JP4383143B2 - 真空容器およびこれを用いたプラズマ処理装置 - Google Patents

真空容器およびこれを用いたプラズマ処理装置 Download PDF

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本発明は、プラズマによる気相反応を利用して被処理基板の表面に薄膜を形成する際に用いられる真空容器および用いたプラズマ処理装置に関する。
以下に、従来より使用されている変形マグネトロン高周波放電型のプラズマ処理装置について説明する。
図4は、プラズマ処理装置の概略断面図を示すものであり、真空容器1は上容器2と下容器3とから構成される。上容器2はその下部が開口している他は継ぎ目のないドーム型の一体構造であり、下容器3もその上部が開口している他は継ぎ目のない一体構造である。上容器2の下部開口部4は下容器3によりOリングなどのシール部材(不図示)を介して密閉されて真空を保持、真空容器1の内部にプラズマ処理領域5が形成されている。
真空容器1の上容器2には給気されるガスを均一化する多数のシャワー孔6が形成され、真空容器1内へ給気されるガス流れを均一にし、被処理基板Wへのプラズマ処理均一性を向上させことができる。多数のシャワー孔6が形成された真空容器1の上容器2には、ガス給気手段としてのガス給気口7を中央に有するカバー8で覆って、内部にガス分散室9を形成し、ガス給気口7から給気されたガスが多数のシャワー孔6に行き渡るようにしてある。
真空容器1の部にはシリコンウェハなどの被処理基板Wを載置するサセプタ10が設けられている。サセプタ10は最下位電位とするために接地してあり、このサセプタ10と放電用電極11との間に高周波電力が印加される。
このサセプタ10は多数のシャワー孔6と対面する位置に設けられている。被処理基板Wを加熱するには、例えば抵抗加熱ヒーターを埋め込んだサセプタ10を使用したり、ランプを使用して赤外線で被処理基板Wを加熱したり、不活性ガスを使用してプラズマを立て、そのエネルギーを利用して被処理基板Wを加熱する方法などがある。
この真空容器1は、ドーム形状の天井部12これに連続してつながる垂直な側壁部13側壁13の下端にフランジ部14を有して下部が開口4となっている上容器2と、上部が開口4となっている下容器3から構成され、シール部材(不図示)を介して密閉することによりプラズマ処理領域5が形成されている(特許文献参照)。
また別の実施例としては図5に示すように、平坦な天井部19とこれに連続して角部にR部18が形成され、さらに連続してつながっている側壁部13およびフランジ部14が形成されている形状の真空容器1を構成する上容器2が提案されている(特許文献2参照)。この上容器2の外周面には天井部9にRF電極15が、側壁部13にRF電極17が設置されている。
特開2003−243362号公報 特開2001−196354号公報
しかしながら、図4に示すような真空容器1を構成する上容器2では、高温となる天井部12と低温となるフランジ部14の温度分布の差によって、天井部12と側壁部13の境界の小さな曲面となっている部分に応が集中し、破損の原因となっている。
また、図5に示すような真空容器1を構成する上容器2も、RF電極15およびRF電極17が設置された天井部12および側壁部13が上容器2の中で高温部となり、上容器2の天井部12と側壁部13の間のR部18がR電極15およびRF電極17の熱源が無くプラズマ領域から離れていることから低温部となっている。さらに下端のフランジ部14は図4に示すような下容器3とつながることとなり、熱がこの部分から下容器3側へ逃げるため上容器2の中でもっとも低い温度となる
したがって、天井部12での熱膨張による変形が大きく、フランジ部14での熱膨張による変形が少ないことから、上容器2のR部18に集中的に大きな応力がかかる結果、破損に至っていた。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであってその目的は、真空容器を構成する上容器における温度分布の差を小さくし、かかる応力によるクラックの発生をなくすとともに、低温となる分に生じるフッ化物ガスとの酸化物あるいは酸窒化物の凝着に起因するウエハーへの付着物をなくすことのできる真空容器およびこの真空容器を用いた高品質のウエハーを製造するプラズマ処理装置を提供するものである。
本発明の真空容器は、プラズマ処理装置に用いられ、内部にプラズマ処理領域を形成するための上容器と下容器とからなる真空容器であって、上記上容器が実質的に平坦な天井部と、外周面に上記天井部に連続したテーパ部と、該テーパ部に連続した被処理基板に対して垂直な側壁部とを有しており、該側壁部の外周側に側壁RF極が装着される凹部を設けたことを特徴とする。
また、上記天井部と上記テーパ部との内部側の境界および上記テーパ部と上記側壁部との内部側の境界の少なくとも一方が曲面状であることを特徴とする。
た、上記テーパ部が、上記天井部からの高さ方向における30〜70%、且つ上記上容器の中心から最外周までの径方向の20〜50%の範囲に形成されていることを特徴とする。
また、本発明のプラズマ処理装置、内部にプラズマ処理領域を形成する本発明の真空容器、該真空容器に対してガスを給排気する手段と、上記真空容器の外側に配置され、上記真空容器内のガスに高周波電力を印加してプラズマを生成する電極手段とを具備してなり、上記真空容器内に配置された被処理基板にCVD処理を行なうことを特徴とする。
本発明の真空容器は、プラズマ処理装置に用いられ、内部にプラズマ処理領域を形成するための上容器と下容器とからなる真空容器であって、上記上容器が実質的に平坦な天井部と、外周面に上記天井部に連続したテーパ部と、該テーパ部に連続した被処理基板に対して垂直な側壁部とを有しており、該側壁部の外周側に側壁極が装着される凹部を設けたことから、上記上容器の各部が高温のプラズマ発生領域に近くなり、上記上容器内の温度分布の差が小さくなるので、応力の集中によって生じるクラックの発生を防止することができる。また、側壁RF極の装着性の安定化が可能となる。
また、本発明の真空容器は、上記天井部と上記テーパ部との内部側の境界および上記テーパ部と上記側壁部との内部側の境界の少なくとも一方が曲面状であるときには上記真空容器を構成する上記上容器に生じる温度分布の差により応の集中が生じやすい境界における応力の集中をなくし分散化させることができるので、クラックの発生をより少なくすることができる。
らに、本発明の真空容器は、上記テーパ部が、上記天井部からの高さ方向における30〜70%、且つ上記上容器の中心から最外周までの径方向の20〜50%の範囲に形成されているときには上記テーパ部と該テーパ部に連続する上記天井部および上記側壁部との温度分布の差をより小さくすることができ、発生する応力の集中を緩和してクラック発生をより少なくすることが可能となる。
さらにまた、本発明のプラズマ処理装置は、内部にプラズマ処理領域を形成する本発明の真空容器と、該真空容器に対してガスを給排気する手段と、上記真空容器の外側に配置され、上記真空容器内のガスに高周波電力を印加してプラズマを生成する電極手段とを具備してなり、上記真空容器内に配置された被処理基板にCVD処理を行なうことから、被処理基板の上面に生成されるプラズマ状態が被処理基板の全面において一様となり、品質のバラツキの少ない基板を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明のプラズマ処理装置を示す概略断面図であり、このプラズマ処理装置は、内部にプラズマ処理領域19を形成する真空容器25と、真空容器25に対してガスを給気する手段である給気口26aと、ガスを排気する手段である排気口26bと、真空容器25の外側に配置され、真空容器25内のガスに高周波電力を印加してプラズマを生成する電極手段である天井RF電極27および側壁RF電極29とを具備してなり、真空容器25内に配置されたシリコンウェハなどの被処理基板WにCVD処理を行なうものである。
また、被処理基板Wはサセプタ24に載置され、サセプタ24は最下位電位とするために接地してあり、このサセプタ24と天井RF電極27および側壁RF電極29との間に高周波電力が印加される。被処理基板Wを加熱するには、例えば抵抗加熱ヒーターを埋め込んだサセプタ24を使用したり、ランプを使用して赤外線で被処理基板Wを加熱したり、不活性ガスを使用してプラズマを立て、そのエネルギーを利用して被処理基板Wを加熱する方法などがある。
この真空容器25は、上容器25a下容器25bとから構成されており、容器25aと下容器25bとの接続部にはそれぞれフランジ部23が形成されている。
