JP4367702B2 - 放送受信器 - Google Patents

放送受信器 Download PDF

Info

Publication number
JP4367702B2
JP4367702B2 JP2004189129A JP2004189129A JP4367702B2 JP 4367702 B2 JP4367702 B2 JP 4367702B2 JP 2004189129 A JP2004189129 A JP 2004189129A JP 2004189129 A JP2004189129 A JP 2004189129A JP 4367702 B2 JP4367702 B2 JP 4367702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
noise
output
broadcast receiver
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004189129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006013981A (ja
Inventor
鉄太郎 吉越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2004189129A priority Critical patent/JP4367702B2/ja
Publication of JP2006013981A publication Critical patent/JP2006013981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4367702B2 publication Critical patent/JP4367702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

本発明は放送受信信号中にノイズが混入していても、利用者に対して特に意識させることなく円滑に除去することができるようにした放送受信器に関する。
現在のラジオ放送においてはAM放送、FM放送を初め種々の放送が行われ、特に近年は地上波デジタル放送も受信可能となっている。また、テレビ放送も種々の放送が行われ、地上波デジタル放送によって安定した受信及び画質の向上が図られている。更には携帯電話、PD等のモバイル機器におけるテレビやラジオ受信等も行われるようになっており、各種の放送受信が注目されている。
このような放送受信に際して、放送局の増加により、放送局間の周波数間隔が近接してきており、それにより特にラジオ放送においては、放送受信機で受信する希望放送局の同調周波数信号と、隣接する他の放送局の周波数信号との間が接近し、受信希望放送局に対して隣接する他の放送局の周波数信号の干渉や混信が発生し、良好な受信ができなくなる隣接妨害による隣接ノイズが多くなってきている。また、特に車両等の移動体におけるラジオ放送受信器においては、ビル群内走行時、山間部走行時、高圧線近くの走行時、雷や霧等の気象条件、変圧器近くの走行時、等々、多くのノイズ源の影響を受けるため、これらが原因となるマルチパスノイズ対策も重要である。
現在のノイズ対策としては種々の手法が提案されているが、主として用いられている手法は、例えば受信した電波の強さを表すS−メータ(Signal Strength Meter)を用いた電界強度レベル検出器の信号等によりノイズのレベルを検出し、特にノイズが問題になるステレオ放送の受信に際しては、DSPなどでステレオ信号における左右信号の混合割合をノイズの状態によって調節するBlendや、所定以上の高周波信号をカットするHi−CUT等を行ってノイズの軽減を図っている。このようなノイズ軽減対策を行うに際しては、その処理速度や、終了時間を調節するアタック時間やリカバリ時間調節を行うことにより、音揺れなどの2次弊害を起こさないように工夫している。
しかしながら、上記のようなBlendやHi−cutの処理を行う際には、ノイズが発生した時点で動作が開始されることになるため、そのノイズを除去するための処理速度としてのアタック時間が早すぎると円滑な処理ができず音揺れとして問題になり、逆に遅すぎるとノイズが取りきれなくなるため、受信信号中におけるノイズの質及び量の点で悪化する。
