JP4373109B2 - 積層型電池パック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の扁平角形の二次電池を積み重ねて構成された電池パックに関し、特に、二次電池に膨らみが生じたときの対策を講じた積層型電池パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電子機器の電源として適用される電池パックは、機器の種類に応じて多様な形態に構成されている。ノートパソコンやPDAなどのように薄型化することによって携帯性の向上が図られる機器に適用される電池パックは、機器の薄型化を損なうことがないように扁平な形状に形成される。一方、ビデオカメラのように操作性が重視される機器に適用される電池パックは、機器の形態に対応するブロック状に形成されている。また、電池パックは、機器が要求する動作電力に対応できるよう複数の電池を直列及び/又は並列に電気的接続して構成される。
【0003】
電池パックとして複数の電池を一体に組み合わせるとき、円筒形の電池では隣接する間に空間が生じるため体積増加が避けられず、電池パックの体積エネルギー密度が低下する。体積エネルギー密度を向上させる有効な複数電池の組み合わせは、扁平角形をその長側面で積み重ねた積層型の電池パックで、比較的大きな動作電力に対応できる電池パックを小型に構成することができ、ビデオカメラの電池電源などとして有効なものが得られる。
【0004】
前記積層型電池パックを構成する上で避けられないのが二次電池の膨らみによる積層状態の崩れである。二次電池は過充電や外部短絡等による発熱や、充放電の繰り返しによって極板の膨張やガスの発生により外装ケースに膨らみが生じる。扁平角形電池においては外装ケースの膨らみは、面積が大きい長側面が両側に円弧状に膨らむ状態となり、個々の二次電池の膨らみが小さい状態でも複数の二次電池を長側面で積み重ねらた積層型電池パックでは、各二次電池の膨らみが加算されるため積層高さが増加し、短側面で複数の二次電池を直列及び/又は並列に電気的接続しているリード板に二次電池間を引き離すような力が加わるため、リード板と端子との溶接接合部分に溶接外れが発生する恐れがある。
【0005】
上記積層型電池パックにおける課題を解決するために、二次電池の長側面の周縁部に緩衝材を配置して積み重ねる複数の二次電池の積層間に間隙を設け、二次電池の膨らみを間隙によって吸収する構造が知られている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−162422号公報(第2〜3頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
二次電池は過充電や外部短絡等が生じたとき、温度上昇して熱暴走に至る恐れがある。これを防止するため、リチウムイオン二次電池等のエネルギー密度が高い二次電池を用いた電池パックでは、過充電や過放電、過電流の状態を検出して充放電回路を遮断する電池保護回路が設けられる。また、電池パックを構成する1又は複数の二次電池個々には、短絡電流等の過大電流が流れたときや、二次電池が温度上昇したときに、二次電池の充放電回路を遮断する感熱素子を二次電池と直列に接続するのが有効な手段となる。前記感熱素子の一例としてPTC素子が多く用いられており、短絡電流等の過大電流が流れたときには自己発熱して、その温度が所定値を越えたとき急激に抵抗値を増大させるので、過大電流が制限され、二次電池が過大電流により温度上昇するのを抑えることができる。また、過充電や高温環境等の原因により二次電池に温度上昇が生じたときには、その温度に感応して所定温度を越えると急激に抵抗値を増大させるので、充放電回路は遮断状態となって二次電池が温度上昇に伴う熱暴走に至ることを抑えることができる。
【0008】
上記PTC素子をはじめとする感熱素子は、二次電池の温度を迅速且つ確実に検出できるように二次電池に密着させ、二次電池に熱結合した状態に配設する必要がある。また、感熱素子は複数の二次電池個々にその正極又は負極の端子と直列に接続する必要がある。従って、複数の扁平角形の二次電池をその長側面で積み重ね、複数の二次電池を直列及び/又は並列に電気的接続して積層型電池パックに構成するときには、正極又は負極の端子が形成された二次電池の短側面に前記感熱素子を配置し、感熱素子の一方電極を正極又は負極の端子に接続し、他方電極に複数の二次電池を直列及び/又は並列接続するためのリード板を接続することになる。
【0009】
このように感熱素子を設けて構成した電池パックの二次電池に膨らみが生じると、複数の二次電池を積み重ねた状態に変形が生じるため、各二次電池を接続するリード板に引っ張り方向の力が及び、二次電池に熱結合した状態に配設されている感熱素子が二次電池から離れ、電池温度の検出能力が低下し、温度上昇を抑える機能が正常に働かず、二次電池が熱暴走に至る状態を阻止できなくなる恐れがあった。
【0010】
本発明が目的とするところは、複数の扁平角形の二次電池をその長側面で積み重ねて電池パックに構成したとき、二次電池の膨らみにより二次電池が熱暴走に至ることを防止する機能が停止しないように構成した積層型電池パックを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、角形扁平形状に形成された複数の二次電池をその長側面で積み重ねると共に直列及び/又は並列に電気的接続してパックケース内に収容した積層型電池パックであって、複数の二次電池それぞれに感熱素子が正極端子又は負極端子と直列に電気的接続すると共に短側面に密着させて熱結合した状態に配設され、積み重ねられた複数の二次電池がその短側面で直列及び/又は並列に電気的接続する複数のリード板により所定の積層高さに結束され、二次電池に膨らみが生じて積層高さが所定値以上に増加したとき前記リード板による電気的接続状態が破断する接続破断構造が設けられてなることを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、各二次電池にはそれぞれ感熱素子が熱結合した状態に配置されているので、二次電池の短絡や高温状態は速やかに感熱素子によって検出され、感熱素子の充放電回路を遮断する機能により二次電池が熱暴走に至ることが防止される。二次電池は充放電の繰り返しによる経年変化により、その長側面に膨らみが生じ、それがリード板により複数の二次電池を結束できる能力以上に進行したとき、複数の二次電池を積層した状態に変形が生じ、リード板に引っ張り方向の力を及ぼすので、リード板に接続された感熱素子を二次電池から引き離して熱結合状態を破壊する恐れがある。感熱素子の二次電池に対する熱結合状態が破壊されると、二次電池を短絡や高温状態から保護する機能が正常に働かず、二次電池は高温状態の進行により膨らみが増加するが、膨らみが極限状態にまで進行したとき、リード板に設けられた接続破断構造により充放電回路が遮断されるので、二次電池は熱暴走により破裂等の最悪の状態に陥ることが防止される。
【0013】
上記接続破断構造は、リード板に所定値以上の引っ張り力が加わることによりリード板の接続部分が剥離するようにリード板に易剥離部を形成した構造、あるいは、リード板に所定値以上の引っ張り力が加わることによりリード板が断裂するようにリード板に易断裂部を形成した構造に構成するのが好適である。
【0014】
また、リード板が接合される複数の二次電池の対向する短側面の一方面側に位置するリード板は全ての二次電池に接合され、他方面側に位置するリード板は感熱素子を介して二次電池に接合され、この他方面側に位置するリード板に積み重ねられた複数の二次電池の最上部を押さえる折り曲げ部が設けられ、この他方面側に位置するリード板に接続破断構造を設けることにより、二次電池の膨らみに伴ってリード板に加わる引っ張り方向の力は一方面側に位置するリード板に集中しやすくなり、二次電池の膨らみが極限状態に至ったとき、速やかに接続破断構造による回路遮断を作用させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施の形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
図1は、実施形態に係る積層型電池パック1の外観形状を示すもので、ビデオカメラの電池電源として適用すべく構成されたものである。この積層型電池パック1は、図2に各構成要素に分解して示すように、6個の扁平角形のリチウムイオン二次電池(以下、二次電池)2をその長側面で積み重ねると共に、2直列3並列に電気的接続してビデオカメラが必要とする電力を供給できるように構成している。
【0017】
図2において、二次電池2は、扁平な有底角筒状に形成されたアルミニウム製の電池缶21内に発電要素を収容して、電池缶21の開口端が封口板22を溶接することにより封口されている。封口板22には、それと絶縁して負極端子23が設けられ、防爆弁24と注液口25が設けられている。また、二次電池2の正極端子となる電池缶21の底面には、スポット溶接を容易にするために鉄製の薄板26が接合されている。尚、以下の説明において、二次電池2の広い側面を長側面、封口板22で封口された面及び電池缶21の底面を短側面と呼称する。
【0018】
6個の二次電池2を一体に組み合わせると共に直並列接続するときの絶縁性を確保するために、各二次電池2には、封口板22にそれに形成された負極端子23に対応する部位に開口部を設けた封口部絶縁紙10が貼着される。また、並列接続される3個の二次電池2を重ね合わせた2組の並列ブロック間には、対向する一方の二次電池2の長側面に並列ブロック間を絶縁するブロック間絶縁紙11が貼着され、最下に位置する二次電池2の長側面には回路基板3との間を絶縁する基板間絶縁紙12が貼着される。この6個の二次電池2は、長側面の短側面側の端部に所定厚さの絶縁性のスペーサ13(図3(a))を電池間に配し、2組の並列ブロックは封口板22のある短側面を互いに逆向きとなるようにして積み重ねられる。
【0019】
図3(a)に示すように、積み重ねられた6個の二次電池2の一方の短側面には、上3個の二次電池2の負極端子23と下3個の二次電池2の電池缶21底面の薄板26とにスポット溶接してトの字状に形成された中間リード板7が取り付けられる。また、図3(c)に示すように、積み重ねられた6個の二次電池2のうち、上3個の二次電池2の他方の短側面には、電池缶21の底面に接合された薄板26に一方電極4aをスポット溶接してそれぞれバイメタル(感熱素子)4が取り付けられ、バイメタル4の他方電極4bは電池缶21底面と正極絶縁紙14で絶縁して正極リード板5にスポット溶接される。また、下3個の二次電池2の一方の短側面には、負極端子23に一方電極4aをスポット溶接してそれぞれバイメタル4が取り付けられ、バイメタル4の他方電極4bは電池缶21と負極絶縁紙15で絶縁して負極リード板6にスポット溶接される。
【0020】
このリード接続により、6個の二次電池2がバイメタル4を介して直並列接続された電池ブロック20に構成される。尚、各バイメタル4は、熱伝導性の接着剤により二次電池2に密着し、二次電池2に熱結合した状態に配設される。
【0021】
上記構成になる電池ブロック20は、下ケース19に設けられた外部接続端子8に接続して下ケース19内に配設される回路基板3に接続される。回路基板3は、各二次電池2の電池電圧を検出して、電池電圧が過充電状態あるいは過放電状態になったとき、更には過大電流が検出されたとき、充放電回路を遮断して二次電池2を過充電、過放電、過電流から保護する公知の電池保護回路を基板上に構成したものである。
【0022】
前記電池ブロック20と回路基板3との間の接続は、図2及び図4に示すように、回路基板3の中間半田付けランド3cに一端が半田付けされた中間接続リード板33の他端を中間リード板7の突出部位7aにスポット溶接し、回路基板3の正極半田付けランド3aに一端が半田付けされた正極接続リード板31を正極リード板5にスポット溶接し、回路基板3の負極半田付けランド3bに一端が半田付けされた負極接続リード板32を負極リード板6にスポット溶接することにより、図5に示す回路が形成される。
【0023】
図4に示すように、正極リード板5の電池ブロック20より上方に延出する延出部位5aは正極リード絶縁紙14と共に最上部の二次電池2の長側面上に折り曲げられ、固定テープ16により位置固定される。上記正極接続リード板31と正極リード板5との間のスポット溶接は、正極リード板5が上方に引っ張られる力が加わったとき、溶接箇所が剥離する易剥離部(接続破断構造)9に構成できるように、溶接強度が調整される。
【0024】
上記のように下ケース19上に接続された電池ブロック20には上ケース18が被せられ、上ケース18と下ケース19とが周縁部で超音波接合されることにより、図1に示した積層型電池パック1に形成される。
【0025】
図5において、上記構成になる積層型電池パック1の外部接続端子8に設けられた正極(+)−負極(−)間が何らかの原因によって短絡したとき、回路基板3上に構成された電池保護回路36の過電流検出機能により検出され、半導体スイッチ17はOFFに制御されるので、短絡による過大電流により二次電池2が温度上昇して熱暴走に至ることが防止される。また、各二次電池2には直列にバイメタル4が接続されているので、各二次電池2個々に生じた短絡に対応することができる。即ち、バイメタル4は短絡による過大電流によって温度上昇し、接点を形成する金属板に変形が生じて接点を開放するので、短絡電流は遮断されて二次電池2を短絡から保護することができる。このバイメタル4による電流遮断の機能は、前記電池保護回路36の過電流遮断の動作が正常に機能しなかった場合にも作動するので、短絡に対する二重の保護機能が形成される。
【0026】
また、充電器等の異常により過充電状態となったとき、電池保護回路36による過充電検出機能により半導体スイッチ17がOFF制御されるので、過充電により二次電池2が温度上昇して熱暴走に至ることが防止される。また、電池保護回路36は、その過放電検出機能により過放電状態が検出されたとき半導体スイッチ17をOFF制御するので、過放電により二次電池2が劣化することが防止される。
【0027】
上記電池保護回路36による過充電検出機能が正常に動作しなかった場合や、積層型電池パック1が高温環境に曝されたとき、二次電池2は温度上昇するが、各二次電池2に熱結合させてバイメタル4が配設されているので、二次電池2の温度は速やかにバイメタル4に伝熱する。バイメタル4は温度が設定値を越えたとき接点を開放するので、二次電池2の電流回路は遮断され、過充電状態の継続により二次電池2が熱暴走に至ることが防止される。また、高温に曝された状態で積層型電池パック1が使用され、温度上昇が進行する状態に至ることが防止される。
【0028】
二次電池2は充放電の繰り返しにより極板が膨張し、ガスが発生する経年変化により電池缶21に膨らみが生じる。電池缶21の膨らみは大きな面積にある長側面に生じるが、膨らみ量が小さい状態では、各二次電池2の積み重ね間にスペーサ13が配設されていることによる間隙に膨らみが吸収されるので、複数の二次電池2の積み重ね高さが増加することはない。しかし、電池缶21の膨らみが進行して間隙の幅を越えるような状態となったとき、二次電池2の積み重ね高さを増加させる力が作用する。
【0029】
電池ブロック20に一方の短側面は、中間リード板7によって6個の二次電池2が接合されているので、6個の二次電池2が一方の短側面で結束された状態になり、二次電池2の積み重ね高さの増加は抑止される。しかし、バイメタル4が配設されている他方の短側面は、上下3個ずつの二次電池2がバイメタル4を介して正極リード板5と負極リード板6とにそれぞれ接続された状態にあるので、6個の二次電池2を結束する作用に乏しく、電池缶21の膨らみ量が大きくなって積み重ね高さを増加させるように作用すると、最上部に位置する二次電池2の長側面上に折り曲げ固定されている正極リード板5には上方に引き上げられる力が作用し、正極リード板5に他方電極4bで接合されているバイメタル4が二次電池2から離れる状態になる。バイメタル4が二次電池2から離れた状態になると、二次電池2との熱結合状態が低下するので、二次電池2が温度上昇した状態を迅速且つ確実に検出することができなくなり、過充電や高温状態で回路遮断する動作が正常に機能しない状態に陥りやすく、温度上昇の進行により二次電池2の膨らみが増加する恐れがある。
【0030】
二次電池2の膨らみが極限状態にまで進行したとき、二次電池2の積み重ね高さが増加して正極リード板5に引っ張り方向の力が作用するので、正極リード板5とそれに接合された正極接続リード31との接合箇所である易剥離部9に剥離方向の力が及び、易剥離部9で剥離が生じると、積層型電池パック1の正極回路が遮断され、積層型電池パック1は使用不可の状態となる。この状態では各二次電池2はサイクル寿命に達した状態、もしくは異常使用がなされた状態と考えられるので、積層型電池パック1の使用不可とするのが妥当である。
【0031】
以上説明した実施形態の構成では、感熱素子としてバイメタル4を使用した例を示したが、感熱素子はPTC素子や温度ヒューズを適用することもできる。但し、温度ヒューズは非復帰型の電流遮断素子なので、二次電池2の温度上昇により温度ヒューズが溶断すると、その時点で積層型電池パック1としての動作は停止される。
【0032】
また、上記構成において接続破断構造は、易剥離部9として構成しているが、図6に示すように、正極リード板5の所定部位に引っ張り方向の力により破断する易断裂部27に形成することもできる。図6(a)に示す易断裂部27aは、所定部位に打刻や切削により薄肉部分を形成し、正極リード板5に所定値以上の引っ張り方向の力が作用したとき、易断裂部27aから正極リード板5が断裂するように構成したものである。また、図6(b)に示す易断裂部27bは、開口部34や切欠部35により正極板5の所定部位の幅を縮小させたもので、正極リード板5に所定値以上の引っ張り方向の力が作用したとき、易断裂部27bから正極リード板5が破断するように構成したものである。例えば、スペーサ13の厚みが1mmのとき、二次電池2のそれぞれが1.5mm厚みを増した場合に、正極リード板5の前記易断裂部が切断されるように当該箇所の幅を決める等が可能である。また、当該箇所を15ニュートン以上の引張力が掛かると切断されるとする等の方法も採り得る。尚、前記易断裂部27a,27bを形成した場合には、正極リード板5と正極接続リード板31との間のスポット溶接は、接合強度が高い状態になされる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明によれば、複数の二次電池にはそれぞれ感熱素子が熱結合した状態に配置されているので、二次電池の短絡や高温状態は速やかに感熱素子によって検出され、感熱素子の充放電回路を遮断する機能により二次電池が熱暴走に至ることが防止される。二次電池は充放電の繰り返しによる経年変化により、その長側面に膨らみが生じ、それがリード板により複数の二次電池を結束できる能力以上に進行したとき、複数の二次電池を積層した状態に変形が生じ、リード板に引っ張り方向の力を及ぼすので、リード板に接続された感熱素子を二次電池から引き離して熱結合状態を破壊する恐れがある。感熱素子の二次電池に対する熱結合状態が破壊されると、二次電池を短絡や高温状態から保護する機能が正常に働かず、二次電池は高温状態の進行により膨らみが増加するが、膨らみが極限状態にまで進行したとき、リード板に設けられた接続破断構造により充放電回路が遮断されるので、二次電池は熱暴走により破裂等の最悪の状態に陥ることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る積層型電池パックの外観を示す斜視図。
【図2】同上電池パックの各構成要素を示す分解斜視図。
【図3】電池ブロックの構成を示す(a)は一方短側面の側面図、(b)は平面図、(c)は他方短側面の側面図。
【図4】電池ブロックを下ケース上に配置した接続状態を示す(a)(c)(d)は側面図、(b)は平面図。
【図5】積層型電池パックの構成を示す回路図。
【図6】接続破断構造の変形例を示す側面図。
【符号の説明】
1 積層型電池パック
2 二次電池
3 回路基板
4 バイメタル(感熱素子)
5 正極リード板
6 負極リード板
7 中間リード板
8 外部接続端子
9 易剥離部(接続破断構造)
18 上ケース
19 下ケース
27a,27b 易断裂部(接続破断構造)
31 正極接続リード板
32 負極接続リード板
33 中間接続リード板

Claims (4)

  1. 扁平角形形状に形成された複数の二次電池をその長側面で積み重ねると共に直列及び/又は並列に電気的接続してパックケース内に収容した積層型電池パックであって、
    複数の二次電池それぞれに感熱素子が正極端子又は負極端子と直列に電気的接続すると共に短側面に密着させて熱結合した状態に配設され、積み重ねられた複数の二次電池がその短側面で直列及び/又は並列に電気的接続する複数のリード板により所定の積み重ね高さに結束され、二次電池に膨らみが生じて積み重ね高さが所定値以上に増加したとき前記リード板による電気的接続状態が破断する接続破断構造が設けられてなることを特徴とする積層型電池パック。
  2. 接続破断構造は、リード板に所定値以上の引っ張り力が加わることによりリード板の接続部分が剥離するように、リード板に易剥離部が形成されてなる請求項1に記載の積層型電池パック。
  3. 接続破断構造は、リード板に所定値以上の引っ張り力が加わることによりリード板が断裂するように、リード板に易断裂部が形成されてなる請求項1に記載の積層型電池パック。
  4. リード板が接合される複数の二次電池の対向する短側面の一方面側に位置するリード板は全ての二次電池に接合され、他方面側に位置するリード板は感熱素子を介して二次電池に接合され、この他方面側に位置するリード板に積み重ねられた複数の二次電池の最上部を押さえる折り曲げ部が設けられ、この他方面側に位置するリード板に接続破断構造が設けられてなる請求項1〜3いずれか一項に記載の積層型電池パック。
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