JP4381227B2 - 光学式タッチパネル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば給湯器のリモコン装置として使用され、タッチ操作を光学的に検知する光学式タッチパネル装置に関する。
一般家庭で浴槽への湯張りや蛇口への給湯に使用される給湯器は、台所及び浴室内にそれぞれ設置されたリモコン装置から、給湯に関する各種操作ができるようになっている。例えば、特許文献1に記載された従来のリモコン装置は、ケースに設けられた押しボタン式の操作スイッチの他、操作項目を視覚的に表示したGUI(グラフィカルユーザインタフェース)画面を備えており、当該画面は、透明なタッチセンサパネルで覆われている。画面上の選択したい項目を指で押すと、タッチセンサパネルによってどの項目が押されたかが検知され、画面全体が、当該項目に対応した別の画面に切り替わる。
上記タッチセンサパネルは、微小なスペーサを介して一方の樹脂製の透明フィルムと他方のガラス板とを重ね合わせ、その隙間内の対向面に電極を配置したものである。浴室内で使用するリモコン装置は当然に防水処理が必要であり、また、台所で使用するリモコン装置の場合も、設置場所によっては水がかかったり、濡れた手で操作する場合もあるので、やはり防水処理が必要である。従って、タッチセンサパネルに水が入らないように、防水性の接着シートで覆ったり、コーキング等の防水処理が施される。しかしながら、とりわけ浴室内のリモコン装置は頻繁かつ大量に水や石けんの泡等を浴びるため、透明フィルムが熱的な膨張・伸縮作用により経年劣化を起こし、形状変形により電極間が導通又は非道通の状態のままに保持されることがある。また、防水部分より水が浸入する場合もある。
そこで、上記のような電気的タッチセンサに代えて、例えば特許文献2に記載された光学式タッチパネルを使用することが考えられる。光学式タッチパネルを採用すれば、タッチ操作は光学的な事象(遮光)に基づいて検知されるので、タッチ操作に係る部分を電子回路部分と完全に隔離して、長期にわたって劣化しにくい防水処理構造とすることができる。
特開平9−319492号公報(第4〜5頁、図3〜15) 特公平6−12512号公報(第3図)
しかしながら、光学式タッチパネルが、浴室内のように水や石けんの泡等がかかる場所で使用された場合、タッチ操作する表面部分に付着した水滴や泡が発光素子から受光素子への光(赤外線)の到達を妨げることがある。その結果、一部の受光素子の受光量が低下し、タッチ操作と誤検知する場合があった。
かかる問題点に鑑み、本発明は、水滴や泡等の付着のような、タッチ操作とは異なる事象を、真のタッチ操作と識別して、誤検知を防止することのできる光学式タッチパネル装置を提供することを目的とする。
本発明の光学式タッチパネル装置は、複数対の発光素子及び受光素子の光路を縦横に交差配置して成る検知部と、各対の発光素子及び受光素子を順次動作させることにより前記光路における遮光物の有無を受光量の大小に基づいて判定するとともに、一旦遮光物ありと判定したとき、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように一時的に設定変更して遮光物の有無を判定する制御部とを備え、前記制御部は、前記設定変更後に、遮光物なしと判定したとき、その後、受光量が所定のレベルまで増加したことをもって設定を段階的に所定量まで低下させて元に戻すようにしたものである。
上記のように構成された光学式タッチパネル装置においては、制御部が、一旦遮光物ありと判定したとき、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように一時的に設定変更して遮光物の有無を判定することにより、光路上に水滴や泡等があっても受光量を確保し易くすることができる。従って、タッチ操作の場合は受光量を確保できず、水滴や泡等の場合は遮光物なしと判定する受光量を確保することができるように設定変更することで、タッチ操作とは異なる事象を、真のタッチ操作と識別することができる。
さらに、当該光学式タッチパネル装置では、水滴や泡等が消失することによって受光量が所定のレベルに達したことを確認してから設定が段階的に所定量まで低下し、元に戻される。従って、水滴や泡等が消失しないうちに設定変更を復帰させて、その結果、同じ処理が繰り返される、という無駄な動作を排除することができる。また、元の適正な発光量に戻すことにより、無駄な電力の消費を排除することができる。