一方、従来よりCDやMD等の携帯オーディオ機器においては、携帯時の振動によってピックアップの振動追従不能等による音飛びが発生するため、通常の作動時において高速読み取りを行って、予めオーディオ信号の先読みを行い、それをメモリに書き込んだ後、メモリからオーディオ信号を順に読み取って再生を行うショックプルーフ処理を行っている。それにより、振動等によって適正な読み込みが行うことができないときには、少なくともメモリに蓄えている、例えば5秒間のオーディオの再生を行っている間に正常の読み取り作動の回復を行い、再び高速読み取りによって元の再生状態に戻すことが行われている(特許文献1)。
特開平5−101565号公報
したがってこのような手法を放送受信器のノイズ処理対策として用いることが考えられる。しかしながら、放送受信器においては放送局から送信される信号をそのまま受信することとなるため、前記CDやMDのような高速先読みを行うことができず、したがって上記手法をそのまま採用することができない。
その対策として、例えば受信信号を最初の5秒間程度記憶しておき、その後記憶した信号を更新しながら先に記憶した受信信号順に出力して所定の信号処理を行うようにし、ノイズ検出時には別途設けたノイズ除去処理部において、そのノイズ検出前の例えば3〜5秒前の信号から読出してノイズ処理としてのアタックを開始し、ノイズが入ってきたときにはスムーズな状態でそのノイズをほとんど除去できるようにし、ノイズ処理が終了するまでそのノイズ除去信号を出力することが考えられる。
しかしながら、その手法を採用をした場合には、受信器のスイッチをオンしたときから5秒間は信号がメモリに記憶される状態が続くため受信信号が出力されない。同様に、受信局を変更したときにも、先に記憶していた信号は全て消去し、新たな受信局の信号を再び5秒間記憶させなければならず、新たな受信局の受信信号がしばらく出力されないこととなり、利用者にとって操作性の悪い受信器とならざるを得ない。
したがって本発明は、放送受信信号にノイズが混入したとき、処理が遅くなってノイズ除去が完全に行われなくなることを防止し、また処理速度を速くし過ぎることによる円滑な処理ができずに音揺れが発生することを防止し、更に利用者に対してそのノイズ除去処理のための作動を意識させないようにして適切な処理を行うことができるようにした放送受信器を提供することを目的とする。
本発明による放送受信器は上記課題を解決するため、放送受信手段と、受信した信号に所定以上のノイズが含まれることを検出するノイズ検出手段と、受信した信号中の実質的な無信号状態を検出する無信号状態検出手段と、受信信号を分割して順次記憶し出力する信号出力用記憶手段と、該信号出力用記憶手段からの出力信号を処理するノイズ処理手段とを備え、前記信号出力用記憶手段は、前記無信号状態検出手段で所定以上の無信号状態を検出したときに該無信号を延長して記憶し、前記ノイズ処理手段は、前記ノイズ発生検出手段でノイズの発生を検出したとき、前記信号出力用記憶手段に記憶されているノイズ発生の所定時間前の受信信号からノイズ除去処理を行うことを特徴とする。
また、本発明による他の放送受信器は、前記信号出力用記憶手段には、前記無信号状態検出手段で無信号状態を検出したときから記憶を開始することを特徴とする。
また、本発明による他の放送受信器は、前記信号出力用記憶手段には、前記無信号状態検出手段で無信号状態を検出する前から所定時間の受信信号を順次記憶し出力することを特徴とする。
また、本発明による他の放送受信器は、前記信号出力用記憶手段のデータは、受信局の変更時に消去することを特徴とする。
また、本発明による他の放送受信器は、前記放送受信器はラジオ放送受信器であり、前記実質的な無信号状態は、受信信号中における所定以上の無音部であることを特徴とする。
また、本発明による他の放送受信器は、前記放送受信器はテレビ放送受信器であり、前記実質的な無信号状態は、受信信号中における静止画であることを特徴とする。
本発明による放送受信器は上記のように構成したので、オーディオ放送における無音状態や、テレビ放送において静止画が継続する受信信号が変化しないような状態の、実質的な無信号状態を検出したとき、受信信号を分割して順次記憶し出力する信号出力用記憶手段にその無信号状態を利用者に気づかれない程度に延長して記憶することができ、それにより受信時刻と出力時刻間に時間差を設けることができる。したがって受信信号にノイズが含まれることを検出したときには、その検出時刻より所定時間前の時刻に相当する時刻の受信信号が出力用記憶手段から出力されるときにノイズ除去処理を開始することができ、円滑なノイズ除去処理を行うことができるとともに、ノイズの除去残りを生じることもなくなる。
