JP4376142B2 - 把持装置 - Google Patents

把持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4376142B2
JP4376142B2 JP2004207038A JP2004207038A JP4376142B2 JP 4376142 B2 JP4376142 B2 JP 4376142B2 JP 2004207038 A JP2004207038 A JP 2004207038A JP 2004207038 A JP2004207038 A JP 2004207038A JP 4376142 B2 JP4376142 B2 JP 4376142B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
male screw
tip
rotating
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004207038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006026772A (ja
Inventor
勇治 橋本
誠治 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2004207038A priority Critical patent/JP4376142B2/ja
Publication of JP2006026772A publication Critical patent/JP2006026772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4376142B2 publication Critical patent/JP4376142B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、把持装置に関し、詳しくは、上方に作業スペースがない場所でも目的物を側方から把持することができるものに関する。
従来より、遠隔位置の目的物を回収などする場合には、例えば、クレーンゲーム機のように、アーム(把持部材)を開閉する把持装置(キャッチャー)をクレーン装置により吊り下げて前後左右に移動させつつ、開状態の把持部材を降下させた後に閉じることにより、目的物を把持(キャッチ)して回収穴内に投下することが行われている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、回収する目的物が砂等の粒状材料などの場合には、バケット(把持部材)を開閉する把持装置を吊り下げた所謂、天井クレーン装置が用いられていることも知れられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−46730号公報 特開2003−135842号公報 特開平7−125989号公報
しかしながら、このような従来の把持装置にあっては、いずれの装置でも吊り下げられていて、アームやバケットなどの把持部材を開閉する動力は上方から受け取る構造になっている。このために、目的物の上方に作業スペースがない場所では利用することができない、という問題があった。
ここで、例えば、送電線を架設する電柱の上部にカラスなどが巣を作ってしまうと、持ち込んだハンガーなどの金属線等が送電線に接触する虞があって危険であるために、その巣を適宜撤去する必要がある。このときに、従来の把持装置を利用するには、クレーン装置などを設置するなど大掛かりになってしまう。また、上下に架設されている送電線の間に営巣されてしまうと、上方に作業スペースを確保することができず、もはや従来の把持装置は利用することができない。
このことから、従来には、長尺な絶縁棒の先端に熊手状のスイーパーを取り付けて枝やハンガーなどの巣の材料を掻き出して落下させたり、遠隔位置のものを掴むことができる所謂、ヤットコの把持部に爪状の補助具を取り付けることにより巣の材料を摘まんで回収するなどして、巣の撤去作業を行っていた。したがって、巣を撤去するのに時間が掛かると共に、多くの落下物が散らばってしまいその後始末に時間が掛かっていた。
また、従来の把持装置にあっては、アーム毎に回動可能に軸支してモータにより開閉する構造が採用されており、把持力が必要な場合にはバネやソレノイドを追加することが行われている。しかし、重量のある目的物を把持してその状態を維持するには強力なソレノイドなどを取り付けなければならず、装置が高価になってしまう、という問題がある。
そこで、本発明は、上方に作業スペースが確保できない箇所でも、側方より操作するとともに大きな力で目的物を把持することのできる簡易な構造を実現することにより、例えば、電柱の上部に作られた巣を容易に回収して撤去することのできる把持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する把持装置の第1の発明は、基部側を中心に回動可能に支持されて先端部を接離させる一対の把持部材を備えて、該把持部材の基部および先端部の間に画成される空間内に目的物を把持する把持装置であって、把持部材の回動方向に直交するように基部に配設されて該把持部材を回動可能に軸支する回動軸と、把持部材の基部の回動軸と平行かつ回転自在に設けられた一対の回転軸と、該回転軸の一方に軸心を貫通するように刻設された雌ネジと、当該回転軸の他方に軸心を貫通するように穿孔された貫通穴と、該貫通穴に回転自在かつ相対移動不能に係合するとともに雌ネジに螺合する雄ネジを刻設された雄ネジ部材と、を具備しており、雄ネジ部材の貫通穴との係合位置の外側には、操作棒が、該雄ネジ部材と同一方向に延在した姿勢で、当該雄ネジ部材を回転させるとともに装置全体を支持するように、当該操作棒の先端部に連結可能な連結手段が設けられていることを特徴とするものである。
ここで、前記操作棒は、前記連結手段に連結する先端部を備える棒状に形成されて、該先端部から離隔する位置に絶縁性の確保されている掴み部が準備されており、当該先端部を回転させることにより、雄ネジ部材を雌ネジに対して正逆方向に螺合回転させる構造になっている。
この発明では、回動軸を上部に位置させて一対の把持部材を相対的に回動させることにより、下方に位置して開口する把持部材の先端を接離させることができる。この把持部材は、その回動軸の下方または上方に隣接する雄ネジ部材を回転させることにより、一方の回転軸に螺合する位置と他方の回転軸に係合する位置との間の間隔を調整することができ、基部の回動軸を中心にして把持部材を回動させて先端を開閉(接離)させることができる。したがって、把持部材の先端を下方にする姿勢で支持しつつ雄ネジ部材を回転させるだけで、操作する方向を問わずに把持部材の先端を開閉することができ、把持部材の先端間を開放する状態のまま目的物に被せた後にその先端間を接近させて閉止することにより目的物を把持することができる。このとき、把持部材の開閉状態は雄ネジ部材と回転軸との螺合により維持される。
そして、寝かせた操作棒を雄ネジ部材に連結することにより、基部(回動軸)が上部に位置する姿勢のまま目的物の上方に移動させることができ、そのまま雄ネジ部材を回転させて把持部材を開閉することができる。したがって、例えば、上方の作業スペースのない電柱上部に作られた巣でも把持することができる。
上記課題を解決する把持装置の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記一対の把持部材は、回転軸を間に挟む基部の反対側で交差するように屈曲していることを特徴とするものである。
この発明では、把持部材の基部側を接近して対向する位置関係にすることができ、その基部側に配置された回転軸の間隔を直線状の雄ネジ部材により調整することができる。また、回転軸の間を接近させる状態で、把持部材の先端を最大に拡開させることができ、その間を離隔させるほど把持部材の先端を接近させることができる。したがって、雄ネジ部材という簡易な部品で回動部材の先端側を大きく拡開可能な構造にすることができ、大きな目的物を把持可能にすることができる。
上記課題を解決する把持装置の第3の発明は、上記第2の発明の特定事項に加え、前記一対の把持部材の交差位置には、互いの回動方向への相対移動を許容するとともに互いの回動方向に直交する方向に離隔することを制限する補強手段を備えることを特徴とするものである。
この発明では、把持部材は、基部側の回動軸により連結されるのに加えて、その基部から離隔する位置でも回動方向にのみ相対移動可能に連結される。したがって、回動軸の設置位置以外でも、雄ネジ部材を介する回転軸でも若干は補強されているが、さらに強固にガタつかないように把持部材を補強することができ、しっかりと目的物を把持することができる。
上記課題を解決する把持装置の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記把持部材の先端部は、回動方向に直交する方向に延在する複数本に分割されていることを特徴とするものである。
この発明では、平面ではない部位上の目的物を把持する場合でも、分割された先端部のそれぞれをその目的物の載置位置よりも下方に差し込んで先端間を接近させることができる。したがって、例えば、電柱上部の桁部材の上に作られた巣などでも、分割された先端部のそれぞれを桁部材間に差し込んで全体を抱えるように把持することができる。
上記課題を解決する把持装置の第5の発明は、上記第4の発明の特定事項に加え、前記把持部材の先端部は、先端側ほど拡開するように分割されていることを特徴とするものである。
この発明では、把持部材の先端を接近させるときに、分割された先端部は拡開する側が接近するので、把持される目的物は最大に拡開する先端から根元側に接近する方向に案内される。したがって、例えば、電柱上部の巣を把持する際には、その巣を小さくするように(密度を高くするように)把持することができ、巣の材料をできるだけ落下させないように把持することができる。
上記課題を解決する把持装置の第6の発明は、上記第1から第5のいずれかの発明の特定事項に加え、前記把持部材の先端部は、当該把持部材の本体部に対して延在方向にスライド可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
この発明では、把持部材の先端部を本体部に対してスライドさせることにより、先端部間の間隔を変更することができ、先端が最大に拡開するサイズや最小に接近するサイズを調整することができる。したがって、把持する目的物の大きさに応じて先端の間隔を調整することができ、把持可能な目的物の範囲を拡張することができる。
ここで、前記把持部材は、先端部を開閉可能に形成された部材であればよく、目的物の特性に応じた形状にするのが好適である。例えば、電柱上部の巣を把持するには、所謂、バケット形状よりも棒状のアーム形状に形成するのが好ましい。
本発明によれば、基部側の回動軸を中心に回動可能な一対の把持部材を、その基部側の回転軸に螺合する雄ネジ部材を正逆回転させるだけで回動させて先端を開閉することができ、この把持部材に目的物を把持させた状態は、その雄ネジ部材と回転軸との螺合で維持することができる。
したがって、操作する方向に制限なく、目的物の上方に移動させて、その目的物を把持することができ、このときに雄ネジ部材を回転して保持する操作力を無用に大きくする必要もない。
この結果、寝かせた状態で操作可能な操作棒に雄ネジ部材を連結するなどして、目的物の上方に持っていくことができ、例えば、電柱上部の送電線間に巣が作られていて上方の作業スペースがない場合でも、その巣を容易に把持して回収・撤去することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明に係る把持装置の一実施形態を示す図である。
図1〜図3において、把持装置10は、略L字形状に形成された一対の回動部材11、12の長尺側一端部に爪形状部13が取り付けられており、この回動部材11、12を回動させることにより爪形状部13との間に画成する空間S内に、把持する目的物を落下させないように保持するようになっている。すなわち、回動部材11、12および爪形状部13が把持部材を構成して、回動部材11、12がその本体部を、爪形状部13が先端部を構成している。
回動部材11、12は、それぞれ略L字形状に作製した2枚の板状部材111、112、121、122を対面離隔させる状態で左右対称になるように組み立てられており、この板状部材111、112、121、122の長尺側一端部の間には、板状部材113、123がそれぞれ固設されて対面姿勢を維持するように連結されているとともに、その短尺側他端部(基部)の間には、一つの回動軸14が共通に配設されて回動自在に連結されている。
これにより、回動部材11、12は、一定の強度を確保しつつ、L字形状の略90°に屈曲する屈曲部11a、12a(12aは図5に図示)が接近・離隔するように回動軸14を中心に回動させて爪形状部13を離隔・接近させることができる。
また、回動部材11、12は、短尺部11b、12bの中間付近の板状部材111、112、121、122の間に、回動軸14と平行の回転軸15、16がそれぞれ回転自在に配設されている。一方の回転軸15は、中間に雌ネジ部17が形成されており、この雌ネジ部17には、図4に図示するように、その回転軸15の軸心を貫通して開口する雌ネジを刻設された雌ネジ部材17aが埋設固定されている。他方の回転軸16は、中間に貫通穴部18が形成されており、この貫通穴部18には、その回転軸16の軸心を貫通して開口する滑りのよい貫通穴を穿孔された不図示の軸受部材が埋設固定されている。そして、この回転軸15の雌ネジ部17には、雄ネジ部材21の雄ネジ21aが螺合する一方、回転軸16の貫通穴部18では、その雄ネジ部材21の一端部の円周方向に延在する不図示の溝内に、回転自在に係合するとともに延在方向には相対移動不能に係合するネジ18aが取り付けられている。ここで、雄ネジ部材21の雄ネジ21aは、回転軸15の雌ネジ部17との螺合位置が後述する操作棒30による回転操作によらずに変化してしまうことのないように、ネジの形状やピッチに設計されている。
これにより、雄ネジ部材21を回転させると、雌ネジ部17の雄ネジ21aとの螺合位置が変化することにより、その雄ネジ部材21の他端部側の回転軸16(貫通穴部18)に対して、回転軸15をその雄ネジ部材21の延在方向に移動させることができ、回動部材11、12は、例えば、図5に示すように、短尺部11b、12bの間に形成する挟角を拡大する方向に回動して、爪形状部13の先端を接近させて画成空間Sを調整することができる。また、この回動部材11、12は、回転軸15、16を間に挟む回動軸14の反対側の屈曲部11a、12aで屈曲して交差していることから、長尺部11c、12cが重なって相対的に回動することになり、雄ネジ部材21の雄ネジ21aによる短いストロークでも、短尺部11b、12bの回転軸15、16を接近・離隔させて長尺部11c、12cの爪形状部13を大きく拡開・接近させることができる。
さらに、回動部材11、12の板状部材111、112、121、122には、長尺部11c、12cの中間部から屈曲部11a、12aまで延在するスリット11d、12dが形成されており、このスリット11d、12d内には、板状部材111、112、121、122の対面間隔を保持するスライド棒22がスライド可能に取り付けられている。
これにより、板状部材111、112、121、122の対面間隔は、短尺部11b、12bでは回動軸14および回転軸15、16により維持されて、また、長尺部11c、12cの一端部では板状部材113、123により維持されているのに加えて、長尺部11c、12cの屈曲部11a、12a側の交差位置では回動部材11、12としての回動に伴ってスリット11d、12d内を移動するスライド棒22により維持されている。すなわち、スリット11d、12dおよびスライド棒22がより強固にガタつかないように補強する補強手段を構成している。
一方、爪形状部13は、回動部材11、12の長尺部11c、12cの延在方向にスライド可能にスライダ13aが取り付けられており、このスライダ13aに支持棒13b、支持板13c、13dおよび引掻爪13e〜13gが固設されている。このスライダ13aは、板状部材113、123の屈曲部11a、12aに近接または離隔する2箇所に形成されている位置決め孔113a、123a(離隔位置のみ図2に図示)に、スプリングにより下方に付勢されている不図示のピンが係合して位置決めするようになっており、このピンの位置決め孔113a、123aとの係合位置はツマミ13hを摘まんでそのピンを持ち上げることにより変更することができる。また、支持棒13b、支持板13c、13dおよび引掻爪13e〜13gは、回動部材11、12の長尺部11c、12cに対して略90°に屈曲することにより、その回動部材11、12が回動して互いに接近したときに目的物を掻き取って保持する空間Sを画成する。
これにより、爪形状部13は、図5に示すように、把持する目的物に応じて回動部材11、12の長尺部11c、12cの延在方向にスライドさせて互いの間隔を調整することができ、後述する引掻爪13e〜13gの先端の拡開サイズや接近サイズを目的物のサイズや材質などに応じたものとすることができる。
この爪形状部13は、詳細には、支持棒13bが回動部材11、12の長尺部11c、12cと同一方向に延在するようにスライダ13aに固設されており、一対の支持板13c、13dは、その長尺部11c、12cの延在方向に向かって互いに離隔して拡開するようにスライダ13aに固設されている。また、この支持棒13bには、回動部材11、12の短尺部11b、12bと反対方向(長尺部11c、12cに対して略90°に屈曲する方向)に延在するように引掻爪13eが固設されており、一対の支持板13c、13dには、同様に、その短尺部11b、12bと反対方向に延在してさらに拡開する引掻爪13f、13gがそれぞれ固設されている。すなわち、爪形状部13は、回動部材11、12の回動方向に対して略同一方向に向かって複数本に分割されているとともに、引掻爪13e〜13gは先端側ほど拡開している。
これにより、爪形状部13は、平面上にない目的物の場合にはその載置面よりも下方に棒状に分割された引掻爪13e〜13gを差し込んで先端を接近させることができる。また、この引掻爪13e〜13gにより空間S内に案内される目的物は、先端側から根元(回動部材11、12の長尺部11c、12c)に向かって密度を向上させる方向に案内することができ、できるだけ落下させることなく小さく抱えることができる。なお、引掻爪13f、13gは、一本の棒状材料を屈曲させて支持棒13bに中心を固設することにより支持させるとともに、支持板13c、13dにも貫通させて固設することにより支持させており、引掻爪13e〜13gが回動部材11、12に対してガタついてしまうことを少なくしている。
