JP4379785B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳しくは制動性能の向上に関する。
従来から、スタッドタイヤにおいて、トレッドに多数のサイプを刻み、エッジ効果により制動性能、駆動性能などのアイス性能を高めてきた。また、特許文献1に記載された空気入りタイヤのように、溝の側壁に複数の細溝を刻み雪柱剪断力を高めた空気入りタイヤが知られている。
公開特許公報2003−63213号
かかる従来の空気入りタイヤにおいては、制動時に蹴り出し側の接地圧が高くなる。その結果、ブロック内で接地圧が不均一となり、接地面積の低下を招く。そのため、アイス路面、ドライ路面にかかわらず、制動性能が低下することがあった。
したがって、本発明の目的は、ブロック内での接地圧を均一化し、制動性能を向上させることにある。
上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、請求項1に記載の発明は、タイヤ周方向に連なる主溝と、前記主溝を連通する横溝とによって区画されたブロックを備え、方向性パターンを有する空気入りタイヤにおいて、
前記横溝の側壁の前記横溝深さの1/2から溝底までの位置に、トレッドの表面に平行な方向に延びる両端が閉塞したサイプが蹴り出し側の横溝の側壁に刻まれた空気入りタイヤとした。
制動時にブロックの蹴り出し側端部の接地圧が高くなるが、横溝の側壁にサイプが刻まれているので、トレッドに垂直な方向の剛性が低下するので、接地圧が低くなり接地面積が増大する。その結果、制動性能が向上する。
サイプは横溝の側壁の横溝深さの1/2から溝底までの位置に刻まれていることが好ましい。それよりトレッド側にあると、スタッドレスタイヤの使用限界(溝深さの50%)までトレッドが摩耗する前にサイプが消滅してしまい、アイス路面で制動性能が向上しなくなる。
また、タイヤ装着状態により、ブロックの蹴り出し側が定まらないこともあり得るので、ブロックの周方向両側の横溝側壁にサイプを刻むことが好ましい。なお、サイプは、両端が閉塞したサイプ(クローズドサイプ)であることが好ましい。オープンサイプ(片側オープンも含む)とすると、ブロックの剛性が低下しすぎて、却って制動性能が劣化するおそれがある。更に、方向性パターンを有したタイヤであれば、ブロックの蹴り出し側が定まっているので、蹴り出し側の横溝の側壁にのみサイプを刻み、成型金型の加工コストの低減が図られる。
請求項2に記載の発明は、前記サイプの深さは0.5mm〜2.0mmである請求項1に記載の空気入りタイヤとした。
サイプの深さが0.5mm未満であると、ブロックの剛性低下の程度が小さく接地圧の均一化が図れない。また、サイプの深さが2.0mmを超えると、加硫成型後の釜出し時にサイプを形成するブレードがブロックを損傷するおそれがある。
請求項3に記載の発明は、前記サイプの長手方向の長さは、前記ブロックの幅の0.3〜0.9である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤとした。
サイプの長手方向の長さがブロックの幅の0.3未満であると、ブロックの剛性低下の程度が小さい。逆に、サイプの長手方向の長さがブロックの幅の0.9を超えると、オープンサイプに近づきブロックの剛性が低下しすぎる。
本発明の空気入りタイヤは、横溝の側壁にサイプが刻まれているので、トレッドに垂直な方向の剛性が低下する。制動時にブロックの蹴り出し側端部の接地圧が低くなり接地面積が増大する。その結果、制動性能が向上する。
以下、図面を用いて、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。図において、トレッドTにタイヤ周方向Rに連なる主溝1と、主溝1を連通する横溝2とが刻まれている。ブロック3が区画されている。トレッドTの表面に平行な方向に延びるサイプ4が刻まれている。横溝の側壁5内で閉塞したクローズドサイプである。
図2は、制動時におけるブロック3の接地状態を示す断面図である。制動時、路面Gに接地しているブロック3の蹴り出し側3aの接地圧が高くなり、踏み込み側3bの接地圧が低くなる。しかし、サイプ4が刻まれているので、蹴り出し側3aの剛性が低下し、接地圧の上昇が抑えされるので、ブロック3内で接地圧が均一化される。その結果、ブロック3の接地面積が増大し、アイス路面、ドライ路面のいずれにおいても制動性能が向上する。
サイプ4は横溝2の側壁5の横溝2の深さDの1/2から溝底までの位置に刻まれていることが好ましい。すなわち、サイプ4の溝底からの位置d1は、横溝2の深さDの1/2以下であることが好ましい。それよりトレッドT側にあると、トレッドTがスタッドレスタイヤの使用限界(溝深さの50%)まで摩耗する前にサイプ4が消滅してしまい、アイス路面で制動性能が向上しなくなる。
サイプ4の長手方向の長さw1はブロック3の幅Wの0.3〜0.9が好ましい。サイプ4の長手方向の長さw1がブロックの幅Wの0.3未満であると、ブロック3の剛性低下の程度が小さく、制動性能が十分に向上しない。逆に、サイプ4の長手方向の長さw1がブロック3の幅Wの0.9を超えると、オープンサイプに近づきブロック3の剛性が低下しすぎる。
また、サイプ4の深さd2は、0.5mm〜2.0mmが好ましい。サイプ4の深さd2が0.5mm未満であると、ブロック3の剛性を低下させる効果が小さく、十分に制動性能を向上できない。また、サイプ4の深さd2が2.0mmを超えると、加硫成型後の釜出し時にサイプ4を形成するブレードがブロック3を損傷するおそれがある。
なお、方向性のないパターンの場合、タイヤ装着状態により蹴り出し側3aが定まらないので、ブロック3の周方向両側の側壁5にサイプ4を刻むことが好ましい。方向性を有するパターンであれば、ブロック3の蹴り出し側3aが定まっているので、金型の加工コストの観点から、ブロック3の蹴り出し側3aの横溝2の側壁5のみにサイプを刻むことが好ましい。また、サイプ4の厚みは、1.5mm以下が好ましく、0.3mm〜1.0mmがさらに好ましい。
実施例として本発明に係る空気入りタイヤを、従来例として横溝の側壁にサイプを備えていない空気入りタイヤをそれぞれ試作して、国産2000cc前輪駆動乗用車にタイヤを装着して性能評価を行った。図3に示すように、実施例及び従来例のパターンは、主溝11と横溝12に区画されたブロック13を備え、ブロック13のトレッド面にはサイプ14が刻まれている。また、実施例のタイヤのブロック3の周方向R両側の側壁5にサイプ4が刻まれている。タイヤサイズは205/65R15で、サイプの長手方向の長さw1はブロック3の幅Wの0.8倍、サイプ位置d1は横溝深さDの50%、深さd2は1.5mmである。
表1において、アイス制動はアイス路面上で40km/hからフルロックの制動距離の逆数で、ドライ制動は90km/hから20km/hまでの制動距離の逆数である。いずれも従来例を100とした指数で表し、指数が大きいほど性能がよいことを示す。表1に示す結果によれば、本発明に係る空気入りタイヤでは、アイス及びドライの両路面においても、制動性能が向上している。
Figure 0004379785
本発明に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 制動時におけるブロックの接地状態を示す断面図である。 本発明に係る空気入りタイヤの実施例のパターン展開図を示す図である。
符号の説明
T トレッド
1 主溝
2 横溝
3 ブロック
4 サイプ

Claims (3)

  1. タイヤ周方向に連なる主溝と、前記主溝を連通する横溝とによって区画されたブロックを備え、方向性パターンを有する空気入りタイヤにおいて、
    前記横溝の側壁の前記横溝深さの1/2から溝底までの位置に、トレッドの表面に平行な方向に延びる両端が閉塞したサイプが蹴り出し側の横溝の側壁に刻まれた空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプの深さは0.5mm〜2.0mmである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプの長手方向の長さは、前記ブロックの幅の0.3〜0.9である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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