JP4382141B2 - 微粒子検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光透過性を有する媒質中の微粒子を検出する微粒子検出装置に関する。
光透過性を有する媒質中の微粒子を検出することは、その媒質を使用するシステムや該システムで生産される製品の品質を管理する上で重要である。例えば浄水場の浄水品質管理、海や河川の汚染調査、潤滑油の汚濁測定等にあたって、それぞれ浄水場の浄水、海水・河川水、各種機械・プラントの潤滑油等の液体媒質中の微粒子を検出する必要がある。また、例えばクリーンルーム等の特定の空間内の雰囲気の空気清浄度や各種環境下の雰囲気の粉塵検出等にあたっては、気体媒質中の微粒子を検出する必要がある。その他、ガラス等の透明な固体媒質中の不純粒子検出等に対するニーズもある。
微粒子の検出では、微粒子の光散乱や遮蔽による光量変化を観測し、その変化量から微粒子の存在を検知する方法がある。光を用いた微粒子検出法としては、例えば下記特許文献1に記載された「流体中の微粒子検出装置」がある。これはレーザによるコヒーレント光を被検液内でレンズ光学系により集光させ、その集光領域を通過する微粒子で回折した光をアレイ状の光検出器で検出し、回折光を解析することにより微粒子を検出するものである。また下記特許文献2に記載された「微粒子計測装置」は、レンズ光学系を用いて作り出した並行光を微粒子が通るセルに照射して受光素子で検出する技術であり、受光素子の前面に孔を開けた遮蔽板を設け微粒子からの散乱光が検出されないようにし微粒子の遮光による検出光の変化を観測する。
特開2003−130784号公報 特開2002−228574号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に開示された微粒子検出の技術はレンズ光学系が必要不可欠である。そのため、レンズ光学系によりレーザビームを収束・拡大する必要があり、レンズ光学系の軸合わせ等の調整が難しいという課題がある。また、受光センサやレーザ光源の調整も必要である。その上、検出対象となる微細な粒子を検出するためにレーザ光源やレンズ光学系等といった高価な構成部品を用い、検査光を細く絞ったり並行光としたりする等の光学的走査の必要があるため、ユーザに対して低コストで装置を提供することも難しい。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、被検査体中の微粒子の検出感度を確保しつつ装置コストを低廉化することができる微粒子検出装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、出射した検査光を配管内の被検査体に絞らずに入射させる、前記配管の外側に取り付けたレーザ発光手段と、被検査体を透過して前記レーザ発光手段から直接入射する直接光、及び被検査体中を流れる微粒子で反射して入射する反射光を透過させる細孔を有する、前記配管の外側に取り付けた遮光手段と、前記細孔の透過光を受光する、前記遮光手段より外側に取り付けた受光手段と、前記直接光及び前記反射光の光干渉により得られる前記受光手段からの検出光強度の変動から被検査体中の微粒子を検出する信号処理装置とを備えたことを特徴とする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記細孔の径は、検査光の照射領域を微粒子が移動するとき、前記直接光と前記反射光との干渉によって透過光に強度変動が生じる大きさであることを特徴とする。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記レーザ発光手段は半導体レーザ素子であり、被検査体中の検査光の強度は光軸から離れるにつれて低くなっていることを特徴とする。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記レーザ発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方に、前記検査光の光軸に直交する平坦部を有し該平坦部の周囲が該平坦部に対して傾斜した検査光選別手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、被検査体中の微粒子の検出感度を確保しつつ装置コストを低廉化することができる。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る微粒子検出の技術は、被検査体を挟んで発光手段から受光手段に向かって検査光を照射し、検査光の照射領域中の検出領域を被検査体中の微粒子が横切る際に微粒子により検査光が遮られて光強度が減少するのを観測し微粒子の存在を検知するものである。受光手段には、遮光手段に設けた光透過孔を複数通過した検査光のみが入射する。このように複数の光透過孔を介して検査光を受光素子に入射させることにより、検査光の被検査体への照射領域中の実際に微粒子検出に寄与する領域(受光素子に入射する領域)である検出領域が制限される。受光手段には、光透過孔を通過した検査光のみが入射する。このように光透過孔を通して検査光を受光素子に入射させることにより、検査光の被検査体への照射領域中の実際に微粒子検出に寄与する領域(受光素子に入射する領域)である検出領域が制限される。
また、被検査体を挟んで発光手段から受光手段に向かって検査光を照射し、検出領域を微粒子が横切る際に光強度が減少する上記の現象とともに、発光手段からの光と微粒子の反射光が干渉し合って検出光の強度が変動する現象を同時に観測することでも、微粒子の存在を検知することができる。この場合、遮光、回折光、干渉光からなる検出光の波形を詳細に分析し、検出した微粒子が球状かどうかを判定することで、微粒子が例えば微少のボイドなのか、或いは他の検出すべき不純物粒子なのかを推測することができる。
検出対象となる微粒子を含む被検査体は光透過性を有する物質であれば良く、その状態は特に限定されない。液体や気体等の流体の他、ガラス等の固体も含まれる。さらに、上記検出領域と微粒子を相対的に移動させるにあたって、検出領域を静止させて被検査体を移動させても良いし、被検査体を静止させて検出領域を移動させても良いし、両者を移動させても良い。両者を移動させる場合、互いに異なる方向に移動させて検出領域が被検査体を二次元的に走査するようにしても良い。
以下に本発明の代表的な実施例を順次説明する。
図1は本発明に係る微粒子検出装置の第1実施例の概略構成図であり、検出部1は断面で表してある。
