JP4383989B2 - 可変容量圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置などに用いられる可変容量圧縮機に係り、クランク室内の圧力に応じて傾動可能な斜板を備えた可変容量圧縮機に関する。
図14に示す従来の可変容量圧縮機1は、ハウジング2と、このハウジング2の後端側(図14の右側)に接合されるシリンダブロック3及びリアハウジング4と、これらのシリンダブロック3及びリアハウジング4の間に介在するバルブプレート5と、ハウジング2及びシリンダブロック3に回転可能に支持される駆動軸6と、この駆動軸6の長手方向の中間部に固設される回転支持体7と、この回転支持体7を介して傾動可能に支持される斜板8と、この斜板8に連結され、シリンダブロック3内を往復動するピストン9とにより主として構成されている。
この可変容量圧縮機1にあっては、リアハウジング4内の吸入室10及び吐出室11が図示しない外部冷媒回路と接続されており、シリンダブロック3内でピストン9が往復動することにより冷媒ガスが吸入室10からシリンダブロック3内に流入し、このシリンダブロック3内で所定の圧力まで圧縮された後、高圧冷媒ガスが吐出室11へ吐出されて外部冷媒回路を循環する。駆動軸6の後端部にはスラストベアリング12及びラジアルベアリング13が装着されており、ピストン9で冷媒ガスを圧縮する際の反力が斜板8を介して駆動軸6に掛かる際、この駆動軸6の軸方向のスラスト荷重をスラストベアリング12で受けるとともに、径方向のラジアル荷重をラジアルベアリング13で受けるようになっている。また、ハウジング2内のクランク室14と吸入室10を連通する抽気通路15が設けられ、この抽気通路15に抽気穴16が介在しており、抽気通路15は、駆動軸6の軸心部分に設けられ軸心と平行なセンター穴17と、このセンター穴17とクランク室14とを連通する径方向の縦穴18とを備えている。
そして、この吐出容量を可変とするために、クランク室14と吸入室10とを常時連通するセンター穴17と、クランク室14と吐出室11とを連通する給気通路(19a)と、該給気通路(19a)を開閉する圧力制御手段(19)と、からなる圧力制御機構が設けられている。上記抽気通路17は、クランク室14内の冷媒ガス圧力に応じてクランク室14内の冷媒ガスを吸入室10へ帰還させるものである。上記給気通路(19a)は、圧力制御手段(19)により開閉されて吐出室11からクランク室14に向けて流れる冷媒ガス量を制御することでクランク室14の圧力を調節し、斜板8の傾斜角を変化させることでピストンストロークを変化させて、圧縮機1の吐出容量を変えるものである。より具体的には、圧力制御手段(19)は、低負荷時におけるエバポレータの凍結を避けるため圧縮機1に帰還する冷媒の吸入圧に応じて圧縮機1の吐出量を変化させて圧縮機1に帰還する冷媒の吸入圧を一定に保つように、給気通路(19a)を開閉制御している。
このような可変容量圧縮機1では、作動時に駆動軸6が回転して冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガス(混合流体)がクランク室14から縦穴18を介してセンター穴17へ入り、このセンター穴17を通る際に遠心力の働きにより比重の異なるオイルと冷媒ガスの分離が行なわれる。このようにしてオイルを分離してクランク室14へ戻すとともに、抽気通路15を介して冷媒ガスのみをセンター穴17から吸入室10まで導くようになっている。
このような従来の可変容量圧縮機1では、潤滑用オイルと空調用冷媒ガスの分離を行なうことにより、クランク室14内のオイルが冷媒ガスとともに吸入室10へ流出してしまうことを防止できるので、クランク室14の機構部品やシャフトシールを十分に潤滑することができる。また、上記のように潤滑用オイルと空調用冷媒ガスの分離を行なうことにより、圧縮機1の動力効率や体積効率を良好な状態に保つことができるとともに、車両用空調装置の熱交換器の効率も良好な状態に保つことができる。
この種の従来技術に関連するものとして、例えば、特許文献1に「揺動斜板型圧縮機における圧縮容量可変機構」が記載されている。この従来の圧縮機にあっては、駆動軸の軸心部分に軸心と平行なセンター穴(特許文献1におけるバイパス逃し孔)を設け、このセンター穴を通過する際に遠心力でオイルを冷媒ガスから分離してクランク室へ戻すとともに、冷媒ガスのみをセンター穴から吸入室まで導くようになっている。
特開昭61−255285号公報(13頁及び14頁、図1) また、特許文献2に「ピストン型圧縮機における潤滑機構」が記載されている。この従来の圧縮機にあっても、駆動軸の軸心部分に軸心と平行なセンター穴(特許文献2におけるガス抜き通路)を設け、このセンター穴を通過する際に遠心力でオイルを冷媒ガスから分離してクランク室へ戻すとともに、冷媒ガスのみをセンター穴から吸入室まで導くようになっている。 特開平5−231309号公報(段落番号0022〜0024、図1)
しかしながら、前述した従来の可変容量圧縮機1では、駆動軸1の支持部分(スラストベアリング12及びラジアルベアリング13)に潤滑用オイルを含むミストガスが流れにくいため、駆動軸1の支持部分の潤滑機能が低下するとともに、ミストガスによる摺動部の冷却効果が少なく、これに伴いオイルが高温になり粘性が低下することから、この点からも駆動軸1の支持部分の潤滑機能が低下するという問題があった。また、センター穴17にオイルが溜まることにより冷媒ガスの流れが制約されるという問題もあった。なお、特許文献1及び2に記載されているものにあっても同様の問題があった。
この他に、可変容量圧縮機の回転部分の吐出側にオイルを分離する分離機能部品を追加することも考えられるが、この場合には部品点数の増加に伴って重量や設置スペースが増えるという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術を考慮してなされたもので、その目的は、冷媒ガスや潤滑用オイルで駆動軸の支持部分の潤滑を行なえるとともに、追加部品を要せずにオイルを冷媒ガスから分離してクランク室へ戻すことのできる可変容量圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、クランク室内の圧力に応じて傾動可能な斜板と、この斜板に連結され、吸入室から低圧冷媒ガスを吸入して高圧冷媒ガスを吐出するピストンと、スラストベアリング及びラジアルベアリングにより後端部が回転可能に支持され、前記斜板を回転駆動する駆動軸と、前記クランク室と前記吸入室を連通し、圧力調整穴が介在する抽気通路とを有する可変容量圧縮機であって、前記抽気通路における抽気穴の上流側で、前記クランク室から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを前記スラストベアリング及び前記ラジアルベアリングの順に流す流通路中に圧力調整穴を備えた構成にしてある。
このように構成した本発明では、クランク室から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミックスガスを流通路を介してスラストベアリング及びラジアルベアリングの順に流すことにより、上記のベアリングの潤滑を行なうことができる。その際に上記のベアリングの冷却効果も得られるので、温度上昇に伴うオイル粘性の低下を防止でき、この点からも駆動軸の支持部分の潤滑機能を保つことができる。また、上記のミックスガスが流通路の途中で上記のベアリングの回転部分とともに回転することにより、遠心力で比重の大きいオイルを冷媒ガスから分離してクランク室へ戻すことができる。
本発明では、駆動軸を支持するスラストベアリング及びラジアルベアリングの潤滑を冷媒ガスや潤滑用オイルにより行なえるとともに、追加部品を要せずに流通路の途中でオイルを冷媒ガスから分離してクランク室へ戻すことができる。
したがって、可変容量圧縮機の中でも大きな荷重が掛かる駆動軸の支持部分の耐久性を向上できるとともに、潤滑用オイルを分離する部品を特に要せずに済み重量や設置スペースを抑制できるので、長寿命でコンパクトかつ軽量な可変容量圧縮機が得られるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態に係る可変容量圧縮機の詳細を図に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を図1乃至図3に示す。なお、図1乃至図3において前述した図14に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
図1に示すように第1実施形態の可変容量圧縮機20は、図14に示す従来の可変容量圧縮機1に比べて、センター穴17及び縦穴18を設ける代わりに、クランク室14と吸入室10を連通する抽気通路21における抽気穴16の上流側に、クランク室14から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミックスガスをスラストベアリング12及びラジアルベアリング13の順に流す流通路22を備えたことが異なっており、その他の構成は図14に示す従来の場合と基本的に同様である。
