JP4383100B2 - オートクレーブ動作監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートクレーブの動作を監視するオートクレーブ動作監視装置に関するもので、更に詳しくは、オートクレーブがどの運転モードを選択され、その運転モードのどこまでの工程が終了し、現在どの工程が進行中であるかを明確に表示する工程モニタを備えるオートクレーブ動作監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オートクレーブは、例えば、医療用品を滅菌したり、菌類を培養したり、あるいは物を溶解するために、密閉容器の中で加熱及び必要に応じて保温する装置であり、複数の工程からなる複数の運転モードで運転することができる。
【0003】
図11は、従来技術による上記オートクレーブの動作を監視するために用いられている工程モニタの表示部の概念図である。
この工程モニタは、各運転モードのどの工程が現在進行中であるかを発光手段による発光により表示するものである。
【0004】
即ち、例えば、図11(b)に示した滅菌保温モードにおいては、開始スイッチを押すと、工程の進行に従って、「準備」、「昇温」、「滅菌」、「滅菌終了」、「排気」、「降温」、「保温」、「完了」と表示されている発光手段が順次点滅(図においては「滅菌」が点滅)し、最後に「完了」と表示されている発光手段が点滅する。
また、図11(c)に示した溶解モードにおいては、開始スイッチを押すと、工程の進行に従って、「準備」、「昇温」、「溶解」、「降温」、「完了」と表示されている発光手段が順次点滅(図においては「昇温」が点滅)し、最後に「完了」と表示されている発光手段が点滅する。
【0005】
上記した種々の運転モードで運転し得るオートクレーブが、運転中であるか否かは、上記工程モニタのいずれかの工程ランプが点滅しているか、あるいは完了ランプが点滅しているか否かにより、間接的に表示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、オートクレーブの中がまだ熱いときに、オートクレーブを開くと中の物が突沸したりする場合もあり、非常に危険である。また、オートクレーブを開かない場合であっても、オートクレーブの内部は高温高圧である場合もあるため、事故防止のためにも動作履歴(例えば直前まで内部が高圧であったとの情報)及び現在進行中の動作を十分に把握して監視する必要がある。更に、万一工程モニタに電気的エラーが生じた場合、どの工程までが完了しているかを把握できることは、被処理物のその後の処理を決定する上で重要である。
【0007】
この点、上述した従来技術によるときは、各運転モードのどの工程までが既に終了しているかが直接的に表示されておらず、またオートクレーブが運転中であり、且つ危険な工程中にあることなども直接的には表示されていなかった。
【0008】
そこで、本発明は、オートクレーブを使用する際の安全性をさらに向上させるため、オートクレーブがどの運転モードを選択され、その運転モードのどこまでの工程が終了し、現在どの工程が進行中であるかを明確に表示する工程モニタを備えるオートクレーブ動作監視装置を提案することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の課題は、請求項1に記載のオートクレーブ動作監視装置によって解決された。
即ち、オートクレーブが、例えば滅菌モード、滅菌保温モード、溶解保温モード、溶解モードのいずれか2以上の運転モードで運転でき、それぞれの運転モードが複数の工程、例えば昇温工程、滅菌工程、溶解工程、排気工程、降温工程、保温工程のいずれか2以上の工程から成る場合、請求項1に記載のオートクレーブ動作監視装置では、複数の発光手段を有し、前記発光手段の中の、現在選択されている運転モードのまだ開始していない工程に対応する発光手段が第1の発光モードで発光し、前記発光手段の中の、現在選択されている運転モードの現在進行中の工程に対応する発光手段が第2の発光モードで発光し、前記発光手段の中の、現在選択されている運転モードの現在までに終了した工程に対応する発光手段が第3の発光モードで発光する工程モニタを備えている。
【0010】