本発明は放送受信信号のノイズ除去を円滑、且つ確実に行い、利用者にそのノイズ除去処理のための作動を意識させないようにして適切な処理を行うようにすることを、放送受信手段と、受信した信号に所定以上のノイズが含まれることを検出するノイズ検出手段と、受信した信号中の実質的な無信号状態を検出する無信号状態検出手段と、受信信号を分割して順次記憶し出力する信号出力用記憶手段と、該信号出力用記憶手段からの出力信号を処理するノイズ処理手段とを備え、前記信号出力用記憶手段は、前記無信号状態検出手段で所定以上の無信号状態を検出したときに該無信号を延長して記憶し、前記ノイズ処理手段は、前記ノイズ発生検出手段でノイズの発生を検出したとき、前記信号出力用記憶手段に記憶されているノイズ発生の所定時間前の受信信号からノイズ除去処理を行うことにより実現する。
図1は本発明の実施例による放送受信器において、特にノイズ除去を行う機能部分を主として示した機能ブロック図であり、ラジオ放送及びテレビ放送の受信に使用できるように示している。なお、図1における各種機能部は、各機能を行う手段ということもできる。
図1に示す放送受信器の実施例においては、アンテナ11からの信号を放送受信部としてのチューナ12に入力し、チューナ12では利用者がチューナスイッチ(SW)13をオンにしたとき、選局指示部14で指示した局の放送を受信する。チューナ12からの選局された放送受信信号は、信号出力用記憶部20内の出力用信号分割記憶部10に記憶する。信号出力用記憶部20は後に詳述するように多数の記憶部である出力用信号分割記憶部10に分割され、例えば0.1秒程度の受信信号を時刻信号と関連して、順に記憶できるようにしている。なお、最初からしばらくの間の信号は必ずしもこの記憶部に記憶する必要はないが、この実施例では説明の便宜のために最初の1つの分割信号を記憶し、以降この部分を更新して記憶する例を示している。
図1に示す例においてはチューナ12で受信した信号の電界強度をSメータ16で検出しており、その検出信号をノイズ検出部17に出力し、ノイズ検出部17では所定の電界強度以上の状態を検出することによりノイズの混入を検出し、その際には所定ノイズ検出部18からノイズ発生前所定時刻演算部30に信号を出力するようにしている。図示の例ではノイズ検出部17にノイズの混入が無くなったことを検出するノイズ終了検出部19を設け、ノイズ終了検出信号をノイズ除去処理終了指示部32に出力するようにしている。
無信号状態検出部21においては、チューナ12で受信した信号において実質的に無信号となっている状態を検出すると共に、その中の連続無信号状態検出部29では、その無信号状態が所定時間以上連続していることを検出する。このような無信号の検出は、例えばラジオ放送において、曲の開始或いは終了時に2〜3秒程度存在する無音部、コマーシャルに入るとき、あるいは終了するときの無音部等を検出する。この無音部の検出は任意に設定することができるが、例えばの0.2秒以上の無信号状態を検出する用にしても良い。また、テレビ放送では場面切換時の0.2秒程度以上の映像の停止期間、或いは静止画の受信時のように、実質的に次の映像信号と同一信号が続いたときにこれを検出し、無信号状態としても良い。この連続無信号状態検出部29で上記のような状態を検出したときには、その信号を分割記憶制御部22に出力する。受信局変更検出部25では、利用者による選局指示部14に対する受信局変更指示を入力し、受信する局が変更したことを検出して、それを分割記憶制御部22に出力する。
分割記憶制御部22には、信号出力用記憶部20に入力するチューナ12からの受信信号を定常的に、例えば0.1秒毎に分割して、出力用信号分割記憶部10に順次更新しながら記憶するための順送り記憶制御部23を備えている。また、連続無信号状態検出部29から前記のような無信号状態が例えば0.2秒連続したことを検出したときに、無信号の記憶部分を利用者がほとんどわからない程度に延長して記憶する制御を行うための無信号延長制御部24を備えている。分割記憶制御部22では、前記のような制御のほか、受信局変更検出部25から受信局が変更になった旨の出力を受けたときには、受信信号出力用記憶部20に記憶している信号を全て消去する制御も行う。それにより、利用者が受信局を変更したにもかかわらず、記憶されていた先の受信局の放送が出力されることを防止する。
