JP4367359B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクリミッタの機能を有する動力伝達装置に関するものであり、特に車両用圧縮機に組み込まれて使用されるのに好適である。
従来、圧縮機に動力を伝達する動力伝達装置において、ゴム等のダンパ減衰機構を備えたハブとプーリとの結合方法は、図21(a)及び図21(b)に示されるような方法で行われていた。即ち、プーリAが鉄等の金属製の場合は、図21(a)に示すようにプーリAにネジ加工してボルトC等でプーリAとハブBとを結合していた(特許文献1参照)。なお、符号Dはダンパーゴムである。
また、材料強度が比較的に金属より低い材料である樹脂等で製造されたプーリAにおいては、図21(b)に示すようにネジ嵌合可能な金具E等をインサート成形等の方法でプーリAに結合させて、ボルトC等の手段でこの金具EとボルトCとを結合させることで、ハブBとプーリAとを結合させていた(特許文献2参照)。
しかしながら、上記図21(b)に示す結合方法は、ボルト等で螺合するための金具等の部品を新らたに追加する必要があり、高コストになるという問題がある。また、例えば樹脂材料のプーリの場合、金具をインサート成形等の手段で設ける必要があるが、樹脂材料のクリープ等の経時変化により、金具と樹脂材との結合強度が著しく低下するという問題もある。
更に、樹脂製プーリの場合、材料強度を向上させるためにガラス繊維等の強化材が混入されているが、金具のインサートによってガラス繊維の配向を狙い通りの配向にするのが難しく、その結果、金具周りの結合強度が得られないという問題もある。
そのため従来技術では、図21(c)に示されるように、ハブBの外側リングに凸部B1を、樹脂製プーリAの内周には凹部A1を形成し、各々を嵌合させる構造(特許文献3参照)とすることで、ハブBとプーリAとの嵌合の際にボルト等を必要としない構造としている。
しかしながら、この従来技術においては、過大トルクまたはトルク変動により、外側リングの凸部とプーリの凹部とが直接接触し、外側リングよりも強度、耐摩耗性に劣る樹脂製プーリの凹部が異常に摩耗してしまうという問題がある。
特開2001−153152号公報 特開2003−56595号公報 特開2002−364667号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボルトやインサート金具等を必要とせず、かつ樹脂製プーリの異常摩耗を防止することができ、プーリとハブとの高強度の結合構造が得られる動力伝達装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の動力伝達装置を提供する。
請求項1に記載の動力伝達装置は、プーリ1と、インナーハブ21、アウターハブ23及びトルク伝達用弾性部材22よりなるハブ2とを備えていて、アウターハブ23の内周面側又は外周面側、或いは内外周面側に設けられた弾性材よりなるハブ側係合部24と、プーリ1のアウターハブ23に対応する位置に設けられたプーリ側係合部12とを係合することにより、ハブ2とプーリ1とのトルク伝達構造を形成していると共に、ハブ側係合部24及びアウターハブ23のリア側部分が、円周方向に間隔をあけて複数のスリット25が形成されているものであり、これにより、ボルトやインサート金具等を必要とせず、プーリとハブとの高強度の結合が得られる。また、ハブ側係合部24及びアウターハブ23のリア側部分に、円周方向に間隔をあけて複数のスリット25を形成しているので、例えば金属製のプーリよりも比較的強度が低い樹脂等の材料からなる場合、強度を確保するための補強部分(リブ)が必要である場合がある。このような場合、ハブ側係合部24が完全に円環状に形成されていると、樹脂プーリのリブとハブ側係合部24とが干渉してしまい、組み付けられないという恐れがあるが、ハブ側係合部24及びアウターハブ23のリア側部分にスリット25を形成することで、組み付けの問題を回避することができる。
請求項2の動力伝達装置は、プーリ1が樹脂材料から形成されているものである。このように、本発明では、プーリ1が樹脂材料から形成されていても、ハブ側係合部24が弾性部材からなるので、プーリの異常摩耗が防止できる。
請求項3の動力伝達装置は、ハブ側係合部24とプーリ側係合部12の外形形状をインボリュートスプライン、トロコイド等の凹凸形状としたものであり、これにより、両係合部がしっかりと係合し、プーリとハブとの高強度の結合が得られる。
請求項4の動力伝達装置は、ハブ側係合部24とプーリ側係合部12とを嵌合構造としたものであり、これにより、ボルト等を使用することなく両者はしっかりと嵌め合い、結合することができる。
請求項5の動力伝達装置は、ハブ側係合部24をアウターハブ23に一体成形又は接着により設けたものである。即ちインサート成形によりアウターハブ23とハブ側係合部24を一体成形してもよいし、又は接着によってアウターハブ23にハブ側係合部24を貼り付けてもよい。
請求項6の動力伝達装置は、ハブ側係合部24をトルク伝達用弾性部材22の一部として一体に形成したものであり、これにより、部品点数の削減を図れる。
請求項の動力伝達装置は、ハブ側係合部24の第1又は第2のハブ側係合部24a,24bもしくはプーリ1の凹部11の内側又は外側の面11a,11bの少なくともいずれか一方を略テーパー状に形成したものであり、これにより、ハブ2とプーリ1との組み付け性を向上させることができる。
請求項8の動力伝達装置は、プーリ側係合部12の各凸部121の最大幅PWに対し、ハブ側係合部24の各凸部241の最大幅HWを同等以上にしたものであり、これにより、ハブ側係合部24の各凸部241の強度を向上させることができ、ハブ側係合部24が異常摩耗したり、さらには凸部241が破壊されることもなくなる。
請求項9の動力伝達装置は、ハブ側係合部24の凸部241の先端部分241aとプーリ側係合部12の凹部122の底部分122aとの間に、0.001mm以上の隙間gを設けたものであり、これにより、弾性部材よりなるハブ側係合部24の凸部241の先端部分241aが、プーリ側係合部12に接触して摺動することによる摩耗を防止することができる。
請求項10の動力伝達装置は、ハブ側係合部24の凹部242の底部分242aの両側にR1部242dとR2部242eを形成すると共に、回転方向側のR1部242dの方が反回転方向側のR2部242eよりも大きな径をもつR形状にしているものであり、これにより、過大トルクによるハブ側係合部24の凸部241の根元部分に発生する引っ張り応力Sを緩和させることができ、凸部241の破損を防止でき、動力伝達装置の耐久性を向上させることができる。
請求項11の動力伝達装置は、ハブ側係合部24の各凸部241の側面241b,241c及びプーリ側係合部12の各凹部122の側面122b,122cとが当接してトルク伝達面TFが形成され、このトルク伝達面TFがプーリ1の法線NL上に配置されるようにしたものであり、これにより、ハブ側係合部24とプーリ側係合部12との凹凸嵌合部でのトルク伝達の際の微少滑りを防止することができる。
請求項12の動力伝達装置は、トルク伝達面TFをプーリ1の回転方向に所定の角度だけ法線NLからずらしたものであり、このようにしても、トルク伝達の際の微少滑りの発生を十分に回避することができる。
請求項13の動力伝達装置は、プーリ側係合部12の各凸部121の側面及びハブ側係合部24の各凹部242の側面とが当接してトルク伝達面TFを形成していて、プーリ側係合部の各凸部の回転側のトルク伝達面TFと反回転側のトルク伝達面TFとが略平行となるようにしたものであり、このような場合においても、プーリ1とハブ2の凹凸嵌合部での微少滑りの発生を防止することができる。
請求項14に記載の動力伝達装置は、プーリ1と、インナーハブ21、アウターハブ23及びトルク伝達用弾性部材22よりなるハブ2とを備えていて、アウターハブ23の内周面側又は外周面側、或いは内外周面側に設けられた弾性材よりなるハブ側係合部24と、プーリ1のアウターハブ23に対応する位置に設けられたプーリ側係合部12とを係合することにより、ハブ2とプーリ1とのトルク伝達構造を形成していて、アウターハブ23がハブ側係合部24とは別体の金属製の外輪23であり、かつハブ側係合部24は、トルク伝達用弾性部材22に比べて回転軸3の根元側にオフセットしており、金属製の外輪23は、径方向から圧迫されて形成されているものであり、これにより、ボルトやインサート金具等を必要とせず、プーリとハブとの高強度の結合が得られる。また、アウターハブ23が金属製の外輪23であるので、強度を向上できる。
更に、ハブ側係合部24をトルク伝達用弾性部材22に比べて回転軸3の根元側にオフセットし、金属製の外輪23を径方向から圧迫して形成したものであり、これにより、トルク伝達用弾性部材22の外周に設置された金属製の外輪23を絞るためのスペースSが確保でき、トルク伝達用弾性部材22に絞り工程が追加でき、弾性部材22の耐久性が確保できる。
請求項15の動力伝達装置は、アウターハブ23である外輪の全面を、トルク伝達用弾性部材22又はハブ側係合部24を形成するゴムや樹脂などの弾性材料によって覆ったものであり、これにより、外輪が外部に露出部分がなくなり、塗装等を施こす必要もなく、アウターハブの耐食性、防眩性を向上させ、更に美観も向上させることができる。また、塗装工程が排除できるので、工場の環境も良くなり、必要な設備も不要となることから、低コスト化が達成できる。
請求項16の動力伝達装置は、アウターハブである外輪23にハブ側係合部24の内部に突出する補強部23aを設けたものであり、これにより、凹凸状のハブ側係合部の凹凸部分の強度を向上することができる。
請求項17に記載の動力伝達装置は、プーリ1と、インナーハブ21、アウターハブ23及びトルク伝達用弾性部材22よりなるハブ2とを備えていて、アウターハブ23の内周面側又は外周面側、或いは内外周面側に設けられた弾性材よりなるハブ側係合部24と、プーリ1のアウターハブ23に対応する位置に設けられたプーリ側係合部12とを係合することにより、ハブ2とプーリ1とのトルク伝達構造を形成していて、アウターハブ23がハブ側係合部24とは別体の外輪23であり、かつハブ側係合部24をトルク伝達用弾性部材22に比べて回転軸3の根元側にオフセットし、ハブ側係合部24のフロント側にはインナーハブ21又は回転軸3に取り付けられたバランサウェイト9を配置したものであり、これにより、ボルトやインサート金具等を必要とせず、プーリとハブとの高強度の結合が得られる。また、このようにオフセットすることにより形成されたスペースSにバランサウェイト9を配置することができ、低騒音、低振動の動力伝達装置が得られる。
請求項18の動力伝達装置は、請求項15と同様の処理を施したものであり、また請求項19の動力伝達装置は、請求項16と同様に補強部23aを設けて、強度を向上したものである。
更に、請求項20の動力伝達装置は、請求項14と同様に外輪を金属製にして、径方向から圧迫して形成したものであり、絞り加工によって弾性部材22の耐久性が確保できる。
請求項21の動力伝達装置は、ハブ側係合部24の表面に低摩擦係数材を接着、コーティング又は表面処理等によって設けるようにしたものであり、これにより、ハブ側係合部24の耐摩耗性を向上させることができ、長寿命の動力伝達装置が得られる。
以下、図面に従って本発明の実施の形態の動力伝達装置について説明する。本発明の動力伝達装置は、車両用空調装置の圧縮機に組み付けられるのに好適なものである。図1は、本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の正面図であり、図2は、図1のA−A線における断面図である。本発明の動力伝達装置は、エンジンやモータから駆動を得る駆動側回転部材であるプーリ1と、圧縮機の回転軸3に固定された被駆動側回転部材であるハブ2との間で動力(トルク)を伝達するものである。このプーリ1とハブ2とは、同軸上に設けられている。
プーリ1は、圧縮機のハウジング4の一端側に設けられた円筒部41に軸受装置5を介して回転可能に装着されている。このプーリ1は、好適には熱可塑性の合成樹脂で成型されるが、鉄等の金属材で形成されてもよい。プーリ1が樹脂製の場合は、通常はプーリ1と軸受装置5とはインサート成形により一体化している。プーリ1の外周面にはベルト(図示せず)が巻き掛けられ、エンジンやモータ等の外部からの動力によって回転する。軸受装置5は、円筒部41に嵌合しており、円筒部41の外周面に形成された溝に嵌め込まれた留め輪(スナップリング)7によって、軸方向の移動が阻止されている。またハウジング4と回転軸3とは軸封装置6によって密封されており、冷媒やオイル等が漏れるのを防止している。
圧縮機の回転軸3の先端部31はハウジング4から突出していて、その先端部31の外周面にはネジ部が形成されており、円筒状のハブ2が螺合によって先端部31に固定されている。なお、回転軸3へのハブ2の固定は、スプライン係合、ボルトによる取付等の他の固定方法を適宜採用することができる。また、符号8はワッシャである。
ハブ2は、インナーハブ21、トルク伝達用弾性部材であるダンパーゴム22及びアウターハブ23に加えてハブ側係合部24とより構成されている。
インナーハブ21は、回転軸3の先端部31に螺合される円筒部21aと、フロント側(図2の左側)に突出し、その外周面がダンパーゴム22に接合される円筒状のフランジ部21cと、円筒部21aとフランジ部21cとをつなぐ円盤状の中間部21bとよりなる。円筒部21aの内周面には、ネジ部が形成されている。インナーハブ21は、鉄等の金属材により形成される。
アウターハブ23は、円筒状をしていて、インナーハブ21と同様に鉄等の金属材により形成されている。
トルク伝達用弾性部材である環状のダンパーゴム22は、ゴム等の弾性材から形成され、インナーハブ21とアウターハブ23間に配置して、保持され、インナーハブ21のフランジ部21cの外周面及びアウターハブ23の内周面に接着等の手段によって接合されている。このダンパーゴム22は、トルク伝達用弾性体として機能するだけでなく、トルクダンパとしても機能する。
アウターハブ23のリア側(図2の右側)の内周面には、第1のハブ側係合部24aが、またその外周面には、第2のハブ側係合部24bが、アウターハブ23の略全周に渡って設けられている。第1及び第2のハブ側係合部24a,24bは、ゴムや樹脂等の弾性材から形成され、その外形形状は、インボリュートスプラインやトロコイド等の凹凸形状をしている。これら第1、第2のハブ側係合部24a,24bは、アウターハブ23のそれぞれの周面に接着等により接合されるか、又はインサート成形によりアウターハブ23と一体に形成される。なお、ハブ側係合部24は、アウターハブ23の内周面か又は外周面の一方に設けるようにしてもよいし、または、図2に示されるように、第1、第2のハブ側係合部24a,24b及びダンバーゴム22とを一体化して、第1、第2のハブ側係合部24a,24bがアウターハブ23のリア側の部分を包み込むようにしてもよい。
一方、プーリ1においても、フロント側の面にハブ側係合部24を受け入れるための環状の凹部11が形成されている。この環状凹部11の内側の面11aと外側の面11bとに、外形形状がインボリュートスプラインやトロコイド等の凹凸形状をした第1と第2のプーリ側係合部12a,12bが接着等の手段によって接合されている。なお、環状の凹部11の内側の面11aか外側の面11bの一方にプーリ側係合部12を貼着するようにしてもよい。また、第1と第2のプーリ側係合部12a,12bも、ゴムや樹脂等の弾性材で形成されている。
こうして、ハブ側係合部24をプーリ1の環状の凹部11(プーリ側係合部12)に嵌め込むことによって、第1のハブ側係合部24aと第1のプーリ側係合部12aとが噛合し、また第2のハブ側係合部24bと第2のプーリ側係合部12bとが噛合することによって、ハブ2とプーリ1とが連結される。
このように、本第1実施形態においては、ハブ2とプーリ1との結合が、ハブ2に設けたハブ側係合部24とプーリ1に設けたプーリ側係合部12とを嵌合すると共に、その外形形状によって凹凸状に噛合させることによって行われており、ボルト等を必要とせず、高伝達力を有する動力伝達構造とすることができる。
また、プーリ1を樹脂等の比較的低強度材料で形成するにしても、金具等のインサート成形を必要とせず、低コストの動力伝達構造とすることができる。更に、インサート成形を必要としないことから、インサート成形での強度向上材(ガラス繊維等)のフローの悪化も回避することができ、狙い通りのプーリの強度アップを図ることができる。
更に、アウターハブに弾性材からなる係合部を設けているので、樹脂製プーリであってもハブとプーリとの部材の強度、耐摩耗性の違いによりその嵌合部に異常摩耗が生じるのを防止することができる。
なお、上記第1実施形態においては、ハブ側係合部24及びアウターハブ23とが、その全周が連続した円環状に形成されるものとして説明しているが、本実施形態では、図3のハブの斜視図に示されるように、ハブ側係合部24及びアウターハブ23のリア側部分とが、周方向に適宜の間隔をあけて複数のスリット25が形成されるようにしてもよい。ハブ側係合部24及びアウターハブ23のリア側部分とを、このように複数分割形状とすることにより、例えば金属製のプーリ1よりも比較的に強度が劣る樹脂等の材料からなるプーリ1において、プーリ1の凹部11の底面に径方向に強度補強部位(リブ)11c等が設けられているプーリ構造においても、この強度補強部位(リブ)11cをスリット25に対応させることによって、プーリ1とハブ2との干渉の心配もなく、安価で小型軽量の動力伝達装置を得ることができる。
図4は、第2実施形態を示すプーリの断面図である。この第2実施形態では、プーリ1の凹部11の外側の面11bが、フロント側からリア側にかけてやや窄まるように略テーパー状(傾斜)に形成されている。これにより、ハブ2とプーリ1との組み付け性を向上でき、その生産性を改善できる。当然、プーリ1の凹部11の内側の面11aを略テーパー状に形成してもよいし、更には、外側の面11b及び内側の面11aの両者を略テーパー状に形成してもよい。
また、プーリ1側でなくハブ2側であるハブ側係合部24の第1又は第2のハブ側係合部24a,24bの一方又は両者の外形を略テーパー状に形成してもよい。
図5は、第3実施形態を示す要部断面図である。第1実施形態においては、アウターハブ23の上面は、第2のハブ側係合部24bが形成されている部分を除いて、即ちフロント側部分の上面は、外部に露出されている。このようにアウターハブ23の上面が、トルク伝達用弾性部材22に被覆されていない部分があると、例えばアウターハブ23が金属製の外輪23で形成されているような場合には、耐食性上に問題があり、また美観上も好ましくない。そのため、第1実施形態では、外部に露出されたアウターハブ23の上面に塗装を施こす必要がある。そこで、第3実施形態では、アウターハブ23の露出された上面23bも含めて、その全面をトルク伝達用弾性部材22で覆うようにしている。なお、この露出された上面23bには、薄膜の弾性部材22で覆ってやればよい。他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
これにより、アウターハブ(外輪)23の耐食性を向上させることができる。また、アウターハブ23がトルク伝達用弾性部材22と同様の色合いなることから、例えば黒色の弾性材を選定すれば、防眩性も良く、高級感も向上できる。更に、塗装の必要がなく、塗装工程を排除できるので、工場の環境も良くなり、必要な設備も不要となることから、低コスト化が可能となる。
図6は、第4実施形態を示す要部断面図であり、図7は、第4実施形態の動力伝達装置の上半分正面図である。第1〜第3実施形態においては、ハブ側係合部24の凹凸部がトルク伝達用弾性部材22と同一の弾性材により形成されている。そのため、圧縮機の駆動トルクが大きい高負荷運転時や、圧縮機が焼き付きを起して、過大なトルクがハブ側係合部24の凹凸部に発生した際等においては、凹凸部の強度や、ハブ側係合部24をアウターハブ(外輪)23の内外周に接着している接着剤の強度が足りず凹凸部及びハブ側係合部24に亀裂が入ったり、凹凸部が破壊するという不具合が発生する恐れがある。
そこで、第4実施形態では、アウターハブ(外輪)23に法線方向に複数の補強部23aを設け、この補強部23aを第2のハブ側係合部24bの凹凸部内に埋め込んでいる。補強部23aは、アウターハブ23の一部を切り起すようにしてアウターハブ23と一体に形成しても、或いは別体に形成して溶接等によってアウターハブ23に固着してもよい。第4実施形態では、補強部23aは径方向の外方を向くように形成されていて、第2のハブ側係合部24bに周方向に複数のスリット25が設けられていて、凹凸部が複数のグループに分けられている場合には、図7に示されるようにそのグループの両側の凸部内に補強部23aが埋め込まれている。その他の構成については、基本的に第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
このように、アウターハブ23に補強部23aを設け、ハブ側係合部24の凹凸部内に補強部23aを埋め込むことによって、凹凸部の強度を向上させることができる。即ち、過大なトルク発生時には、補強部23aでトルクを受け、弾性部材の大きな変位が抑制でき、弾性部材の破損が防止できる。
図8は、第4実施形態のそれぞれ第1〜3変形例(a),(b),(c)を示したものである。即ち、図8(a)の第1変形例では、アウターハブ23に補強部23aを径方向の内方を向くように設けたものであり、この補強部23aは第1のハブ側係合部24aの凹凸部に埋め込まれている。
図8(b)の第2変形例では、アウターハブ23に径方向の外方を向くように設けられた補強部23aが、第2のハブ側係合部24bの凹凸部において、回転方向に対してグループ内の後側に相当する凸部内にのみ埋め込まれるようにしている。
図8(c)の第3変形例では、アウターハブ23に径方向の外方を向くように設けられた補強部23aが、第2のハブ側係合部24bの凹凸部において、回転方向に対してグループ内の前側に相当する凸部内にのみ埋め込まれるようにしている。
上記した第1〜第3変形例のいずれの場合においても、ハブ側係合部24の強度を向上させることができる。
図8(a)の第1変形例では、アウターハブ23の内周側に第1のハブ側係合部24a、外周側に第2のハブ側係合部24bの両方を備えたものにおいて、補強部23aを第1のハブ側係合の凸部に埋め込んだが、図9(a)、(b)に示すように、アウターハブ23に内周側のみにハブ側係合部24を備えるものにおいて、アウターリング23の一部を補強部23aとしてハブ側係合部24に埋め込むようにしてもよい。同様に、アウターハブ23の外周側にのみハブ側係合部24備えるものにおいて、アウターリング23の一部を補強部23aとしてハブ側係合部に埋め込むようにしてもよい。
尚、図9(a)は、図9(b)中の破線X−X´の断面図であり、図9(a)および図9(b)中に示された符号は他の実施例と同様構成を指すものである。
図10は、第5実施形態を示す要部断面図であり、図11は、第5実施形態と比較するための、本発明の他の実施形態である。図2の第1実施形態及び図11の比較例に示すように、トルク伝達用弾性部材22の本体部分である円筒弾性部22aの軸方向中心Aと、トルク伝達用弾性部材22からなるハブ側係合部24の軸方向中心Bとがほぼオフセット無しで設置されている場合、円筒弾性部22aの絞り加工ができずに円筒弾性部22aの耐久性が著しく低下して、過大なトルクまたは過大なトルク変動が負荷した際に、トルク伝達用弾性部材22の円筒弾性部22aが破壊される恐れがある。そこでこの第5実施形態においては、トルク伝達用弾性部材22からなるハブ側係合部24と、同じくトルク伝達用弾性部材22の本体部分である円筒弾性部22aとをオフセット状に設けている。また、これによりこの円筒弾性部22aの外周部(アウターハブの外周部)の絞り加工を可能にしたものである。
即ち、第5実施形態においては、アウターハブ23のリア側の後半分がトルク伝達用弾性部材22で包囲されてその外周面が凹凸状にされることでハブ側係合部24を形成しており、また、アウターハブ23のフロント側の前半分の内周面とインナーハブ21の外周面とがトルク伝達用弾性部材22を挟持して円筒弾性部22aを形成している。このハブ側係合部24の軸方向中心Bと円筒弾性部22aの軸方向中心Aとは、εだけオフセットされている。オフセット量εは、円筒弾性部22aの最小肉厚tに対し1/4以上とすることが好ましい。これにより、アウターハブ23のフロント側の上部には、図13に示される治具によって、円筒弾性部22aの外周部(アウターハブ23の外周部)に絞り加工を施すべくスペースSが確保される。この絞り加工は、弾性部材22の耐久性を向上させる目的で実施され、絞り率は円筒弾性部22aの外形に対し、数十%程度ということが知られている。図5において、アウターハブ23に段差部23cが形成されているのは、この絞り加工が行われたことを示している。その他の構成は、基本的に第1実施形態と同様である。
図10の断面図においては、インナーハブ21と回転軸3とがトルクリミッタ26を介して連結される構造のものを示しているが、図2に示したようにインナーハブ21と回転軸3とが直接連結される構造のものにも、本実施形態は適用可能なものである。
図12は、第6実施形態を示す動力伝達装置の縦断面図を示している。この第6実施形態においては、第5実施形態で形成されたスペースSを利用して、このスペースSにバランサウェイト9のウェイト部91が収納されるようにしたものである。バランサウェイト9は、全体として略円盤状をしており、その外周部近辺にウェイト部91が設けられている。このバランサウェイト9は、インナーハブ21のフロント側にリベットやボルト等の固定具10によって固定され、ウェイト部91が第2のハブ側係合部24bのフロント側の前面に形成されたスペースSに対応する位置にくるように取り付けられている。なお、バランサウェイト9の取付は、固定具10を使用することなく、螺子等で設置したり、圧入やカシメ等の手段で設置してもよい。その他の構成は、基本的に第1実施形態と同様である。
このように、スペースSを利用してバランサウェイト9を設置することにより、体格の大幅なアップを必要とすることなく設置でき、かつ低騒音、低振動の動力伝達装置を提供できる。
図13は、円筒弾性部22aの絞り加工の工程例を示す正面図及び断面図である。アウターハブ23、ハブ側係合部24を含むトルク伝達用弾性部材22、インナーハブ21及びトルクリミッタ26とよりなるハブ2が、治工具200内にセットされ、トルク伝達用弾性部材22の円筒弾性部22aの外周に複数(図13では、16個)から構成されるカム201が当接して周方向に配置される。カム201は、台形状をしていて外側にテーパ面を有している。これらのカム201にそれぞれ対応してカム201と同数の治具202が、カム201の外側に周方向に配置される。治具202も台形状をしていて内側にテーパ面を有している。カム201とテーパ面と治具202のテーパ面とは当接して配置されており、治具202を図15において右から左へと摺動させることによって、カム201は径を絞る方向に移動する。これによって、トルク伝達用弾性部材22の円筒弾性部22aが径方向に圧迫され、絞り加工される。したがって、円筒弾性部22aの外周部(アウターハブの外周部)は略16角形状となる。
ここで、円筒弾性部22aの回転方向の歪みに対する耐久性は、円筒弾性部22aの径方向の歪み具合によって変動し、径方向に引っ張られて歪んでいる時ほど、回転方向の歪みに対する耐久性は低く、逆に径方向に圧迫されて歪んでいる時ほど、回転方向の歪みに対する耐久性は高くなる。
また、円筒弾性部22aは、アウターハブ23およびインナーハブ21に挟まれて高温で成形されるため、円筒弾性部22aが冷えるに従って収縮すると、アウターハブ23およびインナーハブ21の接着面が円筒弾性部22aを径方向に引っ張ることになる。
つまり、上記のように、絞り加工を行うことによって、円筒弾性部22aの径方向の引っ張り応力により歪みを緩和することができ、トルク伝達用弾性部材22の円筒弾性部22aの回転方向の歪みに対する耐久性を確保することが可能となる。
図14〜図17は、第7実施形態の動力伝達装置を説明する図である。ハブ側係合部24とプーリ側係合部12とを凹凸嵌合させて、この凹凸嵌合部で動力伝達させる場合、過大な負荷で運転された場合や圧縮機が発生する圧縮力によるトルク変動によって、弾性部材からなるハブ側係合部24の凹凸部が異常摩擦したり、凹凸部が破壊するという不具合がある。そこで、第7実施形態では、ハブ側係合部24及びプーリ側係合部12の凹凸部の形状を3つの観点から改善を図ったものである。
図14(a)は、第1番目の観点からみた第7実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図であり、図14(b)は、比較のための他の実施形態を示す要部正面図である。即ち、図14(b)に示すように、プーリ側係合部12の凹凸形状の凸部121の最大幅PWに対し、ハブ側係合部24の凹凸形状の凸部241の最大幅HWが小さくなるように設定した場合は、ハブ側係合部24の耐久性に問題がある。そこで、第1番目の観点は、ハブ側係合部24の凸部241の幅の改善を図っている。
図14(a)においては、プーリ側係合部12とハブ側係合部24との凹凸嵌合においては、ハブ側係合部24の凹凸部は略6分割されており、即ち凹凸部には6つのスリット25が設けられていて、スリット25間に3つの凸部241と2つの凹部242が形成されている。一方、プーリ側係合部12はハブ側係合部24に対応して、スリット25に対してはリブ11cが設けられ、リブ11c間には、2つの凸部121と3つの凹部122が形成されている。このようにして、ハブ側係合部24とプーリ側係合部12との凹凸嵌合がなされている。本第7実施形態においては、プーリ側係合部12の凸部121の最大幅PWに対し、弾性部材からなるハブ側係合部24の凸部241の最大幅HWが、HW≧PW、即ち同等以上になるようにしている。したがって、弾性部材の幅を限られた体格のなかで、ハブ側係合部24の強度を効率よく向上させることができる。
図15(a)は、第2番目の観点からみた第7実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図であり、図15(b)は、比較のための他の実施形態を示す要部正面図である。即ち図15(b)に示すように、ハブ側係合部24の凸部241の先端部分241aとプーリ側係合部12の凹部122の底部分122aとが接触している場合は、摺動となり、弾性部材よりなるハブ側係合部24の凸部241が摩耗してしまう。一般にハブ2とプーリ1とは、過大トルクの伝達の際には微小変位を発生するが、両者が上記のように接触している場合は、摺動となるため、弾性部材の凸部241が摩耗する。
そこで本第7実施形態では、図15(a)に示すように、ハブ側係合部24の凸部241の先端部分241aとプーリ側係合部12の凹部122の底部分122aとの間に、最低0.001mmの隙間gが設けられている。このように、弾性部材からなるハブ側係合部24の凸部241の先端部分241aとプーリ側係合部12の凹部122の底部分122aとの間に隙間gを設けることによって、両者の接触による摩耗を防止するようにしている。
図16及び図17(a)は、第3番目の観点からみた第7実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図であり、図17(b)は、比較のための他の実施形態を示す要部正面図である。即ち、図17(b)に示すようにハブ側係合部24の凹部242の底部分242aの回転方向側のコーナー部であるR1部242dには、過大トルクを受けて大きな引張り応力Fが発生するため、R1部242dの曲率半径rが小さい場合には、この応力Fに耐え切れずに破損してしまう恐れがある。
そこで、本第7実施形態では、図16及び図17(a)に示すように、ハブ側係合部24の凹部242の底部分242aの両側に設けられたR1部242dとR2部242eのうち、回転方向側(前側)に位置するR1部242bの曲率半径rを、反回転方向側(後側)に位置するR2部242eの曲率半径rよりも大きくしている。これにより、過大トルクによるハブ側係合部24の凹部242の底部分242aのR1部(コーナー部)242d(凸部241の根元部分)に発生する引張り応力Sを緩和させ、動力伝達装置の耐久性を向上させることができる。なお、回転方向側と反回転方向側の双方のR1部242dとR2部242eの曲率半径rを大きくすると、プーリ側係合部12の凸部121の幅が大きくなって、全体的に大きなプーリ径となってしまう恐れがあるので、本第7実施形態では、回転方向側のR1部242dのみの曲率半径rを大きくすることが好ましい。
したがって、ハブ側係合部24の凹部242は、回転方向側と反回転方向側とで非対称である。
このように、第7実施形態では、(1)ハブ側係合部24の凸部241の最大幅HWをプーリ側係合部12の凸部121の最大幅PWに対して同等以上の幅とすることで、ハブ側係合部24の凸部241の強度を向上させること、(2)ハブ側係合部24の凸部241の先端部分241aとプーリ側係合部12の凹部122の底部分122aとの間に隙間gを設けて、ハブ側係合部24の凸部241の摩耗を防止すること、及び(3)ハブ側係合部24の凹部242底部分242aの両側のコーナー部であるR1部242d、R2部242eのうち、回転方向側のR1部242dの曲率半径rを反回転方向側のR2部242eの曲率半径rより大きくすることで、R1部242dに発生する引張り応力Fを緩和すること、等の凹凸嵌合部の凹凸部形状を改善することによって、動力伝達装置の耐久性を改善したものである。
図18〜図19(a)は、第8実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図である。この第8実施形態では、ハブ側係合部24とプーリ側係合部12の凹凸嵌合部のトルクを伝達する双方の凹凸部の伝達面の位置の改善を図ったものである。即ち、図19(b)に示すように、プーリ1のプーリ側係合部12及びハブ2のハブ側係合部24の凹凸部がスプラインのプロフィールからなる凹凸形状となっている場合、プーリ側係合部12の凹部122の側面122b,122cとハブ側係合部24の凸部241の側面241b,241cとは、動力伝達のために接触していてトルク伝達面TFを形成しているが、このトルク伝達面TFが回転方向(法線方向)に対してα角だけずれた位置に形成される。このため、過大なトルクが発生したり、トルク変動が発生した場合等において、この凹凸嵌合部には、プーリ1と圧縮機の回転軸3とで捩じられて、図19(b)に示す滑りSLを発生し、弾性部材からなるハブ側係合部24の凹凸部のトルク伝達面TFが異常摩耗してしまうという恐れがある。
そこで、第8実施形態では、このトルク伝達面TFの位置の改善を図っている。図18(a)に示すようにハブ側係合部24(スリット25はハブ側係合部24の凹部とみる)の凸部241の側面241b,241cとプーリ側係合部12(リブ11cはプーリ側係合部12の凸部とみる)の凹部122の側面122b,122cとは、互いに接触してトルク伝達面TFを形成している。第8実施形態では、このトルク伝達面TFがプーリ1の法線NL(換言すれば、回転軸を中心とする任意の円の円周と半径方向に直交する直線)上に配置されるように、ハブ側係合部24及びプーリ側係合部12の凹凸部を形成している。図18(b)はプーリ側係合部12の凹凸部の正面図である。プーリ側係合部12(リブ11cを含む)の凸部121の側面121b,121c(凹部122の側面122b,122cでもある)がトルク伝達面TFとなっていて、このトルク伝達面TFが全てプーリ1の法線NL上に位置している。図18(c)はハブ側係合部24の凹凸部の正面図である。ハブ側係合部24(スリット25を含む)の凸部241の側面241b,241c(凹部242の側面242b,242cでもある)がトルク伝達面TFとなっていて、このトルク伝達面TFが全てプーリ1の法線NL上に位置している。
図19(a)は、第8実施形態の変形例を示すものであり、トルク伝達面TFがプーリ1の法線NLを基準にして回転方向に所定角度βだけずらしてもよい。この所定角度βは、法線NLを基準にして回転方向に10度程度まで、又は反回転方向に45度程度(回転方向からは−45度)までずらしても問題はない。
また、第8実施形態では、プーリ側係合部12の凸部121の回転側の側面121bと反回転側の側面121cとが形成している2つのトルク伝達面TFが略平行であってもよい(図18(b)参照)。この場合、リブ11cの回転側の側面11c1と反回転側の側面11c2とが形成している2つのトルク伝達面TFが略平行であってもよい。このことは、ハブ2側から見れば、ハブ側係合部24の凹部242の回転側の側面242bと反回転側の側面242cとが形成している2つのトルク伝達面TFが略平行であってもよいことを意味している(図18(c)参照)。同様に、スリット25の回転側の側面と反回転側の側面とが形成している2つのトルク伝達面TFが略平行であってもよいことを意味している。
このように第8実施形態では、プーリ側係合部12とハブ側係合部24の凹凸部が形成するトルクを伝達する面であるトルク伝達面TFを法線NL上に配置することで、過大なトルク運転やトルク変動によって凹凸部に微小な滑りSLが発生するのを抑制し、凹凸部の異常摩耗を回避することができる。
図20は、第9実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図である。本発明では、プーリ1のプーリ側係合部12とハブ2のハブ側係合部24とを凹凸嵌合することによってプーリ1とハブ2間の動力伝達構造を提案しているが、過大な負荷で運転された場合や、圧縮機が発生する圧縮力によるトルク変動によって、弾性部材からなるハブ側係合部24の凹凸部が異常摩耗したり、凹部が破壊される恐れがある。そこで、第9実施形態では、弾性部材からなるハブ側係合部24の凹凸部の表面に、耐摩耗性に優れた材料(低摩擦係数材)27を接したり、コーティングや表面処理を実施することで、ハブ側係合部24の耐摩耗性を向上させたものである。
即ち、図20に示すように例えば、ハブ側係合部24の凹凸部は略6分割、即ち6つのスリット25が設けられていて、スリット25間に2つの凸部241と3つの凹部242が形成されている。図20は、このスリット25間に挟まれた凹凸部のみを示している。一方、プーリ側係合部12には、ハブ側係合部24に対応して、スリット25に対してはリブ11cが設けられ、リブ11c間に3つの凸部121と2つの凹部122とが形成されている。このようにして、ハブ側係合部24とプーリ側係合部12との凹凸嵌合がなされ、動力が伝達されるようになっている。この凹凸部には過大なトルクがかかるため、特に弾性部材よりなるハブ側係合部24の凹凸部のトルク伝達面TF(凸部241の側面241b,241c)、凹部242の底部分242a及び凸部241の先端部分241aが異常摩耗するのを防止するため、ハブ側係合部24の凹凸部表面に耐摩耗性に優れた材料(低摩擦係数材)27を接着したり、或いは耐摩耗性に優れた材料27をコーティングしたり、或いは表面処理を行うこと等によって、凹凸部表面の耐摩耗性を向上している。
耐摩耗性に優れた材料27としては、架橋された4フッ化エチレン(PTFE)、ポリアミド系フィルム等に代表される樹脂フィルム、例えば、ノーメックス(商標)、コーネックス(商標)、ケブラー(商標)等の材料で織られた織布又は不織布、金属薄片等が好適である。
コーティングとしては、グラファイト、2硫化モリブデン、4フッ化エチレン(PTFE)、及びPFA等のフッ素化合物を低摩擦係数材として含有したもの等が好適である。
表面処理としては、2重結合を含有した材料である塩素化ブチルゴム、エチレン・プロピレン・ジエンの共重合体の弾性部材、アクリル・エチレンの共重合体の弾性部材からなる凹凸形状では、塩素処理も有効である。
本発明の第1実施形態の動力伝達装置の正面図である。 図1のA−A線における断面図である。 第1実施形態のハブの斜視図である。 第2実施形態におけるプーリの断面図である。 第3実施形態のハブの要部断面図である。 第4実施形態のハブの要部断面図である。 第4実施形態の動力伝達装置の上半分正面図である。 第4実施形態の変形例(a),(b),(c)を示す図である。 第4実施形態の変形例の(a)断面図及び(b)正面図である。 第5実施形態の動力伝達装置の上半分断面図である。 第5実施形態との比較するための他の実施形態を示す上半分断面図である。 第6実施形態の動力伝達装置の断面図である。 絞り加工の工程例を示す正面図(a)と断面図(b)である。 (a)は、第7実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図であり、(b)は比較のための他の実施形態を示す要部正面図である。 (a)は第7実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図であり、(b)は、比較のための他の実施形態を示す要部正面図である。 第7実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図である。 (a)は、第7実施形態におけるハブ側係合部の要部正面図であり、(b)は、比較のための他の実施形態のハブ側係合部の要部正面図である。 (a)は、第8実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図であり、(b)は、第8実施形態におけるプーリ側係合部の要部正面図であり、(c)は、第8実施形態におけるハブ側係合部の要部正面図である。 (a)は、第8実施形態の変形例における動力伝達装置の要部正面図であり、(b)は、比較のための他の実施形態を示す要部正面図である。 第9実施形態の動力伝達装置を説明する要部正面図である。 3つの従来技術の動力伝達装置のそれぞれの断面図(a),(b),(c)を示している。
符号の説明
1 プーリ
11 凹部
11a 内側の面
11b 外側の面
11c リブ
12a 第1のプーリ側係合部
12b 第2のプーリ側係合部
121 凸部
122 凹部
2 ハブ
21 インナーハブ
21a 円筒部
21b 中間部
21c フランジ部
22 ダンパーゴム(トルク伝達用弾性部材)
22a 円筒弾性部
23 アウターハブ
23a 補強部
23b 露出された上面
23c 段差部
24 ハブ側係合部
24a 第1のハブ側係合部
24b 第2のハブ側係合部
241 凸部
241a 先端部分
242 凹部
242a 底部分
25 スリット
26 トルクリミッタ
3 回転軸
31 先端部
4 ハウジング
41 円筒部
5 軸受装置
9 バランサウェイト
A 円筒弾性部の軸方向中心
B ハブ側係合部の軸方向中心
F 引張り応力
SL 滑り
g 間隙
NL 法線
TF トルク伝達面

Claims (21)

  1. ハウジング(4)に回転可能に装着されるプーリ(1)と、
    前記ハウジングから外部に突出する回転軸(3)の先端部に設けられ、前記回転軸と一体に回転するハブ(2)と、を備えていて、
    前記ハブ(2)が、
    前記回転軸に固定され、トルク伝達用弾性部材(22)の内側に配置されるインナーハブ(21)と、
    前記トルク伝達用弾性部材(22)の外側に配置され、前記プーリ(1)のフロント側端面に連結されるアウターハブ(23)と、
    前記インナーハブ(21)と前記アウターハブ(23)間に介在し、両者によって保持された前記トルク伝達用弾性部材(22)と、よりなる動力伝達装置において、
    前記アウターハブの内周面側又は外周面側、或いは内外周面側に設けられたゴムや樹脂等の弾性材料よりなるハブ側係合部(24)と、前記プーリのフロント側端面の前記アウターハブに対応する位置に設けられたプーリ側係合部(12)とを係合することにより、前記ハブ(2)と前記プーリ(1)とのトルク伝達構造を形成していると共に、
    前記ハブ側係合部(24)及び前記アウターハブ(23)のリア側部分が、円周方向に間隔をあけて複数のスリット(25)が形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記プーリ(1)が樹脂材料より形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記ハブ側係合部(24)と前記プーリ側係合部(12)の外形形状が、インボリュートスプライン、トロコイド等の凹凸形状をしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記ハブ側係合部(24)と前記プーリ側係合部(12)とが、嵌合構造となっていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記ハブ側係合部(24)が前記アウターハブ(23)に一体成形又は接着により設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  6. 前記ハブ側係合部(24)が前記トルク伝達用弾性部材(22)の一部を構成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  7. 前記ハブ側係合部(24)の第1又は第2のハブ側係合部(24a,24b)もしくは前記プーリ(1)の凹部(11)の内側又は外側の面(11a,11b)の少なくともいずれか一方が、略テーパー状に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  8. 前記プーリ側係合部(12)の各凸部(121)の最大幅PWに対し、前記ハブ側係合部(24)の各凸部(241)の最大幅HWを同等以上にしていることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  9. 凹凸嵌合する、前記ハブ側係合部(24)の凸部(241)の先端部分(241a)と前記プーリ側係合部(12)の凹部(122)の底部分(122a)との間に、0.001mm以上の隙間gが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  10. 前記ハブ側係合部(24)の凹部(242)の底部分(242a)の両側にR1部(242d)とR2部(242e)を形成すると共に、回転方向側のR1部(242d)の方が反回転方向側のR2部(242e)よりも大きな径をもつR形状であることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  11. 凹凸嵌合する、前記ハブ側係合部(24)の各凸部(241)の側面及び前記プーリ側係合部(12)の各凹部(122)の側面とが当接してトルク伝達面TFを形成しており、前記トルク伝達面TFが前記プーリ(1)の法線NL上に配置されることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  12. 前記トルク伝達面TFが前記プーリ(1)の回転方向に所定の角度だけ前記法線NLからずらしていることを特徴とする請求項11に記載の動力伝達装置。
  13. 凹凸嵌合する、前記プーリ側係合部(12)の各凸部(121)の側面及び前記ハブ側係合部(24)の各凹部(242)の側面とが当接してトルク伝達面TFを形成していて、前記プーリ側係合部(12)の各凸部(121)の回転側の前記トルク伝達面TFと反回転側の前記トルク伝達面TFとが略平行であることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  14. ハウジング(4)に回転可能に装着されるプーリ(1)と、
    前記ハウジングから外部に突出する回転軸(3)の先端部に設けられ、前記回転軸と一体に回転するハブ(2)と、を備えていて、
    前記ハブ(2)が、
    前記回転軸に固定され、トルク伝達用弾性部材(22)の内側に配置されるインナーハブ(21)と、
    前記トルク伝達用弾性部材(22)の外側に配置され、前記プーリ(1)のフロント側端面に連結されるアウターハブ(23)と、
    前記インナーハブ(21)と前記アウターハブ(23)間に介在し、両者によって保持された前記トルク伝達用弾性部材(22)と、よりなる動力伝達装置において、
    前記アウターハブの内周面側又は外周面側、或いは内外周面側に設けられたゴムや樹脂等の弾性材料よりなるハブ側係合部(24)と、前記プーリのフロント側端面の前記アウターハブに対応する位置に設けられたプーリ側係合部(12)とを係合することにより、前記ハブ(2)と前記プーリ(1)とのトルク伝達構造を形成していて、
    前記アウターハブ(23)が前記ハブ側係合部(24)とは別体の金属製の外輪(23)であり、かつ
    前記ハブ側係合部(24)は、前記トルク伝達用弾性部材(22)に比べて前記回転軸(3)の根元側にオフセットしており、前記金属製の外輪(23)は、径方向から圧迫されて形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  15. 前記外輪(23)の全面が、前記トルク伝達用弾性部材(22)又は前記ハブ側係合部(24)を形成するゴムや樹脂などの弾性材料に覆われていることを特徴とする請求項14に記載の動力伝達装置。
  16. 前記外輪(23)には、前記ハブ側係合部(24)の内部に突出する補強部(23a)が設けられていることを特徴とする請求項14又は15に記載の動力伝達装置。
  17. ハウジング(4)に回転可能に装着されるプーリ(1)と、
    前記ハウジングから外部に突出する回転軸(3)の先端部に設けられ、前記回転軸と一体に回転するハブ(2)と、を備えていて、
    前記ハブ(2)が、
    前記回転軸に固定され、トルク伝達用弾性部材(22)の内側に配置されるインナーハブ(21)と、
    前記トルク伝達用弾性部材(22)の外側に配置され、前記プーリ(1)のフロント側端面に連結されるアウターハブ(23)と、
    前記インナーハブ(21)と前記アウターハブ(23)間に介在し、両者によって保持された前記トルク伝達用弾性部材(22)と、よりなる動力伝達装置において、
    前記アウターハブの内周面側又は外周面側、或いは内外周面側に設けられたゴムや樹脂等の弾性材料よりなるハブ側係合部(24)と、前記プーリのフロント側端面の前記アウターハブに対応する位置に設けられたプーリ側係合部(12)とを係合することにより、前記ハブ(2)と前記プーリ(1)とのトルク伝達構造を形成していて、
    前記アウターハブ(23)が前記ハブ側係合部(24)とは別体の外輪(23)であり、かつ
    前記ハブ側係合部(24)は、前記トルク伝達用弾性部材(22)に比べて前記回転軸(3)の根元側にオフセットしており、前記ハブ側係合部(24)のフロント側には前記インナーハブ(21)又は前記回転軸(3)に取り付けられたバランサウェイト(9)が配置されることを特徴とする動力伝達装置。
  18. 前記外輪(23)の全面が、前記トルク伝達用弾性部材(22)又は前記ハブ側係合部(24)を形成するゴムや樹脂などの弾性材料に覆われていることを特徴とする請求項17に記載の動力伝達装置。
  19. 前記外輪(23)には、前記ハブ側係合部(24)の内部に突出する補強部(23a)が設けられていることを特徴とする請求項17又は18に記載の動力伝達装置。
  20. 前記ハブ側係合部(24)は、前記トルク伝達用弾性部材(22)に比べて前記回転軸(3)の根元側にオフセットしており、前記外輪(23)は、金属製とされ径方向から圧迫されて形成されていることを特徴とする請求項17,18又は19に記載の動力伝達装置。
  21. 前記ハブ側係合部(24)の表面に低摩擦係数材(27)を接着、コーティング又は表面処理等によって設けることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
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