図1に示した微粒子検出装置は、被検査体(本例では流体)中の微粒子を検出する検出部1、検査光のエネルギー源である電流源2、電流−電圧変換器3、及び検出部1の出力信号を処理する信号処理回路4を備えている。
検出部1は、被検査体に検査光を照射する発光素子1−1、被検査体を透過して入射する発光素子1−1からの検査光を受光する受光素子1−2、発光素子1−1を保持する保持板1−3、受光素子1−2を保持する保持板1−4、被検査体を流通させるセル1−5、及び保持板1−4に設けた複数(本例では2つ)の光透過孔1−6,1−7(図2参照)を備えている。
発光素子1−1には、レーザ等のコヒーレント光を発する光源を用いることもできるが、LED(Light Emitting Diode)等のインコヒーレント光を発する光源を用いれば足りる。発光素子1−1は、上記電流源2からの駆動電流によって発光する。また、受光素子1−2には、例えばPD(Photo Diode)等の受光センサを利用することができる。受光素子1−2で受光した光電流は、電流−電圧変換器3で電圧信号に変換され、信号処理回路4で信号処理される。
保持板1−3,1−4の間には、透明チューブ状の上記セル1−5が通されておりこのセル1−5に被検査体を流通させることにより、被検査体が検出部1に相対して移動する。このとき、保持板1−3に保持された発光素子1−1は、保持板1−4に保持された受光素子1−2に向かって検査光を発するが、本実施例の場合、少なくとも受光素子1−2を保持する保持板1−4の発光素子1−1及び受光素子1−2の間の部分は、検査光を遮る遮光手段としての役割を果たす。
図2は保持板1−3,1−4を抽出して表した断面図である。
図2に示したように、本実施例では受光素子1−2の保持板1−4における発光素子1−1と受光素子1−2との間の部分に空洞部1−8が設けてあり、光透過孔1−6,1−7は、発光素子1−1から受光素子1−2に向かう検査光の進行方向に沿って空洞部1−8の内壁に穿設されている。これにより、保持板1−3,1−4の間のセル1−5を透過する検査光のうち、光透過孔1−6,1−7を通過する光束のみが受光素子1−2に到達し検出される。つまり、被検査体に照射される検査光のうち受光素子1−2に入射する検出領域1−9が、発光素子1−1から光透過孔1−6,1−7の両方を通過して受光素子1−2に入射する光束(図2中のハッチング部)のみに制限されている(絞られている)。この検出領域1−9を微粒子が横切れば検査光の一部が遮光され受光素子1−2で検出される光強度が減少する。これにより、検査光の照射領域のうちの検出領域1−9のみを受光素子1−2で観測することができる。
検出領域1−9の幅や長さ、断面形状は、光透過孔1−6,1−7の大きさや形状、光透過孔1−6,1−7の間隔、発光素子1−1と保持板1−4の間隔(保持板1−3,1−4の間隔)により調節可能であり、被検査体の光透過性や検出対象の微粒子の大きさ・性状・濃度等に応じて検出領域1−9を任意に変更することができる。例えば、光透過孔1−6,1−7が同径である場合、光透過孔1−6,1−7の口径を小さく間隔を大きくすると検出領域1−9の径は小さくなる。また、保持板1−4、1−5の間隔を大きくすると、検出領域1−9の径が大きくなり長さが長くなる。
なお、本実施例では気体や液体等の流体を被検査体としているため、図2ではチューブ状のセル1−5内に被検査体を流通させる構成としているが、先述したように光透過性を有する固体を被検査体とすることもできる。例えば被検査体が棒状又は板状のガラスであれば、セル1−5に代えて保持板1−3,1−4の間にガラス(被検査体)を通し、検出部1又はガラスの少なくとも一方を移動させる構成とすれば良い。
図3は信号処理回路4の概略構成図である。
図3に示した信号処理回路4は、バンドパスフィルタ4−1、反転増幅器4−2、検波器4−3、加算増幅器4−4、電圧源4−5、比較器4−6、パルスレート検出回路4−7を備えている。
バンドパスフィルタ4−1は、検出部1の受光素子1−2の出力信号から直流成分を除去するとともに雑音成分を減じる。反転増幅器4−2は、バンドパスフィルタ4−1からの信号の極性を正負反転させて増幅する。検波器4−3は反転増幅された出力信号から検波する。電圧源4−5は予め設定した一定電圧の信号を出力する。加算増幅器4−4は、検波器4−3からの検波信号に電圧源4−5からの一定電圧を加算する。比較器4−6は、加算増幅器4−4の出力と反転増幅器4−2を比較し、加算増幅器4−4の出力より反転増幅器4−2の出力が大きい時に一定電圧の信号を出力する。パルスレート検出回路4−7は、比較器4−6の出力の発生率を求めて外部の表示器(図示せず)等に出力する。
図4は信号処理回路4の各部の出力波形を表した図である。
受光素子1−2の出力信号は、光強度の検出領域1−9のほぼ一定の検査光に、微粒子が検出領域1−9を横切ることにより生じる減光信号が重畳した波形となる(図4(a)参照)。受光素子1−2からの出力信号には、電気雑音信号も重畳している。
受光素子1−2からの出力信号をバンドパスフィルタ4−1で処理した波形は、広域フィルタリングで直流成分が除去され、低域フィルタリングで雑音が減少した波形となる(図4(b)参照)。各々のフィルタリング処理で用いるカットオフ周波数(電気フィルタ周波数)は例えば次のように設定される。まず、被検査体のセル1−5の通過速度が分る(本例の場合セル1−5の配管径とセル1−5を流れる被検査体の流量から算出できる)ので、微粒子の通過速度は検出領域1−9を横切る微粒子の速度で推定することができる。次に、検出領域1−9の幅(径)と微粒子の通過速度から微粒子による減光パルスの幅、つまり微粒子による減光信号の周波数成分を算定することができる。カットオフ周波数はこの周波数成分を基に設定され、カットオフ周波数との比較により微粒子による減光信号が抽出される。
バンドパスフィルタ4−1の出力は反転増幅器4−2で反転増幅される。また、雑音成分の包絡線の変化が減光パルスの変化より十分小さいことを利用して長い時定数の検波器4−3で検波し、加算増幅器4−4で検波器4−3の出力に電圧源4−5の出力を加える。反転増幅器4−2、検波器4−3、加算増幅器4−4の出力波形を図4(c)に例示した。
比較器4−6では、加算増幅器4−4の出力と反転増幅器4−2の出力を比較し反転増幅器4−2の出力信号が加算増幅器4−4の出力より大きいときに減光パルスが検出されたと判断され、一定レベルの微粒子検出パルス(電圧)が出力される(図4(d)参照)。この微粒子検出パルスの発生率がパルスレート検出回路4−7で計測され、例えば微粒子検出パルスの発生率が上昇した場合には減光パルスが多数ある(つまり微粒子が増大した)と判断することができる。