上記工程モニタの発光手段の動作を具体的に説明すると、例えばオートクレーブが滅菌モードで運転中の場合、滅菌モードの昇温工程、滅菌工程、排気工程、降温工程という工程の進行に従って、それぞれの工程に対応する発光手段が順々にその発光モードを変えながら発光する。即ち、現在進行中の工程が滅菌工程である場合には、既に終了した昇温工程に対応する発光手段は第3の発光モード(例えば、赤色点灯)で発光し、現在進行中の滅菌工程に対応する発光手段は第2の発光モード(例えば、黄色/赤色交互点灯)で発光し、まだ開始されていない排気工程、降温工程に対応する発光手段は第1の発光モード(例えば、黄色点灯)で発光する。そして、工程が排気工程に進行すると、昇温工程と滅菌工程に対応する発光手段はそれぞれ終了工程を意味する第3の発光モード(例えば、赤色点灯)で発光し、排気工程に対応する発光手段は現在進行中の工程であることを意味する第2の発光モード(例えば、黄色/赤色交互点灯)で発光し、降温工程に対応する発光手段はまだ開始されていない工程であることを意味する第1の発光モード(例えば、黄色点灯)で発光する。
【0011】
上記のような発光モードで発光する工程モニタを備えたオートクレーブは、該オートクレーブがどの運転モードを選択され、その運転モードのどこまでの工程が終了し、現在どの工程が進行中であるかを明確に認識することができるものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、上記した本発明に係るオートクレーブ動作監視装置の一実施の形態を、図面等を示して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の好ましい実施の形態に係るオートクレーブ動作監視装置を備えるオートクレーブ1の外観の概念的斜視図である。図2は、図1のオートクレーブ1が備える操作パネル2の拡大正面図である。図2の操作パネル2は、工程モニタ3と運転モニタ4を備えている。図3は、図2の工程モニタ3部分を更に拡大した正面図である。
【0017】
図3に示されているように、工程モニタ3は、第1から第8の発光手段L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8を備えている。
【0018】
そして、上記第1の発光手段L1は第1の昇温工程表示部として機能し、第2の発光手段L2は第2の昇温工程表示部として機能している。また、第3の発光手段L3は滅菌工程表示部として機能し、第4の発光手段L4は溶解工程表示部として機能している。更に、第5の発光手段L5は排気工程表示部として機能し、第6の発光手段L6は第1の降温工程表示部として機能し、第7の発光手段L7は保温工程表示部として機能し、第8の発光手段L8は第2の降温工程表示部として機能している。
【0019】
そしてまた、上記第1から第8の発光手段L1・・・L8は、現在選択されている運転モードのまだ開始していない工程に対応する発光手段は第1の発光モード(例えば、黄色点灯)で発光し、現在選択されている運転モードの現在進行中の工程に対応する発光手段は第2の発光モード(例えば、黄色/赤色交互点灯)で発光し、更に現在選択されている運転モードの現在までに終了した工程に対応する発光手段は第3の発光モード(例えば、赤色点灯)で発光するように、後記する制御部5により制御されている。
【0020】
また、上記運転モニタ4は、発光手段L9を備え、オートクレーブ1が運転中で在るか否か、オートクレーブ1が所定の圧力及び/又は温度以上に在るか否かを発光モードを変えて表示するように構成されている。
即ち、発光手段L9は、オートクレーブ1が運転中であって内部が所定の圧力及び/又は温度に達していないときは第4の発光モード(例えば、黄色点灯)で発光し、オートクレーブ1が運転中であって内部が前記所定の圧力及び/又は温度以上であるときは第5の発光モード(例えば、赤色点灯)で発光するように、後記する制御部5により制御されている。
【0021】
図4は、本発明に係るオートクレーブ動作監視装置の制御部5の一例を示したブロックダイアグラムである。
この制御部5は、図示したように、運転モードを選択する運転モード選択キーK(K1,K2,K3・・)と、オートクレーブ1の運転を開始するスタートスイッチS1及び運転を終了するストップスイッチS2と、オートクレーブ1の内部の圧力を検出する圧力センサP及びその出力信号をデジタル信号に変換する第1のADコンバータAD1と、オートクレーブ1の内部の温度を検出する温度センサT及びその出力信号をデジタル信号に変換する第2のADコンバータAD2と、オートクレーブ1の内部を加熱するヒータH及び該ヒータHの発熱量を制御するヒータ制御部SSRと、オートクレーブ1の内部の気体を排気する排気バルブV及び該排気バルブVを制御するドライバVDを備えている。
【0022】