図2に示すように、駆動軸6の外周後端には段部23が形成され、シリンダブロック3の内周にも、上記の段部23より後側(図2の右側)に位置する段部24が形成されている。スラストベアリング12はこれらの段部23、24間に挿入され、ラジアルベアリング13は、スラストベアリング12より後側に配置されるとともに、駆動軸6の外周及びシリンダブロック3の内周の間に挿入されている。スラストベアリング12は、駆動軸6の径方向に等間隔でそれぞれ配置される複数のころ部材25と、これらのころ部材25を挟む可動側フロントレース26及び固定側リヤレース27とから構成されている。ラジアルベアリング13は、駆動軸6の軸方向と平行に等間隔でそれぞれ配置される複数のころ部材28と、これらのころ部材28を保持するレース29とを備えている。
駆動軸6の外周にフロントレース26が嵌合され、駆動軸6の回転時にフロントレース26が連動して回転する。シリンダブロック3の内周にリヤレース27が嵌合され、シリンダブロック3にリヤレース27が固定されている。流通路22は、スラストベアリング12のフロントレース26の外周に設けた隙間30と、リヤレース27の内周に設けた隙間(圧力調整穴)31とを含んでいる。図3に示すように隙間31はリヤレース27の外周の全周にわたって形成され、同様に、フロントレース26の外周の隙間30も全周にわたって形成されている。隙間31の断面積は抽気穴16を含む抽気通路の断面積より小さく、隙間31の通路抵抗は抽気穴16の通路抵抗より大きい。また、ころ部材25間の各隙間の断面積及びころ部材28間の各隙間の断面積は、隙間31より大きい。
この第1実施形態の可変容量圧縮機20にあっては、クランク室14から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを流通路22(スラストベアリング12のフロントレース26外周の隙間30−ころ部材25間の隙間―リヤレース27内周の隙間31―ラジアルベアリング13のころ部材28間の隙間)を介して流す。このとき、オイル及び冷媒ガスでスラストベアリング12を潤滑するとともに、スラストベアリング12の回転部分で遠心力及びころ部材25の攪拌衝突効果により比重の大きいオイルを分離してクランク室14へ戻す。次いで、リヤレース27の内周の隙間31を通過した冷媒ガスでラジアルベアリング13を潤滑した後、冷媒ガスを抽気穴16を介して吸入室10へ導くようになっている。
このように構成した第1実施形態では、まず潤滑用オイル及び冷媒ガスにより特に大きな軸方向の荷重を受けるスラストベアリング12も潤滑を行なった後、冷媒ガスにより径方向の荷重を受けるラジアルベアリング13の潤滑を行なうことができる。その際にベアリング12,13の冷却効果も得られるので温度上昇に伴うオイル粘性の低下を防止でき、この点からも駆動軸6の支持部分の潤滑機能を保つことができる。また、追加部品を要せずにオイルを冷媒ガスから分離してクランク室14へ戻すことができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態を図4乃至図7に示す。なお、図4乃至図7において前述した図1乃至図3及び図14に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
図4及び図5に示すように第2実施形態では、図1乃至図3に示す第1実施形態に比べて、流通路32が、リヤレース27の内周に設けた隙間31の代わりに、駆動軸6の外周の一部に設けた切欠き溝33を含んでいる点が異なっており、その他の構成は図1乃至図3に示す第1実施形態と基本的に同様である。
駆動軸6の切欠き溝33の断面積は抽気穴16を含む抽気通路の断面積より小さく、切欠き溝33の通路抵抗は抽気穴16の通路抵抗より大きい。また、ころ部材25間の各隙間の断面積及びころ部材28間の各隙間の断面積は、それぞれ駆動軸6の切欠き溝33の断面積より大きい。
この第2実施形態にあっては、クランク室14から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを流通路32(スラストベアリング12のフロントレース26外周の隙間30−ころ部材25間の隙間―駆動軸6外周の切欠き溝(圧力調整穴)33―ラジアルベアリング13のころ部材28間の隙間)を介して流す。このとき、まずミストガスは図6及び図7の太い実線L1で示すように流れるが、まずオイル及び冷媒ガスでスラストベアリング12を潤滑するとともに、遠心力ところ部材25の攪拌衝突効果とによりミストガスに含まれるオイルが分離されて図6及び図7の点線L2で示すようにクランク室14側へ戻される。次いで、駆動軸6の切欠き溝33を通過した冷媒ガスでラジアルベアリング13を潤滑した後、冷媒ガスを抽気穴16を介して吸入室10へ導くようになっている。
このように構成した第2実施形態でも、流通路32を介してスラストベアリング12及びラジアルベアリング13の順に冷媒ガスやオイルが流れるので、上記のベアリング12、13の潤滑を行なえるとともに、その際にベアリング12,13の冷却効果も得られるので、温度上昇に伴うオイル粘性の低下を防止でき、この点からも駆動軸6の支持部分の潤滑機能を保つことができる。また、追加部品を要せずにオイルを冷媒ガスから分離してクランク室14へ戻すことができる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態を図8及び図9に示す。なお、図8及び図9において前述した図1乃至図7及び図14に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
図8に示すように第3実施形態では、図1乃至図3に示す第1実施形態に比べて、流通路34が、リヤレース27の内周の全周に設けた隙間31の代わりに、リヤレース27の内周の一部に設けた隙間(圧力調整穴)35を含んでいる点が異なっており、その他の構成は図1乃至図3に示す第1実施形態と基本的に同様である。
リヤレース27の隙間35の断面積は抽気穴16を含む抽気通路の断面積より小さく、隙間35の通路抵抗は抽気穴16の通路抵抗より大きい。また、ころ部材25間の各隙間の断面積及びころ部材28間の各隙間の断面積は、それぞれリヤレース27の隙間35の断面積より大きい。
この第3実施形態にあっては、クランク室14から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを流通路34(スラストベアリング12のフロントレース26外周の隙間30−ころ部材25間の隙間―リヤレース27内周の隙間35―ラジアルベアリング13のころ部材28間の隙間)を介して流す。このとき、まずオイル及び冷媒ガスでスラストベアリング12を潤滑するとともに、スラストベアリング12の回転部分で遠心力ところ部材25の攪拌衝突効果とにより比重の大きいオイルを分離してクランク室14へ戻す。次いで、リヤレース27内周の隙間35を通過した冷媒ガスでラジアルベアリング13を潤滑した後、冷媒ガスを抽気穴16を介して吸入室10へ導くようになっている。
このように構成した第3実施形態でも、流通路34を介してスラストベアリング12及びラジアルベアリング13の順に冷媒ガスやオイルが流れるので上記のベアリング12、13の潤滑を行なえるとともに、その際にベアリング12,13の冷却効果も得られるので、温度上昇に伴うオイル粘性の低下を防止でき、この点からも駆動軸6の支持部分の潤滑機能を保つことができる。また、追加部品を要せずにオイルを冷媒ガスから分離してクランク室14へ戻すことができる。
なお、上記第3実施形態では、リヤレース27の隙間35の断面を略長方形状に形成したが、本発明はこれに限らず、図10に示すように略円形状の隙間(圧力調整穴)36を設けてもよい。この場合も図11に示すように、流通路34を介してスラストベアリング12及びラジアルベアリング13の順に冷媒ガスやオイルが流れる。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態を図12及び図13に示す。なお、図12及び図13において前述した図1乃至図11及び図14に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
図12に示すように第4実施形態では、図1乃至図3に示す第1実施形態に比べて、流通路37が、リヤレース27の内周の全周に設けた隙間31の代わりに、駆動軸6の外周の全周に設けた切欠き溝38を含んでいることが異なっており、その他の構成は図1乃至図3に示す第1実施形態と基本的に同様である。
駆動軸6の切欠き溝38の断面積は抽気穴16を含む抽気通路の断面積より小さく、切欠き溝38の通路抵抗は抽気穴16の通路抵抗より大きい。また、ころ部材25間の各隙間の断面積及びころ部材28間の各隙間の断面積は、それぞれ駆動軸6の切欠き溝38の断面積より大きい。
