JP4379361B2 - ペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉 - Google Patents

ペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉 Download PDF

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Description

本発明はペットを有する家庭において、屋内の部屋の出入口に用いて好適なペット用の閉扉装置および閉扉機構付き扉の技術に関する。
近年、ペットを室内で飼う家庭が増えているが、これらの家庭ではペットがリビング等の人間の居住スペースに入ること許可する一方で、排泄時は別部屋に設けたトイレ場に自分で行くようしつけらることが多い。このためにリビング等の扉はペットが自分で開けられるようにロックを外した状態に保持することが多いが、通過した後に扉を自分で閉じることをペットにしつけることは困難であり、特に夏季の冷房時や冬季の暖房時には、ペットが通過する度に開いたままの扉を人間が閉めなければならず、大変面倒であった。
この対策の一つとして、ペットが通過できる小扉を備えた専用扉に交換したり、扉を加工して小扉を取付ける方法あったが、賃貸住宅においては、部屋の貸主から許可を得ることは困難であり、使用されることは少なかった。
また分譲住宅においても、小扉を備えた専用扉の種類が少なくてデザイン的に既存の扉との交換が難しかったり、高級な材料を使用した扉に小扉用の取付け穴を空けたくないという気持ちから、使用されることは少なかった。
よって小扉を設ける以外の対策として、ペットが通過した後、扉が少しの隙間を残した状態まで自動で閉じるよう、閉扉装置と扉ストッパーを組合わせて使用する方法が提案されていた。(例えば特許文献1と特許文献2参照)
実登3035184号公報(第3頁、図3) 特開2001−329743号公報(第6頁、図1、図2、図4)
以下、図11、図12により従来の閉扉装置と扉ストッパーを組合わせて使用する方法について説明する。
図11は従来の閉扉装置と扉ストッパーを扉に取付けた状態を示す斜視図、図12は従来の閉扉装置の正面断面図と上面断面図である。
図11において、33は部屋間に取付けられた扉、34は扉枠、35は閉扉装置、36はヒンジであり、37は閉扉装置のケーシング、38は閉扉装置の主軸、39は閉扉装置の第1のアーム、40は閉扉装置の第2のアーム、41は閉扉装置のアーム固定板、42は扉ストッパーである。
ここで扉33は扉枠34にヒンジ36により回動可能なように取付けられ、閉扉装置35は第1のアーム39と第2のアーム40により、扉33と扉枠34とをつなぐように取付けられている。
さらに扉33には、閉扉装置35により扉33が閉じられたときに、ペットが前足等で扉33を開けられる少しの隙間を残すよう、扉ストッパー42が取付けられている。
また図12において、37は閉扉装置のケーシング、38はケーシングのほぼ中央に回転可能に取付けられ歯車を有する主軸、39は閉扉装置の第1のアーム、43は主軸38の歯車と係動する歯板を有する摺動部、44は摺動部43を押圧するよう付勢されたスプリングバネ、45は摺動部43の摺動速度を一定にするためのピストン機構である。
ここでピストン機構45において、46はシリンダ、47は緩衝オイル、48は摺動部43と接続され摺動部43とともにシリンダ46内を摺動するピストン、49は小さい口径を有する閉扉時の緩衝オイル通路、50は大きな口径を有する開扉時の緩衝オイル通路、51は開扉時の緩衝オイル通路弁である。
このように構成された閉扉装置35の動作を以下に説明する。
扉33が開かれると、扉33は扉枠34に対して挟む角度が増加する方向に回転し、その回転は、第2のアーム40の一端がアーム固定板41を介して扉枠34に固定されているので、第2のアーム40と第1のアーム39を介して主軸38を回転させ、さらにその回転は、主軸38の歯車と摺動部43の歯板を介して、摺動部43を、スプリングバネ44を縮める方向に摺動させる。
この際、ピストン機構45では、摺動部43とともにピストン48がシリンダ46内を摺動し、それに伴って緩衝オイル47は開扉時の緩衝オイル通路弁51を押開き、開扉時の緩衝オイル通路50を通って移動する。
尚この場合、開扉時の緩衝オイル通路50は大きな口径を有するので、緩衝オイル47は少ない抵抗で移動でき、よって扉33は軽い力で開くことが可能となる。