以上、本実施例では、複数の光透過孔1−6,1−7により検出領域1−9を細くすることができるので、微粒子が検出領域1−9に入った場合の検出領域1−9の径に対する微粒子の大きさの比を上げることができ、微粒子の遮光による減光割合を増大させ高感度化することができる。また、検出領域1−9の長さを長くすることで、検出領域1−9の体積を大きくすることが可能となり、微粒子の検出効率が向上する。
加えて、微粒子の検出感度や検出効率を高めるにあたって、レーザ光やレンズ光学系を用いずに検出領域1−9を細く長く形成することができることも大きなメリットである。発光素子1−1や受光素子1−2には、レーザ光源等に比べて極めて安価なLEDやPDを使用することができる。また、光透過孔1−6,1−7を設ける遮光手段としての保持板1−3,1−4も遮光性のある加工し易い安価な材質を選択することでレンズ光学系を採用した場合に比べて必要コストは極めて低い。
さらには、レーザ等のコヒーレント光をレンズ光学系で調整する微粒子検出技術のように、レンズ光学系の軸合わせやレーザ光源の調整等の煩わしい操作も不要である。また、セル1−5を挟んで光透過孔1−6,1−7を設けるのではなく、発光素子1−1又は受光素子1−2の側に光透過孔1−6,1−7の双方を設けることにより、光透過孔1−6,1−7の位置合わせに要求される精度自体をより低いものとすることができる。
本実施例によれば、上記のように被検査体に含まれる微粒子を安価で高感度、なおかつ容易に検出することができる。また、被検査体を検出領域に通過させるだけで微粒子を検出することができ、微粒子をオンラインで監視することが可能である。このため、浄水場の浄水品質管理、海水・河川の汚染検出、潤滑油の汚濁検知や、クリーンルームのダストモニタ、或いはガラス製品の異物のモニタ等、工業製品の品質や環境の清浄度を確保する上で極めて効果が大きい。
なお、保持板1−3,1−4を遮光性のある材質で形成し、保持板1−4に光透過孔1−6,1−7を設けた場合を例に挙げて説明したが、発光素子1−1や受光素子1−2を保持する保持板1−3,1−4を遮光手段として兼用するのではなく、保持板1−3,1−4とは別に専用の遮光手段を設け、該遮光手段に光透過孔1−6,1−7を設けても良い。また、本例では2つの光透過孔1−6,1−7により検出領域1−9を画定する構成としたが、検出領域1−9をさらに絞る場合には検査光の進行方向に沿って3つ以上の光透過孔を設け、3つ以上の光透過孔を通った検査光が受光素子1−2に入射するようにしても良い。本段落で記載したことは以降の実施例についても同様である。
図5は本発明に係る微粒子検出装置の第2実施例に備えられた保持板1−3,1−4を抽出して表した断面図である。
図5に示したように、本実施例が第1実施例と相違する点は検出部1の構成にある。本実施例の微粒子検出装置は複数(本例では3つ)の受光素子1−2を有している。本実施例における受光側の保持板1−4は、セル1−5に対向する複数(本例では3つ)の受光素子1−2を保持するように構成されており、各受光素子1−2と発光素子1−1との間には、第1実施例と同様にそれぞれ検査光の進行方向に沿うように複数の光透過孔が設けられている。本例の保持板1−4において、発光素子1−1と図中中央の受光素子1−2の間には光透過孔1−6,1−7が、発光素子1−1と図中左側の受光素子1−2の間には光透過孔1−6’,1−7’が、発光素子1−1と図中右側の受光素子1−2の間には光透過孔1−6”,1−7”が、それぞれ設けられている。各受光素子1−2はそれぞれ電流−電圧変換器3を介して信号処理回路4に接続している。その他の構成は第1実施例と同様である。
このように受光素子1−2を複数設けることにより、各受光素子1−2に対応する検出領域1−9が形成されるため、複数の検出領域1−9により微粒子検出の確度と信頼性、検出効率をさらに向上させることができる。
なお、本実施例において、複数の受光素子1−2は一次元的に配列しても良いし、二次元的に配置しても良い。また、一次元的に受光素子1−2を配列する場合、被検査体の移動方向に沿って配列しても良いし被検査体の移動方向と交わる方向に沿って配列しても良い。二次元的に配列する場合、格子の線の交点のように升目状に配列しても良いし、千鳥状或いはランダムに配列しても良い。また、1つの発光素子1−1に対して複数の受光素子1−2を設けたが、複数の受光素子1−2のそれぞれに対応する発光素子1−1(つまり複数の発光素子1−1)を設けても良い。
また、受光素子1−2として、CCD(Charge Coupled Device)素子などの一次元又は二次元のアレイ状光検出器を用いることも可能である。この場合、1つのアレイ状光検出器で受光素子に最も近い各光透過孔1−7,1−7’,1−7”を通過した検査光をカバーすることができれば1つのアレイ状検出器を受光素子1−2として設ければ足りるが、この場合、アレイ状検出器の光透過孔1−7,1−7’,1−7”からの検査光が入射する各受光素子が上記した複数の受光素子1−2に相当する。
また、アレイ状光検出器の各受光素子の受光面積が受光素子に最も近い光透過孔1−7,1−7’,1−7”の大きさと同等である場合には、検出領域1−9を絞る上でアレイ状光検出器の各受光素子が光透過孔1−7,1−7’,1−7”と同じ働きをするので、光透過孔1−7,1−7’,1−7”を省略しても良い。つまり、発光側の光透過孔1−6,1−6’,1−6”を通過した検査光をそれぞれアレイ状光検出器の光透過孔並みの受光面積の受光素子で検出する場合、光透過孔1−6,1−6’,1−6”を通って各受光素子に入射する光が図2の検出領域1−9と同等の検出領域を通過した検査光となるため、検査領域の検査光が入射する特定の受光素子の出力をモニタすることで上記第1又は第2実施例と同等の検出感度を実現することができる。
図6は本発明に係る微粒子検出装置の第3実施例に備えられた保持板1−3,1−4を抽出して表した断面図である。
図6に示したように、本実施例が第1実施例と相違する点は検出部1の構成にあり、発光側の光透過孔1−6を発光側の保持板1−3に設けた点にある。受光側の光透過孔1−7は受光側の保持板1−4に設けてある。その他の構成は第1実施例と同様である。
発光側の保持板1−3に設けた光透過孔1−6から出射した検査光は、光透過孔1−6から離れるに従って光透過孔1−6の穴径より大きく広がる。しかし、光透過孔1−6を通過した検査光を受光側の保持板1−4に設けた光透過孔1−7で採光すれば、受光側から見ると受光側の光透過孔1−7を通して発光側の光透過孔1−6から出る光を観測することになる。そのため、例えば2つの保持板1−3,1−4の光透過孔1−6,1−7が同径の円である場合、保持板1−3,1−4間の検出領域1−9は光透過孔1−6,1−7とほぼ同径の円柱状に形成される。この円柱状の検出領域1−9を通過する微粒子の遮光による検査光の減光を検出し微粒子の存在が検出される。
本実施例においても第1実施例と同様の効果を得ることができる。また、本実施例では、検出領域1−9をほぼ同じ太さ(一様の径)にすることができ、検出領域1−9のどの部分を微粒子が通過しても減光量に差がないことも検出感度を向上させる上でメリットとなる。
なお、光透過孔1−6,1−7は、円形でなく矩形等の他の形状にしても勿論良いが、両者の形状を合わせることが好ましい。また、検出領域1−9をさらに絞りたい場合には、保持板1−3又は1−4の側の光透過孔1−6又は1−7を検査光の進行方向に沿って複数設けても良い。光透過孔1−6,1−7の双方を検査光の進行方向に沿って複数設けても良い。また、光透過孔を受光側の保持板1−4に設けず、発光側の保持板1−3にのみ検査光の進行方向に沿って複数の光透過孔を設ける構成も考えられる。
図7は本発明に係る微粒子検出装置の第4実施例の検出部1を抽出して一部断面で表す概略構成図である。
図7に示したように、本実施例の微粒子検出装置は、発光素子1−1とこれに最も近い発光側の光透過孔1−6との間に設けた導光路1−10と、受光素子1−2とこれに最も近い受光側の光透過孔1−7との間に設けた導光路1−11とを備えている。その他の構成は第3実施例に実質等しい。
発光側の上記導光路1−10は、発光素子1−1からの検査光を発光側の保持板1−3の光透過孔1−6に集光し導く集光手段として機能するものであり、発光素子1−1からの検査光が外部に漏洩しないように外壁は光学反射体で覆われている。発光素子1−1からの検査光は、導光路1−10の内部を通り光透過孔1−6に挿入された導光路1−10のセル1−5側先端から出射する。
受光側の上記導光路1−11は、受光側の光透過孔1−7を通って入射した検査光を受光素子1−2に導く機能を有しており、受光側の光透過孔1−7から入射した検査光が外部に漏洩しないように外壁は光学反射体で覆われている。受光側の光透過孔1−7から入射した検査光は、光透過孔1−7に挿入されたセル1−5側先端から導光路1−11に入り、導光路1−11の内部を通って受光素子1−2に入射する。
本実施例の場合、検出領域1−9は第3実施例と同様に形成され、第3実施例で得られる効果を得ることができる。それに加え、前に説明した各実施例では光透過孔1−6,1−7で検査光の一部を遮ることにより微小断面の検出領域1−9を形成していたが、本実施例の場合、発光素子1−1からの検査光を遮ることなく発光側の光透過孔1−6へ導くので、発光側の光透過孔1−6で遮られる光量が少なく検査光のロスを減少させることができる。また、受光側においても光透過孔1−7に入射した検査光が外部に漏洩することがないので、受光素子1−2の受光効率も向上する。これにより検出感度をさらに向上させることができ、例えば前の各実施例と同等の検出感度を得る上では受光素子1−1の発光量を減少させることもできる。
なお、本実施例では発光側と受光側の双方に導光路1−10,1−11を設けた場合を例に挙げて説明したが、導光路1−10,1−11がそれぞれに効果を奏するものであり、いずれかを省略しても相応の効果を得ることができる。
図8は本発明に係る微粒子検出装置の第5実施例の概略構成図であり、検出部は断面で表してある。また、図8のA部拡大図を図9(a)に、図8のB部拡大図を図9(b)に示す。
本実施例に係る微粒子検出装置は、検査光の照射領域中の検出領域を移動する微粒子による遮光、回折又は干渉効果によって発生する検出光の変動を検出して被検査体中の微粒子を検出するものである。
図8に示した微粒子検出装置は、微粒子を含む被検査体(本例では流体)を流す配管11、被検査体に検査光を照射する発光素子12、発光素子12のエネルギー源である電流源13、被検査体を透過して入射する発光素子12からの検査光を受光する受光素子14、配管1と受光素子14の間に設けられ検査光の照射領域中の検出領域を絞る光透過孔17−1を有する遮光手段である細孔板17、受光素子14で受光した光の光電流を電圧に変換する光電流−電圧変換器15、光電流−電圧変換器15の出力信号を処理する信号処理装置16、信号処理装置16で処理した出力パルスを計数するレートメータ18及びレートメータ18による係数結果を表示する表示装置19を備えている。
本実施の形態において上記細孔板17は、配管11の外周面と受光素子14との間に介設されており、微小な直径の光透過孔17−1を透過する光を除いて発光素子12からの検査光を遮る。光透過孔17−1は発光素子12と受光素子14を結ぶ線上に設けられている。受光素子14側から光透過孔17−1を通して観測される領域(受光素子12から光透過孔17−1を覗いて観測される領域)が検出領域となるが、光透過孔17−1の口径は受光素子14から光透過孔17−1を介して発光源(発光素子12)が観測され、この観測領域を反射源(微粒子)が横切るとき、発光源と反射源との二つの光で発生する干渉を検出することができる大きさに予め定められている。
配管11は、中を流れる被検査体に検査光を照射して受光素子14に入射させるため、少なくとも検査光が通過する部分は透明な材質で作られている。配管11の内面の検査光が通過する部分以外、特に受光素子14側の光透過孔17−1周囲の内壁部分には、光を反射する反射防止塗料を塗布する等して形成した反射防止部30(図9(a)参照)を設け、配管11の内面で反射して戻る反射光によって発光素子12から受光素子14に向けて照射される検査光の光量が不安定になることを抑制することが好ましい。また、配管11の内面のうち検査領域の検査光以外が照射される部分を反射防止部30で覆う構成に限らず、例えば散乱させて反射光が発光素子12に戻らないようにすることも考えられる。図9(a)及び図9(b)に示した検査光選別手段31,32はその一例である。
検査光選別手段31,32は簡易なレンズやプリズム等で適宜構成することができ、通過させるべき検出領域の検査光を通過させるべく検査光の入射部分(光軸を含むその付近)に光軸に直交する一定面積の平坦部を有し、その周囲が平坦部に対して傾斜した形状をしている。検査光選別手段31は円錐の頂部を切断したような形状をしており、検査光選別手段32は検査光が入射する面の頂部又はその近傍を光軸が通るように配置した球面状の形状をしている。本例では検査光選別手段31,32をそれぞれ配管11の受光素子14側、発光素子12側に配置した場合を例に挙げて説明したが、この逆の配置でも良いし、検査光選別手段31,32のいずれかを両位置に配置しても良いし、或いは受光素子14側、発光素子12側のいずれかのみに検査光選別手段31又は32を設ける構成としても良い。このようにして検査光選別手段を光軸上に配置することで、検査領域又はその近傍を通過した検査光が検査光選別手段の平坦部を通過して受光素子14に向かって進行し、検査領域から外れた検査光は検査光選別手段31,32の斜面部分で発光素子12に戻る方向からずれた方向に反射(散乱)する。図9(a)及び図9(b)に示したように構成することにより、配管11の内面反射等による雑音光が受光素子14に入射して検出されることや、配管内面反射により発行素子12に反射光が戻ることが低減される。
発光素子12には、干渉性のあるコヒーレント光を発生させ、発光領域が微少なレーザ光源を用いる。発光素子12は、上記電流源13からの駆動電流によって発光する。レーザ光源は、例えば半導体レーザであれば自励発振型や利得導波型などの発振スペクトルがシングルモードレーザに比べて広いものを用いる。シングルモードレーザを用いる場合は、電流源13に公知の高周波重畳回路を組み込み、高周波数電流で発光させて発光スペクトルを元のスペクトルより広げる。さらに、レーザ光源が例えば半導体レーザであれば、レーザ光の光路上に公知の1/2波長板、1/4波長板などの偏光面変更手段を設け、レーザ光の偏波面を異なる偏波角度にし、戻り光の影響を軽減することも可能である。
また、受光素子14には、例えばPD(Photo Diode)等の受光センサを利用することができる。受光素子14には、上記した細孔板17が設けてあり、細孔板17の光透過孔17−1を通過した光が受光素子14で検出される。受光素子14で受光した光電流は、光電流−電圧変換器15で電圧信号に変換され、信号処理装置16で信号処理される。信号処理装置16で処理された出力パルスの発生数、すなわち微粒子検出数がレートメータ18で計数され、その係数結果が表示装置19に表示される。
ここで、図10は被検査体内の微粒子により検出光の光強度波形が変化する原理を説明する概念図、図11(a)及び図11(b)は検出光強度の波形の一例を表す図である。
図10に示したように、発光素子12から照射された後の検査光を絞ったりするレンズ光学系を使用しない本実施例において、発光素子12からの検査光Lの強度はその光軸(光ビームの中心)に近いほど高く光軸から離れるにつれて低下する。細孔板17を通過して受光素子14で検出される検査光Lの波形は、検査領域付近を通過する微粒子がない場合、光透過孔17−1を通過して受光素子14で検出される検査光が遮光・回折・散乱等の影響を受けず一定となる(図11(a)参照)。それに対し、検出領域を移動する微粒子Pがある場合、微粒子Pによる検査光の遮光に加え、微粒子Pで反射した散乱光(反射光)と発光素子12から直接入射する検査光(直接光)との干渉が起こる。直接光と反射光は互いの光路長が異なるので、可干渉性のあるレーザ光が干渉し合って光の干渉が生じる。したがって、時間の経過とともに微粒子Pが移動すると、干渉による検出光の強度変動は、図11(b)に示したように微粒子Pが検出領域に入ってから光軸に近付くにつれて反射強度の増加に伴って大きくなり、微粒子Pが光軸から離れるにつれて小さくなる。本実施例では、こうした強度変化を検出して微粒子を検出する。本実施例における細孔板17は、検出領域を制限することで、検査光の光軸からずれた位置にある微粒子からの反射光と直接光の干渉効果を先鋭化するために使用され、これにより高い検出感度が確保される。
図12は信号処理装置16のブロック図である。図12を用いて信号処理装置16による本実施例の検出光の処理内容について説明する。
信号処理装置16は、バンドパスフィルタ16−1、増幅器16−2、検波器16−3及び比較器16−4を備えている。バンドパスフィルタ16−1は、高周波数のノイズ成分を除去するローパスフィルタと、検出した光の直流成分を除去して強度変動を成分のみを取り出すハイパスフィルタとから構成されている。また、バンドパスフィルタの各々のカットオフ周波数は、予め被検査体の速度に応じた周波数特性を基に決める。検出信号のバンドパスフィルタ16−1で処理された強度変動を必要に応じて増幅するのが増幅器16−2である。検波器16−3は、波形の全波整流と検波を行う。比較器16−4は、検波器16−3の検波信号を予め設定された比較レベルと比較してパルス化し、レートメータ18に出力する。レートメータ18はパルスの単位時間当たりの計数率を求め、これが表示装置19に表示される。この計数値が、微粒子を検出した回数である。
以上のように、本実施の形態によれば、微粒子による検査光の遮光の他、散乱・回折等の現象に伴う検出光強度の変動幅を見て微粒子の検出を検出する構成とすることにより、前の各実施の形態と同じく検出領域を絞ることによる検出感度の向上に加え、光透過光17−1が1つで足りるメリットが得られる。既述の各実施の形態のように複数の光透過孔を設けて検出領域を制限する場合、レンズ光学系等の位置合わせや調整を行って検出領域を絞る場合に比べて検出領域の制限に要する手間が大幅に軽減されるが、本実施例の場合、光透過孔同士の位置合わせも不要となり、位置合わせ等に要する手間を一層軽減することができる。
図13は本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例の概略構成図であり、検出部は断面で表してある。図13において既出図面と同様の部分には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施例は、検出した微粒子が球状か否かを判定する機能を第5実施例に追加した例である。例えば、被検査体が気体でない場合、気体の微粒子は球状になることが多く、検出した微粒子が球状であればその微粒子は一定条件下では気体と推定することができる。本実施例ではこのことを利用して、検出した微粒子が球状か否かで気体かどうかを判別し、必要に応じて非球状の微粒子を除外することで誤検出率を低下させることができ、検出結果の信頼性を向上させることができる。例えば浄水場のフィルタの下流部分に本実施例の微粒子検出装置を適用する場合のように、固体や液体の微粒子を検出対象とするとき等のように気体粒子が検出されないようにしたい場合に、本実施例は好適である。
なお、図13に示した信号処理装置16Aでは、第5実施例の信号処理装置16と一部構成を変え、さらに電流源13の駆動電流を制御することができるようになっている。本実施例は、信号処理装置16Aの処理内容以外は実質的に第5実施例と同様である。
図14は本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた信号処理装置16Aのブロック図である。図14において既出図面を同様の部分には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
図14の信号処理装置16Aは、バンドパスフィルタ16−1、増幅器16−2、波形メモリ16−5、演算器16−6を備えている。バンドパスフィルタ16−1は、高周波数のノイズ成分を除去するローパスフィルタと、検出した光の直流成分を除去して強度変動を成分のみを取り出すハイパスフィルタとを直列に接続している。バンドパスフィルタ16−1で処理された強度変動を必要に応じて増幅するのが増幅器16−2である。但し、バンドパスフィルタ16−1のローパスフィルタの出力は、増幅器16−2を介さず波形メモリ16−5に入力される。
波形メモリ16−5は、アナログ−デジタル(A/D)変換器とリング状のメモリから構成されており、バンドパスフィルタ16−1のローパス出力及び増幅器16−2のハイパス出力を一定の時間幅分だけ随時記録していき、増幅器16−2の強度変動信号(ハイパス出力)が比較レベルを超えた場合、その時点の前後の一定時間幅の波形を記録する。バンドパスフィルタ16−1のローパス出力は、発光素子12からの直接光の強度に相当する。
演算器16−6の処理内容については後述するが、微粒子の検出、検出した微粒子が球状であるか否かの判定に加え、バンドパスフィルタ16−1のローパス出力が一定となるように発光素子12から照射される検査光強度が一定になるよう電流源13による駆動電流を制御する。
ここで、被検査体内の微粒子により検出光の光強度波形について先の図10とともに図15(a)及び図15(b)を参照して説明する。
まず既出の図10に示した通り、微少な発光領域を持つ半導体レーザなどの発光素子12からの光強度は光軸に近いほど高く光軸から離れるにつれて低下する。微粒子Pが検査光の照射領域を移動する場合、発光素子12からの直接光と微粒子Pからの反射光が干渉し、微粒子の移動に伴って検出光強度が変動することは先に説明した。
ここで、図10に示したモデルにおいて、発光素子12と細孔板17の光透過孔17−1との互いの中心を結ぶ線と、発光素子12の発光強度中心軸とが一致し、かつ強度分布の等高線が光軸に直交する断面内で円形である場合を考える。この場合、微粒子Pが球状で光の反射率が方向によらず一定であれば、微粒子Pの移動に伴って得られる反射光強度は光軸を中心に対称となるため、その検出波形は検査光の光軸を中心として対称な変動波形となる(図15(b)中の実線参照)。これに対し、微粒子が非球状で反射率が不均一である場合、反射強度は光軸を中心に対象にはならない。そのため、図15(b)に点線に示したように検査光の光軸を中心として非対称な変動波形となる。また、微粒子が光軸上にあると検査光の遮光と回折が起こり、これも検出光の強度変化となる。遮光、回折とも、球状の微粒子による光強度変化は光軸に対して対称であることは言うまでもない。
本実施例では、まず第5実施例と同じ要領で検出光の強度変化を検出して微粒子を検出し、さらに検出した微粒子が球状か否かを判定する。本実施例における細孔板17は、光軸から離れた部分にある微粒子の反射光と直接光の干渉効果を先鋭化するために使用しており、これにより検出感度を向上できることは実施例5と同様である。
図16は波形メモリ16−5による波形の採取手順を表す説明図である。
波形メモリ16−5は、動作中は増幅器16−2の強度変動信号をそのアナログ−デジタル(A/D)変換器で常時A/D変換し、それを一定長さのリング状のメモリに記憶していく。リンク状のメモリでは、時間的に古い波形データは新しいデータに順次書き換えられていく。そして、増幅器16−2からの信号強度が設定の比較レベル(閾値)を超えたとき、演算器16−6から出力されるタイミング信号を入力し、その時点よりも一定時間前からの記録を残し、その先一定時間の記録を残りの記憶領域に記録することにより、増幅器16−2の出力が比較レベルを超える前後の波形を記録することができる。この動作は市販の波形メモリで実行される公知の技術である。また、バンドパスフィルタ16−1のローパス出力を波形メモリ16−5に記録する場合も同じ要領で記録することができる。バンドパスフィルタ16−1のローパス出力は、直流成分である受光素子14の不変動成分であり、この値は発光素子12(例えばレーザダイオード)の出力や光路の曇り(配管11の内面への異物の付着等)等に起因する光量変動に影響される。したがって、ローパス出力を一定の時間間隔で観測し、これ(微粒子検出時以外のローパス出力)を一定とするように例えば演算器16−6によって電流源13の駆動電流を制御することにより、検査光の光量を一定化すること等が可能となる。
図17は演算器16−6の処理手順を表すフローチャートである。
演算器16−6は、図17の処理を開始すると、まずステップS811で処理パラメータを設定する。ここで設定する処理パラメータは、受光信号のローパスフィルタ出力の取り込みを行う時間や受光素子14で得られる検出レベルなどの処理パラメータである。これら処理パラメータは、例えば図示しないメモリに記憶されており、演算器16−6は、このステップS811においてメモリから処理パラメータを読み込んで設定する。ステップS812に手順を移すと、演算器16−6は、設定時間が経過したが否かを判定する。設定時間が経過した場合、演算器16−6は電流源13の駆動電流の制御に移行し、設定時間経過前であれば微粒子検出の手順に移行する。
ステップS812から電流源13の制御に手順を移したら、演算器16−6は、まずステップS813でバンドパスフィルタ16−1からのローパスフィルタ出力を波形メモリ16−5のメモリに取り込む。そして、ステップS814に手順を移し、波形メモリ16−5に取り込まれた波形データを読み込んで直流的な大きさを算出するために波形データの平均値を算出する。続くステップS815では、算出した波形データの平均値を、発光素子12の駆動電流と受光素子14の検出値との既知の関係から算出した受光素子14の検出値(比較値)と比較する。その結果、受光素子14による検査光の検出値に変動が見られる場合には、手順をステップS816に移して受光素子14による検出値と比較値との偏差が小さくするように電流源13を制御する。検査光の検出値に変動が見られない場合、手順をステップS812に戻す。
一方、ステップS812で設定時間が経過しておらず微粒子検出の手順に移行した場合、演算器16−6は、まずステップS817で波形メモリ16−5に増幅器16−2からの変動信号(図16に示した比較レベルを超える信号)があるか否かを判断し、なければ手順をステップS812に戻す。波形メモリ16−5に変動信号がある場合、演算器16−6は、手順をステップS818に移し、その波形(その時点の前後一定幅の波形)を読み込んで波形処理(詳細は後述)を実行する。波形処理が終了したら、演算器16−6は、手順をステップS819に移し、オペレータによる終了指示の入力信号の有無を確認し、終了を指令する信号がなければステップS812に手順を戻し、終了を指令する信号が入力されたら図17の手順を終了する。
図18は図17のステップS818で演算器16−6により実行される波形処理の処理手順を表すフローチャートである。
波形処理の手順に移行したら、演算器16−6は、まずステップS8181で波形メモリの波形データを自己のメモリに格納し、ステップS8182に移って高速フーリェ変換等で波形の周波数成分(周波数範囲)を算出する。
続くステップS8183では、ステップS8182で算出した周波数成分を予め設定してある周波数成分(設定範囲)と比較し、算出した周波数成分が設定範囲と異なる場合、この波形は雑音と判定して手順をステップS8188に移って検出結果がノイズであった旨を表示装置19に表示する。ノイズの表示が不要であれば、ステップS8188を介さずに図18の手順を終了し、ステップS8183から図17のステップ819に移行するようにしても良い。波形が雑音ではなく有意である場合、ステップS8184に手順を移し、その波形データに関して、自己相関関数とコンボリューションを算出して各々のピーク値を求める。この波形処理の結果の一例を図19及び図20に示す。図19は検出された微粒子が球状で反射が等方性を示す場合、図20は検出された微粒子が非球状で反射が非等方の場合を示している。
続くステップS8185では、ステップS8184の演算結果を基に検出された微粒子が球状か否かを次のように判定し、微粒子の形状に関する情報を得る。検出された微粒子が球状の場合、先に図10で説明したように微粒子の反射特性は検査光の光軸に対して対称であるから、図19の例では負側のピークを境にして正負の時間方向で対称性が強い波形となる。そのため、検出波形の自己相関とコンボリューションの演算結果は近似した値となり、ピーク値も同程度である。これに対し、図20に示したように検出された微粒子が非球状の場合、検出波形はピークに対して対称性が低下する。その結果、自己相関のピーク値に比べてコンボリューション演算結果のピーク値が相対的に低下する。したがって、検出波形に関して演算した自己相関とコンボリューションの両演算結果のピーク値を比較し、例えば(コンボリューション演算結果のピーク値)/(自己相関演算結果のピーク値)の値が予め設定した1未満の閾値以上であって1に近い場合は検出された微粒子は球状(ステップS8186−1に移行)、閾値未満であれば非球状(ステップS8186−1に移行)と判定することができる。被検査体が気体以外の場合、球状と判定された微粒子を気体微粒子、非球状の微粒子を気体以外の微粒子と推定することができる。
微粒子が球状と判定された場合、演算器16−6は、ステップS8187−1に手順を移し、検出波形と予め用意された波形モデルとの一致性を計算する。予め用意された波形モデルは、事前検査で得られたデータであり、被検査体の速度、発光素子の強度分布、光透過孔の口径、微粒子の粒径、反射率等を変えて取得されたものである。この場合、波形モデルと検出波形との相関演算を実行し、最も検出波形との一致性が高い波形モデルの微粒子情報をもって、検出された微粒子の粒径や反射率等を算出することができる。これにより検出された球状の微粒子の粒径等の情報が得られたら、演算器16−6は、ステップS8188に移ってその情報を表示装置19に表示させ、図18の手順を終了する。なお、気体の微粒子を検出対象とせず、その情報を必要としない場合、ステップS8188を介さずに図18の手順を終了し、微粒子が球状と判定された時点でステップS8185から図17のステップ819に移行するようにしても良い。
一方、微粒子が非球状と判定された場合、演算器16−6は、ステップS8187−2に手順を移し、ステップS8187−1と同様に検出波形と予め用意された波形モデルとの一致性を計算する。予め用意された波形モデルは、事前検査で得られたデータであり、被検査体の速度、発光素子の強度分布、光透過孔の口径、微粒子の粒径、形状、反射率等を変えて取得されたものである。これにより非球状の微粒子の粒径等の情報が得られたら、ステップS8188に移ってその情報を表示装置19に表示させ、図18の手順を終了する。仮に気体以外の微粒子を検出対象とせず、その情報を必要としない場合、ステップS8188を介さずに図18の手順を終了し、微粒子が非球状と判定された時点でステップS8185から図17のステップ819に移行するようにしても良い。
本実施例によれば、第5実施例と同様の効果に加え、検出された微粒子の形状等の情報を取得することができる。また、例えば気体の微粒子又は気体以外の微粒子の情報を必要としない場合等、不必情報の取得を省略することもできる。また、検出された微粒子のうち対象外の微粒子の検出をカウントから除外することで誤検出の含有率を減らし、検出精度を向上させることもできる。
図21は本発明の第7実施例において被検査体内の微粒子により検出光の光強度波形が変化する原理を説明する概念図、図22(a)及び図22(b)は検出光強度の波形の一例を表す図である。
本実施例は、レーザに代えてLED(Light Emitting Diode)を用いた発光素子12Aを用いた例であり、その他の点については第5実施例又は第6実施例と同様である。LEDの発光スペクトルはレーザダイオードよりはるかに広いため干渉は発生しないが、光強度が光軸に近いほど大きく光軸から離れるにつれて低下する点はレーザダイオードと同様である。発光素子12Aからの検出光の照射領域内に微粒子がなければ発光素子12Aからの直接光が検出され、受光素子14の出力は図22(a)のように変動の少ない一定出力となる。これに対し、微粒子が検査光を横切る場合、直接光に微粒子からの反射光が加算されるので検出光の強度は光軸に近付くにつれ上昇し離れるにつれ低下する。但し、微粒子が光軸に重なった場合には遮光により検出光強度が低下することは言うまでもない。また、微粒子が球状であれば検出光強度は光軸を中心にして対称となり(図22(b)の実線参照)、非球状であれば対称性が崩れる(図22(b)の点線参照)。
したがって、この検出光強度の変動を検知することで第5実施例と同様に微粒子を検出することができる。また、検出光強度の対称性を判定することにより、第6実施例と同様に検出した微粒子の粒径等の情報を取得することもできる。
産業上、光透過性を有する媒質中の微粒子を検出することは、その媒質を使用するシステムや該システムで生産される製品の品質を管理する上で重要である。本発明では、光透過孔を設けた遮光板を用いることにより、検査光の各種調整用のレンズ光学系が要らない安価な微粒子検出装置を提供することができる。これにより、液体や気体、或いは固体等に含まれる微粒子を発送素子と受光素子の間に通すだけで検査することができるので、オンラインでの監視が可能である。このことから、浄水場等における水の汚濁監視、クリーンルームのダストモニタ等、工業製品の品質確保を行う上で極めて効果が大きい。
本発明に係る微粒子検出装置の第1実施例の概略構成図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第1実施例に備えられた保持板を抽出して表した断面図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第1実施例に備えられた信号処理回路の概略構成図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第1実施例に備えられた信号処理回路の各部の出力波形を表した図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第2実施例に備えられた保持板を抽出して表した断面図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第3実施例に備えられた保持板を抽出して表した断面図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第4実施例の検出部を抽出して一部断面で表す概略構成図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第5実施例の概略構成図である。 図8のA部拡大図及びB部拡大図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第5実施例において被検査体内の微粒子により検出光の光強度波形が変化する原理を説明する概念図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第5実施例で得られる検出光強度の波形の一例を表す図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第5実施例に備えられた信号処理装置のブロック図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例の概略構成図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた信号処理装置のブロック図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例で得られる検出光強度の波形の一例を表す図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた波形メモリによる波形の採取手順を表す説明図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた演算器の処理手順を表すフローチャートである。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた演算器による波形処理の処理手順を表すフローチャートである。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた演算器による波形処理の結果の一例を示す図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第6実施例に備えられた演算器による波形処理の結果の一例を示す図である。 本発明の第7実施例において被検査体内の微粒子により検出光の光強度波形が変化する原理を説明する概念図である。 本発明に係る微粒子検出装置の第7実施例で得られる検出光強度の波形の一例を表す図である。
1−9 検出領域
1−1 発光素子
1−2 受光素子
1−3 保持板
1−4 保持板
1−6,6’,6” 光透過孔
1−7,7’,7” 光透過孔
4 信号処理回路
4−1 バンドパスフィルタ
1−10 導光路
12 発光素子
14,14A 受光素子
15−5 波形メモリ
16,16A 信号処理装置
16−6 演算器
17 細孔板
17−1 光透過孔
30 反射防止部
31,32 検査光選別手段
L 検査光
P 微粒子

Claims (4)

  1. 出射した検査光を配管内の被検査体に絞らずに入射させる、前記配管の外側に取り付けたレーザ発光手段と、
    被検査体を透過して前記レーザ発光手段から直接入射する直接光、及び被検査体中を流れる微粒子で反射して入射する反射光を透過させる細孔を有する、前記配管の外側に取り付けた遮光手段と、
    前記細孔の透過光を受光する、前記遮光手段より外側に取り付けた受光手段と、
    前記直接光及び前記反射光の光干渉により得られる前記受光手段からの検出光強度の変動から被検査体中の微粒子を検出する信号処理装置と
    を備えたことを特徴とする微粒子検出装置。
  2. 請求項1の微粒子検出装置において、前記細孔の孔径は、検査光の照射領域を微粒子が移動するとき、前記直接光と前記反射光との干渉によって透過光に強度変動が生じる大きさであることを特徴とする微粒子検出装置。
  3. 請求項1の微粒子検出装置において、前記レーザ発光手段は半導体レーザ素子であり、被検査体中の検査光の強度は光軸から離れるにつれて低くなっていることを特徴とする微粒子検出装置。
  4. 請求項1の微粒子検出装置において、前記レーザ発光手段及び前記受光手段の少なくとも一方に、前記検査光の光軸に直交する平坦部を有し該平坦部の周囲が該平坦部に対して傾斜した検査光選別手段を備えていることを特徴とする微粒子検出装置。
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