JP4368879B2 - 防水シート固定装置の位置決め用治具、および防水シートの固定方法 - Google Patents

防水シート固定装置の位置決め用治具、および防水シートの固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁誘導加熱装置等の防水シート固定装置を用いて建物の躯体表面に防水シートを固定する方法、およびその固定に際して防水シート固定装置を載置する位置を決定するために用いられる防水シート固定装置の位置決め用治具に関する。
建物の屋上等において建物の躯体表面に防水シートを敷設する際、何らかの方法により防水シートを躯体表面に固定する必要があり、その方法としては種々の方法が知られている。
防水シートを躯体表面に固定する方法の一つとして、電磁誘導加熱装置を用いた方法が知られている。
この方法を用いて防水シートを敷設する場合、先ず、鋼板の表面に熱可塑性樹脂(例えば塩化ビニル樹脂、オレフィン樹脂等)が被覆されてなる円盤状の固定部材を、躯体表面に複数散在させて配置して、各固定部材をビス等の固定具により躯体表面に固定した後、躯体表面と固定部材の上に防水シートを敷設する。続いて、固定部材の設置部分に生じた防水シートの段差を目視することで、固定部材の設置位置を確認し、防水シートを介して固定部材の上に電磁誘導加熱装置を載置する。
こうした電磁誘導加熱装置の位置決めに際して、装置の下端部の外形に対応した形状の枠材が用いられることがある。この場合、上方から見て枠材の開口部の中心と固定部材の中心とが概ね合致するように枠材を防水シートに載置し、電磁誘導加熱装置の下端部を枠材の開口部に嵌め込みながら防水シートに載置することで、電磁誘導加熱装置の位置決めが行われる。
このようにして位置決めした電磁誘導加熱装置の電源をオンにすると、電磁誘導により発生する渦電流が固定部材に流れ、これに伴う発熱により、防水シートと固定部材表面の熱可塑性樹脂が加熱融着される。なお、電磁誘導加熱装置を用いて防水シートを固定部材に加熱融着させる技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2006−233469号公報
ところで、電磁誘導加熱装置の位置決めは、上方から見て装置下面の発振部の中心と固定部材の中心が合致するように正確に行わなければならない。位置決めが不正確であると、防水シートと固定部材との接着部分に加熱ムラが生じ、これに伴って融着不良が発生しやすいためである。
例えば、直径が65mm程度の固定部材を用いる場合、上方から見て電磁誘導加熱装置の発振部の中心と固定部材の中心とのずれが3mm以内となるように位置決めしなければ、加熱ムラが発生してしまう。
しかしながら、上述の従来の方法では、防水シートの下に隠れた固定部材の中心位置を目視で厳密に確認することが困難であるため、電磁誘導加熱装置の位置決めを正確に行うことは極めて困難であった。したがって、接着部分において加熱ムラが発生しやすく、固定部材に対して防水シートを確実に固定できない恐れがあった。
そこで、本発明は、電磁誘導加熱装置等の防水シート固定装置を用いて、建物の躯体表面に固定された固定部材に防水シートを加熱融着させる際、防水シート固定装置の位置決めを正確に行うことができ、加熱ムラの発生を確実に防止できる防水シート固定装置の位置決め用治具、およびこれを用いた防水シートの固定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る防水シート固定装置の位置決め用治具は、
建物の躯体の表面に円盤状の固定部材を複数散在させて配置し、各固定部材を上記躯体に固定した状態で、上記躯体と上記固定部材の上に防水シートを敷設し、上記固定部材の上に上記防水シートを介して防水シート固定装置を載置して、該防水シート固定装置により上記防水シートを上記固定部材に加熱融着させる防水シートの固定方法において、上記防水シート固定装置が載置される所定位置を決定するために用いられるものであって、
少なくとも3つの押し当て部材を有する位置決め部材と、
上記少なくとも3つの押し当て部材が上記防水シートを介して上記固定部材の外縁部に押し当てられたときに上記所定位置の周辺部に配置され、該周辺部に配置された状態で上記防水シート固定装置を上記所定位置に案内可能なガイド部材とを含むことを特徴とする。
本発明に係る防水シートの固定方法は、
建物の躯体の表面に円盤状の固定部材を複数散在させて配置し、各固定部材を上記躯体に固定した状態で、上記躯体と上記固定部材の上に防水シートを敷設し、上記固定部材の上に上記防水シートを介して防水シート固定装置を載置して、該防水シート固定装置により上記防水シートを上記固定部材に加熱融着させる方法において、
上記の防水シート固定装置の位置決め用治具の少なくとも3つの上記押し当て部材を、上記防水シートを介して上記固定部材の外縁部に押し当てた後、
上記防水シート固定装置を上記位置決め用治具の上記ガイド部材により案内しながら上記所定位置に載置することを特徴とする。
本発明の別の態様に係る防水シートの固定方法は、
建物の躯体の表面に円盤状の固定部材を複数散在させて配置し、各固定部材を上記躯体に固定した状態で、上記躯体と上記固定部材の上に防水シートを敷設し、上記固定部材の上に上記防水シートを介して防水シート固定装置を載置して、該防水シート固定装置により上記防水シートを上記固定部材に加熱融着させる方法において、
上記の防水シート固定装置の位置決め用治具を、上記ガイド部材に上記位置決め部材を取り付けた状態で使用し、
該位置決め部材の少なくとも3つの上記押し当て部材を、上記防水シートを介して上記固定部材の外縁部に押し当てた後、
上記ガイド部材から上記位置決め部材を取り外し、上記防水シート固定装置を上記ガイド部材により案内しながら上記所定位置に載置することを特徴とする。
本発明によれば、建物の躯体表面と、その躯体表面に固定された円盤状の固定部材との上に敷設された防水シートの上に、本発明に係る位置決め用治具を載置し、位置決め用治具が備える少なくとも3つの押し当て部材を、防水シートを介して固定部材の外縁部に押し当てることで、電磁誘導加熱装置等の防水シート固定装置を、位置決め用治具のガイド部材により所定位置に案内可能となるため、防水シート固定装置の位置決めを正確に行うことができる。したがって、防水シート固定装置により防水シートを固定部材に加熱融着させる際、接着部分における加熱ムラを防止でき、固定部材に対して防水シートを確実に固定できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水シート固定装置の位置決め用治具2を下方から見た斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
位置決め用治具2は、建物の躯体の表面(例えば屋上の床面)に、例えば図5,6に示すように、円盤状の固定部材54を複数散在させて配置し、各固定部材54を躯体50に固定した状態で、躯体50と固定部材54の上に防水シート52を敷設し、防水シート52を固定部材54に固定する工法に用いられる。
防水シート52の固定部材54への固定には、電磁誘導加熱装置(特許請求の範囲における防水シート固定装置に対応。)が用いられる。図8に示すように、電磁誘導加熱装置70は、防水シート52を介して固定部材54の上に載置された状態で、防水シート52を固定部材54に加熱融着させるものであり、この加熱融着により、防水シート52が固定部材54を介して躯体50に固定される。このとき、上方から見て電磁誘導加熱装置70の下面の発振部72の中心と固定部材54の中心とが合致するように、電磁誘導加熱装置70の位置決めを行う必要があり、かかる電磁誘導加熱装置70の位置決めに位置決め用治具2が用いられる。
固定部材54は、円盤状のものであれば、詳細な構成は特に限定されないが、本実施形態における固定部材54は、次のように構成されている。
図5と図6に戻って、固定部材54は、円形で且つ薄肉の板状部材の外縁部を屈曲して形成されており、外縁部に対して内側の部分が所定高さ持ち上げられた形状となっている。このように、固定部材54は所定高さを有するため、固定部材54の上に防水シート52を敷設したとき、固定部材54の設置部分において防水シート52に目視可能な段差が生じ、固定部材54の位置を確認しやすくなっている。また、固定部材54の中央部には、ビス60を挿通させるための挿通穴56が形成され、挿通穴56の周縁部には、内側に向かって下方へ傾斜した傾斜面58が形成され、この傾斜面58によって囲まれた空間にビス60の頭部を収容可能となっている。
固定部材54は、その下面の外径が上面の外径よりも大きく、具体的に、固定部材54の下面の外径は例えば82.5mmとされ、固定部材54の上面の外径は例えば65mmとされている。また、固定部材54の高さは例えば4.2mmとされている。
ただし、本発明に係る位置決め用治具2は、固定部材54の寸法に応じて構成されるため、固定部材54の寸法は、上記の大きさに限られるものではない。
固定部材54としては、鋼板の上面または上下面に熱可塑性素材が被覆されてなるものが用いられる。熱可塑性素材としては、防水シート52と熱融着可能な素材が用いられるが、具体的には、例えば、塩化ビニル樹脂、オレフィン樹脂、またはホットメルト系接着剤等が用いられる。
防水シート52の素材としては、固定部材54上面の熱可塑性樹脂と熱融着可能な熱可塑性素材が用いられ、具体的には、例えば、塩化ビニル樹脂またはオレフィン樹脂等が用いられる。
位置決め用治具2は、電磁誘導加熱装置の形状に対応して構成されるため、電磁誘導加熱装置としては種々の形状のものを用いることができるが、本実施形態では、略円筒形の電磁誘導加熱装置70を用いる場合について説明する(図8参照)。
電磁誘導加熱装置70は、電源をオンにすると、内部に設けられたコイルに電流が流れ、これにより起こる電磁誘導により発生する渦電流が加熱対象物に流れることで、加熱対象物を加熱するように構成されたものである。
位置決め用治具2は、3つの押し当て部材としての車輪8を有する位置決め部材4と、防水シート52上において3つの車輪8が防水シート52を介して固定部材54の外縁部に押し当てられたときに所定位置の周辺部に配置され、該周辺部に配置された状態で電磁誘導加熱装置70を所定位置に案内可能なガイド部材6とを含む。
ガイド部材6は、電磁誘導加熱装置70の下端部を内嵌可能な枠状部材であり、例えば略矩形の板材の中央部に開口部30が形成されてなるものである。
ガイド部材6は、略矩形の基材32と、基材32の裏面に貼り合わされた裏面材34とを備えている。基材32の裏面には、例えば一対の吸盤38が取り付けられており、裏面材34は、吸盤38との干渉を避けるようにして例えば2つに分割されて設けられている。
開口部30は、電磁誘導加熱装置70の下端部の外形に対応して形成されており、開口部30に電磁誘導加熱装置70を挿通させたとき、開口部30を囲むガイド部材6の内壁と電磁誘導加熱装置70の外周面との間に隙間がほとんど生じないようになっている。
ガイド部材6には、位置決め部材4の後述するボルト24を挿通させるための挿通穴36が、ボルト24に対応して複数形成されている。挿通穴36は、基材32と裏面材34とを上下方向に貫通して設けられている。挿通穴36は、ボルト24の外径と比べて同じか又は僅かに大きい直径を有する。
図2と図3に示すように、位置決め部材4は、車輪8を上側から支持する支持部材22を備えている。支持部材22は、例えば略矩形の板状部材である。支持部材22は、透明または半透明な素材からなり、具体的に用いられる素材としては、例えばエポキシ樹脂、ベークライト、ポリカーボネート、またはアクリル樹脂等の比較的耐熱性に優れた硬質の樹脂が好ましい。
支持部材22の下面には、車輪8を保持する保持部材10が、取付けプレート13を介して取り付けられている。
取付けプレート13は、例えば矩形とされているが、その形状は特に限定されるものではない。取付けプレート13は、複数のネジ14とナット15によって支持部材22に固定されている。
取付けプレート13に対して、保持部材10は、鉛直または略鉛直な回転軸を中心として回転可能に取り付けられている。
保持部材10は、支持プレート22の下面に沿って設けられた例えば略円形の水平部11と、水平部11の外縁部より下方に突出した一対の突出部12とを備えている。
車輪8は、保持部材10の一対の突出部12に跨る水平または略水平な回転軸16を中心として回転可能に設けられており、防水シート52上を転動可能となっている。
車輪8は、固定部材54の高さよりも大きな直径を有することが好ましい。ただし、車輪8の直径は、著しく大きくすると、車輪8が固定部材54の上に容易に乗り上げてしまうため、固定部材54の外縁部に容易に押し当て可能な大きさとすることが好ましい。具体的に、車輪8の直径を例えば25mmとし、車輪8の幅を例えば12mmとすることで、固定部材54の外縁部に車輪8を容易に押し当てることができる。
3つの車輪8は、それらの外周面が防水シート52を介して固定部材54上端の外縁部に同時に押し当て可能となっている。車輪8は、3つの車輪8の外周面を固定部材54の外縁部に押し当てた状態において、各車輪8の回転軸16が固定部材54の外周の接線方向に対して平行または略平行となるように配置することが望ましい。
このように、車輪8の外周面の一部は、固定部材54への押し当て部を構成している。車輪8の外周面における押し当て部の厳密な位置は、固定部材54の寸法および防水シート52の厚みによって異なるが、図3に示すように、3つの車輪8の押し当て部は、上方から見て所定の仮想円C上に配置される。仮想円C上において、3つの車輪8の押し当て部は、略等間隔を空けて配置される。
仮想円Cの直径は、固定部材54の上面の直径の100%以上115%以下とされている。仮想円Cの直径が、固定部材54の上面の直径の100%よりも小さい場合、または固定部材54の上面の直径の115%よりも大きい場合は、3つの車輪8を同時に固定部材54の外縁部に押し当てることができないためである。
車輪8は、保持部材10の回転に伴って、鉛直または略鉛直な回転軸を中心として回転可能となっている。これにより、車輪8の転動方向を適宜変更させて、位置決め用治具2を任意の方向に移動させることができる。
ここで、保持部材10は、支持部材22の下面に取り付けられた規制部材18により、所定角度以上の回転が規制されている。したがって、車輪8は、所定角度αの範囲内でのみ回転可能となっている。所定角度αは、0°以上180°以下とすることが好ましい。より具体的に言うと、仮に全ての車輪8が上方から見て角度α回転したとき、各車輪8の幅方向の一端部が上方から見て最も内側に位置することとなるが、これらの車輪8の最内の点(実施形態では3点)を結ぶ仮想円が最小となるように、角度αを設定することが好ましい。これにより、位置決め作業中に、防水シート52における固定部材54の外縁部を覆う部分と各車輪8との間に隙間が生じることを防止でき、各車輪8を固定部材54に対して迅速に押し当てることができる。このように、車輪8の回転角度を規制することで、3つの車輪8を固定部材54の外縁部に同時に押し当てる作業に要する時間を短縮でき、位置決め作業を迅速に行うことができる。
図2に示すように、規制部材18としては、例えばU字形の部材が用いられ、規制部材18の両端が例えばナット19により支持部材22に固定されている。規制部材18は、図3に示すように、車輪8の内側で、且つ、保持部材10が所定角度回転すると車輪8と干渉する位置に配置されている。規制部材18の素材としては、例えば金属が用いられるが、特に限定されるものではない。
位置決め部材4は、支持部材22の下面より下方に突出する突出部材としてボルト24を備えている。ボルト24は複数設けられており、各ボルト24は、支持部材22のコーナー部に取り付けられている。
ボルト24は、支持部材22を上下方向に貫通するように上側から支持部材22に差し込まれ、ボルト24の先端部が支持部材22の下面より下方に突出している。ボルト24の先端部にはワッシャ28を介してナット26が下側からねじ込まれ、そのナット26を締め付けることで支持部材22にボルト24が固定されている。
ボルト24は、ガイド部材6の挿通穴36に挿通可能であり、すべてのボルト24を挿通穴36に差し込むことで、位置決め部材4がガイド部材6に取り付けられる。逆に、すべてのボルト24を挿通穴36から引き抜くことで、位置決め部材4がガイド部材6から取り外される。このように、位置決め部材4は、挿通穴36に対するボルト24の差し込み又は引き抜きにより、ガイド部材6に対して着脱可能とされており、位置決め部材4の着脱操作は極めて容易に行うことができる。
位置決め部材4がガイド部材6に取り付けられた状態において、車輪8と規制部材18はガイド部材6の内側、すなわち開口部30の中に収まるように配置されている。したがって、位置決め部材4の取り付け状態において、車輪8と規制部材18がガイド部材6に干渉しないようになっている。
以上のように構成された位置決め用治具2を用いて、電磁誘導加熱装置70の位置決めを行い、電磁誘導加熱装置70により防水シート52を固定部材54に加熱融着させる手順を説明する。
先ず、目視により固定部材54の位置を確認し、防水シート52上における固定部材54の近傍に位置決め用治具2を載置する。このとき、位置決め用治具2は、ガイド部材6に位置決め部材4を取り付けた状態で使用する。
次に、防水シート52上で車輪8を転動させて位置決め用治具2を移動させ、図7に示すように、3つの車輪8の外周面を、防水シート52を介して固定部材54の上端の外縁部に押し当てる。
このとき、車輪8は、ガイド部材6の開口部30に収まっており、位置決め部材4の支持部材22が透明または半透明な素材からなるため、支持部材22を通して車輪8を目視しながら、車輪8を固定部材54の外縁部に押し当てることができる。
このようにして位置決め用治具2を配置することで、電磁誘導加熱装置70が載置される所定位置の周辺部にガイド部材6が配置され、ガイド部材6は、電磁誘導加熱装置70を所定位置に案内可能となる。
こうして電磁誘導加熱装置70の位置決めを行った後、ガイド部材6の吸盤38を防水シート52に吸着させ、位置決め部材4をガイド部材6から取り外す。このとき、吸盤38が防水シート52に吸着しているため、位置決め部材4の取り外し作業中に、ガイド部材6が位置ずれすることを防止できる。
位置決め部材4を取り外した後、ガイド部材6の開口部30に電磁誘導加熱装置70の下端部を挿通させると、電磁誘導加熱装置70は、ガイド部材6により案内されて所定位置に載置される。
こうして電磁誘導加熱装置70が所定位置に載置されたとき、上方から見て電磁誘導加熱装置70の下面の発振部72の中心と、固定部材54の中心とのずれは3mm以内となっている。
以上のように電磁誘導加熱装置70を所定位置に載置した後、電磁誘導加熱装置70の電源をオンにすると、電磁誘導により発生する渦電流が固定部材54に流れ、固定部材54の中心部を除く部分と、該部分を覆う防水シート52の部分とが加熱され、防水シート52が固定部材54に融着される。
このとき、電磁誘導加熱装置70は、上述の方法により正確に位置決めされているため、防水シート52と固定部材54との接着部分において加熱ムラが発生することを防止でき、防水シート52を固定部材54に確実に固定できる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態において、防水シートを固定部材に加熱融着させる防水シート固定装置として電磁誘導加熱装置を用いる構成について説明したが、本発明は、電磁誘導加熱装置以外の防水シート固定装置を用いることを妨げないものとする。
また、上述の実施形態では、押し当て部材として車輪8を用いる構成について説明したが、本発明は、車輪8以外の部材を押し当て部材として用いることを妨げるものではない。
さらに、上述の実施形態では、位置決め用治具2が押し当て部材を3つ備える構成について説明したが、押し当て部材を3つ以上設けるようにしてもよい。
加えて、上述の実施形態では、支持部材の下面より下方へ突出する突出部材としてボルト24を用いる構成について説明したが、本発明は、突出部材としてボルト以外の部材を用いることを妨げるものではない。
本発明の一実施形態に係る位置決め用治具を下方から見た斜視図である。 図1に示す位置決め用治具の分解斜視図である。 位置決め用治具の位置決め部材を示す底面図である。 図1に示す位置決め用治具を示す底面図である。 固定部材を示す斜視図である。 防水シートを敷設する手順を示す断面図である。 位置決め用治具の使用状態を示す断面図である。 位置決め用治具を用いて電磁誘導加熱装置を所定位置に載置した状態を示す断面図である。
符号の説明
2:位置決め用治具、
4:位置決め部材、
6:ガイド部材、
8:押し当て部材(車輪)、
10:保持部材、
18:規制部材、
22:支持部材、
24:突出部材(ボルト)、
30:開口部、
36:挿通穴、
38:吸盤、
50:建物の躯体、
52:防水シート、
54:固定部材、
70:防水シート固定装置(電磁誘導加熱装置)。

Claims (13)

  1. 建物の躯体の表面に円盤状の固定部材を複数散在させて配置し、各固定部材を上記躯体に固定した状態で、上記躯体と上記固定部材の上に防水シートを敷設し、上記固定部材の上に上記防水シートを介して防水シート固定装置を載置して、該防水シート固定装置により上記防水シートを上記固定部材に加熱融着させる防水シートの固定方法において、上記防水シート固定装置が載置される所定位置を決定するために用いられる防水シート固定装置の位置決め用治具であって、
    少なくとも3つの押し当て部材を有する位置決め部材と、
    上記少なくとも3つの押し当て部材が上記防水シートを介して上記固定部材の外縁部に押し当てられたときに上記所定位置の周辺部に配置され、該周辺部に配置された状態で上記防水シート固定装置を上記所定位置に案内可能なガイド部材とを含むことを特徴とする防水シート固定装置の位置決め用治具。
  2. 上記ガイド部材は、上記防水シート固定装置の下端部を内嵌可能な枠状部材であることを特徴とする請求項1に記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  3. 上記位置決め部材は、上記ガイド部材に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  4. 上記位置決め部材は、上記押し当て部材を上側から支持する支持部材を備え、
    上記押し当て部材は、上記位置決め部材が上記ガイド部材に取り付けられた状態において枠状の上記ガイド部材の内側に収まるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  5. 上記位置決め部材は、上記支持部材の下面より下方に突出する複数の突出部材を備え、
    上記ガイド部材に、上記突出部材を挿通させるための挿通穴が、上記突出部材に対応して複数形成されていることを特徴とする請求項4に記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  6. 上記支持部材は、透明または半透明の素材からなることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  7. 上記押し当て部材は、水平または略水平な回転軸を中心として回転可能な車輪であり、
    少なくとも3つの上記車輪の外周面が上記防水シートを介して上記固定部材の上端の外縁部に押し当てられることで、上記ガイド部材が上記所定位置の周辺部に配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  8. 上記車輪は、その上記固定部材への押し当て部が上方から見て所定の仮想円上に配置されるように設けられ、
    該仮想円は、上記固定部材の上面の径の100%以上115%以下の径を有することを特徴とする請求項7に記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  9. 上記車輪を保持する保持部材が、鉛直または略鉛直な回転軸を中心として回転可能な状態で上記支持部材の下面に取り付けられていることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  10. 上記保持部材の所定角度以上の回転を規制する規制部材が、上記支持部材の下面に取り付けられ、
    該規制部材は、上記保持部材が上記所定角度回転すると上記車輪と干渉する位置に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  11. 上記ガイド部材の下面に、上記防水シートに吸着可能な吸盤が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具。
  12. 建物の躯体の表面に円盤状の固定部材を複数散在させて配置し、各固定部材を上記躯体に固定した状態で、上記躯体と上記固定部材の上に防水シートを敷設し、上記固定部材の上に上記防水シートを介して防水シート固定装置を載置して、該防水シート固定装置により上記防水シートを上記固定部材に加熱融着させる防水シートの固定方法において、
    請求項1〜11のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具の少なくとも3つの上記押し当て部材を、上記防水シートを介して上記固定部材の外縁部に押し当てた後、
    上記防水シート固定装置を上記位置決め用治具の上記ガイド部材により案内しながら上記所定位置に載置することを特徴とする防水シートの固定方法。
  13. 建物の躯体の表面に円盤状の固定部材を複数散在させて配置し、各固定部材を上記躯体に固定した状態で、上記躯体と上記固定部材の上に防水シートを敷設し、上記固定部材の上に上記防水シートを介して防水シート固定装置を載置して、該防水シート固定装置により上記防水シートを上記固定部材に加熱融着させる防水シートの固定方法において、
    請求項3〜9のいずれかに記載の防水シート固定装置の位置決め用治具を、上記ガイド部材に上記位置決め部材を取り付けた状態で使用し、
    該位置決め部材の少なくとも3つの上記押し当て部材を、上記防水シートを介して上記固定部材の外縁部に押し当てた後、
    上記ガイド部材から上記位置決め部材を取り外し、上記防水シート固定装置を上記ガイド部材により案内しながら上記所定位置に載置することを特徴とする防水シートの固定方法。
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