフェース制御部52に受け渡す。
ステップF404では、上記選別した1又は複数のコンテンツ、つまりコンテンツ年齢が高いコンテンツについて、一覧表データ上で削除予定マークを付加する。
そしてステップF405で、削除予定マークを付加した一覧表データを出力し、コンテンツ一覧表示部48で表示させる。
例えば録画予約されているコンテンツのデータサイズはEPGデータからわかるため、現在のHDD85の記録可能容量と、次の録画予約コンテンツのデータサイズから、自動削除が必要な容量を計算し、その容量分を得るために削除が必要な分だけのコンテンツを、自動削除予定とすればよい。
以上本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず、多様な例が考えられる。
上記実施の形態では、ユーザーによる削除禁止指定に応じてコンテンツの削除禁止管理を行うと共に、削除禁止管理されていないコンテンツは、コンテンツ年齢に基づいて自動削除されるものとした。
例えばユーザーによる削除禁止指定に応じて上限値範囲内でコンテンツの削除禁止管理を行う記録再生装置として、自動削除は削除禁止管理されていないものから例えば記録日時のみを基準にして行われる例が考えられる。
また、削除禁止指定は行われず、コンテンツ年齢によってコンテンツ管理が行われる例も考えられる。
その場合、全てのコンテンツは、いつかは最高年齢に達する可能性があるが、例えばユーザーは削除させたくないものは年齢をリセットしたり、加算処理をキャンセルさせたりすることができるようにすることも考えられる。
例えばEPGデータ、コンテンツ状態、削除禁止情報等が、コンテンツ自体のファイル内、あるいはコンテンツファイルの管理ファイルにおいて記録されてもよい。
さらに、上記実施の形態はデジタル衛星放送チューナに記録再生部を備えた構成としたが、チューナ機能を備えず、チューナ装置或いは他のAV機器、或いは情報処理装置等と接続される記録再生装置などとしての構成も考えられる。
Claims (8)
- 入力された第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータを記録媒体に記録する記録手段と、
前記第1のコンテンツデータおよび前記第2のコンテンツデータについて、記録実行日時からの経過時間とコンテンツに対応するEPG情報に基づいて加齢処理されたコンテンツ年齢を管理するコンテンツ状態管理手段と、
上記コンテンツ状態管理手段に管理される上記コンテンツ年齢を参照して、上記コンテンツ年齢の高いコンテンツデータを優先して自動的に上記記録媒体からの削除を行う自動削除制御手段と、
を備え、
上記コンテンツ状態管理手段は少なくとも第1の加算係数と当該第1の加算係数よりも大きい第2の加算係数を有し、上記第1のコンテンツデータよりも上記第2のコンテンツデータを早く削除しても良いと判断した場合、上記第1のコンテンツデータに対しては前記第1の加算係数を用いて加齢処理を行い、上記第2のコンテンツデータに対しては前記第2の加算係数を用いて加齢処理を行う
記録再生装置。 - 上記コンテンツ状態管理手段は、上記記録媒体に記録したコンテンツデータについて、削除禁止管理を行うことができるようにされ、
上記自動削除制御手段は、上記コンテンツ状態管理手段において削除禁止管理されたコンテンツデータを除いて、上記コンテンツ年齢の高いコンテンツデータを優先した削除を行う請求項1に記載の記録再生装置。 - 上記コンテンツデータの削除禁止管理を行う際、削除禁止管理できるコンテンツデータの総量の上限値を設ける請求項2に記載の記録再生装置。
- 上記上限値は、上記記録媒体の容量の所定割合の容量値として設定されることで、削除禁止管理される1又は複数のコンテンツデータの総容量が上記所定割合の容量値以内とされる請求項3に記載の記録再生装置。
- 上記コンテンツ状態管理手段は、上記記録媒体に記録したコンテンツデータのうちで、或るコンテンツデータについて削除禁止を指示する操作入力がなされた場合に、当該コンテンツデータを削除禁止とすることで上記上限値を越えるか否かを判断し、上限値を超えないと判断した場合に、当該コンテンツデータを削除禁止として管理する請求項3に記載の記録再生装置。
- 記録再生装置の記録管理方法であって、
記録媒体に記録した第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータのについて、記録実行日時からの経過時間とコンテンツに対応するEPG情報に基づいて加齢処理されたコンテンツ年齢を管理するコンテンツ状態管理手順と、
上記記録媒体に記録したコンテンツデータについて、上記コンテンツ状態管理手順に管理される上記コンテンツ年齢を参照して、上記コンテンツ年齢の高いコンテンツデータを優先して自動的に削除を行う自動削除手順と、
を実行し、
上記コンテンツ状態管理手順は少なくとも第1の加算係数と当該第1の加算係数よりも大きい第2の加算係数を有し、上記第1のコンテンツデータよりも上記第2のコンテンツデータを早く削除しても良いと判断した場合、上記第1のコンテンツデータに対しては前記第1の加算係数を用いて加齢処理を行い、上記第2のコンテンツデータに対しては前記第2の加算係数を用いて加齢処理を行う
記録管理方法。 - 記録再生装置を制御するコンピュータにロードされるプログラムであって、
記録媒体に記録した第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータのについて、記録実行日時からの経過時間とコンテンツに対応するEPG情報に基づいて加齢処理されたコンテンツ年齢を管理するコンテンツ状態管理手順と、
上記記録媒体に記録したコンテンツデータについて、上記コンテンツ状態管理手順に管理される上記コンテンツ年齢を参照して、上記コンテンツ年齢の高いコンテンツデータを優先して自動的に削除を行う自動削除手順と、
を実行し、
上記コンテンツ状態管理手順は少なくとも第1の加算係数と当該第1の加算係数よりも大きい第2の加算係数を有し、上記第1のコンテンツデータよりも上記第2のコンテンツデータを早く削除しても良いと判断した場合、上記第1のコンテンツデータに対しては前記第1の加算係数を用いて加齢処理を行い、上記第2のコンテンツデータに対しては前記第2の加算係数を用いて加齢処理を行う
コンピュータが読み取り可能なプログラムが記載されている記録媒体。 - 記録再生装置を制御するコンピュータに、
記録媒体に記録した第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータのについて、記録実行日時からの経過時間とコンテンツに対応するEPG情報に基づいて加齢処理されたコンテンツ年齢を管理するコンテンツ状態管理手順と、
上記記録媒体に記録したコンテンツデータについて、上記コンテンツ状態管理手順に管理される上記コンテンツ年齢を参照して、上記コンテンツ年齢の高いコンテンツデータを優先して自動的に削除を行う自動削除手順と、
を実行し、
上記コンテンツ状態管理手順は少なくとも第1の加算係数と当該第1の加算係数よりも大きい第2の加算係数を有し、上記第1のコンテンツデータよりも上記第2のコンテンツデータを早く削除しても良いと判断した場合、上記第1のコンテンツデータに対しては前記第1の加算係数を用いて加齢処理を行い、上記第2のコンテンツデータに対しては前記第2の加算係数を用いて加齢処理を行う
を実行させることを特徴とするプログラム。
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JP2007257648A (ja) | 2007-10-04 |
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