JP4369775B2 - 画像形成装置に用いられる冷却装置 - Google Patents
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Description
画像形成装置の内部には、種々の電装基板が備えられており、その中には、電子部品からの発熱が顕著なもののある。
発熱による装置内での温度上昇は、他の電装基板や電子部品の熱的な傷害を引き起こすことがある。そこで、発熱部品を対象とした冷却機構を備えることが提案されている。
第1に、装置内に滞っている温度上昇した空気をファンを用いて強制的に外部に排出させる機構(例えば、特許文献1)。
第2に、発熱対象部品に放熱フィン等のヒートシンクを取り付け、このヒートシンクをファンにより生起される排気路内に配置して放熱を促進させる機構(例えば、特許文献2,3)。
第3に、第1および第2の機構を組み合わせた機構(例えば、特許文献3)。
図1において、画像形成装置1は、次に挙げる各装置を備えている。
原稿画像に応じた各色の画像を形成する作像装置21Y、21C、21M、21Kと、各作像装置21Y、21C、21M、21Kに対向して配置された転写装置22と、各作像装置21Y、21C、21M、21Kと転写装置22とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての手差しトレイ23、給紙装置24に装備されている給紙カセット24Aと、該手差しトレイ23あるいは給紙カセット24から搬送されてきた記録シートを作像装置21Y、21C、21M、21Kによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ33と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置10である。
定着装置10は、詳細を説明しないが、記録シートの搬送路を挟んで対向当接可能な加熱ローラおよび加圧ローラを用いて熱および圧力の作用により画像を溶融軟化および浸透の各過程を経て記録シートに定着する熱ローラ定着方式が用いられている。
転写装置22には、転写ベルト22A上に重畳転写されたトナー像を記録シートに対して一括転写するための二次転写バイアス手段22Fが記録シートの搬送経路上に配置されている。
作像装置21Kは、静電潜像担持体としての感光体ドラム25K、感光体ドラム25Kの回転方向に沿って順に配置されている帯電装置27K、現像装置26K、クリーニング装置28Kを有し、帯電装置27Kと現像装置26Kとの間で書き込み装置29からの書き込み光29Kにより色分解された色に対応する画像情報に応じた静電潜像を形成する構成が用いられる。静電潜像担持体としては、ドラム状の他に、ベルト状とする場合もある。これら感光体ドラムの周囲に配置されている画像形成用、換言すれば、作像用機器は纏めて図2に示す筐体を備えたユニット構造からなるプロセスカートリッジ(図示されず)内に収納されている。
画像形成時において感光体ドラム25Kは、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置27Kによって一様帯電されると書き込み行程が実行される。
転写ベルト22Aは、各作像装置での感光体ドラムに対向する位置で転写装置22に装備されている転写バイアス手段22Y、22C、22M、22BKによるトナーと逆極性のバイアス印加によって感光体ドラムからトナー像を静電転写され、重畳転写されたトナー像が二次転写バイアス手段22Fにより記録シートに一括転写される。
図1に示した画像形成装置1では、定着後に排出される記録シートの片面への画像形成だけでなく両面への画像形成を行うことができるようになっている。このため、両面への画像形成時には、定着後の記録シートが反転循環経路RPに搬送され、この循環路末端に位置して手差しトレイ23からのシート繰り出しを兼ねる繰り出しローラRP1によってレジストローラ33に向け繰り出されるようになっている。片面および両面への画像形成時での記録シートの搬送路の切り換えは、定着装置10の後方に配置されている搬送路切り換え爪RP2によって行われる。
本実施例におけるダクト100の入り口側は、例えば、筐体内で最も発熱量の多い定着装置の近傍に設けられ、出口側は筐体壁面に位置している。
従って、曲管部100Bで流れる気流は、曲率半径中心位置から大径部に相当する位置においてこれ以外の部分よりも半径が大きくなることに起因して流速が高められることになる。なお、図2中、符号100Cは、ダクト100の入り口側の開口を示しており、開口100Cは、図4に示すように、筐体壁面110に形成されている通気用の開口110Aに対面させてある。
ヒートシンク103においてダクト100の内部に臨出する一部あるいは全部とは本実施例の場合、ヒートシンク103に備えられている放熱フィン103Aが相当しており、放熱フィン103Aは、その長手方向がダクト100内での気流方向に平行させて配置されている。
シール部材104は、シリコンゴムなどのゴム材あるいはエラストマなどのように開口周縁の形態に合わせて変形が可能な耐熱性弾性体が用いられる。
シール部材104は、開口周縁でダクト100の肉厚部分を挟み込んだ状態で接合されることにより一体化されてダクト100の内部から熱が漏れ出すのを防止するようになっている。
特に、締結部品がダクト内面に存在しないので、締結部材の存在によって整流状態が妨げられたりすることがなく、ヒートシンク103の放熱フィン103Aに気流が接触する機会を促進することができる。
また、ダクト100の成形時にシール部材104を一体成形すると、弾性体からなるシール部材104をダクト100と別部材で組み立てる際に開口100Cへの位置決めや装着作業が不要となることで組み立て工程や部品点数の省略化が図れる。しかも、ダクト100とシール部材104とを異なる色とすることもできるので、ヒートシンクの取り付け位置の識別を容易にして装着作業性を向上させることができる。
ダクト100は、入り口側の開口100Cが筐体壁面110の通気用開口110Aに対面させて取り付けられ、出口側が入り口側の開口100Aとは直角な方向に位置する筐体壁面に取り付けられる。
100 ダクト
100A、100C、100D 開口
100B 曲管部
101 シロッコファン
102 電装基板
103 ヒートシンク
103A 放熱フィン
104 シール部材
110 筐体壁面
110A 通気用開口
Claims (6)
- 画像形成装置に用いられる冷却装置において、
排熱路の入り口側および出口側のいずれか若しくはその両側に配置されたファンを用いて排熱路内に気流を生起させる構成を備え、
上記排熱路は入り口および出口に開口を備えたダクトで構成され、該ダクトの一部には曲率半径を有した部分が設けられ、該曲率半径部分における大径部での気流速度を小径部よりも大きくし、該大径部の気体下流方向に延長された位置において発熱部材あるいは放熱部材が該ダクト壁面から臨出されて配置されることを特徴とする冷却装置。 - 請求項1記載の冷却装置において、
上記排熱路を構成するダクトにおける上記発熱部材あるいは放熱部材が臨出する位置には、該発熱部材あるいは放熱部材の一部若しくは全てがダクト内に臨出するための開口が設けられ、該開口周縁部には、上記ダクトの内外を封止するシール部材が設けられていることを特徴とする冷却装置。 - 請求項2記載の冷却装置において、
上記シール部材は、耐熱性弾性体が用いられることを特徴とする冷却装置。 - 請求項2または3記載の冷却装置において、
上記シール部材は、上記開口と一体成形とされていることを特徴とする冷却装置。 - 請求項1乃至4のうちの一つに記載に冷却装置において、
上記排熱路を構成するダクトの出口側に配置されるファンは、シロッコファンが用いられることを特徴とする冷却装置。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載の冷却装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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