この第4実施形態にあっては、クランク室14から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを流通路37(スラストベアリング12のフロントレース26外周の隙間30−ころ部材25間の隙間―駆動軸6外周の切欠き溝(圧力調整穴)38―ラジアルベアリング13のころ部材28間の隙間)を介して流す。このとき、まずオイル及び冷媒ガスでスラストベアリング12を潤滑するとともに、スラストベアリング12の回転部分で遠心力ところ部材25の攪拌衝突効果により比重の大きいオイルを分離してクランク室14へ戻す。次いで、駆動軸6外周の切欠き溝38を通過した冷媒ガスでラジアルベアリング13を潤滑した後、冷媒ガスを抽気穴16を介して吸入室10へ導くようになっている。
このように構成した第4実施形態でも、流通路37を介してスラストベアリング12及びラジアルベアリング13の順に冷媒ガスやオイルが流れるので、上記のベアリング12、13の潤滑を行なえるとともに、その際にベアリング12,13の冷却効果も得られるので、温度上昇に伴うオイル粘性の低下を防止でき、この点からも駆動軸6の支持部分の潤滑機能を保つことができる。また、追加部品を要せずにオイルを冷媒ガスから分離してクランク室14へ戻すことができる。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
なお、上記実施形態にあっては、駆動軸6の支持部分であるスラストベアリング12及びラジアルベアリング13がニードルベアリングから構成された場合を例示したが、その他のボールベアリング及びメタルベアリングも本発明の範囲に含まれている。例えば、ボールベアリングの場合には、複数のボール間に隙間が形成されているので上記実施形態と同様である。さらに、メタルベアリングの場合には、メタルベアリング及び駆動軸の少なくとも一方に隙間を形成し、ミストガスが流れる流通路を設けることにより同様の効果が得られる。
尚本実施形態では、給気通路(19a)中に圧力制御手段(19)が配置されているが、抽気通路のラジアルベアリングと吸入室の間に圧力調整手段を設け、抽気量を制御する圧縮機に採用しても良い。
本発明は、クランク室からミックスガスを流通路を介してスラストベアリング及びラジアルベアリングの順に流しベアリングの潤滑を行なうとともに、流通路の途中にて遠心力でオイルを冷媒ガスから分離することにより、長寿命でコンパクトかつ軽量な可変容量圧縮機が得られるという効果があるので、一般的な車両用空調装置として適用できるとともに、その他、一般機械用あるいは産業機械用の空調装置などとしても広く適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る可変容量圧縮機を示す断面図である。 図1の軸支持部分(A部分)を拡大して示す断面図である。 図2の軸支持部分をB−B線に沿って示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る可変容量圧縮機の軸支持部分を示す断面図である。 図4の軸支持部分をC−C線に沿って示す断面図である。 第2実施形態の軸支持部分に設けられる流通路を説明する図である。 第2実施形態のスラストベアリング内における冷媒ガス及びオイルの流れを説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る可変容量圧縮機の軸支持部分を示す断面図である。 図8の軸支持部分をD−D線に沿って示す断面図である。 第4実施形態に設けられる隙間の変形例を示す断面図である。 図10の隙間を備えた可変容量圧縮機の軸支持部分におけるミストガスの流れを説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る可変容量圧縮機の軸支持部分を示す断面図である。 図12の軸支持部分をE−E線に沿って示す断面図である。 従来の可変容量圧縮機を示す断面図である。
符号の説明
3 シリンダブロック
6 駆動軸
8 斜板
9 ピストン
10 吸入室
12 スラストベアリング
13 ラジアルベアリング
14 クランク室
16 圧力調整穴
20 可変容量圧縮機
21 抽気通路
22 流通路
23,24 段部
25 ころ部材
26 フロントレース
27 リヤレース
28 ころ部材
29 レース
31 隙間(圧力調整穴)
32 流通路
33 切欠き溝(圧力調整穴)
34 流通路
35 隙間(圧力調整穴)
36 隙間(圧力調整穴)
37 流通路
38 切欠き溝(圧力調整穴)

Claims (6)

  1. クランク室(14)内の圧力に応じて傾動可能な斜板(8)と、この斜板(8)に連結され、吸入室(10)から低圧冷媒ガスを吸入して高圧冷媒ガスを吐出するピストン(9)と、スラストベアリング(12)及びラジアルベアリング(13)により後端部が回転可能に支持され、前記斜板(8)を回転駆動する駆動軸(6)と、前記クランク室(14)と前記吸入室(10)を連通し、抽気穴(16)が介在する抽気通路(21)とを有する可変容量圧縮機(1)であって、
    前記抽気通路(21)における前記抽気穴(16)の上流側で、前記クランク室(14)から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを前記スラストベアリング(12)及び前記ラジアルベアリング(13)の順に流す流通路(32、37)中に、圧力調整穴(33、38)を備え、前記圧力調整穴(33、38)は、前記駆動軸(6)の外周の少なくとも一部に設けた切欠き溝(33、38)と、スラストレースで形成されたことを特徴とする可変容量圧縮機(20)。
  2. クランク室(14)内の圧力に応じて傾動可能な斜板(8)と、この斜板(8)に連結され、吸入室(10)から低圧冷媒ガスを吸入して高圧冷媒ガスを吐出するピストン(9)と、スラストベアリング(12)及びラジアルベアリング(13)により後端部が回転可能に支持され、前記斜板(8)を回転駆動する駆動軸(6)と、前記クランク室(14)と前記吸入室(10)を連通し、抽気穴(16)が介在する抽気通路(21)とを有する可変容量圧縮機(1)であって、
    前記抽気通路(21)における前記抽気穴(16)の上流側で、前記クランク室(14)から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを前記スラストベアリング(12)及び前記ラジアルベアリング(13)の順に流す流通路(22、34)中に、圧力調整穴(31、35、36)を備え、前記圧力調整穴(31、35、36)は、前記スラストベアリング(12)のレース(26、27)の内周及び外周の少なくとも一方に設けた隙間(31、35、36)からなることを特徴とする可変容量圧縮機(20)。
  3. クランク室(14)内の圧力に応じて傾動可能な斜板(8)と、この斜板(8)に連結され、吸入室(10)から低圧冷媒ガスを吸入して高圧冷媒ガスを吐出するピストン(9)と、スラストベアリング(12)及びラジアルベアリング(13)により後端部が回転可能に支持され、前記斜板(8)を回転駆動する駆動軸(6)と、前記クランク室(14)と前記吸入室(10)を連通し、抽気穴(16)が介在する抽気通路(21)とを有する可変容量圧縮機(1)であって、
    前記抽気通路(21)における前記抽気穴(16)の上流側で、前記クランク室(14)から冷媒ガスと潤滑用オイルからなるミストガスを前記スラストベアリング(12)及び前記ラジアルベアリング(13)の順に流す流通路(32、37)中に、圧力調整穴(33、38)を備え、前記圧力調整穴(33、38)は、前記駆動軸の外周の少なくとも一部に設けた切欠き溝(33、38)と、前記スラストベアリング(12)のレース(26)の内周及び外周の少なくとも一方に設けた隙間(30)とからなることを特徴とする可変容量圧縮機(20)。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変容量圧縮機であって、前記流通路(22、32、34、37)の通気抵抗は、前記圧力調整穴(31、33、35、36、38)の通路抵抗より小さいことを特徴とする可変容量圧縮機(20)。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変容量圧縮機であって、前記流通路(22、32、34、37)の断面積は、前記圧力調整穴(31、33、35、36,38)の断面積より大きいことを特徴とする可変容量圧縮機(20)。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変容量圧縮機であって、前記圧力調整穴(38)はリヤレース(27)で形成されたことを特徴とする可変容量圧縮機(20)。
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