次に扉33を開いている力を取り除くと、縮められていたスプリングバネ44の復元力により摺動部43が摺動し、その摺動は摺動部43の歯板と主軸38の歯車を介して主軸38を回転させ、さらにその回転は、第1のアーム39と第2のアーム40を介して、扉33が扉枠34に対して挟む角度が減少する方向に回転させ、よって扉33が自動で閉じられる。
この際、ピストン機構45では、摺動部43とともにピストン48がシリンダ46内を摺動し、それに伴って緩衝オイル47は、閉扉時の緩衝オイル通路49を通って移動する。
尚この場合、閉扉時の緩衝オイル通路49は小さい口径を有するので、緩衝オイル47は移動するのに一定の大きな抵抗を受け、よって扉33は一定の速度で閉じられる。
そして扉33には、扉ストッパー42が取付けられているので、扉ストッパー42が扉枠34に当って扉33は全閉状態とはならず、よってペットが前足等を使って自分で開けることができるだけの少しの隙間を残した状態が保持される。
しかしながら上記従来の閉扉装置に扉ストッパーを組合わせる方法では、ペット用の閉扉機構付き扉に対して以下に示す要求があるにも関わらず、それらの要求を満足することはできなかった。
第一に、日常生活シーンで度々必要となる、ペットを移動規制する全閉状態や、掃除等の作業時に人の通行を妨げない全開状態に、ワンアクションで即座に簡単に変えられることが要求されていた。
第二に、部屋間の扉はデザインを重視するものが多いことから機構部は小型であることが要求されていた。
第三に、ペットの移動エリアを規制するには少なくとも複数の部屋間の扉に取付ける必要があるため安価なことが要求されていた。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、少しの隙間を残す閉扉機能を有しながら、ワンアクションで全閉状態と全開状態に切替えられ、さらに小型で安価なペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかるペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉は、
可動部と受け部と収縮部固定具とから構成され、前記可動部は、先端に設けられた扉枠戸当りが扉の端から扉枠に当たる位置に突出して前記扉枠に当たることで閉扉時に前記扉が前記扉枠内に完全に収まる全閉状態になることを防止する全閉防止レバーと、前記全閉防止レバー上に設けられ、前記扉枠戸当りを前記扉の端から前記扉枠に当たる位置に突出した状態に維持する突出係りと、一端が前記全閉防止レバーの後端に接続され他端が前記収縮部固定具に接続された閉扉力発生用収縮部とを有し、前記受け部は、前記全閉防止レバーを内部でスライドさせるとともに、前記全閉防止レバー上に設けられた突出係りと係り合うことで、前記全閉防止レバーに設けられた前記扉枠戸当りを前記扉枠に当たる位置に突出した状態に維持する突出係り受けを有する。
さらに本発明にかかるペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉は、前記可動部において、前記閉扉力発生用収縮部は収縮バネと収縮力調整用ひもを有し、前記閉扉力発生用収縮部の一端は前記全閉防止レバーの後端に、他端は前記収縮部固定具に接続されている。
さらに本発明にかかるペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉は、前記受け部は、前記扉の上部であって、前記扉のヒンジが取り付けられる側と反対側の前記扉の端に近い位置に、前記全閉防止レバーが前記受け部内をスライドさせたときに、前記扉枠戸当りが前記扉の端から突出した状態と突出させない状態の2つの状態を得られる位置に水平方向に取り付けられ、前記扉枠戸当りが前記扉の端から突出する方向に、前記全閉防止レバーを前記受け部内でスライドさせることにより、前記一端が前記全閉防止レバーの後端に他端が前記収縮部固定具に接続された前記閉扉力発生用収縮部に張力を加えることで閉扉力を発生せしめるとともに、前記全閉防止レバーに設けた前記突出係りと前記受け部に設けた前記突出係り受けを係合せることにより、前記閉扉力発生用収縮部に張力を加えることで閉扉力を発生した状態を維持せしめ、前記全閉防止レバーに設けた前記突出係りと前記受け部に設けた前記突出係り受けの係り合いを解除させたときには、前記閉扉力発生用収縮部の収縮力により前記全閉防止レバーが前記扉の端から突出しない位置に引き込まれるとともに、前記受け部内でスライドフリーとなり、よって前記閉扉力発生用収縮部に張力が加わらないことにより閉扉力が発生しないこととしている。
本発明によれば、少しの隙間を残す閉扉を有しながら、ワンアクションで全閉状態と全開状態に切替えられ、さらに小型で安価なペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉を実現できるという効果を有する。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の構成図、図2は本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置を扉に取付けた状態の斜視図、図3は本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の全閉防止レバーが突出した状態の斜視図、図4は一実施の形態によるペット用閉扉装置の全閉防止レバーが引き込まれた状態の斜視図である。
図1から図4において、10は閉扉装置、11は全閉防止レバー、12は閉扉力発生用収縮部、13は可動部、14は収縮部固定具、15は受け部、16は突出係り、17は突出係り受け、さらに、18は収縮バネ、19は収縮力調整用ひも、20は扉枠当り、21はスライド溝、22は扉、23は扉枠、24は突出した状態の全閉防止レバー、25は閉扉力が発生した状態の閉扉力発生用収縮部、26は引き込まれた状態の全閉防止レバー、27は閉扉力が発生していない状態の閉扉力発生用収縮部である。
つまり図1と図2に示すように本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置は、突出係り16を備えた全閉防止レバー11と閉扉力発生用収縮部12を有する可動部13と、全閉防止レバー11を内部でスライドさせるとともに突出係り16を受ける突出係り受け17を有する受け部15と、閉扉力発生用収縮部12の一端を扉枠23に固定する収縮部固定具14とを有し、さらに閉扉力調整用ひも19を有している。
また図1から図4に示すように、本閉扉装置は、可動部13と収縮部固定具14と受け部15とから構成されており、可動部13と受け部15とは組合されて扉22の上部に水平に取付けられ、収縮部固定具14は扉枠23の上辺に固定されている。
また可動部13は、受け部15内をスライドするとともに先端に設けられた扉枠戸当り20が扉22の端から扉枠23に当たる位置に突出して扉枠23に当たることで閉扉時に扉22が扉枠23内に完全に収まる全閉状態になることを防止する全閉防止レバー11と、全閉防止レバー11上に設けられ、受け部15上に設けられた突出係り受け17と係り合うことで扉枠戸当り20を扉22の端から扉枠23に当たる位置に突出した状態に維持する突出係り16と、一端が全閉防止レバー11の後端に接続され他端が収縮部固定具14に接続された閉扉力発生用収縮部12とを有している。
ここで本発明の一実施の形態においては、全閉防止レバー11上に設けられた突出係り16とは、図1に示すように、全閉防止レバー11の扉枠戸当り20に近い位置に設けられた、全閉防止レバー11のスライドを制限する角度に切られた段差面のことであり、受け部15上に設けられた突出係り受け17とは、同図に示すように、受け部15の扉22の端側に設けられた、全閉防止レバー11のスライドを制限する角度に切られた切断端面のことである。
さらに受け部15は、全閉防止レバー11を内部でスライドさせるとともに、全閉防止レバー11上に設けられた突出係り16と係り合うことで、全閉防止レバー11に設けられた扉枠戸当り20を扉枠23に当たる位置に突出した状態に維持する突出係り受け17を有している。
尚、収縮部固定具14と受け部15には取付け用ネジ穴が設けられている。
このように構成された本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の使用方法について、以下に説明する。
本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置は、図1に示すように、全閉防止レバー11の一端に収縮バネ18を接続し、さらに収縮バネ18に収縮力調整用ひも19を接続し、さらに収縮力調整用ひも19に収縮部固定具14を接続する。
また図1に示すように、収縮バネ18と収縮力調整用ひも19とにより閉扉力発生用収縮部12が構成され、閉扉力発生用収縮部12と全閉防止レバー11とにより可動部13が構成されている。
そして図1および図2に示すように、全閉防止レバー11が受け部15内に設けられたスライド溝21内をスライドするとともに、収縮力調整用ひも19と収縮部固定具14が受け部15の外に出るよう組まれて、受け部15は扉22上に、収縮部固定具14は扉枠23上にネジを用いて取付けられている。
尚、収縮力調整用ひも19の長さは、図2に示すように、全閉防止レバー11上が扉22端から突出した位置にあるときに、収縮バネ18が伸びた状態となり、閉扉力発生用収縮部12に張力が加わることで閉扉力が発生するように調整されている。
このように構成された本発明の一実施の形態のペット用閉扉装置について、さらに構成を補足しながら動作及び機能について、以下に説明する。
図1から図4に記載のように、可動部13は、収縮バネ18と収縮力調整用ひも19から構成される閉扉力発生用収縮部12を有し、閉扉力発生用収縮部12の一端は全閉防止レバー11の後端に、他端は収縮部固定具14に接続されている。
さらに受け部15は、扉22の上部であって、扉22のヒンジが取り付けられる側と反対側の扉22端に近い位置に、全閉防止レバー11を受け部15内をスライドさせたときに、全閉防止レバー11が扉22端から突出した状態と突出させない状態の2つの状態を得られる位置に水平方向に取り付けられている。
また収縮部固定具14は扉枠23に固定されていることから、全閉防止レバー11を受け部15内で、全閉防止レバー11の先端に設けられた扉枠戸当り20が扉22の端から突出する方向にスライドさせることにより、収縮部固定具14と全閉防止レバー後端との距離が最も遠ざかった状態となり、よって一端が全閉防止レバー11の後端に他端が収縮部固定具14に接続された閉扉力発生用収縮部12に張力を加えることで閉扉力を発生せしめ、さらに全閉防止レバー11に設けた突出係り16と受け部15に設けた突出係り受け17を係合せることにより、閉扉力発生用収縮部12に張力を加えて閉扉力が発生した状態が維持される。
尚、突出係り16と突出係り受け17とを係り合せるには、全閉防止レバー11を、扉枠戸当り20が扉22の端から扉枠23に当たる位置まで突出させながら、先端部を下方向にずらせばよく、全閉防止レバー11自身の重量で突出係り16と突出係り受け17とが係り合った状態が維持される。
一方、全閉防止レバー11に設けた突出係り16と受け部15に設けた突出係り受け17の係り合いを解除させれば全閉防止レバー11は受け部15内でスライドフリーとなり、扉枠戸当り20が扉22端から突出しない位置に受け部15内をスライドして移動することで、収縮部固定具14と全閉防止レバー後端との距離が近くなり閉扉力発生用収縮部12に加わる張力は消滅して閉扉力が発生しない状態になるとともに、扉枠戸当り20も扉22の端から突出していないため扉22を全閉状態にすることが可能となっている。
つまり本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置によれば、全閉防止レバー11を受け部15内でスライドさせて扉枠戸当り20が扉22の端から突出した状態と突出しない状態を切替えるというワンアクションで、同時に閉扉力が発生した状態と発生しない状態を切替えられるという機能を有しており、これは日常生活において、ペットが自分で扉22を開いて通過した後に扉22が自動的に閉じる閉扉機構が働いている状態と、急な来客でペットの通行を制限したいときに扉22を全閉状態にしたり掃除のときに扉22を全開状態にしたりする閉扉機構が働かない状態を瞬時に切替えることが可能となっている。
このように本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置では、従来の閉扉装置に較べて機構部の構成が簡単であることから、小型にできるとともに木材や樹脂等の安価な材料で製作が可能であり、よってデザインが重視される扉への取付けに適し、複数の部屋間の扉に取付ける場合にも費用を最小に抑えることが可能になる。
また図3と図4は、図2の全閉防止レバー11の周辺を拡大して示している。
ここで図3は、全閉防止レバー上の突出係り16を受け部15上の突出係り受け17に掛けた状態を示しており、全閉防止レバーは24で示すように扉22端から突出した位置に保持され、それにより25で示すように閉扉力発生用収縮部では収縮バネが伸びて収縮力調整用ひもが張った状態となり、よって閉扉力が発生している状態を示している。
また図4は、全閉防止レバー上の突出係りを受け部15上の突出係り受け17から外した状態を示しており、全閉防止レバーは26で示すように、閉扉力発生用収縮部に引かれて扉22端から突出しない位置に引き込まれるとともに受け部15内でスライドフリーとなり、それにより27で示すように閉扉力発生用収縮部は収縮バネの伸びが無くなり収縮力調整用ひもが緩んだ状態となり、よって閉扉力が発生していない状態を示している。
このように本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置では“突出係り16と突出係り受け17とを掛ける”もしくは“突出係り16と突出係り受け17とを外す”のワンアクションで閉扉装置10の閉扉力を発生させたり解除したりすることが可能となっている。
次に本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の使用例について、以下に説明する。
図5から図8は本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の使用例を示しており、図5はペットが扉を引き開こうとしている状態図、図6はペットが扉を押し開こうとしている状態図、図7は扉が全閉された状態図、図8は扉が全開された状態図である。
また図5から図8において、22は扉、24は突出した状態の全閉防止レバー、26は引き込まれた状態の全閉防止レバー、27は閉扉力が発生していない状態の閉扉力発生用収縮部、28は閉扉時の扉の隙間である。
今、図5における使用例では、閉扉装置は24で示すように全閉防止レバーが扉22端から突出するとともに閉扉力が発生した状態にある。よって扉22は突出した状態の全閉防止レバー24により、閉扉時の扉の隙間28を残して閉じた状態にある。よってペットは閉扉時の扉の隙間28に前足を差し入れて引くことで、扉22を簡単に開くことが可能となっている。そしてペットが扉22を通過した後は閉扉装置の閉扉機能により扉22は自動で閉じられる。
また図6における使用例でも、閉扉装置は24で示すように全閉防止レバーが扉22端から突出するとともに閉扉力が発生した状態にある。よって扉22は突出した状態の全閉防止レバー24により、閉扉時の扉の隙間28を残して閉じた状態にある。よってペットは閉扉時の扉の隙間28に体を入れるように扉22を押すことで、扉22を簡単に開くことが可能となっている。そしてペットが扉22を通過した後は閉扉装置の閉扉機能により扉22は自動で閉じられる。
つまり本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置によれば、ペットを有する家庭において、扉をペット専用の小扉を有するタイプに交換したり、既設の扉に加工穴を空けて小扉を取付けたりしなくても、既設の扉に本発明のペット用閉扉装置を取付けるだけで、ペットが自分で開けられるとともにペットが通過した後には扉が自動で閉まる機能を追加することが可能となる。
また図7における使用例では、閉扉装置は26で示すように全閉防止レバーが扉22端から突出しない位置に引き込まれるとともに扉22は完全に閉じた状態にある。よってペットは扉22を自分で開けることはできず、ペットの移動を制限することが可能となっている。
つまり本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置によれば、簡単な操作でペットの移動を制限できる機能を有する扉を実現することが可能となっている。
また図8における使用例では、閉扉装置は26で示すように全閉防止レバーが扉22端から突出しない位置に引き込まれるとともに、閉扉力発生用収縮部は27で示すように緩んだ状態にある。よって扉22を掃除等の作業時に人の通行を妨げないよう全開に保持することが可能となっている。
つまり本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置によれば、簡単な操作で閉扉機能を解除して全開状態にできるという機能を有する扉を実現することが可能となる。
そして図5および図6と図7および図8の状態は、前述の図3および図4を用いた説明に示したように、全閉防止レバー上の突出係りと受け部上の突出係り受けを掛けたり外したりするだけの、ワンアクションで切替えることが可能となっている。
このように本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置によれば、既存の扉に取付けるだけで、少しの隙間を残す閉扉機能を有しながら、ワンアクションで全閉状態と全開状態に切替えられるペット用扉を実現することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態について、図9を用いて説明する。
図9は本発明の他の実施の形態によるペット用閉扉装置の受け部を内蔵した閉扉機構付き扉の斜視図であり、11は全閉防止レバー、12は閉扉力発生用収縮部、22は扉、29は扉に内蔵された受け部、30は扉に設けられた突出係り受けである。
図9において、扉に内蔵された受け部29は、全閉防止レバー11を内部でスライドさせるスライド溝を有するとともに、図1と同様に、全閉防止レバー11と収縮バネと収縮力調整用ひもが接続された可動部を内部に備えている。
一方、図1で受け部上に設けられていた突出係り受けは、図9では30で示すように、扉22上に設けられている。
このように構成された本発明の他の実施の形態による閉扉機構によれば、扉22の表面を出っ張りの無いフラットに仕上げられるので、デザイン性の良いペット用閉扉機構付き扉を実現することが可能となる。
そして実施の形態1と同様に、ワンアクションで少しの隙間を残す閉扉機能を有しながら、全閉状態と全開状態に切替えられるペット用扉を実現することが可能となる。
(実施の形態3)
さらに、本発明の他の実施の形態について、図10を用いて説明する。
図10は本発明の他の実施の形態によるペット用閉扉装置の受け部を金具を用いて扉に取付けた状態の斜視図であり、10は閉扉装置、12閉扉力発生用収縮部、15は受け部、22は扉、31は上面金具、32は側面金具である。
図10において、受け部15は扉22に取付けるためのネジ穴を有しておらず、替わりに上面金具31と側面金具32を有しており、よって上面金具31と側面金具32により、扉22の上面と側面を挟むことで取付けられるよう構成されている。
ここで受け部15に係る主な力は、重力が受け部15を下方に引く力と閉扉力発生用収縮部12が受け部15を側方に引く力であり、これらはそれぞれ上面金具31と側面金具32が受止めるので、受け部15は両面テープ等の簡単な固定具のみで扉22上に固定することが可能となっている。
つまり高級な材料を使った扉や賃貸の部屋の扉等、傷を付けることを避けたい扉を有する家庭においても、気兼ね無く取付けられるペット用閉扉装置を実現することが可能となる。
尚、上記の各実施の形態においては、閉扉力発生用収縮部12は、収縮部固定具14側に収縮力調整用ひも19が接続される例を示したが、収縮部固定具14側に収縮バネ18を接続しても、同様の閉扉機能が得られることは言うまでもなく、その場合には、扉の開閉に際して収縮力調整用ひも19と受け部15とが擦れることが無くなり、よって収縮力調整用ひも19の劣化が少なく、長寿命になるという利点があることも言うまでもない。
さらに上記の各実施の形態においては、閉扉力発生用収縮部として収縮バネを用いる例を示したが、ゴム等の収縮力を発生するものであればこれに限定するものではなく、同様な効果が得られることも言うまでもない。
本発明のペット用閉扉装置および閉扉機構付き扉は、ペットを飼う家庭において、夏季においては冷房時の室内冷気を、冬季においては暖房時の室内暖気の流出を最小限に防げ、よって冷暖房エネルギーの無駄を低減できる地球環境にやさしい住宅用建造物の実現に利用できるもので、その効果が本発明によるものであることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の構成図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置を扉に取付けた状態の斜視図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の全閉防止レバーが突出した状態の斜視図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置の全閉防止レバーが引き込まれた状態の斜視図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置においてペットが扉を引き開こうとしている状態図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置においてペットが扉を押し開こうとしている状態図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置において扉が全閉された状態図である。 本発明の一実施の形態によるペット用閉扉装置において扉が全開された状態図である。 本発明の他の実施の形態によるペット用閉扉装置の受け部を内蔵した閉扉機構付き扉の斜視図である。 本発明の他の実施の形態によるペット用閉扉装置の受け部を金具を用いて扉に取付けた状態の斜視図 従来の閉扉装置と扉ストッパーを扉に取付けた状態を示す斜視図である。 従来の閉扉装置の正面断面図と上面断面図である。
符号の説明
10 閉扉装置
11 全閉防止レバー
12 閉扉力発生用収縮部
13 可動部
14 収縮部固定具
15 受け部
16 突出係り
17 突出係り受け
18 収縮バネ
19 収縮力調整用ひも
20 扉枠戸当り
21 スライド溝
22 扉
23 扉枠
24 突出した状態の全閉防止レバー
25 閉扉力が発生した状態の閉扉力発生用収縮部
26 引き込まれた状態の全閉防止レバー
27 閉扉力が発生していない状態の閉扉力発生用収縮部
28 閉扉時の扉の隙間
29 扉に内蔵された受け部
30 扉に設けられた突出係り受け、
31 上面金具
32 側面金具
33 扉
34 扉枠
35 閉扉装置
36 ヒンジ
37 閉扉装置のケーシング
38 閉扉装置の主軸
39 閉扉装置の第1のアーム
40 閉扉装置の第2のアーム
41 閉扉装置のアーム固定板
42 扉ストッパー
43 摺動部
44 スプリングバネ
45 ピストン機構
46 シリンダ
47 緩衝オイル
48 ピストン
49 閉扉時の緩衝オイル通路
50 開扉時の緩衝オイル通路
51 開扉時の緩衝オイル通路弁

Claims (4)

  1. 可動部と受け部と収縮部固定具とから構成され、
    前記可動部は、先端に設けられた扉枠戸当りが扉の端から扉枠に当たる位置に突出して前記扉枠に当たることで閉扉時に前記扉が前記扉枠内に完全に収まる全閉状態になることを防止する全閉防止レバーと、前記全閉防止レバー上に設けられ、前記扉枠戸当りを前記扉の端から前記扉枠に当たる位置に突出した状態に維持する突出係りと、一端が前記全閉防止レバーの後端に接続され他端が前記収縮部固定具に接続された閉扉力発生用収縮部とを有し、
    前記受け部は、前記全閉防止レバーを内部でスライドさせるとともに、前記全閉防止レバー上に設けられた突出係りと係り合うことで、前記全閉防止レバーに設けられた前記扉枠戸当りを前記扉枠に当たる位置に突出した状態に維持する突出係り受けを有し、
    前記収縮部固定具は前記扉枠上に取付けて用いられることを特徴とするペット用閉扉装置。
  2. 前記可動部において、前記閉扉力発生用収縮部は収縮バネと収縮力調整用ひもとにより構成されたことを特徴とする請求項1記載のペット用閉扉装置。
  3. 前記受け部は、前記扉の上部であって、前記扉のヒンジが取り付けられる側と反対側の前記扉の端に近い位置に、前記全閉防止レバーが前記受け部内をスライドさせたときに、前記扉枠戸当りが前記扉の端から突出した状態と突出させない状態の2つの状態を得られる位置に水平方向に取り付けられ、
    前記扉枠戸当りが前記扉の端から突出する方向に、前記全閉防止レバーを前記受け部内でスライドさせることにより、前記一端が前記全閉防止レバーの後端に他端が前記収縮部固定具に接続された前記閉扉力発生用収縮部に張力を加えることで閉扉力を発生せしめるとともに、前記全閉防止レバーに設けた前記突出係りと前記受け部に設けた前記突出係り受けを係合せることにより、前記閉扉力発生用収縮部に張力を加えて閉扉力が発生した状態を維持せしめ、
    前記全閉防止レバーに設けた前記突出係りと前記受け部に設けた前記突出係り受けの係り合いを解除させたときには、前記閉扉力発生用収縮部の収縮力により前記全閉防止レバーが前記扉の端から突出しない位置に引き込まれるとともに、前記受け部内でスライドフリーとなり、よって前記閉扉力発生用収縮部に張力が加わらないことにより閉扉力が発生しないことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のペット用閉扉装置。
  4. 扉の内部に、請求項1又は請求項3のいずれか1項に記載の機構を有する受け部を内蔵したことを特徴とするペット用の閉扉機構付き扉。
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