JP4385630B2 - アナログ電子時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧電アクチュエータを用いたアナログ電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧電素子の圧電効果で振動を誘起する振動体と、この振動体の振動により回転駆動される被駆動体と、この被駆動体の回転により動作する表示手段とを備えた時計が提案されている。このような時計として、例えば、特許文献1〜特許文献4に記載されているものが挙げられる。
【0003】
【特許文献1】
特開昭60−113675号公報
【特許文献2】
特開昭62−223689号公報
【特許文献3】
特開昭63−113990号公報
【特許文献4】
特公平7−39175号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献2では、振動体の振動をラチェットにより回転移動に変換するため、変換効率が悪いという問題がある。時計のように限られたサイズの中で内蔵の電源を利用する商品では、電池寿命の極めて短い商品となってしまう。これを解決するためには、大容量の大きな電池を搭載しなければならず、時計サイズが大型化し、デザイン上の制約を受けるという問題がある。
特許文献1,3,4では、くさび構造、或いはリング状のモータ構造が採用されており、時計体の厚み方向を長手とする楕円の振幅を、平面方向の回転に変換する構造である。この振幅は平面方向の変位が極めて少ないため、回転移動に変換するためのエネルギー効率が極めて悪い。
従って、これを時計体に搭載した場合、上述と同様に電池寿命の極めて短い商品となってしまう。
【0005】
これを解決するために、発明者らは、板状の振動体としての板状の圧電素子と補強板とが積層された振動板を支持体に固定し、振動体の長手方向端部に当接部を設けて、圧電素子に駆動信号を供給することにより、圧電素子の縦振動および屈曲二次振動を合成して被駆動体に摩擦力を介して伝達し、被駆動体を回転駆動させる駆動機構を提案している。
しかしながら、この駆動機構は、摩擦力を介して駆動力を被駆動体に伝達しているため、時計体として腕時計などを構成した場合、腕時計を落下させたような場合など時計体に衝撃が加わった場合には、振動体が被駆動体(例えば、ロータ)から離間して摩擦力が無くなると、被駆動体は自由状態となり、指針のアンバランスにより、輪列が回転して指針位置がずれてしまう可能性があった。
また、被駆動体と振動体との間の摩擦力を確保すべく、被駆動体に対して押圧部材により振動体側に押圧しているような構成の場合には、被駆動体も振動体から離間して、後段の輪列側に衝突し、輪列を構成する歯車および伝達車の支持部を破壊してしまう可能性があった。
そこで本発明の目的は、圧電素子の縦振動および屈曲二次振動を合成して被駆動体に摩擦力を介して伝達し、被駆動体を回転駆動させる駆動機構を用いたアナログ電子時計において、落下時の衝撃などによる指針位置ずれ、伝達機構の破壊等を抑制することが可能なアナログ電子時計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、アナログ電子時計は、板状の振動体と、前記振動体と横並びに配置され、振動する前記振動体の当接部が接触して回転駆動される被駆動体と、前記回転駆動される前記被駆動体とかみ合う歯形を備えて駆動される伝達機構を介して動作する時刻表示機構と、前記被駆動体を前記振動体に当接させるべく押圧する押圧部と、前記被駆動体が前記振動体から離間する方向移動した場合に前記被駆動体と伝達機構に備えられた歯形との噛合いが外れないように、前記押圧部の前記離間する方向への動きを規制する規制部材と、を備え、前記板状の振動体は、板状の圧電素子と補強板とが積層された振動板と、この振動板を支持体に固定する固定部と、前記振動板の長手方向端部に設けられた前記当接部とを備え、前記圧電素子に駆動信号を供給することにより、前記圧電素子を伸縮させて前記振動板に前記長手方向に伸縮する振動および前記長手方向とは交差する方向への振動を生じさせ、これらの振動に伴う前記当接部の変位によって被駆動体を回転駆動する圧電アクチュエータとして構成されている、ことを特徴としている。
上記構成によれば、板状の振動体は、圧電アクチュエータとして構成され、圧電素子に駆動信号を供給することにより、圧電素子を伸縮させて振動板に長手方向に伸縮する振動および長手方向とは交差する方向への振動を生じさせ、これらの振動に伴う当接部の変位によって被駆動体を回転駆動する。
これにより、伝達機構は、回転駆動される被駆動体歯形によりかみ合い、時刻表示機構を動作させ、押圧部は被駆動体を振動体に当接させるべく押圧する。
これらと並行して規制部材は、被駆動体が前記振動体から離間する方向移動した場合に被駆動体と伝達機構に備えられた歯形との噛合いが外れないように、押圧部の離間する方向への動きを規制する。
