JP4370344B2 - 包装果物及び包装果物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は包装果物及び包装果物の製造方法に関する。詳しくは、包装を解いてそのまま食べられる包装果物及び包装果物の製造方法に係るものである。
一般に、食品は酸素により酸化されて、その品質が劣化し、好気性菌は酸素の下で繁殖する。従って、食品を包装する場合には、できるだけ包装容器内の空気を除去することが望ましい。
そこで、従来から、包装内の空気をできるだけ除去する包装方法が実用化されており、その主な包装方法としては、真空包装、ガス置換充填包装、包装容器内に脱酸素剤を入れた包装等がある。
例えば、図4は従来の串焼き食材の保存について説明する図であるが、特許文献1には、酸化を防止するため、樹脂製の包装容器115例えばビニール袋に常温(室温)となった串焼き食材120を2−3本挿入し、真空パック専用の機械で、包装容器115の内部の空気を抜き、挿入口をシールすることにより、真空包装(真空パック)する旨記載されている。
また、温かい串焼き食材を入れると包装容器内の菌が繁殖し易く、作業がし難いため、常温まで串焼き食材を冷ましている。また、真空化することで、解凍後の菌の繁殖を防ぎ、串焼き食材の酸化を防止している。
また、図5は、従来の真空包装体を説明する図であるが、特許文献2には、一端部が開口し、他端部が熱溶着によりシールされてシール部207を形成した内袋202に、トレー201に載せた複数匹の生海老Pを収容してから、真空装置により内部の空気を引くことによって真空包装し、開口端部を熱溶着によりシールして熱溶着シール部208を形成し、それによって図5(a)に示すような内袋真空包装体203を形成する旨や、一端部209が開口し、他端部が熱溶着によりシールされてシール部210を形成し、その開口端部209にはジッパー211が設けられた外袋204に、内袋真空包装体203を真空包装する時には、ジッパー211を開けて外袋204の開口端部209より内袋真空包装体203を外袋204の中に収容し、真空装置により内部の空気を真空引きして酸素を放出した後、ジッパー211を閉止することによって、図5(b)に示すような外袋204による二重真空包装体205を形成する旨が記載されている。
また、このような構成により、ガスバリア性(空気の透過を阻止する性能)が非常に高くなって、酸化や乾燥による品質劣化が殆ど無く、冷凍生海老の長期保存が可能となる。また、複数匹の生海老を内袋と外袋との2枚の袋で包装している上に、内袋ではトレーに載せた状態で包装しているために、耐衝撃性が大幅に向上し、生海老の尾や足等が折れたり、欠けたりすることがなく、商品価値を損なうことがない。
また、特許文献3には、あらかじめ成型された容器の表面に対して、無機層状化合物を有する樹脂組成物からなるガスバリア層が積層されているガスバリア容器からなる食品用包装材が記載されている。
また、このような構成により、内容物を長期にわたって保存することが可能な食品用包装材を提供することができると共に、ガスバリア層を後から形成するので、収納や包装する食品の形状及び種類に応じてあらかじめ種々の容器を形成しておき、適宜、ガスバリア層を形成するような自由度の高い食品用包装材を得ることができる。
特開2002−209555号公報 特開2005−126091号公報 特開2003−11976号公報
しかしながら、空気を抜いて(引いて)真空包装を行なう従来の方法では、空気を充分に除去しておらず、また、トレーを入れた状態で空気を抜く場合は袋との間に隙間が生じ易く空気が残存し易くなり、乾燥食品特に風味を有する食品、例えば、削り節類、煮干し類、だしの素等の風味調味料、ふりかけ類、海苔等の海草類、緑茶等のお茶類、ハーブ等の香草類、スルメ等の珍味類、クルミ、ピーナッツ等のナッツ類、ポテトチップス等の菓子、パン類等の、特に風味を有し、僅かな酸素によっても著しく酸化して風味が損なわれる食品の包装には適さない。
また、ガスバリア性のある容器であっても、長期的には完全に酸素の侵入を防ぐことができないため、僅かではあるが酸素が侵入し、その僅かな酸素によって、削り節類、煮干し類をはじめとする風味を有する食品は、著しく酸化し、風味が損なわれたり、変色したりする。このため長期保存にも限度がある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、真空度の高い包装が実現された包装果物、並びにこのような包装果物の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の包装果物は、ミカン、桃または柿から選ばれる、外皮が除去された果物の全体が被覆膜で被覆された包装果物であって、前記被覆膜は、前記果物に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されており、前記被覆膜は、前記果物から剥離可能であることを特徴とする。
ここで、被覆膜は、果物に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されているので、果物と被覆膜との間に空気をほとんど存在させることがない。
また、果物は、外皮が除去されているので、外皮を剥かずに食べることができると共にゴミが発生しない。また、ミカンは外皮が除去されているだけなので内皮を有し、内皮が剥ぎ取られた柑橘類の缶詰とは異なり、酸化を防止できる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の包装果物は、ミカン、桃または柿から選ばれる、外皮が除去された果物の全体が被覆膜で被覆された包装果物であって、前記果物は、収縮した樹脂シートで全体が覆われており、前記被覆膜は、収縮した樹脂シートで覆われた前記果物に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されており、前記被覆膜は、前記収縮した樹脂シートで覆われた前記果物から剥離可能であり、前記収縮した樹脂シートは、前記果物から剥離可能であることを特徴とする。
ここで、被覆膜は、収縮した樹脂シートで覆われた果物に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されていることによって、被覆膜形成液体が直に果物に接触せず、果物がふやけにくくなる。また、収縮時に空気を抜くための穴が樹脂シートにあけられていても、被覆膜がこの穴を塞ぐので、果物と外気が接触せずに、果物の腐敗を防ぐことができる。
また、果物は、外皮が除去されているので、外皮を剥かずに食べることができると共にゴミが発生しない。また、ミカンは外皮が除去されているだけなので内皮を有し、酸化を防止できる。
また、本発明の包装果物において、被覆膜に紐状物の一部が埋め込まれた場合や、収縮した樹脂シートに紐状物の一部が埋め込まれた場合、埋め込まれていない他の部分を手で摘んで紐状物を引き抜くことで被覆膜や収縮した樹脂シートが破れ、被覆膜や収縮した樹脂シートを取り外し易くなる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の包装果物の製造方法は、ミカン、桃または柿から選ばれる、外皮が除去された果物の全体が被覆膜で被覆された包装果物を製造する方法であって、硬化して剥離可能な被覆膜を形成する被覆膜形成液体を前記果物に付着させる付着工程と、前記果物に付着した前記被覆膜形成液体を硬化する硬化工程とを有することを特徴とする。
ここで、硬化して剥離可能な被覆膜を形成する被覆膜形成液体を固形食品に付着させる付着工程と、付着した被覆膜形成液体を硬化する硬化工程とによって、固形食品と被覆膜との間に空気をほとんど存在させることがない包装果物を製造できる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の包装果物の製造方法は、ミカン、桃または柿から選ばれる、外皮が除去された果物の全体が被覆膜で被覆された包装果物を製造する方法であって、前記果物を剥離可能な樹脂シートで覆い、同樹脂シートを収縮する収縮工程と、硬化して剥離可能な被覆膜を形成する被覆膜形成液体を、収縮した樹脂シートで覆われた前記果物に付着させる付着工程と、収縮した樹脂シートで覆われた前記果物に付着した前記被覆膜形成液体を硬化する硬化工程とを有することを特徴とする。
ここで、硬化して剥離可能な被覆膜を形成する被覆膜形成液体を、収縮した樹脂シートで覆われた果物に付着させる付着工程と、収縮した樹脂シートで覆われた果物に付着した被覆膜形成液体を硬化する硬化工程とによって、被覆膜形成液体が直に果物に接触せず、果物がふやけにくく、収縮時に空気を抜くための穴が樹脂シートにあけられていても、被覆膜がこの穴を塞ぐので、果物と外気が接触せずに、果物の腐敗を防ぐことができる包装果物を製造できる。
また、本発明の包装果物の製造方法において、果物と共に紐状物の一部に被覆膜形成液体を付着させ、被覆膜形成液体が付着した、紐状物及び果物を硬化する場合や、果物と共に紐状物の一部を樹脂シートで覆い、樹脂シートを収縮する場合、被覆膜や収縮した樹脂シートに紐状物の一部が埋め込まれた包装果物を製造でき、埋め込まれていない他の部分を手で摘んで紐状物を引き抜くことで被覆膜や収縮した樹脂シートが破れ、被覆膜や収縮した樹脂シートを取り外し易くなる。
本発明に係る包装果物は、高い真空度を有する。
本発明に係る包装果物の製造方法は、高い真空度を有する包装果物を製造できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した包装果物を説明する概略図である。図1(a)に示すように、本発明の包装果物1は、外皮が除去されていると共にうす皮(内皮)5に包まれた粒4Aからなるミカン4と、ミカン4のうす皮5に密着してミカン4を覆う被覆膜2と、被覆膜2に一部が埋め込まれていると共に他の部分が外側へ露出した麻製の紐3からなる。
ここで、被覆膜2は、ミカン4の表面に付着した被覆膜形成液体が乾燥硬化して形成されたものであると共に、ミカン4から剥離可能である。また被覆膜2は、包装材としての役割を果たす。
また、紐は、果物に害のない素材であればどのような素材で構成されていてもよく、例えば樹脂や革で構成されていてもよい。
また、このように構成された本発明の包装果物1の被覆膜2を取り外す場合には、先ず、紐3の露出した部分を指で摘んで紐3を被覆膜2から引き離し、図1(b)に示すように、被覆膜2を2つに分離した状態とする。なお、紐3を被覆膜2から引き離した後に、被覆膜2を取り外し易くするために被覆膜2に穴を開けることができれば、被覆膜2に埋め込まれる紐3の長さはどのような長さでもよく、例えば、ミカン4の一周分に相当する長さでもよいし、また、半周分に相当する長さでもよい。また、被覆膜2を取り外すことができれば、必ずしも紐を被覆膜に埋め込まなくてもよい。
そして、図1(c)に示すように、2つに分離した被覆膜2をミカン4から剥離させる。
図2は、本発明の包装果物を製造する工程を説明する図である。図2に示すように、先ず、ミカンを丸ごと約100℃の熱湯に浸して、ふやけさせ、そして歯の付いたローラーに通して外皮を剥く(ステップS1)。この際、ミカンの粒を覆っているうす皮は取り除かずに残しておき、うす皮表面にある白い線状のスジは取り除く。
次に、麻製の紐を、外皮が剥かれていると共にうす皮を備えたミカンに巻き付け、麻製の紐が巻き付けられたミカンを、被覆膜形成液に浸漬する(ステップS2)。この際、ミカンを回転させることで、酸素を追い出すことができる。また、撹拌機を使って被覆膜形成液を撹拌してもよい。また、紐の一部は、被覆膜形成液に浸からないようにする。また、ミカンを着色しない程度の着色料を被覆膜形成液に混ぜて被覆膜を着色してもよい。
そして、紐が巻き付けられたミカンを被覆膜形成液から引き上げ、これに風を当てて乾燥し、被覆膜形成液を硬化させて、ミカンを被覆する被覆膜を形成する(ステップS3)。
また、紐の一部が被覆膜に埋め込まれていればよいので、被覆膜形成液が乾燥硬化する前であって被覆膜形成液から引き上げた後に、固形食品に紐の一部を取り付けてもよい。
ここで、ガスバリア性等の性能を向上させるために、被覆膜で被覆されたミカンに、再度、ステップS2及びステップS3の処理を施して複数の層としてもよいし、また、複数の被覆層を形成する場合、それぞれ種類の異なる被覆膜形成液を用いてもよい。
また、被覆膜形成液体を、ミカン、桃または柿から選ばれる外皮が除去された果物に付着させて被覆膜を形成することができるのであれば、必ずしも果物を被覆膜形成液に浸漬する方法でなくてもよく、例えばスプレーで被覆膜形成液体を果物に付着させてもよい。
また、被覆膜表面に文字等が印刷されていてもよいことは勿論である。
また、硬化して被覆膜を形成する被覆膜形成液体は、融点が比較的低温例えば約47〜約67℃であり、空気中で乾燥して硬化し、硬化後は果物から剥離可能であり、果物に害がないものであれば、どのような成分から構成されていてもよく、例えば、パラフィン系ワックスや有機プラスチックが挙げられる。
例えばパラフィン系ワックスを用いる場合、パラフィン系ワックスの融点は約45〜約67℃であるが、パラフィン系ワックスを180〜200℃まで昇温させると、薄い被覆膜を形成することができ、更には、果物例えば外皮が剥かれていると共にうす皮を有するミカンを60℃前後まで温め、温めた状態を約1分間保持するとミカンを殺菌することができると共に薄い被覆膜をミカンに付着させやすくなる。そして、温められたミカンは急冷される。
図3は、本発明を適用した包装果物の他の態様を説明する概略図である。図3(a)において、本発明の包装果物1は、外皮が除去されていると共にうす皮(内皮)5に包まれた粒4Aからなるミカン4と、ミカン4のうす皮5に密着してミカン4の全体を覆う収縮したポリマーシート(樹脂シートの一例である。)からなる収縮樹脂層6と、収縮樹脂層6に一部が埋め込まれているビニール製の紐7と、収縮樹脂層6で覆われたミカン4の全体を覆う被覆膜2と、被覆膜2に一部が埋め込まれていると共に他の部分が外側へ露出した麻製の紐3からなる。
ここで、収縮樹脂層6はミカン4から剥離可能であり、また、被覆膜2は収縮樹脂層6から剥離可能である。また、被覆膜2は、包装材としての役割を果たす。
また、紐は、果物に害のない素材であればどのような素材で構成されていてもよい。
また、このように構成された本発明の包装果物1の収縮樹脂層6と被覆膜2を取り外す場合には、先ず、紐3の露出した部分を指で摘んで被覆膜2から引き離し、被覆膜2を2つに分離した状態とし、図3(b)に示すように、2つに分離した被覆膜2を収縮樹脂層6から剥離させる。次に、被覆膜2が剥離されて紐7の露出した部分を指で摘み、収縮樹脂層6から紐7を引き離して収縮樹脂層6を2つに分離した状態とし、図3(c)に示すように、2つに分離した収縮樹脂層6をミカン4から剥離させる。
ここで、紐7を収縮樹脂層6から引き離した後に、収縮樹脂層6を取り外し易くするために収縮樹脂層6に穴を開けることができれば、収縮樹脂層6に埋め込まれる紐7の長さはどのような長さでもよく、例えば、ミカン4の一周分に相当する長さでもよいし、また、半周分に相当する長さでもよい。また、収縮樹脂層6を取り外すことができれば、必ずしも紐を収縮樹脂層に埋め込まなくてもよく、例えば、突起物と共にミカンを樹脂シートで覆い、樹脂シートを収縮させると、収縮時に突起物が樹脂シートを突き破って突出するので、収縮樹脂層6を取り外す場合には、突出した突出物を引っ張って収縮樹脂層6に穴を開けるようにしてもよい。
次に、図3に示す包装果物を製造する工程を説明する。先ず、ミカンを丸ごと約100℃の熱湯に浸して、ふやけさせ、そして歯の付いたローラーに通して外皮を剥く。この際、ミカンの粒を覆っているうす皮は取り除かずに残しておき、うす皮表面にある白い線状のスジは取り除く。
次に、ビニール製の紐を、外皮が剥かれていると共にうす皮を備えたミカンに巻き付け、ビニール製の紐が巻き付けられたミカンを、袋状のポリマーシートで覆い、ポリマーシートにあけられた針穴から空気を抜きながら熱をポリマーシートに加えてポリマーシートを収縮させてポリマーシートをミカンに密着させる。この際、ビニール製の紐の一部は、ポリマーシートで覆われないようにする。
次に、麻製の紐を、収縮したポリマーシートで覆われたミカンに巻き付け、そのまま被覆膜形成液に浸漬する。この際、収縮したポリマーシートで覆われたミカンを回転させることで、酸素を追い出すことができる。この際、紐の一部は、被覆膜形成液に浸からないようにする。
そして、被覆膜形成液から、収縮したポリマーシートで覆われたミカンと紐を引き上げ、これに風を当てて乾燥し、被覆膜形成液を硬化させて、収縮したポリマーシートで覆われたミカンを被覆する被覆膜を形成する。
また、ポリマーシートを筒状と成し、この中に、外皮が剥かれていると共にうす皮を有するミカンを入れて空気を抜きながら熱をポリマーシートに加えてポリマーシートを収縮させてポリマーシートをミカンに密着させ、最後に両端を封止してもよい。
また、硬化して被覆膜を形成する被覆膜形成液体は、硬化後に収縮樹脂層で覆われた果物から剥離可能であり、果物に害がないものであれば、どのような成分で構成されていてもよく、例えば常温の空気に晒すと固まる成分や、常温の水につけると固まる成分や、100〜150℃の熱風に晒すと固まる成分であってもよい。
また、収縮して果物を覆う樹脂シートは、果物から剥離可能であり、果物に害がないものであれば、どのような成分の樹脂シートであってもよい。
ここでは、ミカンの包装を例に挙げて説明したが、その他、桃や柿を同様に包装してもよく、また、殻を取り外されたゆで卵、外皮を取り外された、バナナ、リンゴ、梨、外皮が厚くて硬い柑橘類(ザボン等)を、被覆膜もしくは、樹脂シートと被覆膜とで被覆してもよい。例えば、ゆで卵は、殻がゴミとなってしまうため、球場等において販売することができないが、殻を取り外されたゆで卵を、被覆膜もしくは、樹脂シートと被覆膜とで被覆すれば、ゴミを発生させることはなく、球場等においても販売が可能となる。
このように、本発明では、被覆膜が、果物に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されているので、果物と被覆膜との間に空気をほとんど存在させることがなく、真空度の高い包装果物を得ることができる。
また、保温性がよいため、ゆで卵等温かい食品を被覆膜で覆えば、温かい状態で食べることもできる。
また、果物は、外皮が除去されているので、外皮を剥かずに食べることができると共にゴミが発生しない。また、ミカンは外皮が除去されているだけなので内皮を有し、内皮が剥ぎ取られた柑橘類の缶詰とは異なり、酸化を防止できる。
特に、ザボンのような外皮が厚くて硬い柑橘類を食べる場合には、外皮を剥くためにある程度の力が必要となるため、外皮を剥かずに新鮮なザボン等を食べることができれば、力の弱い人にとって有益である。
また、被覆膜は、収縮した樹脂シートで覆われた果物に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されているので、被覆膜形成液体が直に果物に接触せず、果物がふやけにくくなる。また、収縮時に空気を抜くための穴が樹脂シートにあけられていても、被覆膜がこの穴を塞ぐので、果物と外気が接触せずに、果物の腐敗を防ぐことができる。
また、被覆膜に紐状物の一部が埋め込まれていたり、収縮した樹脂シートに紐状物の一部が埋め込まれていたりするので、埋め込まれていない他の部分を例えば手で摘んで紐状物を引き抜くことで被覆膜や収縮した樹脂シートが破れ、被覆膜や収縮した樹脂シートを取り外し易くなる。
本発明を適用した包装果物を説明する概略図である。 本発明の包装果物を製造する工程を説明する図である。 本発明を適用した包装果物の他の態様を説明する概略図である。 従来の串焼き食材の保存について説明する図である。 従来の真空包装体を説明する図である。
符号の説明
1 包装果物
2 被覆膜
3 紐
4 ミカン
4A 粒
5 うす皮
6 収縮樹脂層
7 紐

Claims (3)

  1. 外皮が除去されると共に内皮に包まれた粒を有するミカンの全体が被覆膜で被覆された包装ミカンであって、
    前記被覆膜は、前記ミカンの内皮に付着した被覆膜形成液体が硬化して形成されており、
    前記被覆膜は、前記ミカンの内皮から剥離可能である
    包装ミカン
  2. 前記被覆膜に紐状物の一部が埋め込まれた
    請求項1に記載の包装ミカン
  3. 外皮が除去されると共に内皮に包まれた粒を有するミカンの全体が被覆膜で被覆された包装ミカンの製造方法であって、
    硬化して剥離可能な被覆膜を形成する被覆膜形成液体を前記ミカンの内皮に付着させる付着工程と、
    前記ミカンの内皮に付着した前記被覆膜形成液体を硬化する硬化工程とを有する
    包装ミカンの製造方法。
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