JP4383232B2 - 評価サンプルおよび記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法 - Google Patents

評価サンプルおよび記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体検査装置の位置決め精度を評価する評価サンプルと、この評価サンプルを用いた位置決め精度評価方法とに関する。
走査型プローブ顕微鏡(以下、SPMと呼ぶ。)は、機械的探針によって試料表面を走査し、プローブと試料表面との間に働く相互作用を検出することで、試料表面の物理量をnm(10−9m)以下のオーダーで観察する装置である。この種のSPMの代表例としては、プローブと試料表面との間に働く原子間力をプローブのたわみ量変化として検出し、この検出結果に基づいて試料の表面形状を観察する原子間力顕微鏡(以下、AFMと呼ぶ。)がある。なお、この種のAFMと検査装置を組み合わせたものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のSPMは、試料をXY方向にラスター走査させる走査手段を有し、この上に試料を置き、試料表面上にプローブを配置する構成が一般的である。前記走査手段は、Z方向に動作する粗動手段上に設置され、試料表面をプローブに接近させることも可能となっている。例えばAFMであれば、前記粗動手段によって試料表面をプローブ先端との間に原子間力が働く距離まで接近させ、その状態で試料をプローブに対してXY方向に走査させることで、試料表面の形状などを観察することが可能となっている。
この種の従来のSPMの一例を図9に示す。同図に示すSPMは、中心軸線が鉛直方向を向くように固定配置された円筒型圧電素子101を有し、その自由端側に試料102を搭載するようになっている。そして、試料102の上部には、プローブ103が配置されている。円筒型圧電素子101は、試料102の表面とプローブ103とを接近させるためのZ方向の粗動ステージ104の上に固定されている。プローブ103の上方には、フィードバック回路106が接続されたプローブ変位検出手段105が配置されている。フィードバック回路106は、円筒型圧電素子101に接続されている。さらに、この円筒型圧電素子101には、XY走査回路107が接続されている。
試料102は、円筒型圧電素子101によってXY方向の走査およびZ方向の微動が可能となっている。この駆動を可能とするために、円筒型圧電素子101の側面には複数分割された電極が設けられている。そして、これら電極のうちのどれに電圧を印加するかを制御することにより、円筒型圧電素子101を屈曲あるいは伸縮させる。一般には、屈曲がXY方向の動作、伸縮がZ方向の動作として利用される。試料102とプローブ103の距離は、プローブ変位検出手段105によって検出される。プローブ変位検出手段105としては、光てこや光千渉計を用いた方式のものがある。試料102をXY走査回路107によりXY方向に走査しつつ、円筒型圧電素子101をZ方向に微動させるための駆動電圧をフィードバック回路106より印加し、試料102とプローブ103との距離が常に一定になるように制御する。この制御信号とXY走査信号をモニター108に入力すれば、試料102の表面状態を画像として再現することができる。
特開平8−152430号公報(第4−5頁、第10図)
ところで、この種のSPMの先鞭であるSTM,AFMの登場初期は、その観察対象が、金属表面の原子像や単分子膜の分子配列などであり、試料表面の微細構造の観察及び研究が主たる用途とされていた。このような用途においては、試料を粉砕して小さい切片として用意できるため、SPMの装置構成は単純な構成で充分であった。
しかしながら、近年、SPMが計測装置として一般化/普及するにつれ、SPMの計測結果と他の計測機の計測結果を照合・比較検討したいという要求が高まっている。この傾向は、工業製品の開発試作工程において特に顕著なものとなっている。
例えば、DVD−ROMに代表される光ディスクの評価試験用途にSPMを用いる場合、その記録面全面をSPMのみで検査しようとすると、非現実的な測定時間が必要となってしまう。このため、まず、光ピックアップを備えた光学検査装置で記録面の信号読み出しを行ってエラー箇所の位置を特定し、その後、特定されたエラー箇所の物理形状をSPMで重点的に検査する方法が検討されている。この場合、記録面上の座標におけるエラー箇所の位置情報が重要であるが、光ディスクを光学検査装置からSPMに移し替える際に位置情報が失われてしまう虞がある。このような不具合を解決する手段として、光学検査装置とSPMを1台の装置にまとめた複合化計測装置(図示略)の開発が進められている。この装置は、回転ステージ上に固定された光ディスク上に、光信号の読み出しが可能な光ピックアップと計測箇所の物理形状を測定するヘッドとを配置しており、光ピックアップでエラー箇所の位置が特定された場合に、回転ステージを回転させてエラー箇所をプローブの測定領域に移動させる構成を有している。これにより、光ディスクの取外し作業を入れることなく、エラー箇所の特定からその物理形状測定までを一貫して行えるものとなっている。
この装置では、エラー箇所を光ピックアップの読み出し位置からプローブの検査領域に移動させる際の位置決め精度が重要であるため、この位置決め精度を定量的に把握する手段が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、記録媒体の記録情報を読み出すヘッドと記録パターンを読み出すプローブとを備えた記録媒体検査装置において、記録媒体の検査箇所をヘッドからプローブに移動させた際の位置決め精度を定量的に把握するための手段の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1に記載の評価サンプルは、記録媒体である光ディスクの記録情報を読み出すヘッドと前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブとを有し、前記ヘッドで前記記録媒体の記録面上のピットの信号読み出しを行って前記光ディスクの回転角センサおよび前記ヘッドの位置検出センサによりエラーピットの位置を特定し、特定された前記エラーピットを前記プローブで検査する記録媒体検査装置で、特定された前記エラーピットの位置と前記ヘッドおよび前記プローブの設計上の相対位置関係とに基づいて前記光ディスクの検査箇所を前記ヘッドの位置から前記プローブの位置に移動させた際の位置決め精度の評価に用いられる評価サンプルであり、記録面上の予め設定された位置に、前記ヘッドおよび前記プローブで読み込み可能なデータマークが記録されており、前記データマークは前記エラーピットで構成されていることを特徴とする。
上記請求項1に記載の評価サンプルによれば、これを記録媒体検査装置に取り付けてヘッドによりデータマークを検出した後、このヘッドの位置からプローブの位置にデータマークを移動させてデータマークを検出する。そして、ヘッドが有する座標系におけるデータマークの位置と、プローブが有する座標系におけるデータマークの位置との相対的な位置ずれを求めることで、データマークをヘッドの位置からプローブの位置に移動させた際の位置ずれを定量的に求めることができる。
請求項2に記載の評価サンプルは、請求項1に記載の評価サンプルにおいて、前記記録媒体として光ディスクを検査する記録媒体検査装置の評価試験に用いられ、前記データマークが、前記光ディスクの半径方向に延びる直線状に形成された部分または前記光ディスクの周方向に延びる円弧状に形成された部分の何れか一方もしくは両方を有することを特徴とする。
上記請求項2に記載の評価サンプルによれば、光ディスクの検査箇所をヘッドからプローブの位置に移動させた際に生じる位置ずれを、光ディスクの半径方向位置または回転方向位置の何れか一方もしくは両方の位置情報として定量的に求めることができる。
請求項3に記載の評価サンプルは、請求項1または請求項2に記載の評価サンプルにおいて、前記データマークの近傍に、光学顕微鏡測定用の他のデータマークが記録されていることを特徴とする。
上記請求項3に記載の評価サンプルによれば、これを用いて記録媒体検査装置の検査を行う際に、プローブの位置に向かわせたデータマークがプローブの検出領域から大きく外れたとしても、光学顕微鏡で他のデータマークを検出することで、データマークの位置を捕捉することができる。
請求項4に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法は、記録媒体である光ディスクの記録情報を読み出すヘッドと前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブとを有し、前記ヘッドで前記記録媒体の記録面上のピットの信号読み出しを行って前記光ディスクの回転角センサおよび前記ヘッドの位置検出センサによりエラーピットの位置を特定し、特定された前記エラーピットを前記プローブで検査する記録媒体検査装置で、特定された前記エラーピットの位置と前記ヘッドおよび前記プローブの設計上の相対位置関係とに基づいて前記光ディスクの検査箇所を前記ヘッドの位置から前記プローブの位置に移動させた際の位置決め精度を評価する方法であり、記録面上の予め設定された位置に前記エラーピットで構成されたデータマークが記録されている評価サンプルの前記データマークを前記ヘッドで検出する第1検出工程と、該第1検出工程で検出された前記データマークが前記プローブの検査領域内に入るように前記評価サンプルを移動させる移動工程と、該移動工程後の前記データマークの記録パターンを前記プローブで検出する第2検出工程と、該第2検出工程における前記データマークの検出位置を前記第1検出工程における前記データマークの検出位置と比較することにより、前記位置決め精度を求める評価工程とを有することを特徴とする。
上記請求項4に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法によれば、評価工程において、第1検出工程及び第2検出工程間におけるデータマーク位置の差を比較することで、データマークを移動させた際の位置ずれを定量的に求めることができる。
請求項5に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法は、請求項4に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法において、前記記録媒体評価装置が、光ディスクの評価試験に用いられるものであり、前記評価工程で、前記データマークを参照することにより、前記光ディスクの半径方向または回転方向の何れか一方もしくは両方の位置決め精度を評価することを特徴とする。
上記請求項5に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法によれば、光ディスクの検査箇所をヘッドの位置からプローブの位置に移動させた際に生じる位置ずれを、光ディスクの半径方向位置または回転方向位置の何れか一方もしくは両方の位置情報として定量的に求めることができる。
請求項6に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法は、請求項4または請求項5に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法において、前記データマークの近傍に、光学顕微鏡測定用の他のデータマークが記録され、前記第2検出工程で、前記他のデータマークの位置を光学顕微鏡で確認することにより前記データマークの概略位置を求めることを特徴とする。
上記請求項6に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法によれば、プローブの位置に向かわせたデータマークがプローブの検出領域から大きく外れたとしても、光学顕微鏡を用いてデータマークの位置を捕捉することができる。
本発明の請求項1に記載の評価サンプルは、記録面上の予め設定された位置に、ヘッドおよびプローブで読み込み可能なデータマークが記録されている構成を採用した。この評価サンプルを記録媒体検査装置にかけてデータマークの位置ずれを実測することにより、記録媒体の検査箇所をヘッドからプローブに移動させた際の位置決め精度を定量的に把握することが可能となる。
また、請求項2に記載の評価サンプルは、光ディスクを検査する記録媒体検査装置の評価試験に用いられ、前記データマークが、光ディスクの半径方向位置または回転方向位置の何れか一方もしくは両方の位置情報を有する構成を採用した。この構成によれば、光ディスクの検査箇所をヘッドからプローブに移動させた際における、半径方向位置または回転方向位置の何れか一方の位置ずれを定量的に求めることができる。これにより、位置ずれがどの方向にどれだけ生じているかを正確に把握することが可能となる。
また、請求項3に記載の評価サンプルは、データマークの近傍に、光学顕微鏡測定用の他のデータマークが記録されている構成を採用した。この構成によれば、ヘッドからプローブの位置にデータマークを移動させた際に、データマークの位置がプローブの検出領域外に外れるような比較的大きな位置ずれが生じたとしても、前記他のデータマークの位置を光学顕微鏡で検出することができるので、データマークを見失うことがない。
また、請求項4に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法は、評価サンプルのデータマークをヘッドで検出する第1検出工程と、評価サンプルを移動させる移動工程と、データマークの記録パターンをプローブで検出する第2検出工程と、第1検出工程及び第2検出工程間におけるデータマークの検出位置の差を比較して位置決め精度を求める評価工程とを有する方法を採用した。この方法によれば、データマークの位置ずれを実測することにより、記録媒体の検査箇所をヘッドからプローブに移動させた際の位置決め精度を定量的に把握することが可能となる。
また、請求項5に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法は、記録媒体評価装置が光ディスクを評価試験するものであり、前記評価工程で、光ディスクの半径方向位置または回転方向位置の何れか一方もしくは両方を評価する方法を採用した。この方法によれば、光ディスクの検査箇所をヘッドからプローブに移動させた際における、半径方向位置または回転方向位置の何れか一方の位置ずれを定量的に求めることができる。これにより、位置ずれがどの方向にどれだけ生じているかを正確に把握することが可能となる。
また、請求項6に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法は、データマークの近傍に光学顕微鏡測定用の他のデータマークを記録しておき、前記第2検出工程で、前記他のデータマークの位置を光学顕微鏡で確認することによりデータマークの概略位置を求める方法を採用した。この方法によれば、ヘッドからプローブの位置にデータマークを移動させた際に、データマークの位置がプローブの検出領域外に外れるような比較的大きな位置ずれが生じたとしても、前記他のデータマークの位置を光学顕微鏡で検出することができるので、データマークを見失うことがない。
本発明の評価サンプルおよび記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法の各実施形態についての説明を、図面を参照しながら以下に行うが、本発明がこれらに限定解釈されるものでないことは勿論である。本発明の評価サンプルは、記録媒体の記録情報を読み出すヘッドと、前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブとを有する記録媒体検査装置で、前記記録媒体の検査箇所をヘッドの位置からプローブの位置に移動させた際の位置決め精度の評価に用いられるものである。そこで、まず評価対象となる記録媒体検査装置についての説明を行い、その後、評価サンプル及び位置決め精度評価方法についての説明を続けて行うものとする。
図1に示すように、本実施形態のDVD−ROM検査装置(記録媒体検査装置)は、DVD−ROM(記録媒体)1を固定するステージ10と、このステージ10上にセットされたDVD−ROM1の信号読み出しを行う光ヘッド20と、DVD−ROM1のデータピット形状(記録パターン)を読み出す走査型プローブ顕微鏡(SPM)である原子間力顕微鏡(以下、AFMと呼ぶ。)30と、ステージ10上のDVD−ROM1に対する光ヘッド20及びAFM30の検出領域を相対的に移動させる駆動部40と、これら光ヘッド20及びAFM30及び駆動部40を制御する制御部(図示略)と、図示されない光学顕微鏡とを備えて概略構成されている。
ステージ10は、DVD−ROM1が直接載置される回転ステージ11と、この回転ステージ11が載置されるXステージ12と、このXステージ12が載置されるYステージ13と、このYステージ13が載置される基台14と、回転ステージ11及びXステージ12及びYステージ13を駆動するモータ15,16,17とを備えて構成されている。
Yステージ13は、モータ17の駆動により基台14に対して同図に示すY方向にスライド動作できるように支持されている。また、Xステージ12は、モータ16の駆動により基台14に対して同図に示すX方向にスライド動作できるように支持されている。また、回転ステージ11は、DVD−ROM1の軸線回り(Z方向に平行な軸線回り)に回転できるように支持されている。さらに、この回転ステージ11には、その回転角度を検出する回転角センサ(図示略)が備えられており、前記光ヘッド20及びAFM30に対する回転ステージ11の相対的な回転角度を一致させることが可能となっている。
したがって、モータ15を駆動することによりDVD−ROM1をその軸線回りに回転させ、また、モータ16を駆動することによりDVD−ROM1をX方向に直線的に微動させ、また、モータ17を駆動させることによりDVD−ROM1をY方向に直線的に微動させることが可能となっている。
光ヘッド20は、DVD−ROM1の記録情報を読み出す光ピックアップ(ヘッド)21と、この光ピックアップ21をDVD−ROM1の半径方向に移動させる駆動機構22と、光ピックアップ位置検出センサ23とを備えている。
したがって、駆動機構22により光ピックアップ21を移動させることで、DVD−ROM1の半径方向に沿って読み出しポイントを移動させることが可能となっている。この時、光ピックアップ位置検出センサ23の位置信号が前記制御部に逐次送信されることで、前記読み出しポイントの位置がリアルタイムに読み取られ、目標とする読み出しポイントから外れている場合には、前記制御部が駆動機構22に位置補正を行わせるフィードバック制御が行われるものとなっている。
AFM30は、プローブ31と、このプローブ31が下端(自由端)に取り付けられる円筒型圧電素子32と、これらプローブ31及び円筒型圧電素子32をZ方向に粗動させるZステージ33と、このZステージ33を駆動するモータ34と、プローブ31の変位を検出するプローブ変位センサ(図示略)とを備えて構成されている。
プローブ31は、先鋭化された先端部を有し、DVD−ROM1の表面を走査することにより、DVD−ROM1の記録面に形成されたデータピット形状を高分解能で取得することが可能となっている。なお、プローブ31としては、例えばナノチューブ探針が用いられる。
また、円筒型圧電素子32は、その中心軸線が鉛直方向(Z方向)を向くように、Zステージ33に対して固定配置されている。また、Zステージ33は、モータ34の駆動により基台14に対して同図に示すZ方向にスライド動作できるように支持されており、前記記録面に対してプローブ31を接近離間させることが可能となっている。また、前記プローブ変位センサにより、前記記録面とプローブ31の先端との間隔を検出することができるようになっている。
駆動部40は、前記各モータ15,16,17,34で構成されており、これらにより、DVD−ROM1に対して光ピックアップ21及びプローブ32の位置を相対的に移動させることが可能となっている。
前記制御部は、駆動部40の各構成要素の制御に加えて、光ピックアップ21からの信号の記録や解析を行うことも可能となっている。すなわち、この制御部には、DVD−ROM1の回転速度、検出対象物の深さ、長さ、断面形状、個数、間隔等によって決まる電気信号の状態を、比較標準試料により予め解析した結果が標準データとして保存されている。そして、この標準データに対して、光ピックアップ21で測定した測定データを対比させることにより、エラーピットの原因特定を行えることが可能となっている。
以上説明の構成を有する本実施形態のDVD−ROM検査装置によれば、検査対象であるDVD−ROM1のエラー位置を高速に特定するとともに、そのエラーを引き起こしたデータピットの形状を観察することが可能となっている。これについて、図2〜図4を用いて説明する。
まず、これから検査するDVD−ROM1を回転ステージ11上に固定することでディスク読み出し開始となり、図2のステップS1に進む。このステップS1では、光ピックアップ21がDVD−ROM1の記録面の裏面(この面には保護膜がなく、反射膜コーティングが露出してデータピット形状が露出した面となっている。)に対してレーザ光を照射するとともに反射光を受光し、反射光の物理的変化を電気信号の変化として逐次検出していく。この時、前記光ピックアップ位置検出センサ23からの位置信号が前記制御部に対して送信されることで、現測定箇所のアドレス情報を取得する。このアドレス情報としては、トラック番号や,図3に示すディスク上の回転中心からの半径寸法rや,ディスク上の基準角0度からの角度θがある。
続く図2のステップS2では、前記制御部が、ステップS1で読み込んだ電気信号を解析し、予め定められた基準よりも外れていると判断した場合にエラー箇所(エラーデータピット、傷など)が見つかったとしてそのアドレスを保存する(ステップS3)。そうでないと判断した場合には、ステップS4の読み出し終了が満足されるまでステップS1に戻って信号検査を繰り返す。このようにして、記録情報を読み込んでDVD−ROM1内におけるエラー箇所の位置情報を求める走査工程としてステップS1〜S4を行うことで、DVD−ROM1の記録面上におけるエラー箇所のアドレス情報を特定することができる。この工程に要する時間は、実用途におけるディスクの読み出し時間と実質的に同じであり、極めて短時間に行うことができる。
続くステップS5では、上記ステップS3で保存されたエラー箇所のアドレス情報をAFM30に送信するためのアドレス変換を行う。すなわち、前記各エラー箇所のトラック番号を、前記半径rと角度θで定められる位置座標に変換する。このようにして変換された各エラー箇所のアドレス情報が、ステップS6においてAFM30へと送信される。
続くステップS7では、エラー箇所が複数ある場合、これらの中から、AFM30で測定する対象を選択する。この選択作業は、作業者に選択させるようにしても良いし、または、前記制御部側でエラーの度合いに応じて優先順位をつけさせるものとしても良い。
続くステップS8では、選択されたエラー箇所をAFM30の検査領域内に導き、データピット形状の計測を実施する。この時、図4(a),(b)に示すように、AFM30のプローブ31は、平面視した場合に、光ピックアップ21に対して所定角度(例えば90度)離れているため、光ピックアップ21の位置から前記所定角度分だけ離れてエラー箇所が位置するようにDVD−ROM1を前記モータ15で回転させる。これにより、プローブ31の回転方向座標を、光ピックアップ21が持っている回転方向座標に一致させることができ、ステップS5で変換されたアドレス情報をそのまま用いることが可能となる。続いて、プローブ31をDVD−ROM1の半径方向に移動させて半径方向位置を一致させる。このようにして、プローブ31の位置を、前記半径rと角度θで定められる位置の真上に位置決めする。
この状態でプローブ31がデータピット形状を測定し、前記標準データと比較して原因特定を行う。
以上のようにして、前記走査工程で特定された前記位置情報に基づいてエラー箇所の記録パターンをプローブ31で読み取る記録パターン測定工程の後、この記録パターンを前記制御部で解析する解析工程をエラー箇所毎に繰り返し行うことで、それぞれのエラー原因特定が行われる。
続いて、以上説明のDVD−ROM検査装置の位置決め精度を評価する評価サンプルと、これを用いた位置決め精度評価方法との第1実施形態について、図5を参照しながら以下に説明を行う。
同図に示すように、本実施形態の評価サンプル50は、前記DVD−ROM1と同一の寸法を有するDVD−ROMディスクであり、記録面上の予め設定された位置に、光ピックアップ21およびプローブ31で読み出し可能な第1データマーク(データマーク)51が記録されている。
この第1データマーク51は、1トラックに、プローブ31の走査範囲に収まる長さを有する数連続のピット列(疑似エラーピット。同図の例では、5連続のピット列を採用している。)を形成し、同様のピット列をディスクの中心から外周に向かって同一角度位置に1トラックずつ形成することで、AFM30で検出可能な1本の線として形成されたマークである。この第1データマーク51によれば、DVD−ROM検査装置における半径方向の位置決め精度を評価することが可能であり、その詳細については後述で説明する。
さらに、この評価サンプル50の記録面には、第1データマーク51の近傍に、光学顕微鏡測定用の第2データマーク(他のデータマーク)52が記録されている。この第2データマーク52は、第1データマーク51がなす半径方向の任意位置のトラックに隣接して、第1データマーク51よりも多いピット数(同図の例では、1000連続のピット列を採用している。)を、同一角度位置に数トラックずつ形成することで、光学顕微鏡で検出可能な一定面積を有する四角形領域を形成している。
そして、この第2データマーク52を、第1データマーク51に沿って等間隔に複数形成する(同図の場合には3カ所形成している。)ことで、半径方向の任意位置を光学顕微鏡で観察する際に、最も近い第2データマーク52を確認することができるものとなっている。そして、これら第2データマーク52を前記光学顕微鏡で確認することにより、隣接する第1データマーク51の概略位置を求めることが可能となっている。この詳細については後述で説明する。
さらに、この評価サンプル50の記録面の最内周位置には、ディスクを一周する周回ピット列を数トラックに渡って形成したリング状の第3データマーク53が記録されている。この第3データマーク53によれば、記録面の最内周位置を正確に確認することが可能となっている。この詳細については後述で説明する。
以上説明の構成を有する評価サンプル50を用いた位置決め精度評価方法について、以下に説明を行う。
まず、評価される前記DVD−ROM検査装置の回転ステージ11上に、評価サンプル50を載置して固定する。そして、光ピックアップ21が評価サンプル50の記録面に対してレーザ光を照射するとともに反射光を受光し、反射光の物理的変化を電気信号の変化として逐次検出していく。そして、第1データマーク51を走査した際に、そのデータピットを検出すると同時に前記光ピックアップ位置検出センサ23からの位置信号が前記制御部に送信される。このようにして評価サンプル50の第1データマーク51を検出する第1検出工程を行うことで、記録面上における第1データマーク51の回転方向位置(基準角0度からの角度を示すアドレス情報)が確定される。
続いて、第1検出工程で検出された第1データマーク51がプローブ31の検査領域内に入るように評価サンプル50を回転させる移動工程を行う。この時、図4(a),(b)に示したように、AFM30のプローブ31は、平面視した場合に、光ピックアップ21に対して所定角度(例えば90度)を有しているため、光ピックアップ21の位置から前記所定角度分だけ離れて第1データマーク51が位置するように評価サンプル50を前記モータ15で回転させるようにする。
この時、光ヘッド20が持つ回転方向座標とAFM30が持つ回転方向座標とが一致しており、なおかつモータ15による回転/停止精度が十分であれば、プローブ31の検出領域内(好ましくはプローブ31の真下位置)に正しく第1データマーク51が位置決めされることになる。
そして、この移動工程後の第1データマーク51のデータピット形状(記録パターン)をプローブ31で検出する第2検出工程を行う。この時、位置決め精度にかなりの狂いが生じて第1データマーク51をプローブ31が見つけられない場合には、前記光学顕微鏡を用いて第2データマーク52の位置を視覚的に確認する。これにより、第1データマーク51がプローブ31の検出領域から外れたとしても、その概略位置を特定することが可能となっている。
続いて、第2検出工程における第1データマーク51の検出位置を、第1検出工程における第1データマークの検出位置と比較することにより、位置決め精度を求める評価工程が行われる。すなわち、第1検出工程で測定した時の第1データマーク51の回転方向位置が例えば基準角に対してθ1度であり、また第2検出工程で測定した時にこれがθ2度となった場合には、これらの角度差=θ1−θ2が、このDVD−ROM検査装置における回転方向の位置決め誤差として求められる。したがって、この位置決め誤差に基づいてモータ15の回転量を補正するフィードバックを行うことで、装置を高精度に較正することが可能となる。
同様に、第1検出工程及び第2検出工程において第3データマーク53の測定を行うことで、ディスク半径方向における基準位置の位置決め精度確認を行うことも可能となる。
以上説明の本実施形態の評価サンプル50を用いて、第1検出工程と移動工程と第2検出工程と評価工程とを行うことで、DVD−ROMの検査箇所を光ピックアップ21からプローブ31に移動させた際の位置決め精度を定量的に把握することが可能となる。さらには、この位置決め精度に基づいて装置の較正を行うことも可能となる。
また、本実施形態の評価サンプル50によれば、光学顕微鏡測定用の第2データマーク52を記録したことにより、第1データマーク51の位置がプローブ31の検出領域外に外れるような比較的大きな位置ずれが生じたとしても、第2データマーク52の位置を光学顕微鏡で検出することができるので、第1データマークを見失うことがない。これにより、位置決め精度の測定を確実に行うことが可能となっている。
なお、第1データマーク51は1本に限らず、複数本形成するものとしても良い。この場合には、位置決め精度をより高精度に求めることが可能となる。
次に、図6を参照しながら、前記DVD−ROM検査装置の位置決め精度を評価する評価サンプルと、これを用いた位置決め精度評価方法との第2実施形態について以下に説明する。
同図に示すように、本実施形態の評価サンプル60は、前記DVD−ROM1と同一の外径寸法を有するDVD−ROMディスクであり、記録面上の予め設定された位置に、光ピックアップ21およびプローブ31で読み出し可能な第4データマーク61及び第5データマーク62と、前記光学顕微鏡で観察可能な第6データマーク63とが記録されている。
第4データマーク61は、評価サンプル60の記録面の最内周位置に、ディスクを一周する周回ピット列を数トラックに渡って形成したリング状マークである。この第4データマーク61を確認することにより、記録面の最内周位置を正確に確認することが可能となっている。
第5データマーク62は、1トラックに、プローブ31の走査範囲に収まる長さを有する数連続のピット列(疑似エラーピット。同図の例では、5連続のピット列を採用している。)を形成し、同様のピット列をディスクの中心から外周に向かって同一角度位置に1トラックずつ形成することで、AFM30で検出可能な1本の線として形成されたマークである。この第5データマーク62は、第4データマーク61が記録されている最終トラックの次のトラックより、半径方向に向かって所定長さを有するように形成された1本線マークと、この1本線マークが記録されている最終トラックの次のトラックでかつ、所定角度(同図の場合では90度)だけずれた位置より、半径方向に向かって前記所定長さと同寸法を有するように形成された他の1本線マークと、さらにこの1本線マークが記録されている最終トラックの次のトラックでかつ、所定角度(同図の場合では90度)だけずれた位置より、半径方向に向かって前記所定長さと同寸法を有するように形成された他の1本線マークとで構成されている。
これら3本の第5データマーク62によれば、DVD−ROM検査装置における半径方向の位置決め精度と、回転方向の位置決め精度との両方を評価することが可能であり、その詳細については後述で説明する。
第6データマーク63は、各第5データマーク62の最外周部分に隣接して、これら第5データマーク62よりも多い数のピット列(同図の例では、1000連続のピット列を採用している。)を同一角度位置に数トラックずつ形成することで、光学顕微鏡で検出可能な一定面積を有する四角形領域を形成している。
これら第6データマーク63は、それぞれに隣接する第5データマーク62と一体化して見た場合に旗状のマークをなすものとなっている。そして、これら第6データマーク63によれば、これらを光学顕微鏡で確認することにより、隣接する第5データマーク62の概略位置を求めることが可能となっている。この詳細については後述で説明する。
以上説明の構成を有する評価サンプル60を用いた位置決め精度評価方法について、以下に説明を行う。
まず、評価される前記DVD−ROM検査装置の回転ステージ11上に、評価サンプル60を載置して固定する。そして、光ピックアップ21が評価サンプル60の記録面に対してレーザ光を照射するとともに反射光を受光し、反射光の物理的変化を電気信号の変化として逐次検出していく。そして、第5データマーク62を走査した際に、そのデータピットを検出すると同時に前記光ピックアップ位置検出センサ23からの位置信号が前記制御部に送信される。このようにして評価サンプル60の全ての第5データマーク62を検出する第1検出工程を行うことで、記録面上における第5データマーク62の回転方向位置(基準角0度からの角度を示すアドレス情報)と、半径方向位置(第4データマーク61からの距離を示すアドレス情報)とが確定される。
続いて、第1検出工程で検出された第5データマーク62がプローブ31の検査領域内に入るように評価サンプル60を回転させる移動工程を行う。この時、図4(a),(b)で示したように、AFM30のプローブ31は、平面視した場合に、光ピックアップ21に対して所定角度(例えば90度)を有しているため、光ピックアップ21の位置から前記所定角度分だけ離れて第5データマーク62が位置するように評価サンプル60を前記モータ15で回転させるようにする。
この時、光ヘッド20が持つ回転方向座標とAFM30が持つ回転方向座標とが一致しており、なおかつモータ15による回転/停止精度が十分であれば、プローブ31の検出領域内(好ましくはプローブ31の真下位置)に正しく第5データマーク62が位置決めされることになる。
そして、この移動工程後の第5データマーク62のデータピット形状(記録パターン)をプローブ31で検出する第2検出工程を行う。この時、位置決め精度にかなりの狂いが生じて第5データマーク62をプローブ31が見つけられない場合には、前記光学顕微鏡を用いて第6データマーク63の位置を視覚的に確認する。これにより、第5データマーク62がプローブ31の検出領域から外れたとしても、その概略位置を特定することが可能となっている。
続いて、第2検出工程における第5データマーク62の検出位置を、第1検出工程における第5データマーク62の検出位置と比較することにより、回転方向及び半径方向の位置決め精度を求める評価工程が行われる。
すなわち、回転方向の位置決め精度については、第1検出工程で測定した時の第5データマーク62の回転方向位置が例えば基準角に対してθ1度であり、また第2検出工程で測定した時にこれがθ2度となった場合には、これらの角度差=θ1−θ2が、このDVD−ROM検査装置における回転方向の位置決め誤差として求められる。
また、半径方向の位置決め精度については、第1検出工程で測定した時の第5データマーク62の最内周端位置が第4データマーク61からr1の距離にあり、また第2検出工程で測定した時にこれがr2の距離となった場合には、これらの寸法差=r1−r2が、このDVD−ROM検査装置における半径方向の位置決め誤差として求められる。
以上説明の本実施形態の評価サンプル60を用いて、第1検出工程と移動工程と第2検出工程と評価工程とを行うことで、DVD−ROMの検査箇所を光ピックアップ21からプローブ31に移動させた際の、回転方向及び半径方向の位置決め精度を定量的に把握することが可能となる。さらには、この位置決め精度に基づいて装置の較正を行うことも可能となる。具体的には、光ピックアップ21およびプローブ31の設計上の相対位置関係を、把握した位置決め精度で補正することにより、DVD−ROMの検査箇所を光ピックアップ21からプローブ31に移動させる際の移動量を修正すればよい。
また、本実施形態の評価サンプル60によれば、光学顕微鏡測定用の第6データマーク63を記録したことにより、第5データマーク62の位置がプローブ31の検出領域外に外れるような比較的大きな位置ずれが生じたとしても、第6データマーク63の位置を光学顕微鏡で検出することができるので、第5データマーク62を見失うことがない。これにより、位置決め精度の測定を確実に行うことが可能となっている。
なお、第5データマーク62及び第6データマーク63からなる旗状のマークは、3カ所に限らず、2カ所、または4カ所以上形成するものとしても良い。
(実施例)
第1実施形態で説明した前記評価サンプル50と、第2実施形態で説明した前記評価サンプル60とを製作し、実際に、上記第1実施形態で説明した前記DVD−ROM検査装置(記録媒体検査装置)の位置決め精度評価と、この位置決め精度評価の結果に基づく位置決め調整を行った。
その後、再度、これら評価サンプル50,60のそれぞれを用いて前記DVD−ROM検査装置の位置決め精度を評価した。
図7(a)〜(d)は、半径方向調整用試料である前記評価サンプル50を用いた場合の結果を示す。同図7(a)〜(d)は、前記光ヘッド20で位置確認された前記第1データマーク51及び前記第2データマーク間の接続部分である角部を目標とし、この角部を、前記駆動部40の駆動によって光ヘッド20の走査範囲からAFM30の走査範囲まで移動させ、さらにこの走査範囲をAFM30で走査した際の映像を示している。これらの図に示されているように、前記角部の全てがAFM30の走査範囲内に収まっており、評価サンプル50が、DVD−ROM検査装置の位置決め調整及び位置決め精度評価に極めて有効であることが実際に確認された。
一方、図8(a)〜(d)は、角度調整用試料である前記評価サンプル60を用いた場合の結果を示す。同図8(a)〜(d)は、前記光ヘッド20で位置確認された前記第6データマーク63の角部を目標とし、この角部を、前記駆動部40の駆動によって光ヘッド20の走査範囲から前記AFM30の走査範囲まで移動させ、さらにこの走査範囲をAFM30で走査した際の映像を示している。これらの図に示されているように、前記角部の全てがAFM30の走査範囲内に収まっており、この評価サンプル60も、DVD−ROM検査装置の位置決め精度調整及び位置決め精度評価に極めて有効であることが実際に確認された。
本発明の記録媒体検査装置の第1実施形態であるDVD−ROM検査装置の要部を示す斜視図である。 同DVD−ROM検査装置の制御フローを示すフローチャートである。 同DVD−ROM検査装置に取り付けられたDVD−ROM上における座標を説明するための説明図である。 同DVD−ROM検査装置における光ピックアップ及びプローブの配置を示す図であって、(a)が側面図、(b)が平面図を示している。 本発明の評価サンプルの第1実施形態を示す正面図である。 本発明の評価サンプルの第2実施形態を示す正面図である。 (a)〜(d)は、上記第1実施形態の評価サンプルを実際に製作し、記録媒体検査装置の位置決め精度調整及び位置決め精度評価に適用した結果を示す図であって、AFMで評価サンプルを走査した映像を示す。 (a)〜(d)は、上記第2実施形態の評価サンプルを実際に製作し、記録媒体検査装置の位置決め精度調整及び位置決め精度評価に適用した結果を示す図であって、AFMで評価サンプルを走査した映像を示す。 従来の走査型プローブ顕微鏡(SPM)の一例を示す説明図である。
符号の説明
1・・・DVD−ROM(記録媒体)
21・・・光ピックアップ(ヘッド)
31・・・プローブ
50,60・・・評価サンプル
51・・・第1データマーク(データマーク)
52・・・第2データマーク(他のデータマーク)
53・・・第3データマーク(データマーク)
61・・・第4データマーク(データマーク)
62・・・第5データマーク(データマーク)
63・・・第6データマーク(他のデータマーク)

Claims (6)

  1. 記録媒体である光ディスクの記録情報を読み出すヘッドと前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブとを有し、前記ヘッドで前記記録媒体の記録面上のピットの信号読み出しを行って前記光ディスクの回転角センサおよび前記ヘッドの位置検出センサによりエラーピットの位置を特定し、特定された前記エラーピットを前記プローブで検査する記録媒体検査装置で、特定された前記エラーピットの位置と前記ヘッドおよび前記プローブの設計上の相対位置関係とに基づいて前記光ディスクの検査箇所を前記ヘッドの位置から前記プローブの位置に移動させた際の位置決め精度の評価に用いられる評価サンプルであり、
    記録面上の予め設定された位置に、前記ヘッドおよび前記プローブで読み出し可能なデータマークが記録されており、
    前記データマークは前記エラーピットで構成されていることを特徴とする評価サンプル。
  2. 請求項1に記載の評価サンプルにおいて、
    前記記録媒体として光ディスクを検査する記録媒体検査装置の評価試験に用いられ、
    前記データマークが、前記光ディスクの半径方向に延びる直線状に形成された部分または前記光ディスクの周方向に延びる円弧状に形成された部分の何れか一方もしくは両方を有することを特徴とする評価サンプル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の評価サンプルにおいて、
    前記データマークの近傍に、光学顕微鏡測定用の他のデータマークが記録されていることを特徴とする評価サンプル。
  4. 記録媒体である光ディスクの記録情報を読み出すヘッドと前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブとを有し、前記ヘッドで前記記録媒体の記録面上のピットの信号読み出しを行って前記光ディスクの回転角センサおよび前記ヘッドの位置検出センサによりエラーピットの位置を特定し、特定された前記エラーピットを前記プローブで検査する記録媒体検査装置で、特定された前記エラーピットの位置と前記ヘッドおよび前記プローブの設計上の相対位置関係とに基づいて前記光ディスクの検査箇所を前記ヘッドの位置から前記プローブの位置に移動させた際の位置決め精度を評価する方法であり、
    記録面上の予め設定された位置に前記エラーピットで構成されたデータマークが記録されている評価サンプルの前記データマークを前記ヘッドで検出する第1検出工程と、
    該第1検出工程で検出された前記データマークが前記プローブの検査領域内に入るように前記評価サンプルを移動させる移動工程と、
    該移動工程後の前記データマークの記録パターンを前記プローブで検出する第2検出工程と、
    該第2検出工程における前記データマークの検出位置を前記第1検出工程における前記データマークの検出位置と比較することにより、前記位置決め精度を求める評価工程とを有することを特徴とする記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法。
  5. 請求項4に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法において、
    前記記録媒体評価装置が、光ディスクの評価試験に用いられるものであり、
    前記評価工程で、前記データマークを参照することにより、前記光ディスクの半径方向または回転方向の何れか一方もしくは両方の位置決め精度を評価することを特徴とする記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法において、
    前記データマークの近傍に、光学顕微鏡測定用の他のデータマークが記録され、
    前記第2検出工程で、前記他のデータマークの位置を光学顕微鏡で確認することにより前記データマークの概略位置を求めることを特徴とする記録媒体検査装置の位置決め精度評価方法。
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