JP4374086B2 - 電気化学セルユニット及び電気化学セル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気化学セルユニット及び電気化学セルに関し、特に、固体電解質型燃料電池、水蒸気セル、酸素ポンプ、及びノックス分解セルなどの好適に使用することのできる電気化学セルユニット及び電気化学セルに関する。
【0002】
【従来の技術】
固体電解質型燃料電池(SOFC:以下、SOFCと略す場合がある)として、いわゆる平板型と円筒型とが提唱されている。このうち、円筒型SOFCは実用化に最も近い状態にあるが、単位面積当たりの出力密度が低いという問題がある。また、平板型SOFCは比較的高い出力密度が得られるものの、シール方法などが困難であるという問題がある。
一方、米国のアルゴンヌ国立研究所によって一体型(モノリス型)SOFCが提案されている。このSOFCは8kW/kg程度の極めて高い出力密度の発生が期待されているが、SOFCを構成する空気極、燃料極、固体電解質、及びインターコネクタの各グリーンシートを積層成形し、一括焼結して好適な特性を有するSOFCを得ることは極めて困難な状況にある。
【0003】
かかる点に鑑みて、本発明者らは、発電効率の高いSOFCを製造すべく研究を続けたところ、気密質の固体電解質と気密室のインターコネクタとを一体化してハニカム型の構造体を作製し、ハニカムの各開孔内の壁面に電極を設けることにより、上記SOFCが得られることを見いだした。
このようなSOFCでは、ハニカムの構造体中に形成された各開口ごとにガスを導入する、あるいは排気するためのマニホールドが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に開孔数が増大すると、マニホールドを前記ハニカム型の構造体に設置した際に、構造体の表面に露出した前記開孔の隔壁の一部が欠けてしまうということが度々生じていた。
このため、前記開孔内にガスを導入して発電させようとすると、上記SOFCでは水素用の孔と空気用の孔とが隣接しているため、隔壁の欠けた部分からガスが漏れてしまい、前記水素と空気との反応によって生じる熱によって前記構造体全体が破壊されてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記燃料リークなどのない、簡易かつ高効率のガス供給構造を具えた電気化学セルユニット及び電気化学セルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、気密質の固体電解質と気密質のインターコネクタとからなるハニカム型の構造体を具え、前記ハニカム型の構造体中に前記ハニカム型の構造体の側壁と平行に延びる複数の一方のガスの流路及び複数の他方のガスの流路が形成されており、前記一方のガスの流路と前記他方のガスの流路とがそれぞれ前記固体電解質と前記インターコネクタとによって包囲されており、前記構造体の前記一方のガスの流路に面する壁面に陽極が形成されており、前記ハニカム型の構造体の前記他方のガスの流路に面する壁面に陰極が形成されている電気化学セルユニットであって、一方のガスを前記ハニカム型の構造体中の前記一方のガスの流路に導入するための一方のガスの導入孔を、前記一方のガスの流路を前記ハニカム型の構造体中を貫通させることによって、前記一方のガスの流路が貫通した前記ハニカム型の構造体の主面に形成し、他方のガスを前記ハニカム型の構造体中の前記他方のガスの流路に導入するための他方のガスの導入孔を、前記ハニカム型の構造体の側壁に形成してあると共に、
前記他方のガスの流路は前記ハニカム型の構造体中を貫通しており、前記一方のガスの導入孔が形成された前記ハニカム型の構造体の主面には、前記一方のガスの導入孔から前記一方のガスの流路のそれぞれに前記一方のガスを供給するとともに、前記ハニカム型の構造体の主面に形成された前記他方のガスの流路の開孔を封じるようにしたハニカム型の外部マニホールドを設けた、ことを特徴とする、電気化学セルユニットである。
【0007】
図1は、本発明の電気化学セルユニットを説明するための斜視図である。図2は図1に示す電気化学セルユニットをI−I線を含む水平面に沿って切った際の断面図である。
なお、各図においては説明を明瞭にすべく、一方のガスの流路5及び他方のガスの流路6の数及びハニカム型の構造体1を含めた全体の尺度については、実際のものと異って描いており、気密質の固体電解質とインターコネクタについてはその区別の記載を省略している。また、一方のガスの流路5と他方のガスの流路6とは図1に示すハニカム型の構造体1の上下方向において互いに重なるようにして隣接している。
【0008】
図1に示すように、一方のガスの流路5をハニカム型の構造体1中に貫通させて、一方のガスの導入孔2をハニカム型の構造体1の主面1Aに形成し、他方のガスの導入孔3をハニカム型の構造体1の側壁1Bに形成することにより、一方のガスの導入孔2と他方のガスの導入孔3とが隣接して存在しなくなる。
したがって、かかる導入孔にそれぞれマニホールドを取り付けてそれそれのガスを導入する際に、前記一方のガスの流路5及び前記他方のガスの流路6の隔壁の、ハニカム型の構造体1の表面に露出した部分、すなわち、主面1A及び側壁1Bに露出した部分は、主面1A及び側面1Bをなす壁と接合しており欠けにくい。
また、セルピッチの大小に関わらず、簡単な構造のマニホールドを使用することで足りる。特に、ガスを平行流で供給した場合には、セルピッチが小さいほどマニホールドに細かいガスの分配構造が必要になり、複雑なマニホールド構造となるが、本発明の場合、セル自身が分配構造を持つため、かかる問題をも回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明を発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の電気化学セルは、ハニカム型の構造体1の側壁1Bと略平行に延びる一方のガスの流路5が前記ハニカム型の構造体1を貫通して、前記一方のガスの流路5へ一方のガスを導入するための一方のガスの導入孔2が前記ハニカム型の構造体1の主面1Aに形成され、他方のガスの流路6へ他方のガスを導入するための他方のガスの導入孔3が前記ハニカム型の構造体1の側壁1Bに形成されていることが必要である。
【0010】
ハニカム型の構造体1の形態は特に限定されず、用途に応じてあらゆる形状のものを使用することができる。
また、一方のガス導入孔2及び他方のガスの導入孔3の形状も特に限定されるものではなく、図1に示すような正方形の外に、二等辺三角形、正三角形、長方形、正六角形などのハニカム型の構造体1の断面形状を効率よく使用できるいかなる形状をも採用することができる。さらには、正三角形及び正六角形などの相異なる形状を隣接させて用いても良い。
【0011】
他方のガスの導入孔3の位置は、ハニカム型の構造体1の側壁1B上であれば特に限定されるものではないが、本発明の電気化学セルユニットをSOFCなどに使用する場合においては、発電効率を向上させるために、一方のガスの流路5及び他方のガスの流路6を、その相当部分が重なるようにして隣接させる必要があることから、図1に示すように、一方のガスの導入孔2が形成されたハニカム型の構造体1の主面1Aの近傍において、隣接した前記一方のガスの導入孔2の中間部分に形成することが好ましい。
【0012】
実際に使用するハニカム型の構造体1の大きさは縦・横それぞれ10〜300mmであり、長さが50〜2000mmである。一方のガスの導入孔2及び他方のガスの導入孔3の大きさは縦・横それぞれ1〜20mmであるため、前記他方のガスの導入孔3は、前記ハニカム型の構造体1の主面1Aの端部からの距離hが0.1〜50mmとなるような位置に形成する。
【0013】
一方のガスは、図1に示す一方のガスの導入孔2を通じて一方のガスの流路5に導入され、この一方のガスの流路5中を通過して、前記ハニカム型の構造体1の主面1Aの反対側の主面1Cに形成された一方のガスの排気孔7から、ハニカム型の構造体1の外部に排気される。
他方のガスは、図2の矢印で示すように、他方のガスの導入孔3を通じて、他方のガスの分配流路4に一旦導入された後、この他方のガスの分配流路4から前記他方のガスの流路6のそれぞれに分配され、この他方のガスの流路6中を通過した後、前記ハニカム型の構造体1の主面1Cに形成された他方のガスの排気孔8から、ハニカム型の構造体1の外部に排気される。
【0014】
そして、例えば、本発明の電気化学セルユニットをSOFCなどに用いた場合は、固体電解質を挟んで隣接している一方のガスの流路5及び他方のガスの流路6の各々の中を、上記したように一方のガスである空気及び他方のガスである水素が通過している間に、前記隣接したガスの流路の間のそれぞれにおいて発電が生じるため、極めて高い発電効率を得ることができる。
【0015】
図1では、他方のガスの流路6をハニカム型の構造体1中を貫通させることなく、図2に示すように、ハニカム型の構造体1の主面1A側においては前記ハニカム型の構造体1中に形成された他方のガスの分配流路4の部分で留めるようにしている。
【0016】
しかしながら、ハニカム型の構造体1中へのガスの流路を簡易に形成するという観点からは、図3に示すように、前記一方のガスの流路5に加えて、前記他方のガスの流路6をもハニカム型の構造体1中を貫通させ、次いで、図4及び5に示すように、ハニカム型の構造体1の主面1Aに形成された前記他方のガスの開孔9を封じるための突起部12、及び前記一方のガスの導入孔2を通じて前記一方のガスの流路5へ、前記一方のガスを導入するガス導入部13が形成された外部マニホールド11を、前記ハニカム型の構造体1の主面1Aに設けることが好ましい。
【0017】
これによって、前記他方のガスの流路6のハニカム型の構造体1の主面1Aに形成された他方のガスの開孔9は封じられて、ハニカム型の構造体1の側壁1Bに形成された他方のガスの導入孔3から前記他方のガスを他方のガスの流路6に導入することができるとともに、一方のガスは、前記外部マニホールド11に形成されたガス導入部13を通じ、前記一方のガスの導入孔2から一方のガスの流路5に導入されるので、本発明の目的についても十分に達せられる。なお、図3及び4は、図2と同様に、図1の電気化学セルユニットにおける、IーI線を含む水平面に沿って切った際の断面に相当する部分を示した断面図であり、図5はハニカム型の外部マニホールド11を設けた電気化学セルユニットの概略を示した斜視図である。
【0018】
本発明の電気化学セルユニットは、図1〜5に示すように、一方のガスの流路5中及び他方のガスの流路6中のぞれぞれを通過した一方のガス及び他方のガスを、ハニカム型の構造体1の主面1Cに形成された一方のガスの排気孔7及び他方のガスの排気孔8からハニカム型の構造体1の外部へ排気しており、排気の際及び排気の後において、これらのガスを分離することは要求されないが、未燃ガスを回収するべく、排気の際に外部マニホールドなどを用いて、これらのガスを分離できるように本発明の電気化学セルユニットを構成することが好ましい。
【0019】
図6は、本発明の電気化学セルユニットにおいて、他方のガスの排気孔をハニカム型の構造体1の側壁1Dに設けた場合を示したものである。図7は、図2と同様に、ハニカム型の構造体中での他方のガスの流路を明確にすべく、図6に示した電気化学セルユニットをIIーII線を含む水平面に沿って切った場合の断面図を示したものである。
【0020】
図6及び7に示すように、他方のガスをハニカム型の構造体1の外部へ排気するための他方のガスの排気孔14を、ハニカム型の構造体1の側壁1Dに設けることにより、外部マニホールドを用いて一方のガス及び他方のガスを分離する際においても、上述したような隔壁の破壊による一方のガス及び他方のガスの接触を防止することができ、構造体1の熱破壊を防止することができる。
【0021】
他方のガスの排気孔14の位置についても、他方のガスの導入孔3の場合と同様の理由から、その形成位置は他方のガスの導入孔3と同様の位置に形成することが好ましく、特に、ハニカム型の構造体1の主面1Cの端部からの距離Hについては、他方のガスの導入孔3の形成位置におけるhと同様に設定することが好ましい。
【0022】
なお、図6及び7においては、他方のガスの排気孔14を、他方のガスの導入孔3が形成されたハニカム型の構造体1の側壁1Bと反対側の側壁Dに形成しているが、必ずしもこのように反対側の側壁に形成する必要はなく、他方のガスの導入孔3と同じハニカム型の構造体1の側壁1Bに形成することもできる。
【0023】
このように他方のガスの排気孔14をハニカム型の構造体1の側壁1Dに形成した場合、他方のガスの導入孔3から導入された他方のガスは、図中矢印で示すように、他方のガスの流路6中を通過した後、他方のガスの回収流路15に一旦導入され、次いで、この他方のガスの回収流路15を通過した後、他方のガスの排気孔14からハニカム型の構造体1の外部に排気される。
【0024】
図1及び2において述べたように、ハニカム型の構造体1中へのガスの流路の形成を容易にするためには、図3に示すようなハニカム型の構造体1中を貫通した他方のガスの流路6を形成した後、図4及び5に示すような外部マニホールド13を、ガスの導入側及びガスの排気側であるハニカム型の構造体1の主面1A及び主面1Cに設けることが好ましい。
これによって、他方のガスの流路6のハニカム型の構造体1の主面1A及び1Cにおける開孔は封じられ、前記他方のガスの導入孔3から前記他方のガスを導入できるとともに、前記他方のガスの排気孔14から前記他方のガスを排気することができる。
【0025】
他方のガスの導入孔3及び他方のガスの排気孔14からの、他方のガスの導入及び排気の手段については、特に限定されるものではなく、外部マニホールドなどのいかなる手段をも使用することができる。
【0026】
図8及び9は、本発明の電気化学セルユニットを用いた電気化学セルの好ましい態様について示したものである。図8はかかる態様の電気化学セルを示す斜視図であり、図9は図8に示す電気化学セルを中心線III ーIII に沿った矢印方向、すなわちハニカム型の構造体1の面に平行になるように切った場合の断面図である。なお、図においては、理解を容易にすべく、一方のガスの流路及び他方のガスの流路などの詳細については記載を省略している。
【0027】
図8及び9では、図4及び5に示す外部マニホールド11が設けられた電気化学セルユニットを、他方のガスの供給孔22が形成されたSUSなどからなる容器21中に設置している。また、容器21と電気化学セルユニットを構成する構造体1及び外部マニホールド11とのすき間には、図9に示すように、好ましくは、アルミナ繊維などの絶縁物23を充填する。さらに、図8及び9では、外部マニホールド11に形成されたガス導入部13が容器21の外部へ突出しており、ハニカム型の構造体1中の一方のガスの流路へ一方のガスを導入できるように構成されている。
【0028】
図8及び9に示す電気化学セルでは、容器21に形成された他方のガスの供給孔22から、容器21とハニカム型の構造体1及び外部マニホールド11とのすき間に他方のガスが導入され、このすき間を充填した後、ハニカム型の構造体1の側壁に形成された他方のガスの導入孔3からハニカム型の構造体1中の他方のガスの流路6に導入され、前記他方のガスの流路6を通過した後、ハニカム型の構造体1の外部へ排気される。
【0029】
一方のガスは外部マニホールド11に形成されたガス導入部から、ハニカム型の構造体1中の一方のガスの流路5へ直接導入された後、この一方のガスの流路5を通過してハニカム型の構造体1の外部へ排気される。
【0030】
図8及び9に示すような構成の本発明の電気化学セルをSOFCなどに適用した場合、上述したような利点と、本発明のハニカム型構造に起因した高い発電効率とを得ることができるとともに、本発明の電気化学セルは、一方のガスの流路と他方のガスの流路とが、それぞれ固体電解質及びインターコネクタによって包囲された形態に構成されているので、容器21とハニカム型の構造体1及び外部マニホールド11とのすき間に充填された前記他方のガスが前記ガスの流路内に形成された電極と反応することなく、熱交換媒体となって熱交換性能を向上させる。したがって、ハニカム型の構造体1から発生した熱を効率よく外部へ放出することができ、温度上昇に伴う発電効率の低下などを防止することができる。
さらに、ガス供給用のマニホールドが不要となるので、容器21内に複数のハニカム型の構造体を配置した場合において、複数のマニホールドを省くことができるため、電気化学セルユニットの構造を簡略化することができる。
【0031】
なお、図では示していないが、熱交換性能をさらに向上させるべく、前記すき間に熱交換用フインを設けることもできる。
また、図8及び9では、外部マニホールドを構造体のガス導入側に設けた場合について示しているが、本態様は、上述したような構造体のガス排気側に外部マニホールドを設けた場合についても適用できる。
さらに、図4及び5に示す外部マニホールド11の代わりに、他方のガスの開孔9を閉じる突起部12を有せず、ガス供給構造のみを具えた通常の外部マニホールドを、図1及び2に示すような電気化学セルユニットとともに用いることもできる。
【0032】
図10は、ハニカム型の構造体1の構成を詳細に示す断面図である。
一方のガスの流路5の壁面には陽極33が形成されており、他方のガスの流路6の壁面には陰極34が形成されている。そして、これら一方のガスの流路5及び他方のガスの流路6は、ハニカム型の構造体1中にハニカム型の構造体1の側壁1Bと略平行に形成されているとともに、インターコネクタ31と固体電解質32とによって包囲されている。
【0033】
インターコネクタ31として使用することのできる材料は、電子伝導性を有するものであれば特に限定されるものではないが、耐熱性の理由からランタンを含有するペロブスカイト型複合酸化物であることが好ましく、さらには耐熱性、耐酸化性、及び耐還元性の観点からランタンクロマイトであることが好ましい。
【0034】
固体電解質32として使用することのできる材料はイオン導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、酸素イオン導電率が高いという理由からイットリア安定化ジルコニア又はイットリア部分安定化ジルコニアを用いることがが好ましい。 さらに、NOx分解セルの場合には酸化セリウムを使用することもできる。
【0035】
陽極33については、還元触媒であれば特に限定されるものでなく、酸素の還元性が高いという理由からランタンを含有するペロブスカイト型複合酸化物であることが好ましく、さらにはランタンマンガナイト又はランタンコバルタイトが好ましい。
これらランタンクロマイト及びランタンンマンガナイトは、それぞれ単独で用いることもできるが、熱膨張の整合性の理由から、ストロンチウム、カルシウム、クロム(ランタンマンガンナイトの場合)、コバルト、鉄、ニッケル、アルミニウムなどをドープすることもできる。
また、パラジウム、白金、ルテニウム、白金−ジルコニア混合粉末、パラジウムージルコニア混合粉末、ルテニウムージルコニア混合粉末、白金−酸化セリウム混合粉末、ルテニウムー酸化セリウム混合粉末などを使用することもできる。
【0036】
陰極34として使用することのできる材料は、酸化触媒であれば特に限定されないが、酸素イオンの酸化活性が高いという理由から、ニッケル、パラジウム、白金、ニッケルージルコニア混合粉末、白金−ジルコニア混合粉末、パラジウムージルコニア混合粉末、ニッケルー酸化セリウム混合粉末、白金−酸化セリウム混合粉末、パラジウムー酸化セリウム混合粉末、ルテニウム、ルテニウムージルコニア混合粉末などを使用することが好ましい。
【0037】
上記のようなハニカム型の構造体1は、最初に、所定量のポリビニルアルコールと水などとを加え、ニーダーを用いることにより混練して得たインターコネクタ及び固体電解質用の杯土を、二軸プランジャーのシリンダーの中に充填した後、押出して所定の成形体を得、次いで、乾燥・焼結の工程を経ることによって形成する。
さらに、陽極33及び陰極34については、これらを構成する材料粉末にアルコールを加えて形成したスラリーを、上述のようにして形成した構造体1の内側壁面に塗布した後、乾燥・焼結させることによって形成する。
【0038】
また、前記外部マニホールド11は、MgO−Al2 3 スピネル、ジルコニア、及びAl2 3 からなる群より選ばれた少なくとも1種より形成することが好ましい。
これにより、本発明の電気化学セルユニットをSOFCなどとして実際に使用した場合においても、熱膨張差に起因したシール部分からの燃料のリークなどを防止することができる。
【0039】
以上、本発明を発明の実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範疇においていかなる変形及び変更も行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電気化学セルユニットによれば、外部マニホールドなどによる隔壁の損傷によって、燃料ガスなどが反応することなく、簡易かつ高効率のガス供給構造を具えた電気化学セルを提供することができる。
さらに、ガス導入孔をハニカム型の構造体の主面と側壁とに分割して形成しているので、セルピッチの大小に関わらずマニホールド構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気化学セルユニットの一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電気化学セルユニットをIーI線を含む水平面に沿って切った場合の断面図である。
【図3】本発明の電気化学セルユニットの他の例を示す断面図である。
【図4】同じく本発明の電気化学セルユニットの他の例を示す断面図である。
【図5】同じく本発明の電気化学セルユニットの他の例の概略を示す斜視図である。
【図6】本発明の電気化学セルユニットのさらに他の例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す電気化学セルユニットをIIーII線を含む水平面に沿って切った場合の断面図である。
【図8】本発明の電気化学セルの一例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す電気化学セルを中心線III ーIII に沿って矢印方向に切った場合の断面図である。
【図10】本発明の電気化学セルのハニカム型の構造体の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハニカム型の構造体、2 一方のガスの導入孔、3 他方のガスの導入孔、4 他方のガスの分配流路、5 一方のガスの流路、6 他方のガスの流路、7 一方のガスの排気孔、8,14 他方のガスの排気孔、9 他方のガスの開孔、 11 外部マニホールド、12 突起部、13 ガス導入部、15 他方のガスの回収流路、21 容器、22 他方のガスの供給孔、23 絶縁物、31 インターコネクタ、32 固体電解質、33 陽極、34 陰極

Claims (6)

  1. 気密質の固体電解質と気密質のインターコネクタとからなるハニカム型の構造体を具え、前記ハニカム型の構造体中に前記ハニカム型の構造体の側壁と平行に延びる複数の一方のガスの流路及び複数の他方のガスの流路が形成されており、前記一方のガスの流路と前記他方のガスの流路とがそれぞれ前記固体電解質と前記インターコネクタとによって包囲されており、前記構造体の前記一方のガスの流路に面する壁面に陽極が形成されており、前記ハニカム型の構造体の前記他方のガスの流路に面する壁面に陰極が形成されている電気化学セルユニットであって、一方のガスを前記ハニカム型の構造体中の前記一方のガスの流路に導入するための一方のガスの導入孔を、前記一方のガスの流路を前記ハニカム型の構造体中を貫通させることによって、前記一方のガスの流路が貫通した前記ハニカム型の構造体の主面に形成し、他方のガスを前記ハニカム型の構造体中の前記他方のガスの流路に導入するための他方のガスの導入孔を、前記ハニカム型の構造体の側壁に形成してあると共に、
    前記他方のガスの流路は前記ハニカム型の構造体中を貫通しており、前記一方のガスの導入孔が形成された前記ハニカム型の構造体の主面には、前記一方のガスの導入孔から前記一方のガスの流路のそれぞれに前記一方のガスを供給するとともに、前記ハニカム型の構造体の主面に形成された前記他方のガスの流路の開孔を封じるようにしたハニカム型の外部マニホールドを設けた、ことを特徴とする、電気化学セルユニット。
  2. 前記ハニカム型の構造体中の前記他方のガスの流路中を通過した前記他方のガスを、前記ハニカム型の構造体の外部へ排気するための他方のガスの排気孔を、前記ハニカム型の構造体の側壁に形成したことを特徴とする、請求項1に記載の電気化学セルユニット。
  3. 前記他方のガスの流路は前記ハニカム型の構造体中を貫通しており、前記一方のガスの導入孔が形成された前記ハニカム型の構造体の主面には、前記一方のガスの導入孔から前記一方のガスの流路のそれぞれに前記一方のガスを供給するとともに、前記ハニカム型の構造体の主面に形成された他方のガスの流路の開孔を封じるようにしたハニカム型の外部マニホールドを設け、前記ハニカム型の構造体の主面と反対側の主面には、前記一方のガスの流路中を通過した前記一方のガスを前記ハニカム型の構造体の外部へ排気するとともに、前記他方のガスの流路の開孔を封じるようにしたハニカム型の外部マニホールドを設けたことを特徴とする、請求項2に記載の電気化学セルユニット。
  4. 前記ハニカム型の外部マニホールドは、MgO−Al スピネル、ジルコニア、及びAl から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の電気化学セルユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一に記載の電気化学セルユニットは、他方のガスの供給孔が形成された容器内に設置され、前記他方のガスの供給孔から供給された他方のガスによって、前記電気化学セルユニットと前記容器とのすき間が充填されるとともに、前記ハニカム型の構造体の側壁に形成された前記他方のガスの導入孔を通じて、前記他方のガスを前記ハニカム型の構造体中の前記他方のガスの流路に導入するようにしたことを特徴とする、電気化学セル
  6. 前記容器には、前記他方のガスを前記容器の外部に排気するための他方のガスの排気孔が形成され、前記ハニカム型の構造体中の前記他方のガスの流路を通過した前記他方のガスは、前記他方のガスの排気孔を通じて前記容器の外部に排気されるようにしたことを特徴とする、請求項5に記載の電気化学セル。
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