信号出力用記憶部20における出力用信号分割記憶部10に記憶した受信信号は順に分割記憶信号読出部26で読み出され、信号処理部27に出力し、この信号処理部27では放送受信器として必要な信号処理を行うが、その一つとして受信信号中に混入しているノイズの除去処理をノイズ処理部28で行う。ここで行うノイズ処理としては、従来から用いられている前記のようなBlendやHi−CUTのほか種々のノイズ処理手段を採用することができる。
受信時刻信号出力部15では、チューナスイッチ(SW)13がオンになったとき、また、選局指示部14において利用者により他の局を受信する指示があったときにはそれを入力し、その時点からの受信時刻信号を出力する。この受信時刻信号出力部15からの受信時刻信号は分割記憶制御部22に出力して、受信信号分割記憶部10に記憶する分割される受信信号に対して、出力順を示す出力時刻のデータを付与するために用いる。この分割記憶制御部22では、前記のような無信号状態が検出されたときには、入力した受信時刻信号より遅れた時刻信号である出力時刻信号を作成して付与する。
受信時刻信号出力部15の受信時刻信号はノイズ検出部17における所定ノイズ検出部18とノイズ終了検出部19に各々出力し、所定ノイズ検出部18で所定以上のノイズの発生を検出したときには、そのときの時刻をノイズ発生前所定時刻演算部30に出力する。ノイズ発生前所定時刻演算部30では、混入したノイズを円滑に除去するために必要なアタック時間を考慮して、例えばそのノイズについてはノイズ混入の3秒前からBlend処理を行うことが適切と予め設定されているときには、ノイズ発生を検出した時刻から3秒前の時刻を演算してノイズ除去処理開始指示部31に出力する。また、ノイズ終了検出部19でノイズの混入状態が終了したことを検出したときには、そのときの時刻を受信時刻信号出力部15から求め、ノイズ除去処理終了指示部32に出力する。ノイズ処理部28では予め定められた態様のノイズ除去処理を行い、またノイズ除去終了指示があったときはノイズ除去処理終了を円滑に行うための処理も行う。
ノイズ除去処理開始指示部31及びノイズ除去処理終了指示部32には、分割記憶制御部22から受信信号出力用記憶部20に記憶されている前記受信時刻信号とは異なる、例えば5秒遅れた時刻である出力時刻信号を取り込み、その出力時刻をノイズ処理部28に出力する。ノイズ処理部28ではその出力時刻信号に対応する受信信号が出力されてきたときには、その受信信号からBlend等の所定のノイズ除去処理を開始し、またノイズ除去処理終了指示部32で指示された終了すべき出力時刻でその処理を終了する。このように、ノイズ発生前の所定時間から余裕を持ってノイズ除去処理を行う結果、急激なノイズ除去処理を行うことによる信号の揺れの発生を防止することができ、またノイズの除去残りを生じることもなくなる。なお、上記実施例においてはノイズ除去処理終了指示に従って処理を終了する例を示したが、より簡略な処理を行うときには、所定時間の処理経過後に自動的に終了処理を行うようにしても良い。
図1に示す実施例においては上記のような機能部の一連の作動によって、前記のような処理を行うことができるものであるが、前記信号出力用記憶部20及びその中の出力用信号分割記憶部10の機能について、図2及び図3に基づいてその概要を説明し、更に図4の分割記憶部の信号機億例に基づいてより詳細に説明する。
信号出力用記憶部20においては、図2に記憶媒体42として示すように、チューナ41で受信した信号を記憶し、記憶した受信信号を順に出力するものであり、その際において、記憶する信号中に実質的な無信号部がXmsあったとき、記憶媒体42にはXmsに所定の時間αmsをプラスして記憶し、従って記憶媒体42からの出力信号は、無信号部が(X+α)msとなった信号が出力される。それにより、例えばXmsが20msであったとき、αmsを10msに設定することにより、出力信号には30msの無信号部が存在することとなる。
このように、20ms程度の無信号の状態が存在する受信信号において、その無信号部が30msになっても、利用者はほとんど気がつくことなく、したがって利用者に違和感を与えることがない。それ以降は記憶媒体42から、受信信号の時刻より10ms遅れた信号の出力が継続することとなる。また、記憶媒体にはその遅れた時間分の受信信号が蓄積される。
受信信号中に無信号部が検出される毎にこの処理を繰り返し、最終的には記憶媒体の容量分の時間だけここに受信信号が蓄積され、その時間の分だけ出力信号は受信信号に対して遅れて出力することとなる。したがって、記憶媒体42が例えば5秒間のデータ記憶能力があるときは、この記憶媒体に全て記憶された状態になったとき、図3に示すように12時10分50秒の受信信号が記憶媒体42に入力する際に、この記憶媒体42からはそれよりも5秒前の12時10分45秒の受信信号が出力されることとなる。
上記機能を行う記憶媒体42において、図1のような信号出力用記憶部20の作用を行うには、図4に示すような受信信号の記憶及びその出力を行うことにより実施することができる。即ち図4に示す出力用信号分割記憶部の記憶例においては、RAM等のメモリからなる記憶部をNo.1〜50の分割記憶部に分割し、各分割記憶部には0.1秒ずつの受信信号と、ここに記憶している受信信号がチューナによって受信された受信時刻と関連した時刻であって、実際に0.1秒毎に出力される時刻である出力時刻を同一分割記憶部に記憶するようにしている。
図4(a)の例においては、チューナのスイッチがONしたとき、あるいは受信局が変更されたときの、最初の0.1秒で受信した信号である「受信信号a1」がNo.1の分割記憶部に、出力時刻T1のデータと共に記憶される例を示している。なお、このような最初の受信信号は後述するように所定時間以上の連続無信号状態が検出されるまで記憶することがないように設定しても良い。図示の例における「出力時刻T1」は、図1の受信時刻信号出力部15で出力した受信時刻t1とは同一となっており、このとき他の分割記憶部であるNo.2〜50には記憶されているデータは存在しない。この記憶状態において、次の受信信号である「受信信号a2」が「受信時刻t2」と共に入力することとなる。
図4(a)における分割記憶部No.1部分のデータは、図1の分割記憶信号読出部26によって図4(b)に示すように「a1、T1」として読み出され、図1の信号処理部27で各種の信号処理を行い、利用者に対して出力される。また、分割記憶部No.1には、図1の順送り記憶制御部23によって同図(a)の入力データである「受信信号a2」「受信時刻t2」(「a2、T2」)が上書き記録される。この状態では次の受信信号である「a3、t3」が受信され、入力状態となり、以降、図1の無信号状態検出部21で無信号状態が検出されるまで図4(c)・・・のように継続する。
一方、図1の無信号状態検出部21で例えばオーディオ信号における所定出力以下の実質的な無信号状態が検出されたときには、図4(d)のように例えば受信時刻t44において0.1秒間実質的な受信信号が存在しない入力がこの記憶部に入力する。その際には図4(e)のように分割記憶部No.1にその無信号が出力時刻T44として記憶される。このとき続いて入力される受信時刻t45の信号が無信号であるときには、上記と同様に図4(f)に示されるように分割記憶部No.1に対して更新して記憶されるが、このように無信号状態が予め設定した0.2秒以上存在することを図1の連続無信号状態検出部29で検出したときには、T45の無信号を出力すると同時に分割記憶制御部22の無信号部延長制御部24において、図4(g)に示すように分割記憶部No.1に出力時刻T46として無信号を記録し、更に図4(f)に示される入力受信時刻t46の受信信号a46を、出力時刻T47の受信信号a46として記録する。
このように、無信号状態が予め設定した所定時間である0.2秒以上になったことを検出したときには、0.1秒の無信号状態を付加し、それに続く受信信号に対しては、受信時刻と0.1秒進んだ時刻である出力時刻とその受信信号を分割記憶部に記録する。それにより、無信号状態が0.1秒多く、続いて受信時刻とは0.1秒遅れた受信信号が出力され、以降はその受信時刻とは0.1秒遅れた出力が継続するることとなる。
その後は図4(h)に示すように、前記分割記憶部の延長した無信号部である出力時刻T46のデータが出力されることにより、利用者にはほとんど意識されることなく無音部が延長された出力がなされる。このとき分割記憶部No.2に記憶されていた出力時刻T47で受信信号a46のデータが分割記憶部No.1に移動して次の出力信号として待機し、その後は同様に順に出力及び入力がなされる。
上記例においては0.2秒間の無信号状態が続き、その後に通常の受信信号が存在した例を示しているが、この無信号状態が例えば1秒間続いたときには、例えば0.5秒等の予め設定した受信信号中の無信号の長さに応じた所定長さの無信号の延長を行う。このような場合には、実際の1秒間の無信号に続いて、分割記憶部に追加して記録された0.5秒間の無信号部が順に出力され、合計1.5秒の無信号として出力される。
同様な処理が継続されることにより、付加した無信号部の分だけ分割記憶部における記憶データが蓄積され、図4(i)に示されるように分割記憶部No.50迄の全ての分割記憶部にデータが記録された時には、それ以降の連続無信号状態が検出されても、図1の無音部延長制御部24は作用することなく、入力信号が常に分割記憶部No.50に順次更新しつつ記録され、出力が継続する。即ち、図4(i)に示されるように、受信時刻t285における受信信号a285のデータは、受信時刻よりも約5秒後の出力時刻であるT344に出力されることとなり、約5秒遅れた出力が継続することとなる。
上記のような分割記憶制御がなされ、例えばBlendやHi−cut等のノイズ処理を円滑に行うために充分な時間が存在するため、図1におけるノイズ発生検出部18で所定以上のノイズの発生が検出された時には、ノイズ発生前所定時刻演算部30において、例えば3秒等の所定時間前を設定し、ノイズ除去処理部31の指示によってノイズ処理部28は指定された時刻の出力信号からノイズ除去処理を開始する。
この状態は図5に示しており、分割記憶部に前記図4(f)と同様の記憶をしているとき、ノイズ発生検出部による信号処理の結果、所定以上のノイズの発生を検出した出力時刻が例えば分割記憶部のNo.36に記憶されている出力時刻T380の受信信号a321である際には、それよりも3秒前の出力信号であるT350の受信信号からノイズ除去処理を行うこととなる。このように、図1の出力信号用記憶部20には円滑なノイズ処理に必要な充分な時間量の記憶が存在するので、この時間内で処理可能な余裕を持ったノイズ処理を行うことができる。
なおノイズ除去処理に際して、前記3秒前からノイズ検出時刻までの信号状態によってノイズ処理を調節する必要のあるときには、別途これらの分割記憶部におけるこの間のデータを先読みし、ノイズ除去処理を行い、その処理済みの信号を分割記憶部から前記のように出力されてくる信号に替えて出力を行うようにしても良い。
本発明はアナログ放送、デジタル放送を問わず、またラジオ放送受信器及びテレビ放送受信器等種々の放送受信器におけるノイズ除去処理に利用することができる。
本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例における受信信号の記憶の態様と、その作用を示す図である。 同受信信号の記憶の態様と、記憶後の出力信号の状態を示す図である。 同実施例における出力信号分割記憶部の記憶例を示す図である。 同実施例において受信信号にノイズを検出したときの、分割記憶部に記憶されている受信信号のうち、ノイズ除去処理を開始する受信信号の指示の状態を示す図である。
符号の説明
10 出力用信号分割記憶部
11 アンテナ
12 チューナ
13 チューナSW
14 選局指示部
15 受信時刻信号出力部
16 Sメータ
17 ノイズ検出部
18 所定ノイズ検出部
19 ノイズ終了検出部
20 信号出力用記憶部
21 無信号状態検出部
22 分割記憶制御部
23 順送り記憶制御部
24 無音部延長制御部
25 受信局変更検出部
26 分割記憶信号読出部
27 信号処理部
28 ノイズ処理部
29 連続無信号状態検出部
30 ノイズ発生前所定時刻演算部
31 ノイズ除去処理開始指示部
32 ノイズ除去処理終了指示部

Claims (6)

  1. 放送受信手段と、受信した信号に所定以上のノイズが含まれることを検出するノイズ検出手段と、受信した信号中の実質的な無信号状態を検出する無信号状態検出手段と、受信信号を分割して順次記憶し出力する信号出力用記憶手段と、該信号出力用記憶手段からの出力信号を処理するノイズ処理手段とを備え、
    前記信号出力用記憶手段は、前記無信号状態検出手段で所定以上の無信号状態を検出したときに該無信号を延長して記憶し、
    前記ノイズ処理手段は、前記ノイズ発生検出手段でノイズの発生を検出したとき、前記信号出力用記憶手段に記憶されているノイズ発生の所定時間前の受信信号からノイズ除去処理を行うことを特徴とする放送受信器。
  2. 前記信号出力用記憶手段には、前記無信号状態検出手段で無信号状態を検出したときから記憶を開始することを特徴とする請求項1記載の放送受信器。
  3. 前記信号出力用記憶手段には、前記無信号状態検出手段で無信号状態を検出する前から所定時間の受信信号を順次記憶し出力することを特徴とする請求項1記載の放送受信器。
  4. 前記信号出力用記憶手段のデータは、受信局の変更時に消去することを特徴とする請求項1記載の放送受信器。
  5. 前記放送受信器はラジオ放送受信器であり、前記実質的な無信号状態は、受信信号中における所定以上の無音部であることを特徴とする請求項1記載の放送受信器。
