JP4381228B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、原稿読み取り装置を有する画像処理装置(例えば、複写機、ファクシミリ、イメージスキャナ等)に関し、より特定すると、原稿台に載せた原稿を閉止、保持する圧板を自動開閉する制御手段を備えた画像処理装置に関する。
従来から、複写機、ファクシミリ、イメージスキャナ等の画像処理装置では、処理対象画像の入力に原稿画像を光電的に読み取る画像読み取り装置を用いている。画像読み取り装置によって原稿を読み取る際には、原稿台のコンタクトガラス面上の所定位置に読み取り面を下向きにして原稿を載置した後、その上から圧板によって原稿を閉止、保持した状態で、コンタクトガラスの下方に設けた走査光学系により読み取りを行う。原稿を圧板により押えるための機構は、圧板をヒンジ部によって回転自在に枢支し、任意の開放角度で停止することができるようするもので、手動で開閉操作を行うようにすることができる機構が普通に採用されている。このような機構を用いた場合に、人手により開閉させることによる操作性の悪さや負担、或いは圧板が開放状態で放置されると、コンタクトガラスにごみ等が付着し、読み取り画像に悪影響を及ぼす。
こうした問題を解決するために、圧板の開閉を自動的に行わせるようにした提案がなされており、下記特許文献1にその例を示すことができる。特許文献1では、コンタクトガラス上の原稿の有無を検知するセンサ、或いはオペレータが装置に近接したことを検知するセンサを設け、これらのセンサの検知信号によって、装置の不使用或いは使用を予見し、圧板の開閉動作を行わせる。即ち、原稿セット部から原稿が取り出されて所定時間が経過したときや人が装置から遠ざかったときに装置の不使用を予見し、そのときに圧板を閉じる動作を行い、人が近づいてきたときに装置の使用を予見し、そのときに圧板を開放する動作を行う。また、リピート読み取り動作においては、圧板の開放時間を設定可能として、設定した開放時間の間に原稿をセットするように圧板の開閉動作を行わせる制御を行う、としている。
ところで、原稿読み取り装置では、上記したように、原稿台のコンタクトガラス面上の所定位置に原稿を定置し、圧板を閉止した状態で読み取りを行う(「圧板読み取り」という)方法以外に、シート原稿の束からの原稿を1枚ずつ自動搬送するADF(Automatic Document Feeder:自動原稿搬送装置)を装備して複数枚の原稿を読み取り位置へ自動的に供給し、搬送状態で原稿の読み取りを行う(「ADF読み取り」或いは「ドキュメントフィーダー読み取り」という)方法による読み取りを行うことを可能にしている。こうした2つの読み取り方法を可能とした場合、画像を光電変換する走査光学系やイメージセンサ等は共通に使用すべく、原稿台におけるコンタクトガラス面を圧板読み取りとADF読み取りに分けて用いる(図2参照)方式を採用し、この方式の具体化にあたり、圧板とADFの構造上の関係を、圧板の上部に圧板と一体にADFを装備するという形態にすることで実用化が図られている。このような構造によっているので、ADF読み取りを利用する場合に圧板の開閉動作を必要としないのは、当然であるが、圧板読み取りを利用する場合には、不可欠である圧板の開閉操作の際に一体化されたADFを一緒に動かすことが必要になり、ユーザの負担を増加させてしまう。
特開平6-332082号公報
しかしながら、特許文献1に記載された圧板の開閉動作の制御は、装置の不使用或いは使用の予見時、或いはリピート読み取り時のいずれの場合も、予め装置に設定した制御条件に従った開閉動作を行うもので、オペレータ(ユーザ)の意に反して開閉動作が行われるといったことが起こり得ることから、使いにくさや不具合を感じる、という問題が発生することが懸念される。また、特許文献1に記載された圧板の開閉動作の制御は、ユーザが全ての圧板開閉動作を自動で行おうとしても、ADFの原稿セット部に原稿がある場合には、圧板自動開閉モードに移行させないようにするといった制御条件であったり、また、スタート時の閉止はスタートキーを押す前に手動で行うとしている。従って、特に手動の開閉操作が困難であるために、自動開閉に頼らざるを得ない人(例えば、障害を有した人等)にとっては、使いにくさや不具合を強要することになってしまう。
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、これを解決するためになされたもので、その解決課題は、圧板の開閉動作を自動で行う(装置の動力で動作させる)ことによって原稿のセットを容易にする圧板開閉手段を有する画像処理装置において、ユーザの意に反して圧板の閉止或いは開放動作が行われるといった、従来装置における使いにくさや不具合を起こすことのない圧板の開閉制御を可能にすることにある。また、圧板読み取りに必要になる圧板の閉止、開放動作全体の自動化を可能にすることにより、利用性を高めることをさらなる課題とする。
