JP4379870B2 - 膜厚測定方法および膜厚測定装置 - Google Patents

膜厚測定方法および膜厚測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板上に形成された薄膜の厚さを測定する技術に関する。
近年、半導体製品の回路パターンのスケーリングに基づく微細化に伴い半導体製造工程において半導体基板(以下、「基板」という。)上に形成される膜の厚さが非常に薄くなってきており、将来的には、例えば65nmのテクノロジノードの長さ(いわゆる、ノード長)に対してゲート絶縁膜の酸化シリコン(SiO)換算膜厚は1nm以下となることが予想されている。
一方、基板のクリーンルーム内における大気暴露や基板ケース内での保管により、膜厚の光学的な測定値が増加する現象が知られている。この現象は、プラスチック材料等からの放出ガスに起因する有機物が基板の表面に付着するために生じると考えられており、例えば、膜厚9.2nmのシリコン酸化膜が形成された基板(p型シリコン(Si)基板)を基板ケース内で10日間保管すると、膜厚の測定値が約0.2nm増加することが確認されている。したがって、更なる薄膜化が進められた場合には、有機物による測定値の増加が半導体製造工程におけるプロセス管理に大きな影響を与えてしまう。なお、基板を保管するケースに放出ガスの少ない材料を用いたり、ケミカルフィルタを設けることにより有機物の付着を抑制することも考えられるが、放出ガスを完全に無くすことは困難である。
そこで、基板上の膜の厚さを精度よく測定するために、膜厚測定の前に基板を加熱して付着した有機物を除去する手法が提案されている。例えば、特許文献1では、加熱用チャンバにて加熱することにより有機物が除去された基板を、加熱用チャンバとは熱的に分離された冷却用チャンバにて冷却し、その後、基板上の膜の厚さを測定する手法が開示されている。また、特許文献2では基板の加熱前後における膜厚の測定値の差を補正値として求めておき、他の基板の測定の際に、加熱処理を行うことなく測定値から補正値を減算した値を真の膜の厚さとみなす手法が開示されている。しかしながら、非特許文献1に示されるように、基板を加熱する処理では有機物を完全に除去することができないことも確認されている。なお、紫外線やオゾンを利用して有機物を除去する手法も知られているが、基板に形成された膜を劣化させる恐れがある。
米国特許第6,261,853号明細書 米国特許第6,519,045号明細書 A・ダネル(A.Danel),外4名,「急速光表面処理を用いたシリコン基板上の有機汚染物のドライ・クリーニング(Dry Cleaning of Organic Contamination on Silicon Wafers Using Rapid Optical Surface Treatment)」,(スイス),サイテック・パブリケーションズ(Scitec Publications),ソリッド・ステート・フィノメナ(Solid State Phenomena),第76−77巻(Vols.76-77),2001年, p.59−62
非特許文献1に記載された事実から、特許文献1の手法のように加熱後の基板上の膜の厚さを測定するのみでは、残存する有機物の影響により膜の厚さを精度よく測定することができないといえる。特許文献2の手法においても、加熱後に残存する有機物の影響が補正値に加味されておらず、さらに、基板内の位置によって有機物の付着量が異なることや、同一の基板ケース内に保管される基板間でも有機物の付着量が異なることも確認されているため、基板上の膜の厚さを正確に求めることはできない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板上に形成された膜の厚さを精度よく測定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚測定方法であって、基板上に薄膜を形成した直後に取得される膜厚を真の膜厚として、前記基板に付着した有機物の除去処理による膜厚の測定値の減少量と、前記除去処理の前または後に付着している有機物に起因する前記真の膜厚と測定値との差である有機物付着量との関係を示す補正用データを準備する工程と、有機物の除去処理前の基板の膜厚の第1測定値を取得する第1膜厚測定工程と、前記基板に前記除去処理を施す工程と、前記除去処理後の前記基板の膜厚の第2測定値を取得する第2膜厚測定工程と、前記第1測定値と前記第2測定値との差および前記補正用データに基づいて、前記除去処理の前または後の有機物付着量を求める工程と、前記第1測定値および前記除去処理の前の有機物付着量、または、前記第2測定値および前記除去処理の後の有機物付着量に基づいて前記基板上に形成された薄膜の厚さを求める工程とを備え、前記補正用データを準備する工程、および、前記除去処理を施す工程における前記除去処理が、一定の温度にて一定の時間だけ基板を加熱するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の膜厚測定方法であって、前記補正用データにおいて、前記減少量と前記有機物付着量との関係が線形である。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の膜厚測定方法であって、前記除去処理を施す工程と前記第2膜厚測定工程との間に、前記基板を冷却する工程をさらに備える。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の膜厚測定方法であって、前記除去処理を施す工程の後、一定時間経過時に前記第2膜厚測定工程が行われる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の膜厚測定方法であって、前記第1膜厚測定工程および前記第2膜厚測定工程において、前記基板からの光を用いて前記薄膜の厚さが測定される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の膜厚測定方法であって、前記第1膜厚測定工程および前記第2膜厚測定工程において、エリプソメータを用いて前記薄膜の厚さが測定される。
請求項に記載の発明は、基板上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚測定装置であって、一定の温度にて一定の時間だけ基板を加熱することにより、前記基板に付着した有機物の除去を行う有機物除去部と、前記有機物除去部による除去処理前の基板の膜厚の第1測定値を取得するとともに、前記除去処理後の前記基板の膜厚の第2測定値を取得する膜厚測定部と、基板上に薄膜を形成した直後に取得される膜厚を真の膜厚として、前記基板に付着した有機物の除去処理による膜厚の測定値の減少量と、前記除去処理の前または後に付着している有機物に起因する前記真の膜厚と測定値との差である有機物付着量との関係を示す補正用データを記憶する記憶部と、前記第1測定値、前記第2測定値および前記補正用データを用いて基板上に形成された薄膜の厚さを求める膜厚算出部とを備える。
請求項1ないしの発明では、基板上に形成された薄膜の厚さを精度よく求めることができる。
また、請求項2の発明では、有機物付着量を容易に求めることができる。
また、請求項の発明では、薄膜の厚さを速やかに求めることができる。
また、請求項の発明では、薄膜の厚さをさらに精度よく求めることができる。
図1は本発明の一の実施の形態に係る膜厚測定装置1を示す正面図である。図1に示すように膜厚測定装置1の本体部2には基板に付着した有機物を除去する有機物除去部3が取り付けられ、本体部2の下部には膜厚測定装置1の全体制御を担う制御ユニット4が設けられる。膜厚測定装置1では、有機物除去部3により基板に付着した有機物が除去された後、本体部2の構成により基板上に形成された薄膜(例えば、酸化膜)の厚さが測定される。以下、本体部2および有機物除去部3について詳述する。
図2は膜厚測定装置1の内部構成を示す図である。なお、図2では有機物除去部3の後述するチャンバ本体31の断面の平行斜線の図示を省略している。
本体部2に設けられた定盤201上には、基板9を保持するステージ部21、および、ステージ部21を図2中のX方向およびY方向に移動するステージ移動機構22が設けられる。また、定盤201上にはステージ移動機構22を跨ぐようにしてフレーム202が固定され、フレーム202には基板9上に偏光した光(以下、「偏光光」という。)を照射して基板9からの反射光の偏光状態を取得するエリプソメータ23、および、基板9に照明光を照射して基板9からの反射光の分光強度を取得する光干渉ユニット24が取り付けられる。
ステージ部21は、基板9を保持する円板状の基板保持部211、および、基板保持部211を回動するステージ回動機構(図示省略)を有し、基板保持部211の表面には基板9の吸引吸着に利用される溝212が形成される。ステージ部21において基板保持部211の外側には基板9を図2中のZ方向に移動する複数のリフトピン213が設けられる。ステージ移動機構22はそれぞれがモータを有するX方向移動機構221およびY方向移動機構222を有し、ステージ移動機構22によりステージ部21上の基板9がエリプソメータ23および光干渉ユニット24に対して移動する。
