JP4369161B2 - 真空遮断器用コイル電極および真空遮断器用真空バルブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、縦磁界を発生させる真空遮断器用コイル電極および真空遮断器用真空バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の真空バルブ(真空遮断器用真空バルブに相当する。)は、真空容器内に互いに対向するように配置され、固定電極と可動電極によって構成され、二つの電極は同じ構造の電極を対向配置させたものとして構成されている。その電極は、対向する電極側に対して、接触・非接触状態となる円板状の接点と、縦磁界を発生させるコイル電極と、その接点およびコイル電極を取り付けるべき電極棒とにより構成される。コイル電極は、電極棒に嵌合するリング部と、リング部を周方向に4等分した位置から放射状に外側に延出する4本のアーム部と、各アーム部の最終端(最大外径端に相当。)から、接点の外周に沿うように同じ方向に湾曲させて形成した4つのコイル部によって構成され、4つのコイル部によって、全体として略円筒状のコイルを形成していた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、一般に、遮断電流が増加するにつれ、接点面積は増加する傾向がある。縦磁界(電極軸に沿う方向の磁界、軸方向磁界。)を発生する電極を利用して電流を遮断する場合、同じ電流でコイル電極の分割数やコイル電極の高さ等が同じ条件であれば、接点径が大きくなるに従って発生する縦磁界強度が低下する。そのため、大電流を遮断する場合、コイル電極の分割数を減らし、電流の分流を少なくするなどして遮断に必要な縦磁界強度を維持していた。
【0004】
【特許文献1】
特公平2−30132号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の真空遮断器用真空バルブでは、コイル電極の中央に生じる縦磁界強度に比べ、アーム部とコイル部で囲まれた領域に生じる縦磁界強度がかなり大きくなる傾向があり、一つのコイル電極内で均一な縦磁界を得ることが難しかった。そのため、電流の遮断に必要なアークが縦磁界の強い部分に停滞し、接点全体にアークを均一に拡散することができず、接点全域を電流遮断に有効に使用できないという問題があった。
【0006】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、大電流の遮断、即ち、接点径が大きな場合においても、均一で強い縦磁界を発生させることで、遮断に必要な縦磁界強度を維持し、アークを均一に拡散させ、接点の局部的な過熱が少ない、安定した遮断が可能な真空遮断器用コイル電極および真空遮断器用真空バルブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る真空遮断器用コイル電極は、真空遮断器を構成するコイル電極が、上記コイル電極の軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部を備えてなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたものである。
【0008】
また、この発明に係る真空遮断器用真空バルブは、真空容器内に対向配置され、一つの軸上において接離自在に設けられた一対の接点、上記接点の接離面に対してその裏面側に配置され、上記軸に沿って伸びる電極棒、上記接点裏面と上記電極棒との間に配置され、上記軸方向に磁界を発生するコイル電極を備え、上記コイル電極は、上記軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側の位置に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部よりなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1である真空遮断器用コイル電極を示す斜視図である。図1に示すように、コイル電極12は、真空遮断器用真空バルブを構成する電極棒の取付部となる突起を嵌合させるための嵌合孔12bを有し、コイル電極12の軸となる方向に対して直交する平面上に同心となるように設けられたリング部12aと、そのリング部12aの周方向を4等分した各位置(リング部12a外周に沿って等間隔となる位置。)から外側に延出する4本(複数本。)のアーム部16aと、アーム部16aの先端部を折り曲げ部とし、隣接する一方のアーム部16aの最大外径端部よりも内側(軸側。)の位置に向って、折り曲げ部から一方向に伸びるように折り曲げ形成されるコイル部14aによって主に構成されている。また、コイル部14aの先端部には、真空遮断器用真空バルブを構成する接点と対向する側に、軸に沿う方向に適長延出させて厚く形成した接続部15aが設けられている。図1に示したように、コイル電極12の全体的な平面形状は、風車(かざぐるま。)のような形状となっている。
リング部12aの外周を等間隔に4等分して、アーム部16a等を配置する以外に、3等分、5等分とすることも可能である。
【0010】
図2は、この発明の実施の形態1である真空遮断器用真空バルブを示す要部分解斜視図である。図2のように、一つの軸(電極の軸。)上において、互いに対向するように配置され、接離自在な固定電極と可動電極は、同様に構成されている。例えば、固定電極10は、円板状の接点11と、接点面と反対側である裏面側に配置される縦磁界(電極の軸に沿う方向に発生する磁界。軸方向磁界。)を発生させるコイル電極12と、接点11およびコイル電極12を取り付けるべき電極棒13とにより主に構成される。コイル電極12は、電極棒13の先端に形成された突起状の取付部13aにコイル電極12の嵌合孔12bを嵌合させることで固定する。接点11の裏面側にコイル電極12の接続部15aが接続される。なお、真空遮断器用真空バルブに必要となる真空容器等の構成については、ここでは図示を省略しており、発明の特徴を示す電極部のみを図示している。
【0011】
可動電極20も同様の構成であり、円板状の接点21と、接点21の裏面側に配置されるコイル電極22と電極棒23により構成されている。
固定電極10側の接点11と可動電極20側の接点21は、接離可能に適長離隔させた状態で、固定電極10と可動電極20とが対向配置される。
また、接点11、21には、銀系合金または銅系合金が使用されている。
【0012】
強い縦磁界を発生させるためには、アーム部16aとコイル部14aを近づけるほうが良いが、接続部15aがコイル電極最大外径から離れると最大外径付近の縦磁界が弱くなるため、この接続部15aは、接点11、12の半径の中央から外径までの間に配置するのが好ましい。接点11、21の外径(Rmax)と、コイル電極12、22のアーム部16aの最大外径(r)は、重なり合う位置にあり、一致した寸法である。つまり、一つのコイル部14aは、その終端部が、隣接する別のコイル部14aにおけるアーム部16a最大外径の1/2(図1中、1/2r。)から最大外径(図1中、r。)未満の位置に向うように、コイル部14aを、アーム部16aの最大外径となる先端部を折り曲げ部とし、折り曲げ部から一方向に伸ばして形成することが好ましい。
【0013】
また、互いに対向して配置される固定電極10側のコイル電極12と、可動電極20側のコイル電極22の位置関係は、接続部15aの外径付近の縦磁界強度が弱くなるため、一方のコイル電極12(またはコイル電極22。)において縦磁界強度か最大となるアーム部16aとコイル部14aで囲まれた部分(図1中の記号Aで示す部分に相当する。)が、対向配置されたもう一方のコイル電極22(またはコイル電極12。)におけるコイル部14a先端の接続部15a方向にくるように配置することが好ましい。
【0014】
このような風車型構造を特徴とするコイル電極12、22の場合、従来のコイル電極と同様に、アーム部16aとコイル部14aで囲まれた部分(図1中、A部。)の磁界が最も強くなるが、各コイル電極12、22において、縦磁界強度が最大となる部分が一致しないように対向配置することで、発弧直後に均一な縦磁界が発生し、アークが縦磁界強部で停滞しないため、接点11、21が局部的に加熱されるのを防ぐことができるという効果がある。図3は、3次元有限要素法によって求めた、この発明の実施の形態1による、発弧直後の縦磁界強度分布を示している。図中の縦軸は、縦磁界の強さ(磁束密度のZ方向成分。Bz/Bzmax。)を示し、横軸は電極中心からの距離(接点外径をRmaxとしたときの値。R/Rmax。)を示している。
【0015】
ここで、比較のために、従来技術による真空遮断器用真空バルブのコイル電極斜視図を図4(a)に示す。その従来のコイル電極112では、4本のコイル部14が、全体として略円筒状となるように、コイル部14が接点(図示せず。)の外周に沿う形状に形成されており、コイル部14は、アーム部16aの最大外径端部から、隣接する別のアーム部16aの最大外径端部に向かって伸びている。従来の真空遮断器用真空バルブでの、発弧直後の縦磁界強度分布を、3次元有限要素法によって求めた結果を図4(b)に示す。図4(a)に示した符号は、既に説明に用いた符号と同一符号は、同一または相当部分を示している。
図3、図4(b)では、縦磁界が最大となる半径方向(図1中、電極中心Bから領域Aを通る矢印Cに沿う方向。)のデータ(破線で示すデータ。)と、アーム方向(図1中、電極中心Bからアーム16aを通る矢印Dに沿う方向。)のデータ(実線で示すデータ。)の、2つのデータをそれぞれ示している。
【0016】
図3と図4(b)を比較してわかるように、図4(b)に示す従来の真空遮断器用真空バルブでの縦磁界強度分布に比べ、この発明による真空遮断器用真空バルブではコイル電極12、22の中央に生じる縦磁界強度と最大縦磁界強度との差がほとんど無く、縦磁界強度が最大となる電極中心からの距離におけるアーム方向の縦磁界強度と比較してもその差が改善されている。
従って、コイル電極12、22によって発生する縦磁界を均一に近づけることができ、接点11、21の局部的な加熱を軽減し、安定した遮断が可能となる。
【0017】
実施の形態2.
先述の実施の形態1では、風車型コイル電極を、可動電極と固定電極にそれぞれ1個づつ組み込んだ例を示したが、この実施の形態2では、一方の電極に、同型の2個のコイル電極を、同軸上に2個重ねて配置し、その向き(表裏。)を逆に向けるように、つまり、それぞれの接続部が外側を向くように重ねて組み込む場合について説明する。
なお、同型の2個のコイル電極を、向きが逆になるように重ねて配置することで、重なり合うコイル電極同士で、コイル部の折り曲げ方向が逆向きになるように配置される。
【0018】
図5は、一方の電極(例えば固定電極10。)の分解斜視図を示すものであり、他方の電極(例えば可動電極20。)も同様に構成され、接点11に対して接離可能に対向配置されている。図5に示すように、図1で示したコイル電極12(以下、この実施の形態2では、接点側コイル電極12とする。)が接点11の裏面側に配置され、さらに、後述する中央電極棒18を介して電極棒側コイル電極17が重なるように配置される。
【0019】
この電極棒側コイル電極17は、接点側コイル電極12と同じ形状であり、その向きは、他方のコイル電極と表裏が逆になるように、つまり、電極棒側コイル電極17の接続部15bが電極棒13側を向くように配置される。電極棒側コイル電極17は、リング部17aとアーム部16bとコイル部14bにより主に構成され、コイル部14bの先端に接続部15bを持つ構成である。
【0020】
接点側コイル電極12の嵌合孔12b、電極棒側コイル電極17の嵌合孔17bには、二つのコイル電極を繋ぐ中央電極棒18の接点側突起部18a、電極棒側突起部18bが嵌合するように構成される。
電極棒側コイル電極17と電極棒13との間には円板状のコイル電極用端板19が配置され、このコイル電極用端板19の接点側の面(表面。)に電極棒側コイル電極17の接続部15bが接続される。コイル電極用端板19の中央部には、電極棒13の取付部13aを嵌合させるための嵌合孔19aが設けられている。
【0021】
この実施の形態2では、接点側コイル電極12と、中央電極棒18と、電極棒側コイル電極17と、コイル電極用端板19によってコイル電極部30が構成されている。その他、図5において、既に説明に用いた符号と同一符号は、同一または相当部分を示すものとする。
【0022】
なお、固定電極10と可動電極20との位置関係は、接続部15a、15bの外径付近の縦磁界強度が弱いため、一方の電極、例えば固定電極10の縦磁界強度が最大となるアーム部16aとコイル部14aで囲まれた部分が、対向配置されたもう一方の電極、例えば可動電極20の接続部15aまたは15bの方向に来るように配置し、縦磁界強度の均一化を図ることが好ましい。また、アーム部16a(16b)とコイル部14a(14b)で囲まれた縦磁界強度が最大となる部分が、固定電極10と可動電極20で重なり合わないような配置とすることで、縦磁界強度を均一化することができる。
【0023】
次に、電流が電極棒13側から流れてくる場合の流れ方について、図5を用いて説明する。電流は電極棒13からコイル電極用端板19に流れ、電極棒側コイル電極17の接続部15bからコイル部14b、アーム部16bを介してリング部17aへ流れ、その後、中央電極棒18を介して、接点側コイル電極12のアーム部16aに流れ、コイル部14a、接続部15aを介して接点11に至る。この時、接点側および電極棒側コイル電極12、17のコイル部14a、14bを流れる電流は、各コイル部14a、14bにおいて、同一回り(同一方向。)に流れる。
【0024】
このような風車型コイル電極(接点側コイル電極12および電極棒側コイル電極17に相当する。)を、一方の電極の接点裏側に、2個以上異なる向きに配置し、コイル部14a、14bにおいて同一回りに電流が流れるように構成した場合、実施の形態1において示した効果に加え、さらに、縦磁界強度を大きくすることができ、縦磁界強度の均一性も向上するという効果が得られる。
【0025】
図6は、3次元有限要素法によって求めた実施の形態2による真空遮断器用真空バルブの発弧直後における縦磁界強度分布を示している。図4(b)に示した、従来の真空遮断器用真空バルブによる縦磁界強度分布と比較すると、接点11の中央の縦磁界強度と最大縦磁界強度の差が小さく、また、アーム部16a上(アーム方向。)の縦磁界強度分布と、縦磁界強度が最大となる半径方向の縦磁界強度分布の差が小さくなる。このように均一な縦磁界が、アークに流れる電流と平行に印可されると、縦磁界がないときに比べ、拡散アーク状態を高い電流値まで維持でき、大電流が遮断できるようになる。また、縦磁界を均一化することで、縦磁界が不均一な場合に生じる縦磁界強部でのアークの停滞を防ぐことができるため、接点11の局部的な加熱を軽減して、安定した遮断が可能になるという効果がある。
【0026】
なお、図6に示した例では、二つのコイル電極のアーム部16a、16bは重なるように配置されているため、アーム部16aの方向とアーム部16bの方向は一致している。
また、ここでは、一方の電極に2個のコイル電極12、17を重ねて用いる例を示したが、さらに多くのコイル電極を用いることも可能である。
【0027】
上述した実施の形態1および実施の形態2では、コイル電極の一部であるアーム部16a、または16bが、円板状である接点11の半径方向に沿う方向に放射状に伸びる例を示したが、リング部12aまたは17aの外周から、上記の半径方向とは異なる方向に伸びるようにアーム部を設けることもできる。その場合、同一コイル電極内に配置される複数のアーム部は、一様に同じ角度となるように配置され、また、同一のコイル電極部30内で、接点側コイル電極12と電極棒側コイル電極17のそれぞれのアーム部16a、16bは、完全には重ならない配置となる。
このように、アーム延出角度を変化させた場合においても、対向する電極同士で、コイル電極の重なり方(対向させる配置。)を調節し、縦磁界強度が最大となる部分が重なり合わないような配置とすることで、縦磁界の均一化を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明の真空遮断器用コイル電極によれば、真空遮断器を構成するコイル電極が、上記コイル電極の軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部を備えてなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたため、コイル電極が発生する縦磁界を均一化でき、安定した電流遮断が可能となる。
【0029】
また、この発明の真空遮断器用真空バルブによれば、真空容器内に対向配置され、一つの軸上において接離自在に設けられた一対の接点、上記接点の接離面に対してその裏面側に配置され、上記軸に沿って伸びる電極棒、上記接点裏面と上記電極棒との間に配置され、上記軸方向に磁界を発生するコイル電極を備え、上記コイル電極は、上記軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側の位置に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部よりなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたため、コイル電極が発生する縦磁界を均一化でき、安定した電流遮断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による真空遮断器用コイル電極を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による真空遮断器用真空バルブの要部を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるコイル電極が発生する縦磁界強度分布を示す図である。
【図4】 従来のコイル電極を示す斜視図と、従来のコイル電極が発生する縦磁界強度分布を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による、コイル電極を含む真空遮断器用真空バルブの要部を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による、コイル電極が発生する縦磁界強度分布を示す図である。
【符号の説明】
10 固定電極 11、21 接点
12 コイル電極(接点側コイル電極)
12a、17a リング部 12b、17b、19a 嵌合孔
13、23 電極棒 13a 取付部
14a、14b コイル部 15a、15b 接続部
16a、16b アーム部 18 中央電極棒
18a 接点側突起部 18b 電極棒側突起部
19 コイル電極用端板 20 可動電極
22 コイル電極 30 コイル電極部。
Claims (4)
- 真空遮断器を構成するコイル電極が、上記コイル電極の軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部を備えてなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたことを特徴とする真空遮断器用コイル電極。
- 真空容器内に対向配置され、一つの軸上において接離自在に設けられた一対の接点、上記接点の接離面に対してその裏面側に配置され、上記軸に沿って伸びる電極棒、上記接点裏面と上記電極棒との間に配置され、上記軸方向に磁界を発生するコイル電極を備え、上記コイル電極は、上記軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側の位置に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部よりなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたことを特徴とする真空遮断器用真空バルブ。
- 上記コイル電極を、上記接点裏面側に、それぞれ上記軸方向に2個以上重ねて配置し、重なり合う上記コイル電極のコイル部を流れる電流の向きが、同一方向となるように構成したことを特徴とする請求項2記載の真空遮断器用真空バルブ。
- 真空容器内に対向配置され、一つの軸上において接離自在に設けられた一対の接点、上記接点の接離面に対してその裏面側に配置され、上記軸に沿って伸びる電極棒、上記接点裏面と上記電極棒との間に配置され、上記軸方向に磁界を発生するコイル電極を備え、上記コイル電極は、上記軸に対して直交する平面上に、同心となるように設けられたリング部、そのリング部外周に沿って等間隔に配置され、上記平面内において上記リング部外側に延出する複数本のアーム部、そのアーム部における上記軸から最も離れた最大外径端部を折り曲げ部とし、隣接する別の上記アーム部最大外径端部よりも内側の位置に向って、上記平面内において、一方向に折り曲げるように形成されたコイル部、上記コイル部の終端部に位置し、上記軸に沿う方向に突出する接続部よりなり、上記コイル部は、その終端部の外径が、隣接する別の上記アーム部の最大外径の1/2から最大外径未満となるように、折り曲げ形成されたものであり、上記コイル電極を、上記接点裏面側に、それぞれ上記軸方向に2個以上重ねて配置し、重なり合う上記コイル電極のコイル部を流れる電流の向きが、同一方向となるように構成し、上記接点裏面側に2個以上重ねて配置された上記コイル電極は、重なり合う上記コイル電極同士で、上記コイル部の折り曲げ方向が逆向きとなるように配置されたことを特徴とする真空遮断器用真空バルブ。
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