JP4385972B2 - 臍帯血用バッグシステム、臍帯血採取方法および臍帯血処理方法 - Google Patents

臍帯血用バッグシステム、臍帯血採取方法および臍帯血処理方法 Download PDF

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本発明は、臍帯血用バッグシステムおよびキットに関する。具体的には、先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた臍帯血用バッグシステムに関する。さらに、該バッグシステムを用いた臍帯血採取方法および臍帯血処理方法に関する。
近年、わが国において、出生体重2,500g以下の未熟児は年間約10万人出生する。これらの未熟児、特に出生体重1,500g以下の極低体重出生児(VLBWI:Very Low Birth Weight Infant)は、新生児特定集中治療室(NICU:Neonatal Intensive Care Unit)における頻回の採血や急激な体重増加などが原因で、ほとんど全例が貧血に罹患する。この疾患は未熟児貧血として認知され、古くから輸血治療の対象となり、1990年の初頭まで、わが国ではVLBWIの約40%が、欧米では約60〜80%が頻回の輸血を受けていた。未熟児貧血の主な症状としては、無呼吸発作、多呼吸、免疫力の低下、頻脈、体重増加不良および皮膚の蒼白などが挙げられる。
近年、未熟児貧血の治療には、赤血球系造血に対して選択的に強力な増強作用を示すヒトリコンビナントエリスロポエチン製造が頻用され、輸血回数の減少は認められているものの、輸血そのものを完全に回避するに至っていない。
わが国では1992年に発足した小児輸血療法研究会において、未熟児の早期貧血に対する輸血ガイドラインが作成され、1999年に厚生省医薬安全局が小児に対する血液製剤の使用指針について通達された。
しかしながら、未熟児に対しての成人血液による同種血輸血は一種の臓器移殖であり、免疫学的にも未熟で抵抗力に乏しい未熟児には、血清肝炎およびエイズ(AIDS)などwindow periodによるウイルス感染症や重症の免疫片対宿主病(transfusion-associated graft-versus-host disease)などの輸血に伴う不可避な副作用が危惧される。
このような輸血に伴う副作用を回避するために、既に成人に対しては、貯血式自己血輸血が一般に普及している。
一方で、未熟児に対しては、成人血ではなく臍帯血を使用する自己臍帯血輸血療法が提案されている。臍帯血は、成人血より酸素解離曲線が左方移動しているため、低酸素状態下で酸素の運搬能が高く末梢組織内呼吸に有利に働く。このことは、酸素分圧が30mmHg前後と低い実際の胎児環境において、中枢神経系を含む諸臓器の発達発育のために有利なだけでなく、種々のストレスによる酸素性虚血性臓器障害をも回避するために合目的である。
本発明者は、自己臍帯血輸血療法の症例を重ね、同治療法の有効性を実証するに至っている。具体的には、無呼吸発作の回数減少、成長遅延の改善、循環器系への負担が減少し全身状態良好および退院期間の短縮などが挙げられる。したがって、自己臍帯血輸血療法は、今後同種血輸血を回避することができる普遍的な治療法として世界的にも普及すると期待される。
一般的に臍帯血の採取方法は、
(A) 臍帯血管に採血針を穿刺して、シリンジなどの吸引力により回収する方法(特許文献1)
(B) 特許文献2〜5に開示された胎盤保持器具を用いて臍帯を垂下げ、臍帯血管に採血針を穿刺して、落差を利用して回収する方法、
が挙げられる。
しかしながら、(A)の方法は、急速に吸引すると血管がつぶれて閉鎖するおそれがある。したがって、落差を利用して回収する(B)の方法で採血することが望ましい。
また、これらの採取作業は、出産作業と平行して行う。ここで、帝王切開による未熟児出産の場合、出産後の未熟児や母体の対応が最重要である。つまり、採血現場から離れることのない一般の採血作業とは異なり、採血開始以降は基本的に放置した状態となる。
臍帯血の採取の場合、上述したように臍帯を垂れ下げた状態で採血を行うために、血流の衝動などにより臍帯や採血針が揺動することがある。この時、採血針が金属製の針であると、血管を傷つけ、血液が飛散するおそれがある。
さらに、自己臍帯血輸血療法のための臍帯血の採血に用いるバッグは、全て成人血用のバッグシステムを使用しているのが現状である。つまり、容量の大きいバッグに臍帯血を収容し、輸血に使用するために、輸血に使用されなかった余った臍帯血は再度保存する。この時、ウイルスや雑菌などに汚染されるおそれがある。
