JP4378150B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写方式の画像形成装置に関するものである。
転写方式の複写機・ファクシミリ・プリンタなどの画像形成装置は、電子写真感光体等の像担持体上に形成したトナー像を転写手段により記録材(用紙)上に転写し、あるいは像担持体上に形成したトナー像を一旦中間転写体に転写した後、転写手段により記録材上に転写し、記録材上のトナー像を定着手段で固着画像として定着させて画像形成物を出力する。
像担持体から記録材へのトナー像の転写手段、像担持体から中間転写体へのトナー像の転写手段、中間転写体から記録材へのトナー像の転写手段としては、コロナ帯電器や導電性ローラにバイアスを印加する静電転写方式が一般に用いられる。
さらに、トナー像の転写において、静電的な力だけでなく、超音波振動を付与する画像形成装置も提案されている。たとえば、特許文献1では感光体ベルト上のトナー像を超音波振動子とコロナ帯電器を用いて記録材に転写する方法が提案されている。このようにトナー像の転写において、超音波振動を付与することで、静電気力のみで転写を行う場合と比べて、転写効率が向上したり、表面性の悪い記録材にも良好な転写が行われたりといったメリットがある。
特開平6−236117号公報
しかしながら、上記のような従来の、トナー像の転写において超音波振動を付与する画像形成装置では、記録材の種類によっては、超音波振動の振動強度を上げすぎるとトナー像が飛散ってしまい、画像品位が低下するといった問題が新たに発生した。
図10の模式図でさらに詳しく説明すると、転写部における記録材と像担持体(または中間転写体、以下同じ)との間(転写部における記録材と像担持体との接触領域部かつ、トナー像の転写工程中での、トナー層が挟まれた状態)のトナー像の端部(トナー画像とトナーの乗っていない白地部との境界、たとえば、1×1cmの濃い画像があれば、その四角い境界の全てを指す)では僅かな隙間αがあり、強い振動を与えるとその隙間αの方向にトナー像が飛んでしまう。この隙間を減らすために記録材と像担持体との圧力を上げるとトナーが強く抑えられて超音波振動が付与できなくなり、振動による転写の効果が得られない。一般にトナーは粒径5〜8μmの物が使われる。そして、画像濃度が濃くなると、トナーが3〜5層くらい山積みとなる。この山積みになったところと、白地部との境界では、像担持体と記録材とを押し付けても、トナー層の形状に追従しないので、トナー層の厚み分の高さの空隙が空く。
したがって本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、トナー像の転写において振動を付与する画像形成装置において、記録材の種類に拘わらず、像担持体あるいは中間転写体から記録材へのトナー像の転写を転写効率よく、かつトナー像飛散りといった画像不良を生じさせないで行わせて、高品質な画像出力が得られるようにすることである。
本発明は下記の手段構成を特徴とする画像形成装置である。
(1)1次転写部にて像担持体から1次転写されたトナー像を外面に保持して回動するベルト状の中間転写体と、前記中間転写体の外面に保持されたトナー像を2次転写部にて記録材へ2次転写する2次転写手段と、前記中間転写体を振動させる振動発生手段と、前記記録材の種類を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記中間転写体の振動を可変する可変手段と、前記中間転写体を内側から支持する第1の支持ローラと、前記第1の支持ローラよりも前記中間転写体の回動方向の下流に設けられて前記中間転写体を内側から支持する第2の支持ローラと、を有し、前記第1の支持ローラと前記第2支持ローラの間の中間転写体部分を前記2次転写部とし、前記中間転写体部分の内側に前記振動発生手段が配設されており、前記中間転写体部分の外側に前記2次転写手段が前記中間転写体に対して非接触で配設されていることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記振動発生手段は、前記中間転写体の移動方向に対し直角方向に3個のランジュバン型振動子を同一の金属板の上に配置したものであることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
すなわち、トナー像の転写において振動を付与する画像形成装置において、通紙される記録材の種類によって前記振動発生手段の振動強度を可変することで、通紙される記録材の種類に応じて振動発生手段の振動強度を適正にマッチングさせることができて、通紙される記録材の種類に拘わらず、像担持体あるいは中間転写体から記録材へのトナー像の転写を、転写効率よく、かつトナー像飛散りといった画像不良を生じさせないで行わせて、常に高品質な画像出力が得られる。また、2次転写手段が中間転写体に対して非接触で配設されているので、振動発生手段による中間転写体の振動が2次転写手段によって抑制されることがなく、中間転写体が十分に振動して、振動による転写の効果を良好に得ることができる。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本例の画像形成装置は中間転写ベルト(中間転写体)を用いたタンデム型の電子写真カラー画像形成装置である。
Aはカラー画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)、Bは該装置本体Aの上に搭載のカラーイメージリーダーであり、該リーダーにセットしたカラー原稿のカラー画像情報を色分解して電気信号として読み取り処理し、装置本体Aの画像処理回路に送信する。
装置本体Aにおいて、Y・M・C・Kはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像(トナー像)を形成する第1〜第4の4つの画像形成部であり、図面上、装置本体A内に左から右に順に並列配置されている。
各画像形成部Y・M・C・Kは電子写真プロセス機構であり、それぞれ、矢印の反時計方向に所定のプロセススピードで回転駆動される第1の像担持体(記録媒体)としての電子写真感光体ドラム1を有し、その回りに帯電器2、現像器3、クリーニング器4等の電子写真プロセス機器が配置されている。5は各画像形成部Y・M・C・Kの感光体ドラム1に対する露光器としてのレーザースキャナーである。
そしてこの第1〜第4画像形成部Y・M・C・Kはそれぞれ上記の電子写真プロセス機器1〜5により、感光体ドラム1上にフルカラー画像の色分解成分色である、イエロートナー画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラックトナー画像を所定の制御タイミングで形成する。電子写真作像原理・プロセスは公知であるのでその説明は省略する。
6は第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Kの下側に配設した第2の像担持体としてのフレキシブルな中間転写ベルト(ベルト状の中間転写体)であり、第1の画像形成部Y側に配設した第1の掛け回しローラ7と、第4の画像形成部K側に配設した第2の掛け回しローラ8と、第1と第2の掛け回しローラ7と8との間の下方において少し間隔を空けて配設した2本の2次転写部形成用ローラ9(第1の支持ローラ)と10(第2の支持ローラ)との都合4本の並行配列ローラ7〜10間に懸回張設してあり、第2の掛け回しローラ8を駆動ローラとして矢印の時計方向に各画像形成部Y・M・C・Kの感光体ドラム1の回転速度と略同じ速度で回動駆動される。
第1と第2の掛け回しローラ7・8間のほぼ水平の中間転写ベルト部分を第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Kの各感光体ドラム1の下向き面に対してそれぞれ中間転写ベルト6の内側に配設した、1次転写手段としての転写ブレード11により当接させて各感光体ドラム1の下向き面と中間転写ベルト外面とで1次転写ニップ部T1(1次転写部)を形成させている。12は上記の各転写ブレード11の近傍部に配設した除電針である。
13と14は上記の2次転写部形成用ローラ9と10に対する対向ローラであり、中間転写ベルト6の外側において2次転写部形成用ローラ9と10との間に中間転写ベルト6を挟ませて配設してある。この2本の対向ローラ13と14との間の中間転写ベルト部分を2次転写部T2とし、該中間転写ベルト部分の外面側に対向させて2次転写手段としてコロナ帯電器15を配設してある。2次転写手段としてコロナ帯電器15は図2のように中間転写ベルト6に対して非接触の転写手段である。また該中間転写ベルト部分(中間転写体部分)の内面側に振動発生手段として超音波振動子16を配設してある。即ち、中間転写ベルトを内側から支持するローラ9(第1の支持ローラ)と、ローラ9よりも中間転写ベルト6の回動方向の下流に設けられて中間転写ベルト6を内側から支持するローラ10(第2の支持ローラ)と、を有し、ローラ9とローラ10の間の中間転写ベルト部分を2次転写部T2とし、前記中間転写ベルト部分の内側に超音波振動子16が配設されており、前記中間転写ベルト部分の外側に2次転写手段が前記に対して非接触で配設されている。
17は中間転写ベルトクリーニング器であり、中間転写ベルト6の外側で第1の掛け回しローラ7に対向する位置に配設してあり、クリーニングブレード等のクリーニング部材を中間転写ベルト6の外面に接触させてある。
18は定着ローラ(加熱ローラ)18aと加圧ローラ18bとの圧接ローラ対からなる加熱・加圧定着装置である。Nは定着ローラ18aと加圧ローラ18bとの圧接部である定着ニップ部である。該両ローラ18a・18bは矢印の方向に所定の速度で回転駆動される。また定着ローラ18aは内蔵ヒータにより加熱され所定の定着温度に温調制御される。
制御回路(制御基板:不図示)は、作像スタート信号に基づいて画像形成装置の各作像機器を所定にシーケンス制御して動作させ、第1〜第4画像形成部Y・M・C・Kの各感光体ドラム1上にフルカラー画像の色分解成分色である、イエロートナー画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラックトナー画像を所定の制御タイミングで形成させる。より具体的には、駆動ローラ8により中間転写ベルト6が回転し、これと同時に画像書き出し信号がオンとなり、それを基準として或る制御タイミングで、第1〜第4画像形成部Y・M・C・Kの各感光体ドラム1に対する画像形成が順次に開始される。
そのイエロートナー画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラックトナー画像が、回動する中間転写ベルト6の外面に対して第1〜第4画像形成部Y・M・C・Kの各1次転写ニップ部T1において順次に重畳転写されることで、中間転写ベルト6の外面に未定着のフルカラートナー画像(鏡像)が合成形成される。
第1〜第4画像形成部Y・M・C・Kの各1次転写ニップ部T1の1次転写手段11は、ブレード、ローラ、ブラシのような転写帯電部材を用いた接触帯電器を用いている。接触帯電器では、コロナ転写方式と比較して、オゾン発生量が少ない、温湿度環境変動に強い、装置の小型化、低コスト化が容易等のメリットがある。除電針12は転写性安定のために設けてある。除電針12は中間転写ベルト6には非接触であるが転写電流の一部を放電して逃がす役割を果たしている。この構成により、感光体ドラムと中間転写ベルト6が剥離したあとの帯電ムラによる放電を防止することができる。
中間転写ベルト6上に重畳転写で合成形成された未定着のフルカラートナー画像は引続く中間転写ベルト6の回動で2次転写部T2へ移動していく。
一方、第1または第2の記録材カセット21または22、あるいは手差し給紙トレイ23に積載収容させた、第3の像担持体としての記録材(メディア)Pが給紙機構24の動作で1枚分離給送され、搬送ベルト装置25でレジストローラ26に搬送される。そしてその記録材は、中間転写ベルト6上のトナー画像が所定の位置にあることが確認されると、レジストローラ26から2次転写部T2に向けて搬送される。手差し給紙トレイ23は装置本体に対して畳み込んで格納自在である。
レジストローラ26から2次転写部T2に向けて搬送された記録材Pは中間転写ベルト6と対向ローラ13とのニップ部に挟持されて中間転写ベルト6と一緒に2次転写部T2を搬送され、次の中間転写ベルト6と対向ローラ14とのニップ部に挟持されて中継ぎ搬送される。
2次転写部T2では、2次転写手段としてのコロナ帯電器(非接触転写帯電器)15による静電気力(電界または電荷)と、超音波振動子16による振動によって、中間転写ベルト6上のトナー像t(図2)が記録材Pに転写(2次転写)される。
2次転写部T2の中間転写ベルト6と対向ローラ14とのニップ部を出た記録材Pは中間転写ベルト6の面から曲率分離してベルト搬送装置27で定着装置18に搬送されてトナー像の加熱加圧定着を受ける。即ち4色のトナー像を転写された記録材Pは、この加熱加圧定着によりトナー像の混色及び記録材Pへの固定が行われ、フルカラーのコピー画像に形成され、排紙トレイ28に排出される。
記録材分離後の中間転写ベルト6上に残留したトナー及びその他の異物はクリーニング器17により中間転写ベルト6の表面から拭い取られて除去される。
以上のような構成の画像形成装置において用いられる中間転写ベルト6はPETシートやポリフッ化ビニリデンシート、ポリウレタンシート等のフレキシブルな誘電体シートであり、これらの体積抵抗は1013〜1018Ωcmのものが一般的である。また、1次及び2次の転写帯電手段11・15は定電流制御、または、定電圧制御が用いられ、装置本体Aの置かれた環境の温湿度を検知して、最適なバイアスとなるような制御が用いられるのが一般的である。
(2)2次転写部T2の詳細説明
2次転写部T2での、中間転写ベルト6から記録材Pへのトナー像の2次転写をさらに詳しく説明する。
図2は2次転写部T2の拡大模型図である。前述したように、2次転写部T2に対応する中間転写ベルト部分の内側には超音波振動子16が設置され、制御回路100で制御されるファンクションジェネレータ101で発振された正弦波交流電圧はパワーアンプ102で増幅され、超音波振動子16に入力される。超音波振動子16の共振周波数は50kHz付近である。そして、2次転写部T2では、2次転写手段としてのコロナ帯電器15による静電気力と、超音波振動子16による振動によって、中間転写ベルト6上のトナー像tが記録材Pに転写される。taは記録材P上に2次転写されたトナー像を示す。制御回路100は画像形成装置の作像動作全体のシーケンス制御を司る。
超音波振動子16に入力するバイアスの周波数を一定にして、電圧を変化させると振動強度が変化する。図3に入力電圧と振動子の振幅の関係を示す。
2次転写の補助手段であるコロナ帯電器15には電源回路103より+3kVの印加している(本実施例においては、トナーの帯電極性は負極性)。コロナ帯電器15の出力を増していくと転写効率は上がるが、装置本体Aの設置の環境や記録材Pの厚み、抵抗値等によっては十分な転写効率が得られる前に、異常放電による画像不良が発生してしまう。
図4に、普通紙への転写において、超音波振動子16に対する入力電圧を可変した場合の転写効率の変化を示す。印加電圧を増していくと振動強度が増し、転写効率が上がる。しかしながら、振動強度を増やすと、文字や細線の転写時にトナー像が飛散ってしまう問題が発生した。これは振動子の振動モード、つまり、振動方向が縦方向の振動だけでなく、横方向の振動も混ざってしまうことに起因する。
また、記録材である紙の厚みや表面性が変わると最適な振動強度が異なることが検討によって明らかになった。
つまり、紙の厚みが薄いと超音波振動に伴い紙も振動してしまい飛散りが発生しやすくなる。逆に紙が厚いと紙の誘電率が上がるため、コロナ帯電器15の電界転写が十分ではなく、超音波振動による転写効率アップの効果が期待できる。また、紙の表面性に関しても、コート紙のように表面粗さが小さい紙の場合はコロナ帯電器15の電界転写でもある程度良好な画像が得られ、超音波振動は弱くしても良好な転写が得られる。一方、コート紙はその紙の光沢感等の観点から高級紙として扱われることが多く、画像品位も高いレベルが要求される。つまり、トナーの飛散り等の画像不良を極力押さえた画像が好ましい。
このような様々な紙種について、詳しく検討したところ、各紙種についてそれぞれもっとも良好な画像が得られた、超音波振動子16に対する印加電圧は下記のようであった。
普通紙(80g/m) 100V
厚紙(209g/m) 150V
普通紙コート紙(キャストコート75g/m) 75V
厚紙コート紙(キャストコート209g/m) 125V
エンボス紙(レザック150g/m) 200V
OHPシート 125V
すなわち、上記のように各紙種について最適な電圧(超音波振動子16の振動強度)が異なっており、たとえば、エンボス紙には良好な200Vのバイアスで普通紙に画像形成を行うと、振動強度が強すぎて飛散りが悪化してしまう。
したがって、紙種ごとに設定値を変更することで良好な画像が得られる。そこで本実施例では、制御回路100に、上記の各紙種と、超音波振動子16に対する最適な印加電圧値との関係データを参照テーブルとして予めメモリしておく。ユーザーは画像形成装置Aに通紙使用する記録材Pの紙種を画像形成装置Aのコントロールパネルに配設した手動の操作器104で制御回路100に入力する。あるいは給紙機構部24や2次転写部T2よりも記録材搬送方向上流側の記録材搬送路に、紙厚センサ105A・メディアセンサ(紙種センサ)105B・透過型OHPシートセンサ105Cからなる自動紙種検知手段105を配設して、これで画像形成装置Aに通紙された記録材Pの紙種を自動検知させて制御回路100に入力させる。制御回路100は上記の入力した紙種に対応する最適な電圧が2次転写過程で超音波振動子16に印加されるようにファンクションジェネレータ101をコントロールする。このとき、電界転写手段であるコロナ帯電器15のバイアスは+3kVに固定した。このバイアスはどのような紙種でも異常放電等の画像不良が発生しない電圧である。
電界転写手段15の出力は上記のような固定値ではなく、各紙種ごとに調整しても良い。
以上説明したように、通紙される記録材Pの種類によって前記振動発生手段16の振動強度を可変(印加電圧を可変)することで、通紙される記録材Pの種類に応じて振動発生手段16の振動強度を適正にマッチングさせることができて、通紙される記録材Pの種類に拘わらず、中間転写体6から記録材Pへのトナー像の転写を、転写効率よく、かつトナー像飛散りといった画像不良を生じさせないで行わせて、常に高品質な画像出力が得られる。2次転写手段が中間転写体に対して非接触で配設されているので、振動発生手段による中間転写体の振動が2次転写手段によって抑制されることがなく、中間転写体が十分に振動して、振動による転写の効果を良好に得ることができる。
図5・図6に実施例2の要部の構成を示した。本実施例は上記実施例1の画像形成装置において、2次転写部T2に配設する振動発生手段としての超音波振動子16を図6のように金属板16aにランジュバン型振動子16bを3個取り付けたタイプのものを用いた。即ち、振動発生手段は、中間転写ベルト6の移動方向に対し直角方向に3個のランジュバン型振動子を同一の金属板16aの上に配置したものを用いた。また2次転写の補助手段は転写ローラ15Aを用いた。その他の画像形成装置構成は基本的に実施例1の画像形成装置と同様である。
ファンクションジェネレータ101で発振された正弦波交流電圧はパワーアンプ102で増幅され、超音波振動子16bに入力される。超音波振動子16bの共振周波数は240kHz付近である。この場合、振動子16bの数を増やすと振動強度はアップするが、それぞれの振動の位相が揃うように制御回路を用いている。
本実施例では、超音波振動子16bに入力するバイアスの電圧を一定にして、周波数を変化させることによって振動強度を変化させる。
転写ローラ15Aは定電流制御し、20μAの一定値で制御されている。転写ローラ15Aを用いても出力を増していくと転写効率は上がるが、装置本体Aの設置環境や記録材Pの厚み、抵抗値等によっては十分な転写効率が得られる前に、異常放電による画像不良が発生してしまう。
図7に振動子の駆動周波数と振動強度の関係を示す。印加電圧を増していくと振動強度が増し、転写効率が上がる。したがって、駆動周波数を変えることでその紙種にあった振動を選ぶことができる。
また、本実施例では紙厚センサ105A・メディアセンサ(紙種センサ)105B・透過型OHPシートセンサ105Cからなる自動紙種検知手段105を用いて装置本体Aに通紙使用される記録材Pの紙種を自動判断させている。
図8に紙厚センサ105Aの一例を示す。この紙厚センサ105Aは、レジストローラ対26を利用したもので、該レジストローラ対26に記録材Pが挟持されたときに記録材Pの紙厚に応じて、定置の下側ローラ26aに対して上下揺動自由の上側ローラ26bが浮き移動するので、その上側ローラ26bの移動量を検知することで通紙使用の記録材Pの紙厚を検知するものである。
具体的には、レジストローラ対26の上側に光源105aと光学センサ105bを配設してあり、レジストローラ対12に記録材Pが挟まれた時の上側ローラ12bの移動量を光学センサ105bが検知することで紙厚を検知する。光源105aから照射された光が、レジストローラ対12の上側ローラ12bの上で反射され、光センサ105bに入射する。レジストローラ対12に記録材Pが挟まれてない状態から、記録材Pが挟まれた時に記録材Pの紙厚に応じて上側ローラ12bが矢印Uのように移動する。すると、光センサ105bに入射する上記の反射光の位置が矢印Δのように変化する。この変化量Δから、記録材Pの紙厚が上側ローラ12bを移動させた量Δから検知される。
次に、メディアセンサ105Bについて説明する。本実施例ではメディアセンサ105Bを用いて、装置本体の給紙部にセットされている用紙種を判断する。メディアセンサ105Bは、第1または第2の記録材カセット21または22、あるいは手差し給紙トレイ23から記録材Pが搬送され、その記録材Pが2次転写部T2に行くまでの間でその記録材Pの用紙種をセンシングする。
図9にメディアセンサ105Bの一例の概略構成を示す。このメディアセンサ105Bは、JISZ8741に規定された方法により光沢度を測定するものである。つまり、測定方法は、規定された入射角で規定の開き角の光束を入射し、鏡面反射方向に反射する規定の開き角の光束を受光器で測るものである。図9において光源105cで照射された光束は、レンズ105dを通り、記録材Pに角度θで入射する。そして、鏡面反射方向に反射した光束をレンズ105eを通して受光器105fによって検出する。この光沢度検出機構を給紙部に配置することにより、記録材Pの表面光沢が検出できる。なお本実施例では、入射角θを60°とした表面光沢の検出を行ったものである。
また、上記JISZ8741には、屈折率1.567の反射光量を光沢度100と規定している。この規定に則り、表1は光沢度別に記録材Pの種類を分類した。
これによってコート紙、非コート紙が判断できる。
さて、このような構成を用いて、様々な紙種に対して最適な周波数を以下のように設定した。
図5の2次転写部T2において、板金に円筒形の振動子を並べてつけた高周波振動発生手段16を用いて、紙種に応じて、振動数を可変する。
普通紙 250kHz
厚紙 264kHz
普通紙コート紙 288kHz
厚紙コート紙 260kHz
エンボス紙 240kHz
OHPシート 260kHz
以上説明したように、通紙される記録材Pの種類によって前記振動発生手段16の振動強度を可変(印加周波数を可変)することで、通紙される記録材Pの種類に応じて振動発生手段16の振動強度を適正にマッチングさせることができて、通紙される記録材Pの種類に拘わらず、中間転写体6から記録材Pへのトナー像の転写を、転写効率よく、かつトナー像飛散ったりといった画像不良を生じさせないで行わせて、常に高品質な画像出力が得られる。
電界転写手段15Aの出力は前記のように固定値ではなく、各紙種ごとに調整しても良い。
紙種の判断はユーザーが行い、手動の操作器104(図5)で制御回路100に入力して設定しても良い。
画像形成装置は、カラー画像形成に限らず、白黒画像形成でもよい。
画像形成装置において、像担持体に対する作像プロセスは、実施例の電子写真プロセスに限られず、像担持体として誘電体を用いた静電記録プロセス、像担持体として磁性体を用いた磁気記録プロセスであってもよい。
中間転写の構成は、実施例1に示した4つの感光ドラムを用いた構成のものと、感光ドラムが1つで、4つの現像部がロータリに収まり、ロータリが回転して、1つの感光ドラムに画像形成するもの(1ドラム中間転写系)とが有る。本発明はこの1ドラム中間転写系の2次転写部にも適用できることは勿論である。
実施例1の画像形成装置の概略構成図である。 2次転写部の拡大模型図である。 振動子の印加電圧と振幅の関係を示す図である。 振動子の印加電圧と転写効率の関係を示す図である。 実施例2の画像形成装置の2次転写部の拡大模型図である。 その2次転写部の斜視模型図である。 振動子の周波数と振動強度の関係を示す図である。 実施例2で用いた紙厚センサの概略構成図である。 実施例2で用いたメディアセンサの概略構成図である。 トナー像の飛び現象の説明用模式図である。
A:画像形成装置本体、B:カラーイメージリーダー、P:記録材、Y・M・C・K:第1〜第4の画像形成部、1:感光体ドラム、2:ドラム帯電器、3:現像器、4:クリーニング器、5:露光装置、6:中間転写ベルト、11:1次転写手段、T1:1次転写部、15・15A:2次転写手段、T2:2次転写部、16:超音波振動子、18:定着装置、105A:紙厚センサ、105B:メディアセンサ、105C:透過型OHPシート

Claims (2)

  1. 1次転写部にて像担持体から1次転写されたトナー像を外面に保持して回動するベルト状の中間転写体と、前記中間転写体の外面に保持されたトナー像を2次転写部にて記録材へ2次転写する2次転写手段と、前記中間転写体を振動させる振動発生手段と、前記記録材の種類を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記中間転写体の振動を可変する可変手段と、前記中間転写体を内側から支持する第1の支持ローラと、前記第1の支持ローラよりも前記中間転写体の回動方向の下流に設けられて前記中間転写体を内側から支持する第2の支持ローラと、を有し、前記第1の支持ローラと前記第2支持ローラの間の中間転写体部分を前記2次転写部とし、前記中間転写体部分の内側に前記振動発生手段が配設されており、前記中間転写体部分の外側に前記2次転写手段が前記中間転写体に対して非接触で配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記振動発生手段は、前記中間転写体の移動方向に対し直角方向に3個のランジュバン型振動子を同一の金属板の上に配置したものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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