【0007】
また、アナログ電子時計は、板状で、その平面方向に振動する振動体と、前記振動体と前記平面方向で横並びに配置され、振動している前記記振動体の当接部が外周部に接触して回転駆動される被駆動体と、前記回転駆動される前記被駆動体とかみ合う歯形を備えて駆動される伝達機構を介して動作する時刻表示機構と、一端にて支持ピンにより支持され、他端にて前記被駆動体を回転可能に支持し、前記被駆動体を前記振動体に当接させるべく押圧する押圧部と、前記被駆動体が前記振動体から離間する方向に移動した場合に前記被駆動体と伝達機構に備えられた歯形との噛合いが外れないように、前記押圧部の前記離間する方向への動きを規制する規制部材と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、振動体は、平面方向に振動し、振動している前記記振動体の当接部が外周部に接触して押圧部に回転可能に支持されている被駆動体を回転駆動する。
これにより、伝達機構は回転駆動される被駆動体歯形によりかみ合い、時刻表示機構を動作させ、押圧部は被駆動体を前記振動体に当接させるべく押圧する。
これらと並行して規制部材は、被駆動体が振動体から離間する方向に移動した場合に被駆動体と伝達機構に備えられた歯形との噛合いが外れないように、押圧部の離間する方向への動きを規制する。
この場合において、前記板状の振動体は、板状の圧電素子と補強板とが積層された振動板と、この振動板を支持体に固定する固定部と、前記振動板の長手方向端部に設けられた当接部とを備え、前記圧電素子に駆動信号を供給することにより、前記圧電素子を伸縮させて前記振動板に前記長手方向に伸縮する振動および前記長手方向とは交差する方向への振動を生じさせ、これらの振動に伴う前記当接部の変位によって被駆動体を回転駆動する圧電アクチュエータとして構成されるようにしてもよい。
また、前記伝達機構は、前記被駆動体の駆動状態を間欠的に伝達する非可逆歯型伝達部材を備えるようにしてもよい。
また、前記被駆動体あるいは前記伝達機構は、前記被駆動体あるいは前記伝達機構を機械的に支持するとともに、前記被駆動体が間欠駆動を行うための一対の電極パターン間を電気的に接続する、ばね接点部材を備えるようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態によるアナログ電子時計を示すブロック・ダイヤグラム、図2は、同じくアナログ電子時計を示す表平面図である。
図1に示す時計では、制御対象が時刻表示機構5であり、時刻表示機構5は圧電アクチュエータ341で動作する。図1において、電源1からの電気エネルギーを受けて、電子回路2の発振回路201が基準信号である32,768Hzを発振する。基準信号を分周回路202において1Hzとする。分周回路202からの信号は制御回路225に送られる。この制御回路225は、時刻表示機構5の駆動源である圧電アクチュエータ341の駆動パルスの供給タイミングを制御する。そして、制御回路225は、圧電アクチュエータ341に駆動パルスを与える発振回路2361に命令信号を入力する。
制御回路225からの供給タイミングを制御された駆動パルス命令信号が、発振回路2361に入力されると、波形成形回路2362を経てモータ駆動回路2363に入力され、このモータ駆動回路2363は圧電アクチュエータ341に駆動パルスを供給する。この圧電アクチュエータ341は駆動パルスに従い電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、圧電効果を利用して被駆動体(ロータ)343の外周を突つき、この突つきにより回転されるロータ343が伝達機構(減速輪列)4を回転駆動し、時刻表示機構5を駆動する。この時刻表示機構5の表示を修正するには時刻修正装置8によって行われる。
【0009】
図2は、アナログ電子時計の平面図である。
図1のブロック・ダイヤグラムで記した各種の機構は、図2に示すように、地板11に対してまとまりよく配置されている。
即ち、電源1を構成する電池1A、マイナス端子1B及びプラス端子1Cと、リューズ8Aを含む時刻修正装置8と、発振回路201を構成する水晶発振器201Aと、電子回路2が形成されたIC2Aと、駆動源としての圧電アクチュエータ341を含む時刻表示機構5とがまとまりよく配置されている。101は電池1Aとも接触する回路押えである。
【0010】
図3は、圧電アクチュエータ341を含む時刻表示機構5の断面図である。圧電アクチュエータ(以下、振動体)341は略長方形状の板状の振動体である(図2)。この振動体341は、後述するように電圧が印加されると、長手方向への振動(以下、縦振動という)および短手方向への揺動(以下、屈曲二次振動)する振動体であり、その中程には固定部341Aが一体的に形成されている。この固定部341Aは固定ピン12を介して地板11に固定されている。振動体341は地板11に対してほぼ水平に配置され、振動体341の縦振動および屈曲二次振動をすることにより、その先端の当接部341Bの先端部は、楕円軌道を描きつつ、回転自在に支持されたロータ343の外周部に接触するように構成されている。
振動体341の当接部341Bがロータ343の外周部に接触すると、摩擦力によりロータ343が図2の矢印A方向に回転し、これと一体の被駆動車343Aが同一方向に回転し、被駆動車343Aに噛み合う4番車351が、図2の矢印B方向に回転し、回転軸351Aに取り付けられた秒針351Bが移動する。
【0011】
4番車351の回転軸351Aには被駆動車351Cが固定され、被駆動車351Cには3番車352が噛み合い、3番車352は図2の矢印C方向に回転する。3番車352の回転軸352Aには被駆動車352Bが固定され、被駆動車352Bには2番車353が噛み合い、2番車353が回転することにより、2番車353の回転軸353Aに取り付けられた分針353Bが移動する。
2番車353の回転軸353Aには、被駆動車353Cが固定され、この被駆動車353Cには日の裏車354が噛み合い、日の裏車354は図2の矢印D方向に回転する。
日の裏車354の回転軸354Aに固定された被駆動車354Bには筒車355が噛み合い、この筒車355が回転することにより、筒車355の回転軸355Aに取り付けられた時針355Bが移動する。上記構成では、被駆動体343、4番車351、3番車352、2番車353、日の裏車354、筒車355等が、伝達機構(減速輪列)4及び時刻表示機構5を構成する。
【0012】
本実施形態では、圧電アクチュエータ341を時計の駆動源としたため、電磁モータを駆動源とする時計と比較して、外部磁界に対して強い時計を提供できる。また、駆動源の部品点数が少なく、さらに発生トルクが大きく、伝達輪列を削減することができるため、部品コスト、時計の組み立てコスト等のコストを削減できる。発生トルクが大きいということは幅があり、厚みのある秒針、分針、時針等の針を取り付けることができるため、時計として、視認性に優れ、質感の高いものとなる。また、摩擦駆動のため、針がふらつくことがなく、位置精度に優れた時計となる。また、圧電アクチュエータ341が、平面方向の振幅を、ロータ343の回転方向に変換する構成であるため、振動体341に被駆動体(ロータ)が重なり合うことがなく、薄型化が図られる。また、ロータ343である輪列の回転方向に対して振動体341が振動するため、伝達効率に優れる。しかも地板11に対する振動漏れの影響等を抑制することができる。
上記構成では、4番車351、3番車352、2番車353、日の裏車354、筒車355等と平面的に重なり合わない位置に、振動体341が配置されている。従って、時計の薄型化が図られる。
圧電アクチュエータ341は、固定ピン12を介して地板11にしっかりと固定される一方、ロータ343は押圧部材16を介して振動体341側に常に押圧されている。
押圧部材16はピン16Aを介して地板11に支持されたばね性を有するU字状の板材であり、押圧部材16の一端16Bにロータ343が係止され、他端16Cが地板11に固定されたピン17に係止され、U字状の板材の復元力でロータ343を圧電アクチュエータ341側に押圧している。
これによれば、圧電アクチュエータ341が固定ピン12を介してしっかりと固定されるため、時計のような衝撃を受ける携帯機器において、駆動特性の劣化や、振動体の破損を防止できる。また、駆動信号を印加するための配線経路長が変化せず、導通が安定する。
【0013】
さらに押圧部材16の近傍には、アナログ電子時計に外部から衝撃が加わった場合などのように、ロータ343が圧電アクチュエータ341から離間する方向に所定距離移動した場合に押圧部材16に当接して、圧電アクチュエータ341がロータ343から当接した状態を維持できるように押圧部材16の離間方向への動きを規制するストッパピン500が設けられている。
このストッパピン500は、ロータ343が圧電アクチュエータ341から離間した場合に、ロータ343が他のいかなる部材にもぶつかることが無い位置、かつ、ロータ343と次の伝達車の歯形の噛み合いが外れない位置に配置されている。より好ましくは、押圧部材16のよりロータ343の回転中心からより遠い位置に配置する。
このストッパピン500を設けることにより、ロータ343が圧電アクチュエータ341の当接部341Bから離間したとしても、ロータ343が4番車351などの他の歯車や伝達車の支持部にぶつかってこれらを破壊することも無くなる。
【0014】
また、ロータ343と次の伝達車の歯形の噛み合いが外れることもなくなる。
圧電アクチュエータ341は、図3に示すように、2つの板状の圧電素子13,14の間に、ステンレス鋼板等の補強板15を挟んで構成されている。この補強板15に、上述した固定部341A及び当接部341Bが一体的に形成されている。この積層構造により、振動体341の過振幅や外力に起因する圧電素子13,14の損傷を抑制することができる。
圧電素子13,14の面上には、図4に示すように、それぞれ電極13A,14Aが配置され、駆動回路2363からの電圧が、これらの電極13A,14Aを介して圧電素子13,14に供給される。圧電素子13の分極方向と圧電素子14の分極方向が逆向きの場合、図中で上面、中央、下面の電位がそれぞれ+V,−V,+V(或いは−V,+V,−V)となるように、駆動回路2363から交流の駆動信号を供給すれば、圧電素子13,14が伸び縮みするように変位する。ここで、+Vの駆動信号、及び−Vの駆動信号は、位相が反転した交流信号である。このため、補強板15に対して上側の圧電素子13と、下側の圧電素子14とに発生する振動の振幅は、補強板15に0Vを印加した場合(補強板15を駆動回路2363のアースに接続した場合)に比べて、大きくすることができる。なお、図4では、説明の便宜上、圧電素子13,14と接触する給電用電極を省略して、外側に位置する電極13A,14Aのみを示す。
【0015】
圧電素子13,14としては、チタン酸ジルコニウム酸鉛、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等が使用される。
つぎに、圧電アクチュエータ341の動作を説明する。駆動回路2363から、電極13A,14Aを介して、圧電素子13,14に交流の駆動信号が印加されると、この圧電素子13,14には長手方向に伸縮する振動が発生する。この場合、図5に矢印で示すように、圧電素子13,14が長手方向に伸縮する縦振動を発生する。このように圧電素子13,14への駆動信号の印加によって、圧電アクチュエータ341が電気的に縦振動で励振すると、圧電アクチュエータ341の重量バランスのアンバランスさによって、圧電アクチュエータ341の重心を中心とした回転モーメントが発生する。この回転モーメントによって、図6に示すように、圧電アクチュエータ341が幅方向に揺動する屈曲二次振動が誘発される。圧電アクチュエータ341の当接部341Bと反対側の端部にバランス部341C(図2)を設けることにより、より大きな屈曲振動を誘発させて、より大きな回転モーメントを発生させてもよい。
【0016】
このように、圧電アクチュエータ341に縦振動と屈曲振動とを生じさせ、縦振動と屈曲振動とを合成させることにより、圧電アクチュエータ341の当接部341Bとロータ343との接触部分は、図7に示すように、楕円軌道に沿って移動することになる。そして、当接部341Bが時計方向の楕円軌道を描くことにより、当接部341Bがロータ343側に膨らんだ位置にあるとき、当接部341Bがロータ343を押す力が大きくなる一方、当接部341Bがロータ343側から退避した位置に膨らんだとき、当接部341Bがロータ343を押す力が小さくなる。従って、両者の押圧力が大きい間、つまり当接部341Bがロータ343側に膨らんだ位置にあるとき、当接部341Bの変位方向に、ロータ343が回転駆動される。
以上の説明のように、本実施形態によれば、押圧部材16の近傍には、アナログ電子時計に外部から衝撃が加わった場合などのように、ロータ343が圧電アクチュエータ341から離間する方向に所定距離移動した場合に押圧部材16に当接して、圧電アクチュエータ341がロータ343から当接した状態を維持できるように押圧部材16の離間方向への動きを規制するストッパピン500が設けられているので、ロータ343が圧電アクチュエータ341の当接部341Bから離間することがないため、ロータ343が秒針などの指針がアンバランス状態で取り付けられていることに起因して回転させられることが無くなり、指針の位置ずれを起こすことがないという効果が得られる。
【0017】
[2]第2実施形態
以上の説明は、ストッパピン500により外部からの衝撃の影響を低減する実施形態であったが、本第2実施形態は、伝達機構にロータ(被駆動体)の駆動状態を間欠的に伝達する非可逆歯型伝達部材として、ゼネバ歯車を用いた場合の実施形態である。
図8は、第2実施形態のアナログ電子時計の部分平面図である。図8において、図2と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
振動体341は地板11に対してほぼ水平に配置され、振動体341の縦振動および屈曲二次振動をすることにより、その先端の当接部341Bの先端部は、楕円軌道を描きつつ、回転自在に支持されたロータ343の外周部に接触する。
そして、振動体341の当接部341Bがロータ343の外周部に接触すると、摩擦力によりロータ343が所定方向に回転し、これと一体の被駆動車343Aが同一方向に回転し、被駆動車343Aに噛み合うゼネバ歯車510の被駆動車510Aが回転する。
しかしながら、ゼネバ歯車510の伝達歯車510Bは間欠的に配置されているため、4番車351に駆動力を伝達すべき被駆動車515の伝達歯515Aは伝達歯510Bに間欠的にしか噛合しない。
【0018】
この結果、アナログ電子時計に外部から衝撃が加わった場合などのように、ロータ343が圧電アクチュエータ341から離間する方向に所定距離移動しロータの回転を保持する力がなく、秒針などの指針がアンバランス状態で取り付けられていることに起因して、回転させられる状態であっても、その力は、4番車351側から伝達されることがなく、針飛びを防止し、指針の位置ずれを起こすことがない。
さらに位置検出機構としてフォトリフレクタなどの非接触検出機構を用いた場合にも位置ずれを起こすことなく、正確に位置検出を行える。
さらにまた、ゼネバ歯車(ゼネバ機構)を用いることにより、輪列負荷を低減することができ、減速輪列の構成を簡略化でき、よりいっそうの小型化を図ることができる。
【0019】
[3]第3実施形態
上記第2実施形態は、衝撃に伴う圧電アクチュエータの当接部のロータからの離間を抑制することにより指針の自由な回転を抑制するものであったが、本第3実施形態は、回転制御用のばね接点機構をロータの回転防止に用いる場合の実施形態である。
図9は、第3実施形態のアナログ電子時計の部分平面図である。図9において、図2と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
また、図10は、第3実形態のアナログ電子時計の部分断面図である。
振動体341は地板11(図10参照)に対してほぼ水平に配置され、振動体341の縦振動および屈曲二次振動をすることにより、その先端の当接部341Bの先端部は、楕円軌道を描きつつ、回転自在に支持されたロータ343の外周部に接触する。
振動体341の当接部341Bがロータ343の外周部に接触すると、摩擦力によりロータ343が図10の矢印A方向に回転し、これと一体の被駆動車343Aが同一方向に回転し、被駆動車343Aに噛み合う5番車360(伝達車;図10参照)が回転される。
【0020】
この回転軸360Aには、第1ばね接点機構521が形成されており、この第1ばね接点機構521に対向する位置には、回転制御用電極パターン360Xが配置されており、回転制御に用いられる。そして、第1ばね接点機構521の付勢力により5番車360が衝撃などにより不必要に回転するのを防止している。また5番車360の回転軸360Aには被駆動車360Cが固定され、被駆動車360Cには4番車351が噛み合い、4番車351は回転する。この結果、4番車351の回転軸351Aに取り付けられた秒針が回転駆動されることとなる。
また、4番車351の回転軸351Aには、第2ばね接点機構522が形成されており、この第2ばね接点機構522に対向する位置には、秒針位置検出用電極パターン351Xが配置されており、秒針位置の検出に用いられる。そして、第2ばね接点機構522の付勢力により4番車351が衝撃などにより不必要に回転するのを防止している。
さらに圧電アクチュエータ341は、固定ピン12を介して地板11にしっかりと固定される一方、ロータ343は押圧部材16を介して振動体341側に常に押圧されており、押圧部材16の近傍には、アナログ電子時計に外部から衝撃が加わった場合などのように、ロータ343が圧電アクチュエータ341から離間する方向に所定距離移動した場合に押圧部材16に当接して、圧電アクチュエータ341がロータ343から当接した状態を維持できるように押圧部材16の離間方向への動きを規制するストッパピン520が設けられている。
【0021】
これらの結果、本第3実施形態によれば、第1ばね接点機構521および第2ばね接点機構522により、5番車360あるいは4番車351を不用意に回転させないように保持するので、指針が不用意に回転して指針位置がずれることがない。
さらにストッパピン520を設けることにより、ロータ343が圧電アクチュエータ341の当接部341Bから離間することがないため、ロータ343が秒針などの指針がアンバランス状態で取り付けられていることに起因して回転させられることが無くなり、指針の位置ずれを起こすことがなく、ロータ343が5番車360などの他の歯車や伝達車の支持部にぶつかってこれらを破壊することも無くなる。
さらに回転制御に用いるばね接点機構を指針の位置ずれ防止に兼用しているため、アナログ電子時計の小型化を図ることもできる。
【0022】
[4]圧電アクチュエータの構成
以上の説明においては、圧電アクチュエータ341の具体的構成については説明しなかったが、具体的には以下のような態様が考えられる。
まず、圧電アクチュエータ341の駆動効率を向上させるべく以下の形状に準ずる構成を採用する。すなわち、圧電アクチュエータ341の寸法を以下の様に設定する。
7[mm]×2[mm]×厚さ0.4[mm]
この場合において、圧電素子として0.15[mm]のPZTを2枚用い、補強板として0.1[mm]のステンレス板を用いる。
このようなおよそ7[mm]×2[mm]の縦横比を採用することにより、上述した縦振動と屈曲二次振動の共振周波数がほぼ等しくなり、効率的に楕円駆動を行える。
【0023】
この場合において、屈曲二次振動の共振周波数は、縦振動の共振周波数に対し、0.97倍〜1.03倍の範囲となるのが好ましい
例えば、共振周波数は、以下の通りとなる。
縦振動 :284.3[kHz]
屈曲二次振動:288.6[kHz](縦振動共振周波数の1.015倍)
本例の共振周波数設定によれば、圧電アクチュエータ341において、良好な楕円振動を得ることができた。
ところで、縦振動の共振周波数および屈曲二次振動の共振周波数は、圧電アクチュエータ341の縦横比によって容易に制御可能であり、上述の例の場合、縦の長さ(7[mm])を固定した状態で、横の長さを2[mm]未満とすると、共振周波数の差が小さくなり、横の長さを2[mm]超とすると、共振周波数の差が大きくなる。これは、横の長さのみを変化させた場合、縦振動の共振周波数に影響が無いのに対し、屈曲二次振動の共振周波数のみが変化することに起因している。
【0024】
より詳細には、圧電素子あるいは補強板のヤング率によっても変化するので、それらに応じて最適化が必要ではあるものの、縦横比が7:2近辺が好ましいことがわかっている。なお、圧電アクチュエータ341の当接部341Bの質量に応じて屈曲二次振動の共振周波数は低下する。
ここで、最適駆動周波数の設定について説明する。
図11は圧電アクチュエータの具体的構成における周波数−インピーダンス特性を説明する図である。
図11に示すように、圧電アクチュエータ341の周波数−インピーダンス特性は、縦振動の極小値(縦振動の共振周波数)f1と、屈曲二次振動の極小値(屈曲二次振動の共振周波数)f2と、の間に反共振周波数f0を有している。
【0025】
上述の例の場合、縦振動の共振周波数f1=284.3[kHz]であり、屈曲二次振動の共振周波数f2=288.6[kHz]であるので、圧電アクチュエータ341の駆動周波数(加振周波数)を280〜290[kHz]とすることより、縦振動および屈曲二次振動を同時に起こさせることが可能となる。
望ましくは、縦振動の共振周波数f1と屈曲二次振動の共振周波数f2との間の周波数を圧電アクチュエータ341の駆動周波数とすればよい。上述の例の場合、圧電アクチュエータ駆動周波数を、
f1=284.3[kHz]≦駆動周波数≦f2=288.6[kHz]
とすればよい。
さらに望ましくは、圧電アクチュエータの駆動周波数を、縦振動の共振周波数f1と屈曲二次振動の共振周波数f2との間に位置する反共振周波数f0より高い周波数、かつ、屈曲二次振動の共振周波数f2未満の周波数とすればよい。
すなわち、
f0<駆動周波数≦f2
とすればよい。
【0026】
この結果、より大きな楕円振動(縦振動と屈曲二次振動の合成振動)を得ることが可能となり、より効率的な駆動が行えることとなる。
以上、各実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
図12は圧電アクチュエータの電極配置の一例の説明図である。
本変形例の圧電アクチュエータ400Bは、図13に示すように、全面電極404を設けるようにしている。
【0027】
そして、振動体341の当接部341Bに代えて、振動体341にアンバランスな位置に当接部341B1、バランス部341C1を設けることにより、機械的にアンバランス状態として、縦振動および屈曲二次振動を生成している。
本変形例では、当接部として、当接部341B1およびバランス部341C1の二つを設けていたが、当接部341B1一つであってもかまわない。
図13は他の圧電アクチュエータの電極配置の説明図である。
図12の例においては、全面電極404を設ける構成としていたが、本変形例の圧電アクチュエータ400Cは、図13に示すように、当接部341B1とバランス部341C1を結ぶ位置に配置された駆動電極405と、検出電極対406を設けるように構成することも可能である。
このような構成を採ることにより、駆動電極405に駆動電圧が印加されることによって圧電素子の縦振動を励振されるとともに、圧電素子の伸縮にアンバランスが生じる。さらに当接部341B1およびバランス部341C1による機械的なアンバランス状態によりより確実に屈曲二次振動が励起されることとなる。
そして、縦振動と屈曲二次振動とが合成されて、楕円振動が生成されることとなる。
そして、検出電極対406については、検出電極として、上記変形例と同様の理由により振動状態の検出に用いることにより、より正確な制御が可能となる。
【0028】
以上の説明においては、ロータを一方向に駆動するものであったが、正方向/逆方向の双方に駆動するように構成することも可能である。
図14は正方向/逆方向の双方に駆動する場合の圧電アクチュエータの電極配置の説明図である。
本変形例の圧電アクチュエータ400の電極配置においては、図14に示すように、中央電極401と、中央電極401に対して互いに交差するように配置された二組の電極対402、403と、を備えるように構成している。
このような構成とし、第1の方向(正方向)へ楕円駆動するためには、中央電極401および電極対402に駆動電圧を印加して駆動する。電極対403には駆動電圧は印加しない。
この結果、中央電極401により縦振動を励振されるが、電極対402、403のうち、電極対402のみに駆動電圧が印加されることによって圧電素子の縦振動の伸縮にアンバランスが生じ、第1の方向に対応する屈曲二次振動が励起されることとなる。
そして、縦振動と屈曲二次振動とが合成されて、第1の方向に楕円振動が生成されることとなる。
これに対し、第2の方向(逆方向)へ楕円駆動するためには、中央電極401および電極対403に駆動電圧を印加して駆動する。電極対402には駆動電圧は印加しない。
【0029】
この結果、中央電極401により縦振動を励振されるが、電極対402、403のうち、電極対403のみに駆動電圧が印加されることによって圧電素子の縦振動に起因する伸縮にアンバランスが生じ、第2の方向に対応する屈曲二次振動が励起されることとなる。
そして、縦振動と屈曲二次振動とが合成されて、第2の方向に楕円振動が生成されることとなる。
この場合において、駆動電圧が印加されない電極対については、検出電極として、振動状態の検出に用いることが望ましい。これは、圧電素子は、振動によって発熱し、温度によってヤング率や諸特性が変化するため、駆動周波数を固定的に制御するよりも、駆動電圧を印加していない電極対を介して振動によって発生する電圧を検出し、その位相差や電圧の絶対値を所定の制御目標値に合わせるように駆動周波数を制御する方が好ましいからである。
【0030】
図15は正方向/逆方向の双方に駆動する場合の他の圧電アクチュエータの電極配置の説明図である。
上記変形例においては、中央電極401と、2対の電極対402,403を設けていたが、本他の変形例の圧電アクチュエータ400Aにおいては、図15に示すように、中央電極401を廃し、2対の電極対402,403のみを設けるようにしている。
このような構成とし、第1の方向(正方向)へ楕円駆動するためには、電極対402に駆動電圧を印加して駆動する。電極対403には駆動電圧は印加しない。
この結果、電極対402に駆動電圧が印加されることによって圧電素子の縦振動を励振されるとともに、圧電素子の伸縮にアンバランスが生じ、第1の方向に対応する屈曲二次振動が励起されることとなる。
そして、縦振動と屈曲二次振動とが合成されて、第1の方向に楕円振動が生成されることとなる。
【0031】
これに対し、第2の方向(逆方向)へ楕円駆動するためには、電極対403に駆動電圧を印加して駆動する。電極対402には駆動電圧は印加しない。
この結果、電極対403に駆動電圧が印加されることによって圧電素子の縦振動を励振されるとともに、圧電素子の伸縮にアンバランスが生じ、第2の方向に対応する屈曲二次振動が励起されることとなる。
そして、縦振動と屈曲二次振動とが合成されて、第2の方向に楕円振動が生成されることとなる。
これらの場合においても、駆動電圧が印加されない電極対については、検出電極として、上記変形例と同様の理由により振動状態の検出に用いることが望ましい。
以上の説明においては、圧電アクチュエータの支持部位については、詳細に説明しなかったが、縦振動と屈曲二次振動の双方の振動の節となる中央部分を支持することにより振動損失を低減することが可能となる。
【0032】
[5]実施形態の効果
以上の説明のように各実施形態によれば、圧電素子の縦振動および屈曲二次振動を合成して被駆動体に摩擦力を介して伝達し、被駆動体を回転駆動させる駆動機構を用いたアナログ電子時計において、落下時の衝撃などによっても指針位置がずれたり、伝達機構の破壊を抑制できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、圧電素子の縦振動および屈曲二次振動を合成して被駆動体に摩擦力を介して伝達し、被駆動体を回転駆動させる駆動機構を用いたアナログ電子時計において、落下時の衝撃などによっても指針位置がずれたり、伝達機構の破壊を抑制することができ、長期にわたって正確に時を刻むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示すブロック・ダイヤグラムである。
【図2】第1実施形態のアナログ電子時計の表平面図である。
【図3】第1実施形態のアナログ電子時計の断面図である。
【図4】圧電アクチュエータの断面図である。
【図5】圧電アクチュエータの側面図である。
【図6】圧電アクチュエータの平面図である。
【図7】圧電アクチュエータの当接部の拡大図である。
【図8】第2実施形態のアナログ電子時計の表部分平面図である。
【図9】第3実施形態のアナログ電子時計の表部分平面図である。
【図10】第3実施形態のアナログ電子時計の部分断面図である。
【図11】圧電アクチュエータの具体的構成における周波数−インピーダンス特性を説明する図である。
【図12】圧電アクチュエータの電極配置の一例の説明図である。
【図13】他の圧電アクチュエータの電極配置の説明図である。
【図14】正方向/逆方向の双方に駆動する場合の圧電アクチュエータの電極配置の説明図である。
【図15】正方向/逆方向の双方に駆動する場合の他の圧電アクチュエータの電極配置の説明図である。
【符号の説明】
4…伝達機構(減速輪列) 5…時刻表示機構 8…時刻修正装置 11…地板 13,14…圧電素子 16…押圧部材 19…ジャンパばね 225…制御回路 341…圧電アクチュエータ(振動体) 343…被駆動体(ロータ)
351…4番車 351X…秒針位置検出用電極パターン 360…5番車
360X…回転制御用電極パターン 400…圧電アクチュエータ(振動体)
400A…圧電アクチュエータ(振動体) 400B…圧電アクチュエータ(振動体) 400C…圧電アクチュエータ(振動体) 401…中央電極 402…電極対 403…電極対 404…全面電極 405…駆動電極 406…検出電極対 500…ストッパピン(規制部材) 510…ゼネバ歯車 510A…被駆動車 510B…伝達歯車 521…第1ばね接点機構 522…第2ばね接点機構 2361…発振回路 2362…波形成形回路 2363…モータ駆動回路

Claims (5)

  1. 板状の振動体と、
    前記振動体と横並びに配置され、振動する前記振動体の当接部が接触して回転駆動される被駆動体と、
    前記回転駆動される前記被駆動体とかみ合う歯形を備えて駆動される伝達機構を介して動作する時刻表示機構と、
    前記被駆動体を前記振動体に当接させるべく押圧する押圧部と、
    前記被駆動体が前記振動体から離間する方向移動した場合に前記被駆動体と伝達機構に備えられた歯形との噛合いが外れないように、前記押圧部の前記離間する方向への動きを規制する規制部材と、を備え、
    前記板状の振動体は、板状の圧電素子と補強板とが積層された振動板と、この振動板を支持体に固定する固定部と、前記振動板の長手方向端部に設けられた前記当接部とを備え、前記圧電素子に駆動信号を供給することにより、前記圧電素子を伸縮させて前記振動板に前記長手方向に伸縮する振動および前記長手方向とは交差する方向への振動を生じさせ、これらの振動に伴う前記当接部の変位によって被駆動体を回転駆動する圧電アクチュエータとして構成されている、
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 板状で、その平面方向に振動する振動体と、
    前記振動体と前記平面方向で横並びに配置され、振動している前記記振動体の当接部が外周部に接触して回転駆動される被駆動体と、
    前記回転駆動される前記被駆動体とかみ合う歯形を備えて駆動される伝達機構を介して動作する時刻表示機構と、
    一端にて支持ピンにより支持され、他端にて前記被駆動体を回転可能に支持し、前記被駆動体を前記振動体に当接させるべく押圧する押圧部と、
    前記被駆動体が前記振動体から離間する方向に移動した場合に前記被駆動体と伝達機構に備えられた歯形との噛合いが外れないように、前記押圧部の前記離間する方向への動きを規制する規制部材と、
    を備えたことを特徴とするアナログ電子時計。
  3. 請求項2記載のアナログ電子時計において、
    前記板状の振動体は、板状の圧電素子と補強板とが積層された振動板と、この振動板を支持体に固定する固定部と、前記振動板の長手方向端部に設けられた当接部とを備え、前記圧電素子に駆動信号を供給することにより、前記圧電素子を伸縮させて前記振動板に前記長手方向に伸縮する振動および前記長手方向とは交差する方向への振動を生じさせ、これらの振動に伴う前記当接部の変位によって被駆動体を回転駆動する圧電アクチュエータとして構成されていることを特徴とするアナログ電子時計。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアナログ電子時計において、
    前記伝達機構は、前記被駆動体の駆動状態を間欠的に伝達する非可逆歯型伝達部材を備えたことを特徴とするアナログ電子時計。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアナログ電子時計において、
    前記被駆動体あるいは前記伝達機構は、前記被駆動体あるいは前記伝達機構を機械的に支持するとともに、前記被駆動体が間欠駆動を行うための一対の電極パターン間を電気的に接続する、ばね接点部材を備えたことを特徴とするアナログ電子時計。
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