エリプソメータ23は、偏光光を基板9に向けて出射する光源ユニット231、および、基板9からの反射光を受光して反射光の偏光状態を取得する受光ユニット232を有する。光源ユニット231は光ビームを出射する半導体レーザ(LD)、および、偏光素子であるポーラライザを有し、半導体レーザからの光ビームはポーラライザにより偏光されて偏光光が基板9上に照射される。受光ユニット232は偏光素子であるアナライザを有し、アナライザは光軸に平行な軸を中心として回転する。偏光光の基板9からの反射光は回転するアナライザへと導かれ、透過した光がフォトダイオードにて受光される。エリプソメータ23ではフォトダイオードの出力がアナライザの回転角に対応付けられることにより反射光の偏光状態が取得され、制御ユニット4へと出力される。なお、エリプソメータ23の構成は上記のものに限定されず、例えば、ポーラライザが回転してもよい。
光干渉ユニット24は、白色光を出射する光源を有し、光源からの光は光学系を介して基板9の表面に照射される。基板9からの反射光は光学系により分光器へと導かれて反射光の分光強度が取得され、制御ユニット4へと出力される。
制御ユニット4は、本体部2や有機物除去部3を制御する回路以外に、エリプソメータ23から入力される反射光の偏光状態、または、光干渉ユニット24から入力される反射光の分光強度に基づいて基板9の膜厚の(補正前の)測定値を取得する測定演算部41、測定演算部41からの測定値を補正して基板9の薄膜の真の厚さを求める膜厚算出部42、並びに、膜厚算出部42による膜厚の測定値の補正に利用される補正用データ81を記憶する記憶部43を有する。以下の説明では、より薄い膜厚の測定が可能なエリプソメータ23を用いて測定演算部41において膜厚の測定値が取得されるものとするが、もちろん、必要に応じて光干渉ユニット24を用いて膜厚の測定値が取得されてもよい。
本体部2においてステージ部21と有機物除去部3との間には、搬送ロボット25が設けられ、搬送ロボット25の(−Y)側には基板9が収納されたポッド91(例えば、FOUP(Front-Opening Unified Pod))の開閉を行うポッドオープナ26が取り付けられる。搬送ロボット25は、伸縮するアーム252の先端に基板9が載置される載置部251が取り付けられ、アーム252は回動機構253に固定される。回動機構253は移動機構254によりY方向に移動する。搬送ロボット25はステージ部21、有機物除去部3およびポッドオープナ26にアクセス可能とされ、ポッドオープナ26により開放されたポッド91内の基板9は搬送ロボット25により取り出されて膜厚測定装置1にロードされる。また、膜厚測定後の基板9は搬送ロボット25によりポッド91内へと戻されて基板9が膜厚測定装置1からアンロードされる。
図3は有機物除去部3を拡大して示す図である。図3に示すように有機物除去部3は基板9の処理空間を形成するチャンバ本体31を有し、チャンバ本体31内には、内部に設けられたヒータにより基板9を加熱(例えば、200〜420℃に加熱)する円板状のホットプレート32、および、アルミニウムにて形成されるとともに基板9を冷却(例えば、10〜40℃に冷却)する円形の薄板状のクーリングプレート33がY方向に並んで配置される。また、ホットプレート32とクーリングプレート33との間には、ホットプレート32からクーリングプレート33へと基板9を移動する搬送アーム34が設けられ、搬送アーム34の先端は基板9を吸引吸着にて保持するチャック部341とされる。なお、本実施の形態では、熱伝導率の高いアルミニウムにて形成されるクーリングプレート33上に基板9が載置されることにより基板9の冷却が行われるが、クーリングプレート33には必要に応じて水冷機構や空冷機構が設けられてもよい。また、クーリングプレート33はアルミニウム以外の材料にて形成されてもよい。
ホットプレート32の表面には複数のセラミックボール323が基板9の外周よりも僅かに小さい直径の円周上に等間隔にて配置される。ホットプレート32では、複数のセラミックボール323により載置される基板9とホットプレート32の表面との間に微小な間隙(いわゆる、プロキシミティギャップ)が形成され、基板9を均一に加熱することが実現されるとともに、基板9の裏面(ホットプレート32側の主面)にパーティクル等の不要物が付着することが抑制される。クーリングプレート33にも同様に複数のセラミックボール333が設けられ、基板9を均一に冷却することが実現されるとともに、基板9の裏面へのパーティクル等の付着が抑制される。また、ホットプレート32およびクーリングプレート33のそれぞれには基板9の位置ずれを防止する複数のガイド部324,334が立設される。
図4は有機物除去部3の内部構成を示す図であり、(+X)側から(−X)方向を向いて見た様子を示している。なお、図4ではチャンバ本体31の本体部2側の部位を取り外した状態を示している。
図4に示すようにホットプレート32およびクーリングプレート33は水平姿勢にてほぼ同じ高さに配置されている。ホットプレート32の近傍には、複数のリフトピン321が接続されるとともにシリンダを有するピン移動機構322が設けられ、ピン移動機構322により複数のリフトピン321がZ方向に移動する。ホットプレート32には複数のリフトピン321にそれぞれ対向する位置に複数の貫通孔が形成され、ホットプレート32上の基板9は複数のリフトピン321によりZ方向に移動する。クーリングプレート33の近傍にも、ホットプレート32と同様に、複数のリフトピン331をZ方向に移動するとともにシリンダを有するピン移動機構332が設けられ、クーリングプレート33には複数のリフトピン331にそれぞれ対向する複数の貫通孔が形成されてクーリングプレート33上の基板9が複数のリフトピン331により突き上げられる。
クーリングプレート33にはさらに、基板9の位置を調整するセンタリングユニット35が設けられ、センタリングユニット35は、基板9のエッジの位置を検出するエッジ検出センサ351、基板9を真空吸着により保持するチャック部352、チャック部352を回動する回動機構353、チャック部352を昇降する昇降機構354、並びに、チャック部352をX方向およびY方向に微小に移動する微小移動機構355を有する。クーリングプレート33では、チャック部352が基板9を保持しつつ回動することにより、エッジ検出センサ351により基板9のエッジおよびノッチ(または、オリエンテーションフラット)が検出される。これにより、基板9の中心の位置およびノッチの向きが特定され、微小移動機構355および回動機構353が制御されて基板9がセンタリングされつつノッチが所定の方向に向く。
図3のチャンバ本体31の(+X)側(本体部2側)の部位には、Y方向に並ぶ2つの開口311,312が設けられる(図4では、二点鎖線にて示している。)。(−Y)側の開口311はホットプレート32の近傍に形成され、搬送ロボット25(図2参照)によりホットプレート32へと搬入される基板9が開口311を通過する。(+Y)側の開口312はクーリングプレート33の近傍に形成され、クーリングプレート33から搬出される基板9が開口312を通過する。
また、チャンバ本体31には開口311,312をそれぞれ開閉する2つのシャッタ部(図示省略)が設けられる。2つのシャッタ部はそれぞれピン移動機構322,332の動作に同期しており、ピン移動機構322がリフトピン321を上昇すると開口311が開放され、ピン移動機構332がリフトピン331を上昇すると開口312が開放される。なお、シャッタ部の動作は必ずしも同期させる必要はなく、必要なタイミングで開口311,312を開放すればよい。
チャンバ本体31には、さらに、開口311,312の上方((+Z)側)において、下方に向けて所定のガス(例えば、窒素ガスや清浄な空気)を噴出するスリットノズルを有するノズル部315,316がそれぞれ設けられる。各ノズル部315,316は、チャンバ本体31の内部を所定のガスでパージして清浄な状態を保つ。また、ノズル部315,316はそれぞれ開口311,312の周囲において、開口311,312が形成される面に沿ってガスを噴出するため、開口311,312が開放した状態において外部の空気がチャンバ本体31の内部へと流入することを防止するエアカーテンのとしての役割も果たす。これにより、基板9の搬入または搬出時においてチャンバ本体31内に外部の有機物等が進入して清浄度が低下することが抑制される。なお、開口311,312の下方に、上方に向かってガスを噴出するノズル部がさらに取り付けられてもよい。また、有機物除去部3では、チャンバ本体31の内部をパージするガス供給部が別途設けられてもよい。この場合、クーリングプレート33側からホットプレート32側に向かってガスが流れるようにガス供給部が取り付けられることが好ましく、これにより、ホットプレート32の熱によりクーリングプレート33における基板9の冷却効率が低下することが防止される。
図4に示すようにチャンバ本体31の上部にはメッシュ状の通気孔を有する上部カバー317が設けられ、上部カバー317の上側においてチャンバ本体31との間に形成される空間へと流入するガスは図示省略のポンプおよびこのポンプに接続された排気管318を有する排気機構により排気される。これにより、ホットプレート32により熱せられたチャンバ本体31内のガスが排気機構により効率よく排気されてチャンバ本体31内の雰囲気の温度上昇が防止される。また、排気管318をチャンバ本体31の上部に設けることにより、有機物除去部3の設置面積を小さくすることができる。
図5は膜厚測定装置1が基板9に付着した有機物を除去し、有機物除去後の基板9上の薄膜の厚さを測定する動作の流れを示す図である。膜厚測定装置1では、まず、測定対象の基板9に形成された膜の構成に応じて補正用データ81が準備される(ステップS11)。