請求項1の発明は、み取り位置に原稿を閉止する圧板、該圧板を閉止位置と開放位置の間で移動可能とする圧板開閉機構、該圧板開閉機構を駆動する駆動手段、該駆動手段の動作を制御する圧板開閉制御手段、前記圧板に一体装備したドキュメントフィーダ、前記圧板によって閉止される原稿と前記ドキュメントフィーダによって搬送される原稿とに共用する原稿画像の変換手段、前記圧板によって閉止された原稿の有無を検知する第1の原稿検知手段、前記ドキュメントフィーダにセットされた原稿の有無を検知する第2の原稿検知手段及び前記第1及び第2の原稿検知手段による原稿の検知に応じて原稿読み取り動作を制御する読み取り制御手段を備えた原稿読み取り装置と、入力操作により前記原稿読み取り装置を用いる処理の始動を指令する指令入力手段と、を有する画像処理装置であって、前記圧板開閉制御手段は、前記指令入力手段からの始動指令に応じて開放状態にある圧板の閉止動作を行わせるとともに、前記読み取り制御手段は、前記指令入力手段からの始動指令時に前記第1の原稿検知手段と第2の原稿検知手段の双方によって原稿が検知された場合、圧板によって閉止された原稿の読み取り動作を優先させる原稿読み取り動作を行わせることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像処理装置において、前記圧板開閉制御手段は、圧板によって閉止された原稿の読み取り動作の終了後に閉止状態にある圧板の開放動作を行わせることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項に記載された画像処理装置において、試行モードでコピー動作を行うモード設定手段を備え、前記圧板開閉制御手段は、試行モードの設定時に、圧板によって閉止された原稿の読み取り動作の終了後に閉止状態にある圧板の開放動作を不作動とすることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、入力操作により閉止状態にある圧板の開放動作を指令する開放指令入力手段及びユーザの接近を検知するユーザ検知手段を備え、前記圧板開閉制御手段は、待機状態で圧板を閉止させ、この状態で閉止されている圧板を、開放指令入力手段による指令入力、前記ユーザ検知手段によるユーザの接近検知のいずれかに応じて開放させることを特徴とする。
発明によると、圧板を開放した状態から始まる圧板読み取り手順としてユーザの処理指令操作が行われ、その操作に応じて圧板を閉止し、圧板読み取りを優先的に実行するようにしたので、ADFに原稿がセットされていても、圧板読み取りを優先させるので、圧板の動作制御に合わせた処理が可能になる
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係わる画像処理装置を説明する。ここに示す実施形態は、本発明の画像処理装置をデジタル複写装置に適用した例を示す。適用対象である複写装置は、原稿読み取り装置によって読み取った画像データをもとに、原稿の複写画像を再生する画像処理過程を行うための処理手段を備えた装置として公知の装置を構成する。従って、本発明を適用することにより付加する圧板開閉動作の自動化に関連する構成部分を除く他の構成は、従来のデジタル複写装置と同様の要素よりなるものであるから、ここでは詳細な説明は省略する。
まず、本実施形態における複写装置の制御システムについて、その概略構成をブロック図として示す図1を参照して、説明する。
図1において、CPU101は、搭載された制御プログラムを実行することにより複写装置全体の制御を司るメイン制御部として機能する。
メイン制御部として機能するCPU101は、本実施形態の複写装置を構成する要素部としての、システムコントローラ104、操作部(LCDタッチパネル)105、原稿読み取り部(スキャナ・光源)106、プロッタ107、ネットワーク制御部108、の各部に対し、原稿の複写画像を再生するコピー作成過程の動作を行わせるために必要な指令やデータをメインバス経由で与える。なお、図1中のROM102及びRAM103は、CPU101が制御動作に用いるプログラムやCPU101による処理に必要な各種のデータを記憶するメモリである。
複写時には、原稿読み取り部106による複写原稿の読み取り、システムコントローラ205による読取画像信号の処理、処理された読取画像データを用いて行うプロッタ212による用紙への作像処理、といったコピー作成過程に必要な制御動作を行う。なお、この複写時の制御動作は、公知のデジタル複写装置の制御システムにおいて採用される技術と変わりがない。
また、本実施形態に特有の構成部分である圧板開閉動作の自動化に関連する制御システムの要素としては、システムコントローラ104とその制御下で開/閉する圧板部112を有し、CPU101は、圧板開/閉の制御条件に従って、システムコントローラ104に指令を発して、圧板部112の圧板(後述する図2に示す圧板15)を駆動する手段を制御し、圧板15の開/閉動作を行わせる。本例では、圧板の閉止動作の指令が、圧板開放状態で原稿読み取り等の画像処理の開始を指示するユーザ操作に応じて発せられるので、このために、操作部105に設けたスタートキー(後述の図8のプリントキー34)等の操作部の入力操作や圧板が開放状態にあることを知るために、そのステータス情報を取得するための手段を必要とする。また、圧板の開放動作の指令を圧板読み取りの終了に応じておこなうために、圧板読み取りの終了のステータス情報を取得するための手段を必要とする。
さらに、本実施形態では、複写装置をADFが併設された装置として実施し、圧板原稿読み取りとADF読み取りの競合を調整可能とする読み取り制御を圧板開閉制御フローの一環として実行する。このために、図1に示すように、ADF111をシステムコントローラ104の制御下におき、CPU101が実行する読み取り制御プログラムに従って動作させる。
圧板開閉動作の自動化に関連する構成及びその動作をより詳細に説明する。