  6. 前記放送受信器はテレビ放送受信器であり、前記実質的な無信号状態は、受信信号中における静止画であることを特徴とする請求項1記載の放送受信器。
JP2004189129A 2004-06-28 2004-06-28 放送受信器 Expired - Fee Related JP4367702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004189129A JP4367702B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 放送受信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004189129A JP4367702B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 放送受信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006013981A JP2006013981A (ja) 2006-01-12
JP4367702B2 true JP4367702B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=35780664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004189129A Expired - Fee Related JP4367702B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 放送受信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4367702B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006013981A (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5265879B2 (ja) 受信機の放送データ再生方法
JP3360399B2 (ja) デジタル音声放送受信装置
KR101120019B1 (ko) 무선 통신으로 방송 데이터를 수신하여 재생하는 방법 및장치
WO2005104360A1 (en) Radio receiver volume control system
JP2014072678A (ja) 受信装置、及び、受信制御方法
JP4367702B2 (ja) 放送受信器
KR100490258B1 (ko) 디지털 오디오 방송 수신기와 그의 동작방법
JP4570483B2 (ja) デジタル放送受信装置
WO2006134516A1 (en) Receiving radio broadcasts
JPH0981198A (ja) オーディオ信号の記録再生装置
KR100478413B1 (ko) 오디오신호의기록및재생장치
JP2016134645A (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
JP7054751B2 (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
JP4956127B2 (ja) 放送受信装置
JP2005203040A (ja) 音響装置
JP4079766B2 (ja) デジタルテレビ放送受信機
KR100698648B1 (ko) 방송 끊김 방지가 가능한 이동통신 단말기
JP6128587B2 (ja) 放送受信装置
JP2006319650A (ja) 情報処理装置およびビットレート決定方法
KR100511553B1 (ko) 디지털 멀티미디어 방송 수신기와 그의 동작방법
JP5155787B2 (ja) 移動体用放送受信装置
JP3663126B2 (ja) デジタル放送受信機
JP4720157B2 (ja) デジタルテレビ放送受信端末
JP2005005818A (ja) ラジオ受信機
JP2002077770A (ja) Cm判定及び処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4367702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140904

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees