JP4367964B1 - ディスク収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】
軟性袋状ディスク収納ケースには、ディスクの記録面に傷を付ける問題があり、又ディスクが軟性袋状ディスク収納ケースから飛び出してしまう問題があり、そしてディスクの軟性ディスク収納ケースに対する格納の低作業性という問題があり、更には競争力の高い安価な軟性ディスク収納ケースの提供が求められていた。
【解決手段】
袋状軟質矩形体2に、出し入れ可能な摺動体3を設け、この摺動体3はディスク10を挟持するための上部シート5と下部シート6を有すると共に、摺動体3の引き出し時にディスク10を帯同させる折り曲げ部4を備える。そして、
前記矩形体2の係合部20,21と、前記摺動体3の係止片7、8との係合により摺動体3の最大引き出し量を規制すると共に、この規制に係わる係合部20、21が他方で、ディスク10の、飛び出し等を防止すべく作用するようにしたディスク収納ケース。
【選択図】 図12
軟性袋状ディスク収納ケースには、ディスクの記録面に傷を付ける問題があり、又ディスクが軟性袋状ディスク収納ケースから飛び出してしまう問題があり、そしてディスクの軟性ディスク収納ケースに対する格納の低作業性という問題があり、更には競争力の高い安価な軟性ディスク収納ケースの提供が求められていた。
【解決手段】
袋状軟質矩形体2に、出し入れ可能な摺動体3を設け、この摺動体3はディスク10を挟持するための上部シート5と下部シート6を有すると共に、摺動体3の引き出し時にディスク10を帯同させる折り曲げ部4を備える。そして、
前記矩形体2の係合部20,21と、前記摺動体3の係止片7、8との係合により摺動体3の最大引き出し量を規制すると共に、この規制に係わる係合部20、21が他方で、ディスク10の、飛び出し等を防止すべく作用するようにしたディスク収納ケース。
【選択図】 図12
Description
本発明は、例えば、コンパクトディスク(CD)や、ディジタル多用途ディスク(DVD)等のディスク状記録媒体(以下単にディスクという)を収納するディスク収納ケースに関する。
従来、ディスク収納ケースとしては、箱状に樹脂成型した硬性箱状ディスク収納ケース、柔軟な薄いシートを箱状に形成した軟性箱状ディスク収納ケース、袋状に柔軟な薄いシートを形成した軟性袋状ディスク収納ケースが夫々提供されている。
そして、ディスクの保管や携帯時に、ディスクに対し衝撃が加えられたり、傷が付けられるというような可能性の少ない場合、硬性箱状ディスク収納ケースや軟性箱状ディスク収納ケースに代えて、低廉で嵩張らない軟性袋状ディスク収納ケースが多用されてきた。
然しながら、この軟性袋状ディスク収納ケースの場合、ディスクの出し入れの際に、ディスクがディスク収納ケースに摺接し、ディスクの記録面に、傷を発生させてしまうという第一の問題点があった。
又、この軟性袋状ディスク収納ケースに収納されたディスクが、携帯時等にこの軟性袋状ディスク収納ケースから意に反して飛び出てしまうという第二の問題点があった。
更に、この軟性袋状ディスク収納ケースに対する、狭い開口を経るディスクの出し入れは容易でなく、殊に工場の製品化過程に於いて大量のディスクをディスク収納ケースに組み込むような場合、作業性が極めて悪いという第三の問題点があった。
又、軟性袋状ディスク収納ケースのメーカーが乱立し、一枚が20円を切るような実勢価格の市場にあって、この軟性袋状ディスク収納ケースには、競争力を生む更なる使い易さと低廉化が求められていた。
そして、上記第一の問題点及び第三の問題点に対しては、共に前記軟性袋状ディスク収納ケースではない、前記軟性箱状ディスク収納ケースの分類に属する下記特許文献1及び2の技術が提供されている。
これらの技術は、箱状の外装ケース1(ケース体1)に対し、出し入れすることが出来る引き出し2(台紙12)にディスクD(CD又はDVD11)を載置し、これを出し入れするようにしたことにより上記第一及び第三の問題点を解消したものである。
繰り返すが、これらの特許文献1及び2の技術は、あくまでも軟性箱状ディスク収納ケースの場合の技術である。
又、上記第二の問題点に対しては、例えば下記の特許文献3の技術が提供されている。
この技術は、合成樹脂フィルム4と不織布1で形成された保管ケースB内に収納した収納物Aの外周直近部分に、前記不織布1と合成樹脂フィルム4とを接合した「内方に突出する幅広の接着部14/16」を形成したものである。
そして収納物Aを、保管ケースBに対し出し入れする際、前記「内方に突出する幅広の接着部14/16」が、其の直近を通り抜ける収納物Aの通り抜けを、し難くしたものである。
この通り抜けをし難くすることにより、それまでの保管ケースでは収納物が落下したり、飛び出してしまうという第二の問題点を解消したものである。
特開2001−19075号公報
実用新案登録第3112743号公報
実用新案登録第3095026号公報
解決しようとする課題は、上記軟性袋状ディスク収納ケースの分類に属しながらも、上記第1の問題点、第二の問題点及び第三の問題点を同時に解決して使い易さを高めると共に、軟性袋状ディスク収納ケースという低廉化余地の少ない中での低廉化を実現させたディスク収納ケースの提供にある。
請求項1の手段は、
「重合したメインシートとサブシートの少なくも対向する二辺を閉塞すると共に、少なくも残る一辺を開放する開口を備えた矩形体と、
ディスクを挟持した状態で、前記矩形体の内と外の間を、前記開口を介して摺動し得る摺動体と、
前記の挟持したディスクが、前記矩形体の前記外に向けた摺動体の移動に帯同するよう前記摺動体に設けた保持部と、
前記矩形体に格納した状態にある前記摺動体から、前記開口を経て延びる突出部と、
前記摺動体に設けた係止片と前記矩形体に設けたサブシートとメインシートとを部分接着した係合部との係合により前記摺動体の前記矩形体に於ける前記開口からの離脱を規制するストッパー手段とから成り、
且つ前記係合部は、該係合部近傍を通過する前記ディスクに難通過性向を付与する係合部であることを特徴とするディスク収納ケース。」
にある。
「重合したメインシートとサブシートの少なくも対向する二辺を閉塞すると共に、少なくも残る一辺を開放する開口を備えた矩形体と、
ディスクを挟持した状態で、前記矩形体の内と外の間を、前記開口を介して摺動し得る摺動体と、
前記の挟持したディスクが、前記矩形体の前記外に向けた摺動体の移動に帯同するよう前記摺動体に設けた保持部と、
前記矩形体に格納した状態にある前記摺動体から、前記開口を経て延びる突出部と、
前記摺動体に設けた係止片と前記矩形体に設けたサブシートとメインシートとを部分接着した係合部との係合により前記摺動体の前記矩形体に於ける前記開口からの離脱を規制するストッパー手段とから成り、
且つ前記係合部は、該係合部近傍を通過する前記ディスクに難通過性向を付与する係合部であることを特徴とするディスク収納ケース。」
にある。
請求項1記載のディスク収納ケースは、次の効果を有す。
即ち、ディスクを摺動体に載置した状態で、ディスクを矩形体に対し出し入れ出来るので、ディスクの記録面に傷を付ける心配がない。
即ち、ディスクを摺動体に載置した状態で、ディスクを矩形体に対し出し入れ出来るので、ディスクの記録面に傷を付ける心配がない。
又、矩形体にはストッパー手段の一部である係合部を設けてあるので、意に反してディスクが矩形体の開口から落下したり、飛び出してしまうという心配がない。
更に、ディスクの矩形体に対する出し入れは、開口を経て常に少なくも其の一部が矩形体の中にある摺動体を介して行うことが出来るので、容易に且つ迅速に行うことが出来る。
そして、ストッパー手段は、矩形体に於ける開口からの摺動体の抜け防止と、前記ディスクの落下や、意に反する飛び出しの防止とを兼ねており、上記三事項の効果を備えるディスク収納ケースでありながら、これを安価に提供することが出来る。
又、矩形体への摺動体の格納状態に於いて、摺動体の突出部が矩形体の開口から突出しているので、この様なディスク収納ケースを一冊のバインダー等に複数綴じた場合、この突出部分を利用し、ディスク収納ケースをぱらぱらと捲ることが出来、目指すディスクを迅速に見つけ出すことが出来る。又、突出部には、見出しとしてのタイトル等を表記することも出来るので、これを頼りに上記同様、目指すディスクを迅速に見つけ出すことが出来る。
以下本発明に係わる一実施例の構成を、図1〜図13に従い詳細に説明する。
図7は、本発明に係るディスク収納ケース1の全体を示す図であり、このディスク収納ケース1は、大略的には図5に示す如く矩形体2と、摺動体3とから成る。
図7は、本発明に係るディスク収納ケース1の全体を示す図であり、このディスク収納ケース1は、大略的には図5に示す如く矩形体2と、摺動体3とから成る。
図2及び図3に示す該摺動体3は、透明にして柔軟なポリエチレンシート製であるが、柔軟なシート、例えば紙、透明なポリプロピレン等の合成樹脂製シート、ポリエチレン繊維等の不織布シートで形成してもよい。
そしてこの摺動体3は、上記柔軟なシートを、保持部たる折り曲げ部4を境として、上部シート5と、下部シート6とに二つ折りしたものである。
7及び8は、前記折り曲げ部4側に形成した、ストッパー手段の一部を成す
係止片である。
係止片である。
9は、前記の二つ折りにより形成された、ディスク10を載置収納するための収納部であり、11は、前記折り曲げ部4とは反対側の下部シート6端部に設けた突出部を示す。
前記した矩形体2は、図1に示す柔軟なシート12、例えば紙、ポリエチレン又はポリプロピレン等の合成樹脂製シート、ポリエチレン繊維等の不織布シート等で全体を形成することができる。
そしてこの柔軟なシート12は、図1に示す如く折り曲げられるべき位置を示す仮想ライン13、14を境にした、サブシート15、メインシート16及びサブシート17で構成される。
このメインシート16上には、図4に示す如く摺動体3を載置し、其の後に仮想ライン13、14に沿ってサブシート15及び17を夫々メインシート16側に折曲する。18及び19は、この折曲した折曲部である。
ここで、該折曲部18及び19が、前記矩形体2に於ける対向する二辺の閉塞を達成させるものである。
即ち、サブシート15及び17と、メインシート16とにより、摺動体3を包囲した状態にする。
この包囲した状態に於いて、図5に示す如くサブシート15とメインシート16とを、そしてサブシート17とメインシート16とを半円状に各々部分接着する。この部分接着した部分が、ストッパー手段の一部を成す係合部20及び21である。
22及び23は、上記の通りサブシート15、17とメインシート16とを半円状に部分接着することにより、サブシート15とメインシート16間、及びサブシート17とメインシート16間に形成された各外周縁である。
接着の方法としては、柔軟なシート12の材質に応じ、接着剤、ウエルディング、或いは熱接着等の方法を採る。
尚、2aは、前記摺動体3を、前記矩形体2の内と外の間で摺動させるための矩形体2に設けた開口である。
そして、係合部20と係合部21を結ぶ直線にディスク10の直径を通る直線が重なる図10の状態に於いて、ディスク10と係合部20との間隔L1と、ディスク10との係合部21との間隔L2との和が、微小なものになるよう係合部20と係合部21との間隔hが設定される。
又、図10に示す如く、摺動体3に於ける係止片7と係止片8との成す間隔Hと、係合部20と係合部21との成す間隔hとは、H>hの関係になるよう間隔Hを設定してある。
尚、メインシート16とサブシート15、17とを部分接着した図5に示すサブシート15,17側の面を、図6に示す如くシート24で覆う。このシート24は、透明なポリエチレンシート製であるが、他の透明なポリプロピレン等の合成樹脂製シートであってもよい。
覆った後は、図6に示す如く接着端25から接着端26に至る、格子模様で示した略U字状の接着部27を形成する。
この接着部27の内、サブシート15と重合する範囲の、シート24、メインシート16は、サブシート15と一体的に接着される。又、サブシート17と重合する範囲の、シート24、メインシート16は、同様にサブシート17と一体的に接着される。
但し、サブシート15、17の何れとも重合しない範囲にあり、且つ図6に於ける左端側はシート24と、メインシート16とを直接接着する。
又、当然ではあるが、図6に於いて前記シート24の接着範囲は、格子模様で示した接着部27部分のみであり、接着端25及び26から開口2a側は非接着である。
上記接着の方法としては、柔軟なシート12及びシート24の材質に応じ、接着剤、ウエルディング、或いは熱接着等の方法が採られる。
図6に於いて28は、前記の一体的に接着したシート24、サブシート15、メインシート16の、各内側接着端である。そして、29は前記の一体的に接着したシート24、サブシート17、メインシート16の、各内側接着端である。そして30は底側接着端である。
図9は、ディスク10の外周が折り曲げ部4に接触し、且つこの折り曲げ部4がメインシート16とサブシート15、17とに挟持された状態である。
この挟持状態は、図9に示す如く底側接着端30と折り曲げ部4間に間隙を残しながらも、摺動体3の底側接着端30に向けた更なる摺動が、前記挟持により不可能な状態である。
この状態で、係合部20とディスク10の各中心を結ぶ直線上に於ける外周縁22とディスク10との間隔がL3である。
又同様、係合部21とディスク10の各中心を結ぶ直線上に於ける外周縁23と、ディスク10との間隔がL4である。
図12上の、折曲部18と摺動体3の上端との成す間隔はL5であり、折曲部19と摺動体3の下端との成す間隔はL6である。
尚、図9で示した前記間隔L3とL4の和、及び図12で示したL5とL6の和は、共に図10で示した前記間隔L1とL2の和に比し、大きな値になるよう設定してある。
図7等に示す31は、ディスク収納ケース1をバインダーに綴じこむ際の貫通孔であり、図8等に示す32は、ディスクのジャケットである。
以下、本発明の実施例の作用を、図1乃至図13に従い詳細に説明する。
ディスク収納ケース1に対するディスク10の格納は、次の操作による。
ディスク収納ケース1に対するディスク10の格納は、次の操作による。
図7はディスク10を格納している状態を示すが、図7でディスク10を格納していない状態に於いて、開口2aから露出している上部シート5と下部シート6を摘み、摺動体3の引き出し操作を行う。
この摺動体3には、上記の如くディスク10を格納していないので、摺動体3全体としての厚みが小さい。因って摺動体3は、其の摺動に際し、サブシート15とメインシート16間、及びサブシート17とメインシート16間を、然程押し広げる必要が無い。従って上記引き出し操作は、摩擦抵抗の少ない軽い操作で行うことが出来る。
そして、この引き出し操作は、図6に示す如く係止片7及び8が、各々係合部20及び21に係合するまで続ける。
この係合後は、開口2aを介して露出している上部シート5を、図2上で、上方に捲り上げる。
この捲り上げにより、折り曲げ部4とは対向する側の、上部シート5と、下部シート6間に、ディスク10の容易な挿入を可能とする空間が形成される。
次に、この空間から図12に示す如く、ディスク10を摺動体3の折り曲げ部4と当接するまで押し込む。
このディスク10の押し込みにより、図13に示す如く上部シート5及び下部シート6を介して、メインシート16及びサブシート15が、押し広げられる。
これは、折曲部18側に関してであるが、折曲部19側についても同様、上部シート5及び下部シート6を介してメインシート16及びサブシート17が、押し広げられる。
これは、折曲部18側に関してであるが、折曲部19側についても同様、上部シート5及び下部シート6を介してメインシート16及びサブシート17が、押し広げられる。
この様に押し広げられたメインシート16及びサブシート15、17による、上部シート5及び下部シート6を介したディスク10に対する挟持力は、極めて弱いものである。これは以下の三点の構成による。
即ち、メインシート16及びサブシート15、17は、柔軟なシート12で構成されている点、
図13に示す折曲部18側に於いて、メインシート16及びサブシート15と接触する摺動体3の上端から、折曲部18に至る間隔L5が比較的大きい点、
同様に折曲部19側に於いても、メインシート16及びサブシート17と接触する摺動体3の下端から折曲部19に至る間隔L6が比較的大きい点、
の三点の構成に基づく。
の三点の構成に基づく。
次で、ディスク10を上部シート5と下部シート6により挟圧するように、上部シート5と下部シート6を同時に摘んで、底側接着端30に向けた、摺動体3の押し込み操作を開始する。
この押し込み操作により、サブシート15とメインシート16間、及びサブシート17とメインシート16間を、上記三点の構成により円滑容易に押し広げながら、摺動体3は、底側接着端30方向に向けて摺動する。
この押し込み操作が進み、ディスク10が係合部20及び21に近づくと、其の接近に伴い、それ迄は図13に示す如く、接触していなかったディスク10に、メインシート16とサブシート15が、そしてメインシート16とサブシート17が各々、接触し始める。
又、これと同時進行的に、係合部20の外周縁22とディスク10との間隔、係合部21の外周縁23とディスク10との間隔の和が、前記間隔L5,L6の和以下に減少し始める。
従って、メインシート16とサブシート15間が、そしてメインシート16とサブシート17間が、次第にディスク10により、押し広げられ難くなる。因って、サブシート15,17及びメインシート16と、ディスク10間に生ずる摩擦力も漸増する。
そして、遂には図10及び図11に示す状態に至り、外周縁22とディスク10との間隔L1、及び外周縁23とディスク10との間隔L2の和が、それまでの最小になる。
従って、メインシート16とサブシート15間が、そしてメインシート16とサブシート17間が、ディスク10により最も押し広げられ難くい状態に至る。
因って、サブシート15,17、メインシート16の夫々と、ディスク10との間に生ずる各摩擦力も、それ迄の最大となる。
この最大摩擦力は、ディスク10の自重程度では矩形体2からディスク10を離脱させることがない摩擦力になるよう、前記間隔L1とL2の和の値が設定してある。
上記図10及び図11に示す状態から更に押し込み操作を進めると、係合部20と係合部21を結ぶ直線の左側にディスク10の中心が移動し、且つ其の進行に伴い、係合部20の外周縁22とディスク10との間隔、及び係合部21の外周縁23とディスク10との間隔が、徐々に広がる。
又、これと同時進行的に、底側接着端30寄りのメインシート16とサブシート15間、及びメインシート16とサブシート17間の、折り曲げ部4による拡開が次第に困難になる。
そして、遂には図9に示す摺動体3の押し込み操作が不可能な状態に至り、ディスク10の格納が完了する。
この格納状態に於いて、間隔L3とL4との和は、前記間隔L1、L2の和よりも、僅かに大きな値である。
従って、この格納状態に於いては前記最大摩擦よりも幾分小さな摩擦力で、ディスク10が格納されることになる。
尚、このディスク10の格納状態にあっては、透明な上部シート5、サブシート15とサブシート17間の間隙、透明なシート24の各々を通し、格納されているディスク10上に記されているタイトル等の内容を視認することができる。
更に、必要に応じ、図6に示す接着端25、26から右側のシート24を捲り上げることによって、サブシート15及び17側と、シート24との間に、大きく開口を形成し、ここから図8に示す如くディスク10のジャケット32を挿入してもよい。
この場合、シート24を通して、ジャケット32に記載された情報を確認することは出来るが、格納されているディスク10上に記載の内容を視認することは出来ない。
他方、必要に応じ、貫通孔31を利用して、ディスク収納ケース1のバインダー等へのファイリングも可能である。
このバインダーにファイリングした複数のディスク収納ケース1は、下部シート5の突出部11を利用してぱらぱらと捲ることにより、前記ジャケット32又はディスク10に表示の内容を迅速に確認することが出来、因って目的のディスク10を素早く、見つけ出すことが出来る。
次にディスク収納ケース1に格納された、ディスク10の取り出しを説明するが、それは次の操作による。
図7に示す状態に於いて、開口2aから露出している上部シート5と下部シート6とを摘み、底側接着端30から折り曲げ部4が離間する方向に向けた摺動体3の引き出し操作を行う。
この引き出し操作は、摺動体3の折り曲げ部4による保持作用により収納部9内のディスク10を、開口2a方向に向けて摺動させる。
この引き出し操作の開始時点、即ち前記ディスク10の格納状態では、前記の如く間隔L1とL2との和よりも幾分大きな、間隔L3とL4の和である。
従って、引き出し操作が進むに従い、係合部20の外周縁22とディスク10との間隔、係合部21の外周縁23とディスク10との間隔の和は、各々漸減する。
この漸減は、ディスク10によるメインシート16とサブシート15間、そしてメインシート16とサブシート17間を、徐々に押し広げ難くする。
因って、サブシート15,17、メインシート16の夫々と、ディスク10との間に生ずる各摩擦力も、徐々に大きくなる。
そして遂には、図10及び図11に示す状態に至り、外周縁22とディスク10との間隔L1、及び外周縁23とディスク10との間隔L2の和が、最小になる。
従って、メインシート16とサブシート15間が、そしてメインシート16とサブシート17間が、ディスク10により最も押し広げられ難くい状態に至る。
因って、サブシート15,17、メインシート16の夫々と、ディスク10との間に生ずる各摩擦力も、最大になる。
この最大摩擦力に抗して更に引き出し操作を進めると、上記とは逆の状態に転じ、係合部20の外周縁22とディスク10との間隔、係合部21の外周縁23とディスク10との間隔の和は、各々漸増する。
この漸増は、ディスク10によるメインシート16とサブシート15間、そしてメインシート16とサブシート17間を、徐々に押し広げ易くする。
従って、サブシート15,17、メインシート16の夫々と、ディスク10との間に生ずる各摩擦力も、徐々に小さくなる。
この引き出し操作が進み、ディスク10が係合部20及び21からに徐々に離れると、それ迄は図11に示す如く、接触していたディスク10から、メインシート16とサブシート15が、そしてメインシート16とサブシート17が各々、離間し始める。
この引き出し操作を更に進めると、サブシート15とメインシート16間、及びサブシート17とメインシート16間を、前記三点の構成により円滑容易に押し広げながら、ディスク10を帯同した摺動体3は、開口2a方向に向けて摺動する。
そして、遂には図12に示す如く、係止片7及び8が、各々係合部20及び21に係合し、引き出し操作を終了する。
この引き出し操作終了後は、開口2aを介して露出している上部シート5を、図2上で、上方に捲り上げる。
この捲り上げにより、折り曲げ部4とは対向する側の、上部シート5、下部シート6間に、ディスク10の容易な取り出しを可能とする空間が形成されるので、ディスク10を摘み、摺動体3からディスク10を取り出す。
尚、ジャケット32を挿入してある場合は、図6に示す接着端25、26から右側のシート24を捲り上げることによって、サブシート15及び17側と、シート24との間に、大きく開口を形成し、ここからジャケット32を取り出す。
以上で、ディスク収納ケース1に格納された、ディスク10の取り出しは終了する。
尚、上記実施例に於いては、サブシート15とサブシート17間に間隙を形成し、この間隙を通して収納されてあるディスク10上に記された情報を視認可能にしてあるが、必ずしも前記間隙を設ける必要は無い。又、前記間隙を設けずに視認を確保するため、矩形体2全体を透明なシートにしてもよい。
1 ディスク収納ケース
2 矩形体
2a 開口
3 摺動体
4 保持部たる折り曲げ部
7 ストッパー手段の一部を成す係止片
8 ストッパー手段の一部を成す係止片
10 ディスク
11 突出部
15 サブシート
16 メインシート
17 サブシート
18 二辺の閉塞を達成するための一方の折曲部
19 二辺の閉塞を達成するための他方の折曲部
20 ストッパー手段の一部を成す係合部
21 ストッパー手段の一部を成す係合部
2 矩形体
2a 開口
3 摺動体
4 保持部たる折り曲げ部
7 ストッパー手段の一部を成す係止片
8 ストッパー手段の一部を成す係止片
10 ディスク
11 突出部
15 サブシート
16 メインシート
17 サブシート
18 二辺の閉塞を達成するための一方の折曲部
19 二辺の閉塞を達成するための他方の折曲部
20 ストッパー手段の一部を成す係合部
21 ストッパー手段の一部を成す係合部
Claims (1)
- 重合したメインシートとサブシートの少なくも対向する二辺を閉塞すると共に、少なくも残る一辺を開放する開口を備えた矩形体と、
ディスクを挟持した状態で、前記矩形体の内と外の間を、前記開口を介して摺動し得る摺動体と、
前記の挟持したディスクが、前記矩形体の前記外に向けた摺動体の移動に帯同するよう前記摺動体に設けた保持部と、
前記矩形体に格納した状態にある前記摺動体から、前記開口を経て延びる突出部と、
前記摺動体に設けた係止片と前記矩形体に設けたサブシートとメインシートとを部分接着した係合部との係合により前記摺動体の前記矩形体に於ける前記開口からの離脱を規制するストッパー手段とから成り、
且つ前記係合部は、該係合部近傍を通過する前記ディスクに難通過性向を付与する係合部であることを特徴とするディスク収納ケース。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009013966A JP4367964B1 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | ディスク収納ケース |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009013966A JP4367964B1 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | ディスク収納ケース |
Publications (2)
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JP4367964B1 true JP4367964B1 (ja) | 2009-11-18 |
JP2010168089A JP2010168089A (ja) | 2010-08-05 |
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