JP4381921B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4381921B2 JP4381921B2 JP2004226084A JP2004226084A JP4381921B2 JP 4381921 B2 JP4381921 B2 JP 4381921B2 JP 2004226084 A JP2004226084 A JP 2004226084A JP 2004226084 A JP2004226084 A JP 2004226084A JP 4381921 B2 JP4381921 B2 JP 4381921B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- top plate
- convex portion
- plate
- induction heating
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cookers (AREA)
Description
従来例の誘導加熱調理器とこれに用いる鍋の例を図5を参照して説明する。
図5は要部のみを図示した誘導加熱調理器100に、調理用容器の一種である圧力鍋120を掛けて加熱調理をしている状態を示す断面図である。図5に示す誘導加熱調理器100はどのような種類の鍋にも使用できるが、特に蓋128に調圧弁129を有する圧力鍋120を用いて加熱調理を行うのに適した構成になされている。図において、誘導加熱調理器100は、筐体104内の上部に加熱コイル106を有し、加熱コイル106に高周波電力を供給する駆動回路108が筐体104の下部に設けられている。筐体104の上部開口には、ガラスなどの非磁性かつ高耐熱性を有する材料で作られたトッププレート110が設けられている。トッププレート110の中央部には温度センサ111を設置するための孔110aが形成されている。サーミスタ等で構成された温度センサ111の検出部111aはこの孔110aからトッププレート110の上方に突出するようになされている。温度センサ111は図示を省略した弾性部材により若干上下に移動できるように支持されている。トッププレート110の上面に圧力鍋120を置くと、検出部111aは圧力鍋120の底面120aに押されて若干降下する。これにより、検出部111aは圧力鍋120の底面120aに押し当てられ、検出部111aと底面120aとが密着して良好な接触状態が保たれる。温度センサ111は圧力鍋120の底面120aの温度を検出し、検出出力を駆動回路108に入力する。
内部温度をほぼ一定に保つためには、まず圧力鍋120の内部温度を正確に検出し、その検出値に応じて加熱コイル106に供給する高周波電力を加減する必要がある。誘導加熱により加熱している圧力鍋120では、底面120aの温度は内部温度すなわち被調理物130の温度に極めて近い。そのため図5のように温度センサ111の検出部111aを底面120aに押し当てることにより被加熱物130の温度をかなり正確に検出することができる。
またトッププレート110の中央部に突出している温度センサ111の検出部111aは使用上邪魔になり、使い勝手が悪い点でユーザに不評である。
本発明は、トッププレートの下面に温度センサを取り付けた誘導加熱調理器であって加熱調理を行うとき正確な温度検出を行うことができる加熱調理用の容器を有する誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明によれば、加熱調理用の容器の底面に環状の凹部を形成し、トッププレートとの間に所定の隙間を保つようにしているので、底面から前記隙間とトッププレートを介して、トッププレートの下面に取り付けられた温度センサに伝わる熱量はほぼ一定に保たれる。そのため、温度センサの温度検出の精度が常に安定しており、温度センサの検出値に基づく加熱調理用容器の温度制御において安定した精度を保つことができる。
本発明の第1実施例の加熱調理用容器を図1及び図3を参照して説明する。
図1の(a)は本発明の第1実施例の加熱調理用容器2(以下、単に鍋2という)の断面図であり、蓋を取り外した本体のみを示している。図1の(b)は鍋2の底面図である。
図3は本実施例の鍋2を誘導加熱調理器20に掛けて加熱調理をしている状態を示す断面図である。
図1の(a)及び(b)において、鍋2は、例えばステンレス鋼であるSUS430等の厚さが1mmから1.5mmの磁性材で作られている。鍋2の底面2aには、直径の異なる2つの環状の凸部3及び5が同心で形成されており、凸部3及び5の間に環状の凹部4が形成される。凸部3及び5の幅Wは、凹部4の幅Vの4分の1から8分の1と比較的狭くなされており、図1の例では約6分の1である。幅Vを幅Wより数倍大きくすることにより、鍋2をトッププレート21の上に置くときの位置ずれの許容範囲が広くなる。底面2aの中央部には凹部6が形成されている。凹部4及び6の深さは、鍋2の大きさ(サイズ)に関係なく0.2mmから0.5mmの範囲にあり、好ましい深さは約0.3mmである。凹部4及び6は例えばプレス加工により形成することができる。凹部4のラジアル方向の中央部4aと鍋2の中心Cとの間の距離をLで示す。