図6は補正用データ81の内容を示す図である。ここで、補正用データ81とは後述する有機物の除去処理による基板の膜厚の測定値の減少量と、除去処理前の有機物付着量の基板上の膜の構成に合わせた換算値(以下、「有機物付着量の換算値」という。)との関係を示すものである。図6に示すように、測定値の減少量と有機物付着量の換算値との関係は線形であり、測定値の減少量をx、有機物付着量の換算値をyとすると補正用データ81は、例えば、(y=1.154x+0.0032)と表すことができる。なお、補正用データ81を取得する処理については、全体動作の説明後に詳述する。
補正用データ81が準備されると、図2のポッドオープナ26にセットされたポッド91が開放されて搬送ロボット25によりそれぞれが同一の膜の構成を有する複数の測定対象の基板9のうち一の基板9が膜厚測定装置1にロードされる(ステップS12)。ロードされた基板9は搬送ロボット25により図3のチャンバ本体31の開口312に対向する位置へと移動する。続いて、複数のリフトピン331の上昇に同期してシャッタ部が開放されるとともにアーム252が(−X)方向へと伸びることにより、載置部251上の基板9がチャンバ本体31の内部へと搬入される。基板9がクーリングプレート33の上方に位置すると、複数のリフトピン331がさらに上昇することにより基板9がリフトピン331上に移載される。載置部251が退避した後、リフトピン331が下降して基板9がチャック部352に保持されると、基板9が回動して基板9のエッジがエッジ検出センサ351により検出されることにより基板9のセンタリングおよびノッチの向きの調整が行われる。そして、基板9はリフトピン331により再度突き上げられて搬送ロボット25によりチャンバ本体31内から搬出され、図2のステージ部21の複数のリフトピン213上に移載された後、リフトピン213の下降により基板保持部211にて保持される。
基板9はステージ移動機構22により移動して、エリプソメータ23による偏光光の照射位置に基板9上の所定の測定点が合わせられる。このとき、基板9の位置および向きがセンタリングユニット35により予め調整されているため、基板9はエリプソメータ23に対して精度よく位置決めされる。そして、エリプソメータ23により偏光光が基板9に照射されるとともに基板9からの反射光が受光され、反射光の偏光状態が取得される。反射光の偏光状態は測定演算部41に出力され、基板9の測定点における膜厚の測定値(以下、「第1測定値」という。)が取得される(ステップS13)。このように、膜厚測定装置1ではエリプソメータ23および測定演算部41により基板9の膜厚を測定する膜厚測定部が構成される。
実際には、基板9上には複数の測定点が設定されており、一の測定点の第1測定値が取得されると、次の測定点が位置決めされて第1測定値が取得される。上記処理が繰り返されることにより、ステップS13では複数の測定点のそれぞれにおける第1測定値が取得される。なお、光干渉ユニット24に撮像部が設けられ、撮像部により取得される画像に基づいてより精度よく基板9が位置決めされてもよい。
基板9の膜厚の第1測定値が取得されると、基板9が搬送ロボット25によりステージ部21から取り出され、チャンバ本体31の(−Y)側の開口311に対向する位置へと移動する。そして、シャッタ部を開いた後、基板9が開口311を通過してホットプレート32の上方へと移動し、複数のリフトピン321により基板9がホットプレート32上に載置される。ホットプレート32上の基板9は裏面が一定の温度にて一定の時間(例えば、340℃にて3分間)だけ加熱され、基板9に付着した有機物が除去される(ステップS14)。基板9から除去された有機物は、周囲のガスと共に排気管318から排出されてチャンバ本体31内の清浄度が維持され、基板9への有機物の再付着が抑制される。
基板9の加熱が終了すると、複数のリフトピン321により基板9が上昇し、搬送アーム34のチャック部341が基板9の下方に移動する。続いて、リフトピン321が下降して基板9がチャック部341に保持され、搬送アーム34が基板9をクーリングプレート33の上方に移動する。クーリングプレート33では、複数のリフトピン331により基板9が突き上げられ、チャック部341が退避した後、リフトピン331が下降することにより基板9がクーリングプレート33に移載される(ステップS15)。このように、有機物除去部3では、ホットプレート32からクーリングプレート33に至る基板9の移動経路がチャンバ本体31の内部に含まれるため、移動途上において基板9に有機物が再付着することが抑制される。また、基板9を移動する搬送アーム34がチャンバ本体31の内部に配置されているため、チャンバ本体31内の清浄度が一定に保たれる。さらに、ホットプレート32およびクーリングプレート33が水平姿勢にて水平方向に並んで配置されるため、リフトピン321またはリフトピン331により基板9を不必要に上下移動させることなく搬送アーム34によりホットプレート32からクーリングプレート33へと基板9を容易に移動することができる。
クーリングプレート33では、基板9の裏面、すなわち、ホットプレート32により加熱された側の主面が一定の時間だけ冷却される(ステップS16)。基板9が高温のままで膜厚が測定されると薄膜の光学定数が常温の場合と異なるため正確に膜厚を測定することができないが、クーリングプレート33により基板9を冷却することにより、後述の処理において薄膜の厚さを正確にかつ速やかに求めることができる。
続いて、チャック部352が上昇して基板9が保持され、さらに回動して基板9のエッジが検出されることにより、基板9のセンタリングおよびノッチの向きの調整が行われる。このとき、基板9を自然冷却しつつセンタリングユニット35により基板9の位置の調整が行われるため、膜厚測定に係る動作を効率よく行うことができる。位置が調整された基板9はリフトピン331により突き上げられ、搬送ロボット25によりチャンバ本体31の(+Y)側の開口312を通過してクーリングプレート33から搬出される。その際、開口312を通過する基板9に向けてノズル部316から基板9よりも低い温度のガスが噴出されることにより基板9がさらに冷却される。
基板9の加熱後、一定時間冷却された基板9はステージ部21に移動し、基板9上の複数の測定点のうち一の測定点がエリプソメータ23の偏光光の照射位置に移動する。そして、偏光光の基板9からの反射光の偏光状態が取得され、測定演算部41により有機物の除去処理後の基板9の一の測定点における膜厚の測定値(以下、「第2測定値」という。)が取得される(ステップS17)。すなわち、有機物除去部3による除去処理後、一定時間経過時の基板9の膜厚がエリプソメータ23および測定演算部41により測定される。
続いて、他の測定点の第2測定値が同様に取得され、複数の測定点のそれぞれについて第2測定値が取得される。このとき、前述のように基板9がセンタリングされ、かつ、ノッチの向きが調整された状態でステージ部21に載置されるため、ステージ部21において測定点の位置決めに要する時間が短縮されることにより、チャンバ本体31から搬出後、各測定点における第2測定値が取得されるまでにおける基板9への有機物の再付着が抑制される。
全ての測定点における第2測定値が取得されると、基板9は搬送ロボット25によりステージ部21から取り出されてポッド91内へと戻され、基板9が膜厚測定装置1からアンロードされる(ステップS18)。
膜厚算出部42では、各測定点について第1測定値と第2測定値との差、および、補正用データ81に基づいて有機物の除去処理前の有機物付着量の換算値が求められる(ステップS19)。すなわち、第1測定値と第2測定値との差により測定値の減少量xを算出し、測定値の減少量xと有機物付着量の換算値yとの関係を示す補正用データ81である線形式(y=1.154x+0.0032)に代入することにより、有機物付着量の換算値yが容易に求められる。そして、第1測定値から求められた有機物付着量の換算値を減ずることにより、基板9上に形成された薄膜の厚さ(すなわち、補正後の膜厚)が求められる(ステップS20)。
図7はステップS20にて求められた薄膜の厚さの精度の高さを証明する実験結果を示す図であり、縦軸は薄膜の厚さを示し、横軸は基板9上の各測定点の中心からの距離を示している。図7において白い三角形は各測定点における第1測定値を示し、黒い三角形は第2測定値を示している。また、円は基板9上に薄膜を形成した(酸化した)直後に実験用に取得した各測定点における膜厚の測定値を示し、四角形が各測定点に対して求められた補正後の膜厚を示している。ここで、円にて示す膜厚の測定値は、有機物がほとんど付着していないと考えられる状態で取得されたものであるため、基板9上に形成された薄膜の真の膜厚といえる。四角形が示す補正後の膜厚と真の膜厚との誤差は0.01nm以下であり、双方はほぼ一致しているといえる。よって、上記手法により基板9上に形成された薄膜の厚さが精度よく求められることが判る。
一の基板9について補正後の膜厚が求められると、膜の構成が同一である次の測定対象の基板9に対してステップS12〜ステップS20が繰り返される(ステップS21)。このとき、測定対象である複数の基板9のそれぞれに対するステップS14では、一定の温度にて一定の時間だけ基板9が加熱されるため、複数の基板9のそれぞれに対して、同一の補正用データ81を用いて薄膜の厚さを精度よく求めることができる。そして、全ての測定対象の基板9に対して補正後の膜厚が求められることにより、膜厚測定装置1による処理が終了する(ステップS21)。なお、実際には、ステップS14およびステップS16がそれぞれ異なる基板に対して並行して行われるため、有機物除去部3では基板が効率よく処理される。
次に、ステップS11において準備される補正用データ81を取得する処理について説明する。補正用データ81を取得する際には、薄膜を形成した直後に膜厚(真の膜厚)が取得され、さらに、様々な長さの期間の間放置された複数の基板(以下、「参照基板」という。)が準備され、複数の参照基板のそれぞれに対して上述のステップS12〜ステップS18が繰り返されることにより、各参照基板の第1測定値および第2測定値が取得される。もちろん、各参照基板における測定点の数は複数であってもよい。
そして、各参照基板において第2測定値から第1測定値を減ずることにより参照基板に付着した有機物の除去処理による膜厚の測定値の減少量が求められ、第1測定値から真の膜厚を減ずることにより除去処理の前に付着している有機物に起因する真の膜厚と測定値との差である有機物付着量(すなわち、有機物付着量の換算値)が求められる。そして、各測定値の減少量と対応する有機物付着量の換算値との間の関係を示す線形近似式を求めることにより、補正用データ81が取得される。なお、一般的には、測定値の減少量xと有機物付着量の換算値yとの関係を示す線形式の傾きおよび切片は基板9を加熱する際の温度および時間に依存する。
以上のように、図1の膜厚測定装置1における有機物除去部3ではチャンバ本体31の内部にホットプレート32、クーリングプレート33、および、搬送アーム34が設けられ、搬送アーム34によりチャンバ本体31内においてホットプレート32からクーリングプレート33に基板9が搬送される。これにより、一の基板を加熱しつつ他の基板を冷却することが可能な有機物除去部3において、基板9に付着した有機物を除去した後、冷却が完了するまでの間、基板9への有機物の再付着を抑制することができる。また、基板9を加熱することにより有機物を除去するため、基板9の品質を低下することなく有機物を除去することができる。
ところで、図8は有機物の除去処理前後における有機物付着量の換算値を示す図であり、四角形の点が除去処理前の有機物付着量の換算値を示し、三角形の点が除去処理後の有機物付着量の換算値を示している。なお、横軸は基板上の中心からの距離である。図8に示すように一般的な加熱処理(例えば、340℃にて3分間加熱)では、除去処理後の有機物付着量の換算値は0とならないことが実験により確認されている。この現象は上記非特許文献1にも記載されている通りである。
また、図9はポリプロピレン製の1つの基板ケース内に保管された複数の基板(正確には、同時に酸化膜が形成された複数の基板)における膜厚の測定値の経時変化を示す図であり、線71,72,73はそれぞれ基板ケース内の異なる位置の基板の膜厚の測定値の変化を示している。酸化直後に比べて328時間経過時の測定値が、線71,72では0.09nm増加するのに対して、線73では0.23nm増加する。よって、図9より同じ基板ケースに保管された場合であっても基板間で膜厚の測定値の増加量(すなわち、有機物付着量の換算値)が異なることが判る。さらに、図8に示されるように1つの基板内においても有機物の付着量が異なる。したがって、例えば、測定値から一定の値を減算することにより薄膜の厚さを精度よく測定することはできないといえる。
これに対して、膜厚測定装置1では有機物除去部3による除去処理前の基板9の膜厚の第1測定値、除去処理後の基板9の膜厚の第2測定値、および、除去処理による有機物の減少量の換算値と除去処理前の有機物付着量の換算値との関係を示す補正用データ81を用いて基板9上に形成された薄膜の厚さが求められる。これにより、除去処理後に残存する(一定の量ではない)有機物による影響を受けることなく基板9上の薄膜の厚さを精度よく求めることが実現される。また、膜厚測定装置1では有機物の除去処理後、一定時間経過時に第2測定値を取得することにより、同一の補正用データ81を用いて薄膜の厚さをさらに精度よく求めることができる。
なお、ステップS20では第1測定値および有機物の除去処理前の有機物付着量に基づいて基板9上に形成された薄膜の厚さが求められるが、第2測定値および除去処理後の有機物付着量に基づいて補正後の膜厚が求められてもよい。この場合、ステップS11では、除去処理による膜厚の測定値の減少量と、除去処理後に付着している有機物に起因する真の膜厚と測定値との差である有機物付着量の換算値との関係を示す補正用データが準備され、ステップS19では除去処理後の有機物付着量の換算値が求められる。これにより、薄膜の厚さが精度よく求められる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態において基板9に付着した有機物の除去処理は、ホットプレート32が基板9を加熱することにより実現されるが、例えば、赤外線を基板に照射することにより、あるいは、基板の表面を高温のガスに晒すことにより基板が加熱されて有機物が除去されてもよい。この場合でも、基板の有機物を完全に除去することは困難であり、除去処理前後の膜厚の測定値および補正用データに基づく演算により基板の薄膜の厚さが精度よく測定される。
また、補正用データ81は必ずしも式として準備される必要はなく、例えば、ルックアップテーブルとして準備されてもよい。
基板9は、半導体基板に限定されず、例えば、液晶表示装置やその他のフラットパネル表示装置等に使用されるガラス基板であってもよい。また、基板上に形成される薄膜は酸化膜以外の他の絶縁膜等であってもよい。
膜厚測定装置を示す正面図である。 膜厚測定装置の内部構成を示す図である。 有機物除去部の内部構成を示す図である。 有機物除去部の内部構成を示す図である。 有機物を除去して基板上の薄膜の厚さを測定する動作の流れを示す図である。 補正用データの内容を示す図である。 基板上の各測定点における薄膜の厚さを示す図である 有機物の除去処理前後における有機物付着量の換算値を示す図である。 ケース内に保管された基板の膜厚の測定値の経時変化を示す図である。
符号の説明
1 膜厚測定装置
3 有機物除去部
9 基板
23 エリプソメータ
41 測定演算部
42 膜厚算出部
43 記憶部
81 補正用データ
S11,S13,S14,S16,S17,S19,S20 ステップ

Claims (7)

  1. 基板上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚測定方法であって、
    基板上に薄膜を形成した直後に取得される膜厚を真の膜厚として、前記基板に付着した有機物の除去処理による膜厚の測定値の減少量と、前記除去処理の前または後に付着している有機物に起因する前記真の膜厚と測定値との差である有機物付着量との関係を示す補正用データを準備する工程と、
    有機物の除去処理前の基板の膜厚の第1測定値を取得する第1膜厚測定工程と、
    前記基板に前記除去処理を施す工程と、
    前記除去処理後の前記基板の膜厚の第2測定値を取得する第2膜厚測定工程と、
    前記第1測定値と前記第2測定値との差および前記補正用データに基づいて、前記除去処理の前または後の有機物付着量を求める工程と、
    前記第1測定値および前記除去処理の前の有機物付着量、または、前記第2測定値および前記除去処理の後の有機物付着量に基づいて前記基板上に形成された薄膜の厚さを求める工程と、
    を備え
    前記補正用データを準備する工程、および、前記除去処理を施す工程における前記除去処理が、一定の温度にて一定の時間だけ基板を加熱するものであることを特徴とする膜厚測定方法。
  2. 請求項1に記載の膜厚測定方法であって、
    前記補正用データにおいて、前記減少量と前記有機物付着量との関係が線形であることを特徴とする膜厚測定方法。
  3. 請求項またはに記載の膜厚測定方法であって、
    前記除去処理を施す工程と前記第2膜厚測定工程との間に、前記基板を冷却する工程をさらに備えることを特徴とする膜厚測定方法。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の膜厚測定方法であって、
    前記除去処理を施す工程の後、一定時間経過時に前記第2膜厚測定工程が行われることを特徴とする膜厚測定方法。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の膜厚測定方法であって、
    前記第1膜厚測定工程および前記第2膜厚測定工程において、前記基板からの光を用いて前記薄膜の厚さが測定されることを特徴とする膜厚測定方法。
  6. 請求項に記載の膜厚測定方法であって、
    前記第1膜厚測定工程および前記第2膜厚測定工程において、エリプソメータを用いて前記薄膜の厚さが測定されることを特徴とする膜厚測定方法。
  7. 基板上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚測定装置であって、
    一定の温度にて一定の時間だけ基板を加熱することにより、前記基板に付着した有機物の除去を行う有機物除去部と、
    前記有機物除去部による除去処理前の基板の膜厚の第1測定値を取得するとともに、前記除去処理後の前記基板の膜厚の第2測定値を取得する膜厚測定部と、
    基板上に薄膜を形成した直後に取得される膜厚を真の膜厚として、前記基板に付着した有機物の除去処理による膜厚の測定値の減少量と、前記除去処理の前または後に付着している有機物に起因する前記真の膜厚と測定値との差である有機物付着量との関係を示す補正用データを記憶する記憶部と、
    前記第1測定値、前記第2測定値および前記補正用データを用いて基板上に形成された薄膜の厚さを求める膜厚算出部と、
    を備えることを特徴とする膜厚測定装置。
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