また、この制御部5は、上記運転モード選択キーKからの信号と上記スタートスイッチS1又は上記ストップスイッチS2からの信号と上記圧力センサPから上記第1のADコンバータAD1を介して送られてくる信号と上記温度センサTから上記第2のADコンバータAD2を介して送られてくる信号に基づいて上記ヒータ制御部SSRを介して上記ヒータHを制御し上記ドライバVDを介して上記排気バルブVを制御するマイコンMと、該マイコンMによって発光及び発光モードが制御される上記発光手段L1・・・L8を有する工程モニタ3と、前記マイコンMによって同じく発光及び発光モードが制御される上記発光手段L9を有する運転モニタ4とを備えている。
なお、上記マイコンMには、公知の中央制御ユニット(CPU)、及び該CPUの動作を担保するためのメモリ、インターフェース、電源等の付帯ユニットを備えている。
【0023】
上記工程モニタ3の第1から第3の発光モードを有する各発光手段L1・・・L8は、それぞれ黄色発光の発光ダイオード(Y)と赤色発光の発光ダイオード(R)の組み合わせとして実現できる。
即ち、第1の発光モード(黄色点灯)では黄色発光の発光ダイオード(Y)のみを発光させ、第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)では黄色発光ダイオード(Y)と赤色発光ダイオード(R)を交互に点滅発光させ、第3の発光モード(赤色点灯)では赤色発光ダイオード(R)のみを発光させることにより実現できる。
【0024】
また、上記運転モニタ4の第4及び第5の発光モードを有する発光手段L9も、黄色発光の発光ダイオード(Y)と赤色発光の発光ダイオード(R)を備えたものとすることにより実現できる。
即ち、第4の発光モード(黄色点灯)では黄色発光の発光ダイオード(Y)のみを発光させ、第5の発光モード(赤色点灯)では赤色発光ダイオード(R)のみを発光させることにより実現できる。
【0025】
なお、印加電圧により発光色を制御できる単一の発光ダイオード、或いは他の種類の発光素子を用いて複数の発光モードを有する各発光手段L1・・・L8、及びL9を実現することも可能である。また、発光モードの変化は連続点灯と点滅点灯、赤色と黄色の組み合わせ以外にも様々な形態で実現できることも当然である。
【0026】
本発明の一実施の形態として、図2に示した操作パネル2の如く、上記運転モード選択キーK中、キーK1を滅菌モード、キーK2を滅菌保温モード、キーK3を溶解保温モード、キーK4を溶解モードを各々選択するキーに設定した場合につき、上記した工程モニタ3及び運転モニタ4の制御部5による制御動作の一例を、以下に説明する。
【0027】
なお、上記滅菌モードは、順に第1の昇温工程、第2の昇温工程、滅菌工程、排気工程、第1の降温工程から成り、上記滅菌保温モードは、順に第1の昇温工程、第2の昇温工程、滅菌工程、排気工程、保温工程、第2の降温工程から成り、上記溶解保温モードは、順に第1の昇温工程、溶解工程、保温工程、第2の降温工程から成り、更に上記溶解モードは、順に第1の昇温工程、溶解工程、第1の降温工程から成るものとする。
【0028】
また、上記第1の昇温工程とは、滅菌モード及び滅菌保温モード選択時においては、スタートスイッチS1が押されてから内部温度100℃以上を検出し、排気バルブVを全閉とするまで、溶解保温モード及び溶解モード選択時においては、スタートスイッチS1が押されてから溶解設定温度到達までを意味する。この工程が進行中は、図3に示した、上記第1の発光手段L1が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0029】
上記第2の昇温工程とは、滅菌モード及び滅菌保温モード選択時において、上記第1の昇温工程に続いて排気バルブVの全閉から滅菌設定温度到達までを意味する。この工程が進行中は、図3に示した、上記第2の発光手段L2が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0030】
上記滅菌工程とは、滅菌モード及び滅菌保温モード選択時において、滅菌設定温度到達からストップスイッチS2が押されるまで、或いは滅菌設定時間経過時までを意味する。この工程が進行中は、図3に示した、上記第3の発光手段L3が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0031】
上記溶解工程とは、溶解保温モード及び溶解モード選択時において、上記第1の昇温工程に続いて溶解設定温度到達から溶解設定時間経過までを意味する。この工程が進行中は、図3に示した、上記第4の発光手段L4が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0032】