一方で、特許文献6などのバッグシステムが開示されているが、これらのバッグセットは臍帯血内の造血幹細胞や前駆細胞などを分離、保存するためのバッグシステムであり、自己臍帯血輸血療法のためのシステムとは異なる。
特開平07−184991号公報 特開平10−108869号公報 特開平10−155809号公報 特開平11−009576号公報 特開平11−033016号公報 特開平10−000224号公報
したがって、今後普遍的な治療法として世界的にも普及すると期待される自己臍帯血輸血療法に適した臍帯血用バッグシステムの開発が求められている。特に採血時に臍帯血管を傷つけるおそれがなく、安定して採血することができ、術者が安心して未熟児および母体への対応に集中することができるバッグシステムの開発が求められている。好ましくは、保存バッグに臍帯血輸血に使用されなかった余った臍帯血がウイルスおよび雑菌などに汚染されるおそれのないバッグシステムの開発が求められている。
本発明は、
(1) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた臍帯血用バッグシステム、
(2) さらに、臍帯組織に留置針を固定する狭持体を備えた(1)に記載の臍帯血用バッグシステム、
(3) 以下の(i)および(ii)の構成からなる(1)に記載の臍帯血用バッグシステム;
(i) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた第1のバッグシステム、
(ii) 該第1のバッグシステムと接続可能な接続手段と、該接続手段に接続された白血球除去フィルターと、該白血球除去フィルターに接続された少なくとも1つの保存バッグを備えた第2のバッグシステム、
(4) 保存バッグの内容量が150ml以下である(3)に記載の臍帯血用バッグシステム、
(5) 保存バッグの内容量が50〜150mlである(3)に記載の臍帯血用バッグシステム、
(6) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部を設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグと、臍帯組織に留置針を固定する狭持体を備えた臍帯血用バッグシステムを用いた臍帯血採取方法であって、母体から分離された臍帯組織に該留置針を穿刺後、該狭持体で該臍帯組織に該留置針とを固定することを特徴とする臍帯血採取方法、
(7) 以下の(i)および(ii)の構成からなる臍帯血用バッグシステムを用いた臍帯血処理方法であって、該採血バッグに採取された臍帯血を、該白血球除去フィルターを介して少なくとも1つの保存バッグに移動させることを特徴とする臍帯血処理方法:
(i) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた第1のバッグシステム、
(ii) 該第1のバッグシステムと接続可能な接続手段と、該接続手段に接続された白血球除去フィルターと、該白血球除去フィルターに接続された少なくとも1つの保存バッグを備えた第2のバッグシステム、
(8) 採血バッグに採取された臍帯血を、白血球除去フィルターを介して少なくとも1つ以上の保存バッグに移動させた後、採血バッグおよび/または白血球除去フィルターに残存した臍帯血を保存バッグに回収することを特徴とする(7)に記載の臍帯血処理方法、
および、(9) 以下の(i)および(ii)の構成からなるキット;
(i) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた第1のバッグシステム、
(ii) 該第1のバッグシステムと接続可能な接続手段と、該接続手段に接続された白血球除去フィルターと、該白血球除去フィルターに接続された少なくとも1つの保存バッグを備えた第2のバッグシステムである。
本発明の臍帯血用バッグシステムは、安定して臍帯血を採取することができるために、術者が未熟児や母体への対応に集中することができる。具体的には、臍帯血の採取にプラスチック製の外筒針を設けた分岐留置針を用いるために、血流による衝動で血管を傷つけることがなく、貴重な臍帯血が飛散することがない。
また、臍帯血保存時におけるウイルスおよび雑菌などに汚染されるおそれがなく、免疫力の弱い未熟児に対して適切な処置を行うことができる。具体的には、血液を保存するバッグが一般成人の採血に用いるバッグよりも容量が小さく、小分けして使用するために、長時間室温下に置かれることがなく、ウイルスおよび雑菌などに汚染のリスクを抑えることができる。
以下に本発明を図面に基づいて説明する。
図1に示した本発明の臍帯血用バッグシステムは、先端側11に設けられた外筒針111と、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部121の内部に設けられた内針13と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部14とを設けた留置針1および該液体流出管部14に接続された採血バッグ2を備えたことを特徴としている。
上記留置針1は、先端側11にプラスチック製の外筒針111が設けられ、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部121の内部に設けられたアルミ、アルミ合金、チタンおよびチタン合金などの金属製の内針13と、該内針引抜管部121から分岐した液体流出管部14とを設けた公知の分岐留置針である。つまり、内針13を外筒針111に挿入した状態で経皮的に穿刺し、外筒針111を血管内に挿入した後、内針13を内針引抜管部121から引き抜くのと同時に、内針引抜管部121に設けた弾性部材、もしくはクランプ手段および蓋材を併用した手段などで内針引抜管部121を塞ぐことにより、血液が外部に飛散するのを防止し、該分岐型留置針基部の液体流出管部14を経由して採血される機能を有するものであれば特に限定されるものではない。
上記プラスチックとは、生体適合性、抗菌性および可撓性に優れた軟質系樹脂であることが好ましい。例えば、ポリウレタンおよびエチレン−ポリテトラフルオロエチレン共重合体などが挙げられるが、これに限定されるものではない。外筒針がプラスチック製であるため、血流による衝動により血管を傷つけず、貴重な臍帯血が飛散する恐れがない。また、術者は安心して、未熟児や母体への対応に集中することができる。
さらに、上記採血バッグ2は、上記留置針基部の液体流出管部14とあらかじめ接続されている。このため、臍帯組織に穿刺後、無菌的に採血バッグ2に臍帯血を導入することができる。本発明における接続とは、内部的な連通を可能としたものであればよく、一般的には、チューブ3を介して接続することが挙げられるが、これに限定されるものではない。上記チューブ3の材質は、汎用の医療用チューブと同種のものを使用すればよく、例えばポリ塩化ビニル製のチューブが挙げられるが、これに限定されるものではない。また、上記採血バッグの材質は、公知の血液バッグと同種のものを選択すればよく、ポリエチレンおよびポリ塩化ビニルなどが挙げられる。上記採血バッグ2の容量は、未熟児出産における臍帯血の採血量が、経膣分娩では約70ml、帝王切開では約90ml(最大で140ml)であること、および後述する薬液が採血バッグにあらかじめ収容され、採取された臍帯血と混合することを考慮するに、約100〜400ml、好ましくは約150〜250mlである。さらに、上記採血バッグには血液保存に適した薬液aを含んでもよい。該薬液aとしては、全血製剤(日本標準商品分類番号:876341)、赤血球保存液(生物学的製剤基準血液保存液A液ともいう、日本標準商品分類番号:873339)および血液成分製剤(日本標準商品分類番号:876342)などが挙げられ、目的に応じて使い分けることができる。また、該薬液aの含有量は、輸血時における人体への影響を考慮するに、約10〜60ml、好ましくは約20〜30mlである。さらに、チューブ31には、連通ピースまたはクランプなどの液流制御手段bを設けてもよい。
また、臍帯血採取時に分岐留置針1が臍帯組織から抜け落ちないようにするために、図2に示すような狭持体(図2)で臍帯組織に留置針1を固定することが好ましい。上記狭持体は、臍帯組織から留置針1が脱落せず、臍帯血管を押しつぶすさない程度の狭持力を有するものであれば、特に限定されるものではない。上記留置針1の外筒針2が金属針よりも太いために、臍帯組織に留置針1を固定することが容易となる。したがって、本発明は先端側11に設けられた外筒針111と、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針13と、該内針引抜管部121から分岐した液体流出管部14を設けた留置針1と、該液体流出管部14に接続された採血バッグ2と、臍帯組織に留置針を固定する狭持体を備えたものを含む。
さらに、図3に示すように本発明の臍帯血用バッグシステムは、以下の(i)および(ii)の構成からなることを特徴としている。