さらに、雄ネジ部材21は、貫通穴部18を挟む雄ネジ21aの反対側にジョイント(連結手段)23が取り付けられている。ジョイント23は、回動部材11、12側本体に対して相対回転不能に固設された円筒形状部24と、この円筒形状部24内に相対回転可能に設けられているとともに雄ネジ部材21の雄ネジ21aと一体回転する柱形状部25とが、その雄ネジ21aと同一方向に延在するように取り付けられている。このジョイント23は、図6に示す操作棒30の円筒形状に形成されている先端部31を、円筒形状部24と柱形状部25との間に差し込んで相対回転不能に着脱することができるオスメス構造に作製されている。なお、円筒形状部24は、後述する操作棒30に連結されたときには、姿勢が固定されることから、回動部材11、12側に対して相対回転可能な部材としてもよい。
具体的には、ジョイント23は、軸方向に延在する切欠溝24aが円筒形状部24の周方向等間隔の4箇所に形成されており、この切欠溝24aは、後述する操作棒30の係合ピン32をそのまま奥側に向かって収挿可能な幅に形成されているとともに、その両側辺から内側に向かって突出する突起24bが形成されることにより、奥側に係合ピン32と同径の略円形で開口する係合孔24cが形成されている。
一方、操作棒30の先端部31は、ジョイント23の円筒形状部24と柱形状部25との間に差し込む外装部の外面(側面)に、不図示のスプリングにより下方に付勢されている係合ピン32が立設されている。この係合ピン32は、摘まんで持ち上げることにより円筒形状部24の切欠溝24aの突起24bを乗り越えさせて係合孔24c内に収装させることができ、そのまま引いただけではジョイント23から離脱することができないように連結させることができる。また、この操作棒30の先端部31は、ジョイント23の先端が六角柱形状に形成された柱形状部25を挿入させて相対回転不能に係合することのできる不図示の六角係合穴が外装部内に形成されている。これにより、操作棒30の先端部31を大きく回転させることなく係合ピン32を円筒形状部24の切欠溝24a内に挿入させて係合孔24cに係合させることによりジョイント23に連結することができ、この連結状態のときには、先端部31の六角係合穴をその円筒形状部24内の柱形状部25に一体的に正逆回転するように係合させることができる。
ここで、操作棒30は、柱形状部25と相対回転不能に係合する六角係合穴が先端側に形成されて一体回転する回転軸33と、この回転軸33の基端側(図6中の下部)を自由回転可能に内装することによりその外面を作業者が掴むことのできる下部掴み部34と、回転軸33の先端側(図6中の上部)を自由回転可能に支持部35aが支持することによりその平行位置を作業者が掴むことを可能にする上部掴み部35と、下部掴み部34に配置されている連結軸36a、37aに不図示の動力源モータの回転軸をあるいは図7に示すハンドル50を連結することにより回転軸33に回転力を伝達して正逆回転させる回転装置36、37と、を備えている。なお、ハンドル50は、操作棒30の回転装置36、37の連結軸36a、37aに、先端側の連結部51を連結して基端側の掴み部52を掴んで、その連結部51を中心に回転させることにより操作棒30の回転軸33(把持装置10の雄ネジ部材21)を回転させることができ、動力源モータを準備することなく、操作棒30のみをハンドル50と共に持ち運んで作業を行うことができる。
これにより、例えば、図8に示すように、掴み部34、35を掴んで寝かせた姿勢のまま操作棒30を支持することにより、その操作棒30の先端部31に連結した把持装置10を基部側が上部に位置する姿勢のまま支持することができ、電柱の上部に営巣されたカラスの巣(目的物)100の上方にその把持装置10を側方から持っていって位置させることができる。
そして、その巣100の外側に引掻爪13e〜13gを差し込むように爪形状部13の間隔を調整した把持装置10を降ろして、例えば、操作棒30に取り付けたハンドル50を回転させることにより、その把持装置10の雄ネジ部材21を回転させて回動部材11、12を互いに接近する方向に回動させることができ、その回動部材11、12の爪形状部13の引掻爪13e〜13gにより構成材料の枝やハンガーなどを掻き取って把持することができる。
なお、この操作棒30の回転軸33および上部掴み部35には、先端側の傘カバー38と基端側の傘カバー39とが取り付けられている。これにより、回転軸33や上部掴み部35の先端側からの雨水などの滴下経路が下部掴み部34側に連続されることがなく、先端側の傘カバー38により先端側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー39により安全に作業を行い得る限界位置を示すことができ、操作・作業する際の安全が確保されている。
このように本実施形態においては、把持装置10の雄ネジ部材21に操作棒30を連結することにより、その操作棒30を寝かせた状態にして把持装置10の回動部材11、12を側方から目的物の上方に位置させることができ、操作棒30のハンドル50などを回転するだけでその回動部材11、12を回動させて、先端側の爪形状部13の引掻爪13e〜13gを接近・離隔(開閉)させることができる。
したがって、例えば、電柱上部の送電線間に営巣されて上方の作業スペースがないカラスの巣100でも、その爪形状部13の引掻爪13e〜13gにより枝やハンガーなどを落下させないように小さく抱えて把持することができ、その巣100を容易に回収・撤去することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、把持装置10との遠隔距離をさらに取るために、ジョイント23と操作棒30との間に、延長アダプタを取り付けてその操作棒30からの操作(回転力)をジョイント23(雄ネジ部材21)に伝達して、取り扱うことができるようにすることもできる。なお、本実施形態では、側方より把持装置10を移動させて操作する場合を説明するが、これに限るものではないことはいうまでもなく、例えば、回動軸14により吊り下げて、フレキシブルな回転部材をジョイント23に連結して動作させるように使用することもできる。
本発明に係る把持装置の一実施形態を示す図であり、その全体構成を示す正面図である。 その全体構成を示す平面図である。 その全体構成を示す側面図である。 その要部構成を示すように一部の部品を外した状態の一部拡大斜視図である。 その動作を説明する正面図である。 その把持装置を連結する操作棒を示す平面図である。 その操作棒の回転操作するためのハンドルを示す平面図である。 その使用例を示す説明正面図である。
符号の説明
10 把持装置
11、12 回動部材
11d、12d スリット
13a スライダ
13e〜13g 引掻爪
13h ツマミ
13 爪形状部
14 回動軸
15、16 回転軸
17 雌ネジ部
18 貫通穴部
21 雄ネジ部材
21a 雄ネジ
22 スライド棒
23 ジョイント
24 円筒形状部
24a 切欠溝
24c 係合孔
25 柱形状部
30 操作棒
31 先端部
32 係合ピン
33 回転軸
34 下部掴み部
35 上部掴み部
36、37 回転装置
36a、37a 連結軸
38、39 傘カバー
50 ハンドル
100 巣
S 空間

Claims (4)

  1. 基部側を中心に回動可能に支持されて先端部を接離させる一対の把持部材を備えて、該把持部材の基部および先端部の間に画成される空間内に目的物を把持する把持装置であって、
    把持部材の回動方向に直交するように基部に配設されて該把持部材を回動可能に軸支する回動軸と、把持部材の基部の回動軸と平行かつ回転自在に設けられた一対の回転軸と、該回転軸の一方に軸心を貫通するように刻設された雌ネジと、当該回転軸の他方に軸心を貫通するように穿孔された貫通穴と、該貫通穴に回転自在かつ相対移動不能に係合するとともに雌ネジに螺合する雄ネジを刻設された雄ネジ部材と、を具備しており、
    雄ネジ部材の貫通穴との係合位置の外側には、操作棒が、該雄ネジ部材と同一方向に延在した姿勢で、当該雄ネジ部材を回転させるとともに装置全体を支持するように、当該操作棒の先端部に連結可能な連結手段が設けられていることを特徴とする把持装置。
  2. 前記一対の把持部材は、回転軸を間に挟む基部の反対側で交差するように屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  3. 前記把持部材の先端部は、回動方向に直交する方向に延在する複数本に分割されて、先端側ほど拡開していることを特徴とする請求項1または2に記載の把持装置。
  4. 前記操作棒は、前記連結手段に連結する先端部を備える棒状に形成されて、該先端部から離隔する位置に絶縁性の確保されている掴み部が準備されており、当該先端部を回転させることにより、雄ネジ部材を雌ネジに対して正逆方向に螺合回転させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の把持装置。