また、上記光学式タッチパネル装置において、設定変更とは、発光素子の発光量を増加させるか又は受光素子の受光感度を向上させることであってもよい。
この場合、設定変更前の通常の状態では消費電力を抑制することができる。特に、発光量を増加させる場合には、増加させた場合に比して通常は消費電力を抑制することができる。
また、上記光学式タッチパネル装置において、制御部は、発光素子の発光量を所定のレベルまで増加させた状態又は受光素子の受光感度を所定のレベルまで向上させた状態で遮光物ありと判定したとき、タッチありの出力を行ってもよい。
この場合、当該レベルに達するまで「遮光物あり」とされ続けた真のタッチ操作のみが、タッチありの出力の対象となり、当該レベルに達するまでに「遮光物なし」となる水滴や泡等をタッチ操作と識別して、確実に誤検知を防止することができる。
また、本発明の光学式タッチパネル装置複数対の発光素子及び受光素子の光路を縦横に交差配置して成る検知部と、各対の発光素子及び受光素子を順次動作させることにより前記光路における遮光物の有無を受光量の大小に基づいて判定するとともに、一旦遮光物ありと判定したとき、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように、かつ、段階的に漸次増加して所定のレベルまで大きくなるように一時的に設定変更し、各段階ごとに遮光物の有無を判定する制御部とを備え、前記制御部は、前記所定のレベルに到達しない段階で遮光物なしと判定したときは、その段階でタッチなしとして扱うものであってもよい
本発明の光学式タッチパネル装置によれば、一旦遮光物ありと判定したとき、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように一時的に設定変更して遮光物の有無を判定することにより、光路上に水滴や泡等があっても受光量を確保し易くすることができる。従って、タッチ操作の場合は受光量を確保できず、水滴や泡等の場合は遮光物なしと判定する受光量を確保することができるように設定変更することで、タッチ操作とは異なる事象を、真のタッチ操作と識別することができる。すなわち、水滴や泡等がかかる場所で当該光学式タッチパネル装置を使用した場合、水滴や泡等の付着をタッチ操作と誤検知することを、防止することができる。
図1は、給湯器とそのリモコン装置との概略接続図である。当該リモコン装置は、本発明の一実施形態による光学式タッチパネル装置を使用したものである。図において、給湯器(本体)1は、内部に制御部11及び通信インタフェース部12を備えている。台所及び浴室にそれぞれ設置される台所リモコン装置2及び風呂リモコン装置3も通信インタフェース部21及び31を備えており、給湯器1の通信インタフェース部12とケーブル4で接続されている。
また、図1において、台所リモコン装置2は、上記通信インタフェース部21と、これと接続された制御部22と、制御部22に接続された入出力部23、検知部24及び表示部25とを備えている。入出力部23は、スイッチ、ランプ等であり、検知部24は光学式タッチパネル装置の光学系部分である。表示部25には、給湯器1の操作及び状態表示に関するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を構成する表示データが制御部22から転送され、これが液晶ディスプレイに表示される。制御部22は、通信インタフェース部21,12を介して給湯器1の制御部11(図1)と通信を行っている。光学式タッチパネル装置26は、制御部22及び検知部24によって構成されている。
一方、風呂リモコン装置3は、台所リモコン装置2の各部と同様の機能を備えた通信インタフェース部31、制御部32、入出力部33、検知部34及び表示部35を備え、制御部32と検知部34とによって光学式タッチパネル装置36を構成している。
台所リモコン装置2と風呂リモコン装置3とはそれぞれ、台所及び浴室から必要とされる給湯器1の操作や状態表示に関する機能を備えており、両者は同一物ではないが、基本的には概ね同様の機能を備えている。以下、両リモコン装置を代表して、風呂リモコン装置3について、詳細に説明する。
図2は、風呂リモコン装置3の外観を示す正面図である。図において風呂リモコン装置3の中央部には上記表示部35が設けられ、その外側には、LEDランプ付きの運転入切スイッチ331の他、例えば、風呂自動スイッチ332、追い焚きスイッチ333、通話スイッチ334並びに、マイクロフォン(図示せず。)及びスピーカ335が設けられている。
図3は、表示部35の周囲に設けられている光学式タッチパネル装置36の検知部34の構成を示す概略図である。図示のように、横方向及び縦方向に、複数対の発光素子D(赤外線LED)及び受光素子T(フォトトランジスタ)が配置され、これらの光路が表示部35上で交差し、交差点がマトリックス状に存在する。なお、実際には図示しているよりも多数の素子(例えば5〜8mm程度の間隔で数十個)が配置され、交差点の数も多い。また、発光・受光は各対ごとの走査(例えば10〜数10m秒/1走査で、全対の走査が完了する。)によって行われる。このような光学式タッチパネル装置では、例えば、図示の位置を指先で押すと、その位置で交差する縦横の光路が遮られ、当該光路上の受光素子Tが受光できない状態、すなわち遮光となり、遮光された受光素子Tから押された座標位置を特定することができる。このようにして、表示部35上のどの位置が押されたかを示す操作入力を得ることができる。
図4は、光学式タッチパネル装置36の電子回路図である。図において、発光素子は、D1〜Dnまでn個(縦横の合計)設けられ、これらと対を成す受光素子は、T1〜Tnまでn個設けられている。従って、n対の発光・受光素子が存在する。各発光素子D1〜Dnにはそれぞれ、スイッチングデバイスSd1〜Sdnが直列に接続され、それらをn個の並列体にしたものと、m個の抵抗R1〜RmにそれぞれスイッチングデバイスSr1〜Srmを直列接続したものの並列体である発光量制限回路326とが、電源Vccと接地電位間に直列に挿入されている。他方、各受光素子T1〜Tnにはそれぞれ、スイッチングデバイスSt1〜Stnが直列に接続され、それらをn個の並列体にとしたものと、抵抗Reとが、電源Vccと接地電位間に直列に挿入されている。
また、抵抗Reの非接地側端部に、増幅器321が接続されている。増幅器321の出力はA/Dコンバータ322によりディジタル信号に変換された後、CPU323に入力される。CPU323には、メモリ325が接続されている。また、CPU323は、インタフェース回路324を介して、上記各スイッチングデバイスSd1〜Sdn、St1〜Stn及びSr1〜Srmを開閉する。抵抗R1〜Rmは互いに異なる抵抗値に設定されており、どのスイッチングデバイスSr1〜Srmを閉じるかによって、発光量制限回路326全体としての抵抗値を多段階に設定することができる。具体的には、例えば発光素子D1〜Dnのうちの1つに流す電流が10mA〜40mAの範囲でm段階に変化させることができようになっている。
発光素子D1〜Dnの発光量は、電流にほぼ比例するので、抵抗値を制御することにより電流を制御し、これによって発光量を制御することができる。CPU323は、スイッチングデバイスSd1〜Sdnがオンとなるタイミングと同期させて、スイッチングデバイスSr1〜Srmを閉じることができる。また、CPU 323及びメモリ325は、発光素子D1〜Dnについて、それらの発光量すなわち抵抗値の設定を、個別に記憶しており、すべての発光素子に同じ発光量を与えることもできるし、特定の発光素子にだけ異なる発光量を与えることもできる。
スイッチングデバイスSd1〜Sdn及びSt1〜Stnは、CPU323からの指令により、順にそれぞれ1つずつ一定時間オン状態とされる。これにより、発光素子D1〜Dn及び受光素子T1〜Tnのn対の発光・受光素子は、図3の縦横のどちらか一方から順に走査され、その後、他方に走査される。受光素子T1〜Tnの出力電流は、抵抗Reにより電圧に変換され、増幅器321で一定の増幅を受ける。この増幅器321の出力電圧を、受光素子T1〜Tnの「受光量」とする。増幅器321の出力電圧はA/Dコンバータ322でディジタル信号に変換された後、CPU323に入力される。n個の受光素子T1〜Tnの受光量は、メモリ325に順次、記憶される。
次に、受光量に基づくタッチ操作の検知処理について図5のフローチャートを参照して説明する。まず最初に、遮光物が何もない状態であるとする。この状態において、処理が開始されると、制御部32(CPU323)は、発光素子D1〜Dnの発光量を通常のレベルに設定し(ステップS1)、発光素子D1〜Dn及び受光素子T1〜Tnの各ペアを順次オンにすることにより走査を行わせる(ステップS2)。なお、通常のレベルとは、具体的には、発光量制限回路326の抵抗値が所定値(例えば最大)となるようにスイッチングデバイスSr1〜Srmを閉路することである。通常の抵抗値をなるべく大きくして発光量を制限することにより、発光素子D1〜Dnの電力消費を抑制することができる。
続いて、制御部32は、走査の結果、遮光物があるか否かを判断する(ステップS3)。具体的には、受光量が所定のレベルA以下であれば遮光物あり、と判断し、レベルAを超えれば遮光物なし、と判断する。ここでは、前述の条件により、遮光物なし、と判断し、制御部32はステップS4に進む。ここで、制御部32は、「再走査」のフラグがオンであるか否かを判断する。このフラグの初期設定はオフであり、従って制御部32は発光量を通常のレベルに維持し(ステップS5)、「タッチなし」の出力を行って(ステップS6)、ステップS2に戻る。タッチなしの出力の場合、表示部35(図2)の表示は、初期のディフォルト画面のままであり、変化しない。以下、遮光物が現れるまで、上記の処理が繰り返される。
次に、指でタッチ操作を行った場合について説明する。この場合、ステップS3における判断がイエスとなり、制御部32は、発光量が所定のレベルであるか否かを判断する(ステップS7)。ここで判断の対象となるのは全ての発光素子の発光量ではなく、遮光となった受光素子に対応する発光素子の発光量である。遮光物が現れるまでの発光量は前述のように低いレベルに設定されており、ここでいう所定のレベルには達していない。従って、制御部32はステップS8に進んで再走査フラグをオンに設定し、遮光となった受光素子に対応する発光素子の発光量を、例えば1段階増加させる(ステップS9)。こうして、指によって光路を遮られた発光素子の発光量が増加し、その状態で再び走査が行われる(ステップS2)。
再走査の結果は、タッチ操作中のため、依然として遮光物あり、であり、ステップS7からS8,S9が実行され、発光量がさらに増加する。そして、増加した発光量でさらに走査が行われる。このような処理が繰り返されているうちに、発光量が所定のレベルに達し(ステップS7)、制御部32は、再走査フラグをオフにして(ステップS10)、タッチありの出力を行う(ステップS11)。この出力は、タッチ操作された座標の情報に基づいて操作内容が判断され、当該操作に対応した新しい表示データが表示部35に転送される。その後、タッチ操作している間、制御部32はステップS2,S3,S7,S10,S11を繰り返し、指が離れた時点で、ステップS3からステップS4に進む。
ステップS4で、再走査フラグはオフであり、従って、制御部32は、ステップS5において発光量を通常のレベルに戻し、タッチなしの出力を行う(ステップS6)。その後、ステップS2に戻り、走査が繰り返される。このように、タッチ操作が行われた後は、通常の待機状態に戻して発光量を通常のレベルに戻す。
次に、水滴、石けんの泡等、タッチ操作ではないが、若干の遮光性を有する物体が付着した場合について、水滴を代表例として説明する。図6は、検知部34上に水滴Wが付着した状態を示す図である。水滴Wにより遮光された受光素子は、受光量が低下する。この場合、タッチ操作の場合と同様に、まず、ステップS3における判断がイエスとなり、制御部32は、発光量が所定のレベルであるか否かを判断する(ステップS7)。ここで判断の対象となるのは、遮光となった受光素子に対応する発光素子の発光量である。遮光物が現れるまでの発光量は前述のように低いレベルに設定されており、ここでいう所定のレベルには達していない。従って、制御部32はステップS8に進んで再走査フラグをオンに設定し、遮光となった受光素子に対応する発光素子の発光量を、例えば1段階増加させる(ステップS9)。こうして、水滴Wによって光路を遮られた発光素子の発光量が増加し、その状態で再び走査が行われる(ステップS2)。
発光量を1段階上げても依然として遮光物あり、と判断されれば、ステップS2,S3,S7,S8,S9が繰り返され、発光量が漸次増加してゆく。通常、水滴であれば、この繰り返し処理の途中で、光が水滴Wを通過して受光素子に届き(図7参照。)、遮光物なし、の判断に転じる(そうなるように光量の段階が設定されている。)。言い換えれば、発光量が所定のレベルに達するまで待つステップS7の存在により、当該レベルに達するまで「遮光物あり」とされ続けた真のタッチ操作のみが、タッチありの出力の対象となり、当該レベルに達するまでに「遮光物なし」となる水滴や泡等をタッチ操作と識別して、確実に誤検知を防止することができる。
ステップS3において遮光物なしの場合、制御部32はステップS4に進み、再走査フラグをチェックする。ここで、再走査フラグはオンであるので、制御部32はステップS12に進み、受光量がほぼ飽和に相当するレベルB(B>A)以上であるか否かを判断する。
受光量がレベルB以上となるのは、水滴が流れる、乾く、等の理由により遮光原因が消失した場合である。レベルB以上でない場合、制御部32は、タッチなしの出力(ステップS6)を行い、ステップS2からS3,S4を経てS12のノーを繰り返し、レベルB以上に達すると、ステップS13に進む。このようにして、レベルBに到達するのを待つことにより、遮光物なしと判断して発光量を直ちに通常に戻したら再び遮光物あり、と判断されて無駄な処理が繰り返されるのを防止することができる。
次に、制御部32は、ステップS13において発光量が通常のレベルであるか否かを判断し、通常のレベルでなければ、ステップS14を実行し、発光量を低減する(段階的に所定量まで低下させ、通常のレベルに戻す。)。そして、タッチなしの出力が行われ、ステップS2に戻る。こうして、水滴Wをタッチ操作と誤ることなく、正確に、タッチなしの判断を下すことができる。
次に、水滴等の付着とタッチ操作とが同時に起こった場合について説明する。この場合、タッチありの出力が行われるまでは、前述のタッチ操作の場合と同様である。その後、指が離れた時点で、ステップS3からステップS4に進む。ここで、再走査フラグはオフであるので、制御部32は発光量を通常に戻し(ステップS5)、タッチなしの出力を行う(ステップS6)。発光量が通常に戻ると、今度は水滴により遮光物あり、と判断し、上述の水滴等の場合の処理が行われ、最終的にタッチなしの出力が行われる。
図8は、光学式タッチパネル装置36の電子回路の他の構成例である。図4との違いは、発光量制限回路326の代わりに定電流回路328を設け、これを、D/Aコンバータ327を介してCPU323により制御するようにした点である。この場合、CPU323は、一旦遮光された受光素子に対応する発光素子に対して次に流れる電流を増加させる指示を定電流回路328に出力することにより、上記と同様の発光量増加の制御を行うことができる。発光量の調整の汎用性に関しては、このように定電流回路を用いる方が便利である。
図10は、水滴等をタッチ操作と識別する上記の考え方を受光量のグラフで示したものであり、(a)に示すように、遮光物なしのときは、受光量はレベルA(閾値)を超えており、遮光物なしと判断される。一方、タッチ操作したときは、受光量はレベルAを十分に下回り、遮光物ありと判断される。さらに、水滴等の場合は、通常の発光量ではレベルAを下回り、遮光物あり、と判断される。次に、発光量を十分に増加させると、(b)に示すように、水滴の場合には受光量がレベルAを超え、遮光物なし、と判断される。なお、実際に遮光物なしの場合、受光量は飽和してレベルBに達する。
なお、上記実施形態では、水滴等を、発光量の増加により、タッチ操作と識別するようにしたが、発光量を増加させる代わりに、図9に示すようにCPU323からD/Aコンバータ329を介して増幅器321(例えば電子ボリウムで操作されるアンプ)の増幅率を特定の受光素子に関して増加させれば、実質的に受光感度を向上させることができるので、発光量増加の場合と同様に、タッチ操作と水滴等付着との識別を行うことができる。この場合、上述の、発光素子の発光量の増加が、受光素子の受光感度の向上、とほぼ同じ意味をもち、フローチャートは、図5のフローチャートにおける「発光量」の文言を「受光感度」に置き換えたものとなる。なお、発光素子D1〜Dnの電流制限抵抗Riは固定抵抗でもよい。また、必要なときにのみ受光感度を向上させ、通常は受光感度を低く設定することにより、消費電力を抑制することができる。
さらにまた、図10の(a)における閾値のレベルAを、(c)におけるレベルC(<A)に変化(低下)させることによっても、同様に、識別を行うことができる。すなわち、レベルCではタッチ操作により遮光となるが、水滴では遮光とはならない。
要するに、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように一時的に設定変更して遮光物の有無を判定すればよい。
また、上記実施形態では、一旦遮光と判定された光路の発光素子のみの発光量を増大させるようにしたが、複数の互いに離れた箇所で遮光物を検知したり、水滴等が垂れ落ちている等の場合には、すべての発光素子の発光量を一斉に増加させて再走査を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態の光学式タッチパネル装置は、給湯器のリモコン装置に限らず、タッチ操作との識別が必要となる水滴等がかかる可能性のある場所で用いられる機器、例えば浴室内で使用するテレビや通信機器(光学式タッチパネルを用いているもの)の他、屋外では自動販売機等にも使用することができる。
また、上記実施形態では真のタッチ操作とは異なる事象として水滴や泡について述べたが、一時的に付着したほこりやごみ(ある程度光を透過するもの)に対しても、同様に誤検知を防止することができる。
給湯器とそのリモコン装置との概略接続図である。 風呂リモコン装置の外観を示す正面図である。 光学式タッチパネル装置の検知部の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態による光学式タッチパネル装置の電子回路図である。 制御部によって行われる、上記光学式タッチパネル装置の処理に関するフローチャートである。 光学式タッチパネル装置の検知部上に水滴が付着した状態を示す図である。 図6の状態から、発光量を増大させた状態を示す図である。 光学式タッチパネル装置の電子回路の他の例を示す図である。 光学式タッチパネル装置の電子回路のさらに他の例を示す図である。 水滴等とタッチ操作とを受光量によって識別する考え方を示す図である。
符号の説明
32 制御部
34 検知部
36 光学式タッチパネル装置
D(D1〜Dn) 発光素子
T(T1〜Tn) 受光素子

Claims (4)

  1. 複数対の発光素子及び受光素子の光路を縦横に交差配置して成る検知部と、
    各対の発光素子及び受光素子を順次動作させることにより前記光路における遮光物の有無を受光量の大小に基づいて判定するとともに、一旦遮光物ありと判定したとき、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように一時的に設定変更して遮光物の有無を判定する制御部とを備え
    前記制御部は、前記設定変更後に、遮光物なしと判定したとき、その後、受光量が所定のレベルまで増加したことをもって設定を段階的に所定量まで低下させて元に戻すことを特徴とする光学式タッチパネル装置。
  2. 前記設定変更とは、前記発光素子の発光量を増加させるか又は前記受光素子の受光感度を向上させることである請求項1記載の光学式タッチパネル装置。
  3. 前記制御部は、前記発光素子の発光量を所定のレベルまで増加させた状態又は前記受光素子の受光感度を所定のレベルまで向上させた状態で遮光物ありと判定したとき、タッチありの出力を行う請求項1記載の光学式タッチパネル装置。
  4. 複数対の発光素子及び受光素子の光路を縦横に交差配置して成る検知部と、
    各対の発光素子及び受光素子を順次動作させることにより前記光路における遮光物の有無を受光量の大小に基づいて判定するとともに、一旦遮光物ありと判定したとき、遮光物ありと判定する基準に対して受光量が相対的に大きくなるように、かつ、段階的に漸次増加して所定のレベルまで大きくなるように一時的に設定変更し、各段階ごとに遮光物の有無を判定する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記所定のレベルに到達しない段階で遮光物なしと判定したときは、その段階でタッチなしとして扱うことを特徴とする光学式タッチパネル装置。
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