(i) 先端側11に設けられた外筒針111と、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針13と、該内針引抜管部121から分岐した液体流出管部14とを設けた留置針1および該液体流出管部14に接続された採血バッグ2を備えた第1のバッグシステムA、
(ii) 該第1のバッグシステムAと接続可能な接続手段4と、該接続手段4に接続された白血球除去フィルター5と、該白血球除去フィルター5に接続された少なくとも1つの保存バッグ6を備えた第2のバッグシステムB。
ここで、第1のバッグシステムAとは、先端側11に設けられた外筒針111と、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針13と、該内針引抜管部121から分岐した液体流出管部14とを設けた留置針1および該液体流出管部14に接続された採血バッグ2を備える。上記留置針1および採血バッグ2は、上述のものであれば、特に限定されるものではない。また、上記第1のバッグシステムAは、後述する第2のバッグシステムBに接続可能なポートc1または被コネクター手段を具備することが好ましいが、これに限定されるものではない。
図4に、図3とは異なる第1のバッグシステムAの例を示す。採血バッグ2の上部はポートに収束する形でテーパー部21を設けることにより、臍帯血を無駄なく移動、回収することができる。さらに、ポートには分岐路d1が設けられており、一方の接続口はチューブ31を介して分岐留置針基部の液体流出管部14と接続される。もう一方の接続口は、チューブ32を介して、第2のバッグシステムBと接続可能な被コネクター手段c2を設けている。
次に図5を用いて、第2のバッグシステムBについて説明する。第2のバッグシステムには、上記第1のバッグシステムに接続可能な接続手段4を有する。上記接続手段4は、金属針、プラスチック針およびコネクターなどが挙げられるが、術者の安全性を考慮するにプラスチック針またはコネクターが好ましい。該接続手段4は、上記第1のバッグシステムAに接続可能な構造であれば特に限定されるものではなく、第1のバッグシステムAへの接続箇所は、上記採血バッグ2に採取された臍帯血を、第2のバッグシステム内への移動を可能にするものであれば、特に限定されるものではない。
上記接続手段4からはチューブ33を介して白血球除去フィルター5を設けている。該白血球除去フィルター5は、臍帯血中における白血球のうち少なくとも70%以上を除去するものである。該白血球除去フィルター5のフィルター部材は、多孔性のものを用いればよく、例えば、織布、不織布などが挙げられる。また、その材質は例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂ならびにポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が挙げられる。さらに、フィルターの容量は、臍帯血の流量を考慮するに、約1〜40ml、好ましくは約1〜20mlであり、特に好ましくは約1〜10mlであるが、これに限定されるものではない。上記織布および不織布に用いる繊維の径およびフィルターの容量に対するその充填率は、上述した白血球除去率を考慮するに、約1〜40μm、好ましくは約5〜30μmのものを、充填率約50〜99%、好ましくは約70〜90%充填することが好適であるが、これに限定されるものではない。以上のことから、上記白血球除去フィルターは、市販の白血球除去フィルター(容量約20ml程度)でも十分にその効果を奏することができる。
さらに、上記白血球除去フィルター5からは、チューブ34を介して分岐路d2に接続されている。さらに、分岐路d2からはチューブ35、36を介して、保存バッグ61、62を設けている。該保存バッグの材質は、公知の血液バッグと同種のものを選択すればよく、ポリエチレンおよびポリ塩化ビニルなどが挙げられる。
上記保存バッグ6の個数は少なくとも1つ、好ましくは2〜4つ、特に好ましく2つである。また、容量は約150ml以下、好ましくは約50〜150ml、さらに好ましくは約75〜125mlである。これらの数値範囲は複数回の症例と、以下に示す5つの条件より求められたものであり、決して容易に想到できるものではない。
1. 未熟児出産における臍帯全血の採取量が、経膣分娩では約70ml、帝王切開では約90ml(最大で140ml)である。
2. さらに採取された臍帯血に上記の薬液aおよび後述する生理食塩水が混合され、その容量は増加する。
3. 未熟児の自己臍帯輸血療法における適切な総赤血球輸血量が約5〜20ml/kg程度であり、赤血球量は全血液量の約50%を占める。
4. 保存バッグ6は、なるべく容量の小さいバッグで小分けにすることで、輸血後に臍帯血が余らないようにし、余った臍帯血がウイルスに感染するリスクを抑制する必要がある。
5. 一方で、術者は採血に不慣れな産婦人科医または小児科医であるために、保存バッグの個数が多くなると、逆に操作の煩雑性が増すことが懸念され、その使用を拒まれる可能性がある。
さらに、術者の操作性の向上を考慮するに、上記保存バッグ6には、チューブを介して白血球除去フィルター5と接続するためのポートと、臍帯血を輸血するために、シリンジなどで再度採取するためのポートを具備していることが好ましいが、これに限定されるものではない。さらに、チューブ3には、連通ピースまたはクランプなどの液流制御手段bを設けてもよい。
また、本発明の好ましい形態を図6に示す。図6に示した第2のバッグシステムBには接続手段4と、白血球除去フィルター5との間に三方活栓7を設けている。上記三方活栓7は、3つの接続口を有し、そのうち2つまたは3つの接続口を連通する手段を備えたものであれば、これに限定されるものではない。上記三方活栓7の第1の接続口71は、上記接続手段4に、上記第2の接続口72は、上記白血球除去フィルター5にそれぞれチューブ331、332を介して接続される。また、残りの第3の接続口73は薬液を注入するための注入口となる。上記第3の接続口73から液体を注入することにより、上記採血バッグ2および/または上記白血球除去フィルター5に残存した臍帯血も回収することができる。また、注入する液体は、上記薬液aおよび生理食塩水などが挙げられる。好ましくはプレフィルドシリンジ化されている面で、生理食塩水であるが、これに限定されるものではない。したがって、上記の三方活栓7を導入した臍帯血用バッグシステムは、生理食塩水のプレフィルドシリンジと組み合わせてもよい。
図7は、図5および図6に示した第2のバッグシステムBにおける保存バッグ7とは異なる形態である。保存バッグ6の上部はポートに収束する形でテーパー部を設けている。さらに、ポートには分岐路d3が設けられており、分岐路d3の一方の接続口はチューブ351を介して図5および図6における分岐路d2と接続される。分岐路d3のもう一方の接続口は、チューブ352を介して、後述する血液濾過手段eを設けている。該血液濾過手段eは、臍帯血を保存する際に形成された血球凝集塊を除去するものであれば、特に限定されるものではない。さらに、血液濾過手段eからチューブ353を介して血液採取用ポートfを設ける。該血液採取用ポートfは、輸血に用いるシリンジが接続可能な構造であれば特に限定されるものではない。
図8は、図5、図6および図7の第2のバッグシステムBにおける保存バッグ6とは異なる形態である。保存バッグ6の上部はポートに収束する形でテーパー部を設ける。さらに、ポートには分岐路d3を設けており、分岐路d3の一方の接続口にはポートgを設けている。該ポートgは、例えば臍帯血自己輸血前に溶血の有無を調べる時にサンプリングするためのポートとして用いることができるが、これに限定されるものではない。さらに、分岐路d3のもう一方の接続口には、チューブ3511を介して分岐路c4に接続される。分岐路d4における一方の接続口は、チューブ3512を介して図5および図6における分岐路d2と接続される。分岐路d4におけるもう一方の接続口は図7と同様に、血液濾過手段eおよび血液採取用ポートfにチューブ352、353を介して接続される。
以下に本発明の臍帯血バッグシステムおよび該バッグシステムを用いた臍帯血の採取方法、処理方法および自己臍帯血輸血療法について、図1、3および図9〜14に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1:図1の臍帯血用バッグシステム
図1における本発明臍帯血用バッグシステムは、先端側11に設けられた外筒針111と、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部121の内部に設けられた内針13と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部14とを設けた留置針1および該液体流出管部14に接続された採血バッグ2を備える。該液体流出管部14は、該採血バッグ2に、ポリ塩化ビニル製のチューブ31により接続されている。チューブ31には連通ピースb1と、クランプb21が設けられている。また、採血バッグ2の内部には全血製剤a(日本標準商品分類番号:876341)が約28ml充填されている。