JP2004207038A 2004-07-14 2004-07-14 把持装置 Expired - Fee Related JP4376142B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004207038A JP4376142B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004207038A JP4376142B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 把持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006026772A JP2006026772A (ja) 2006-02-02
JP4376142B2 true JP4376142B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=35893715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004207038A Expired - Fee Related JP4376142B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 把持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4376142B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5682810B2 (ja) * 2010-09-15 2015-03-11 セイコーエプソン株式会社 ロボット
JP5902889B2 (ja) * 2011-04-14 2016-04-13 中国電力株式会社 鳥の巣撤去用具および間接活線工事用具
JP5592917B2 (ja) * 2012-08-27 2014-09-17 本田技研工業株式会社 ワーク把持システム
JP5592915B2 (ja) * 2012-08-27 2014-09-17 本田技研工業株式会社 ワーク把持装置
JP5925851B2 (ja) * 2014-09-08 2016-05-25 中国電力株式会社 鳥の巣用の把持装置
CN108380531B (zh) * 2018-01-30 2023-05-23 国网福建永安市供电有限公司 一种主变呼吸器油封快速清理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006026772A (ja) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102334725B1 (ko) 간접 활선 공사용 파지 공구
JP4584149B2 (ja) 作業工具
KR102028010B1 (ko) 간접 활선 작업용 회전 기능 그립 올 클램프 스틱 및 이를 이용한 간접활선용 공구 회전 조작 방법
US9095970B2 (en) Multipurpose tool configured to facilitate access to individual tool members
JP4376142B2 (ja) 把持装置
JP5850800B2 (ja) 掴線器
SE512711C2 (sv) Golvmopp för torr- eller fuktmoppning
WO2017119148A1 (ja) 掴線器
US20120261931A1 (en) Length Adjustable Remote Manipulation Device
CN104044092A (zh) 自调钳
JP4890181B2 (ja) 遠隔操作用ヤットコ
JP5524366B1 (ja) 間接活線工法用クリップ
JP5719069B1 (ja) アタッチメント式高枝切鋏
CN203918821U (zh) 手动自调钳
JP5442817B2 (ja) 間接活線把持工具
JP2010284730A (ja) 割ピン用工具
CN214724219U (zh) 一种机械机电控制旋转臂机械手
EP3065533B1 (en) Pulling member for pruning tool
JP5235152B2 (ja) 架線拡幅工具および架線拡幅保持方法
CN109436782A (zh) 电池框夹取工具
JP6458508B2 (ja) 先端工具
JP2006320157A (ja) 防護管および引っ掛け工具
US20160194852A1 (en) Multiuse grasping attachment for excavators
JP6984008B2 (ja) 間接活線工事用把持工具
JP5903083B2 (ja) 開閉工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4376142

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees