JP4384800B2 - 四サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,クランク室を有するクランクケース,シリンダボアを有するシリンダブロック,並びに吸気ポート及び排気ポートを有するシリンダヘッドからなるエンジン本体と,クランクケースに支承されてクランク室に収容されるクランク軸と,シリンダボアに嵌装されると共にクランク軸に連接されるピストンと,シリンダヘッドに取付けられて吸気ポート及び排気ポートを開閉する吸気弁及び排気弁と,クランク軸に駆動回転部材を連結した調時伝動装置及びこの調時伝動装置の被動回転部材の回転力を吸気及び排気弁に開閉力として伝達するカム装置からなる動弁機構とを含む,所謂OHV式エンジンの潤滑装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は,かゝる四サイクルエンジンの潤滑装置として,エンジン本体の一側に貯留オイルからオイルミストを生成するオイルミスト生成手段を内部に備えるオイルタンクを配設し,オイルタンク内で生成されたオイルミストを,クランク室の圧力脈動を利用して,オイルタンク,動弁室,オイルタンクへと一方向に循環させて,ピストン及びコンロッドを含むクランク軸周りや動弁機構を潤滑するようにしたものを既に提案している(例えば特開平9−170417号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,一般に,クランク軸周りの潤滑油量は,動弁機構のそれより多く設定する必要があるので,上記のように同一の潤滑系によりクランク軸周り及び動弁機構を潤滑しようとすると,その潤滑油量はクランク軸周りに合わせて設定する必要がある。しかしながら,そのように設定すると,動弁機構では過剰潤滑となるため,その過剰分だけオイルタンクにオイルを余分に貯留させなければならず,オイルタンクの大型化を招くことになり,これがエンジン全体のコンパクト化及び軽量化を図る上に障害となる。
【0004】
本発明は,かゝる点に鑑みてなされたもので,クランク軸周り及び動弁機構をそれぞれに適した油量をもって潤滑するようにして,オイルの無駄な循環を抑え,オイルタンク内のオイル貯留量の減少を図り,もってオイルタンク,延いてはエンジン全体のコンパクト化及び軽量化に寄与する,前記四サイクルエンジンの潤滑装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,クランク室を有するクランクケース,シリンダボアを有するシリンダブロック,並びに吸気ポート及び排気ポートを有するシリンダヘッドからなるエンジン本体と,クランクケースに支承されてクランク室に収容されるクランク軸と,シリンダボアに嵌装されると共にクランク軸に連接されるピストンと,シリンダヘッドに取付けられて吸気ポート及び排気ポートを開閉する吸気弁及び排気弁と,クランク軸に駆動回転部材を連結した調時伝動装置及びこの調時伝動装置の被動回転部材の回転力を吸気及び排気弁に開閉力として伝達するカム装置からなる動弁機構とを含む,四サイクルエンジンにおいて,エンジン本体の,クランク軸軸端側の一側に調時伝動装置を収容する第1動弁室と,この第1動弁室の下端が開口するオイルタンクとを設け,このオイルタンク内に,クランク軸に回転駆動されて貯留オイルからオイルミストを生成するオイルスリンガを設け,エンジン本体の上部には第1動弁室と並んでカム装置を収容する第2動弁室を設け,クランク軸に穿設されてオイルタンク内をクランク室に連通する第1油路と,クランク室の底面をオイルタンク内に連通する第2油路と,その第2油路のクランク室への開口部に設置されてクランク室の減圧時に閉じると共に昇圧時に開く第1一方向弁とで第1潤滑系を構成し,また第1及び第2動弁室間を連通する第3油路と,第2動弁室及びクランク室間を連通する第4油路と,前記第2油路と,前記第3油路の前記第2動弁室への開口部に設置されてクランク室の減圧時に閉じると共に昇圧時に開く第2一方向弁とで第2潤滑系を構成し,前記第1潤滑系は,前記第1一方向弁の開閉により,オイルタンク内で生成されたオイルミストをオイルタンクから第1油路,クランク室及び第2油路を経てオイルタンクへと循環させると共に,前記第2潤滑系は,前記第2一方向弁の開閉により,オイルタンク内で生成されたオイルミストをオイルタンクから第1動弁室,第3油路,第2動弁室,第4油路,クランク室及び第2油路を順次経てオイルタンクへと循環させることを特徴とする。尚,前記駆動回転部材及び被動回転部材は,後述する本発明の実施例中の駆動プーリ23及び被動プーリ24に対応する。
【0006】
の特徴によれば,クランク軸周りを第1及び第2両潤滑系により潤滑し,動弁装置の調時伝動装置及びカム装置を第2潤滑系により潤滑することで,負荷の比較的大きいクランク軸周りを過不足なく潤滑すると共に,負荷の比較的小さい動弁機構の過剰潤滑を防ぐことができ,オイルミストの循環量を最小限に抑えて,オイルタンクでのオイル貯留量の減少を可能にし,オイルタンク,延いてはエンジン全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
【0007】
また,クランク室の圧力脈動と,第1及び第2一方向弁の一方向移送機能を利用してオイルタンク内のオイルミストを循環させることができ,したがって,その循環のための専用のオイルポンプは不要であり,構造の簡素化を図ることができる。
【0008】
さらにオイルタンクは,クランク軸軸端側のエンジン本体の一外側に配設されるので,エンジンの全高の大幅な低下をもたらすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1は本発明のハンドヘルド型四サイクルエンジンの一使用例を示す斜視図,図2は上記四サイクルエンジンの縦断側面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図2の4−4線断面図,図5は図2の要部拡大断面図,図6は図5の要部分解図,図7は図4の7−7線断面図,図8は図4の8−8線断面図,図9は図5の9−9矢視図(ヘッドカバーの底面図),図10は図5の10−10線断面図,図11は上記エンジンの潤滑経路図,図12は上記エンジンの倒立状態を示す,図4との対応図,図13は同エンジンの横倒し状態を示す,図4との対応図である。
【0011】
図1に示すように,ハンドヘルド型四サイクルエンジンEは,例えば動力トリマTの動力源として,その駆動部に取付けられる。動力トリマTは,その作業状態によりカッタCを色々の方向に向けて使用されるので,その都度エンジンEも大きく傾けられ,あるいは逆さにされ,その運転姿勢は一定しない。
【0012】
先ず,このハンドヘルド型四サイクルエンジンEの外周りの構造について図2及び図3により説明する。
【0013】
ハンドヘルド型四サイクルエンジンEのエンジン本体1には,その前後に気化器2及び排気マフラ3がそれぞれ取付けられ,気化器2の吸気道入口にはエアクリーナ4が装着される。またエンジン本体1の下面には合成樹脂製の燃料タンク5が取付けられる。クランク軸13は,エンジン本体1と,このエンジン本体1の一側に隣接したオイルタンク40との両外側方に両端部を突出させており,その一端部に固着した被動部材84に伝動,連結可能なリコイル式スタータ42がオイルタンク40の外側面に取付けられる。
【0014】
クランク軸13の他端部にはフライホイールを兼ねる冷却ファン43が固着される。この冷却ファン43の外側面には,複数の取付けボス46(図2には,そのうちの1個を示す)が形成されており,この各取付けボス46に遠心シュー47が揺動自在に軸支される。この遠心シュー47は,後述する駆動軸50に固着されるクラッチドラム48と共に遠心クラッチ48を構成するもので,クランク軸13の回転数が所定値を超えると,遠心シュー47が,それ自体の遠心力によりクラッチドラム48の内周壁に圧接して,クランク軸13の出力トルクを駆動軸50に伝達するようになる。この遠心クラッチ48よりも,冷却ファン43は大径になっている。
【0015】
エンジン本体1及び,燃料タンク40を除く付属機器を覆うエンジンカバー51は,エンジン本体1の適所に固着され,このエンジンカバー51と燃料タンク5との間に冷却風取り入れ口19が設けられる。したがって,冷却ファン43の回転により,この冷却風取り入れ口19から外気が取り入れられ,エンジンE各部の冷却に供される。
【0016】
エンジンカバー51には,クランク軸6と同軸に並ぶ円錐台状の軸受ホルダ58が固着され,この軸受ホルダ58は,前記カッタCを回転駆動する駆動軸50をベアリング59を介して支持する。
【0017】
而して,エンジン本体1を間に置いて,一側にオイルタンク40及びスタータ42,他側に冷却ファン43及び遠心クラッチ49がそれぞれ配置されるので,エンジンEの左右の重量バランスが良好で,エンジンEの重心をエンジン本体1の中心部に近づけることができ,エンジンEの取り回し性が良好となる。
【0018】
またエンジン本体1と遠心シュー47との間において,遠心シュー47より大径の冷却ファン43がクランク軸13に固着されるので,冷却ファン43によるエンジンEの大型化を極力回避することができる。
【0019】
次に,エンジン本体1及びオイルタンク40の構造について図2〜図5,図6,図9,図10を参照しながら説明する。
【0020】
図2〜図5において,エンジン本体1は,クランク室6aを有するクランクケース6,一つのシリンダボア7aを有するシリンダブロック7,並びに燃焼室8a及び該室8に開口する吸,排気ポート9,10を有するシリンダヘッド8からなっており,シリンダブロック7及びシリンダヘッド8の外周には多数の冷却フィン38が形成される。
【0021】
クランク室6aに収容されるクランク軸13は,クランクケース6の左右両側壁にボールベアリング14,14′を介して回転自在に支承される。その際,左側のボールベアリング14はシール付きとされ,右側のボールベアリング14′の外側にはオイルシール17が隣接して配設される。クランク軸13には,従来普通のように,シリンダボア7aに嵌装されたピストン15がコンロッド16を介して連接される。
【0022】
クランクケース6の左側壁には,その外側に隣接するオイルタンク40が一体に連設され,このオイルタンク40をクランク軸13のシール付きボールベアリング14側の端部が貫通するように配置される。そして,クランク軸13に貫通される,オイルタンク40の外側壁にはオイルシール39が装着される。
【0023】
オイルタンク40の天井壁には,それを貫通するように上下に延びると共に上下両端を開放した偏平断面のベルト案内筒86が一体に連設される。このベルト案内筒86の下端は,オイルタンク40内のクランク軸13近傍まで延びており,また上端部は,シリンダヘッド8と隔壁85を共有するように,シリンダヘッド8に一体に連設される。シリンダヘッド8及びベルト案内筒86の上端周縁には,一連の環状シールビード87が形成され,隔壁85は,このシールビード87より上方に突出している。
【0024】
一方,図6,図9及び図10に示すように,ヘッドカバー36の下端面には,上記シールビード87に対応する環状シール溝88aが,また該カバー36の内面には,環状シール溝88aの両側部間を連通する線状シール溝88bがそれぞれ形成され,環状シール溝88aには環状パッキン89aが装着され,線状シール溝88bには,環状パッキン89aと一体成形された線状パッキン89bが装着される。そして,環状パッキン89aにはシールビード87が,線状パッキン89bには隔壁85がそれぞれ圧接するように,ヘッドカバー36はシリンダヘッド8にボルト37により結合される。
【0025】
而して,ベルト案内筒86とヘッドカバー36の一半部とで第1動弁室21aが,またシリンダヘッド8とヘッドカバー36の他半部とで第2動弁室21bがそれぞれ画成され,両動弁室21a,21bは前記隔壁85によって仕切られる。
【0026】
再び図2〜図5において,エンジン本体1及びオイルタンク40は,クランク軸13の軸線を通り且つシリンダボア7aの軸線と直交する平面で,上部ブロックBaと下部ブロックBbとに2分割される。即ち,上部ブロックBaは,クランクケース6の上半部,シリンダブロック7,シリンダヘッド8,オイルタンク40の上半部及びベルト案内筒86を一体に連ねて構成され,下部ブロックBbは,クランクケース6の下半部と,オイルタンク40の下半部とを一体に連ねて構成されるもので,これら上部及び下部ブロックBa,Bbは個別に鋳造され,各部を加工された後,複数のボルト12(図4参照)により相互に結合される。
【0027】
シリンダヘッド8には,吸気ポート9及び排気ポート10をそれぞれ開閉する吸気弁18i及び排気弁18eがシリンダボア7aの軸線と平行に設けられ,また点火栓20が,その電極を燃焼室8aの中心部に近接させて螺着される。
【0028】
次に,上記吸気弁18i及び排気弁18eを開閉駆動する動弁機構22について,図3〜図7により説明する。
【0029】
動弁機構22は,オイルタンク40内から前記第1動弁室21aにわたり配設される調時伝動装置22aと,前記第1動弁室21aから第2動弁室21bにわたり配設されるカム装置22bとで構成される。
【0030】
調時伝動装置22aは,オイルタンク40内のクランク軸13に固設した駆動プーリ23と,ベルト案内筒86の上部に回転自在に軸支される被動プーリ24と,これら駆動及び被動プーリ23,24間に巻き掛けたタイミングベルト25とからなっており,被動プーリ24の,隔壁85側の端面には,カム装置22bの一部をなすカム26が一体に結合される。こうしてカム26は,シリンダヘッド8の一側に被動プーリ24と共に配置される。駆動及び被動プーリ23,24は歯付きであり,駆動プーリ23はベルト25を介して被動プーリ24を2分の1の減速比をもって駆動するようになっている。
【0031】
ベルト案内筒86の外側壁には,環状のシールビード87の内側で起立してヘッドカバー36の内面に当接もしくは近接する支持壁27が一体に形成されており,この支持壁27に設けた貫通孔28aと,隔壁85に設けた底付き孔28bにより支軸29の両端部が回転自在に支持され,この支軸29の中間部で前記被動プーリ24及びカム26が回転自在に支承される。支軸29は,ヘッドカバー36の取り付け前に,貫通孔28aから,被動プーリ24及びカム26の軸孔35,底付き孔28bへと挿入されるもので,その挿入後,ヘッドカバー36をシリンダヘッド8及びベルト案内筒86に接合すると,ヘッドカバー36の内面が支軸29の外端に対向して,その抜け止めを果たすようになっている。
【0032】
隔壁85には,第2動弁室21b側に支軸29と平行に突出する一対の軸受ボス30i,30eが一体に形成されており,カム装置22bは,前記カム26と,上記軸受ボス30i,30eにそれぞれ回転自在に支持される吸気ロッカ軸31i及び排気ロッカ軸31eと,第1動弁室21aでこれらロッカ軸31i,31eの一端にそれぞれ固着されてカム26の下面に先端を摺接させる吸気カムフォロワ22i及び排気カムフォロワ22eと,第2動弁室21bで吸気及び排気ロッカ軸31i,31eの他端にそれぞれ固着されて先端部を吸気弁18i及び排気弁18eの上端に当接させる吸気ロッカアーム33i及び排気ロッカアーム33eと,吸気弁18i及び排気弁18eにそれぞれ装着されて,それらを閉弁方向に付勢する吸気ばね34i及び排気ばね34eとからなっている。
【0033】
以上において,支軸29及び吸気及び排気ロッカ軸31i,31eは,シリンダヘッド8及びベルト案内筒86の上端の環状のシールビード87より上方に配置される。
【0034】
而して,クランク軸13の回転時,それと共に回転する駆動プーリ23がベルト25を介して被動プーリ24及びカム26を回転すると,そのカム26が吸気及び排気カムフォロワ32i,32eを適時揺動させ,それらの揺動は,各対応するロッカ軸31i,31eを介して吸気及び排気ロッカアーム33i,33eに伝達して,それらを揺動させるので,吸気及び排気ばね34i,34eとの協働により,吸気及び排気弁18i,18eを適時開閉することができる。
【0035】
調時伝動装置22aにおいて,被動プーリ24及びカム26は支軸29に回転自在に支承され,またその支軸29も第1動弁室21aの両側壁に回転自在に支承されるので,被動プーリ24及びカム26の回転中は,摩擦により引きずられて支軸29も回転することなり,被動プーリ24及びカム26と支軸29との回転速度差が減少し,回転摺動部の摩耗の低減を図ることができ,耐久性の向上に寄与し得る。
【0036】
ところで,比較的大径のカム26は被動プーリ24と共にシリンダヘッド8の一側に配置され,またシリンダヘッド8の直上には吸気及び排気ロッカアーム33i,33e及び比較的小径の吸気及び排気ロッカ軸31i,31eしか配置されないので,動弁機構22がシリンダヘッド8の上方に大きく嵩張ることがなく,エンジンEの全高の低下,延いてはエンジンEのコンパクト化に寄与することができる。
【0037】
また支軸29及び吸気及び排気ロッカ軸31i,31eは,シリンダヘッド8及びベルト案内筒86の上端の一連の環状のシールビード87より上方に配置されており,したがって,ヘッドカバー36を取り外した状態では,上記シールビード87に何等邪魔されることなく,その上方で支軸29及び吸気及び排気ロッカ軸31i,31eの組付け及び分解が可能であり,組立性及びメンテナンス性が極めて良好である。
【0038】
次に,図3〜図11によりエンジンEの潤滑装置について説明する。
【0039】
図4及び図5において,エンジンEの潤滑装置は,クランク軸13周り,即ちクランク軸13,ベアリング14,14′,コンロッド16及びピストン15等を潤滑する第1潤滑系Laと,動弁機構22を潤滑する第2潤滑系Lbとからなっており,これらの系La,Lbに前記オイルタンク40が共有される。このオイルタンク40には,給油口40aから注入された規定量の潤滑用オイルOが貯留される。このオイルタンク40内において,クランク軸13には,前記駆動プーリ23を挟んで軸方向に並ぶ一対のオイルスリンガ56a,56bが圧入等により固着される。これらオイルスリンガ56a,56bは,互いに正反対の半径方向を向くと共に,互いに先端を軸方向に離反させるように屈曲しており,クランク軸13により回転駆動されると,エンジンEの如何なる運転姿勢でも,両オイルスリンガ56a,56bの少なくとも一方がオイルタンク40内に貯留オイルOを攪拌,飛散させ,オイルミストを生成するようになっている。
【0040】
先ず,第1潤滑系Laは,クランク軸13に穿設されてオイルタンク40内をクランク室6aに連通する第1油路601と,クランク室6aの底面をオイルタンク40内に連通する第2油路602とを備え,その第2油路602のクランク室6aへの開口部に第1一方向弁61が設置される。この第1一方向弁61は,ピストン15の昇降に伴うクランク室6aの減圧時に閉じ,昇圧時に開くようになっている。また第1及び第2油路601,602は,それぞれのオイルタンク40内への開口端601a,612aをオイルタンク40の中心部に可及的近接させるように形成されており,これら開口端601a,612aがエンジンEの如何なる姿勢においても,常に貯留オイルOの油面上に露出するようになっている。
【0041】
次に,第2潤滑系Lbは,第1動弁室21aの中間部を第2動弁室21bの底面に連通すべくエンジン本体1に穿設された第3油路603と,第2動弁室21bに連通するようにヘッドカバー36に形成されるオイル回収室74と,このオイル回収室74をクランク室6aに連通すべくエンジン本体1に設けされる第4油路604と,前記第2油路602と,第3油路603の,第2動弁室21bへの開口部に設置される第2一方向弁62とからなっており,その第2一方向弁62は,ピストン15の昇降に伴うクランク室6aの減圧時に閉じ,昇圧時に開くようになっている。
【0042】
図5,図9及び図10に示すように,ヘッドカバー36の天井壁には,該カバー36内の上部にブリーザ室69を画成する仕切り板65が,該天井壁に突設された複数の支柱66と,それに係止されるクリップ67とで取り付けられ,そのブリーザ室69は,一方で仕切り板65周縁とヘッドカバー36内周面との間の大間隙,即ち連通部68(図9参照)を介して第2動弁室21bと連通され,他方でブリーザパイプ70を介して前記エアクリーナ4内に連通される。このブリーザ室69は,混合状態のオイル及びブローバイガスの気液分離を行うところである。
【0043】
仕切り板65には,その上面との間に前記オイル回収室74を画成する箱形の仕切り体79が溶着される。
【0044】
仕切り板65には,互いに離間しながらオイル回収室74にそれぞれ連通する複数本(図示例では4本)の2本の吸い上げ管75が一体に突設される。これら吸い上げ管75は,各先端を第2動弁室21bの底面近傍まで延ばしており,それらの各先端開口部がオリフィス75aとなっている。
【0045】
また仕切り体79の上壁には,互いに離間しながらオイル回収室74にそれぞれ連通する複数本(図示例では3本)の吸い上げ管76が一体に突設される。これら吸い上げ管76は,各先端をブリーザ室69の天井面近傍まで延ばしており,それらの先端開口部がオリフィス76aとなっている。
【0046】
さらに仕切り板65及び仕切り体79には,オイル回収室74を第2動弁室21b及びブリーザ室69に連通するオリフィス80,83がそれぞれ穿設される。
【0047】
また仕切り板65には,オイル回収室74に連通する1本の導管81が一体に突設され,この導管81の先端部は,第2動弁室21bの底面から突出しながら開口する前記第4油路604の上端にグロメット82を介して接合される。こうして回収室74は第4油路604と接続される。
【0048】
このエンジンEの潤滑装置の作用について説明するに,エンジンEの運転中,オイルタンク40では,クランク軸13と共に回転するオイルスリンガ56a,56bが貯留オイルOを攪拌,飛散させてオイルミストを生成するので,オイルタンク40及び,その上部に開口する第1動弁室21aはオイルミストで満たされる。したがって,第1動弁室21aに収容される調時伝動装置22aは,そのオイルミストにより直接潤滑される。
【0049】
一方,クランク室6aでは,ピストン15の昇降により減圧と昇圧を繰り返す圧力の脈動が起こり,それに伴い,オイルタンク40内で生成されたオイルミストがオイルタンク40及びクランク室6a間を行き来し,クランク室6aに導入されたオイルミストによりクランク軸13周り,即ちクランク軸13,ベアリング14,14′,コンロッド16及びピストン15等を潤滑する。その間,第1一方向弁61は,クランク室6aの減圧時に閉じ,昇圧時に開くことにより,脈動圧力の正圧成分の一部が第2油路602を通してオイルタンク40へ吐出されるので,クランク室6aでオイルミストが液化して該室6aの底部に溜まると,上記正圧と共に第2油路602を通してオイルタンク40に押し戻される。
【0050】
またクランク室6aの圧力脈動は,オイルタンク40,第1動弁室21a及び第3油路603を通して第2一方向弁62にも影響し,その第2一方向弁62も,クランク室6aの減圧時に閉じ,昇圧時に開くので,その開弁時には,オイルタンク40内のオイルミストが第1動弁室21a,第3油路603,第2動弁室21bへと順次移送され,第1動弁室21aでは調時伝動装置22aを潤滑し,第2動弁室21bではカム装置22bを潤滑する。
【0051】
ところで,クランク室6aは,脈動圧力の正圧成分を第1一方向弁61からオイルタンク40へ吐出するため,平均的には負圧状態となり,このクランク室6aに第4油路604を介して連通するオイル回収室74も負圧状態となる。それに対して,ブリーザ室69は,ブリーザパイプ70を介してエアクリーナ4内に連通していて,エンジンEの運転中でも略大気圧に保たれており,このブリーザ室69に連通部68を介して連通する第2動弁室21bも略大気圧となる。その結果,第2動弁室21b及びブリーザ室69の圧力は,オイル吸い上げ管75,76及びオリフィス80,83を通してオイル回収室74へと移動するので,第2動弁室21b及びブリーザ室69内のオイルミストも,その圧力の移動に伴いオイル回収室74に移る。特に,エンジンEの正立状態で,第2動弁室21bで液化して,その底部に溜まったオイルは,その底部に近接したオイル吸い上げ管75により吸い上げられてオイル回収室74に運ばれ,またエンジンEの倒立状態でブリーザ室69で液化して,その底部,即ちヘッドカバー36の天井面に溜まったオイルは,その天井面に近接したオイル吸い上げ管76により吸い上げられてオイル回収室74に運ばれる。こうして,オイル回収室74に回収されたオイルは,第4油路604を通してクランク室6aに移行し,それによってもクランク軸13周りが潤滑される。
【0052】
したがって,比較的軽負荷の調時伝動装置22a及びカム装置22bは,オイルタンク40から第1及び第2動弁室21a,21bに導入されるオイルミストのみで潤滑されるので,その潤滑油量は比較的少なく,過剰潤滑を回避することができる。一方,クランク軸13周りは,オイルタンク40からクランク室6aに導入されるオイルミストと,カム装置22bを潤滑し終えてオイル回収室74に回収されたオイルミスト及び液化オイルとで潤滑されることになるから,その潤滑油量は比較的多く,比較的負荷の大きいクランク軸13周りを過不足なく潤滑することができる。このように,クランク軸13周り及び動弁機構22を,それぞれの負荷の大小に応じて潤滑するので,オイルの循環量,したがってオイルタンク40内のオイル貯留量を従来のものより少なくすることができて,オイルタンク40,延いてはエンジンE全体のコンパクト化及び軽量化に寄与し得る。
【0053】
しかも,オイルタンク40内のオイルミストは,クランク室6aの圧力脈動と,第1及び第2一方向弁61,62の一方向移送機能を利用して循環させるので,その循環のための専用のオイルポンプは不要であり,構造の簡素化を図ることができる。
【0054】
クランク室6aで発生したブローバイガスは,第1油路601を通してオイルタンク40に移り,オイルミストと共に第1動弁室21a,第3油路603,第2動弁室21bを順次経てブリーザ室69に移り,該室69で気液分離され,オイルと分離されたブローバイガスは,エンジンEの吸気行程時,ブリーザパイプ70及びエアクリーナ4を順次経由してエンジンEに吸入される。
【0055】
またオイルタンク40では,エンジンEが図12に示すように倒立状態にされた場合や,図13に示すように横倒し状態にされた場合には,貯留オイルOが該タンク40の天井側や側面側に移動するが,第1動弁室21aのオイルタンク40内への開口端は,ベルト案内筒86によって,常に貯留オイルOの液面より高い位置を占めるように設定されており,したがって,第2動弁室21bへの貯留オイルOの流入を許さず,調時伝動装置22aの過剰給油を防ぐことができると共に,オイルタンク40内に所定量のオイル量を確保して,オイルスリンガ56a,56bによるオイルミストの生成の継続が可能となる。
【0056】
さらにオイルタンク40は,クランク軸13軸端側のエンジン本体1の一外側に配設されるので,エンジンEの全高の大幅な低下をもたらすことができ,しかも調時伝動装置22aの一部がオイルタンク40に収められるので,エンジンEの横幅の増加を極力抑えることができて,コンパクト化及び軽量化を図ることができる。
【0057】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨の範囲を逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば,上記実施例では,調時伝動装置22aにベルト式を採用したが,チェーン式を採用することもできる。また上記実施例では,第1動弁室21aの中間部に第3油路603を接続したが,第1動弁室21aの上部に第3油路603を接続してもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明の特徴によれば,クランク室を有するクランクケース,シリンダボアを有するシリンダブロック,並びに吸気ポート及び排気ポートを有するシリンダヘッドからなるエンジン本体と,クランクケースに支承されてクランク室に収容されるクランク軸と,シリンダボアに嵌装されると共にクランク軸に連接されるピストンと,シリンダヘッドに取付けられて吸気ポート及び排気ポートを開閉する吸気弁及び排気弁と,クランク軸に駆動回転部材を連結した調時伝動装置及びこの調時伝動装置の被動回転部材の回転力を吸気及び排気弁に開閉力として伝達するカム装置からなる動弁機構とを含む,四サイクルエンジンにおいて,エンジン本体の,クランク軸軸端側の一側に調時伝動装置を収容する第1動弁室と,この第1動弁室の下端が開口するオイルタンクとを設け,このオイルタンク内に,クランク軸に回転駆動されて貯留オイルからオイルミストを生成するオイルスリンガを設け,エンジン本体の上部には第1動弁室と並んでカム装置を収容する第2動弁室を設け,クランク軸に穿設されてオイルタンク内をクランク室に連通する第1油路と,クランク室の底面をオイルタンク内に連通する第2油路と,その第2油路のクランク室への開口部に設置されてクランク室の減圧時に閉じると共に昇圧時に開く第1一方向弁とで第1潤滑系を構成し,また第1及び第2動弁室間を連通する第3油路と,第2動弁室及びクランク室間を連通する第4油路と,前記第2油路と,前記第3油路の前記第2動弁室への開口部に設置されてクランク室の減圧時に閉じると共に昇圧時に開く第2一方向弁とで第2潤滑系を構成し,前記第1潤滑系は,前記第1一方向弁の開閉により,オイルタンク内で生成されたオイルミストをオイルタンクから第1油路,クランク室及び第2油路を経てオイルタンクへと循環させると共に,前記第2潤滑系は,前記第2一方向弁の開閉により,オイルタンク内で生成されたオイルミストをオイルタンクから第1動弁室,第3油路,第2動弁室,第4油路,クランク室及び第2油路を順次経てオイルタンクへと循環させるので,クランク軸周りを第1及び第2両潤滑系により潤滑し,動弁装置の調時伝動装置及びカム装置を第2潤滑系により潤滑することで,負荷の比較的大きいクランク軸周りを過不足なく潤滑すると共に,負荷の比較的小さい動弁機構の過剰潤滑を防ぐことができ,オイルミストの循環量を最小限に抑えて,オイルタンクでのオイル貯留量の減少を可能にし,オイルタンク,延いてはエンジン全体のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
【0059】
た,クランク室の圧力脈動と,第1及び第2一方向弁の一方向移送機能を利用してオイルタンク内のオイルミストを循環させることができ,したがって,その循環のための専用のオイルポンプは不要であり,構造の簡素化を図ることができる。
【0060】
さらにオイルタンクは,クランク軸軸端側のエンジン本体の一外側に配設されるので,エンジンの全高の大幅な低下をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の四サイクルエンジンの一使用例を示す斜視図。
【図2】上記四サイクルエンジンの縦断側面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図2の4−4線断面図。
【図5】図2の要部拡大断面図
【図6】図5の要部分解図。
【図7】図4の7−7線断面図。
【図8】図4の8−8線断面図。
【図9】図5の9−9矢視図(ヘッドカバーの底面図)。
【図10】図5の10−10線断面図。
【図11】上記エンジンの潤滑経路図。
【図12】上記エンジンの倒立状態を示す,図4との対応図。
【図13】同エンジンの横倒し状態を示す,図4との対応図。
【符号の説明】
E・・・・・・エンジン
O・・・・・・貯留オイル
La・・・・・第1潤滑系
Lb・・・・・第2潤滑系
1・・・・・・エンジン本体
6・・・・・・クランクケース
6a・・・・・クランク室
7・・・・・・シリンダブロック
7a・・・・・シリンダボア
8・・・・・・シリンダヘッド
9・・・・・・吸気ポート
10・・・・・排気ポート
13・・・・・クランク軸
15・・・・・ピストン
18i・・・・吸気弁
18e・・・・排気弁
21a・・・・第1動弁室
21b・・・・第2動弁室
22・・・・・動弁機構
22a・・・・調時伝動装置
22b・・・・カム装置
23・・・・・駆動回転部材(駆動プーリ)
24・・・・・被動回転部材(被動プーリ)
40・・・・・オイルタンク
56a,56b・・・オイルスリン
601 〜604 ・・・第1〜第4油路
61・・・・・第1一方向弁
62・・・・・第2一方向弁

Claims (1)

  1. クランク室(6a)を有するクランクケース(6),シリンダボア(7a)を有するシリンダブロック(7),並びに吸気ポート(9)及び排気ポート(10)を有するシリンダヘッド(8)からなるエンジン本体(1)と,クランクケース(6)に支承されてクランク室(6a)に収容されるクランク軸(13)と,シリンダボア(7a)に嵌装されると共にクランク軸(13)に連接されるピストン(15)と,シリンダヘッド(8)に取付けられて吸気ポート(9)及び排気ポート(10)を開閉する吸気弁(18i)及び排気弁(18e)と,クランク軸(13)に駆動回転部材(23)を連結した調時伝動装置(22a)及びこの調時伝動装置(22a)の被動回転部材(24)の回転力を吸気及び排気弁(18i,18e)に開閉力として伝達するカム装置(22b)からなる動弁機構(22)とを含む,四サイクルエンジンにおいて,
    エンジン本体(1)の,クランク軸(13)軸端側の一側に調時伝動装置(22a)を収容する第1動弁室(21a)と,この第1動弁室(21a)の下端が開口するオイルタンク(40)とを設け,このオイルタンク(40)内に,クランク軸(13)に回転駆動されて貯留オイル(O)からオイルミストを生成するオイルスリンガ(56a,56b)を設け,エンジン本体(1)の上部には第1動弁室(21a)と並んでカム装置(22b)を収容する第2動弁室(21b)を設け,クランク軸(13)に穿設されてオイルタンク(40)内をクランク室(6a)に連通する第1油路(60 1 )と,クランク室(6a)の底面をオイルタンク(40)内に連通する第2油路(60 2 )と,その第2油路(60 2 )のクランク室(6a)への開口部に設置されてクランク室(6a)の減圧時に閉じると共に昇圧時に開く第1一方向弁(61)とで第1潤滑系(La)を構成し,また第1及び第2動弁室(21a,21b)間を連通する第3油路(603)と,第2動弁室(21b)及びクランク室(6a)間を連通する第4油路(604)と,前記第2油路(602)と,前記第3油路(60 3 )の前記第2動弁室(21b)への開口部に設置されてクランク室(6a)の減圧時に閉じると共に昇圧時に開く第2一方向弁(62)とで第2潤滑系(Lb)を構成し
    前記第1潤滑系(La)は,前記第1一方向弁(61)の開閉により,オイルタンク(40)内で生成されたオイルミストをオイルタンク(40)から第1油路(60 1 ),クランク室(6a)及び第2油路(60 2 )を経てオイルタンク(40)へと循環させると共に,前記第2潤滑系(Lb)は,前記第2一方向弁(62)の開閉により,オイルタンク(40)内で生成されたオイルミストをオイルタンク(40)から第1動弁室(21a),第3油路(60 3 ),第2動弁室(21b),第4油路(60 4 ),クランク室(6a)及び第2油路(60 2 )を順次経てオイルタンク(40)へと循環させることを特徴とする,四サイクルエンジンの潤滑装置。
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