また、上記排気工程とは、滅菌モード及び滅菌保温モード選択時において、上記滅菌工程終了時から排気バルブVの全開終了までを意味する。この工程が進行中は、図3に示した、上記第5の発光手段L5が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0033】
上記第1の降温工程とは、滅菌モード及び溶解モード選択時において、排気バルブVの全開終了から内部温度60℃を検出するまでを意味する。この工程が進行中は、図3に示した、上記第6の発光手段L6が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0034】
更に、上記保温工程とは、滅菌保温モード及び溶解保温モード選択時において、上記排気工程又は溶解工程の終了からストップスイッチS2が押されるまで、或いは保温設定時間経過までを意味する。この工程が進行中は、上記第7の発光手段L7が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光するように構成されている。
【0035】
上記第2の降温工程とは、滅菌保温モード及び溶解保温モード選択時において、上記保温工程終了から内部温度60℃を検出するまでを意味する。この工程が進行中は、上記第8の発光手段L8が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)で発光する。
【0036】
図5は、上記実施の形態に運転モード選択キーKが設定された場合において、運転モード選択キーK(K1、K2、K3・・)のいずれかが押されたときの、制御部5による工程モニタ3の制御動作の一例を示したフローチャートである。
この段階では、それぞれの運転モードのどの工程も開始していないため、選択された運転モードに対応する全ての発光手段は第1の発光モード(黄色点灯)で発光する。
【0037】
即ち、キーK1が押されて滅菌モードが選択されていると、発光手段L1,L2,L3,L5,L6が黄色点灯する〔図6(a)参照〕。また、キーK2が押されて滅菌保温モードが選択されていると、発光手段L1,L2,L3,L5,L7,L8が黄色点灯する〔図6(b)参照〕。更に、キーK3が押されて溶解保温モードが選択されていると、発光手段L1,L4,L7,L8が黄色点灯する〔図6(c)参照〕。キーK4が押されて溶解モードが選択されていると、発光手段L1,L4,L6が黄色点灯する〔図6(d)参照〕。
【0038】
なお、上記運転モード選択キーKは、動作が停止しているとき、即ちスタートスイッチS1が押される前、或いはストップスイッチS2が押された後にのみ活性化状態となり、それ以外の時には選択できない非活性化状態にしておくことが好ましい。
【0039】
図7は、上記キーK1が押されて滅菌モードが選択され、その後スタートスイッチS1が押されて滅菌モードが開始され、その滅菌モードが終了するまでの制御部5による工程モニタ3の動作制御の一例を示したフローチャートである。滅菌モード選択時には、上記したように発光手段L1,L2,L3,L5,L6が第1の発光モード(黄色点灯)で点灯する。
【0040】
続いて、制御部5がスタートスイッチS1が押されたことを認識すると、ヒータ制御部SSRを介してヒータHを制御し、加熱が開始される。このとき第1の昇温工程が進行中となるので、制御部5は、図7に示したように第1の発光手段L1を第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0041】
加熱が進行し、オートクレーブ1の内部温度が100℃以上になると、制御部5はドライバVDを介して排気バルブVを全閉とし、工程は上記第1の昇温工程から第2の昇温工程の進行中となる。そこで制御部5は、図7に示したように上記第1の発光手段L1を工程終了を意味する第3の発光モード(赤色点灯)に変更し、第2の発光手段L2を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0042】
滅菌温度に到達すると、上記第2の昇温工程が終了し、滅菌工程の進行中となるので、制御部5は、第2の発光手段L2を第3の発光モード(赤色点灯)に変更し、滅菌工程を表示する第3の発光手段L3を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0043】