ここで、本発明のプラズマ処理装置では、図2(a)、(b)に示すように、上記真空容器25を構成する上容器25aが実質的に平坦な天井部20と、外周面に天井部20に連続したテーパ部21とを有することが重要である。
天井部20が実質的に平坦とは、プラズマ処理装置内に配置される被処理基板Wに対して平行であることを示し、天井部20の上面にプラズマを生成させる目的で配置される天井RF電極27と被処理基板Wの距離が一定に保持されることから、被処理基板Wの上面に生成されるプラズマ状態が被処理基板W全面において一様となり、処理される被処理基板Wの品質のバラツキを少なくすることができる。
また、真空容器25を構成する上容器25aには、平坦な天井部20の上面に天井部20を均一な温度分布にするための均熱板28と均熱板28を加熱するヒーター(不図示)が配置されている。また天井部20の上面に真空容器25内のガスに高周波電力を印加してプラズマを生成する天井RF電極27が配置され、開口部付近の外周側にも同様の目的で側壁RF電極29が配置されている。
そのため、天井部20に連続してテーパ部21を設けることで、テーパ部21を高温のプラズマ発生領域に近づけることができるため、天井RF電極27および側壁RF電極29が形成された付近の高温となる部分とテーパ部21との温度差を小さくすることができ、温度差によって生じるテーパ部21への応力の集中を低減させることができるため、クラックの発生を少なくすることができる。
また、このテーパ部21は、その傾斜角度を20〜40°とすることが好ましく、なだらかな傾斜とすることで高温のプラズマ発生領域により近づけることができ、テーパ部21での温度が他の部分に比較して低温となるのを防止することができる。
また、真空容器25を構成する上容器25aは、テーパ部21に連続し、被処理基板Wに対して垂直な側壁部22を有していることも重要である
これにより、側壁部22の外側に配置される側壁RF電極29と被処理基板Wとの距離を一定に保持することができる。これに対してテーパ部21のみの形状の外側に側壁RF電極29を配置した場合は、側壁RF電極29と被処理基板Wの距離が変化するため一定の印加電圧を負荷して発生させるプラズマ状態は、高さ方向で変化することになる。このことから処理される被処理基板Wの品質のバラツキを少なくするためには、プラズマ状態を一様にすることが重要であり、被処理基板Wに対して垂直な側壁部22を有することが好ましい。またプラズマ処理空間を確保する場合に、テーパ部21のみの形状で構成する場合に比べて、被処理基板Wに対して垂直な側壁部22を有することで容易に内部空間の容量を調整することができ、テーパ部21のみの形状に比較して上容器25aの径を小さくすることができ、プラズマ処理装置の形状をもコンパクトにできる。
さらに、天井部20とテーパ部21との内部側の境界30およびテーパ部21と側壁部22との内部側の境界31が曲面状であることが好ましく、天井部20とテーパ部21との内側の境界30、テーパ部21と側壁部22との内部側の境界31を20〜50mmの曲率半径を持つ曲面状とすることで、応力の集中をなくし分散化させることができるので、クラックの発生を少なくすることができる。
またさらに、図2(a)に示すように、真空容器25を構成する上容器25aの天井部20からの高さHに対するテーパ部21の高さ方向における高さhが30〜70%、且つ図(b)に示すように上容器25の中心から最外周までの径方向の寸法Rに対するテーパ部21の径方向の寸法rが20〜50%の範囲に形成されていることが好ましい。
これによって、テーパ部21の範囲を大きく取ることができ、天井RF電極27および側壁RF電極29が配置された天井部20や側壁部22とテーパ部21との温度差を減少させることができ、温度差によって発生するテーパ部21にかかる応力の集中を緩和して、クラックの発生を少なくすることができる。
詳細には、真空容器25を構成する上容器25aの天井部20からの高さHに対して、テーパ部21の高さ方向における高さhが70%を超える範囲で形成されている場合、側壁部22が狭くなりすぎ、側壁RF電極29の設置が困難となり、プラズマ処理装置としての能力を発揮できなくなるおそれがある。逆に、30%未満の範囲でテーパ部21が形成されていると、テーパ部21が少なくなりすぎて、応力の部分的な集中が発生してクラックが発生してしまうおそれがある。
また、テーパ部21の径方向の寸法rが、上容器25aの中心から最外周までの径方向の寸法Rに対して20%未満の範囲となると、テーパ部21が少なくなりすぎて、天井部20とフランジ部23との温度分布の差が大きくなり、テーパ部21に応力の部分的集中が発生してクラックが発生するおそれがある。一方、50%を越える範囲に形成された場合、天井部20の領域が狭くなりすぎるため、この部分に設置される均熱板28、ヒーター(不図示)、天井RF電極27等の設置が制限され、装置としての必要な容量が得られないおそれがある。
したがって、上述の範囲でテーパ部21を形成することで、天井部20での熱膨張による変形が大きく、フランジ部23での熱膨張による変形が少ないことにより発生するテーパ部21にかかる応力低減する効果が得られ、クラックの発生少なくすることができる。
また、上容器25aの天井部20からの高さHに対してテーパ部21の高さ方向における高さが50〜60%、且つ上容器25aの中心から最外周までの方向の寸法Rに対して、テーパ部21の径方向の寸法rが30〜40%の範囲に形成されていることがより好ましい。
さらに、真空容器25を構成する上容器25aには、図3(a)、(b)に示すように、側壁部22の外周側に側壁RF電極29が装着される凹部32が設けられていることが重要である。
これによって、側壁部22の肉厚を変える効を発揮することができる。真空容器25は形状の大型化にい使用上あるいは作製上で一定の剛性が必要であり、4mm〜10mmの肉厚で作製されている。一方、熱的な機能上からは必ずしも前述の肉厚は必要ではなく薄い形状でもよく、肉厚の決定にあたって両者は相反する側面を持っている。そこで、側壁部22に凹部32を設けることで全体の剛性を損なうことなく熱的な機能を有効に発揮する肉厚を実現できる。またこれら凹部32は側壁RF電極29が設置される部分に設けることによって、側壁RE電極29の装着性の安定化とコンパクト化も可能としている。
容器25は、アルミナセラミックスからなることが好ましく、例えばアルミナ純度99.5%、ヤング率370GPa、比重3.8、曲げ強度320MPa、熱伝導率32W/m・Kとなるアルミナ原料粉末を成形圧約1.0tonで成形して成形体を得、これに焼成段階での約82%の収縮率を考慮して切削加工を施し、ガス炉にて約1600℃の温度で焼成した後、ロータリー研削盤等によって加工することで得ることができる。
々の形状の真空容器を作製し、プラズマ処理装置に組み込んだ際の評価を行った。
真空容器1を構成する上容器25aの形状は、図2に示すように天井部20からの高さHを120mm、上容器25aの中心から最外周までの方向の寸法Rを190mmとし、表1に示す範テーパ部21を形成した。
真空容器25は、アルミナ純度99.5%、ヤング率370GPa、比重3.8、曲げ強度320MPa、熱伝導率32W/m・Kとなるアルミナ原料粉末を成形圧約1.0tonで成形し、ガス炉にて約1600℃の温度で焼成した後、ロータリー研削盤にて加工した。
また、比較例として図5に示すような天井部12、R部18および側壁部13からなり、天井部12からの高さHを120mm、上容器2の中心から最外周までの方向の寸法Rを190mmとした真空容器を準備した。R部18の大きさは曲率半径10mm、20mmとした。
これら真空容器を各10個つ作製し、図1に示すようなプラズマ処理装置に組み込み、RF電極を天井部、側壁部に形成し、高周波電力(13.56MHz)を印加させてプラズマを発生させて真空容器の天井部における温度を170℃程度となる定常状態とした。なお、天井部に7k、側壁部に3k、テーパ部に2kの熱負荷がかかる状態でテストを行った。
そして、真空容器内の温度を熱電対を用いて天井部では中心から径方向の中央にそれぞれ2ヶ所、テーパ部、側壁部、フランジ部ではその中心のヶ所の各部に設置して測定しその最高温度と最低温度の差を算出した。また、上記の条件で定常状態とした後の真空容器を構成する上容器の割れの発生を確認した。
その結果を表1に示す。
Figure 0004383143
表1に示す結果から明らかなように、真空容器を構成する上容器にテーパ部を設けた試料(No.1〜12)は、温度差が45℃以下であり、割れの発生は2個であった。特に、テーパ部の設ける範囲を容器の天井部からの高さHに対するテーパ部の高さ方向における高さhが30〜70%、容器の中心から最外周までの方向の寸法Rに対するテーパ部の方向の寸法rが20〜50%の試料(No.2、3、5〜8、10、11)は、温度差は41℃以下であり、真空容器を構成する上容器内の温度をより均一にできることが判った。
これに対し、テーパ部を有していない比較例である試料(No.13、14)は、温度差が54℃以上と非常に大きく、3個以上に割れが発生した。これにより、テーパ部を設けることが重要であり、さらに上容器の天井部からの高さHに対するテーパ部の高さ方向における高さhが30〜70%、上容器の中心から最外周までの径方向の寸法Rに対するテーパ部の径方向の寸法rが20〜50%の範囲に形成されていることが好ましいことが判った。
次いで、表1に示す試料No.7の真空容器を構成する上容器の側壁部22の外周側に側壁RF電極29が装着される凹部32を設けた本発明の真空容器25、表1における試料No.7の真空容器およびテーパ部を設けていない試料No.13の真空容器を用いて、天井部に7kW、側壁部に4kW、テーパ部に3kWの熱負荷がかかる状態でテストを行なった。そして、真空容器内の温度を熱電対を用いて天井部では中心から径方向の中央にそれぞれ2ヶ所、テーパ部、側壁部、フランジ部ではその中心の1ヶ所の各部に設置して測定し、その最高温度と最低温度の差を算出した。また、得られた温度分布をFEMモデルに適用してモデル上で実際の温度分布状態を再現し、発生する応力最大値を求めた。
結果を表2に示す。
Figure 0004383143
表2に示す結果より、試料No.7の真空容器を構成する上容器の側壁部22の外周側に側壁RF電極29が装着される凹部32を設けた本発明の真空容器25は、温度差、発生する応力最大値も凹部32を設けていない試料No.7および試料No.13の80%以下に抑えられ、真空容器25内の温度分布の差をより小さくすることができ、発生する応力の集中を緩和してクラックの発生を少なくする効果があることが判った。
本発明のプラズマ処理装置の一実施形態を示す断面図である。 (a)は本発明のプラズマ処理装置における真空容器を構成する上容器を示す断面図であり、(b)はその平面図である。 (a)は本発明のプラズマ処理装置における真空容器を構成する上容器を示す斜視図であり、(b)はその断面図であり、(c)は同図(b)の部分拡大断面図である。 従来のプラズマ処理装置を示す断面図である。 従来のプラズマ処理装置における真空容器の他の例を示す断面図である。
1:真空容器
2:上容器
3:下容器
4:開口部
5:プラズマ処理領域
6:シャワー孔
7:ガス給気口
8:カバー
9:ガス分散室
10:サセプタ
11:放電用電極
12:天井部
13:側壁部
14:フランジ部
15:RF電極
16:均熱板
17:RF電極
18:R部
19:プラズマ処理領域
20:天井部
21:テーパ部
22:側壁部
23:フランジ部
24:サセプタ
25:真空容器
25a:上容器
25b:下容器
26a:ガス給気口
26b:ガス排気口
27:天井RF電極
28:均熱板
29:側壁RF電極
30:境界
31:境界
32:凹部
W:被処理基板

Claims (4)

  1. プラズマ処理装置に用いられ、内部にプラズマ処理領域を形成するための上容器と下容器とからなる真空容器であって、上記上容器が実質的に平坦な天井部と、外周面に上記天井部に連続したテーパ部と、該テーパ部に連続した被処理基板に対して垂直な側壁部とを有しており、該側壁部の外周側に側壁RF極が装着される凹部を設けたことを特徴とする真空容器。
  2. 上記天井部と上記テーパ部との内部側の境界および上記テーパ部と上記側壁部との内部側の境界の少なくとも一方が曲面状であることを特徴とする請求項1に記載の真空容器。
  3. 上記テーパ部が、上記天井部からの高さ方向における30〜70%、且つ上記上容器の中心から最外周までの径方向の20〜50%の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の真空容器。
  4. 内部にプラズマ処理領域を形成する請求項1〜3のいずれかに記載の真空容器と、該真空容器に対してガスを給排気する手段と、上記真空容器の外側に配置され、上記真空容器内のガスに高周波電力を印加してプラズマを生成する電極手段とを具備してなり、上記真空容器内に配置された被処理基板にCVD処理を行なうプラズマ処理装置。
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