図1は、本発明を適用したネットワークシステムの構成例を表している。この構成例においては、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などにより構成されるネットワーク1に、サーバ2−1,2−2と、ユーザ装置3−1,3−2が接続されている。図1の例においては、2台のサーバ2−1,2−2(以下、これらのサーバを個々に区別する必要がない場合、単にサーバ2と称する)、および2台のユーザ装置3−1,3−2(以下、これらのユーザ装置を個々に区別する必要がない場合、単にユーザ装置3と称する)が、ネットワーク1に接続されているが、その台数は任意であり、それぞれ3台以上であってもよい。
サーバ2−1は、嗜好情報(後述する図7の嗜好情報401)を、サーバ2−2は、放送番組情報(EPG(Electronic Program Guide)情報)を、それぞれユーザ装置3にネットワーク1を介して提供する。
ユーザ装置3は、ユーザの家庭に配置され、ユーザ装置3−1は、映像記録再生装置11、表示装置12、およびアンテナ13により構成されている。
映像記録再生装置11は、例えば、ハードディスクビデオレコーダ等であり、アンテナ13を介して放送電波を受信し、復調して得られた信号を、内蔵する補助記憶装置40(後述する図2参照)に記憶させるとともに、後段の表示装置12に提供し、表示させる。表示装置12は、例えばテレビジョン受像機やモニタなどにより構成される。
なお、図示は省略するが、ユーザ装置3−2も、ユーザ装置3−1と同様に構成されている。
映像記録再生装置11は、例えば、図2に示されるように構成される。チューナ31は、アンテナ13により受信された地上波のテレビジョン放送の放送電波に対応する放送信号を復調し、映像信号成分と音声信号成分をエンコーダ32に出力する。アンテナ13が受信する地上波のテレビジョン放送信号の垂直ブランキング期間には、EPG情報が含まれており、チューナ31は、このEPG情報をEPG取得モジュール34に出力する。
エンコーダ32は、チューナ31より入力された映像信号と音声信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式でエンコードし、バス52を介して補助記憶装置40に供給し、記憶させる。補助記憶装置40は、ハードディスク、磁気テープ、リムーバブルディスク、フラッシュメモリなどで構成される。
補助記憶装置40に記憶された映像信号と音声信号は、バス52を介してデコーダ33に出力され、MPEG方式でデコードされた後、表示装置12に供給される。エンコーダ32とデコーダ33は、受信された映像信号と音声信号を補助記憶装置40に記憶させない場合、チューナ31より出力された信号を、そのまま表示装置12に出力する。
バス52には、例えば、RAM(Random Access Memory)などよりなる主記憶装置39と、ROM(Read Only Memory)38が接続されている。主記憶装置39には、CPU(Central Processing Unit)35が各種の処理を実行する上において必要なデータやパラメータが適宜記憶される。ROM38には、CPU35が実行するプログラムが記憶されている。
バス52には、さらに、ネットワーク1とのインタフェース処理を実行するネットワークインタフェース37が接続されている。
CPU35は、エンコーダ32、デコーダ33、およびEPG取得モジュール34とともに、バス51に接続されている。このバス51にはまた、RAMなどで構成される主記憶装置36が接続されている。
映像記録再生装置11のソフトウェアを中心とした機能的構成は、図3に示されるようになる。ライブ放送再生部61は、チューナ31により、そのとき受信されている信号、または図示せぬ外部入力端子から入力された信号の処理を実行する。録画タイトル再生部62は、補助記憶装置40に記憶された番組(タイトル)の再生処理を実行する。録画制御部63は、補助記憶装置40に対する信号の記録処理を実行する。アプリケーション管理部64は、視聴制御アプリケーション68、放送番組情報表示アプリケーション69、および録画予約アプリケーション70の起動、終了、および動作状態の監視処理を実行する。
視聴制御アプリケーション68は、ユーザからの指令に基づいて、ライブ放送再生部61、録画タイトル再生部62、録画タイトル管理部65、または放送番組情報管理部66を制御し、そのとき受信または入力されている信号を再生させたり、補助記憶装置40に記憶されている番組の再生を行なう。また、視聴制御アプリケーション68は、ライブ放送再生部61を制御し、チューナ31に、ユーザから指定されたチャンネルの放送番組を受信させるとき、放送番組情報管理部66に記憶されている放送番組情報を適宜参照する。さらに、視聴制御アプリケーション68は、録画タイトル再生部62を制御し、補助記憶装置40に記憶されている番組を再生するとき、録画タイトル管理部65に記憶されている番組の管理情報を適宜参照する。
放送番組情報表示アプリケーション69は、放送番組情報管理部66に記憶されている放送番組情報(EPG情報)を参照して、表示装置12に放送番組情報を表示させる。録画予約アプリケーション70は、ユーザからの指令に基づいて、録画予約処理を実行するとともに、ユーザの嗜好情報(放送番組に関する嗜好情報)を生成する。このとき録画予約アプリケーション70は、必要に応じて放送番組情報管理部66に記憶されている放送番組情報を参照する。また、録画予約アプリケーション70は、ユーザからの操作に基づいて録画予約を行なうとき、録画予約管理部67を制御して、録画予約処理を実行させる。
録画タイトル管理部65は、補助記憶装置40に記憶されている番組(タイトル)に関する情報を管理する。放送番組情報管理部66は、EPG取得モジュール34により取得された放送番組情報を管理する。録画予約管理部67は、録画予約アプリケーション70または自動録画予約制御部71からの要求に基づいて、録画制御部63を制御し、録画予約処理を実行する。
自動録画予約制御部71は、サーバ2−1から取得した嗜好情報(後述する図7の嗜好情報401)に基づいて、録画予約処理を実行する。ネットワーク通信部72は、ネットワーク1を介してサーバ2−1,2−2と通信し、嗜好情報(後述する図7の嗜好情報401)や放送番組情報を取得する。