図2は、本複写装置の原稿読み取り部の原稿台を上から見た概略図を示す。図2において、原稿読み取り部10は原稿台11を有し、原稿台11面にはADF(Automatic Document Feeder)読取りガラス13及び圧板読取りガラス12が固設されている。いずれも、読み取り面を下向きにして原稿が接触するコンタクトガラスであり、コンタクトガラスの下方に設けた走査手段によって、ADF読み取り方式(即ち、走査光学系を固定し、副走査を原稿のADF搬送によって行う方式)と圧板読み取り方式(即ち、原稿を固定し、副走査を走査光学系の移動によって行う方式)というそれぞれの方式による光電読み取りを行う。
圧板15は、コンタクトガラス面上に載置した原稿を閉止する。即ち、一定の光学条件の下に原稿を覆い、原稿読み取り面をガラス面に接触状態で閉止、保持するために板状の構造をなすものである。圧板15は、原稿台11の端部に設けた不図示のヒンジ部で開閉可能に支持され、圧板方式による読み取りを行う際には、圧板15を図2に示すように開放した状態で、原稿を載置し、その後閉じて、閉止状態で読み取りを行う。
ADFは、図2において省略しているが、圧板15の上部に圧板15と一体に従来法と同様の方法で装備する。ADF方式による読み取りを行う際には、圧板15の開閉動作を行う必要が無く、圧板15を閉止した状態でADFの原稿受けに原稿の束を載せ、スタートボタンを押せば、原稿は自動搬送され、ADF読取りガラス13上を通過するときに読み取りが行われる。ADF読み取りでは、ADFの原稿受けに原稿が無くなるまで、1枚づつ搬送を繰り返して読み取りを行うように制御をするので、複数枚原稿の連続コピーが可能となる。
なお、圧板読み取りか又はADF読取りかは、原稿セットの有無を検知するセンサの検知信号をそれぞれのセット位置に設け、センサの検知信号をチェックすることによりどちらの読み取りを行うかを判断してそれぞれの動作を起動する。
本実施形態では、上記した圧板15の開閉動作を自動化する。このために、開閉駆動手段16(図2、参照)を設け、ヒンジ部で支持することにより開閉可能とした圧板15を駆動して開閉動作を行わせる。
開閉駆動手段16は、上下方向に開閉動作を行う駆動手段であればどのような手段を採用しても構わないが、本例では、空気圧式ポンプを用いる。従来から圧板には、開閉動作の勢いを抑えるために緩衝バネを設けているが、このばねを設けた箇所に、空気圧式ポンプを取り付けて、空気圧を電動で変えることにより、圧板開閉動作を行う。
開閉駆動手段16は、システムコントローラ104がその駆動を制御する。CPU101は、圧板読み取り時に必要な開/閉動作を後述する動作条件に従って判断し、システムコントローラ104にその指令を発して、開閉駆動手段16を制御し、圧板15の開/閉動作を行わせる。システムコントローラ104は、圧板開の指令であれば、空気圧式ポンプを正圧で働かせることにより、圧板15を自動である角度まで開き、圧板閉の指令であれば、空気圧式ポンプを停止させるか、或いは開時とは逆に(負圧で)働かせ、圧板15を自動で閉じるというような動きを行うようにする。
このような圧板15の駆動制御によって、手動による開閉が困難な人を含めて、読み取り装置の利用性を高めるという自動化の機能を実現することが可能になる。
次に、上記制御システムによる圧板15の開/閉制御及び読み取り制御に係わる実施形態として「実施形態1」〜「実施形態5」を示す。「実施形態1」は圧板15の閉止、「実施形態2,3」は圧板読み取りとADF読み取りの競合の調整、「実施形態4,5」は圧板15の開放に係わる。
「実施形態1」
本実施形態は、圧板読み取りにおける圧板15の閉止制御の実施形態を示す。
上記したように圧板読み取りを行う場合には、ユーザが原稿台11の圧板読取りガラス12上に原稿のセットをし、閉止して読み取りを行うので、圧板15の開閉動作が不可欠である。このとき、開閉駆動手段16によって圧板15を開閉することにより、人手で開閉操作をしなくてもすむので、誰でも容易に装置を使用できるようになる。ところが、上記した従来例のリピート読み取り時の動作に示されるように、読み取り後に圧板15を開放して、次の原稿をセットするまでの開放時間をとって閉止させる場合、予め装置に設定した開放時間で一律に閉止動作を行なってしまうと、必要以上に開放時間をとったり、原稿セットをし終わらないうちに圧板15が閉じ、不完全なセット状態で読み取りが行なわれたり、或いは指等を挟んでしまう、といった使いにくさや不具合が生じ得ることになる。
そこで、ユーザの意思に従った動きで自動的に閉止動作を行なうようにして、上記した使いにくさや不具合を起こすことのない圧板閉止を行なうようにする。このために、本実施形態ではユーザ自身が直接指示するコピーの始動指令、即ち原稿のセット後に必ず行うスタートキーの押下による入力指令、に応じて開閉駆動手段16を動作させるようにする。
この始動を指示するキー入力手段は、操作部(図1の操作部105が対応)に備えられている既存の複写装置におけると同様の手段を用いる。
図3は、本実施形態の複写装置の操作部105における操作パネル30を示す。同図に示すように、操作パネル30には、ボタンスイッチの形態のキーと、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)タッチパネルを従来装置と同様に備える。