実施例2:図3の臍帯血用バッグシステム
図3における本発明臍帯血用バッグシステムの第1のバッグシステムAには、先端側11に設けられた外筒針111と、基部側12に設けられた内針引抜管部121と、該内針引抜管部121の内部に設けられた内針13と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部14とを設けた留置針1および該液体流出管部14に接続された採血バッグ2を備える。該液体流出管部14は、該採血バッグ2に、ポリ塩化ビニル製のチューブ31により接続されている。チューブ31には連通ピースb1と、クランプb21が設けられている。また、採血バッグ2の内部には全血製剤a(日本標準商品分類番号:876341)が約28ml充填されている。
一方、第2のバッグシステムBは、上記第1のバッグシステムAの採血バッグ2と接続可能なコネクター4と、該コネクターとポリ塩化ビニルチューブ321にて接続された三方活栓7と、該三方活栓7とポリ塩化ビニルチューブ322にて接続された白血球除去フィルター5(容量約20ml)と、該白血球除去フィルター5と塩化ビニルチューブ34、35、36にて接続され、並列に配列した2つの保存バッグ61、62(ポリ塩化ビニル製、容量:約100ml)を備える。また、チューブ33、35、36にはクランプb22、b23、b24がそれぞれ設けられている。
実施例3:臍帯血の採取
以降の実施例では、本発明の臍帯血用バッグシステムを用いて、臍帯血の採取、処理および自己臍帯血輸血療法について、図9〜14で説明する。これらの実施にあたっては、まず、事前の各保険医療施設の倫理委員会の承認および患児の保護者に対する十分なインフォームドコンセントが不可避である。ここで、本発明におけるインフォームドコンセントとは、患児の保護者に自己臍帯血輸血療法について十分な説明を行い、保護者が納得した上で、自己決定により同意を得ることで倫理的な問題を解決していることを意味する。
(I) 後胎盤娩出前に臍帯児側端を2ヵ所クランプし、その間を切離してまず児を取り上げる。帝王切開の場合は、児切離後に絨毛血管を傷つけないように胎盤を剥離し、膿盆に胎盤を移してから以下の作業を行う。
(II) 臍帯血のウイルス感染のリスクを抑制するために、外用消毒剤(日本標準商品分類番号:872612)を浸したガーゼで臍帯を児側端から胎盤側に向かって清拭し、次に清潔な乾ガーゼで同様に清拭する。
(III) 切離した胎盤および臍帯を、落差で臍帯血を採取できるようにセッティングする。例えば、特開平10−108869号公報、特開平10−155809号公報、特開平11−009576号公報および特開平11−033016号公報などに開示されている胎盤保持器具を用いて、臍帯を垂れ下げる方法が好ましいが、これに限定されるものではない。
(IV) 留置針1で臍帯静脈を穿刺する。この時、図2に示すような狭持体を用いれば、臍帯から針が抜け落ちる心配がなく好ましいが、これに限定されるものではない。次に、内針13を引き抜く。そして、連通ピースb1を折ることにより採血を開始する(図9)。
(V) 採血バッグ2に収容された血液保存の薬液aと、採血された臍帯血と攪拌、混合する。
(VI) 採血が終了したら、チューブ31に設けた液流制御手段b1をクランプする。この時、特開平11−009576号公報および特開平11−033016号公報などに開示されている胎盤保持器具を用いた場合、胎盤に残った血液を容易に視認することができ便利である。また、胎盤の赤黒くなっている部分を押すことにより、無駄なく臍帯血を採取することができて好ましいが、これに限定されるものではない。
実施例4:臍帯血の処理
(I) 第2のバッグシステムBの接続手段4を、第1のバッグシステムAの採血バッグ2に接続する(図10)。
(II) 次に、採血バッグ2内の臍帯血を、白血球除去フィルター5を介して保存バッグ61、62に移す(図11)。この時、接続手段4と、白血球除去フィルター5との間に三方活栓7を設けている場合(図4)は、第1の接続口71と第2の接続口72が開通し、第3の接続口73が閉鎖している状態で作業しなければならないことは明らかである。
(III) 以上の処理が終了したら、チューブ34、35に設けた液流制御手段b22、b23、b24をクランプし、それぞれの保存バッグ61、62を密封する。密封方法は、臍帯血が外部に漏洩せず、臍帯血へのウイルス感染のリスクを抑制できるものであれば特に限定されるものではなく、例えばシーラーにてシールする方法が挙げられる。
(IV) 保存バッグ61、62は、4℃において保管する。
さらに、必要に応じて上記臍帯血の処理工程(II)と、(III)との間に、採血バッグ2および白血球除去フィルター5に残存した臍帯血の回収する工程を設ける。例えば、図5に示すように、第2のバッグシステムBにおいて接続手段4と、白血球除去フィルター5がチューブを介して接続されている場合は、採血バッグ2に設けたポートなどから、液体注入手段iを用いて内部に薬液aまたは生理食塩水jを注入し、採血バッグ2および白血球除去フィルター5内の残存した臍帯血も回収することが好ましい(図12)。
一方で、図6に示すように、第2のバッグシステムBにおいて接続手段4と、白血球除去フィルター5との間に三方活栓7を設けている場合は、臍帯血を保存バッグ61、62に移動後、上記三方活栓を第1の接続口71と第3の接続口73が開通し、第2の接続口72を閉鎖した状態にし、第3の接続口73よりシリンジなどの液体注入手段iを用いて内部に薬液aまたは生理食塩水jを注入し、採血バッグ2内の残存した臍帯血を回収することができる。次に、上記三方活栓を第1の接続口71と第2の接続口72が開通し、第3の接続口73を閉鎖した状態にし、上記採血バッグ内の液体を、白血球除去フィルター5を介して、保存バッグ61、62に回収することができる(図13)。
実施例5:自己臍帯血輸血療法
(I) 念の為に、輸血前にカリウム値などを測定することにより溶血の有無を調べることが好ましいが、これに限定されるものではない。特に上記実施例3および4に用いたバッグシステムが、図8に示すような第2のバッグシステムBである場合、保存バッグ7にサンプリングポートeを設けているために、容易に検査することができて好ましいが、これに限定されるものではない。
(II) 使用前に保管庫内で、採取用ポートを下にして保存バッグを静置し、赤血球の濃度が高い分画kと、血漿および全血製剤に分離し、赤血球の濃度が高い分画kをシリンジなどで採取する(図14)。この時、上記実施例3および4に用いたバッグシステムが、図6および図7に示すように、血液濾過手段fを設けている場合、臍帯血保存時に形成された凝集塊を除去することができて好ましいが、これに限定されるものではない。
(III) 患児の血清K値やbase excessが正常化し、腎機能が安定したことを確認した後、20ml/kgを限度に約1〜2ml/kg/hで輸血する。ただし、外科手術適応の場合はこの限りではない。また、分離した赤血球が余ってしまった場合は、シリンジなどで採取し、そのまま冷蔵保存するなどの対応をし、次回の輸血に用いる。このことにより、室温に晒される臍帯血は必要最低限であるために、ウイルスに感染するおそれがない。
(IV) 輸血時間が6時間以上にわたる場合には、血液を分割して輸血し、輸血血液を6時間以上室温に置かないように注意する。
本発明の臍帯血用バッグシステムは、容易に臍帯血を採取、保存し、自己臍帯血輸血療法を行うことができる。したがって、自己臍帯血輸血療法の世界的普及に貢献することが期待される。
本発明の臍帯血採取用システムの実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯組織と分岐型留置針を狭持固定する器具の図面である。 本発明の第1のバッグシステムと、第2のバッグシステムからなる臍帯血採取用システムの実施形態を示す図面である。 本発明の第1のバッグシステムの図2とは異なる実施形態を示す図面である。 本発明の第2のバッグシステムの実施形態を示す図面である。 本発明の第2のバッグシステムの図5とは異なる実施形態を示す図面である。 本発明の第2のバッグシステムの保存バッグの図5および6とは異なる他の実施形態を示す図面である。 本発明の第2のバッグシステムの保存バッグの図5〜7とは異なる他の実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯血採取用システムにおいて、臍帯血を採取した実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯血採取用システムにおいて、第1のバッグシステムと、第2のバッグシステムを接続した実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯血採取用システムにおいて、採血された臍帯血を、白血球除去フィルターを介して保存バッグに移動させた実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯血採取用システムにおいて、採血バッグまたは白血球除去フィルターに残存した臍帯血を回収する実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯血採取用システムにおいて、図12とは異なる採血バッグまたは白血球除去フィルターに残存した臍帯血を回収する実施形態を示す図面である。 