続いて、制御部5がストップスイッチS2が押されたことを認識するか、或いは滅菌設定時間が経過したことを認識すると、ヒータ制御部SSRを介してヒータHを制御して加熱を終了する。このとき、滅菌工程が終了し、排気工程の進行中となるので、制御部5は、図7に示したように第3の発光手段L3を第3の発光モード(赤色点灯)に変え、第5の発光手段L5を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変える。
【0044】
オートクレーブ1の内部温度が100℃以下になると、ドライバVDを介して排気バルブVが全開され、排気工程が終了し、第1の降温工程の進行中となる。そこで制御部5は、図7に示したように第5の発光手段L5を第3の発光モード(赤色点灯)に変え、第6の発光手段L6を第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0045】
続いて、制御部5がオートクレーブ1の内部温度が60℃以下になったことを認識すると、全ての工程が終了し、第6の発光手段L6も第3の発光モード(赤色点灯)に変更される。これにより、滅菌モードが選択されたことにより点灯した全ての発光手段L1,L2,L3,L5,L6の発光モードは、工程終了を意味する第3の発光モード(赤色点灯)の状態となり、オペレーターに滅菌モードの全ての工程が終了したことを表示する。
【0046】
また、図8は、上記キーK2が押されて滅菌保温モードが選択され、その後スタートスイッチS1が押されて滅菌保温モードが開始され、その滅菌保温モードが終了するまでの制御部5による工程モニタ3の動作制御の一例を示したフローチャートである。
滅菌保温モード選択時には、上記したように発光手段L1,L2,L3,L5,L7,L8が第1の発光モード(黄色点灯)で点灯する。
【0047】
続いて、制御部5がスタートスイッチS1が押されたことを認識すると、上記滅菌モードの場合と同様に加熱が開始され、第1の昇温工程が進行中となる。そこで制御部5は、図8に示したように第1の発光手段L1を第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0048】
加熱が進行し、オートクレーブ1の内部温度が100℃以上になると、工程は上記第1の昇温工程から第2の昇温工程の進行中となる。そこで制御部5は、図8に示したように上記第1の発光手段L1を第3の発光モード(赤色点灯)に変更し、第2の発光手段L2を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0049】
滅菌温度に到達すると、上記第2の昇温工程が終了し、滅菌工程の進行中となるので、制御部5は、上記滅菌モードの場合と同様に第2の発光手段L2を第3の発光モード(赤色点灯)に変更し、滅菌工程を表示する第3の発光手段L3を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0050】
続いて、制御部5が滅菌設定時間が経過したことを認識すると、加熱を終了し、排気工程の進行中となるので、図8に示したように第3の発光手段L3を第3の発光モード(赤色点灯)に変え、第5の発光手段L5を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変える。
【0051】
オートクレーブ1の内部温度が100℃以下になると、排気バルブVが全開され、排気工程が終了し、保温工程の進行中となる。そこで制御部5は、図8に示したように第5の発光手段L5を第3の発光モード(赤色点灯)に変え、保温工程を表示する第7の発光手段L7を第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0052】
続いて、オートクレーブ1の内部温度が保温温度に到達すると、ヒータHの制御が再び開始され、排気バルブVが全閉されて保温工程が維持され、その後、ストップスイッチS2が押されるか、或いは保温設定時間を経過すると、ヒータHの制御が終了し、排気バルブVが全閉される。この時、保温工程が終了し、第2の降温工程の進行中となるので、第7の発光手段L7は工程終了を意味する第3の発光モード(赤色点灯)に変わり、第8の発光手段L8が工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変わる。
【0053】
続いて、制御部5がオートクレーブ1の内部温度が60℃以下になったことを認識すると、全ての工程が終了し、第8の発光手段L8も第3の発光モード(赤色点灯)に変更される。これにより、滅菌保温モードが選択されたことにより点灯した全ての発光手段L1,L2,L3,L5,L7,L8の発光モードは、第3の発光モード(赤色点灯)の状態となり、オペレーターに滅菌保温モードの全ての工程が終了したことを表示する。
【0054】
更に、図9は、上記キーK3が押されて溶解保温モードが選択され、その後スタートスイッチS1が押されて溶解保温モードが開始され、その溶解保温モードが終了するまでの制御部5による工程モニタ3の動作制御の一例を示したフローチャートである。
溶解保温モード選択時には、上記したように発光手段L1,L4,L7,L8が第1の発光モード(黄色点灯)で点灯する。
【0055】
スタートスイッチS1が押されるとヒータHの制御が開始される。これにより第1の昇温工程が進行中となるので、発光手段L1が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更される。
【0056】
続いて、オートクレーブ1の内部温度が設定された溶解温度に到達すると、第1の昇温工程が終了し、溶解工程の進行中となるので、第1の発光手段L1は第3の発光モード(赤色点灯)に変わり、第4の発光手段L4が第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変わる。
【0057】
設定された溶解時間を経過すると、ヒータHの制御が終了され、溶解工程が終了し、保温工程の進行中となる。そこで制御部5は、図9に示したように第4の発光手段L4を第3の発光モード(赤色点灯)に変更し、第7の発光手段L7を第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変更する。
【0058】
続いて、オートクレーブ1の内部温度が保温温度に到達すると、ヒータHの制御が再び開始され、排気バルブVが全閉されて保温工程が維持され、その後、ストップスイッチS2が押されるか、或いは保温設定時間を経過するとヒータHの制御が終了し、排気バルブVが全閉される。この時、保温工程が終了し、第2の降温工程の進行中となるので、制御部5は、第7の発光手段L7を第3の発光モード(赤色点灯)に変え、第8の発光手段L8を工程進行中を意味する第2の発光モード(黄色/赤色交互点灯)に変える。
【0059】
オートクレーブ1の内部温度が60℃以下になると全ての工程が終了し、第8の発光手段L8も第3の発光モード(赤色点灯)に変更される。これにより、溶解保温モードが選択されたことにより点灯した全ての発光手段L1,L4,L7,L8の発光モードは、第3の発光モード(赤色点灯)の状態となり、オペレーターに溶解保温モードの全ての工程が終了したことを表示する。
【0060】
続いて、図10は、上記種々の運転モードで運転中における制御部5による運転モニタ4の制御動作の一例を示したフローチャートである。
このフローチャートに示したように、運転中でない時、すなわちスタートスイッチS1が押される前、あるいはストップスイッチS2が押された後では、運転モニタ4の第9の発光手段L9は消灯している。
【0061】
そして、運転中であって、オートクレーブ1の内部圧力が所定の圧力、例えば、5.6kPaに達していないときは、第9の発光手段L9は第4の発光モード(黄色点灯)で発光する。そして、運転中であって、オートクレーブ1の内部圧力が所定の圧力、例えば、5.6kPa以上であるときは、第9の発光手段L9は第5の発光モード(赤色点灯)で発光する。
【0062】
上記運転モニタ4の発光動作により、オペレーターは、運転モニタ4が発光することによりオートクレーブ1が運転中であることを認識でき、その発光モード、即ち、第4の発光モード(黄色点灯)であるか第5の発光モード(赤色点灯)であるかにより、オートクレーブ1が危険な工程中にあるか否かが明瞭に認識できる。
【0063】
以上、本発明に係るオートクレーブ動作監視装置の実施の形態を説明したが、本発明は、何ら既述の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
【0064】
【発明の効果】
以上に説明した請求項1の本発明によれば、各運転モードの現在進行中の工程ばかりでなく、その運転モードの全ての工程を表示し、既に終了している工程を直接的に表示するので、オペレーターが現在の工程がその運転モードにおいてどのような段階にあるか等を容易に理解できる。
このような方策は、オペレーター、特に装置の使用に慣れていないオペレーターの不注意による事故の発生を未然に防止する上で極めて有効であり、安全性の高いオートクレーブを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に係るオートクレーブ動作監視装置を備えるオートクレーブの外観の概念的斜視図である。
【図2】図1に示したオートクレーブが備える操作パネルの正面図である。
【図3】図2の工程モニタ部分を更に拡大した正面図である。
【図4】本発明に係るオートクレーブ動作監視装置の制御部の一例を示したブロックダイアグラムである。
【図5】運転モード選択キーのいずれかが押されたときの制御部による工程モニタの制御動作の一例を示したフローチャートである。
【図6】運転モード選択時の工程モニタの発光状態を示した正面図であって、(a)は滅菌モードの選択時、(b)は滅菌保温モードの選択時、(c)は溶解保温モードの選択時、(d)は溶解モードの選択時を各々示す。
【図7】滅菌モードが選択された場合のその運転中における制御部による工程モニタの動作制御の一例を示したフローチャートである。
【図8】滅菌保温モードが選択された場合のその運転中における制御部による工程モニタの動作制御の一例を示したフローチャートである。
【図9】溶解保温モードが選択された場合のその運転中における制御部による工程モニタの動作制御の一例を示したフローチャートである。
【図10】種々の運転モードで運転中における制御部による運転モニタの制御動作の一例を示したフローチャートである。
【図11】従来技術によるオートクレーブ動作監視装置に用いられている工程モニタの表示部の概念図である。
【符号の説明】
1 オートクレーブ
2 操作パネル
3 工程モニタ
4 運転モニタ
5 制御部
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9 発光手段
K(K1,K2,K3・・) 運転モード選択キー
S1 スタートスイッチ
S2 ストップスイッチ
P 圧力センサ
AD1 第1のADコンバータ
T 温度センサ
AD2 第2のADコンバータ
H ヒータ
SSR ヒータ制御部
V 排気バルブ
VD ドライバ
M マイコン

Claims (5)

  1. 複数の工程からなる複数の運転モードで運転することができるオートクレーブの動作を監視するオートクレーブ動作監視装置において、複数の発光手段を有し、前記発光手段の中の、現在選択されている運転モードのまだ開始していない工程に対応する発光手段が第1の発光モードで発光し、前記発光手段の中の、現在選択されている運転モードの現在進行中の工程に対応する発光手段が第2の発光モードで発光し、前記発光手段の中の、現在選択されている運転モードの現在までに終了した工程に対応する発光手段が第3の発光モードで発光する工程モニタと、オートクレーブの動作と前記工程モニタの動作を制御する制御部とを備えることを特徴とする、オートクレーブ動作監視装置。
  2. 上記複数の運転モードが、滅菌モード、滅菌保温モード、溶解保温モード、溶解モードのいずれか2以上であることを特徴とする、請求項1に記載のオートクレーブ動作監視装置。
  3. 上記複数の工程が、昇温工程、滅菌工程、溶解工程、排気工程、降温工程、保温工程のいずれか2以上であることを特徴とする、請求項1に記載のオートクレーブ動作監視装置。
  4. 上記第1の発光モードが黄色点灯であり、上記第2の発光モードが黄色/赤色交互点灯であり、上記第3の発光モードが赤色点灯であることを特徴とする、請求項1に記載のオートクレーブ動作監視装置。
  5. 上記制御部が、運転モードを選択する運転モード選択キーと、オートクレーブの運転を開始するスタートスイッチ及び運転を終了するストップスイッチと、オートクレーブの内部の圧力を検出する圧力センサ及びその出力信号をデジタル信号に変換する第1のADコンバータと、オートクレーブの内部の温度を検出する温度センサ及びその出力信号をデジタル信号に変換する第2のADコンバータと、オートクレーブの内部を加熱するヒータ及び該ヒータの発熱量を制御するヒータ制御部と、オートクレーブ内部気体を排気するための排気バルブ及び該排気バルブを制御するドライバと、前記運転モード選択キーからの信号と前記スタートスイッチ又は前記ストップスイッチからの信号と前記圧力センサから前記第1のADコンバータを介して送られてくる信号と前記温度センサから前記第2のADコンバータを介して送られてくる信号に基づいて前記ヒータ制御部を介して前記ヒータを制御し前記ドライバを介して前記排気バルブを制御するマイコンとを備え、該マイコンが上記工程モニタの上記発光手段の発光及び発光モードを制御することを特徴とする、請求項1に記載のオートクレーブ動作監視装置。
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