JP4374229B2 - フラットシールドケーブルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の被覆電線と一本のドレイン線を備えたフラットシールドケーブルの製造方法に関する。
例えば、移動体としての自動車には、種々のランプやモータなどの電子機器が搭載される。このため、前述した自動車は、電子機器に電力や信号を供給するために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の被覆電線と、コネクタなどを備えている。被覆電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部を備えている。コネクタは、導電性の板金からなる端子金具と、端子金具を収容する絶縁性の合成樹脂からなるコネクタハウジングとを備えている。前述したワイヤハーネスは、コネクタが前述した電子機器のコネクタに嵌合することなどにより、自動車に配索されるとともに、各電子機器に所望の電力や信号を供給する。
前述した被覆電線には、主に、芯線に外部からの電気的なノイズが侵入することを防止するために、シールド被覆電線が用いられることがある。シールド被覆電線は、前述した芯線と被覆部にくわえ、前記被覆部の外周に巻かれる編組と、該編組を被覆する絶縁層とを備えている。編組は、導電性の金属からなる複数の素線が編まれて構成されている。絶縁層は、絶縁性の合成樹脂などからなる。この種のシールド被覆電線は、編組が、芯線内に外部から電気的なノイズが侵入することを防止する。また、この種のシールド被覆電線は、前述した編組などを備えているために、太くなる傾向であった。
一方、前述した自動車には、近年、より多くの電子機器が搭載されるようになっている。このため、前述したワイヤハーネスが伝送すべき信号も増加する傾向となっている。さらに、前述した自動車は、乗員に対する居住性をより改善することが望まれている。このため、乗員室をより広くすることが望まれている。このため、前述したワイヤハーネスは、より小型でかつ軽量であることが望まれており、勿論、被覆電線自体もより小型でかつ軽量であることが望まれている。
ワイヤハーネス及びワイヤハーネスを構成するシールド電線の小型化と軽量化を図るために、前述したワイヤハーネスを構成するシールド電線として、複数の被覆電線と一本のドレイン線の外周に導電性のシールドテープなどの導体シートを巻き、さらに導体シートを絶縁性のシースで被覆して得られるフラットシールドケーブル(例えば、特許文献1参照)が用いられている。この特許文献1に記載されたフラットシールドケーブルは、複数の被覆電線とドレイン線を所定の線間ピッチで並列して、これらの複数の被覆電線とドレイン線を成形用ローラにより長手方向に移動しながら導体シートで挟み、その後にシースを被覆して得られる。成形用ローラには、複数の被覆電線とドレイン線との総和と等しい数の断面円弧状の溝が形成されている。
特開2002−270054号公報
前述した特許文献1に示されたフラットシールドケーブルでは、複数の被覆電線とドレイン線を成形用ローラにより長手方向に沿って移動しながら、導体シートとシースを被覆している。このため、前述したフラットシールドケーブルは、その全長に亘って、複数の被覆電線とドレイン線が、導体シートなどで被覆されることとなる。このため、前述したフラットシールドケーブルは、前述した電気的なノイズが侵入することを防止する必要のない箇所でも、導体シートにより被覆電線などがシールドされることとなる。このため、必要以上に導体シートなどを設けることとなって、省資源化の観点から望ましくない。
また、前述したフラットシールドケーブルは、成形用ローラにより被覆電線とドレイン線を長手方向に沿って移動しながら導体シートとシースを被覆するため、被覆電線を例えば3本や5本などの予め決められた本数設けたものが、長尺に製造される。このため、前述したフラットシールドケーブルは必要に応じて、被覆電線の数を変更することが困難である。このため、前述したフラットシールドケーブルは、信号や電力などを伝送しない被覆電線を設けたまま前述したワイヤハーネスに使用されることがある。この場合、勿論、省資源化の観点からも望ましくない。
したがって、本発明の目的は、必要以上に導体シートを設けることなどを防止して、省資源化を図ることができるフラットシールドケーブルの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のフラットシールドケーブルの製造方法は、互いに平行な複数の被覆電線と、これらの被覆電線と平行なドレイン線と、互いの間に複数の被覆電線とドレイン線とを挟んでこれらを被覆する一対の導電性の金属からなる導体シートを有した導体層と、前記一対の導体シートより大きく形成されかつ互いの間に前記導体層を挟んで当該導体層の前記一対の導体シートの全体を被覆する一対の絶縁性の合成樹脂からなる絶縁シートを有した絶縁層と、を備えたフラットシールドケーブルの製造方法において、高周波電圧が印加される一対の電極のうち一方の電極から他方の電極に向かって、一対の絶縁シートのうち一方の絶縁シートと、一対の導体シートのうち一方の導体シートと、複数の被覆電線及びドレイン線と、他方の導体シートと、他方の絶縁シートと、を順に重ねて、これらを前記一対の電極間に挟み、一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、一対の絶縁シートを互いに溶着するとともに、絶縁シートと前記被覆電線の被覆部とを互いに溶着するとともに、前記電極の互いの間に前記被覆電線と前記一対の導体シートと前記一対の絶縁シートを挟む面には、前記被覆電線を内側に位置付ける溝が前記被覆電線の数に応じて設けられ、前記電極のうち少なくとも一方は、前記溝を少なくとも一つ備えかつ互いに着脱自在な複数の小電極からなり、前記電極を、組み立てるフラットシールドケーブルの被覆電線の数に応じて、複数の小電極を互いに組み付けて、組み立てることを特徴としている。
請求項に記載の本発明のフラットシールドケーブルの製造方法は、請求項1に記載のフラットシールドケーブルの製造方法において、前記電極には、互いの間に前記被覆電線と前記一対の導体シートと前記一対の絶縁シートを挟んだ際に、これらの前記被覆電線と前記一対の導体シートと前記一対の絶縁シートを互いの間に位置付ける絶縁体からなる一対の保持部材が取り付けられており、これら一対の保持部材は、前記一対の電極が互いに相対する方向に交差する方向に沿って互いに間隔をあけているとともに、前記高周波電圧が印加されて加熱されて溶けた絶縁シートと被覆電線の被覆部が一対の電極間からはみ出すことを防止することを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のフラットシールドケーブルの製造方法によれば、高周波電圧を電極間に印加するので、電極間に挟まれた一対の絶縁シートが誘電損失により加熱されて、溶ける。そして、一対の電極が互いに近づく方向に加圧されているので、一対の絶縁シートが互いに溶着する(くっつく)。このように、所謂高周波溶着により、一対の絶縁シートを互いに溶着することで、一対の導体シートを複数の被覆電線などの外周に巻いたフラットシールドケーブルを製造する。
このため、複数の被覆電線の長手方向の任意の位置に一対の導体シートを巻き、さらに一対の絶縁シートで挟んでこれらの一対の絶縁シートを溶着させることができる。また、任意の本数の被覆電線に一対の導体シートを巻き、さらに一対の絶縁シートで挟んでこれらの一対の絶縁シートを溶着させることができる。
縁シートが導体シートより大きく、これらの絶縁シートが導体シートの全体を被覆している。このため、一対の絶縁シートを全周に亘って、互いに溶着できる。
覆電線を溝内に位置付けるので、溶着中に被覆電線が位置ずれすることを防止できる。
電極を互いに組み付けて少なくとも一方の電極を組み立てる。このため、電極の溝の数を、フラットシールドケーブルの被覆電線の数に応じて、変更することができる。
請求項に記載した本発明のフラットシールドケーブルの製造方法によれば、一対の保持部材が電極間から溶けた絶縁シートと被覆電線の被覆部がはみ出ることを防止する。このため、絶縁シートと被覆電線の被覆部とを確実に高周波溶着できるとともに、絶縁シート同士を確実に高周波溶着できる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明によれば、複数の被覆電線の長手方向の任意の位置に一対の導体シートを巻き、さらに一対の絶縁シートで挟んでこれらの一対の絶縁シートを溶着させることができる。このため、複数の被覆電線の任意の位置に、外部から電気的なノイズが侵入することを防止できる。則ち、複数の被覆電線の任意の位置を電気的にシールドできる。したがって、必要以上に導体シートを設けることを防止でき、省資源化を図ることができる。
また、任意の本数の被覆電線に一対の導体シートを巻き、さらに一対の絶縁シートで挟んでこれらの一対の絶縁シートを溶着させることができる。このため、任意の本数の被覆電線に、外部から電気的なノイズが侵入することを防止できる。則ち、任意の本数の被覆電線を電気的にシールドできる。したがって、信号や電力を伝送しない被覆電線を設けることを防止でき、省資源化を図ることができる。
対の絶縁シートを全周に亘って、互いに溶着できる。また、被覆電線と絶縁シートとを溶着させる。このため、一対の絶縁シート間から絶縁シートと導体シートとの間と導体シートと複数の被覆電線との間などに水などの液体が侵入することを防止できる。したがって、省資源化を図ることができることにくわえ、内部に液体が侵入することを確実に防止できる。
着中に被覆電線が位置ずれすることを防止できるので、被覆電線の被覆部と絶縁シートとを確実に溶着できる。したがって、フラットシールドケーブルを容易で確実に組み立てることができる。
極の溝の数をフラットシールドケーブルの被覆電線の数に応じて、変更することができる。このため、容易に被覆電線の数が異なるフラットシールドケーブルを組み立てることができる。したがって、被覆電線2を必要な本数備えたフラットシールドケーブルを容易で確実に組み立てることができる。
請求項に記載した本発明によれば、一対の保持部材が電極間から溶けた絶縁シートと被覆電線の被覆部がはみ出ることを防止して、絶縁シートと被覆電線の被覆部を確実に高周波溶着できるともに、絶縁シート同士を確実に高周波溶着できる。したがって、フラットシールドケーブルを確実に組み立てることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかるフラットシールドケーブル及び該フラットシールドケーブルの製造方法を、図1ないし図7を参照して説明する。フラットシールドケーブル1は、帯状に形成されており、図1及び図2に示すように、複数の被覆電線2と、一本のドレイン線3と、導体層4と、絶縁層5とを備えている。フラットシールドケーブル1は、図2中の長手方向の中央部に位置するシールド箇所1aと、図2中の両端部に位置する非シールド箇所1bとが形成されている。
被覆電線2は、互いに平行に配されている。被覆電線2は、図3及び図4に示すように、芯線6と被覆部7とを備えている。芯線6は、複数の素線が撚られて形成されている。素線は、導電性の金属からなる。このため、芯線6は、導電性の金属からなる。芯線6は、断面丸形に形成されている。また、芯線6は、一本の素線から構成されても良い。被覆部7は、円管状に形成されており、絶縁性の合成樹脂からなり、芯線6を被覆している(収容している)。被覆電線2は、前述した芯線6と被覆部7とを備えて、断面丸形に形成されている。また、被覆電線2は、可撓性を有している。
ドレイン線3は、複数の被覆電線2と平行に配されている。複数の被覆電線2とドレイン線3は、互いに間隔をあけて配されている。また、図示例では、複数の被覆電線2とドレイン線3は、等間隔に配されている。ドレイン線3は、複数の素線が撚られて形成されている。素線は、導電性の金属からなる。このため、ドレイン線3は、導電性の金属からなる。ドレイン線3は、断面丸形に形成されている。また、ドレイン線3は、一本の素線から構成されても良い。
導体層4は、シールド箇所1aに設けられている。導体層4は、図4に示すように、一対の導体シート4a,4bを有している。導体シート4a,4bは、導電性の金属などからなりシート状に形成されている。導体シート4a,4bの平面形状は、矩形状に形成されている。導体シート4a,4bは、可撓性を有している。導体層4は、一対の導体シート4a,4b間に前述した複数の被覆電線2とドレイン線3とを位置付けて、これらを被覆している。このため、導体シート4a,4b則ち導体層4は、ドレイン線3と電気的に接続する。図示例では、導体層4は、複数の被覆電線2とドレイン線3の長手方向の中央部を被覆している。
絶縁層5は、シールド箇所1aに設けられている。絶縁層5は、図3及び図4に示すように、一対の絶縁シート5a,5bを有している。絶縁シート5a,5bは、絶縁性の合成樹脂などからなりシート状に形成されている。絶縁シート5a,5bの平面形状は、矩形状に形成されている。絶縁シート5a,5bの平面形状は、導体シート4a,4bの平面形状より大きい。このことを本明細書では、絶縁シート5a,5bが導体シート4a,4bより大きいという。絶縁シート5a,5bは、可撓性を有している。
絶縁層5は、一対の絶縁シート5a,5b間に前述した複数の被覆電線2とドレイン線3とを被覆した導体層4を位置付けて、これらを被覆している。則ち、絶縁層5は、導体層4を被覆している。また、絶縁層5則ち一対の絶縁シート5a,5bは、導体層4則ち一対の導体シート4a,4bの全体を被覆している。このため、導体層4則ち導体シート4a,4bは、フラットシールドケーブル1外に露出していない。
前述した構成のフラットシールドケーブル1は、前述したシールド箇所1aで、一対の絶縁シート5a,5bのうち一方の絶縁シート5aと、一対の導体シート4a,4bのうち一方の導体シート4aと、複数の被覆電線2及びドレイン線3と、他方の導体シート4bと、他方の絶縁シート5bとが順に重ねられている。また、フラットシールドケーブル1は、前述したシールド箇所1aで、一方の絶縁シート5aと、一方の導体シート4aと、複数の被覆電線2及びドレイン線3と、他方の導体シート4bと、他方の絶縁シート5bとの間に隙間が生じることなく、これらが互いに密着している。さらに、フラットシールドケーブル1は、前述したシールド箇所1aで、一対の絶縁シート5a,5bの少なくとも外縁部が互いに溶着しているとともに、各絶縁シート5a,5bの少なくとも外縁部と各被覆電線2の被覆部7とが互いに溶着している。
このように、フラットシールドケーブル1は、シールド箇所1aと、非シールド箇所1bとが設けられている。シールド箇所1aでは、導体層4則ち導体シート4a,4bにより複数の被覆電線2とドレイン線3とが被覆されている。シールド箇所1aは、導体層4により被覆電線2の芯線6に外部から電気的なノイズが侵入することを防止するとともに、導体層4により被覆電線2の芯線6から外部に電気的なノイズが放出されることを防止する。則ち、シールド箇所1aでは、被覆電線2の芯線6は、電気的にシールドされている。図示例では、シールド箇所1aは、フラットシールドケーブル1の長手方向の中央部に設けられている。
非シールド箇所1bでは、導体層4則ち導体シート4a,4b外に複数の被覆電線2とドレイン線3とが露出しており、導体層4則ち導体シート4a,4bにより複数の被覆電線2とドレイン線3とが被覆されていない。則ち、非シールド箇所1bでは、複数の被覆電線2とドレイン線3とが露出している。非シールド箇所1bは、被覆電線2の芯線6に外部から電気的なノイズが侵入することを許容するとともに、被覆電線2の芯線6から外部に電気的なノイズが放出されることを許容する。則ち、非シールド箇所1bでは、被覆電線2の芯線6は、電気的にシールドされていない。図示例では、非シールド箇所1bは、フラットシールドケーブル1の長手方向の両端部に設けられている。
前述した構成のフラットシールドケーブル1は、図5ないし図7に示す高周波溶着装置10により、前述した一対の絶縁シート5a,5bなどが互いに溶着される。則ち、フラットシールドケーブル1は、図5ないし図7に示す高周波溶着装置10により、前述したシールド箇所1aが形成される。
高周波溶着装置10は、一対の電極11a,11bと、交流電源12と、一対の保持部材14などを備えている。電極11a,11bは、導電性の金属からなり、互いに間隔をあけて相対して配されている。電極11a,11bの互いに相対する(互いの間に被覆電線2、ドレイン線3、導体シート4a,4b及び絶縁シート5a,5bを挟む)面13には、前述したフラットシールドケーブル1の外形に沿った凹み17が形成されている。
凹み17は、面13から凹に形成されており、図5ないし図7に示すように、複数の溝18と、ドレイン線用の溝18aと、複数の平坦部19とを備えている。溝18は、平坦部19から凹に形成されかつ直線状に延びているとともに断面円弧状に形成されている。溝18は、互いに平行でかつ互いに間隔をあけて配されている。溝18は、フラットシールドケーブル1の被覆電線2と同数設けられている。即ち、溝18は、フラットシールドケーブル1の被覆電線2の数に応じて設けられている。溝18は、電極11a,11b間に被覆電線2、ドレイン線3、導体シート4a,4b及び絶縁シート5a,5bを挟む際に、内側に被覆電線2を位置付けて、該被覆電線2を位置決めする。
ドレイン線用の溝18aは、ドレイン線3と同数即ち各電極11a,11bに一つ設けられている。溝18aは、平坦部19から凹に形成されかつ直線状に延びているとともに断面円弧状に形成されている。溝18aは、溝18と平行であるとともに、該溝18と間隔をあけて配されている。溝18aは、電極11a,11b間に被覆電線2、ドレイン線3、導体シート4a,4b及び絶縁シート5a,5bを挟む際に、内側にドレイン線3を位置付けて、該ドレイン線3を位置決めする。
平坦部19は、互いに隣り合う溝18,18a間に設けられている。平坦部19は、平坦に形成されかつ面13と平行に形成されている。
また、前述した電極11a,11bは、それぞれ、互いに着脱自在な小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dからなる。これらの小電極15a,15b,15c,15dは、図示しないボルトなどにより互いに組み付けられて、前述した電極11a,11bとなる。前述した小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dは、前述した溝18を少なくとも一つ備えている。図示例では、小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dは、前述した溝18を一本ずつ備えている。
また、一対の電極11a,11bは、前述した面13が互いに接離するように移動自在に支持されている。なお、接離とは、互いに近づいたり離れたりすることである。さらに、前述した構成の電極11a,11bは、溝18が組み立てるフラットシールドケーブル1の被覆電線2と同数になるように、複数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dが互いに組み付けられて得られる。即ち、電極11a,11bは、組み立てるフラットシールドケーブル1の被覆電線2の数に応じて、複数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dが互いに組み付けられて得られる。
交流電源12は、周波数が0.5kHz(キロヘルツ)〜数MHz(メガヘルツ)の高周波電圧を、一対の電極11a,11b間に印加する。
保持部材14は、それぞれ、絶縁体としての木材からなり、板状に形成されている。保持部材14は、電極11aの面13の外縁部に取り付けられている。保持部材14の厚みは、一対の導体シート4a,4bを重ねた厚みと略等しい。一対の保持部材14は、電極11a,11bが互いに接離する(相対する)方向に直交(交差)する方向に沿って、互いに間隔をあけて配されている。保持部材14は、互いに近づいた電極11a,11bそれぞれの面13に密に接触する。保持部材14は、電極11a,11b間に位置付けられた高周波加熱されて溶けた溶着対象物が電極11a,11b間からはみ出ることを防止する。
前述した構成の高周波溶着装置10は、一対の電極11a,11bの前述した面13間に互いに溶着する複数の溶着対象物を挟み、これらの電極11a,11bを互いに近づける方向に加圧した状態で、交流電源12から高周波電圧を一対の電極11a,11b間に印加する。そして、高周波溶着装置10は、電極11a,11b間に挟んだ溶着対象物の誘電損失により該溶着対象物を発熱させる(加熱する)。高周波溶着装置10は、溶着対象物の少なくとも一部を溶かして、これらの溶着対象物を互いに溶着する。このように、高周波溶着装置10は、溶着対象物を所謂高周波加熱する。
前述した構成のフラットシールドケーブル1の一対の絶縁シート5a,5bなどが互いに溶着する際、則ち、前述したシールド箇所1aを以下のように組み立てる。まず、製造するフラットシールドケーブル1の被覆電線2の数と溝18の数とが等しくなるように、複数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dを互いに組み付けて、各電極11a,11bを組み立てる。このように、組み立てるフラットシールドケーブル1の被覆電線2の数に応じて、複数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dを互いに組み付けて、各電極11a,11bを組み立てる。
その後、図5に示すように、一対の電極11a,11bを互いに離しておき、図5中下方に位置する一方の電極11aの前述した面13に一方の絶縁シート5aと一方の導体シート4aと複数の被覆電線2及びドレイン線3と他方の導体シート4bと他方の絶縁シート5bとを順に重ねる。こうして、一方の電極11aから他方の電極11bに向かって、一方の絶縁シート5aと一方の導体シート4aと複数の被覆電線2及びドレイン線3と他方の導体シート4bと他方の絶縁シート5bとを順に重ねる。
そして、図6に示すように、一対の電極11a,11bを互いに近づける。そして、これらの電極11a,11bを互いに近づく方向に加圧する。すると、前述したシート4a,4b,5a,5bが可撓性を有しているため、図7に示すように、各溝18内に被覆電線2が位置付けられ、溝18a内にドレイン線3が位置付けられる。また、前述したシート4a,4b,5a,5bの互いに隣り合う線2,3間に位置する部分が平坦部19上に位置付けられる。さらに、一対の保持部材14間に前述したシート4a,4b,5a,5bが位置付けられる。このように、一対の電極11a,11b間に一方の絶縁シート5aと一方の導体シート4aと複数の被覆電線2及びドレイン線3と他方の導体シート4bと他方の絶縁シート5bとを挟む。
そして、交流電源12から高周波電圧を一対の電極11a,11b間に印加する。すると、電極11a,11bそれぞれの極性が前述した周波数で変化する。高周波溶着装置10は、絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7を構成している分子の双極子を一斉に動かし、互いに衝突・振動・摩擦することで絶縁シート5a,5bと被覆部7を自らの内部から発熱させる。則ち、高周波溶着装置10は、絶縁シート5a,5bと被覆部7の誘電損失により、これらの絶縁シート5a,5bと被覆部7を加熱する。
このため、一対の電極11a,11b間に挟まれた絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7を短時間で均一に加熱する(所謂高周波加熱する)。加熱された(発熱した)絶縁シート5a,5bと被覆部7は、少なくとも一部が溶ける。すると、前述したように一対の保持部材14間にシート4a,4b,5a,5bが位置付けられているので、加熱されて溶けた絶縁シート5a,5bと被覆部7は、電極11a,11b間からはみ出ない(電極11a,11b間に位置付ける)。
そして、高周波電圧を印加して、所定時間が経過すると、交流電源12からの一対の電極11a,11bへの高周波電圧の印加を停止する。すると、加熱された(発熱した)絶縁シート5a,5bと被覆部7は、少なくとも一部が溶けているため、冷却されて、互いにくっつく。こうして、一対の絶縁シート5a,5b同士と、一対の絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7とが互いに溶着する。そして、絶縁シート5a,5bの外縁部が全周に亘って互いに溶着しかつ絶縁シート5a,5bの外縁部と被覆電線2の被覆部7とが溶着したシールド箇所1aが形成される。則ち、前述した構成のフラットシールドケーブル1が得られる。
このように得られたフラットシールドケーブル1は、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成する。ドレイン線3は、所定のアース回路などと接続される。フラットシールドケーブル1のシールド箇所1aは、被覆電線2の芯線6に侵入しようとする電気的なノイズと、被覆電線2の芯線6から放出されようとする電気的なノイズとを、導体層4及び該導体層4に接続したドレイン線3を介して、前記アース回路則ちフラットシールドケーブル1外に逃がす。こうして、フラットシールドケーブル1のシールド箇所1aは、被覆電線2の芯線6を電気的にシールドする。
本実施形態によれば、高周波電圧を一対の電極11a,11b間に印加するので、一対の電極11a,11b間に挟まれた一対の絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7が誘電損失により加熱されて、溶ける。そして、一対の電極11a,11bが互いに近づく方向に加圧されているので、一対の絶縁シート5a,5bが互いに溶着する(くっつく)。さらに、各絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7とが互いに溶着する(くっつく)。
このように、所謂高周波溶着により、一対の絶縁シート5a,5bを互いに溶着することで、一対の導体シート4a,4bを複数の被覆電線2などの外周に巻いたシールド箇所1aを形成する則ちフラットシールドケーブル1を製造する。
このため、複数の被覆電線2の長手方向の任意の位置に一対の導体シート4a,4bを巻き、さらに一対の絶縁シート5a,5bで挟んでこれらの一対の絶縁シート5a,5bを溶着させることができる。則ち、複数の被覆電線2則ちフラットシールドケーブル1の任意の位置にシールド箇所1aを形成できる。
このため、複数の被覆電線2の任意の位置に、外部から電気的なノイズが侵入することを防止できる。則ち、複数の被覆電線2の任意の位置を電気的にシールドできる。したがって、必要以上に導体シート4a,4bなどを設けることを防止でき、省資源化を図ることができる。
さらに、一対の電極11a,11bの極性を変えて(電極11a,11bのうち一方を一定時間プラスにした後、他方をプラスに切り換えて)溶着することで、導体シート4a,4bと絶縁シート5a,5bとの密着性をより良くすることができる。なぜなら、溶着作業中に、電極11a,11bのうち一方のプラスとし他方をマイナスにしたままにすると、導体シート4a,4bのうち一方に高周波がはね返されて、絶縁シート5a,5bのうち一方が溶解しないからである。
高周波電圧を極めて短時間印加することで、溶着対象物を溶着する高周波溶着により、絶縁シート5a,5b同士を溶着するとともに、絶縁シート5a,5bと被覆部7とを溶着することで、フラットシールドケーブル1を組み立てる。これにより、このフラットシールドケーブル1の組立作業を容易に行うことができる。さらに、作業にかかる所要時間を短くすることができる。したがって、組立作業の効率を図ることができ、組立にかかる所要時間と工数を抑制することができる。
また、高周波加熱により絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7を内部から加熱するので、これらを均一に加熱でき、互いに溶着できる。また、高周波加熱により絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7を内部から加熱するので、電極11a,11b間に挟んだ箇所以外の絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7を加熱することを防止でき、これらの破損を確実に防止できる。これにより、絶縁シート5a,5bや被覆電線2などを破損することなく、これらを密着することができる。
また、任意の本数の被覆電線2に一対の導体シート4a,4bを巻き、さらに一対の絶縁シート5a,5bで挟んでこれらの一対の絶縁シート5a,5bを溶着させることができる。このため、容易に、被覆電線2を任意の本数備えたフラットシールドケーブル1を製造することができる。このため、任意の本数の被覆電線2に、外部から電気的なノイズが侵入することを防止できる。則ち、任意の本数の被覆電線2を電気的にシールドできる。したがって、信号や電力を伝送しない被覆電線2を設けることを防止でき、省資源化を図ることができる。
絶縁シート5a,5bが導体シート4a,4bより大きく、これらの絶縁シート5a,5bが導体シート4a,4bの全体を被覆している。このため、一対の絶縁シート5a,5bの外縁部を全周に亘って、互いに溶着できる。また、被覆電線2の被覆部7と絶縁シート5a,5bとが溶着している。このため、一対の絶縁シート5a,5b間から絶縁シート5a,5bと導体シート4a,4bとの間と導体シート4a,4bと複数の被覆電線2との間などに水などの液体が侵入することを防止できる。したがって、内部に液体が侵入することを確実に防止できる。
また、被覆電線2を溝18内に位置付け、ドレイン線3を溝18a内に位置付けるので、溶着中に被覆電線2とドレイン線3が位置ずれすることを防止できる。これにより、被覆電線3の被覆部7と絶縁シート5a,5bとを確実に溶着できる。したがって、フラットシールドケーブル1を容易で確実に組み立てることができる。
さらに、小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dを互いに組み付けて、電極11a,11bを組み立てる。このため、電極11a,11bの溝18の数を、組み立てるフラットシールドケーブル1の被覆電線2の数に応じて、変更することができる。このため、電極11a,11bを構成する小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dを変更することで、容易に被覆電線2の数が異なるフラットシールドケーブル1を組み立てることができる。したがって、被覆電線2を必要な本数備えたフラットシールドケーブル1を容易で確実に組み立てることができるとともに、フラットシールドケーブル1の被覆電線2の数の変更に容易に対応することができる。
また、一対の保持部材14が電極11a,11b間から溶けた絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7がはみ出ることを防止する。このため、絶縁シート5a,5bと被覆電線2の被覆部7とを確実に高周波溶着できるとともに、絶縁シート5a,5b同士を確実に高周波溶着できる。したがって、フラットシールドケーブル1を確実に組み立てることができる。
前述した実施形態では、シールド箇所1aをフラットシールドケーブル1の中央部に設け、非シールド箇所1bをフラットシールドケーブル1の両端部に設けている。しかしながら、本発明では、シールド箇所1aと非シールド箇所1bを、フラットシールドケーブル1の如何なる箇所に設けても良い。則ち、本発明では、導体シート4a,4bで複数の被覆電線2とドレイン線3の如何なる箇所を被覆しても良い。本発明では、シールド箇所1aを少なくとも一つ設けられば良い。
また、前述した実施形態では、電極11a,11bの前述した面13に凹み17を設けている。しかしながら、本発明では、電極11a,11bを平板状に形成して、前述した面13を平坦に形成しても良い。
さらに、前述した実施形態では、電極11a,11bの双方を、互いに着脱自在な複数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dから構成している。しかしながら、本発明では、電極11a,11bのうち少なくとも一方を、互いに着脱自在な複数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dから構成すれば良い。
また、前述した図示例では、小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dそれぞれに溝18を一本ずつ設けている。しかしながら、本発明では、小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dそれぞれに溝18を一本以上設ければ良い。
前述した実施形態では、フラットシールドケーブル1は、被覆電線2を4本備えている。しかしながら、本発明では、フラットシールドケーブル1は、被覆電線2を1本以上備えていれば、何本備えていても良い。
さらに、前述した図示例では、電極11a,11bを構成する小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dのみ図示している。しかしながら、本発明では、互いに着脱自在な小電極を、前述した図示した小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dと、これらの図示した小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16d以外に多数設けておき、これら多数の小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dから溝18の数が被覆電線2の数と等しくなるように、小電極15a,15b,15c,15d,16a,16b,16c,16dを選択して、電極11a,11bを組み立てれば良い。
前述した実施形態では、一対の保持部材14の双方を電極11aに取り付けている。しかしながら、本発明では、一方の保持部材14を電極11aに取り付け、他方の保持部材14を電極11bに取り付けても良く、一対の保持部材14の双方を電極11bに取り付けても良い。要するに、本発明では、一対の保持部材14それぞれを電極11a,11bのうちいずれか一方に取り付ければ良い。
さらに、本発明では、電極11a,11b間から溶けた防水チューブ24などがはみ出ることを防止できれば、前述した板状の保持部材14の他に絶縁体からなる如何なる部材を設けても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係るフラットシールドケーブルを示す斜視図である。 図1に示されたフラットシールドケーブルの平面図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図2中のIV−IV線に沿う断面図である。 図1に示されたフラットシールドケーブルのシールド箇所を形成する高周波溶着装置の一方の電極に絶縁シートと導体シートと複数の被覆電線とドレイン線が重ねられた状態を示す説明図である。 図5に示された高周波溶着装置の電極を互いに近づけた状態を示す説明図である。 図6に示された高周波溶着装置で一対の絶縁シート同士などを溶着した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 フラットシールドケーブル
2 被覆電線
3 ドレイン線
4 導体層
4a 導体シート(一方の導体シート)
4b 導体シート(他方の導体シート)
5 絶縁層
5a 絶縁シート(一方の絶縁シート)
5b 絶縁シート(他方の絶縁シート)
7 被覆部
11a 電極(一方の電極)
11b 電極(他方の電極)
13 面
14 保持部材
15a,15b,15c,15d 小電極
16a,16b,16c,16d 小電極
18 溝

Claims (2)

  1. 互いに平行な複数の被覆電線と、これらの被覆電線と平行なドレイン線と、互いの間に複数の被覆電線とドレイン線とを挟んでこれらを被覆する一対の導電性の金属からなる導体シートを有した導体層と、前記一対の導体シートより大きく形成されかつ互いの間に前記導体層を挟んで当該導体層の前記一対の導体シートの全体を被覆する一対の絶縁性の合成樹脂からなる絶縁シートを有した絶縁層と、を備えたフラットシールドケーブルの製造方法において、
    高周波電圧が印加される一対の電極のうち一方の電極から他方の電極に向かって、一対の絶縁シートのうち一方の絶縁シートと、一対の導体シートのうち一方の導体シートと、複数の被覆電線及びドレイン線と、他方の導体シートと、他方の絶縁シートと、を順に重ねて、これらを前記一対の電極間に挟み、
    一対の電極を互いに近づける方向に加圧して、一対の電極間に高周波電圧を印加することにより、一対の絶縁シートを互いに溶着するとともに、絶縁シートと前記被覆電線の被覆部とを互いに溶着するとともに、
    前記電極の互いの間に前記被覆電線と前記一対の導体シートと前記一対の絶縁シートを挟む面には、前記被覆電線を内側に位置付ける溝が前記被覆電線の数に応じて設けられ、
    前記電極のうち少なくとも一方は、前記溝を少なくとも一つ備えかつ互いに着脱自在な複数の小電極からなり、前記電極を、組み立てるフラットシールドケーブルの被覆電線の数に応じて、複数の小電極を互いに組み付けて、組み立てることを特徴とするフラットシールドケーブルの製造方法。
  2. 前記電極には、互いの間に前記被覆電線と前記一対の導体シートと前記一対の絶縁シートを挟んだ際に、これらの前記被覆電線と前記一対の導体シートと前記一対の絶縁シートを互いの間に位置付ける絶縁体からなる一対の保持部材が取り付けられており、
    これら一対の保持部材は、前記一対の電極が互いに相対する方向に交差する方向に沿って互いに間隔をあけているとともに、前記高周波電圧が印加されて加熱されて溶けた絶縁シートと被覆電線の被覆部が一対の電極間からはみ出すことを防止することを特徴とする請求項1に記載のフラットシールドケーブルの製造方法。
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