本発明の臍帯血採取用システムにおいて、保存バッグの臍帯全血を赤血球成分と、他の血液成分に分離し、自己臍帯血輸血療法を行うまでの実施形態を示す図面である。
符号の説明
1 分岐型留置針
11 先端部
111 外筒針
12 基部
121 液体流出管部内
13 内針
14 針引抜管部
2 採血バッグ
3 チューブ
4 接続手段
5 白血球除去フィルター
6 保存バッグ
7 三方活栓
71 第1の接続口
72 第2の接続口
73 第3の接続口
a 薬液
b 液流制御手段
c1 接続ポート
c2 被コネクター手段
d 分岐管
e 血液濾過手段
f 血液採取用ポート
g サンプリングポート
h 臍帯血(薬液aとの混合物)
i 液体注入手段
j 生理食塩水
k 赤血球濃度の高い分画

Claims (9)

  1. 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた臍帯血用バッグシステム。
  2. さらに、臍帯組織に留置針を固定する狭持体を備えた請求項1に記載の臍帯血用バッグシステム。
  3. 以下の(i)および(ii)の構成からなる請求項1に記載の臍帯血用バッグシステム;
    (i) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた第1のバッグシステム、
    (ii) 該第1のバッグシステムと接続可能な接続手段と、該接続手段に接続された白血球除去フィルターと、該白血球除去フィルターに接続された少なくとも1つの保存バッグを備えた第2のバッグシステム。
  4. 保存バッグの内容量が150ml以下である請求項3に記載の臍帯血用バッグシステム。
  5. 保存バッグの内容量が50〜150mlである請求項3に記載の臍帯血用バッグシステム。
  6. 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部を設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグと、臍帯組織に留置針を固定する狭持体を備えた臍帯血用バッグシステムを用いた臍帯血採取方法であって、母体から分離された臍帯組織に該留置針を穿刺後、該狭持体で該臍帯組織に該留置針とを固定することを特徴とする臍帯血採取方法。
  7. 以下の(i)および(ii)の構成からなる臍帯血用バッグシステムを用いた臍帯血処理方法であって、該採血バッグに採取された臍帯血を、該白血球除去フィルターを介して少なくとも1つの保存バッグに移動させることを特徴とする臍帯血処理方法:
    (i) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた第1のバッグシステム、
    (ii) 該第1のバッグシステムと接続可能な接続手段と、該接続手段に接続された白血球除去フィルターと、該白血球除去フィルターに接続された少なくとも1つの保存バッグを備えた第2のバッグシステム。
  8. 採血バッグに採取された臍帯血を、白血球除去フィルターを介して少なくとも1つ以上の保存バッグに移動させた後、採血バッグおよび/または白血球除去フィルターに残存した臍帯血を保存バッグに回収することを特徴とする請求項7に記載の臍帯血処理方法。
  9. 以下の(i)および(ii)の構成からなるキット;
    (i) 先端側に設けられた外筒針と、基部側に設けられた内針引抜管部と、該内針引抜管部の内部に設けられた内針と、該内針引抜管部から分岐した液体流出管部とを設けた留置針および該液体流出管部に接続された採血バッグを備えた第1のバッグシステム、
    (ii) 該第1のバッグシステムと接続可能な接続手段と、該接続手段に接続された白血球除去フィルターと、該白血球除去フィルターに接続された少なくとも1つの保存バッグを備えた第2のバッグシステム。

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