JP4378028B2 - 経皮吸収型製剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2−tert−ブチルアミノ−1−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン−1−オールおよびその薬理学的に許容し得る塩を除く薬物を経皮的に投与するための経皮吸収型製剤に関し、詳細にはリザーバータイプ製剤において薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層の間に布帛層を設けることにより、皮膚面に投与した時に良好な経皮吸収性を与える実用的な経皮吸収型製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年効果の持続性や副作用の低減を図るために各種の薬物を経皮的に投与するための研究開発が活発に行われているが、皮膚のバリヤー機能によりその皮膚透過性は概ね低く、実用的な貼付面積で必要量の薬物を皮膚から吸収させることは極めて困難である。
【0003】
一般的に経皮吸収型製剤は支持体と薬物含有粘着剤層の2層からなるモノリシスタイプのものが主流であるが、薬物が粘着剤中に配合されているという構造上、粘着剤に対する溶解性が低い薬物は大部分が製剤中で溶解することができずに結晶状態で存在していた。薬物が皮膚へ移行する過程では、溶解状態の薬物は速やかに皮膚へ移行することが可能であるが、結晶状態の薬物は一旦粘着剤中に溶解する段階を経なければならず、この過程が律速となるため製剤からの薬物放出性が低く、十分な量の薬物を皮膚面に吸収させることができなかった。これを改善するための最も簡便な方法、つまり貼付面積を拡大したり、粘着剤層を厚くすることは、貼付中の違和感の増大や薬物の拡散距離が長くなるといった弊害をもたらすため、必ずしも効果的とは言えなかった。
【0004】
薬物をより効率よく経皮的に投与する場合、その吸収性を向上させるための方法として、▲1▼製剤中での薬物の溶解性を上げる、すなわち、粘着剤を選択するか、それでも不十分な時は溶解剤を加えることにより製剤からの薬物放出性を上げる、▲2▼経皮吸収促進剤の添加により皮膚透過性を向上させるなどの手段が一般的である。
【0005】
しかしながら、上記のモノリシスタイプの製剤は前述したように薬物が粘着剤中に配合されているため、上記の手段を用いる際において様々な制約がある。例えば、溶解剤や経皮吸収促進剤が粘着剤と相溶しなかったり、加熱工程においてこれらが揮発するなどの問題があり、必ずしも所望の効果を得るのに十分な量を粘着剤中に配合できるとは限らない。また、溶解剤および/または経皮吸収促進剤を含む液状成分を粘着剤中に保持させるためには粘着剤の凝集力を上げる必要があり、粘着剤がカルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基を有する場合には架橋剤により粘着剤を架橋することが可能であるが、上記液状成分が架橋剤と反応可能な前記の官能基を有する場合にはこれらと架橋剤の反応が優先的に起き、粘着剤の架橋反応が阻害されるため液状成分が粘着剤中に保持されなくなると同時に所望の薬効が得られない結果となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは薬物貯蔵層形成膜自体に、または薬物貯蔵層形成膜と薬物貯蔵層形成膜上に積層された不透過性の支持体とによって形成された薬物貯蔵層に薬物が封入されており、さらに薬物貯蔵層形成膜に粘着剤層が積層されてなる経皮吸収型製剤、即ちリザーバータイプ製剤の経皮吸収型製剤に着目した。
【0007】
ところが、上記の薬物貯蔵層に薬物と溶解剤とを含むリザーバータイプ製剤では、薬物貯蔵層に液状成分を多量に含有するために粘着剤層と薬物貯蔵層形成膜の接着力が弱く、貼付中または剥離時に薬物貯蔵層形成膜が粘着剤層を残して剥がれる恐れがある。また、粘着剤が剥離時に皮膚に残ってしまうこと(即ち、糊残り)が多く、薬物貯蔵層形成膜が溶解剤に対して膨潤性を示す場合には、製剤自体が変形してしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、剥離時に皮膚面に糊残りを起こすことを抑制する製剤であって、また、薬物貯蔵層形成膜が、薬物貯蔵層内の薬物用溶媒によって膨潤・変形されるのを抑制することができ、しかも薬物の経皮吸収性に優れた経皮吸収型製剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層の間に布帛層を設けることにより、上述した糊残りおよび変形を起こさず、皮膚に投与すると小面積にて良好な経皮吸収性を示す経皮吸収型製剤が得られることを見い出し本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の経皮吸収型製剤は、以下の特徴を有するものである。
(1)薬物貯蔵層形成膜自体に形成されるか、または薬物貯蔵層形成膜と薬物貯蔵層形成膜上に設けられた不透過性の支持体とによって形成された薬物貯蔵層を有し、該薬物貯蔵層が、薬物(但し、2−tert−ブチルアミノ−1−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン−1−オールおよびその薬理学的に許容しうる塩を除く)を含有する薬物貯蔵層溶液からなり、薬物貯蔵層形成膜の、片面または支持体と反対の面に布帛層と、粘着剤層が順に積層されてなる経皮吸収型製剤。
(2)薬物貯蔵層に、さらに溶解剤および/または経皮吸収促進剤が封入されている(1)記載の経皮吸収型製剤。
(3)溶解剤が炭素数1〜4のアルコールである(2)記載の経皮吸収型製剤。
(4)経皮吸収促進剤が炭素数12〜18の脂肪酸のエステル、炭素数6〜l0のジカルボン酸のジエステルおよび炭素数8〜10の脂肪酸のグリセリンエステルの少なくとも一種類である(2)記載の経皮吸収型製剤。
(5)薬物貯蔵層形成膜が、酢酸ビニル含有量が5〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体である(1)記載の経皮吸収型製剤。
(6)薬物貯蔵層および/または粘着剤層中にpH調節剤を含有する(1)記載の経皮吸収型製剤。
【0011】
本発明の製剤は、従来のリザーバータイプ製剤の薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層の間に、布帛層を設けたことにより、布帛層が薬物貯蔵層形成膜の裏打ち材として機能し、薬物貯蔵層形成膜の膨潤に基づく製剤の変形を抑制することができる。さらに、布帛層と粘着剤層との密着性が良好であるために、薬物貯蔵層側が剥離することが抑制され、粘着剤が皮膚へ残ることが少なくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1、2に示すように、薬物貯蔵層3は、薬物貯蔵層形成膜4自体にて形成されていてもよく(即ち、薬物貯蔵層形成膜に取り囲まれた形態)、また、薬物貯蔵層形成膜4と薬物貯蔵層形成膜上に設けられた不透過性の支持体2とによって形成されていてもよい。
【0013】
薬物貯蔵層形成膜としては、ヒートシール可能な高分子膜、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の単層形態のもの、またはこれらの積層形態のものが例示される。
【0014】
特に、極性溶媒に対する高い透過性を有する点でエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましく、さらにエチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量が5〜40重量%であることが好ましい。酢酸ビニル含有量が5重量%未満の場合は、溶解剤の膜透過性が低くなり、粘着剤層(図1、2において符号6で示す層)への薬物の移行が不十分となる。また、40重量%を超える場合は膜自体の強度が不十分となる。
【0015】
薬物貯蔵層形成膜の厚みは、10〜100μmが好ましく、20〜50μmがより好ましい。
【0016】
薬物貯蔵層形成膜上に積層される不透過性の支持体は、薬物貯蔵層における貯蔵組成物(薬物含有液状組成物ともいう)に対して不透過性であって、製剤の周辺部において前述した薬物貯蔵層形成膜とヒートシール可能なものであることが好ましく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等が使用可能であり、薬物貯蔵層中の内容物が支持体中を通過し背面より失われるのを防ぐためポリエステルやアルミニウム等の金属箔などの薬物や経皮吸収促進剤や溶媒等の薬物貯蔵層における薬物含有液状組成物に対して不透過性のフィルムを積層することが好ましい。
【0017】
不透過性の支持体の厚みは、通常5〜500μm、好ましくは5〜200μmの範囲である。また、これらの支持体は、薬物貯蔵層形成膜との密着性、投錨性を向上させるために、薬物貯蔵層形成膜が設けられる面にコロナ放電処理、プラズマ処理、酸化処理等を施すことが好ましい。
【0018】
布帛層(図1、2において符号5で示す層)は薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層の間に形成されることが必要であり、布帛は該形成膜と熱融着または圧着される。布帛としては多孔性であり、粘着剤層と良好に接着し、また薬物貯蔵層形成膜と熱融着または圧着が可能なものであれば特に限定されず、例えば織布、不織布などが例示される。布帛層を構成する材質としては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、レーヨン、ナイロン、セルロース等が挙げられる。
また、布帛層には多孔性フィルムを積層してもよく、かかる積層体も本発明にいう布帛層に包含される。多孔性フィルムとしては、前記薬物貯蔵層形成膜として使用可能なものや、通気度(ガーレ法)が9000秒/100cc以下のものを用いることが好ましい。当該積層体は、通常粘着剤層が布帛と接触するように使用される。
布帛層はその優れたアンカー効果によって、粘着剤層と強固に粘着する。例えば、溶解剤によって粘着剤の可塑化が著しくなっても、貼付中または剥離時に薬物貯蔵層形成膜が粘着剤層を残して剥がれたり、剥離時に皮膚面に糊残りを起こすことが抑制される。また、布帛層は、薬物貯蔵層形成膜が多量の液状成分によって膨潤・変形されるのを防止するので、薬物貯蔵層形成膜が、使用する溶解剤に対して膨潤性であっても、布帛層の存在によって本発明製剤の変形を抑制することができる。
【0019】
薬物貯蔵層には、2−tert−ブチルアミノ−1−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン−1−オールおよびその薬理学的に許容しうる塩以外の薬物が封入されている。該薬物は薬物の薬理学的に許容しうる塩の態様でもよく、またプロドラッグの態様であってもよい。
【0020】
薬物貯蔵層に封入される薬物としては、特に制限はなく、例えば、コルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、抗真菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、性ホルモン剤、抗うつ剤、脳循環改善剤、制吐剤、抗腫瘍剤、生体医薬等が挙げられる。なかでも、後述する溶解剤に対する溶解性が1重量%以上であることが好ましい。
【0021】
薬物貯蔵層に封入される組成物中への薬物の配合量は薬物の種類等によって変わり得るが、通常、0.5〜40重量%であることが好ましい。0.5重量%未満では治療効果が不十分となり、40重量%を超えることは薬物利用率の面から好ましくない。
【0022】
薬物貯蔵層には、さらに溶解剤および/または経皮吸収促進剤が封入されていることが好ましい。
【0023】
溶解剤と薬物の混合比は、その製剤の目的、封入する薬物等によって変わり得るが、通常、溶解剤100重量部に対して、薬物は、好ましくは0.1〜200重量部、さらに好ましくは1〜100重量部である。
【0024】
経皮吸収促進剤と薬物の混合比は、その製剤の目的、封入する薬物等によって変わり得るが、通常、経皮吸収促進剤100重量部に対して、薬物は、好ましくは0.5〜2000重量部、さらに好ましくは1〜1000重量部である。
【0025】
薬物貯蔵層に溶解剤および経皮吸収促進剤が封入される場合、両者の混合比は溶解剤100重量部に対して経皮吸収促進剤が、3〜200重量部であることが好ましい。3重量部未満の場合は粘着剤中に充分な量の経皮吸収促進剤を含有させることができなくなるため、所望の促進効果が得られなくなり、200重量部を超える場合は薬物貯蔵層中での溶解剤の相対量が減少するため、薬物の溶解性が低下するので好ましくない。
【0026】
溶解剤は薬物の溶解度を上げるために添加され、溶解した薬物は、好ましくは経皮吸収促進剤の介在によって皮膚を透過する。従って、溶解剤は薬物を溶解させ、かつ後述する経皮吸収促進剤とも混ざり合うものであることが好ましい。溶解剤として、エチルアルコール等の低級アルコール、エチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルラウリルアミド、ドデシルピロリドン、イソソルビトール、流動パラフィン、各種液状界面活性剤、鉱油、ラノリン、酢酸エチル、クロタミトン、水等が例示される。好適な溶解剤の例として炭素数1〜4の低級アルコールを挙げることができる。炭素数1〜4のアルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコールが挙げられる。
【0027】
経皮吸収促進剤としては、エチレングリコール等のグリコール類、オリーブ油、スクワレン等の油脂類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等の極性溶剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤、オレイン酸等の長鎖脂肪酸等が例示され、薬物の経皮吸収性を増加させる点、前記溶解剤との相溶性が良いなどの点で、炭素数12〜18の脂肪酸のエステル、炭素数6〜l0のジカルボン酸のジエステルおよび炭素数8〜10の脂肪酸のグリセリンエステルから選ばれる少なくとも一種類を使用することが好ましい。
【0028】
脂肪酸のエステルとしては、炭素数が12〜18の脂肪族モノカルボン酸のアルキルエステル、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等と炭素数が1〜10のアルコール、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、イソノニルアルコール等とのエステルが挙げられる。
【0029】
ジカルボン酸のジエステルとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジカルボン酸のジアルキルエステルが好ましく、例えば、アジピン酸、セバシン酸と炭素数が1〜10のアルコールとのジエステルが挙げられる。
【0030】
脂肪酸のグリセリンエステルとしては炭素数8〜10の脂肪酸のグリセリンエステル、例えば、カプリル酸モノグリセリド、カプリン酸モノグリセリド、カプリル酸トリグリセリド等が挙げられる。
【0031】
また、薬物貯蔵層に封入される組成物の製造時の操作性を向上させるために、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースなどを添加することにより増粘させることが可能である。
【0032】
薬物が塩の態様である場合、薬物貯蔵層および/または粘着剤層中にpH調節剤を含有させることが好ましい。塩基性pH調節剤、例えば、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モノイソプロパノールアミン、カプリル酸ナトリウム、水酸化カリウムなどまたは、酸性pH調節剤、例えば、クエン酸、乳酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸などを配合することにより、塩の態様である薬物の塩を遊離させて、より経皮吸収性の高い塩基または酸の態様である薬物とすることが可能である。pH調節剤の配合量は塩基または酸の態様である薬物に付加した酸または塩基を中和するのに必要な量を加えることが好ましい。
【0033】
配合量がこれよりも少ない場合は、塩基または酸の生成量が少なくなるため経皮吸収性は若干劣るが、製剤中での薬物安定性に優れ、逆に多い場合は粘着剤層が塩基性または酸性となり皮膚に貼付する際に皮膚刺激を発現する可能性がある。
【0034】
薬物貯蔵層に封入される組成物の薬物貯蔵層中への充填量は50μL/cm2以下であることが好ましく、50μL/cm2を超えるときは、薬物貯蔵層中に保持しきれない組成物や薬物貯蔵層から粘着剤層に移行した組成物が粘着剤中に充分に保持されずに粘着剤成分と分離(ブルーミング)したり、粘着剤の可塑化が著しくなって、剥離時に皮膚面に糊残りを起こす可能性がある。
【0035】
該粘着剤層および/または薬物貯蔵層には、上記pH調節剤および経皮吸収促進剤の他に、必要に応じて、溶解補助剤、アスコルビン酸、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤に代表される安定化剤、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の可塑剤、酸化チタン、酸化亜鉛、含水二酸化ケイ素等の充填剤などの各種公知の添加剤が配合されていてもよい。
【0036】
粘着剤層は、布帛層の全面を覆っていてもよいし、また、布帛層の縁だけを適当な幅だけ額縁状に覆っていてもよい。
【0037】
粘着剤層に用いられるポリマーは常温で粘着性を有する感圧接着性ポリマーであり、好ましくは前述した溶解剤−経皮吸収促進剤混合液を相溶することができるものである。該粘着剤の好ましい例として、アクリル系粘着剤およびゴム系粘着剤が挙げられる。
【0038】
当該アクリル系粘着剤としては例えば、アクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステルの単独重合体、またはこれらの共重合体が挙げられる。ここでアクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステルにおけるアルキルとは炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖状アルキルであり、具体的にはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシルなどが挙げられる。好ましくは炭素数4〜12の直鎖または分岐鎖状アルキルである。また、本発明に用いられるアクリル系粘着剤として、上記アクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステルと、次に示す単量体の1種または2種以上との共重合体も好適に使用することができる。
【0039】
該単量体としてはカルボキシル基を有するもの(例えば、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸)、スルホン酸基を有するもの(例えば、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)、アクリル酸ヒドロキシ低級アルキルエステル(例えば、アクリル酸ヒドロキシメチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチル)、アクリルアミド、アクリルアミド誘導体(例えば、ジメチルアクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールプロパンアクリルアミド)、アクリル酸アミノアルキルエステル(例えば、アクリル酸アミノエチルエステル)、アクリル酸アルキルアミノアルキルエステル(例えば、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、アクリル酸tert−ブチルアミノエチルエステル)、アクリル酸アルコキシアルキルエステル(例えば、アクリル酸メトキシエチルエステル、アクリル酸エトキシエチルエステル)、アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、アクリル酸とメトキシジエチレングリコールとのエステル、アクリル酸とメトキシポリエチレングリコールとのエステル、アクリル酸とメトキシポリプロピレングリコールとのエステル、メタクリル酸ヒドロキシ低級アルキルエステル(例えば、メタクリル酸ヒドロキシメチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル)、メタクリルアミド、メタクリルアミド誘導体(例えば、ジメチルメタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールプロパンメタクリルアミド)、メタクリル酸アミノアルキルエステル(例えば、メタクリル酸アミノエチルエステル)、メタクリル酸アルキルアミノアルキルエステル(例えば、メタクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、メタクリル酸tert−ブチルアミノエチルエステル)、メタクリル酸アルコキシアルキルエステル(例えば、メタクリル酸メトキシエチルエステル、メタクリル酸エトキシエチルエステル)、メタクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、メタクリル酸とメトキシジエチレングリコールとのエステル、メタクリル酸とメトキシポリエチレングリコールとのエステル、メタクリル酸とメトキシポリプロピレングリコールとのエステル、メタクリロニトリル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピぺラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾール、ビニルモルホリン、スチレンなどが挙げられる。
【0040】
当該アクリル系粘着剤として、アクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステルと、上記単量体からなる共重合体を用いる場合は、アクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル30〜99.5重量%、好ましくは50〜90重量%、上記単量体0.5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%の割合で共重合させることが好ましい。
【0041】
さらに上記アクリル系粘着剤が架橋構造となっているものを用いることにより、溶解剤や経皮吸収促進剤が粘着剤層を著しく可塑化するような場合でも十分な凝集力を持たせることができる。架橋処理を施すことができるのは、アクリル系粘着剤の構成成分としてカルボキシル基またはヒドロキシル基を含有する単量体が用いられている場合で、架橋剤としてはチタンやアルミニウムからなる金属アルコラート、金属キレート化合物、多官能性イソシアネート(特に三官能性イソシアネート)等が挙げられる。
これらの架橋剤は通常、アクリル系重合体100重量部に対して0.05〜5重量部の範囲で配合される。
【0042】
ゴム系粘着剤は粘度平均分子量300,000〜2,500,000の高分子量ゴム系ポリマーを含有してなるものが好適に使用される。該高分子量ゴム系ポリマーはゴム系粘着剤に適度な凝集力を付与するための必須成分であり、ゴム系粘着剤中10重量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは20重量%以上である。該高分子量ゴム系ポリマーの例としてはポリイソブチレン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体などが挙げられ、これらは一種または二種以上の混合物として使用することができる。
【0043】
また、当該ゴム系粘着剤には適度な粘着性を付与するために、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂、キシレン樹脂、脂環族飽和炭化水素樹脂等の粘着付与剤が配合されてもよい。
【0044】
ゴム系粘着剤の好ましい例としては粘度平均分子量300,000〜2,500,000の高分子量ポリイソブチレンを含有し、さらに粘度平均分子量10,000〜200,000の中分子量ポリイソブチレンおよび/または粘度平均分子量500〜4,000の低分子量ポリイソブチレンまたはポリブテンを含有することが好ましい。ここで高分子量ポリイソブチレンを10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%、中分子量ポリイソブチレンを0〜90重量%、好ましくは10〜80重量%、低分子量ポリイソブチレンまたはポリブテンを0〜80重量%、好ましくは10〜60重量%の範囲で配合することが好ましい。本発明において粘度平均分子量はFloryの粘度式から計算される。
【0045】
粘着剤層の厚みは、長時間の貼付に耐えうる充分な皮膚接着性が得られるように10〜100μmとすることが好ましい。
【0046】
粘着剤層には前記経皮吸収促進剤を含有させてもよい。経皮吸収促進剤の配合量は粘着剤ポリマー100重量部に対して100重量部以下である。配合量が100重量部を超える時には、粘着剤中に保持されずに粘着剤表面で粘着剤成分と経皮吸収促進剤とが分離(ブルーミング)して皮膚接着性が劣る場合がある。
【0047】
本発明の経皮吸収型製剤は、粘着剤層の露出面を、離型ライナー(図1、2において符号7で示される)にて被覆、保護することが望ましい。離型ライナーとしては、使用時に粘着剤層から容易に剥離されるものであれば特に限定されず、例えば粘着剤層と接触する面にシリコーン樹脂、フッ素樹脂等を塗布することによって剥離処理が施された、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート等のフィルム、上質紙、グラシン紙等の紙、あるいは上質紙またはグラシン紙等とポリオレフィンとのラミネートフィルムなどが用いられる。該離型ライナーの厚みは、通常10〜200μm、好ましくは50〜100μmである。
【0048】
本発明の経皮吸収型製剤の断面図の例を図1および図2に示す。
【0049】
本発明の経皮吸収型製剤の製造方法は、特に限定されないが、例えば次の様な製造方法が例示される。粘着剤を離型ライナー上に塗布し、乾燥させた後、布帛を積層して薬物貯蔵層形成膜と熱融着させる。その後不透過性の支持体を、好適な内径、シール幅で、薬物貯蔵層溶液注入口を残してヒートシールし、ヒートシール部外周に沿って、切り取る。次に、薬物を含有する薬物貯蔵層溶液を注入口から注入した後、注入口をヒートシールにより完全に封止することにより本発明の経皮吸収型製剤を得る。
【0050】
また、薬物貯蔵層が薬物貯蔵層形成膜自体に形成されている場合は、予め不透過性の支持体の片面に薬物貯蔵層形成膜を積層し、この形成膜側と、粘着剤層、布帛、薬物貯蔵層形成膜の順で積層したものの形成膜とを、注入口を残してヒートシールする。次に上記と同様に注入口から薬物貯蔵層溶液を注入したのち、注入口をヒートシールすることによって、完全に封止し、本発明の経皮吸収型製剤を得る。
【0051】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。(これらの組成の一覧を表1および表2に示した。)なお、以下において部および%とは、それぞれ重量部および重量%をそれぞれ意味する。
【0052】
(粘着剤溶液Aの調製)アクリル酸2−エチルヘキシル95部、アクリル酸5部を不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で重合させて、アクリル系粘着剤溶液Aを調製した。
【0053】
(粘着剤溶液Bの調製)高分子量ポリイソブチレン(粘度平均分子量2,100,000、VISTANEX MML−140、エクソン化学社製)50部、中分子量ポリイソブチレン(粘度平均分子量60,000、HIMOL 6H、日本石油化学社製)30部および脂環族系石油樹脂(軟化点100℃、アルコンP−100、荒川化学社製)20部をヘキサンに溶解して、ゴム系粘着剤溶液Bを調製した。
【0054】
実施例1
粘着剤溶液Aに対粘着剤固形分0.15%のポリイソシアネート化合物(コロネートHL、日本ポリウレタン社製)を添加、混合して離型ライナー(剥離処理した75μm厚ポリエステルフィルム)上に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布、乾燥した。これにポリエステル不織布(目付8g/m2)を積層し、厚さ50μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(酢酸ビニル含量14%)を熱融着させた後、アルミ蒸着したポリエステルフィルムにポリエチレンを積層した支持体を内径20mm、シール幅4mmとなるように薬物貯蔵層溶液注入口を残してヒートシールし、ヒートシール部外周に沿って切り取った。
これにエチルアルコール−ミリスチン酸イソプロピル混合液(混合比7:3)にケトプロフェンを濃度10%となるように添加した薬物貯蔵層溶液50μLを注入口より注入後、注入口をヒートシールにより完全に封止して本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0055】
実施例2
実施例1において、薬物貯蔵層溶液をエチルアルコール−ミリスチン酸イソプロピル−カプリル酸モノグリセリド混合液(混合比7:2:1)にケトプロフェンを濃度10%とした以外は実施例1と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0056】
実施例3
実施例1において、薬物貯蔵層溶液をエチルアルコール−セバシン酸ジエチル混合液(混合比7:3)にケトプロフェンを濃度10%とした以外は実施例1と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0057】
実施例4
実施例1において、粘着剤溶液Bにミリスチン酸イソプロピルを40%添加し、薬物貯蔵層溶液をイソプロピルアルコール−ミリスチン酸イソプロピル混合液(混合比6:4)にメトプロロールを濃度10%となるように添加した以外は実施例1と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0058】
実施例5
実施例4において、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量を5%とし、薬物貯蔵層溶液をエチルアルコール−ミリスチン酸イソプロピル混合液(混合比6:4)にメトプロロールを濃度10%となるように添加した以外は実施例4と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0059】
実施例6
実施例4において、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量を33%とし、薬物貯蔵層溶液をエチルアルコール−ミリスチン酸イソプロピル混合液(混合比6:4)にメトプロロールを濃度10%となるように添加した以外は実施例4と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0060】
実施例7
実施例4において、薬物貯蔵層溶液をエチルアルコール−ミリスチン酸イソプロピル混合液(混合比6:4)に酒石酸メトプロロール及びトリエタノールアミンをそれぞれ10%、7%となるように添加した以外は実施例4と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0061】
比較例1(リザーバータイプ)
実施例1において、粘着剤層と薬物貯蔵層形成膜の間にポリエステル不織布を積層しない以外は実施例1と同様にして本発明の経皮吸収型製剤を得た。
【0062】
比較例2(モノリシスタイプ)
粘着剤溶液Aにケトプロフェン及びミリスチン酸イソプロピルを膏体中への配合量がそれぞれ10%、40%になるように添加、混合して離型ライナー上に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布、乾燥した。これに支持体(厚み12μmのポリエステルフィルム)を貼り合わせ経皮吸収型製剤を得た。
【0063】
実験例
実施例1〜7、比較例1、2の経皮吸収型製剤において、薬物の皮膚透過量を切除、除毛したラット腹部皮膚を使用して測定した。
(測定方法)
皮膚の表側に相当する部分が上記経皮吸収型製剤と接し、皮膚の裏側に相当する部分が生理食塩水に接するようにラット皮膚をガラス製透過セルに取り付け、生理食塩水中に透過してきた薬物を高速液体クロマトグラフにより定量した。この結果を表1、表2および表3に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
比較例1の製剤は本発明のものに比べて、しわや波打ちなどの製剤の変形が著しく大きかった。また、皮膚から剥離する際に、薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層の間で剥離し、皮膚面に粘着剤が残留した。
実施例1〜3の経皮吸収型製剤は比較例2のものに比べて良好な皮膚透過性を示した。
【0068】
【発明の効果】
本発明の経皮吸収型製剤は、薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層との間に布帛層を設けたので、薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層が強固に粘着しており、薬物貯蔵層形成膜と粘着剤層の剥離、使用後の皮膚からの剥離時に糊残りが抑制される。また、布帛層の存在によって、薬物貯蔵層形成膜が溶解剤に対して膨潤性を示す場合にも、製剤自体の変形が抑制される。
しかも、本発明の製剤は薬物の経皮吸収性に優れた経皮吸収型製剤である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の経皮吸収型製剤を、模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の経皮吸収型製剤を、模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 経皮吸収型製剤
2 支持体
3 薬物貯蔵層
4 薬物貯蔵層形成膜
5 布帛
6 粘着剤層
7 離型ライナー
Claims (6)
- 薬物貯蔵層形成膜自体に形成されるか、または薬物貯蔵層形成膜と薬物貯蔵層形成膜上に設けられた不透過性の支持体とによって形成された薬物貯蔵層を有し、該薬物貯蔵層が、薬物(但し、2−tert−ブチルアミノ−1−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン−1−オールおよびその薬理学的に許容しうる塩を除く)を含有する薬物貯蔵層溶液からなり、薬物貯蔵層形成膜の、片面または支持体と反対の面に布帛層と、粘着剤層が順に積層されてなる経皮吸収型製剤。
- 薬物貯蔵層に、さらに溶解剤および/または経皮吸収促進剤が封入されている請求項1記載の経皮吸収型製剤。
- 溶解剤が炭素数1〜4のアルコールである請求項2記載の経皮吸収型製剤。
- 経皮吸収促進剤が炭素数12〜18の脂肪酸のエステル、炭素数6〜l0のジカルボン酸のジエステルおよび炭素数8〜10の脂肪酸のグリセリンエステルの少なくとも一種類である請求項2記載の経皮吸収型製剤。
- 薬物貯蔵層形成膜が、酢酸ビニル含有量が5〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1記載の経皮吸収型製剤。
- 薬物貯蔵層および/または粘着剤層中にpH調節剤を含有する請求項1記載の経皮吸収型製剤。
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