JP4376011B2 - フォント拡大装置および方法、ならびに印字装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドットの集合で構成されるフォントのサイズを拡大するフォント拡大装置および方法、ならびに、このフォント拡大装置および方法を備える印字装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタ、ラベルプリンタ、あるいはワープロなどの印字装置においては、フォントを記憶したメモリにアクセスしてデータをドットパターンに変換した後、印字する。フォントはドットの集合で構成されるが、メモリ上のフォントのサイズは整数倍でしか拡大することができない。したがって、フォントのサイズを(n+0.5)倍(nは正の整数、以下同様)に拡大して印字する場合、フォントを構成するドットを、縦方向および横方向の両方向について、偶数番目および奇数番目のドットライン毎にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する方法が従来から取られている。
【0003】
例えば、フォントのパターンの偶数行および偶数列のドットを縦および横方向にn倍し、奇数行および奇数列のドットを縦および横方向に(n+1)倍にして非整数倍の拡大倍率を得るフォント拡大装置および印字装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また例えば、文字パターンについて、横方向および縦方向に対して、シフトレジスタ等の論理回路を使用して2ビット単位でパターンを拡大し、単一の文字パターンから整数倍とその中間の拡大文字パターンを得る文字パターン発生装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−156450号公報
【特許文献2】
特開昭62−17790号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フォントのサイズを(n+0.5)倍に拡大する場合、上述の従来例のような、縦方向および横方向の両方向について偶数番目および奇数番目のドットライン毎にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する方法は、展開処理が複雑であり、処理時間もかかる。
【0007】
また、特に漢字フォントについていえば、例えば「籍」、「暑」、「買」あるいは「簡」等、横棒が多く縦方向のドット間隔が狭い文字フォントが多数存在し、このような文字フォントのサイズを(n+0.5)倍に拡大して印字すると、印字ドット部は空白部に比べて縦方向に太くなり、印字の際にじみが発生しやすい。
【0008】
従って本発明の目的は、上記問題に鑑み、フォントのサイズを効率的にバランス良く(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大するフォント拡大装置および方法、ならびに、このフォント拡大装置および方法を備える印字装置および方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために、本発明においては、ドットの集合で構成されるフォントを(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大する場合、フォントの第1の拡大方向については、予め規定された拡大変換テーブルを参照して拡大し、フォントの第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向については、第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインをn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する。
【0010】
図1は、本発明によるフォント拡大装置の原理ブロック図である。以降、異なる図面において同じ参照番号が付されたものは同じ構成要素であることを意味するものとする。以降、各ドット単位を黒色の四角形もしくは白色の四角形で図示する。
【0011】
ドットの集合で構成されるフォントを(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大するフォント拡大装置1は、予め規定された拡大変換テーブル13を参照してフォントを第1の拡大方向に拡大する第1の変換手段11と、第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインを、フォントの第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する第2の変換手段12と、を備える。
【0012】
第1の変換手段11および第2の変換手段12は、フォント拡大装置1内の制御部10によって統括制御される。第1の変換手段11により、フォントF1はフォントF2に拡大され、フォントF3はフォントF4に拡大される。第2の変換手段12により、フォントF1はフォントF3に拡大され、フォントF2はフォントF4に拡大される。すなわち、本発明によるフォント拡大装置1によれば、フォントF1を(n+0.5)倍に拡大し、フォントF4が得られる。
【0013】
図2は、本発明における拡大変換テーブルの原理図である。
【0014】
拡大変換テーブルには、第1のドットaおよび第2のドットbからなる2ドット分を、第1のドットaを第1の拡大方向にn倍に拡大して得られるドットの組(a、…、a)と、第2のドットbを第1の拡大方向にn倍に拡大して得られるドットの組(b、…、b)と、これらドットの組(a、…、a)および(b、…、b)間に配置され、第1のドットaもしくは第2のドットbのいずれか一方が第1の色であれば第1の色、そうでなければ第1の色とは異なる第2の色としたドットcと、からなる(2n+1)ドットに変換するフォント変換パターンが規定される。
【0015】
また、印字装置は、上記フォント拡大装置を備え、このフォント拡大装置によって拡大されたフォントを印字する。
【0016】
本発明によれば、フォントのサイズを、効率よく、かつ、印字したときにバランスよく、(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、ドットの集合で構成されるフォントを(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大する場合、フォントの第1の拡大方向については、予め規定された拡大変換テーブルを参照して拡大し、フォントの第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向については、第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインをn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する。ここでは、実施例として、フォントの第1の拡大方向を横方向、第2の拡大方向を縦方向とした場合について説明する。
【0018】
はじめに、横方向の拡大に用いる拡大変換テーブルについて説明する。図2を参照して説明したように、拡大変換テーブルには、フォントデータのうち、抽出した2ドット分を(2n+1)ドットに変換するフォント変換パターンが規定されている。ここでは、説明を簡単にするために、第1の色を黒色、第2の色を白色とする。なお、白色のドットは、例えばモノクロのプリンタにおいては、黒色が印字されない空白部分に相当する。
【0019】
図3は、本発明の実施例において、フォントを一方向に1.5倍に拡大する拡大変換テーブルを示す図である。
【0020】
フォントを一方向(本実施例では横方向)に1.5倍に拡大する場合、拡大変換テーブルには、図3(a)〜(d)に示されるパターンA〜Dのフォント変換パターンが規定される。
【0021】
図3(a)に示すパターンAは、抽出した2ドットすなわち拡大すべき2ドットがともに白である場合を示しており、この場合は、3ドットの白に変換される。図3(b)に示すパターンBは、抽出した2ドットが(白、黒)である場合を示しており、(白、黒、黒)の3ドットに変換される。図3(c)に示すパターンCは、抽出した2ドットが(黒、白)である場合を示しており、この場合、(黒、黒、白)の3ドットに変換される。図3(d)に示すパターンDは、抽出した2ドットがともに黒である場合を示しており、この場合は、3ドットの黒に変換される。
【0022】
以上のように、図3に示す拡大変換テーブルによれば、2ドットは1.5倍の3ドットに拡大される。
【0023】
図4は、本発明の実施例において、フォントを一方向に2.5倍に拡大する拡大変換テーブルを示す図である。
【0024】
フォントを一方向(本実施例では横方向)に2.5倍に拡大する場合、拡大変換テーブルには、図4(a)〜(d)に示されるパターンA〜Dのフォント変換パターンが規定される。
【0025】
図4(a)に示すパターンAは、抽出した2ドットすなわち拡大すべき2ドットがともに白である場合を示しており、この場合は、5ドットの白に変換される。図4(b)に示すパターンBは、抽出した2ドットが(白、黒)である場合を示しており、(白、白、黒、黒、黒)の5ドットに変換される。図4(c)に示すパターンCは、抽出した2ドットが(黒、白)である場合を示しており、この場合、(黒、黒、黒、白、白)の5ドットに変換される。図4(d)に示すパターンDは、抽出した2ドットがともに黒である場合を示しており、この場合は、5ドットの黒に変換される。
【0026】
以上のように、図4に示す拡大変換テーブルによれば、2ドットは2.5倍の5ドットに拡大される。
【0027】
図5は、本発明の実施例において、フォントを一方向に3.5倍に拡大する拡大変換テーブルを示す図である。
【0028】
フォントを一方向(本実施例では横方向)に3.5倍に拡大する場合、拡大変換テーブルには、図5(a)〜(d)に示されるパターンA〜Dのフォント変換パターンが規定される。
【0029】
図5(a)に示すパターンAは、抽出した2ドットすなわち拡大すべき2ドットがともに白である場合を示しており、この場合は、7ドットの白に変換される。図5(b)に示すパターンBは、抽出した2ドットが(白、黒)である場合を示しており、(白、白、白、黒、黒、黒、黒)の7ドットに変換される。図5(c)に示すパターンCは、抽出した2ドットが(黒、白)である場合を示しており、この場合、(黒、黒、黒、黒、白、白、白)の7ドットに変換される。図5(d)に示すパターンDは、抽出した2ドットがともに黒である場合を示しており、この場合は、7ドットの黒に変換される。
【0030】
以上のように、図5に示す拡大変換テーブルによれば、2ドットは3.5倍の7ドットに拡大される。
【0031】
続いて、上述した拡大変換テーブルを利用して、フォントのサイズを1.5倍に拡大する例について説明する。本実施例では、フォントの横方向については、予め規定された拡大変換テーブルを参照して拡大し、フォントの縦方向については、横方向に沿う各ドットラインを1組として、偶数番目のドットラインは1倍、奇数番目のドットラインは2倍に拡大する。
【0032】
図6は、本発明の実施例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図である。
【0033】
図6(a)に示すようなドットで構成されるフォントを横方向に拡大する場合、図3に示す拡大変換テーブルを参照して拡大変換を実行する。具体的には、横方向に沿うドットラインごとに2ドットずつ抽出していき、該2ドットを図3に示したパターンA〜Dのいずれかに当てはめて順次拡大変換をしていく。これにより、図6(b)に示すような横方向に拡大されたドットパターンが得られる。
【0034】
次いで、横方向が拡大された図6(b)に示すドットパターンについて、横方向に沿う各ドットラインを1組として、偶数番目のドットラインは1倍、奇数番目のドットラインは2倍に、それぞれ縦方向に拡大する。これにより図6(d)に示すような、図6(a)のフォントを1.5倍に拡大したドットパターンが得られる。
【0035】
なお、本実施例では、図6(a)のフォントについて、横方向に拡大した後に縦方向に拡大したが、縦方向に拡大した後に横方向に拡大してもよい。この場合、まず、図6(a)に示すフォントにおいて横方向に沿う各ドットラインを1組として、偶数番目のドットラインは1倍、奇数番目のドットラインは2倍に、それぞれ縦方向に拡大し、図6(c)に示すようなドットパターンを得る。次いで、縦方向が拡大された図6(c)に示すドットパターンは、図3に示す拡大変換テーブルを参照することで、図6(d)に示すようなドットパターンに拡大される。
【0036】
以上説明したように、本発明の実施例によれば、フォントのサイズを(n+0.5)倍に拡大する場合、従来例のような縦方向および横方向の両方向について偶数番目および奇数番目のドットライン毎にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する複雑な展開処理を必要とせず、一方向については拡大変換テーブルを用いて簡潔な拡大処理を実現することができる。なお、本実施例では、一方向のみ拡大変換テーブルを用いてフォント拡大したが、縦横両方向について拡大変換テーブルを用いてフォントを拡大してもよい。
【0037】
ところで、上述のように、漢字フォントなどのように横棒が多く縦方向のドット間隔が狭いフォントを(n+0.5)倍に拡大して印字すると、印字ドット部(黒色のドット部分)は空白部に比べて縦方向について太くなり、印字ににじみが発生しやすい。図7は、従来例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図である。図7(a)に例示するような横棒が多く縦方向のドット間隔が狭いフォントを1.5倍に拡大すると、図7(d)に例示するように、黒色が2ドットライン存在するのに対して白色(すなわち印字されない部分)は1ドットライン分となり、このような拡大処理により黒色の部分が白色の部分よりも一層強調されたことになる。この部分は印字の際にじみとなり得る。
【0038】
そこで、本発明の実施例の変形例では、より鮮明な印字を確保するために、フォント拡大装置は、(n+1)倍に拡大すべきドットライン上に第1の色のドットが含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段において前記の第1の色のドットが含まれると判定された場合、(n+1)倍に拡大すべきドットラインに隣接するn倍に拡大すべきドットライン上の、第1の色のドットに隣接するドットが、第1の色とは異なる第2の色であるか否かを判定する第2の判定手段と、第2の判定手段において前記の第2の色であると判定された場合、n倍に拡大すべきドットラインに隣接する(n+1)倍に拡大すべきさらなるドットライン上の、第2の色のドットに隣接するドットが、第1の色であるか否かを判定する第3の判定手段と、第3の判定手段において前記の第1の色であると判定された場合、第1の判定手段において判定された(n+1)倍に拡大すべきドットライン上もしくは(n+1)倍に拡大すべきさらなるドットライン上のいずれかの当該第1の色のドットを、第2の色に修正する修正手段と、をさらに備える。
【0039】
図8は、本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その1)である。なお、図8(a)に示すドットパターンは図7(a)のものと同様である。
【0040】
図8(a)において、フォントの縦方向について、横方向に沿う各ドットラインを1組として、偶数番目のドットラインを1倍、奇数番目のドットラインを2倍に拡大する場合、本変形例では、まず、2倍に拡大すべきドットライン(すなわち奇数番目のドットライン)上に黒色のドットが含まれるか否かを判定する。2倍に拡大すべきドットライン上に黒色のドットが含まれる場合、このドットラインに隣接する1倍に拡大すべきドットライン(すなわち偶数番目のドットライン)上の、黒色のドットに隣接するドットが、白色であるか否かを判定する。白色であると判定された場合、1倍に拡大すべきドットラインに隣接する2倍に拡大すべきさらなるドットライン上(すなわち、1倍に拡大すべきドットラインを上述の2倍に拡大すべきドットラインと共に挟むことになるドットライン上)に存在しかつ上述の白色のドットに隣接するドットが、黒色であるか否かを判定する。黒色であると判定された場合、上述の2倍に拡大すべきドットライン上もしくは上述の2倍に拡大すべきさらなるドットライン上のいずれかの当該黒色のドットを、白色に修正する。
【0041】
これにより、図8(a)に例示したフォントパターンは、図8(c)に示すように1.5倍に拡大される。すなわち、図7(c)の従来例によれば本来であれば黒ドットであった部分が、本変形例によれば図8(c)に示すように白ドット(図中、点線で囲まれた四角形で示される)に修正される。この結果、白色の部分が従来例に比べて太くなり、図8(d)に示すように、にじむことなく鮮明に印字される。
【0042】
図9〜12は、本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その2)である。
【0043】
図9(a)に例示したフォントを横方向に拡大する場合、図3に示す拡大変換テーブルを参照して拡大変換を実行する。具体的には、横方向に沿うドットラインごとに2ドットずつ抽出していき、該2ドットを図3に示したパターンA〜Dのいずれかに当てはめて順次拡大変換をしていく。これにより、図9(b)に示すような横方向に拡大されたドットパターンが得られる。
【0044】
次いで、横方向が拡大された図9(b)(図10(a)として改めて示す)に示すドットパターンについて、横方向に沿う各ドットラインを1組として、偶数番目のドットラインは1倍、奇数番目のドットラインは2倍に、それぞれ縦方向に拡大する。これにより図10(b)に示すような、図10(a)のフォントを1.5倍に拡大したドットパターンが得られる。
【0045】
ここで、図10(b)の部分M(図11(a)として改めて示す)は、白色(すなわち印字されない部分)のドットが、黒色のドットラインに挟まれた1ドットライン上に存在しており、このまま印字するとにじみを生じやすい。したがって、2倍に拡大したドットライン上の黒色のドットを、白に修正し、図11(b)が得られる。
【0046】
この結果、図9(a)(図12(a)として改めて示す)に例示したフォントは、本発明の実施例の変形例により1.5に拡大され、図12(b)に示すようなドットパターンが得られる。
【0047】
以上説明したように、本発明の実施例の変形例によればさらに鮮明な印字を実現することができる。
【0048】
なお、上述の、本発明の実施例および変形例では、フォントの縦方向については、横方向に沿う各ドットラインを1組として、偶数番目のドットラインをn倍、奇数番目のドットラインを(n+1)倍に拡大したが、偶数番目のドットラインを(n+1)倍、奇数番目のドットラインをn倍に拡大してもよい。
【0049】
またあるいは、フォントの縦方向については拡大変換テーブルを参照して拡大し、横方向についてドットラインごとに(n+1)倍もしくはn倍する拡大を実現してもよい。このとき、縦棒が多く横方向のドット間隔が狭いフォントについて上述の変形例を適用すればさらに鮮明な印字を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フォントのサイズを(n+0.5)倍に拡大する場合、従来例のような縦方向および横方向の両方向について偶数番目および奇数番目のドットライン毎にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する複雑な展開処理を必要とせず、簡潔な拡大処理を実現することができる。
【0051】
また、ある一方向が特にドット間隔が狭くなるような場合は適宜修正を加えていけば鮮明な印字を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォント拡大装置の原理ブロック図である。
【図2】本発明における拡大変換テーブルの原理図である。
【図3】本発明の実施例において、フォントを一方向に1.5倍に拡大する拡大変換テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施例において、フォントを一方向に2.5倍に拡大する拡大変換テーブルを示す図である。
【図5】本発明の実施例において、フォントを一方向に3.5倍に拡大する拡大変換テーブルを示す図である。
【図6】本発明の実施例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図である。
【図7】従来例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図である。
【図8】本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その1)ある。
【図9】本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その2)ある。
【図10】本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その2)ある。
【図11】本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その2)ある。
【図12】本発明の実施例の変形例において、フォントを構成するドットの1.5倍の拡大を例示する説明図(その2)ある。
【符号の説明】
1…フォント拡大装置
10…制御部
11…第1の変換手段
12…第2の変換手段
13…拡大変換テーブル
Claims (6)
- ドットの集合で構成されるフォントを(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大するフォント拡大装置であって、
予め規定された拡大変換テーブルを参照して前記フォントを第1の拡大方向に拡大する第1の変換手段と、
前記第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインを、前記フォントの前記第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する第2の変換手段と、を備え、
前記拡大変換テーブルには、第1のドットおよび第2のドットからなる2ドット分を、前記第1のドットを前記第1の拡大方向にn倍に拡大して得られるドットの組と、前記第2のドットを前記第1の拡大方向にn倍に拡大して得られるドットの組と、これらドットの組間に配置され、前記第1のドットもしくは前記第2のドットのいずれか一方が第1の色であれば該第1の色、そうでなければ前記第1の色とは異なる第2の色としたドットと、からなる(2n+1)ドットに変換するフォント変換パターンが規定されることを特徴とするフォント拡大装置。 - ドットの集合で構成されるフォントを(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大するフォント拡大装置であって、
予め規定された拡大変換テーブルを参照して前記フォントを第1の拡大方向に拡大する第1の変換手段と、
前記第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインを、前記フォントの前記第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向にn倍もしくは(n+1)倍と交互に拡大する第2の変換手段と、
(n+1)倍に拡大すべきドットライン上に第1の色のドットが含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、
該第1の判定手段において前記第1の色のドットが含まれると判定された場合、前記(n+1)倍に拡大すべきドットラインに隣接するn倍に拡大すべきドットライン上の、前記第1の色のドットに隣接するドットが、前記第1の色とは異なる第2の色であるか否かを判定する第2の判定手段と、
該第2の判定手段において前記の第2の色であると判定された場合、前記n倍に拡大すべきドットラインに隣接する(n+1)倍に拡大すべきさらなるドットライン上の、前記第2の色のドットに隣接するドットが、前記第1の色であるか否かを判定する第3の判定手段と、
該第3の判定手段において前記の第1の色であると判定された場合、前記第1の判定手段において判定された前記(n+1)倍に拡大すべきドットラインを拡大したドットライン上もしくは前記(n+1)倍に拡大すべきさらなるドットラインを拡大したドットライン上のいずれかのうち、前記n倍に拡大すべきドットラインを拡大したドットライン上の前記第2の色のドットに隣接する前記第1の色のドットを、前記第2の色に修正する修正手段と、を備えることを特徴とするフォント拡大装置。 - 請求項1または2に記載のフォント拡大装置によって拡大されたフォントを印字することを特徴とする印字装置。
- ドットの集合で構成されるフォントを、制御部を用いて(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大するフォント拡大方法であって、
予め規定された拡大変換テーブルを参照して前記フォントを第1の拡大方向に拡大する第1の変換ステップと、
前記第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインを、前記フォントの前記第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向にn倍もしくはn+1倍と交互に拡大する第2の変換ステップと、を備え、
前記拡大変換テーブルには、第1のドットおよび第2のドットからなる2ドット分を、前記第1のドットを前記第1の拡大方向にn倍に拡大して得られるドットの組と、前記第2のドットを前記第1の拡大方向にn倍に拡大して得られるドットの組と、これらドットの組間に配置され、前記第1のドットもしくは前記第2のドットのいずれか一方が第1の色であれば該第1の色、そうでなければ前記第1の色とは異なる第2の色としたドットと、からなる(2n+1)ドットに変換するフォント変換パターンが規定されることを特徴とするフォント拡大方法。 - ドットの集合で構成されるフォントを、制御部を用いて(n+0.5)倍(nは正の整数)に拡大するフォント拡大方法であって、
予め規定された拡大変換テーブルを参照して前記フォントを第1の拡大方向に拡大する第1の変換ステップと、
前記第1の拡大方向に沿う各ドットラインを1組として、各該ドットラインを、前記フォントの前記第1の拡大方向とは異なる第2の拡大方向にn倍もしくはn+1倍と交互に拡大する第2の変換ステップと、
(n+1)倍に拡大すべきドットライン上に第1の色のドットが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
該第1の判定ステップにおいて前記第1の色のドットが含まれると判定された場合、前記(n+1)倍に拡大すべきドットラインに隣接するn倍に拡大すべきドットライン上の、前記第1の色のドットに隣接するドットが、前記第1の色とは異なる第2の色であるか否かを判定する第2の判定ステップと、
該第2の判定ステップにおいて前記の第2の色であると判定された場合、前記n倍に拡大すべきドットラインに隣接する(n+1)倍に拡大すべきさらなるドットライン上の、前記第2の色のドットに隣接するドットが、前記第1の色であるか否かを判定する第3の判定ステップと、
該第3の判定ステップにおいて前記の第1の色であると判定された場合、前記第1の判定ステップにおいて判定された前記(n+1)倍に拡大すべきドットラインを拡大したドットライン上もしくは前記(n+1)倍に拡大すべきさらなるドットラインを拡大したドットライン上のいずれかのうち、前記n倍に拡大すべきドットラインを拡大したドットライン上の前記第2の色のドットに隣接する前記第1の色のドットを、前記第2の色に修正する修正ステップと、を備えることを特徴とするフォント拡大方法。 - 請求項4または5に記載のフォント拡大方法によって拡大されたフォントを、印字装置により印字することを特徴とする印字方法。
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