本実施例の誘導加熱調理器20が従来の誘導加熱調理器と異なる点は、トッププレート21の、加熱コイル26に対向する面(以下、下面という)21aに距離Lの間隔を隔てて2つの温度センサ30及び31が設けられている点である。温度センサ30、31は、検出素子に例えばサーミスタを用いており、図示を省略した弾性部材によりトッププレート21の下面21aに押し当てて密着させている。
本実施例では誘導加熱調理器に圧力鍋2を用いる例について説明したが、圧力鍋2以外の通常の鍋などあらゆる加熱調理用容器を用いることができるのは言うまでもない。
本発明の加熱調理用容器の第2実施例を図2を参照して説明する。図2は本実施例の加熱調理用容器である鍋12の底面図である。鍋12の底面12aには、4つの環状の凸部13a、13b、13c及び13dが形成されている。環状の凸部13a〜13dの数は4つに限定されるものではなく1つ以上であればよい。環状の凸部13a〜13dの内部にはそれぞれ凹部14a〜14dが形成されている。凹部14a〜14dの深さは、鍋12のサイズに関係なく0.2mmから0.5mmの範囲にあり、好ましい深さは約0.3mmである。
本実施例の鍋12を、図3に示すように誘導加熱調理器20に掛けて使用するときは、凹部14a〜14dのいずれかが、温度センサ30に対向するように、トッププレート21上で鍋12を位置決めする必要がある。この位置決めのためには、例えば、トッププレート21の上面に鍋12の置き方を指示するマーク等を付しておけばよい。通常の鍋は前記のように、使用中の底板の変形を見越してあらかじめ内側に凹ませているが、本実施例の鍋は底板の強度が高いので前記の凹みを減らすことができる。そのため各凹部14a〜14bとトッププレート21との間の隙間を常に一定に保つことができる。その結果高精度かつ安定した温度検出が可能となる。
本発明の第3実施例の加熱調理用容器である圧力鍋30を図4を参照して説明する。図4は本実施例の圧力鍋30の断面図であり、蓋を取り外した状態を示す。圧力鍋30として使うときは図3に示すように圧力調節弁129を有する蓋128を用いる。本実施例の圧力鍋30は以下の特徴を有する。圧力鍋30の容器31は例えば、ステンレス鋼であるSUS304の厚さ約1.0mmの板材をプレス成形して作られている。容器31の外側の底面に厚さ2mmから5mmの純アルミニウムの導熱板32を圧接等により張り付ける。導熱板32を含む底面を覆うように、厚さ約1.5mmの磁性材のステンレス鋼であるSUS430の底板38を溶接等により容器31に取り付ける。底板38には、図1に示す前記第1実施例の鍋2の底面2aに形成した凸部3及び5、及び凹部4及び6と同様の形状及び寸法の、凸部33及び35及び凹部34及び36があらかじめ形成されている。底面40は、容器31の中側に向かって山状になるように曲げられている。山状に曲げた結果、底面40の中央部は外周部より約0.4mmだけくぼんでいる。
3、5 凸部
4、6 凹部
10 被調理物
20 誘導加熱調理器
21 トッププレート、21a 下面
22、23 隙間
24 筐体
26 加熱コイル
28 駆動回路
30 圧力鍋
31 圧力鍋30の容器
32 純アルミニウムの導熱板
128 蓋
129 調圧弁
Claims (4)
- 底板が磁性材の金属板で形成され内側に向かって山状に突出させた加熱調理用の容器、
所定の周波数の高周波電力を出力する駆動回路、
前記の高周波電力が供給されて高周波磁界を発生する環状の加熱コイル、
前記加熱コイルの環状の面に対向するように設けられた高耐熱性ガラスまたはセラミック製の板状部材であり前記加熱調理用の容器を載置する位置決めのためのマークを付したトッププレート、及び
前記トッププレートの前記加熱コイルに近い方の面である下面に取り付けられた少なくとも1つの温度センサ、
を有し、前記温度センサの検出出力に基づいて前記駆動回路が前記高周波電力を制御する誘導加熱調理器であって、
前記加熱調理用の容器は、底面の外周部に設けた環状の第1の凸部と、前記第1の凸部の内側に前記第1の凸部と同心で設けた環状の第2の凸部とを有し、前記温度センサは、前記加熱調理用の容器が前記トッププレートの上面に前記位置決めに合わせて載置されたとき、前記第1の凸部と前記第2の凸部の間に形成され前記底面と前記トッププレートの上面との間に所定の隙間を保つ環状の凹部に前記トッププレートを介して対向して配置されることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記加熱調理用の容器は、前記凹部の深さが0.2mmから0.5mmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱調理用の容器は、前記底面の外周部に設けた環状の第1の凸部と、前記第1の凸部の内側に前記第1の凸部と同心で設けた環状の第2の凸部とを有し、前記温度センサは、前記加熱調理用の容器が前記トッププレートの上面に前記位置決めに合わせて載置されたとき、前記第1の凸部と前記第2の凸部の間に形成され前記底面と前記トッププレートの上面との間に所定の隙間を保つ環状の凹部に前記トッププレートを介して対向して配置される構成とすることに代え、前記底面に設けられた複数の環状の凸部の内側にそれぞれ形成された複数の凹部を有し、前記温度センサは、前記加熱調理用の容器が前記トップ
プレートの上面に前記位置決めに合わせて載置されたとき、前記環状の凸部の内部に形成され前記底面と前記トッププレートの上面との間に所定の隙間を保つ凹部のいずれかに前記トッププレートを介して対向して配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。 - 前記加熱調理用の容器は、前記底板が磁性材の金属板で形成されることに代え、前記底板が前記容器を構成するステンレス鋼板の底面にアルミニウム材を挟んで磁性材のステンレス鋼板を取り付けて形成されることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004226084A JP4381921B2 (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004226084A JP4381921B2 (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006049016A JP2006049016A (ja) | 2006-02-16 |
JP4381921B2 true JP4381921B2 (ja) | 2009-12-09 |
Family
ID=36027337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004226084A Expired - Fee Related JP4381921B2 (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4381921B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI458747B (zh) | 2008-12-25 | 2014-11-01 | Ube Industries | Preparation of conjugated diene polymers |
KR200490693Y1 (ko) * | 2018-12-13 | 2019-12-17 | 장동만 | 유도가열 조리용기용 전열판 |
-
2004
- 2004-08-02 JP JP2004226084A patent/JP4381921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006049016A (ja) | 2006-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100385219C (zh) | 一种电压力锅的压力检测方法及检测装置 | |
KR101203114B1 (ko) | 용기 확인 기능을 갖는 인덕션 렌지 | |
GB2553906A (en) | Induction heated cooking vessel | |
US20120111854A1 (en) | Device for induction heating | |
JP4381921B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
CN205197743U (zh) | 一种电磁炉用锅具 | |
KR200436433Y1 (ko) | 전기밥솥 | |
GB2552531B (en) | Temperature sensor in induction cooker | |
KR102213159B1 (ko) | 조리 장치 | |
CN212108522U (zh) | 一种电磁炉锅体 | |
JP2008518727A (ja) | 圧力調理器具 | |
JP4207786B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP4222216B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
CN208463876U (zh) | 烹饪锅具及烹调器 | |
CN213721351U (zh) | 锅具和烹饪器具 | |
JP3420974B2 (ja) | 圧力調理器 | |
JPH06302378A (ja) | 電磁誘導加熱機器の温度検出装置 | |
KR20190112585A (ko) | 인덕션 조리용기 | |
CN213605785U (zh) | 锅具和烹饪器具 | |
CN220423759U (zh) | 一种控温精准的多功能锅 | |
CN219109186U (zh) | 分离式电磁加热器具 | |
KR102394234B1 (ko) | 인덕션 레인지 | |
JP2003077644A (ja) | 加熱調理器 | |
CN208957746U (zh) | 防溢结构以及具有其的烹调器 | |
JP5318361B2 (ja) | 電気炊飯器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060518 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Effective date: 20061129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080321 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080529 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20090916 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |