JP4375853B2 - 複合偏光板の検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複合偏光板の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
偏光板や位相差板は液晶表示装置等を構成する光学素子の一つとして広く用いられており、例えば、液晶セルの一方の面に位相差板と直線偏光板とをこの順で積層するとともに、他方の面に位相差板と直線偏光板とをこの順で積層して、液晶表示装置の色調を所望の状態に保つとともに、普通の白黒表示を実現し、コントラストの低下を抑制等している。
【0003】
前記直線偏光板と位相差板とを積層した構造で複合偏光板を構成しており、この複合偏光板を形成するのに、例えば、光学軸としての吸収軸が長手方向に対して平行又は直交する長尺の直線偏光板を前記長手方向に対して所定の角度を成す方向に順次切断し、光学軸としての遅相軸が長手方向に対して平行又は直交する長尺の位相差板の両側縁を、前記切断により得られた平行四辺形の直線偏光板切り出し体の切断された側の両側縁に沿う状態に貼合し、その後に、直線偏光板と位相差板との積層体を直線偏光板の形状に沿って切断してカットシート状の積層体を得るとともに、これを液晶表示装置の大きさに合うように切り出して形成している。
【0004】
これにより、直線偏光板の吸収軸が複合偏光板の側縁に対して設定角度を成すとともに、位相差板の遅相軸が複合偏光板の側縁に対して設定角度を成した複合偏光板を形成することができるのであるが、製作時のミス等により、前記吸収軸が複合偏光板の側縁に対してその設定角度とは異なる角度を成す状態に製作されたり、遅相軸が複合偏光板の側縁に対してその設定角度とは異なる角度を成す状態に製作されたりすることがある。
【0005】
このような製作誤差が生じると、複合偏光板を液晶表示装置の液晶セルに積層した後に、液晶表示装置の色調を所定の状態に保つことや、普通の白黒表示を実現することや、コントラストの低下を抑制すること等が困難になる。
【0006】
そこで、完成した複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の吸収軸が複合偏光板の側縁に対して設定角度を成しているか否か、あるいは、前記位相差板の遅相軸が複合偏光板の側縁に対して設定角度を成しているか否か、つまり、前記吸収軸や遅相軸の向きが正しく設定されているか否かを検査しているが、従来では複合偏光板の直線偏光板から位相差板を剥がすとともに、直線偏光板と位相差板とをそれぞれ偏光顕微鏡で観察して、上記の検査を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記吸収軸や遅相軸の向きが正しく設定されているか否かの検査を、従来のように偏光顕微鏡で検査するという方法では、直線偏光板から位相差板を剥がすに伴って、直線偏光板や位相差板に力が加わって直線偏光板等が歪みやすいことから、吸収軸や遅相軸が貼合状態のときとは異なる向きになってしまって検査が不正確になるという問題があり、さらに、剥がす手間や偏光顕微鏡による観察に手間がかかって検査に時間がかかるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かや、位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かの検査を短時間で正確に行うことができるようにする点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0010】
[構成]直線偏光板と位相差板が厚さ方向に積層された検査対象の複合偏光板の検査において、前記直線偏光板の光学軸の向きを次の[イ]及び[ロ]に記載の観察工程により検査する。
【0011】
[イ]基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から検査具側の直線偏光板部分に、両直線偏光板同士がクロスニコル又はほぼクロスニコルになるように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその直線偏光板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記検査具側の直線偏光板を前記基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明して前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
【0012】
[ロ]基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から前記検査具側の直線偏光板部分に、両直線偏光板の光学軸同士が、クロスニコル又はほぼクロスニコル状態における角度とは異なる角度を成すように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその直線偏光板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記検査具側の直線偏光板を前記基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明して前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
ただし、上記[イ][ロ]において、検査具側の直線偏光板部分の光学軸の向きと、検査具側の別の直線偏光板部分の光学軸の向きとは、同一に設定されており、かつ、上記[イ][ロ]の前記側縁どうしの突き合わせにおいて、前記検査対象の複合偏光板における直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されていれば、前記基準複合偏光板サンプルの直線偏光板の光学軸の向きと、前記検査対象の複合偏光板の直線偏光板の光学軸の向きが平行になるように設定されている。
【0013】
[作用]
上記の[イ]のように、基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から検査具側の直線偏光板部分に、両直線偏光板同士がクロスニコル又はほぼクロスニコルになるように重ね合わせた状態で、検査対象の複合偏光板をその直線偏光板側から検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、検査対象の複合偏光板の所定の側縁を基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせる。
【0014】
すなわち、例えば図5,図6に示すように、検査対象の複合偏光板1と同一形状の基準複合偏光板サンプル11(共に長方形)を検査具側の直線偏光板部分に重ね合わせた状態にしておいて、検査対象の複合偏光板1を検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁)を、基準複合偏光板サンプル11の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁8(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0015】
前記基準複合偏光板サンプルは、その直線偏光板(以下、「基準直線偏光板」と称する)の光学軸の向きが所望の向きに正確に設定されたもので、検査対象の複合偏光板における直線偏光板(以下、「検査対象の直線偏光板」と称する)の光学軸の向きが正確に設定されていると、基準直線偏光板の光学軸と検査対象の直線偏光板の光学軸とが平行になる。
【0016】
その結果、検査対象の直線偏光板も検査具側の直線偏光板とクロスニコル又はほぼクロスニコルになり、検査具側の直線偏光板を基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明した場合、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板側とがいずれも同じ濃さの色(無彩色)に見える。
【0017】
前記検査対象の直線偏光板の光学軸の向きが所望の向きに対して傾いた状態になっていると、その直線偏光板が検査具側の直線偏光板とはクロスニコル又はほぼクロスニコルにならなくなり、検査対象の複合偏光板が基準複合偏光板サンプルと同じ濃さの色には見えなくなる。
【0018】
このように、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ濃さの色に見えるか否かを観察することで、検査対象の直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かを判別することができる。
【0019】
基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とは、それぞれそれらの直線偏光板側から検査具側の直線偏光板に重ね合わせてあり、検査具側の直線偏光板を基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明するから、基準複合偏光板サンプルにおける位相差板や検査対象の複合偏光板における位相差板の影響で基準複合偏光板サンプルや検査対象の複合偏光板に別の色が着くのを回避することができ、前記位相差板が上記の観察に及ぼす影響を除去することができる。
【0020】
検査対象の複合偏光板における直線偏光板の光学軸が、所望の向きに対して少しだけ傾いた状態になっていた場合、上記の[イ]の観察工程では、検査対象の複合偏光板と基準複合偏光板サンプルとの色の濃さがわずかしか異ならず、両者の色の濃さの違いを見分けることが困難である。
【0021】
そこで、上記の[イ]の観察工程に加えて[ロ]の観察工程で検査する。
【0022】
上記の[ロ]の観察工程では、基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から検査具側の直線偏光板部分に、両直線偏光板の光学軸同士が、クロスニコル又はほぼクロスニコル状態における角度とは異なる角度(例えば80度)を成すように重ね合わせる。
【0023】
そしてその状態で、検査対象の複合偏光板をその直線偏光板側から検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、検査対象の複合偏光板の所定の側縁を基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせる。
【0024】
すなわち、例えば図6,図7に示すように、検査対象の複合偏光板1と同一形状の基準複合偏光板サンプル12(共に長方形)を検査具側の直線偏光板部分に重ね合わせた状態にしておいて、検査対象の複合偏光板1を検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁)を、基準複合偏光板サンプル12の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁9(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0025】
検査対象の複合偏光板の直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されていると、基準直線偏光板の光学軸と検査対象の直線偏光板の光学軸とが平行になる。
【0026】
その結果、検査具側の直線偏光板を基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明した場合、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板側とがいずれも同じ濃さの色に見える。
【0027】
前記検査対象の直線偏光板の光学軸の向きが所望の向きに対して傾いた状態になっていると、検査対象の複合偏光板が基準複合偏光板サンプルと同じ濃さの色には見えなくなる。
【0028】
上記のように、基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から検査具側の直線偏光板に、両直線偏光板の光学軸同士が、クロスニコル又はほぼクロスニコル状態における角度とは異なる角度を成すように重ね合わせた場合、検査対象の直線偏光板の光学軸の向きが所望の向きに対して少しだけ傾いた状態になっていても、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板との色の濃さの差が大きく現れて、両者の色の違いを見分けやすくなる。
【0029】
以上の作用により、検査対象の直線偏光板の光学軸を従来のように偏光顕微鏡で観察する場合に比べると、検査対象の直線偏光板から位相差板を剥がす必要がなく、また、その剥がしに伴う直線偏光板や位相差板の歪みが生じることもなくなって、観察に手間がかからなくなるとともに、検査が不正確になるのを抑制することができる。
【0030】
[効果]
従って、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かの検査を短時間で正確に行うことができるようになった。
【0031】
請求項2による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0032】
[構成]直線偏光板と位相差板が厚さ方向に積層された検査対象の複合偏光板の検査において、前記位相差板の光学軸の向きを次の[ハ]及び[ニ]に記載の観察工程により検査する。
[ハ]直線偏光板と、この直線偏光板よりも面積が小の位相差板とから成る基準複合偏光板サンプルを前記位相差板側から検査具側の直線偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで第1検査用姿勢になるように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記第1検査用姿勢は、前記検査具側の直線偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、前記基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、その直線偏光板と位相差板の重複部分側と、前記直線偏光板のはみ出し部分側とで同一又はほぼ同一の色に見えるようになる姿勢に設定して、前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
【0033】
[ニ]基準複合偏光板サンプルをその位相差板側から前記検査具側の直線偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで第2検査用姿勢になるように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるとともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記第2検査用姿勢は、前記検査具側の直線偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、前記基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、前記[ハ]に記載の基準複合偏光板サンプルとは異なる色に見えるようになる姿勢に設定して、前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
ただし、上記[ハ][ニ]において、検査具側の直線偏光板部分の光学軸の向きと、検査具側の別の直線偏光板部分の光学軸の向きとは、同一に設定されており、かつ、上記[ハ][ニ]の前記側縁どうしの突き合わせにおいて、前記検査対象の複合偏光板における位相差板の光学軸の向きが正確に設定されていれば、前記基準複合偏光板サンプルの位相差板の光学軸の向きと、前記検査対象の複合偏光板の位相差板の光学軸の向きが平行になるように設定されている。
【0034】
[作用]
上記の[ハ]のように、基準複合偏光板サンプルを前記位相差板側から検査具側の直線偏光板部分に、前記第1検査姿勢になるように重ね合わせることで、基準複合偏光板サンプルにおける位相差板の発色機能が働かなくなる。
【0035】
そして、検査対象の複合偏光板をその位相差板側から検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、検査対象の複合偏光板の所定の側縁を基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせる。
【0036】
すなわち、例えば図8,図9に示すように、検査対象の複合偏光板1と同一形状の基準複合偏光板サンプル13(共に長方形)を検査具側の直線偏光板部分に重ね合わせた状態にしておいて、検査対象の複合偏光板1を検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁)を、基準複合偏光板サンプル13の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁10(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0037】
前記基準複合偏光板サンプルは、その位相差板(以下、「基準位相差板」と称する)の光学軸の向きが所望の向きに正確に設定されたもので、検査対象の複合偏光坂における位相差板(以下、「検査対象の位相差板」と称する)の光学軸の向きが所望の向きに正確に設定されていると、基準位相差板の光学軸と検査対象の位相差板の光学軸とが平行になる。
【0038】
その結果、基準位相差板の光学軸が検査具側の直線偏光板の光学軸に対して成す角度と、検査対象の位相差板の光学軸が検査具側の直線偏光板の光学軸に対して成す角度とが等しくなり、検査具側の直線偏光板に対する基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側からの照明で、検査対象の位相差板も発色機能が働かなくなって、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見える。
【0039】
前記検査対象の位相差板の光学軸の向きが所望の向きに対して少しでも傾いた状態になっていると、位相差板の発色機能が働いて検査対象の複合偏光板に別の色が着くことから、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見えなくなる。
【0040】
このように、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見えるか否かを観察することで、検査対象の位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かを判別することができる。
【0041】
ところで、検査対象の位相差板の光学軸及び検査対象の直線偏光板の光学軸が、所望の光学軸の向きに対して90度傾いていた場合(例えば、直線偏光板と位相差板との積層体を液晶表示装置の大きさに合わせて長方形に切り出すときに、縦横を間違えて切り出した場合)、検査対象の位相差板の発色機能が上記と同様に働かなくなり、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見えてしまう。
【0042】
そこで、上記の[ハ]の観察工程に加えて[ニ]の観察工程で検査する。
【0043】
上記[ニ]の観察工程では、基準複合偏光板サンプルをその位相差板側から検査具側の直線偏光板部分に、前記第2検査用姿勢になるように重ね合わせて、検査具側の直線偏光板に対する基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、前記[ハ]に記載の基準複合偏光板サンプルとは異なる色に見えるようにしておく。
【0044】
そして、検査対象の複合偏光板をその位相差板側から検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、検査対象の複合偏光板の所定の側縁を基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせる。
【0045】
すなわち、例えば図10,図11に示すように、検査対象の複合偏光板1と同一形状の基準複合偏光板サンプル14(共に長方形)を検査具側の直線偏光板部分に重ね合わせた状態にしておいて、検査対象の複合偏光板1を検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁)を、基準複合偏光板サンプルの対応する長辺とは反対の長辺側の側縁17(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0046】
前記基準複合偏光板サンプルは、その位相差板の光学軸の向きが所望の向きに正確に設定されたもので、検査対象の位相差板の光学軸の向きが所望の向きに正確に設定されていると、基準相差板の光学軸と検査対象の位相差板の光学軸とが平行になる。
【0047】
その結果、基準位相差板の光学軸が検査具側の直線偏光板の光学軸に対して成す角度と、検査対象の位相差板の光学軸が検査具側の直線偏光板の光学軸に対して成す角度とが等しくなり、検査具側の直線偏光板を基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明した場合、照明方向下手側から見て、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見える。
【0048】
検査対象の位相差板の光学軸及び直線偏光板の光学軸が、所望の光学軸の向きに対して90度傾いた状態になっていると、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見えなくなる。
【0049】
このように、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが同じ色に見えるか否かを観察することで、検査対象の複合偏光板における位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか、及び、検査対象の位相差板の光学軸及び検査対象の直線偏光板の光学軸が、所望の光学軸の向きに対して90度傾いた状態になっているかを判別することができる。
【0050】
以上の作用により、検査対象の位相差板の光学軸を従来のように偏光顕微鏡で観察する場合に比べると、検査対象の複合偏光板の直線偏光板から位相差板を剥がす必要がなく、また、その剥がしに伴う直線偏光板や位相差板の歪みが生じることもなくなって、観察に手間がかからなくなるとともに、検査が不正確になるのを抑制することができる。
【0051】
[効果]
従って、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かの検査を短時間で正確に行うことができるようになった。
【0052】
請求項3による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0053】
[構成]直線偏光板と位相差板が厚さ方向に積層された検査対象の複合偏光板の検査において、前記位相差板の光学軸の向きを次の[ホ]に記載の観察工程により検査する。
【0054】
[ホ]基準複合偏光板サンプルを検査具側の複合偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで検査用姿勢になるように、かつ、互いの位相差板同士が向き合うように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の複合偏光板部分に重ね合わせるとともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記検査用姿勢は、前記検査具側の複合偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、前記基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、所定の色に見えるようになる姿勢に設定して、前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
ただし、上記[ホ]において、検査具側の複合偏光板部分の光学軸の向きと、検査具側の別の複合偏光板部分の光学軸の向きとは、同一に設定されており、かつ、上記[ホ]の前記側縁どうしの突き合わせにおいて、前記検査対象の複合偏光板における位相差板の光学軸の向きが正確に設定されていれば、前記基準複合偏光板サンプルの位相差板の光学軸の向きと、前記検査対象の複合偏光板の位相差板の光学軸の向きが平行になるように設定されている。
【0055】
[作用]
上記の[ホ]のように、基準複合偏光板サンプルを検査具側の複合偏光板部分に、前記検査用姿勢になるように重ね合わせて、検査具側の複合偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明により、基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て所定の色になるようにした状態で、検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の複合偏光板部分に重ね合わせる。
【0056】
そして、検査対象の複合偏光板の所定の側縁を基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせる。
【0057】
すなわち、例えば図12,図13に示すように、検査対象の複合偏光板1と同一形状の基準複合偏光板サンプル15(共に長方形)を検査具側の複合偏光板部分に重ね合わせた状態にしておいて、検査対象の複合偏光板1を検査具側の別の複合偏光板部分に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁)を、基準複合偏光板サンプル15の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁18(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0058】
上記の基準複合偏光板サンプルは、その位相差板の光学軸の向きが所望の向きに正確に設定されたもので、基準複合偏光板サンプルに突き合わされた検査対象の複合偏光板における位相差板の光学軸の向きが正確に設定されていると、基準複合偏光板における位相差板(以下、「基準位相差板」と称する)の光学軸と検査対象の位相差板の光学軸とが平行になる。
【0059】
これにより、検査具側の複合偏光板に対する基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明により、基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板とが、照明方向下手側から見て同じ色に見える。
【0060】
前記検査対象の位相差板の光学軸の向きが所望の向きに対して傾いた状態になっていると、両者(基準複合偏光板サンプルと検査対象の複合偏光板)が異なった色に見える。
【0061】
例えば、複合偏光板を形成するときに、直線偏光板に対して位相差板を所望の角度から90度傾けて貼着してしまうミスが生じることがも考えられるが、このようにして完成した複合偏光板を前記[ホ]の観察工程で観察すると、前記両者が異なった色に見える。
【0062】
このように、前記両者が同じ色に見えるか否かを観察することで、検査対象の位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かを判別することができる。
【0063】
特に上記[ホ]の観察工程では、直線偏光板に対して位相差板を所望の角度から90度傾けて貼着されてしまった複合偏光板を容易に見いだすことができる。
【0064】
上記の作用により、検査対象の位相差板の光学軸を従来のように偏光顕微鏡で観察する場合に比べると、検査対象の複合偏光板の直線偏光板から位相差板を剥がす必要がなく、また、その剥がしに伴う直線偏光板や位相差板の歪みが生じることもなくなって、観察に手間がかからなくなるとともに、検査が不正確になるのを抑制することができる。
【0065】
[効果]
従って、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かの検査を短時間で正確に行うことができるようになった。
【0066】
請求項4による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0067】
[構成]
検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、前記直線偏光板の光学軸の向きを、請求項1に記載の複合偏光板の検査方法で検査するとともに、前記位相差板の光学軸の向きを、請求項2に記載の複合偏光板の検査方法と、請求項3に記載の複合偏光板の検査方法との少なくとも一方の検査方法で検査する。
【0068】
[作用]
検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、前記直線偏光板の光学軸の向きを、請求項1に記載の複合偏光板の検査方法で検査することで、請求項1の構成による作用と同様の作用を奏することができる。
【0069】
そして、前記位相差板の光学軸の向きを、請求項2に記載の複合偏光板の検査方法で検査した場合は、請求項1の構成による作用と同様の作用を奏することができ、請求項3に記載の複合偏光板の検査方法で検査した場合は、請求項3の構成による作用と同様の作用を奏することができる。
【0070】
[効果]
従って、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されているか否か、及び、位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かの検査を短時間で正確に行うことができるようになった。
【0071】
そして、請求項2・請求項3の検査方法では行うことができない検査を請求項1の検査方法で行うことができ、請求項1・請求項3の検査方法では行うことができない検査を請求項2の検査方法で行うことができ、さらに、請求項1・請求項2の検査方法では行うことができない検査を請求項3の検査方法で行うことができることから、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の光学軸の向きを、請求項1に記載の複合偏光板の検査方法で検査するとともに、前記位相差板の光学軸の向きを、請求項2に記載の複合偏光板の検査方法と、請求項3に記載の複合偏光板の検査方法とのいずれの検査方法でも検査すると、検査精度をより向上させることができる。
【0072】
請求項5による発明の構成・作用・効果は次の通りである。
【0073】
[構成]
請求項4による発明の構成において、直線偏光板を透明板の一方の面に貼着するとともに、請求項1の[イ]の観察工程と、[ロ]の観察工程と、請求項2の[ハ]の観察工程と、[ニ]の観察工程と、請求項3の[ホ]の観察工程とに各別に対応する5枚の基準偏光板サンプルを前記透明板の他方の面に貼着し、さらに、請求項3の[ホ]の観察工程に対応する複合偏光板を前記透明板の一方の面に貼着しておいてから、前記検査対象の複合偏光板を観察する。
【0074】
[作用]
請求項4の構成による作用と同様の作用を奏することができるのに加え、上記のようにして観察するから、1枚の複合偏光板を観察する場合、各観察工程ごとに、基準複合偏光板サンプルを検査具側の直線偏光板に対して位置決めしなくてもよくなるとともに、基準複合偏光板サンプルを確実に位置固定できて、観察時の基準複合偏光板サンプルの位置ずれを回避することができる。
【0075】
また、複数枚の複合偏光板を検査する場合も同様に、各検査対象の複合偏光板ごとに基準複合偏光板サンプルを検査具側の直線偏光板に対して位置決めしなくてもよくなる。
【0076】
[効果]
従って、請求項4の構成による効果と同様の効果を奏することができるのに加え、検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されているか否か、及び、位相差板の光学軸の向きが正確に設定されているか否かの検査をより短時間でより正確に行うことができるようになった。
【0077】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0078】
図5〜図13に、検査対象の長方形の複合偏光板1を構成する直線偏光板1Aと位相差板1Bとのうち、直線偏光板1Aの光学軸としての吸収軸が所望の向きに正確に設定されているか否か、及び、位相差板1Bの光学軸としての遅相軸が所望の向きに正確に設定されているか否かを検査具4を用いて検査している状態を示してある。
【0079】
図1,図2に示すように、前記検査具4は、検査具用直線偏光板5(検査具側の直線偏光板に相当)をガラス板6(透明板に相当)の一方の板面F1に貼着するとともに、検査対象の複合偏光板1と同一形状の第1〜第5基準複合偏光板サンプル11,12,13,14,15をガラス板6の他方の面F2に分散させて、それぞれ対応する検査具用直線偏光板部分と重なる状態に貼着し、さらに、検査具用複合偏光板16をガラス板6の一方の面F1にその位相差板16B側から貼着し、検査具用直線偏光板5及び検査具用複合偏光板16を第1〜第5基準複合偏光板サンプル11,12,13,14,15とは反対側から照明する光源としてのライト2を設けて構成してある。
【0080】
前記第1〜第5基準複合偏光板サンプル11,12,13,14,15は、その直線偏光板11A,12A,13A,14A,15Aの吸収軸の向きと位相差板11B,12B,13B,14B,15Bの遅相軸の向きとがそれぞれ所望の向きに正確に設定された複合偏光板である。
【0081】
前記検査具4について詳述すると、図3,図4にも示すように、前記第1基準複合偏光板サンプル11を、その直線偏光板側11Aからガラス板6の他方の面F2に、検査具用直線偏光板5とクロスニコル(又はほぼクロスニコル)になる状態に貼着し、図2に示すように、第2基準複合偏光板サンプル12をその直線偏光板側12Aからガラス板6の他方の面F2に、前記直線偏光板12Aと検査具用直線偏光板5の吸収軸同士が、クロスニコル(又はほぼクロスニコル)状態における角度とは異なる80度を成すように貼着してある。
【0082】
図1,図2,図3に示すように、前記第3基準複合偏光板サンプル13は、互いに同一大きさの直線偏光板と位相差板とから成る複合偏光板から所定の位相差板部分を剥いで、直線偏光板13Aと、この直線偏光板13Aよりも面積が小の位相差板13Bとから成る状態に形成してあり、第3基準複合偏光板サンプル13が、位相差板13B側から検査具用直線偏光板5と重なって、その面を貫く方向の軸芯周りで第1検査用姿勢になるように、その第3基準複合偏光板サンプル13をガラス板6の他方の面F2に載置して、その状態で貼着してある。
【0083】
前記第1検査用姿勢は、検査具用直線偏光板5を第1〜第5基準複合偏光板サンプル11,12,13,14,15側とは反対側のライト2により照明した状態で、照明方向下手側から見て、第3基準複合偏光板サンプル13が、その直線偏光板13Aと位相差板13Bの重複部分19側(図1,図3参照)と、直線偏光板13のはみ出し部分20側とで同一又はほぼ同一の色に見えるようになる姿勢である。
【0084】
図1,図2に示すように、前記第4基準複合偏光板サンプル14は、検査具用直線偏光板5と重なって、その面を貫く方向の軸芯周りで第2検査用姿勢になるように、ガラス板6の他方の面F2にその位相差板14B側から載置し、その状態でガラス板6の他方の面F2に貼着してある。
【0085】
前記第2検査用姿勢は、検査具用直線偏光板5をライト2により照明した状態で、照明方向下手側から見て、第4基準複合偏光板サンプル14が、第3基準複合偏光板サンプル13とは異なる色に見えるようになる姿勢である。
【0086】
前記第3基準複合偏光板サンプル13と第4基準複合偏光板サンプル14とは、それらの位相差板13B,14Bの遅相軸同士が互いに45度程度を成すように姿勢設定して、第4基準複合偏光板サンプル14の発色の色度が最も大きく、例えば青色に見えるようにしてある。
図1,図2に示すように、前記第5基準複合偏光板サンプル15は検査具用複合偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで第3検査用姿勢となり、かつ、互いの位相差板15B,16B同士が向き合うようにガラス板6の他方の面F2に重ね合わせ、その状態でガラス板6の他方の面F2に貼着してある。
【0087】
前記第3検査用姿勢は、検査具用複合偏光板16に対するライト2の照明で、照明方向下手側から見て、検査具用複合偏光板16と重複している第5基準複合偏光板サンプル部分21が所定の色に見えるような姿勢である。
【0088】
上記の検査具4を用いて、検査対象の複合偏光板1を次のようにして検査する。
【0089】
[I]複合偏光板1における直線偏光板1Aの吸収軸が所望の向きに正確に設定されているか否かの検査
[第1観察工程](図5,図6参照)
検査対象の複合偏光板1を、第1基準複合偏光板サンプル11側の検査具用直線偏光板部分とは別の直線偏光板部分に重なる状態に、直線偏光板1A側からガラス板6の他方の面F2に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁に相当)を、第1基準複合偏光板サンプル11の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁8(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0090】
前記検査対象の複合偏光板1における直線偏光板1A、すなわち検査対象の直線偏光板1Aの吸収軸の向きが所望の向きに正確に設定されていると、基準複合偏光板サンプル11における直線偏光板、すなわち基準直線偏光板11Aの吸収軸と検査対象の直線偏光板1Aの吸収軸とが平行になる。
【0091】
前記第1基準複合偏光板サンプル11は、その直線偏光板側11Aから検査具側用直線偏光板5に、両直線偏光板11A,5同士がクロスニコル(又はほぼクロスニコル)になるように重ね合わせてあるから、上記の場合、検査対象の直線偏光板1Aも検査具用直線偏光板5とはクロスニコル(又はほぼクロスニコル)になり、ライト2の照明により第1基準複合偏光板サンプル11と検査対象の複合偏光板1とがいずれも同じ濃さの色(無彩色)に見える。
【0092】
検査対象の直線偏光板1Aの吸収軸の向きが所望の向きに対して傾いた状態になっていると、検査対象の直線偏光板1Aが検査具用直線偏光板とはクロスニコル(又はほぼクロスニコル)にならなくなり、検査対象の複合偏光板1が第1基準複合偏光板サンプル11と同じ濃さの色には見えなくなる。
【0093】
このように、第1基準複合偏光板サンプル11と検査対象の複合偏光板1とが同じ濃さの色に見えるか否かを観察することで、検査対象の直線偏光板1の吸収軸の向きが正確に設定されているか否かを判別する。
【0094】
[第2観察工程](図6,図7参照)
前記検査対象の複合偏光板1を、第2基準複合偏光板サンプル12側の検査具用直線偏光板部分とは別の直線偏光板部分に重なる状態に、直線偏光板1A側からガラス板6の他方の面F2に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7を、第2基準複合偏光板サンプルの対応する長辺とは反対の長辺側の側縁9(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0095】
そして第1観察工程と同様に、第2基準複合偏光板サンプル12と検査対象の複合偏光板1とが同じ濃さの色に見えるか否かを観察することで、検査対象の直線偏光板1の吸収軸の向きが正確に設定されているか否かを判別する。
【0096】
上記のように、第2基準複合偏光板サンプル12をその直線偏光板12A側から検査具用直線偏光板5に、両直線偏光板12A,5の吸収軸同士が、クロスニコル(又はほぼクロスニコル)状態における角度とは異なる角度80度を成すように重ね合わせてある場合、検査対象の複合偏光板1の直線偏光板1Aの吸収軸の向きが所望の向きに対して少しだけ傾いた状態になっていても、第2基準複合偏光板サンプル12と検査対象の複合偏光板1との色の濃さの差が大きく現れて、両者の色の違いを見分けやすくなる。
【0097】
[II]複合偏光板1における位相差板の1B吸収軸が所望の向きに正確に設定されているか否かの検査
[第1観察工程](図8,図9参照)
前記検査対象の複合偏光板1を、第3基準複合偏光板サンプル13側の検査具用直線偏光板部分とは別の直線偏光板部分に重なる状態に、位相差板1B側からガラス板6の他方の面F2に重ね合わせるととともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁に相当)を、第3基準複合偏光板サンプル13の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁10(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0098】
前記検査対象の複合偏光板1における位相差板1B、すなわち検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが所望の向きに正確に設定されていると、第3基準複合偏光板サンプル13における位相差板、すなわち基準位相差板13Bの遅相軸と検査対象の位相差板1Bの遅相軸とが平行になる。
【0099】
その結果、検査具側の直線偏光板5に対するライト2の照明により、照明方向下手側から見て、第3基準複合偏光板サンプル13と検査対象の複合偏光板1とが同じ色に見える。
【0100】
検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが所望の向きに対して少しでも傾いた状態になっていると、位相差板1Bの発色機能が働いて検査対象の複合偏光板1に別の色が着き、第3基準複合偏光板サンプル13と検査対象の複合偏光板1とが同じ色に見えなくなる。
【0101】
このように、第3基準複合偏光板サンプル13と検査対象の複合偏光板1とが同じ色に見えるか否かを観察することで、検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが正確に設定されているか否かを判別する。
【0102】
[第2観察工程](図10,図11参照)
前記検査対象の複合偏光板1を、第4基準複合偏光板サンプル14側の検査具用直線偏光板部分とは別の直線偏光板部分に重なる状態に、その位相差板1B側からガラス板6の他方の面F2に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7(所定の側縁に相当)を、第4基準複合偏光板サンプル14の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁17(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0103】
そしてその状態で、第4基準複合偏光板サンプル14と検査対象の複合偏光板1とが、照明方向下手側から見て、同じ色に見えるか否かを観察する。
【0104】
これにより、検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが正確に設定されているか否か、及び、検査対象の直線偏光板1Aの吸収軸と位相差板1Bの遅相軸とが、所望の向きに対して90度傾いているか否かを観察することができる。
【0105】
前記第3基準複合偏光板サンプル13の基準位相差板13Bの遅相軸と、第4基準複合偏光板サンプル14の基準位相差板14Bの遅相軸とが45度程度を成すように、第4基準複合偏光板サンプル14の姿勢を設定したことで、第4基準複合偏光板サンプル14がライト2の照明で例えば青色に発色していることから、第4基準複合偏光板サンプル14と検査対象の複合偏光板1との色の差を見いだしやすくなる。
【0106】
[第3観察工程](図12,13参照)
検査対象の複合偏光板1を、第5基準複合偏光板サンプル15側の複合偏光板部分とは別の検査具用複合偏光板部分に重なる状態に、その位相差板1B側からガラス板6の他方の面F2に重ね合わせるとともに、検査対象の複合偏光板1の長辺側の側縁7を、第5基準複合偏光板サンプル15の対応する長辺とは反対の長辺側の側縁18(所定の側縁,図1参照)に突き合わせる。
【0107】
そしてその状態で、検査具用複合偏光板16と重複している第5基準複合偏光板サンプル部分21と、検査具用複合偏光板16と重複している検査対象の複合偏光板部分22とが、照明方向下手側から見て同じ色に見えるか否かを観察する。
【0108】
検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが正確に設定されていると、基準位相差板15Bの遅相軸と検査対象の位相差板1Bの遅相軸とが平行になる。
【0109】
これにより、第5基準複合偏光板サンプル部分21と検査対象の複合偏光板部分22とが同じ色に見える。
【0110】
検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが所望の向きに対して傾いた状態になっていると、両者(第5基準複合偏光板サンプル部分21と検査対象の複合偏光板部分22)が異なった色に見える。
【0111】
例えば、複合偏光板を形成するときに、直線偏光板に対して位相差板を所望の角度から90度傾けて貼着してしまうミスが生じることがも考えられるが、このようにして完成した複合偏光板を上記の観察工程で観察すると、前記両者が異なった色に見える。
【0112】
このように、前記両者が同じ色に見えるか否かを観察することで、検査対象の位相差板1Bの遅相軸の向きが正確に設定されているか否かを判別することができる。
【0113】
特に上記の観察工程では、直線偏光板に対して位相差板を所望の角度から90度傾けて貼着されてしまった複合偏光板を容易に見いだすことができる。
【0114】
1枚の検査対象の複合検査板1の検査が終わると、別の検査対象の複合偏光板1を上記と同様にして、順次検査することができる。
【0115】
[別実施形態]
前記第2基準複合偏光板サンプル12をその直線偏光板側12Aからガラス板6の他方の面F2に、前記直線偏光板12Aと検査具用直線偏光板5の吸収軸同士が、クロスニコル(又はほぼクロスニコル)状態における角度とは異なる80度以外の角度を成すように貼着してあってもよい。
【0116】
上記の実施形態では、前記[I]の[第1観察工程]・[第2観察工程]・前記[II]の[第1観察工程]・[第2観察工程]・[第3観察工程]の合計5つの観察工程で検査対象の1枚の複合偏光板1を検査したが、これに代えて、次の1)〜5)のいずれか一つの手段で1枚の検査対象の複合偏光板1を検査するだけであってもよい。
【0117】
1) 前記[I]の[第1観察工程]・[第2観察工程]による複合偏光板1の検査
2) 前記[II]の[第1観察工程]・[第2観察工程]による複合偏光板1の検査
3) 前記[II]の[第3観察工程]による複合偏光板1の検査
4) 前記[I]の[第1観察工程]・[第2観察工程]・前記[II]の[第1観察工程]・[第2観察工程]による複合偏光板1の検査
5) 前記[I]の[第1観察工程]・[第2観察工程]・前記[II]の[第3観察工程]による複合偏光板1の検査
上記の実施形態では、前記[I]の[第1観察工程]・[第2観察工程]・前記[II]の[第1観察工程]・[第2観察工程]・[第3観察工程]の順に検査対象の複合偏光板1を観察したが、観察の順序はこの順序でなくてもよい。
【0118】
例えば、前記[I]の[第1観察工程]の前に[第2観察工程]を行ったり、前記[II]の[第1観察工程]と[第2観察工程]と[第3観察工程]とを任意の順序で行ったりしてもよく、さらに、前記[II]の観察工程を前記[I]の観察工程よりも前に行ってもよい。
【0119】
前記透明板は、ガラス板6に代えて透明樹脂板で構成してあってもよい。
【0120】
前記第1〜第5基準複合偏光板11,12,13,14,15は、検査対象の複合偏光板1と同一形状のものを用いたが、第1〜第5基準複合偏光板11,12,13,14,15と検査対象の複合偏光板1とは異なる形状であってもよい。
【0121】
本発明は、前記検査具4を用いないで検査する場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合偏光板の検査具の平面図
【図2】検査具の側面図
【図3】第3基準複合偏光板サンプル等の断面図
【図4】第1基準複合偏光板サンプル等を示す断面図
【図5】複合偏光板における直線偏光板の観察工程を示す平面図
【図6】複合偏光板の観察工程を示す断面図
【図7】複合偏光板における直線偏光板の観察工程を示す平面図
【図8】複合偏光板における位相差板の観察工程を示す平面図
【図9】複合偏光板における位相差板の観察工程を示す断面図
【図10】複合偏光板における位相差板の観察工程を示す平面図
【図11】複合偏光板における位相差板の観察工程を示す断面図
【図12】複合偏光板における位相差板の観察工程を示す平面図
【図13】複合偏光板における位相差板の観察工程を示す断面図
【符号の説明】
1 検査対象の複合偏光板
1A 直線偏光板
1B 位相差板
5 検査具側の直線偏光板
6 透明板
7,8,9,10,17,18 側縁
11,12,13,14,15, 基準複合偏光板サンプル
Claims (5)
- 直線偏光板と位相差板が厚さ方向に積層された検査対象の複合偏光板の検査において、前記直線偏光板の光学軸の向きを次の[イ]及び[ロ]に記載の観察工程により検査する複合偏光板の検査方法。
[イ]基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から検査具側の直線偏光板部分に、両直線偏光板同士がクロスニコル又はほぼクロスニコルになるように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその直線偏光板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記検査具側の直線偏光板を前記基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明して前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
[ロ]基準複合偏光板サンプルをその直線偏光板側から前記検査具側の直線偏光板部分に、両直線偏光板の光学軸同士が、クロスニコルにおける角度とは異なる角度又はほぼクロスニコル状態における角度とは異なる角度を成すように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその直線偏光板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記検査具側の直線偏光板を前記基準複合偏光板サンプル及び検査対象の複合偏光板側とは反対側から照明して前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
ただし、上記[イ][ロ]において、検査具側の直線偏光板部分の光学軸の向きと、検査具側の別の直線偏光板部分の光学軸の向きとは、同一に設定されており、かつ、上記[イ][ロ]の前記側縁どうしの突き合わせにおいて、前記検査対象の複合偏光板における直線偏光板の光学軸の向きが正確に設定されていれば、前記基準複合偏光板サンプルの直線偏光板の光学軸の向きと、前記検査対象の複合偏光板の直線偏光板の光学軸の向きが平行になるように設定されている。 - 直線偏光板と位相差板が厚さ方向に積層された検査対象の複合偏光板の検査において、前記位相差板の光学軸の向きを次の[ハ]及び[ニ]に記載の観察工程により検査する複合偏光板の検査方法。
[ハ]直線偏光板と、この直線偏光板よりも面積が小の位相差板とから成る基準複合偏光板サンプルを前記位相差板側から検査具側の直線偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで第1検査用姿勢になるように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるととともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記第1検査用姿勢は、前記検査具側の直線偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、前記基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、その直線偏光板と位相差板の重複部分側と、前記直線偏光板のはみ出し部分側とで同一又はほぼ同一の色に見えるようになる姿勢に設定して、前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
[ニ]基準複合偏光板サンプルをその位相差板側から前記検査具側の直線偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで第2検査用姿勢になるように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の直線偏光板部分に重ね合わせるとともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記第2検査用姿勢は、前記検査具側の直線偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、前記基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、前記[ハ]に記載の基準複合偏光板サンプルとは異なる色に見えるようになる姿勢に設定して、前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
ただし、上記[ハ][ニ]において、検査具側の直線偏光板部分の光学軸の向きと、検査具側の別の直線偏光板部分の光学軸の向きとは、同一に設定されており、かつ、上記[ハ][ニ]の前記側縁どうしの突き合わせにおいて、前記検査対象の複合偏光板における位相差板の光学軸の向きが正確に設定されていれば、前記基準複合偏光板サンプルの位相差板の光学軸の向きと、前記検査対象の複合偏光板の位相差板の光学軸の向きが平行になるように設定されている。 - 直線偏光板と位相差板が厚さ方向に積層された検査対象の複合偏光板の検査において、前記位相差板の光学軸の向きを次の[ホ]に記載の観察工程により検査する複合偏光板の検査方法。
[ホ]基準複合偏光板サンプルを検査具側の複合偏光板部分に、その面を貫く方向の軸芯周りで検査用姿勢になるように、かつ、互いの位相差板同士が向き合うように重ね合わせた状態で、前記検査対象の複合偏光板をその位相差板側から前記検査具側の別の複合偏光板部分に重ね合わせるとともに、前記検査対象の複合偏光板の所定の側縁を前記基準複合偏光板サンプルの所定の側縁に突き合わせ、前記検査用姿勢は、前記検査具側の複合偏光板に対する前記基準複合偏光板サンプル側とは反対側からの照明で、前記基準複合偏光板サンプルが、照明方向下手側から見て、所定の色に見えるようになる姿勢に設定して、前記検査対象の複合偏光板を観察する観察工程。
ただし、上記[ホ]において、検査具側の複合偏光板部分の光学軸の向きと、検査具側の別の複合偏光板部分の光学軸の向きとは、同一に設定されており、かつ、上記[ホ]の前記側縁どうしの突き合わせにおいて、前記検査対象の複合偏光板における位相差板の光学軸の向きが正確に設定されていれば、前記基準複合偏光板サンプルの位相差板の光学軸の向きと、前記検査対象の複合偏光板の位相差板の光学軸の向きが平行になるように設定されている。 - 前記検査対象の複合偏光板を構成する直線偏光板と位相差板とのうち、前記直線偏光板の光学軸の向きを、請求項1に記載の複合偏光板の検査方法で検査するとともに、前記位相差板の光学軸の向きを、請求項2に記載の複合偏光板の検査方法と、請求項3に記載の複合偏光板の検査方法との少なくとも一方の検査方法で検査する複合偏光板の検査方法。
- 直線偏光板を透明板の一方の面に貼着するとともに、請求項1の[イ]の観察工程と、[ロ]の観察工程と、請求項2の[ハ]の観察工程と、[ニ]の観察工程と、請求項3の[ホ]の観察工程とに各別に対応する5枚の基準偏光板サンプルを前記透明板の他方の面に貼着し、さらに、請求項3の[ホ]の観察工程に対応する複合偏光板を前記透明板の一方の面に貼着しておいてから、前記検査対象の複合偏光板を観察する請求項4に記載の複合偏光板の検査方法。
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