サーバ2−1は、例えば、図4に示されるように構成される。図4において、CPU(Central Processing Unit)221は、ROM(Read Only Memory)222に記憶されているプログラム、または記憶部228からRAM(Random Access Memory)223にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM223にはまた、CPU221が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU221、ROM222、およびRAM223は、バス224を介して相互に接続されている。このバス224にはまた、入出力インタフェース225も接続されている。
入出力インタフェース225には、キーボード、マウスなどよりなる入力部226、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部227、ハードディスクなどより構成される記憶部228、モデムなどより構成される通信部229が接続されている。記憶部228には、ユーザ装置3に提供する嗜好情報(後述する図7の嗜好情報401)が記憶されている。通信部229は、インターネットを含むネットワーク1を介しての通信処理を行なう。
入出力インタフェース225にはまた、必要に応じてドライブ230が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア231が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部228にインストールされる。
なお、図示は省略するが、サーバ2−2も、図4に示したサーバ2−1と基本的に同様の構成とされている。
図5は、サーバ2−1の機能的構成を示すブロック図である。
ネットワーク通信部301は、ネットワーク1を介してユーザ装置3と通信し、嗜好情報(後述する嗜好情報401)を供給する。また、ネットワーク1を介して、ユーザ装置3により送信された嗜好情報や、ユーザ装置3から送信されたユーザIDを受信する。
登録管理部302は、ネットワーク通信部301を制御して取得した情報を、顧客データベース304または嗜好情報データベース305に記憶させたり、顧客データベース304または嗜好情報データベース305に記憶されている情報を取得して、ネットワーク通信部301を介して出力する。また、登録管理部302は、ネットワーク通信部301を介してユーザ装置3から取得したユーザIDを登録する。画面管理部303は、登録管理部302が管理しているユーザIDに基づいて、信頼登録画面(後述する図9)を管理する。
次に、図6のフローチャートを参照して、図3の映像記録再生装置11による嗜好情報作成処理を説明する。なお、この処理は、ユーザにより、映像記録再生装置11に対して、所定の番組を好むような操作が入力されたとき開始される。
ステップS1において、録画予約アプリケーション70は、ユーザにより、所定の番組を好むような操作が行なわれると、この操作に基づく信号を取得する。このような操作としては、例えば、録画予約、または、プロテクトなどの操作があげられる。例えば、ユーザにより、ある番組の録画予約をする操作が行なわれると、録画予約アプリケーション70はこれを取得するとともに、録画予約処理を実行する。
ステップS2において、自動録画予約制御部71は、放送番組情報管理部66に記憶されている放送番組情報(EPG情報)から、その番組(ステップS1の処理により、録画が予約された番組)のタイトル、詳細情報、ジャンル、放送時間帯、および放送局を取得する。すなわち、放送番組情報管理部66には、例えば、後述する図17に示されるような、放送番組情報(EPG情報)が記憶されており、それに基づいて、この処理が行なわれる。
ステップS3において、自動録画予約制御部71は、ステップS2の処理により取得したタイトル、または、詳細情報から、嗜好キーワードを抽出する(抽出した嗜好キーワードが、後述する図7のキーワード嗜好情報402となる)。例えば、タイトル、または詳細情報に特定の芸能人の名前が含まれていた場合、これが抽出される。
ステップS4において、自動録画予約制御部71は、ステップS3の処理により抽出した嗜好キーワード、並びに、ステップS2の処理により取得されたジャンル、放送時間帯、および放送局の情報を嗜好情報として保持する。
図7は、図6の処理により保持された嗜好情報401の例を表している。
図7に示されるように、嗜好情報401は、キーワード嗜好情報402、ジャンル嗜好情報403、放送局嗜好情報404、および、時間帯嗜好情報405などの、放送番組に関する嗜好情報により構成されている。勿論、嗜好情報401を構成する嗜好情報(キーワード嗜好情報402、ジャンル嗜好情報403、放送局嗜好情報404、および、時間帯嗜好情報405)は、これらに限定されるものではない。自動録画予約制御部71は、この嗜好情報を参照することにより、その嗜好に沿った番組の録画予約を行なうことができる。
キーワード嗜好情報402は、keyword name,update、および、そのkeyword nameのポイントにより構成されている。図7の例において、1番目のキーワード嗜好情報402のkeyword nameは、「山田一郎」であり、keyword nameをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのkeyword nameのポイントは、「30」であるとされている。また、2番目のキーワード嗜好情報402のkeyword nameは、「田中花子」であり、keyword nameをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのkeyword nameのポイントは、「20」であるとされている。さらに、3番目のキーワード嗜好情報402のkeyword nameは、「野球」であり、keyword nameをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのkeyword nameのポイントは、「10」であるとされている。また、4番目のキーワード嗜好情報402のkeyword nameは、「日曜劇場」であり、keyword nameをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのkeyword nameのポイントは、「25」であるとされている。
keyword nameのポイントは、そのkeyword nameに対応するキーワードに対するユーザによる嗜好度が高い程、大きい値となる。なお、図7の例の場合、keyword nameのポイントを正の値としたが、負の値とすることもできる。例えば、ユーザが、嗜好しない(嫌いな)キーワードがある場合、嗜好情報401に、そのkeyword nameのポイントを負の値として保持することができる。勿論、keyword nameのポイントの負の値の絶対値が大きい(より、小さな値である)とき、ユーザにより、より嗜好されていない(より嫌われている)キーワードであるとされる。
図7の例の場合、キーワード嗜好情報402のkeyword nameとして、ユーザに1番嗜好されているkeyword nameは、「山田一郎」とされる(keyword nameのポイントが「30」と、1番大きな値であるため)。
ジャンル嗜好情報403は、genre id,update、および、そのgenre idのポイントにより構成されている。図7の例において、1番目のジャンル嗜好情報403のgenre idは、「1」(例えば、「1」は、スポーツに対応する値である)であり、genre idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのgenre idのポイントは、「23」であるとされている。また、2番目のジャンル嗜好情報403のgenre idは、「3」(例えば、「3」は、ドラマに対応する値である)であり、genre idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのgenre idのポイントは、「−10」であるとされている。
genre idのポイントは、ユーザによる嗜好度が高い程、大きい値となる。なお、genre idのポイントが負の値である場合、そのgenre idに対応するジャンルは、ユーザが嗜好しない(嫌いな)ジャンルであるとされる。
図7の例の場合、ジャンル嗜好情報403のgenre idとして、ユーザに1番嗜好されているgenre idは、「1」(例えば、「1」は、スポーツに対応する値である)とされ(genre idのポイントが「23」と、1番大きな値であるため)、ユーザに1番嗜好されていない(嫌われている)genre idは、「3」(例えば、「3」は、ドラマに対応する値である)である。
放送局嗜好情報404に対応する情報は、station id,update、および、そのstation idのポイントにより構成されている。図7の例において、1番目の放送局嗜好情報404のstation idは、「1」(例えば、「1」は、1チャンネルに対応するIDである)であり、station idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのstation idのポイントは、「23」であるとされている。また、2番目の放送局嗜好情報404のstation idは、「5」(例えば、「5」は、5チャンネルに対応するIDである)であり、station idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのstation idのポイントは、「−10」であるとされている。
station idのポイントにおいても、ユーザによる嗜好度が高い程、大きい値となる。なお、station idのポイントが負の値である場合、そのstation idに対応する放送局は、ユーザが嗜好しない(嫌いな)放送局であるとされる。
図7の例の場合、放送局嗜好情報404のstation idとして、ユーザに1番嗜好されているstation idは、「1」(例えば、「1」は、1チャンネルに対応するIDである)とされ(station idのポイントが「23」と、1番大きな値であるため)、ユーザに1番嗜好されていない(嫌われている)station idは、「5」(例えば、「5」は、5チャンネルに対応するIDである)である。
時間帯嗜好情報405に対応する情報は、time_zone id,update、および、そのtime_zone idのポイントにより構成されている。図7の例において、1番目の時間帯嗜好情報405のtime_zone idは、「0」(例えば、「0」は、0時から1時に対応する値である)であり、time_zone idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのtime_zone idのポイントは、「50」であるとされている。また、2番目の時間帯嗜好情報405のtime_zone idは、「2」(例えば、「2」は、2時から3時に対応する値である)であり、time_zone idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのtime_zone idのポイントは、「−10」であるとされている。さらに、3番目の時間帯嗜好情報405のtime_zone idは、「4」(例えば、「4」は、4時から5時に対応する値である)であり、time_zone idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのtime_zone idのポイントは、「−20」であるとされている。また、4番目の時間帯嗜好情報405のtime_zone idは、「8」(例えば、「8」は、8時から9時に対応する値である)であり、time_zone idをアップデートした時刻updateは、「2002.1.3 10:03:45」であり、そのtime_zone idのポイントは、「23」であるとされている。
time_zone idのポイントにおいても、ユーザによる嗜好度が高い程、大きい値となる。なお、time_zone idのポイントが負の値である場合、そのtime_zone idに対応する時間帯は、ユーザが嗜好しない(嫌いな)時間帯であるとされる。
図7の例の場合、時間帯嗜好情報405のtime_zone idとして、ユーザに1番嗜好されているtime_zone idは、「0」(例えば、「0」は、0時から1時に対応する値である)とされ(time_zone idのポイントが「50」と、1番大きな値であるため)、ユーザに1番嗜好されていない(嫌われている)time_zone idは、「4」(例えば、「4」は、4時から5時に対応する値である)である。
以上の情報が、ユーザ装置3のユーザの嗜好情報401として格納されている。ユーザ装置3のユーザは、以上のようにして嗜好情報を保持したとき、それをサーバ2−1に登録し、友人等に利用させることができる。
次に、図8のフローチャートを参照して、ユーザ装置3−2のユーザが、自ら作成(保持)した嗜好情報(ユーザの嗜好情報)をサーバ2−1に登録する処理を説明する。なお、この処理は、ユーザにより、ユーザ登録が指令されたとき開始される。
ステップS21において、自動録画予約制御部71は、サーバ2−1に登録する嗜好情報401(例えば、図7の嗜好情報401)を取得する。この嗜好情報401は、ユーザが録画予約等を行なうことにより、図6のフローチャートに示される処理を実行することで作成されたものである。
ステップS22において、自動録画予約制御部71は、ネットワーク通信部72を制御し、ネットワーク1を介して、サーバ2−1にアクセスする。サーバ2−1は、ユーザ装置3−2からのアクセスを受け付け(後述する図10のステップS41)、信頼登録画面を送信してくる(後述する図10のステップS42)。ユーザ装置3−2は、サーバ2−1から送信されてきた信頼登録画面(後述する図9)を受信する。
ステップS23において、自動録画予約制御部71は、サーバ2−1により送信された(図10のステップS42)信頼登録画面を、放送番組情報表示アプリケーション69を使用して、表示装置12に表示させる。この信頼登録画面の例を図9に示す。
図9には、「信頼するユーザのユーザIDを入れて、決定を押して下さい。」というメッセージが表示されており、ユーザIDを入力するボックスが表示されている。ユーザは、自分の嗜好情報を利用させたいと思う他のユーザのユーザIDを入力し、決定ボタン501を操作する。
図8に戻って、ステップS24において、自動録画予約制御部71は、登録するユーザのIDを取得する。具体的には、ユーザにより、図9に示される画面にユーザIDが入力され、決定ボタン501が選択されたとき、自動録画予約制御部71は、入力されたユーザIDを取得する。いまの例の場合、この処理を実行するユーザをユーザ装置3−2のユーザとし、登録するユーザをユーザ装置3−1のユーザとする(すなわち、登録するユーザIDは、ユーザ装置3−1のユーザのユーザIDである)。このことは、ユーザ装置3−2が、登録するユーザIDに嗜好情報の提供を許可することを意味する。従って、このサービスを利用するユーザは、サーバ2−1に自分自身をユーザ登録し、ユーザIDの割り当てをあらかじめ受けておく必要がある。
ステップS25において、自動録画予約制御部71は、ステップS21の処理により取得した嗜好情報401と、ステップS24の処理により取得したユーザID(いまの例の場合、ユーザ装置3−1のユーザのユーザID)をサーバ2−1に送信する。サーバ2−1は、これを受信し、登録する(後述する図10のステップS43とステップS44)。
次に、図10のフローチャートを参照して、図8のユーザ装置3−2の処理に対応する、サーバ2−1におけるユーザの登録処理を説明する。なお、この処理は、ユーザ装置3−2からアクセスされたとき開始される。
ステップS41において、ネットワーク通信部301は、ユーザ装置3(いまの例の場合ユーザ装置3−2)からのアクセス(図8のステップS22)を受け付ける。
ステップS42において、登録管理部302は、画面管理部303により管理されている信頼登録画面(図9)を読み出し、ネットワーク通信部301を介して、ユーザ装置3に送信する。具体的には、上述した図9に示される信頼登録画面のデータを送信する。ユーザ装置3(ユーザ装置3−2)は、これを受信して表示し(図8のステップS23)、登録するユーザID(いまの例の場合ユーザ装置3−1)と嗜好情報401(ユーザ装置3−2のユーザの嗜好情報)を取得し、サーバ2−1に送信してくる(図8のステップS25)。
そこで、ステップS43において、登録管理部302は、ネットワーク通信部301を介して、嗜好情報401(ユーザ装置3−2のユーザの嗜好情報)と登録するユーザIDを受信する。
ステップS44において、登録管理部302は、ネットワーク通信部301から嗜好情報401(ユーザ装置3−2のユーザの嗜好情報)と登録するユーザIDを取得し、嗜好情報データベース305に登録する。具体的には、嗜好情報401を嗜好情報データベース305に記憶させ、ユーザID(ユーザ装置3−1のID)(番組情報を提供する提供先を特定するユーザID)を顧客データベース304に登録させる。これにより、いまの例の場合、ユーザ装置3−2のユーザが信頼しているユーザが、ユーザ装置3−1のユーザであることが登録される。
ステップS45において、登録管理部302は、ネットワーク通信部301を制御し、登録したユーザ(いまの例の場合ユーザ装置3−1)に、ユーザ装置3(いまの例の場合、ユーザ装置3−2)から登録されたことを通知する。
このように、図8と図10の処理により、嗜好情報の登録が行なわれる。
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS45の処理に対応して実行されるユーザ装置3(例えば、ユーザ装置3−1)の処理を説明する。なお、この処理は、サーバ2−1から登録したユーザが有するユーザ装置3(ユーザ装置3−1)に通知されたとき開始される。
ステップS61において、ユーザ装置3(いまの例の場合、ユーザ装置3−1)は、サーバ2−1からのアクセス(図10のステップS45)を受け付ける。
ステップS62において、ユーザ装置3(いまの場合、ユーザ装置3−1)は、サーバ2−1からの通知を受信する。この通知には、例えば、図8の処理を実行したユーザ装置3−2により、嗜好情報(ユーザ装置3−2のユーザの嗜好情報)が登録されたことを表す情報が含まれている。この通知を受信することにより、ユーザ装置3−1のユーザは、他のユーザ装置(いまの例の場合、ユーザ装置3−2)により嗜好情報(ユーザ装置3−2のユーザの嗜好情報)が登録されたことを知ることができる。
次に、図12のフローチャートを参照して、ユーザ装置3の嗜好情報取得処理について説明する。なお、この処理は、ユーザ装置3(例えば、ユーザ装置3−1)を所有するユーザにより、録画予約をするように指令されたとき開始される。
ステップS81において、ネットワーク通信部72は、ユーザの指令に基づいて、サーバ2−1にアクセスする。サーバ2−1は、このアクセスを受け付け(後述する図14のステップS111)、嗜好情報の提供先として登録されていると判定された場合(後述する図14のステップS112においてYESとされた場合)、複数のユーザ装置3の嗜好情報の中から1つを選択するための選択画面を送信してくる(後述する図14のステップS113)。
そこでステップS82において、ネットワーク通信部72は、サーバ2−1から送信された複数のユーザ装置3の嗜好情報の中から1つを選択するための選択画面を受信する。そして、自動録画予約制御部71は、放送番組表示アプリケーション69を制御し、複数のユーザ装置3の嗜好情報の中から1つを選択するための選択画面を表示装置12に表示させる。
このとき、表示装置12に表示される画面例を図13に示す。図13には、「あなたを信頼している方の嗜好情報リストです。お好きな嗜好情報リストを選んで下さい」というメッセージが表示されており、そのメッセージの下に、ユーザXさんボタン521、ユーザBさんボタン522、およびユーザCさんボタン523が選択できるように配置されている。ユーザは、ユーザXさんボタン521、ユーザBさんボタン522、およびユーザCさんボタン523からいずれか1つを選択する。なお、図13に表示されているユーザXさんボタン521,ユーザBさんボタン522,ユーザCさんボタン523は、共に、上述した図8のステップS25,図10のステップS44の処理により、登録されたユーザIDのユーザの名称である。
ステップS83において、自動録画予約制御部71は、ユーザの操作に基づいて、複数の嗜好情報から所定のものを指定する指定情報を取得する。例えば、ステップS82の処理により表示装置12に表示された図13の画面において、ユーザにより、ユーザBさんボタン522が選択された場合、ユーザBさんボタン522が指定されたことを表す指定情報が取得される。
ステップS84において、ネットワーク通信部72は、指定された嗜好情報の指定情報(ステップS83の処理により取得された指定情報)をサーバ2−1に送信する。ステップS83の処理によりユーザBさんボタン522が指定されたことを表す指定情報が取得された場合には、ユーザ装置3は、ユーザBさんボタン522が指定されたことを表す指定情報をサーバ2−1に送信する。サーバ2−1は、これを受信し(後述する図14のステップS114)、ユーザ装置3に嗜好情報を送信してくる(後述する図14のステップS115)。いまの例の場合、ユーザBさんにより、予めサーバ2−1(サーバ2−1の嗜好情報データベース305)に登録されていた嗜好情報を送信してくる。
そこで、ステップS85において、自動録画予約制御部71は、ネットワーク通信部72を介して、サーバ2−1から送信された嗜好情報(例えば、図7の嗜好情報401)を受信し、録画予約管理部67は、これを内部の嗜好情報データベース(補助記憶装置40)に記憶させる。この嗜好情報は、ステップS84の処理により送信された、指定された指定情報に対応する嗜好情報である。いまの例の場合、ユーザBさんボタン522が指定されたことを表す指定情報に対応する嗜好情報であるため、ユーザBさんにより、予め、登録されていた嗜好情報となる。
ステップS86において、録画予約管理部67は、ステップS85の処理により受信し、記憶した嗜好情報に基づいて、録画予約を行なう。すなわち、記憶した嗜好情報により指定されている番組の録画予約を行ない、所定の時刻が来たら、録画動作を開始できるようにする。
次に、図14のフローチャートを参照して、ユーザ装置3が実行する図12の処理に対応する、サーバ2−1の嗜好情報取得処理を説明する。なお、この処理は、図12のステップS81の処理により、ユーザ装置3(いまの場合、ユーザ装置3−1)からアクセスされたとき開始される。
ステップS111において、ネットワーク通信部301は、ユーザ装置3からのアクセス(図12のステップS81)を受け付ける。例えば、ユーザ装置3−1からのアクセスを受け付ける。
ステップS112において、登録管理部302は、アクセスしてきたユーザ装置3(いまの例の場合、ユーザ装置3−1)が、嗜好情報の提供先として登録されているか否かを判定する。具体的には、登録管理部302は、顧客データベース304を参照し、ユーザ装置3(いまの例の場合、ユーザ装置3−1)が嗜好情報の提供先として登録されているか否かを判定する。ユーザ装置3(いまの例の場合、ユーザ装置3−1)が、嗜好情報の提供先として登録されていると判定された場合、処理はステップS113に進み、複数のユーザ装置3の嗜好情報の中から1つを選択するための選択画面を送信する。
ユーザ装置3はこれらを受信し、表示装置12に、複数のユーザ装置3の嗜好情報の中から1つを選択するための選択画面を表示し(図12のステップS82)、指定させ、指定された嗜好情報の指定情報を送信してくる(図12のステップS84)。いまの例の場合、ユーザBさんボタン522が指定されたことを表す指定情報を送信してくる。
ステップS114において、ネットワーク通信部301は、指定された嗜好情報の指定情報をユーザ装置3−1から受信する。登録管理部302は、嗜好情報データベース305から、指定情報に基づいて、その番組の嗜好情報(例えば、図7の嗜好情報401)を読み出す。いまの例の場合、ユーザBさんボタン522が指定されたことを表す指定情報を受信し、これに基づいて、ユーザBさんにより登録された嗜好情報を読み出す。
ステップS115において、登録管理部302は、ステップS114の処理により読み出された嗜好情報(例えば、図7の嗜好情報401)を、ネットワーク通信部301を介して、ユーザ装置3に送信する。この嗜好情報がユーザ装置3により受信され、それに基づいて録画予約処理が行なわれる(図12のステップS85,S86)。
ステップS115の処理の後、または、ステップS112において、嗜好情報の提供先として登録されていないと判定された場合、処理は終了される。
なお、ステップS113の処理により、登録されている全ての他のユーザの嗜好情報を、予めユーザ装置3に送信しておくことも可能である。この場合、ユーザ装置3自身が必要な嗜好情報を選択できるので、ステップS114,S115の処理は、省略することができる。また、ユーザ装置3においても、図12のステップS84,S85の処理は省略される。ただし、この場合、送受信するデータの量が多くなる。
図12と図14の処理により、ユーザ装置3が、サーバ2−1から複数の他のユーザ装置3の嗜好情報の中から1つを選択するための選択画面を取得し、選択された嗜好情報の指定情報をサーバ2−1に送信し、サーバ2−1から指定情報に基づく嗜好情報が受信され、録画予約を行なうことにより、他のユーザ装置3の嗜好情報に基づいて予約録画を行なうことができる。ユーザは、他のユーザに嗜好情報を提供することで、同一の番組を他のユーザと共有することができる。また、他のユーザからの嗜好情報を利用する場合には、自ら嗜好情報を作成する手間を省く事ができる。
以上の処理をまとめると、次のようになる。すなわち、図15に示されるように、サーバ2−1に、顧客データベース304と嗜好情報データベース305が保持されている。顧客データベース304には、ユーザ装置3−1とユーザ装置3−2の顧客データが記憶されている。これにより、嗜好情報の使用を許可するユーザを制限することができる。ユーザ装置3−2は、自分自身で作成した嗜好情報(例えば、図6の処理により作成した嗜好情報)を、ネットワーク1を介して、サーバ2−1に供給する。サーバ2−1は、これを嗜好情報データベース305に登録させる。サーバ2−1から嗜好情報の登録の通知を受けて、あるいはまた、必要に応じて所定のタイミングで、自ら進んで、ユーザ装置3−1が、サーバ2−1にアクセスすると、サーバ2−1は、ユーザ装置3−2(顧客データベース304に登録されているユーザ)により作成された、嗜好情報を送信してくる(図14のステップS113)。
ユーザ装置3−1は、登録されているユーザ装置3(図15の例の場合、ユーザ装置3−2)により作成された、嗜好情報を指定し(複数のユーザにより嗜好情報が登録されている場合、これを指定し)、指定した指定情報をサーバ2−1に送信する(図12のステップS84)。
サーバ2−1は、これを受信し、嗜好情報データベース305に記憶されている、指定された情報に対応する嗜好情報611(例えば、ユーザ装置3−2の嗜好情報)を取得し、ネットワーク1を介してユーザ装置3−1に送信してくる。ユーザ装置3−1は、これを受信し、自動録画予約制御部71に、嗜好情報に基づく録画処理(録画予約)を実行させる。
なお、サーバ2−1の管理者は、以上のようなサービスを提供することに対して、必要に応じてユーザ装置3のユーザに課金して、利益を上げることができる。
以上のようにして、ユーザ装置3は、サーバ2−1を介して、嗜好情報を取得し、自動録画予約制御部71に、録画予約処理を行なわせる。また、ユーザ自身により作成された嗜好情報を取得し、自動録画予約制御部71に、録画予約処理を行なわせる。ユーザにより、この設定(選択)が行なわれると、次に説明するように、録画予約が自動的に行なわれることになる。
次に、図16のフローチャートを参照して、嗜好情報に基づいて、自動録画予約制御部71により自動的に実行される録画予約処理について説明する。なお、この図16のフローチャートに示される処理は、予め設定された所定の時間毎に周期的に実行される。
ステップS131において、自動録画予約制御部71は、記憶されている、例えば2日分の放送番組情報(EPG情報)の中から1つの放送番組情報を選択する。上述したように、EPG情報は、EPG取得モジュール34により取得され、放送番組情報管理部66により管理されている。具体的には、EPG情報は、補助記憶装置40に記憶されている。
図17は、このようなEPG情報(放送番組情報)の例を表している。なお、この図17の例は、1つの番組の放送番組情報を表しており、補助記憶装置40には、直近の、例えば現在時刻から2日間の間に放送される番組の放送番組情報が記憶されている。
図17の例においては、番組を放送する放送局はTV Japanであり、その放送日は2002年3月26日であるとされている。また、この番組の放送開始時刻は17時00分であり、終了時刻は18時00分であるとされている。さらに、この番組のジャンルはバラエティであり、番組のタイトルは「ニュース17」であるとされている。さらに、詳細情報として「首相退陣 円安進む・・・」といった情報が記述されている。
ステップS131の処理では、例えば、図17に示されるような1つの番組の放送番組情報が、ここで選択されることになる。
次に、ステップS132において、自動録画予約制御部71は、放送番組情報のジャンルに対応する嗜好値を嗜好情報から取得し、該当番組の嗜好値に加える。すなわち、ステップS131の処理により選択された放送番組情報のジャンルが、嗜好情報401のジャンル嗜好情報403に該当していた場合、自動録画予約制御部71は、その嗜好値を、該当番組(ステップS131の処理により選択された放送番組情報)の嗜好値に加える。
ここで使用する嗜好情報は、図12のステップS85の処理で他のユーザ装置3から転送を受け、記憶した嗜好情報、または、ユーザ装置3自身が図6のフローチャートに示される処理を実行して登録、保持している嗜好情報である。
ステップS133において、自動録画予約制御部71は、放送番組情報の放送時間帯に対応する嗜好値を嗜好情報から取得し、該当番組の嗜好値に加える。すなわち、ステップS131の処理により選択された放送番組情報の放送時間帯が、嗜好情報401の時間帯嗜好情報405に該当していた場合、自動録画予約制御部71は、その嗜好値を、該当番組(ステップS131の処理により選択された放送番組情報)の嗜好値に加える。
ステップS134において、自動録画予約制御部71は、放送番組情報の放送局に対応する嗜好値を嗜好情報から取得し、該当番組の嗜好値に加える。すなわち、ステップS131の処理により選択された放送番組情報の放送局が、嗜好情報401の放送局嗜好情報404に該当していた場合、自動録画予約制御部71は、その嗜好値を、該当番組(ステップS131の処理により選択された放送番組情報)の嗜好値に加える。
ステップS135において、自動録画予約制御部71は、放送番組情報のタイトル・キーワードに、嗜好情報にあるキーワードが含まれていたら、そのキーワードの嗜好値を該当番組の嗜好値に加える。すなわち、ステップS131の処理により選択された放送番組情報のキーワードが、嗜好情報401のキーワード嗜好情報402にあるキーワードに含まれていた場合、自動録画予約制御部71は、その嗜好値を、該当番組(ステップS131の処理により選択された放送番組情報)の嗜好値に加える。
ステップS132乃至ステップS135の処理により、ステップS131の処理により選択された1つの放送番組情報の嗜好値が設定される(それぞれのステップにより、嗜好値が加えられ、ステップS135の処理の後の嗜好値が、この放送番組情報の嗜好値となる)。
ステップS136において、自動録画予約制御部71は、全ての放送番組情報(EPG情報)を選択したか否かを判定する。全ての放送番組情報をまだ選択していないと判定された場合(まだ選択していない番組が存在する場合)、処理はステップS131に戻り、次の1つの番組の放送番組情報が選択され、上述した場合と同様に、ステップS132以降の処理が実行される。
ステップS136において、全ての放送番組情報を選択したと判定された場合(2日分の番組の放送番組情報を選択したと判定された場合)、処理はステップS137に進み、自動録画予約制御部71は、録画予約管理部67を制御し、番組の嗜好値の高い順に、録画予約量の上限まで録画予約リストに追加させる(録画予約処理を行なう)。その後、処理は終了される。
なお、自動録画予約制御部71は、嗜好情報401に登録されている情報の中で、ポイントが負の値とされているものが含まれていた場合、その番組を検索対象から除外するようにしてもよいし、嗜好値の負のポイントを加えるようにしてもよい。図7の例の場合、ジャンル嗜好情報403のgenre idが「3」とされるもの、放送局嗜好情報404のstation idが「5」とされるもの、時間帯嗜好情報405のtime_zone idが「2」、または、時間帯嗜好情報405のtime_zone idが「4」とされるものが、それぞれ、ステップS132の処理により選択された放送番組(例えば、図17)に含まれていた場合、その番組は検索対象から除外されるか、嗜好値の負のポイントが加えられる。
以上のようにして、自動録画予約制御部71は、録画予約管理部67に、図18に示されるような録画予約リストを作成させる。
図18の例においては、録画予約される番組の放送日、放送局、放送開始時刻、および放送終了時刻が登録されている。例えば、2002年7月1日にTV Japanの放送局で16時00分00秒から16時30分00秒まで放送される番組が、録画予約された番組として登録されている。
この録画予約リストは、ユーザが嗜好情報を登録する、または、選択する操作をしただけで自動的に作成される。従って、ユーザは、この録画予約リストを作成するのに過大な負荷を強いられることはない。また、登録または選択した他のユーザの嗜好に合わせた録画予約を自動的に行なうことができる。
なお、もちろん、ユーザが録画予約アプリケーション70を介して、所定の番組を個々に指定し、録画予約リストに登録させることも可能である。
以上のようにして、録画予約リストが作成されると、録画予約管理部67は、予約番組の録画処理を実行する。次に、図19のフローチャートを参照して、この予約番組の録画処理について説明する。なお、この図19のフローチャートに示される処理は、一定時間毎に周期的に行われる。
ステップS151において、録画予約管理部67は、録画予約リストに予約されている全ての番組を検索したか否かを判定する。まだ検索していない予約されている番組が存在する場合、ステップS152に進み、録画予約管理部67は、録画予約リストから1つの番組を抽出する。ステップS153において、録画予約管理部67は、ステップS152の処理で抽出した番組の放送日時を読み出す。例えば、図18の番号1番で示されている番組が、ステップS152の処理で抽出された場合、ステップS153の処理で、その放送日と放送開始時刻である「2002年7月1日16時00分00秒」が、放送日時として読み出される。
ステップS154において、録画予約管理部67は、内蔵するタイマから現在日時を読み取り、ステップS153の処理で読み出された放送日時が、現在日時から基準時間以内であるか否かを判定する。基準時間とは、例えば30秒あるいは1分といった比較的短い時間である。この基準時間は、録画制御部63を介して制御を指令してから実際に録画処理が開始されるまでに必要とされる時間を考慮して決定される。
放送日時が現在日時から基準時間以内ではないと判定された場合、処理はステップS151に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
例えば、現在日時が「2002年7月1日12時00分00分」であれば、現在日時は、放送日時より4時間前であるから、基準時間以内であるとは判定されず、ステップS151に戻り、予約されている全て番組を検索したか否かの判定処理が再び行われる。いまの場合、まだ全ての番組を検索していないので、ステップS152に進み、次の1つの番組が抽出される。例えば、図18に番号2で示される番組が抽出され、ステップS153において、その番号2番の放送日時が、「2002年7月1日17時30分00秒」として読み出される。
ステップS154において、放送日時が現在日時から基準時間以内であるか否かが判定され、基準時間以内でなければ、ステップS151に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
例えば、番号1の番組が選択され、現在日時が「2002年7月1日15時59分30秒」である場合、放送日時である「2002年7月1日16時00分00秒」は、現在日時である「2002年7月1日15時59分30秒」から30秒以内ということになり(基準時間以内であるということになり)、ステップS154において、放送日時が現在日時から基準時間以内であると判定される。この場合、ステップS155に進み、録画予約管理部67は、録画制御部63を制御し、いま対象とされている番組を受信させる。いまの場合、放送局TV Japanの放送電波をチューナ31により受信させる。
ステップS156において、録画予約管理部67は、録画制御部63を制御して、ステップS155の処理で受信された番組を、補助記憶装置40に記憶させる。
すなわち、このときチューナ31により受信された映像信号と音声信号は、エンコーダ32に供給され、MPEG方式でエンコードされた後、補助記憶装置40に供給され、記憶される。
ステップS157において、録画予約管理部67は、番組が終了したか否かを、いま録画処理を実行している番組の放送終了時刻と現在日時とを比較することで判定する。番組がまだ終了していない場合には、終了するまで待機し、番組が終了した場合、ステップS158に進み、録画予約管理部67は、録画制御部63を制御して、補助記憶装置40に対する録画処理を終了させる。また、ステップS159において、録画予約管理部67は、録画制御部63を制御して、チューナ31による番組の受信処理を終了させる。
ステップS160において、録画予約管理部67は、録画予約リストから、いま録画が完了した番組を削除させる。
ステップS151において、予約されている全ての番組を検索したと判定された場合、ステップS152乃至ステップS160の処理はスキップされ、処理は終了される。
以上の処理が一定時間毎に行われ、録画予約リストに登録されている番組が順次、補助記憶装置40に自動的に録画される。
なお、図18に示される録画予約リストを放送日時の順番にソートして配置しておくようにすることができる。このようにすると、ステップS152の処理で最初に抽出された番組が最も時間的に早い放送日時を有するものとなり、その放送日時が、現在日時から基準時間以内でないと判定された場合には、残りの番組は、全て、その放送日時が現在日時から基準時間以内でないということになるので、それらの番組に関する判定処理を省略することが可能となる。
以上のようにして、補助記憶装置40に番組が録画されると、録画タイトル管理部65は、その録画された番組のタイトル、放送日時といった情報を登録、管理する。
ユーザが、視聴制御アプリケーション68を介して録画された番組の再生を指令すると、視聴制御アプリケーション68は、録画タイトル管理部65の管理情報を参照して、補助記憶装置40に録画されている番組タイトルを読み出し、表示装置12に表示させる。ユーザが、この表示を見て、再生対象とする番組を選択すると、視聴制御アプリケーション68は、録画タイトル再生部62に、その番組の再生を指示する。録画タイトル再生部62は、指示された番組を補助記憶装置40から再生させる。補助記憶装置40から再生された映像データと音声データは、デコーダ33に入力され、MPEG方式でデコードされた後、表示装置12に出力され、表示される。
以上の処理により、ユーザ装置3は、サーバ2−1を介して、登録したユーザにより作成された嗜好情報を取得し、自動録画予約制御部71に、録画処理を行なわせる。自動録画予約制御部71は、録画予約管理部67に、録画予約リスト(図18)を作成させ、録画処理を行なわせる。これにより、嗜好情報を端末間(ユーザ装置3−1,3−2)で交換することができ、ユーザに負担をかけることなく、簡単かつ迅速に、番組の録画を予約することができる。
また、友人同士(複数のユーザ装置)で嗜好情報を交換することができるので、友人同士が好む番組を見ることができ、互いのユーザの嗜好を体感させることが可能となる。
さらに、嗜好情報の交換の場をサーバ2−1(サービス提供者)が提供することによる対価として、ユーザから使用料を徴収することができ、もって、事業化が可能となる。
また、サーバ2−1(サービス提供者)は、ユーザ装置3のユーザの顧客情報と嗜好情報を収集することができるため、それを利用して、ユーザに対して効果的な商品提案などを行なうことが可能となる。
以上においては、放送番組情報を、放送電波を介して放送局から受信するようにしたが、ネットワーク1を介してサーバ2−2から受信するようにすることも可能である。また、サーバ2−1に登録し、ユーザ装置3に送信するのを嗜好情報としたが、これに限らず、例えば、ユーザにより予約ではなく実際に録画した番組の情報から嗜好情報を生成することができる。要するに、録画対象とする番組を特定することができる嗜好情報であればどのような情報であってもよい。
以上の如く、本発明によれば、番組の録画を予約することができる。特に、この発明によれば、予約録画することが可能となる。
また、本発明によれば、他の情報処理装置のユーザに番組を予約させることができる。特に、そのユーザに大きな負荷をかけることなく、迅速かつ簡単に、番組を録画予約させることが可能となる。
さらに、本発明によれば、情報処理装置自身で嗜好情報を生成しなくても、番組を予約録画することができる。
また、本発明によれば、情報処理装置と他の情報処理装置との間で、嗜好情報を交換させることができる。これにより、必要に応じて、利益を上げることができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア231により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM222や、記憶部228に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
1 ネットワーク, 2−1,2−2 サーバ, 3−1,3−2 ユーザ装置, 11 映像記録再生装置, 12 表示装置, 31 チューナ, 32 エンコーダ, 33 デコーダ, 34 EPG取得モジュール, 35 CPU, 36 主記憶装置, 40 補助記憶装置, 61 ライブ放送再生部, 62 録画タイトル再生部, 63 録画制御部, 64 アプリケーション制御部, 65 録画タイトル管理部, 66 放送番組情報管理部, 67 録画予約管理部, 68 視聴制御アプリケーション, 69 放送番組情報表示アプリケーション, 70 録画予約アプリケーション, 71 自動録画予約制御部, 72 ネットワーク通信部, 302 登録管理部, 303 画面管理部, 304 顧客データベース, 305 嗜好情報データベース, 401 嗜好情報