本実施形態の操作パネル30には、ボタンスイッチの形態のキーとして、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリアキー35、初期設定キー36、試しコピーキー38を従来と同様に備える。また、LCDタッチパネル31は、従来と同様の形態をとって、表示部に入力操作のガイダンス、複写部数、及び複写装置の状態を示すメッセージなどの表示と、モード設定時に選択する各種の機能キー等が表示されるとともに、この表示部にはタッチパネルシート等が重ねられ、タッチパネルを介してキー入力操作を可能とする。なお、ボタンスイッチ及びタッチパネルのキーに対する入力操作は、制御システム(図1参照)のCPU101によって押下の有無が検出される。
操作パネル30に設けたプリントキー34がコピーの始動を指示するキーであり、本例では、このキーの押下によって、圧板15の閉止動作と原稿読み取りから始まるコピー作成過程に必要な動作が実行される。
図4は、本実施形態における圧板15の閉止制御のフローチャートを示す。図4の制御フローを参照して、以下に圧板読み取りにおける圧板閉止時の動作を説明する。
圧板読み取りを行う際には、原稿を人手によって原稿台の圧板読取りガラス12上に載置するので、ユーザは圧板15が開放状態となっている原稿台に原稿をセットし、その後、操作パネル30のプリントキー34を押下して、コピー(読み取り)動作を始動させる。
制御システム(図1参照)のCPU101は、コピーの始動を指示するプリントキー34がユーザ操作によって押下されたか、否かをチェックする(ステップS101)。
プリントキー34の押下を確認した場合には、次に圧板15が開放状態にあるか否かを調べる(ステップS102)。圧板15が開放状態にあるか否かのステータス情報の取得は、例えば、ポジションセンサによる圧板15の開閉位置の検知等、従来から各種の開閉検知において用いられている手段を適用することにより実施できる。
ここで、圧板15が開放状態である場合には(ステップS102-YES)、CPU101はシステムコントローラ104に圧板15を閉止する制御指令を送り、圧板15の閉止動作を行わせて(ステップS103)、この制御フローを終える。
他方、圧板15が閉止状態である場合には(ステップS102-NO)、なにもせずにこの制御フローを終える。
上記動作に示すように、原稿のセット後にユーザ操作として必ず行うスタートキーの押下によって、圧板閉止を自動化したので、ユーザに負担をかけずに、原稿をセットする際の作業も予め設定された装置側の制御条件によって制約されずにユーザ主体で行うことが可能になる。
なお、上記した制御フローでは、本実施形態を特徴付ける圧板閉止時の動作を明示するために、フローの開始時に圧板15が開放状態にあることを前提にしたが、不使用時には、圧板閉とした状態で使用を待つようにする動作も可能であり、その場合には、圧板読み取り時に圧板15を開放する必要がある。この開放の制御は、例えば、ユーザ操作により開放指示を可能にするキー入力、或いは公知の方法として存在する、ユーザの接近を検知するセンサ入力(上記特許文献1、参照)によって、開放制御を行うようにしても良い。また、上記では、圧板読み取り時の動作として説明したが、開放状態で使用を待つような状況が起き得る場合には、ADF読み取りのために閉止動作をする(或いは、使用をしない場合にも単に閉止をさせる)ことが考えられる。この場合にも、上記のフローに従って、圧板閉止だけを行うことを可能にする。
「実施形態2」
本実施形態は、ユーザ操作によるスタートキーの押下によって、圧板閉止を自動化する動作を伴う読み取り制御において、圧板読み取りとADF読み取りの競合の調整を可能とした制御に係わる実施形態を示す。
ADFを併設して、圧板読み取りとADF読み取りのそれぞれの方式による原稿読み取りを行うことを可能にした複写装置において、ADF読み取りを用いたコピーを行う場合には、圧板の開閉動作は原則的に必要がないが、圧板読み取りを行う場合には、ユーザが原稿台11の圧板読取りガラス12上に原稿のセットを行うので、圧板15の開閉動作が必要になる。このとき、開閉駆動手段16によって圧板15を開閉することにより、人手で開閉操作をしなくてもすむので、誰でも容易に装置を使用できるようになる。ところが、上記で従来例のリピート読み取り時の動作に示されるように、読み取り後に圧板15を開放して、次の原稿をセットするまでの開放時間をとって閉止させる場合、予め装置に設定した開放時間で一律に閉止動作を行なってしまうと、必要以上に開放時間をとったり、原稿セットをし終わらないうちに圧板15が閉じ、不完全なセット状態で読み取りが行なわれたり、或いは指等を挟んでしまう、といったことから、使いにくさや不具合が生じ得ることになる。
そこで、ユーザの意思に従った動きで閉止動作を行なうようにして、上記した使いにくさや不具合を起こすことのない圧板閉止を行なうようにする。このために、本実施形態ではユーザ自身が直接指示するコピーの始動指令、即ち原稿のセット後に必ず行うスタートキーの押下による入力指令、に応じて開閉駆動手段16を動作させるようにする。
また、圧板読み取りとADF読み取りを用いたコピー動作を可能にした場合に、いずれの場合もスタートキーの押下による入力指令によって動作を開始する。このとき、いずれを動作させるかは、ADFの原稿受けと原稿台の圧板読取りガラス12上のそれぞれのセット位置における原稿の有無を検知するセンサにより、原稿の存在をチェックして、原稿が載せられている方の動作を行うようにする。このような方法によるとき、例えば、原稿がADFの原稿受けと原稿台の圧板読取りガラス12上にセットされた場合(原稿がADFの原稿受けに置き忘れられたときに、圧板読み取りの原稿をセットといった、誤りにより起き得る)には、競合が起きるので、その調整を行うが、圧板読み取りとADF読み取りを可能とする従来装置では、ADF読み取りを優先させるという方法をとっている。しかし、本実施形態では、スタートキーの押下による入力指令に応じて圧板15の閉止を行うことができるようにしているので、圧板15の閉止制御の流れで行う動作に合わせるために、圧板読み取りを優先させるようにする。
コピー(読み取り)動作を指示するキー入力手段は、操作部(図1の操作部105が対応)に備えられている既存の複写装置におけると同様の手段を用い、図3に示す操作パネル30に設けたプリントキー34がこの動作を指示するキーであり(図3については、上記「実施形態1」における説明、参照)、本例では、このキーの押下によって、圧板15の閉止動作を行い、その後、原稿読み取りを圧板とADFのいずれの動作モードで行うかを指示することにより、原稿読み取りから始まるコピー作成過程に必要な動作を実行可能とする。
図5は、本実施形態における読み取り制御のフローチャートを示す。図5の制御フローを参照して、以下に圧板閉止を自動化する動作を伴う読み取り制御動作を説明する。
圧板読み取りを行う際には、原稿を人手によって原稿台の圧板読取りガラス12上に載置するので、ユーザは圧板15が開放状態となっている原稿台に原稿をセットし、その後、操作パネル30のプリントキー34を押下して、コピー(読み取り)動作を始動させる。他方、ADF読み取りを行う際には、原稿をADFの原稿受けに載せた後、操作パネル30のプリントキー34を押下して、コピー動作を始動させる。
制御システム(図1参照)のCPU101は、コピーの始動を指示するプリントキー34がユーザ操作によって押下されたか、否かをチェックする(ステップS201)。
プリントキー34の押下を確認した場合には、次に圧板15が開放状態にあるか否かを調べる(ステップS202)。圧板15が開放状態にあるか否かのステータス情報の取得は、例えば、ポジションセンサによる圧板の開閉位置の検知等、従来から各種の開閉検知において用いられている手段を適用することにより実施できる。
ここで、圧板が開放状態である場合には(ステップS202-YES)、CPU101はシステムコントローラ104に圧板15を閉止する制御指令を送り、圧板15の閉止動作を行わせ(ステップS203)、次のステップに移行する。他方、圧板15が閉止状態である場合には(ステップS202-NO)、なにもせずに次のステップに移行する。
次に、圧板読み取りであるか否かをチェックする(ステップS204)。このチェックは、原稿検知センサによって、原稿台の圧板読取りガラスのセット位置における原稿の有無を検知し、その結果により、原稿が存在すれば、圧板読み取りであると判断し、なければ、圧板読み取りではないと判断する。
ここで、圧板読み取りであると判断した場合には、圧板読み取りを優先的に行うために、圧板読み取りの指示を発し(ステップS205)、この制御フローを終了する。
他方、圧板読み取りではないと判断した場合には、次のステップとしてADF読み取りであるか否かをチェックする(ステップS206)。このチェックは、原稿検知センサによって、ADFの原稿受けにおける原稿の有無を検知し、その結果により、原稿が存在すれば、ADF読み取りであると判断し、なければ、ADF読み取りではないと判断する。
ここで、ADF読み取りであると判断した場合には、ADF読み取りを行うために、ADF読み取りの指示を発し(ステップS207)、この制御フローを終了する。他方、ADF読み取りではないと判断した場合には(ステップS206-NO)、なにもせずにこの制御フローを終了する。
上記の動作に示すように、原稿のセット後にユーザ操作として必ず行うスタートキーの押下によって、圧板閉止を自動化したので、ユーザに負担をかけずに、原稿をセットする際の作業も予め設定された装置側の制御条件によって制約されずにユーザ主体で行うことが可能になる。また、圧板とADFの読み取り動作が競合する場合に、圧板読み取りを優先させるようにしたので、圧板読み取り時に必要な圧板閉止制御の流れで行われる動作として、ユーザに不具合を感じさせることを回避することが可能になる。
なお、上記した制御フロー(図5)では、本実施形態を特徴付ける圧板閉止時の動作を明示するために、フローの開始時に圧板15が開放状態にあることを前提にしたが、不使用時には、圧板閉とした状態で使用を待つようにする動作も可能であり、その場合には、圧板読み取り時に圧板を開放する必要がある。この開放の制御は、例えば、ユーザ操作により開放指示を可能にするキー入力、或いは公知の方法として存在する、ユーザの接近を検知するセンサ入力(上記特許文献1、参照)によって、開放制御を行うようにしても良い。また、上記では、圧板読み取り時の動作として説明したが、開放状態で使用を待つような状況が起き得る場合には、ADF読み取りのために閉止動作をする(或いは、使用をしない場合にも単に閉止をさせる)ことが考えられる。この場合にも、上記のフローに従って、圧板閉止だけを行うことを可能にする。
「実施形態3」
本実施形態は、ユーザ操作によるスタートキーの押下によって、圧板閉止を自動化する動作を伴う読み取り制御において、圧板読み取りとADF読み取りの競合の調整を可能とした制御に係わる他の実施形態を示す。
上記「実施形態2」では、圧板読み取りとADF読み取りの競合の調整を圧板読み取りを優先させることにより行うようにしたが、本実施形態では、競合が起きる原稿のセットが行われた場合(即ち、ADFの原稿受けと原稿台の圧板読取りガラスの両方に原稿がセットされた場合)に、ユーザが両方ともコピー動作の実行を求める場合も考えられるので、
このような場合に、ユーザの指示に従って優先させる読み取りモード定めて、その読み取り動作を優先的に実行し得るようにすることを意図するものである。
優先させる読み取りモードのユーザの指示は、操作部(図1の操作部105が対応)に備えられている既存の複写装置が備えた手段を用いて対応可能とする。即ち、図3に示す操作パネル30に設けたLCDタッチパネル31の表示画面をユーザの選択指示画面として画面への入力操作により指示する方法を用いる。
図6は、LCDタッチパネル31を用いて表示したユーザの選択画面の1例を示す。同図に示すように、選択指示画面39には、入力キーとして「圧板」と「ドキュメントフィーダ」を選択するためのキーを設け、キーへのユーザ操作により選択する読み取りモードの指示を行う。
よって、本実施形態では、操作パネル30に設けたプリントキー34の押下によって圧板15の閉止動作を行った後、ユーザ操作により選択された圧板又はADFの原稿読み取りモードの指示に従って、原稿読み取りから始まるコピー作成過程に必要な動作を実行可能とする。なお、圧板15の閉止動作については、上記「実施形態2」と変わりがないので、上記「実施形態2」の説明を参照することとする。
図7は、本実施形態における読み取り制御のフローチャートを示す。図7に示す制御フローを参照して、以下に圧板閉止を自動化する動作を伴う読み取り制御動作を説明する。
圧板読み取りを行う際には、原稿を人手によって原稿台の圧板読取りガラス12上に載置するので、ユーザは圧板15が開放状態となっている原稿台に原稿をセットし、その後、操作パネル30のプリントキー34を押下して、コピー(読み取り)動作を始動させる。他方、ADF読み取りを行う際には、原稿をADFの原稿受けに載せた後、操作パネル30のプリントキー34を押下して、コピー動作を始動させる。
制御システム(図1参照)のCPU101は、コピーの始動を指示するプリントキー34がユーザ操作によって押下されたか、否かをチェックする(ステップS301)。
プリントキー34の押下を確認した場合には、次に圧板15が開放状態にあるか否かを調べる(ステップS302)。圧板15が開放状態にあるか否かのステータス情報の取得は、例えば、ポジションセンサによる圧板15の開閉位置の検知等、従来から各種の開閉検知において用いられている手段を適用することにより実施できる。
ここで、圧板15が開放状態である場合には(ステップS302-YES)、CPU101はシステムコントローラ104に圧板15を閉止する制御指令を送り、圧板15の閉止動作を行わせ(ステップS303)、次のステップに移行する。他方、圧板15が閉止状態である場合には(ステップS302-NO)、なにもせずに次のステップに移行する。
次に、ADF読み取りであるか否かをチェックする(ステップS304)。このチェックは、原稿検知センサによって、ADFの原稿受けにおける原稿の有無を検知し、その結果により、原稿が存在すれば、ADF読み取りの動作を行う必要があると判断し、なければ、ADF読み取りは不要であると判断する。
ここで、ADF読み取りは不要であると判断した場合には、圧板読み取りの指示を発し(ステップS307)、この制御フローを終了する。
他方、ADF読み取り動作を行う必要があると判断した場合には(ステップS304-YES)、圧板読み取りと競合するので、優先させる読み取りモードを圧板又はADFのどちらを選ぶかをユーザ操作により定めるために、その選択画面(図6参照)を操作パネルのLCDタッチパネル31で画面表示する(ステップS305)。
次いで、優先させる読み取りモードとしてユーザ操作により選択された読み取りモードが「圧板」か「ADF」であるかをチェックする(ステップS306)。
優先させる読み取りモードをチェックした結果、「圧板」が選択されている場合には圧板読み取りの指示を発し(ステップS307)、他方、「ADF」が選択されている場合にはADF読み取りの指示を発し(ステップS308)、その後、この制御フローを終了する。
上記の動作に示すように、原稿のセット後にユーザ操作として必ず行うスタートキーの押下によって、圧板閉止を自動化したので、ユーザに負担をかけずに、原稿をセットする際の作業も予め設定された装置側の制御条件によって制約されずにユーザ主体で行うことが可能になる。また、圧板とADFの読み取り動作が競合する場合に、ユーザ操作により圧板/ADFの読み取りモードを選択して、選択された読み取りモードの動作を優先させるようにしたので、ユーザの思い通りの動作となって、想定外のADF読み取り動作になることを回避することが可能になる。
なお、上記した制御フロー(図7)では、本実施形態を特徴付ける圧板閉止時の動作を明示するために、フローの開始時に圧板が開放状態にあることを前提にしたが、不使用時には、圧板閉とした状態で使用を待つようにする動作も可能であり、その場合には、圧板読み取り時に圧板15を開放する必要がある。この開放の制御は、例えば、ユーザ操作により開放指示を可能にするキー入力、或いは公知の方法として存在する、ユーザの接近を検知するセンサ入力(上記特許文献1、参照)によって、開放制御を行うようにしても良い。
「実施形態4」
本実施形態は、圧板読み取りにおける圧板15の開放制御の実施形態を示す。
上記したように圧板読み取りを行う場合には、ユーザが原稿台11の圧板読取りガラス12上に原稿のセットを行うので、圧板15の開閉動作が必要になる。このとき、開閉駆動手段16によって圧板15を開閉することにより、人手で開閉操作をしなくてもすむので、誰でも容易に装置を使用できるようになる。上記「実施形態1」の閉止動作では、操作パネル30に設けたコピーの始動を指示するプリントキー34のユーザ操作に応じて圧板閉止を行うようにしたが、圧板読み取りの終了後、ユーザがセットした原稿を取り除くことができるように、圧板15を開放する動作は、原稿セット時のようにユーザのタイミングで行う必要が無く、ユーザを煩わしてキー操作を行うことなく直ちに開放動作をさせることが適当であると考えられる。
そこで、本実施形態では、読み取りが終了したタイミングで直ちに開閉駆動手段16を動作させて、開放動作を行うように制御する。この制御動作には、圧板読み取りの終了を知る必要があるが、このための手段を、圧板読み取りを行うスキャナの駆動制御において発生するステータス情報を取得する手段によって実施することが可能である。
図8は、本実施形態における圧板15の開放制御のフローチャートを示す。図8の制御フローを参照して、以下に圧板読み取りにおける圧板開放時の動作を説明する。
先ず、読み取り動作の進行中に、現行の読み取り動作が圧板読み取りであるか、否かをチェックする(ステップS401)。
このチェックの結果が、圧板読み取りである場合は(ステップS401-YES)、読み取り終了後に圧板読取りガラス12上に載せた原稿を取り除く必要がある。従って、読み取りの終了を確認し(ステップS402-YES)、読み取り終了の確認後、直ちに閉止状態にある圧板15の開放動作を行い(ステップS403)、この制御フローを終える。
他方、圧板読み取りであるか否かのチェックの結果が、圧板読み取りではない場合は(ステップS401-NO)、進行中の読み取りはADF読み取りである。ADF読み取りでは、圧板15が閉止状態にあるので、圧板読み取りとは違って読み取り終了後に開放動作を行う必要がないことから、圧板15の開閉動作は行わずに、この制御フローを終える。
上記動作に示すように、圧板読み取り後に必ず必要になる圧板開放を自動化することが可能になる。なお、上記した制御フローでは、本実施形態を特徴付ける圧板開放時の動作を明示するために、フローを開放状態で終了する例を示したが、不使用時には、圧板閉とした状態で使用を待つという方法が通常採用されるので、このための動作を行って終了させるようにしても良い。この場合には、本実施形態のフロー(図8)に従って、圧板読み取り終了後に自動で圧板開放を行い(ステップS403)、ユーザによって原稿台にセットした原稿が取り除かれた後、さらに処理すべき原稿の全てのコピーを終えた状況を確認して、圧板15を閉止する動作を追加する制御を行うことになる。この閉止制御は、例えば、ユーザ操作により開放指示を可能にするキー入力によって、或いは公知の方法として存在する、ユーザの接近を検知するセンサの検知信号によって(ユーザが複写装置から離れたことを検知可能である:上記特許文献1、参照)、閉止制御を行うようにしても良い。
「実施形態5」
本実施形態は、圧板読み取りにおける圧板15の開放制御に係わる他の実施形態を示す。
上記「実施形態4」では、圧板読み取り終了後に直ちに圧板15を開放する制御を行うようにしたが、本実施形態では、試しコピー機能(所望のコピーが得られるをチェックするために、1枚或いは1部のコピーを試行出力させる機能)が設定された場合に、読み取り終了後の圧板開放を不作動とすることにより、不要な開放動作を回避することを意図するものである。
即ち、試しコピーは、一度の試行によりコピーを中止するという結果に至る場合はまれで、現像濃度、記録用紙、編集処理といったコピー処理条件等を変えて試しコピー機能の利用を繰り返すことや、試行からそのまま実働時の動作に移行する場合が多いので、試しコピー機能の利用時に、読み取り終了後に直ちに圧板15を開放する制御を行うようにすると、不要な開放動作を行うことになってしまうことがあり、こうした動作を回避することができるように、試しコピーの設定を条件に、圧板読み取り終了後の圧板開放制御を不作動とするものである。
試しコピーの設定は、既存の複写装置が備えていると同様に、操作部(図1の操作部105が対応)に設けた操作手段を用いて行われる。即ち、図3に示す操作パネル30に設けた試しコピーボタン38をユーザが操作する入力キーとして、コピーボタン38への入力操作によって指示する方法を用いる。
よって、本実施形態では、操作パネル30に設けたコピーボタン38の押下によって設定された試しコピーモードの指示に従って、圧板読み取り終了後の圧板開放制御を不作動とする動作を実行可能とする。なお、圧板読み取り終了後の圧板開放動作自体については、上記「実施形態4」と変わりがないので、上記「実施形態4」の説明を参照することとする。
図9は、本実施形態における圧板15の開放制御のフローチャートを示す。図9の制御フローを参照して、以下に圧板読み取りにおける圧板開放時の動作を説明する。
先ず、読み取り動作の進行中に、現行の読み取り動作が圧板読み取りであるか、否かをチェックする(ステップS501)。
このチェックの結果が、圧板読み取りである場合は(ステップS501-YES)、読み取り終了後に圧板読取りガラス12上に載せた原稿を取り除く必要がある。従って、読み取りの終了を確認し(ステップS502-YES)、読み取り終了の確認後、通常(実働時)のコピー動作では直ちに閉止状態にある圧板15の開放動作を行う(ステップS504)。
ただし、この動作は、通常のコピー動作の場合に行い、「試しコピー」が設定されている場合には、不作動とするので、先ず「試しコピー」が設定されているか、否かをチェックし(ステップS503)、「試しコピー」設定時には、圧板15を開放しないで、この制御フローを終える。
他方、「試しコピー」が設定されていない場合には(ステップS503-NO)、終了した読み取りは試行ではなく実働時の圧板読み取りである。この場合には、圧板15を開放して原稿を取り除く必要があるので、圧板の開閉動作を行い(ステップS504)、この制御フローを終える。
上記動作に示すように、通常(実働時)の圧板読み取り後に必ず必要になる圧板開放を自動化するとともに、試しコピー動作を行う場合に起こり得る不要な圧板開放動作を回避することが可能になる。
なお、上記した制御フローでは、本実施形態を特徴付ける圧板開放時の動作を明示するために、通常(実働時)の圧板読み取りの制御フローを開放状態で終了する例を示したが、不使用時には、圧板閉とした状態で使用を待つという方法が通常採用されるので、このための動作を行って終了させるようにしても良い。この場合には、本実施形態のフロー(図9)に従って、圧板読み取り終了後に自動で圧板開放を行い(ステップS504)、ユーザによって原稿台にセットした原稿が取り除かれた後、さらに処理すべき原稿の全てのコピーを終えた状況を確認して、圧板15を閉止する動作を追加する制御を行うことになる。この閉止制御は、例えば、ユーザ操作により開放指示を可能にするキー入力によって、或いは公知の方法として存在する、ユーザの接近を検知するセンサの検知信号によって(ユーザが複写装置から離れたことを検知可能である:上記特許文献1、参照)、閉止制御を行うようにしても良い。
本発明を適用した複写装置の制御システムの1例を示す。 本発明を適用した複写装置の原稿読み取り部の原稿台を上から見た概略図を示す。 本発明を適用した複写装置の操作部における操作パネルを示す。 圧板の閉止制御(実施形態1)のフローチャートを示す。 圧板閉止動作を伴う読み取り制御(実施形態2)のフローチャートを示す。 優先させる読み取りモードの選択画面の1例を示す。 圧板閉止動作を伴う読み取り制御のフローチャート(実施形態3)を示す。 圧板の開放制御(実施形態4)のフローチャートを示す。 圧板の開放制御(実施形態5)のフローチャートを示す。
符号の説明
10・・原稿読み取り部、 11・・原稿台、
12・・圧板読取りガラス12、 13・・ADF読取りガラス、
15・・圧板、 16・・開閉駆動手段、
30・・操作パネル、 31・・LCDタッチパネル、
34・・プリントキー、 38・・試しコピーボタン、
101・・CPU、 104・・システムコントローラ、
105・・操作部、 106・・読み取り部、
111・・ADF(Automatic Document Feeder)、
112・・圧板部。

Claims (4)

  1. み取り位置に原稿を閉止する圧板、該圧板を閉止位置と開放位置の間で移動可能とする圧板開閉機構、該圧板開閉機構を駆動する駆動手段、該駆動手段の動作を制御する圧板開閉制御手段、前記圧板に一体装備したドキュメントフィーダ、前記圧板によって閉止される原稿と前記ドキュメントフィーダによって搬送される原稿とに共用する原稿画像の変換手段、前記圧板によって閉止された原稿の有無を検知する第1の原稿検知手段、前記ドキュメントフィーダにセットされた原稿の有無を検知する第2の原稿検知手段及び前記第1及び第2の原稿検知手段による原稿の検知に応じて原稿読み取り動作を制御する読み取り制御手段を備えた原稿読み取り装置と、
    入力操作により前記原稿読み取り装置を用いる処理の始動を指令する指令入力手段と、
    を有する画像処理装置であって、
    前記圧板開閉制御手段は、前記指令入力手段からの始動指令に応じて開放状態にある圧板の閉止動作を行わせるとともに、
    前記読み取り制御手段は、前記指令入力手段からの始動指令時に前記第1の原稿検知手段と第2の原稿検知手段の双方によって原稿が検知された場合、圧板によって閉止された原稿の読み取り動作を優先させる原稿読み取り動作を行わせる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載された画像処理装置において、
    前記圧板開閉制御手段は、圧板によって閉止された原稿の読み取り動作の終了後に閉止状態にある圧板の開放動作を行わせることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項に記載された画像処理装置において、
    試行モードでコピー動作を行うモード設定手段を備え、
    前記圧板開閉制御手段は、試行モードの設定時に、圧板によって閉止された原稿の読み取り動作の終了後に閉止状態にある圧板の開放動作を不作動とすることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、
    入力操作により閉止状態にある圧板の開放動作を指令する開放指令入力手段及びユーザの接近を検知するユーザ検知手段を備え、
    前記圧板開閉制御手段は、待機状態で圧板を閉止させ、この状態で閉止されている圧板を、開放指令入力手段による指令入力、前記ユーザ検知手段によるユーザの接近検知のいずれかに応じて開放させることを特徴とする画像処理装置。
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