JP4366772B2 - Packaging for microwave oven - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物を充填した包装体を電子レンジで加熱した際に、包装体内部の圧力を自動的に逃がすことのできる電子レンジ用包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍食品等を密封収容した包装袋や容器を電子レンジで加熱すると、内容物から発生する水蒸気により内部の圧力が上昇し、包装袋や容器の蓋体が破裂して内容物が飛散することがある。
したがって、電子レンジ加熱時における包装体内部の圧力を自動的に逃がすために、(1)ヒートシール部の一部に薄膜を介して弱シール部を形成し、この弱シール部の一部にヒートシール巾の狭い巾狭シール部を設けた包装袋(特開平10−59433号公報)、(2)ヒートシール部の一部に弱接着部を設け、該弱接着部の外縁から内部に向かって弱接着部の巾を狭くする非シール部を形成した包装体(特開平10−95471号公報)、(3)シール部の一部にシール巾を局所的に狭くした非シール部とこれに対応する内方膨出シール部を設けた包装袋(特開平10−101154号公報)、(4)容器の蓋体に開孔した蒸気孔を被覆するシール片を、熱により接着力が低下する接着剤を介して貼着した容器(実開昭63−141187号公報)、(5)開封部の一部に加熱時に開口を形成する熱収縮性フイルムを挟着した包装体(特開平10−95470号公報)等が提案されている。
【0003】
しかしながら、これら従来の包装体では開封部を形成するために複雑な工程を必要とするとともに、上記(1)〜(3)の従来技術では、開封部のシール強度が小さくなるために、包装体に必要とされるシール強度(例えば、包装袋では2.3kg/15mm以上)が得られず、内容物を充填した包装体の輸送、保管時に開封部が破損し密封性が保てなくなるという欠点があった。
また、上記(4)、(5)の従来技術では、内容物を充填し密封した包装体を熱湯等によりレトルト加熱処理を行うことができず、包装体内に収容する内容物に制限があるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術における問題点を解消し、内容物を充填した包装体を加熱処理することができるともに、包装体に必要とされるシール強度を確保し、電子レンジで加熱した際に包装体内部の圧力を自動的に逃がすことのできる、開封部を設けた電子レンジ用包装体を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、つぎのような構成をとる。
1.ポリプロピレン内層と該内層に隣接するナイロン層を有するヒートシール性を有する積層体により構成され、ヒートシール部に開封部を設けた電子レンジ用包装体において、電子レンジ用包装材を構成するヒートシール性を有する積層体間にポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物により構成された薄膜フイルムを介在させてヒートシールすることによって該開封部に弱接着部と強接着部が併設されたものであり、該弱接着部がヒートシール部の内縁から外縁方向に向かって面積が小さくなるように構成されるとともに、該開封部のシール強度が2.3kg/15mm巾以上であることを特徴とする電子レンジ用包装体。
2.弱接着部の形状が、鋸刃形、山形及び波形から選択されたものであることを特徴とする1に記載の電子レンジ用包装体。
3.包装体が分岐部を有するものであることを特徴とする1又は2に記載の電子レンジ用包装体。
4.電子ンジ用包装体が酸素吸収機能を有するものであることを特徴とする1〜3のいずれか1項に記載の電子レンジ用包装体。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明では、ヒートシール性を有する材料により、各種形状の包装袋、トレー、カップ、ボックス等の容器のような電子レンジ用包装体を構成する。ヒートシール性を有する材料としては、通常包装袋、容器等の製造に用いられるヒートシール性を有するプラスチック材料が使用される。このようなプラスチック材料としては、例えばヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層のフイルム、シート類や、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂を他の熱可塑性樹脂と積層した積層体等が挙げられる。
【0007】
このようなヒートシール性を有するプラスチック材料としては、例えば公知の低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、比較的低融点乃至低軟化点のポリアミド乃至コポリアミド樹脂、ポリエステル乃至コポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等が使用される。
【0008】
また、ヒートシール性を有するプラスチック材料と積層する他のプラスチック材料としては、ヒートシール性を有し又は有さない熱可塑性樹脂を使用することができる。
このような熱可塑性樹脂としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、EVAケン化物、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;ポリアクリル系樹脂;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;フッ素系樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの熱可塑性樹脂は単独で又は二種以上をブレンドして使用することができ、また、各種の添加剤を配合して使用してもよい。
【0009】
電子レンジ用包装体が包装袋である場合には、上記プラスチック材料により構成された未延伸の、或いは一軸又は二軸延伸したフイルムを、常法によりヒートシールすることにより包装体を構成する。フイルムがヒートシール性を有する熱可塑性樹脂とヒートシール性を有さない熱可塑性樹脂との積層フイルムである場合には、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂層同士が内面となるようにヒートシールする。
【0010】
電子レンジ用包装体がカップ、トレー、ボックス等の容器である場合には、上記のヒートシール性を有するプラスチック材料によりフランジ部を有する容器本体を形成し、これとは別体に形成したヒートシール性を有する材料からなる蓋体を、フランジ部でヒートシールすることによって電子レンジ用包装体を構成する。
容器本体は、射出成形、真空成形、圧空成形等通常の成形法により製造される。また、容器本体全体をヒートシール性を有するプラスチック材料により構成するほかに、容器のフランジ部のみをヒートシール性を有する材料により構成するようにしてもよい。
【0011】
本発明の電子レンジ用包装体には、内容物を収容した後にヒートシールする部分に、弱接着部と強接着部が併設された開封部が設けられる。本発明において弱接着部とは、50℃以上での接着力が他の接着部(強接着部)よりも小さい部分を意味し、通常は1000g/cm、好ましくは500g/cmに相当する接着力以下の部分を意味する。
以下、図面を参照しながら、本発明の電子レンジ用包装体に設けられる開封部について説明する。
図1〜3は本発明を包装袋に適用した例を示す図であり、また、図4はこれらの包装袋の開封部に挿入される介在フイルムを示す図である。これらの図において、符号1は包装袋、符号2は包装袋の一側縁に設けた開封部、符号3は開封部に挿入される介在フイルム、符号4はヒートシールにより構成された強接着部、そして符号5はヒートシールにより構成された弱接着部を表す。
【0012】
図1の包装袋1は四方シール平パウチであり、このパウチではパウチの両側辺及び下方の三方を強接着部となるようにヒートシールした後に、パウチ上辺の開口から内容物を充填し、パウチ上方に図4の(A)に示す鋸刃形状の介在フイルム3を挿入してヒートシールすることにより、開封部2を形成したものである。この介在フイルム3としては、包装袋1を構成するプラスチックフイルムよりもヒートシール性の低いものが使用される。したがって、袋上辺をヒートシールした開封部2では、介在フイルムの存在する部分には弱接着部5が、また介在フイルムが存在しない部分には強接着部4が形成される。このような介在フイルム3としては、例えば包装袋を構成するプラスチックがポリプロピレンフイルムであるときには、ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物により構成されたフイルムが挙げられる。
この弱接着部5は、ヒートシール部の内縁(袋の内部側)から外縁(袋の外部側)方向に向かって面積が小さくなるように構成されているので、電子レンジ加熱により袋内部の圧力が上昇すると、弱接着部5が袋の内側から外側に向かっておし拡げられて開口し、包装袋の破裂や内容物の飛散を生じずに圧力を逃がすことができる。また、開封部2には、強接着部4が併設されているので、袋内部に内容物を充填後輸送や保管時に、ヒートシール部が破損し内容物がもれ出すのを防止するのに必要な2.3kg/15mm巾のシール強度を、開封部2のどの部部においても確保することが可能となる。
【0013】
図2の包装袋1は、図1と同様の四方シール平パウチである。この袋1では、パウチ上辺の開封部2に挿入する介在フイルム3として、図4の(B)に示す山形形状のフイルムを使用したほかは、図1の包装袋と同様の構成を有する。この包装袋1においては、開封部2のどの部分においても内容物充填後に必要なシール強度を確保するために、袋の外縁部における弱接着部5となる山形先端部の巾は、15mm未満、好ましくは10mm以下となるように形成し、15mmの巾内には必ず強接着部4と弱接着部5が併存するように構成する。
【0014】
図3の包装袋は、三方シール平パウチであり、開封部2を袋1の背貼りの部分に、図4の(C)に示す波形形状の介在フイルム3を挿入してヒートシールすることにより形成した。この袋1では、通常は開封部2をあらかじめヒートシールにより形成し、内容物の充填口としては袋の上辺又は下辺の強接着部をシールせずに使用し、充填後ヒートシールにより密封する。
【0015】
図5及び図6は本発明を包装袋に適用した他の例を示す図である。図5及び図6の包装袋の開封部はヒートシールの温度を部分的に調整し、強接着部のシール温度より弱接着部のシール温度を低く調節し、ヒートシールする方法で形成することができる。例えば、図7は図5の包装袋の開封部を形成するのに使用するヒートシールバーの模式図であり、(D)はその模式平面図、そして(E)は(D)のXX線における模式断面図である。
これらの包装袋では、開封部2は介在フイルム3を使用せずに、図7にみられるような表面に凹凸を有するヒートシールバーを使用することによって、強接着部4及び弱接着部5を併設する。すなわち、図7のヒートシールバー6の表面には凸部7及びこの凸部表面から10μm〜5mmの深さの凹部8が設けられている。このヒートシールバー6を使用して図5の包装袋1の上辺をヒートシールすると、ヒートシールバー6の凸部7が接触した部分には強接着部4が形成され、凹部8が接触した部分には弱接着部5が形成される。ヒートシールバー6に設ける凹部の深さや形状は、包装袋1を構成するプラスチック材料の種類や、開封部2に形成する弱接着部5の形状に応じて設定される。また、凹部に発泡体、ゴム等の熱伝導性の異なる材料を配置し、ヒートシールすることによっても同様の開封部を形成することができる。
【0016】
これら図5及び図6の包装袋においても、図1〜図3の包装袋と同様に電子レンジ加熱時の良好な開封性と、内容物を充填した包装袋の輸送や保管時に必要とされるシール強度を得ることができる。
上記図1〜図3、図5及び図6の包装袋においては袋の形状が平パウチであるものについて説明したが、本発明はガゼットパウチやスタンディングパウチ、さらには分岐部を有するパウチにも適用することが可能であることは言うまでもない。
【0017】
図8及び図9は本発明を容器(トレー)に適用した例を示す図であり、図8はトレーの平面図、そして図9はトレーの正面図である。
このトレー11はフランジ部14を有するトレー本体12とこれとは別体の蓋体13により構成され、内容物を充填した後にフランジ部14でトレー本体12と蓋体13をヒートシールして密封する。このトレー11に開封部15を設けるには、トレーのフランジ部14の内周に沿ってトレー本体12と蓋体13の間に、開封部15となる部分に鋸刃状の突起を有する介在フイルム16を挿入して、ヒートシールすればよい。ヒートシール後のフランジ部14には、介在フイルム16の存在しない部分には強接着部17が形成され、介在フイルム16の存在する部分には弱接着部18が形成される。
内容物を充填したトレー11を電子レンジで加熱すると、内部の圧力の上昇により開封部15の鋸刃状の弱接着部18が内側からおし拡げられて開口し、圧力を逃がすことができる。
【0018】
トレー11のフランジ部14に形成する開封部15は、介在フイルム16を使用せずに、図7に示したような凹凸を有するヒートシールバーを使用して、トレー本体12と蓋体13をヒートシールすることによっても形成することができる。
本発明を容器に適用するにあたって、容器の形状や寸法は任意であり、上記のような平面形状が楕円形状のトレーのほか、円形状のカップ、多角形状のボックス等とすることができる。
さらに、本発明の電子レンジ用包装体は、酸素吸収剤、例えば、還元性を有する低位酸化金属として還元鉄粉、水酸化鉄、酸化鉄;ビタミン類としてアスコルビン酸及びその塩、トコフェロール類;多価フェノール類を含んだ化合物としてヒドロキノン、カテコール、レゾルシン及びそれらを含んだ高分子;その他高分子の酸化反応を利用した酸素吸収剤を含んだプラスチック材料からなる酸素吸収機能を有する包装体に適用することができる。
本発明の電子レンジ用包装体は、各種のレトルト食品、チルド食品及び冷凍食品等の電子レンジで加熱される食品用の包装体として好適に用いられるほか、食品以外であっても、電子レンジで加熱されるおしぼり、医薬用温湿布等の包装体としても利用することができる。
【0019】
【実施例】
つぎに、実施例により本発明の電子レンジ用包装体についてさらに説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例1)
ナイロン/ポリプロピレンの積層体(全厚み100μm)を用い、袋の内面がポリプロピレンになるようにして、サイズ120×160mmの図1に示した四方平パウチを製袋した。内容物を充填後、パウチの開封部には介在フイルムとして、鋸刃形状(山間:20mm、山高さ:10mm、幅:15mm、長さ120mm)のポリエチレンをブレンドしたポリプロピレンフイルム(厚み:80μm)を挟んでヒートシールし、電子レンジ用包装体とした。
この袋に、市販のカレーを100g充填密封し、120℃30分の等圧蒸気加熱レトルト処理を行ったが、袋の破裂や内容物の漏洩なしに、レトルト殺菌処理ができた。またこのレトルト処理品をJISZ0238の密封軟包装袋の試験方法に従い、80cmの高さからコンクリート面に単体落下試験を行ったが、破裂することはなかった。
この袋のレトルト処理品を開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱2分位で袋の内圧上昇により、開封部の中央の弱接着部が剥離開口し、蒸気の放出が確認された以外、破袋や内容物の漏洩は無く、加熱された。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は12.5%(強接着部の占有率:87.5%)であった。また開封部のシール強度は、どの部位でも2.3kg/15mm幅以上であった。
【0020】
(実施例2)
開封部に挿入する介在フイルムの形状が図2に示したような山形形状(山高さ:10mm、幅:15mm、長さ:120mm)であること以外は、実施例1と同様にして、ナイロン/ポリプロピレン四方平パウチである電子レンジ用包装体を製造した。
この袋に、市販のカレーを100g充填密封し、120℃30分の等圧蒸気加熱レトルト処理を行ったが、袋の破裂や内容物の漏洩なしに、レトルト殺菌処理ができた。またこのレトルト処理品を80cmの高さからコンクリート面に単体落下試験を行ったが、破裂することはなかった。
この袋のレトルト処理品を開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱1.5分位で袋の内圧上昇により、開封部の中央の弱接着部が剥離開口し、蒸気の放出が確認された以外、破袋や内容物の漏洩は無く、加熱された。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は約5%(強接着部の占有率:95%)であった。
【0021】
(実施例3)
開封部に挿入する介在フイルムの形状が、図3に示したような波形形状(波高さ:10mm、幅:15mm、長さ:160mm)であること、袋が三方平パウチで開口部が背バリの部分であること以外は、実施例1と同様にしてナイロン/ポリプロピレン製のパウチである電子レンジ用包装体を製造した。
この袋に、市販のカレーを100g充填密封し、120℃30分の等圧蒸気加熱レトルト処理を行ったが、袋の破裂や内容物の漏洩なしに、レトルト殺菌処理ができた。またこのレトルト処理品を80cmの高さからコンクリート面に単体落下試験を行ったが、破裂することはなかった。
この袋のレトルト処理品を開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱1.5分位で袋の内圧上昇により、開封部の中央の弱接着部が剥離開口し、蒸気の放出が確認された以外、破袋や内容物の漏洩は無く、加熱された。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は約15%(強接着部の占有率:85%)であった。
【0022】
(比較例1)
開封部に介在フイルムを挿入しない以外は、実施例1と同様にしてナイロン/ポリプロピレン四方平パウチである電子レンジ用包装体を製造した。
この袋に、市販のカレーを100g充填密封し、120℃30分の等圧蒸気加熱レトルト処理を行ったが、袋の破裂や内容物の漏洩なしに、レトルト殺菌処理ができた。またこのレトルト処理品を80cmの高さからコンクリート面に単体落下試験を行ったが、破裂することはなかった。
この袋のレトルト処理品を開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱2.5分位で袋の内圧上昇により、パウチが破袋し、内容物がレンジ内に飛び散り、食に供することができなかった。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は0%で、外縁の弱接着部の占有率は約0%(強接着部の占有率:100%)であった。
【0023】
(比較例2)
開封部に挿入する介在フイルムの形状が矩形状(幅:15mm、長さ120mm)であること以外は、実施例1と同様にしてナイロン/ポリプロピレン四方平パウチである電子レンジ用包装体を製造した。
この袋の開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱2分位で袋の内圧上昇により、開封部の中央幅40mm位の弱接着部が剥離開口し、内容物が飛び散り、食に供することが出来なかった。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は約100%(強接着部の占有率:0%)であった。
【0024】
(実施例4)
ポリエステル/ナイロン/ポリプロピレンの積層体(全厚み100μm)を用い、袋の内面がポリプロピレンになるようにして、サイズ120×160mmの図5に示した四方平パウチを製袋した。内容物を充填後、パウチの開封部は表面が凹凸形状のヒートシールバーにより、シール強度が強い部分と弱い部分を併設し、電子レンジ用包装体とした。
ヒートシールバーは図7に示したように、長方形のヒートシールバー(寸法:幅:15mm、長さ:250mm)の表面に深さ十数μmの凹部が鋸刃形状(山間:20mm、山高さ:10mm、幅:15mm、長さ:120mm)で刻印されたものを使用した。このシールバーで定法により、開封部のヒートシールを行った結果、図5に示す弱接着部と強接着部が併設された開封部を有する電子レンジ用包装体が得られた。
この袋に、市販のカレーを100g充填密封し、120℃30分の等圧蒸気加熱レトルト処理を行ったが、袋の破裂や内容物の漏洩なしに、レトルト殺菌処理ができた。またこのレトルト処理品を80cmの高さからコンクリート面に単体落下試験を行ったが、破裂することはなかった。
この袋のレトルト処理品を開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱2分位で袋の内圧上昇により、開封部の中央の弱接着部が剥離開口し、蒸気の放出が確認された以外、破袋や内容物の漏洩は無く、加熱された。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は12.5%(強接着部の占有率:87.5%)であった。また開封部のシール強度は、どの部位でも2.3kg/15mm幅以上であった。
【0025】
(実施例5)
開封部の弱接着部の形状が図6に示した山形形状(山高さ:10mm、幅:15mm、長さ:120mm)である以外は、実施例4と同様にしてポリエステル/ナイロン/ポリプロピレン四方平パウチである電子レンジ用包装体を製造した。
このシールパターンを得るために、ヒートシールバーは長方形のヒートシールバー(寸法:幅:15mm、長さ:250mm)の表面に、深さ十数μmの凹部加工した山形形状のシールバーを用いた。このシールバーで定法により、開封部のヒートシールを行った。
この袋に、市販のカレーを100g充填密封し、120℃30分の等圧蒸気加熱レトルト処理を行ったが、袋の破裂や内容物の漏洩なしに、レトルト殺菌処理ができた。またこのレトルト処理品を80cmの高さからコンクリート面に単体落下試験を行ったが、破裂することはなかった。
この袋のレトルト処理品を開封部が上方になるように、プラスチック製治具で保持し、市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱1.5分位で袋の内圧上昇により、開封部の中央の弱接着部が剥離開口し、蒸気の放出が確認された以外、破袋や内容物の漏洩は無く、加熱された。
この袋の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は約5%(強接着部の占有率:95%)であった。
【0026】
(実施例6)
常法により図8、9に示す形状の有底、フランジ付き、ポリプロピレン製トレー本体(深さ:15mm、口径:100×150mm、楕円形状、フランジ幅:10mm)を製造した。また、ポリエステル/ナイロン/ポリプロピレンからなる積層フイルムから、ポリプロピレンを内面とするトレー本体の上面の形状に適合する蓋体を製造した。このトレーのフランジ部で、ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物により構成した、開封部となる部分に鋸刃状の突起を有する介在フイルム(図8の符号16)を介して、トレー本体と蓋材をヒートシールすることにより、電子レンジ用トレーを得た。
この容器を市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)を用い、3分加熱を行った結果、加熱1.5分位で容器内の内圧上昇により、開封部の中央の弱接着部が剥離開口し、蒸気の放出が確認された以外、破袋や内容物の漏洩は無く、加熱された。
この容器の開封部の内縁の弱接着部の占有率は100%で、外縁の弱接着部の占有率は約5%(強接着部の占有率:95%)であった。
【0027】
(比較例3)
ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物からなる介在フイルムを使用しない以外は、実施例6と同様にして電子レンジ用トレーを製造し、実施例6と同じ内容物を充填密封した。このトレーを市販の電子レンジ(マイクロ波出力:500W)で加熱試験を行った結果、加熱後約2.5分で、内圧により容器が変形し、フランジの長辺部が破裂し、内容物が飛び散り、食に供することが出来なかった。
この容器の開封部(フランジ長辺部)の内縁の弱接着部の占有率は0%で、外縁の弱接着部の占有率は約0%(強接着部の占有率:100%)であった。
【0028】
【発明の効果】
本発明の電子レンジ用包装体は、内容物を充填密封した状態で包装体をレトルト加熱処理することができるとともに、包装体の輸送や保管時に必要とされるシール強度を確保し、電子レンジで加熱した際に包装体内部の圧力を自動的に逃がすことができる。
本発明の電子レンジ用包装体は、複雑な工程や資材を必要とせずに簡単に製造することができるものであり、実用的価値がきわめて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を包装袋に適用した1例を示す図である。
【図2】本発明を包装袋に適用した他の例を示す図である。
【図3】本発明を包装袋に適用した他の例を示す図である。
【図4】本発明の包装体の開封部に挿入される介在フイルムの例を示す図である。
【図5】本発明を包装袋に適用した他の例を示す図である。
【図6】本発明を包装袋に適用した他の例を示す図である。
【図7】本発明の包装体の開封部を形成するのに使用するヒートシールバーの1例を示す図である。
【図8】本発明をトレーに適用した1例を示す平面図である。
【図9】図8のトレーの正面図である。
【符号の説明】
1 包装袋
2、15 開封部
3、16 介在フイルム
4、17 強接着部
5、18 弱接着部
6 ヒートシールバー
7 凸部
8 凹部
11 トレー
12 トレー本体
13 蓋体
14 フランジ部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a package for a microwave oven that can automatically release the pressure inside the package when the package filled with contents is heated in a microwave oven.
[0002]
[Prior art]
When packaging bags and containers containing frozen foods are heated in a microwave oven, the internal pressure rises due to water vapor generated from the contents, and the lids of the packaging bags and containers may burst and the contents may scatter. is there.
Therefore, in order to automatically release the pressure inside the package during heating in the microwave oven, (1) a weak seal part is formed on a part of the heat seal part via a thin film, and heat is applied to a part of the weak seal part. Packaging bag provided with a narrow seal portion with a narrow seal width (Japanese Patent Laid-Open No. 10-59433), (2) A weak adhesive portion is provided in a part of the heat seal portion, and from the outer edge of the weak adhesive portion toward the inside Wrapped body with a non-seal part that narrows the width of the weakly bonded part (Japanese Patent Laid-Open No. 10-95471), (3) Non-seal part with a locally narrow seal width on a part of the seal part and corresponding to this Packaging bag provided with an inwardly bulging seal portion (Japanese Patent Laid-Open No. 10-101154), (4) Adhering the seal piece covering the vapor hole opened in the lid of the container with a reduced adhesive force by heat Container pasted through the agent (Akisho 63-14118 JP), has been proposed (5) a heat-shrinkable film was sandwiched packaging body forming an opening upon heating in a part of the opening portion (JP-A-10-95470) and the like.
[0003]
However, these conventional packages require a complicated process for forming the opening portion, and the conventional techniques (1) to (3) have a low sealing strength at the opening portion. The sealing strength required for packaging (for example, 2.3 kg / 15 mm or more for packaging bags) cannot be obtained, and the opening part is damaged during transportation and storage of the package filled with the contents, and the sealing performance cannot be maintained. was there.
Moreover, in the prior art of said (4) and (5), the package which filled and sealed the content cannot be retort-heat-processed with hot water etc., and there exists a restriction | limiting in the content accommodated in a package. There was a problem.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned problems in the prior art, and can heat the package filled with the contents, while ensuring the sealing strength required for the package and heating it in a microwave oven. It is an object of the present invention to provide a microwave oven packaging body provided with an unsealing portion that can automatically release the pressure inside the packaging body.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above problems, the following configuration is adopted.
1. A heat-sealing property that constitutes a microwave packaging material in a microwave packaging body comprising a polypropylene inner layer and a heat-sealing laminate having a nylon layer adjacent to the inner layer, and the heat-sealing portion is provided with an opening portion. A weakly bonded portion and a strongly bonded portion are provided at the unsealed portion by heat-sealing by interposing a thin film film composed of a blend of polyethylene and polypropylene between the laminates having Is configured so that the area decreases from the inner edge toward the outer edge of the heat seal portion, and the sealing strength of the opening portion is 2.3 kg / 15 mm width or more.
2. 2. The microwave oven package according to 1, wherein the shape of the weakly bonded portion is selected from a saw blade shape, a chevron shape, and a corrugated shape .
3. The package for a microwave oven according to 1 or 2, wherein the package has a branched portion .
4). The package for microwave ovens according to any one of 1 to 3, wherein the package for an electron source has an oxygen absorption function .
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, a package for a microwave oven, such as containers of various shapes, such as packaging bags, trays, cups, boxes, etc., is constituted by a material having heat sealability. As the material having heat sealability, a plastic material having heat sealability usually used for manufacturing packaging bags, containers and the like is used. Examples of such plastic materials include single layer films and sheets made of a heat-sealable thermoplastic resin, and laminates in which a heat-sealable thermoplastic resin is laminated with other thermoplastic resins. It is done.
[0007]
Examples of such a heat-sealable plastic material include known low-density polyethylene, linear low-density polyethylene, medium-density polyethylene, high-density polyethylene, polypropylene, propylene-ethylene copolymer, and ethylene-vinyl acetate copolymer. Olefin resins such as olefin resins graft-modified with ethylenically unsaturated carboxylic acids or their anhydrides, polyamides or copolyamide resins having a relatively low melting point or low softening point, polyesters or copolyester resins, polycarbonate resins, etc. Is done.
[0008]
Moreover, as another plastic material laminated | stacked with the plastic material which has heat-sealing property, the thermoplastic resin which has or does not have heat-sealing property can be used.
Examples of such thermoplastic resins include crystalline polypropylene, crystalline propylene-ethylene copolymer, crystalline polybutene-1, crystalline poly-4-methylpentene-1, low-, medium-, or high-density polyethylene, Polyolefins such as ethylene-vinyl acetate copolymer (EVA), EVA saponified product, ethylene-ethyl acrylate copolymer (EEA), ion-crosslinked olefin copolymer (ionomer); polystyrene, styrene-butadiene copolymer, etc. Aromatic vinyl copolymers; vinyl halide polymers such as polyvinyl chloride and vinylidene chloride resins; polyacrylic resins; nitrile polymers such as acrylonitrile-styrene copolymers, acrylonitrile-styrene-butadiene copolymers; polyethylene Terephthalate, polytetramethylene terephthalate It can be exemplified thermoplastic resins such as polyacetal such as polyoxymethylene and the like; over polyesters such as preparative; various polycarbonates; fluorine-based resin. These thermoplastic resins can be used alone or in combination of two or more, and various additives may be blended and used.
[0009]
When the microwave oven package is a packaging bag, an unstretched, uniaxially or biaxially stretched film composed of the plastic material is heat-sealed by a conventional method to constitute the package. When the film is a laminated film of a thermoplastic resin having heat sealing properties and a thermoplastic resin having no heat sealing properties, heat sealing is performed so that the thermoplastic resin layers having heat sealing properties become inner surfaces. .
[0010]
When the microwave packaging is a container such as a cup, tray, or box, the container body having a flange portion is formed of the plastic material having the heat sealability described above, and the heat seal formed separately from this. A lid for a microwave oven is configured by heat-sealing a lid made of a material having a property at a flange portion.
A container main body is manufactured by normal molding methods, such as injection molding, vacuum forming, and pressure forming. Further, in addition to the entire container body made of a plastic material having heat sealability, only the flange portion of the container may be made of a material having heat sealability.
[0011]
In the microwave oven package of the present invention, an opening portion in which a weakly bonded portion and a strongly bonded portion are provided together is provided in a portion to be heat sealed after the contents are accommodated. In the present invention, the weakly bonded portion means a portion having an adhesive force at 50 ° C. or higher lower than that of other bonded portions (strongly bonded portion), and is usually 1000 g / cm, preferably 500 g / cm. It means the following parts.
Hereinafter, the opening part provided in the packaging body for microwave ovens of this invention is demonstrated, referring drawings.
1-3 is a figure which shows the example which applied this invention to the packaging bag, and FIG. 4 is a figure which shows the intervening film inserted in the opening part of these packaging bags. In these drawings, reference numeral 1 is a packaging bag, reference numeral 2 is an opening portion provided on one side edge of the packaging bag, reference numeral 3 is an intervening film inserted into the opening portion, and reference numeral 4 is a strong adhesive portion constituted by heat sealing. Reference numeral 5 represents a weakly bonded portion formed by heat sealing.
[0012]
The packaging bag 1 shown in FIG. 1 is a four-side sealed flat pouch. In this pouch, the sides of the pouch and the lower three sides are heat-sealed so as to form a strong adhesion portion, and then the contents are filled from the opening on the upper side of the pouch. An unsealed portion 2 is formed by inserting a saw blade-shaped intervening film 3 shown in FIG. As the intervening film 3, a film having a heat sealing property lower than that of the plastic film constituting the packaging bag 1 is used. Therefore, in the opening part 2 in which the upper side of the bag is heat-sealed, the weakly bonded part 5 is formed in the part where the intervening film is present, and the strong adhesive part 4 is formed in the part where the intervening film is not present. As such an intervening film 3, for example, when the plastic constituting the packaging bag is a polypropylene film, a film composed of a blend of polyethylene and polypropylene can be mentioned.
The weakly bonded portion 5 is configured such that the area decreases from the inner edge (inside of the bag) to the outer edge (outside of the bag) of the heat seal portion. When the pressure rises, the weak adhesive portion 5 is expanded and opened from the inside to the outside of the bag, and the pressure can be released without causing the packaging bag to burst or the contents to scatter. Moreover, since the strong adhesion part 4 is attached to the opening part 2, it prevents the heat seal part from being damaged and leaking out the contents during transportation and storage after filling the contents inside the bag. The required 2.3 kg / 15 mm width seal strength can be ensured at any part of the opening part 2.
[0013]
The packaging bag 1 in FIG. 2 is a four-side sealed flat pouch similar to that in FIG. This bag 1 has the same configuration as the packaging bag of FIG. 1 except that a chevron-shaped film shown in FIG. 4B is used as the intervening film 3 to be inserted into the opening portion 2 on the upper side of the pouch. In this packaging bag 1, in order to ensure the required sealing strength after filling the contents in any part of the opening part 2, the width of the chevron tip that becomes the weak adhesion part 5 at the outer edge part of the bag is less than 15 mm, Preferably, it forms so that it may become 10 mm or less, and it is comprised so that the strong adhesion part 4 and the weak adhesion part 5 may coexist within the width of 15 mm.
[0014]
The packaging bag shown in FIG. 3 is a three-sided seal flat pouch, and the opening part 2 is heat-sealed by inserting a corrugated intervening film 3 shown in FIG. Formed. In this bag 1, the opening part 2 is normally formed in advance by heat sealing, and as the filling port for the contents, the strong adhesive part on the upper side or the lower side of the bag is used without sealing, and after filling, it is sealed by heat sealing.
[0015]
5 and 6 are diagrams showing another example in which the present invention is applied to a packaging bag. The opening part of the packaging bag of FIGS. 5 and 6 may be formed by a method in which the heat sealing temperature is partially adjusted, the sealing temperature of the weakly bonded part is adjusted lower than the sealing temperature of the strongly bonded part, and heat sealing is performed. it can. For example, FIG. 7 is a schematic view of a heat seal bar used to form the opening part of the packaging bag of FIG. 5, (D) is a schematic plan view thereof, and (E) is a line XX in (D). It is a schematic cross section.
In these packaging bags, the unsealing part 2 does not use the intervening film 3, but uses a heat seal bar having irregularities on the surface as shown in FIG. It is attached. That is, the surface of the heat seal bar 6 in FIG. 7 is provided with a convex portion 7 and a concave portion 8 having a depth of 10 μm to 5 mm from the surface of the convex portion. When the upper side of the packaging bag 1 of FIG. 5 is heat-sealed using this heat seal bar 6, the strongly bonded portion 4 is formed at the portion where the convex portion 7 of the heat seal bar 6 is in contact, and the portion where the concave portion 8 is in contact. A weakly bonded portion 5 is formed. The depth and shape of the recess provided in the heat seal bar 6 are set according to the type of plastic material constituting the packaging bag 1 and the shape of the weakly bonded portion 5 formed in the opening portion 2. Moreover, the same opening part can be formed also by arrange | positioning materials with different heat conductivity, such as a foam and rubber | gum, and heat-sealing in a recessed part.
[0016]
These packaging bags in FIGS. 5 and 6 are also required for good opening when heating with a microwave oven and for transporting and storing packaging bags filled with contents, as in the packaging bags of FIGS. Seal strength can be obtained.
In the packaging bags shown in FIGS. 1 to 3, 5, and 6, the shape of the bag is a flat pouch, but the present invention is also applicable to a gusset pouch, a standing pouch, and a pouch having a branch portion. It goes without saying that it is possible.
[0017]
8 and 9 are views showing an example in which the present invention is applied to a container (tray), FIG. 8 is a plan view of the tray, and FIG. 9 is a front view of the tray.
The tray 11 includes a tray body 12 having a flange portion 14 and a lid body 13 separate from the tray body. After the contents are filled, the tray body 12 and the lid body 13 are heat-sealed and sealed with the flange portion 14. . In order to provide the opening portion 15 on the tray 11, an intervening film having a saw blade-like protrusion on the portion that becomes the opening portion 15 between the tray body 12 and the lid body 13 along the inner periphery of the flange portion 14 of the tray. 16 may be inserted and heat sealed. In the flange portion 14 after heat sealing, a strong adhesion portion 17 is formed in a portion where the intervening film 16 does not exist, and a weak adhesion portion 18 is formed in a portion where the intervening film 16 exists.
When the tray 11 filled with the contents is heated in a microwave oven, the saw blade-like weak adhesive portion 18 of the opening portion 15 is expanded from the inside due to an increase in internal pressure, and the pressure can be released.
[0018]
The opening portion 15 formed on the flange portion 14 of the tray 11 heats the tray body 12 and the lid body 13 by using a heat seal bar having irregularities as shown in FIG. 7 without using the intervening film 16. It can also be formed by sealing.
In applying the present invention to a container, the shape and dimensions of the container are arbitrary, and in addition to the tray having an elliptical planar shape as described above, a circular cup, a polygonal box, or the like can be used.
Furthermore, the package for a microwave oven according to the present invention includes an oxygen absorbent, for example, reduced iron powder, iron hydroxide, iron oxide as a low-order metal oxide having reducibility; ascorbic acid and its salt as a vitamin, tocopherols; Hydroquinone, catechol, resorcin, and polymers containing them as compounds containing polyhydric phenols; other plastics materials containing oxygen absorbers utilizing the oxidation reaction of polymers are applied to packages with oxygen absorption function be able to.
The microwave oven package of the present invention is suitably used as a package for foods heated in microwave ovens such as various retort foods, chilled foods, and frozen foods. It can also be used as a package for heated towels, medical hot compresses, and the like.
[0019]
【Example】
Next, the microwave oven packaging body of the present invention will be further described with reference to examples, but these examples do not limit the present invention.
(Example 1)
A four-sided flat pouch shown in FIG. 1 having a size of 120 × 160 mm was made using a nylon / polypropylene laminate (total thickness 100 μm) so that the inner surface of the bag was polypropylene. After filling the contents, a polypropylene film (thickness: 80 μm) blended with polyethylene in a saw blade shape (mountain: 20 mm, mountain height: 10 mm, width: 15 mm, length 120 mm) as an intervening film in the opening part of the pouch The sandwich was heat-sealed to obtain a package for a microwave oven.
The bag was filled and sealed with 100 g of a commercial curry and subjected to an isobaric steam heating retort treatment at 120 ° C. for 30 minutes, but the retort sterilization treatment could be performed without rupture of the bag or leakage of contents. Further, this retort-treated product was subjected to a single drop test on a concrete surface from a height of 80 cm in accordance with the test method for sealed soft packaging bags of JISZ0238, but it was not ruptured.
As a result of holding the retort-treated product of this bag with a plastic jig so that the unsealed part is at the top, and heating for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), heating is about 2 minutes. With the increase in the internal pressure of the bag, the weakly bonded part at the center of the opening part was peeled open, and it was heated without any broken bags or leakage of the contents, except that the release of vapor was confirmed.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was 12.5% (occupancy rate of the strongly bonded portion: 87.5%). In addition, the seal strength of the unsealed part was 2.3 kg / 15 mm width or more at any part.
[0020]
(Example 2)
In the same manner as in Example 1 except that the shape of the intervening film to be inserted into the unsealed portion is a mountain shape (crest height: 10 mm, width: 15 mm, length: 120 mm) as shown in FIG. A package for a microwave oven, which is a polypropylene four-way flat pouch, was produced.
The bag was filled and sealed with 100 g of a commercial curry and subjected to an isobaric steam heating retort treatment at 120 ° C. for 30 minutes, but the retort sterilization treatment could be performed without rupture of the bag or leakage of contents. A single drop test was performed on the retort-treated product from a height of 80 cm onto a concrete surface, but it was not ruptured.
As a result of holding the retort-treated product of this bag with a plastic jig so that the unsealed part is on the top and heating for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), heating 1.5 In the quantile, the weak adhesive part at the center of the opening part peeled open due to the increase in the internal pressure of the bag, and it was heated without any broken bag or leakage of the contents, except that the release of vapor was confirmed.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 5% (occupied ratio of strong bonded portion: 95%).
[0021]
(Example 3)
The shape of the intervening film to be inserted into the opening portion is a corrugated shape as shown in FIG. 3 (wave height: 10 mm, width: 15 mm, length: 160 mm), the bag is a three-way flat pouch, and the opening is a back burr. A package for a microwave oven, which is a nylon / polypropylene pouch, was produced in the same manner as in Example 1 except that the portion was.
The bag was filled and sealed with 100 g of a commercial curry and subjected to an isobaric steam heating retort treatment at 120 ° C. for 30 minutes, but the retort sterilization treatment could be performed without rupture of the bag or leakage of contents. A single drop test was performed on the retort-treated product from a height of 80 cm onto a concrete surface, but it was not ruptured.
As a result of holding the retort-treated product of this bag with a plastic jig so that the unsealed part is on the top and heating for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), heating 1.5 In the quantile, the weak adhesive part at the center of the opening part peeled open due to the increase in the internal pressure of the bag, and it was heated without any broken bag or leakage of the contents, except that the release of vapor was confirmed.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 15% (occupation rate of the strongly bonded portion: 85%).
[0022]
(Comparative Example 1)
A package for a microwave oven, which is a nylon / polypropylene four-way flat pouch, was produced in the same manner as in Example 1 except that no intervening film was inserted into the opening.
The bag was filled and sealed with 100 g of a commercial curry and subjected to an isobaric steam heating retort treatment at 120 ° C. for 30 minutes, but the retort sterilization treatment could be performed without rupture of the bag or leakage of contents. A single drop test was performed on the retort-treated product from a height of 80 cm onto a concrete surface, but it was not ruptured.
As a result of holding the retort-treated product of this bag with a plastic jig so that the opening part is upward, and heating for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), heating 2.5 Due to the increase in internal pressure of the bag at the quantile, the pouch broke and the contents scattered into the range and could not be served.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 0%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 0% (occupation rate of the strongly bonded portion: 100%).
[0023]
(Comparative Example 2)
A package for a microwave oven that is a nylon / polypropylene four-way flat pouch was produced in the same manner as in Example 1 except that the shape of the intervening film to be inserted into the unsealed portion was rectangular (width: 15 mm, length: 120 mm). .
As a result of holding for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W) with a plastic jig so that the opening part of this bag is upward, the internal pressure of the bag is about 2 minutes after heating. As a result of the rise, the weakly bonded portion having a central width of about 40 mm peeled open, and the contents were scattered and could not be served.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 100% (occupation rate of the strongly bonded portion: 0%).
[0024]
(Example 4)
A polyester / nylon / polypropylene laminate (100 μm in total thickness) was used, and the inner surface of the bag was made of polypropylene, and a four-sided flat pouch shown in FIG. 5 having a size of 120 × 160 mm was made. After filling the contents, the unsealed portion of the pouch was provided with a portion having a strong seal strength and a weak portion by a heat seal bar having an uneven surface, thereby forming a package for a microwave oven.
As shown in FIG. 7, the heat seal bar is a rectangular heat seal bar (dimensions: width: 15 mm, length: 250 mm) with a concave portion with a depth of several tens of μm in a saw blade shape (mountain: 20 mm, mountain height) : 10 mm, width: 15 mm, length: 120 mm). As a result of heat-sealing the unsealed portion with this seal bar, a microwave packaging body having an unsealed portion provided with a weakly bonded portion and a strongly bonded portion shown in FIG. 5 was obtained.
The bag was filled and sealed with 100 g of a commercial curry and subjected to an isobaric steam heating retort treatment at 120 ° C. for 30 minutes, but the retort sterilization treatment could be performed without rupture of the bag or leakage of contents. A single drop test was performed on the retort-treated product from a height of 80 cm onto a concrete surface, but it was not ruptured.
As a result of holding the retort-treated product of this bag with a plastic jig so that the unsealed part is at the top, and heating for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), heating is about 2 minutes. With the increase in the internal pressure of the bag, the weakly bonded part at the center of the opening part was peeled open, and it was heated without any broken bags or leakage of the contents, except that the release of vapor was confirmed.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was 12.5% (occupancy rate of the strongly bonded portion: 87.5%). In addition, the seal strength of the unsealed part was 2.3 kg / 15 mm width or more at any part.
[0025]
(Example 5)
Polyester / nylon / polypropylene four-way flats in the same manner as in Example 4 except that the shape of the weakly bonded portion of the unsealed portion is the chevron shape (crest height: 10 mm, width: 15 mm, length: 120 mm) shown in FIG. A package for a microwave oven as a pouch was produced.
In order to obtain this seal pattern, the heat seal bar was a rectangular heat seal bar (dimensions: width: 15 mm, length: 250 mm), and a chevron-shaped seal bar having recesses of a depth of several tens of μm was used. . The sealing part was heat-sealed by an ordinary method.
The bag was filled and sealed with 100 g of a commercial curry and subjected to an isobaric steam heating retort treatment at 120 ° C. for 30 minutes, but the retort sterilization treatment could be performed without rupture of the bag or leakage of contents. A single drop test was performed on the retort-treated product from a height of 80 cm onto a concrete surface, but it was not ruptured.
As a result of holding the retort-treated product of this bag with a plastic jig so that the unsealed part is on the top and heating for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), heating 1.5 In the quantile, the weak adhesive part at the center of the opening part peeled open due to the increase in the internal pressure of the bag, and it was heated without any broken bag or leakage of the contents, except that the release of vapor was confirmed.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this bag was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 5% (occupied ratio of strong bonded portion: 95%).
[0026]
(Example 6)
A bottomed, flanged, polypropylene tray body (depth: 15 mm, caliber: 100 × 150 mm, elliptical shape, flange width: 10 mm) having the shape shown in FIGS. Moreover, the lid body which adapts to the shape of the upper surface of the tray main body which uses polypropylene as an inner surface from the laminated film which consists of polyester / nylon / polypropylene was manufactured. The tray body and the lid material are heated via an intervening film (reference numeral 16 in FIG. 8) having a saw blade-like protrusion at the opening portion, which is made of a blend of polyethylene and polypropylene. By sealing, a tray for microwave oven was obtained.
As a result of heating this container for 3 minutes using a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), the weak adhesive part at the center of the opening part was peeled open due to the increase in internal pressure in the container in about 1.5 minutes of heating. However, it was heated with no bag breakage or leakage of contents, except for the confirmed release of vapor.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opening portion of this container was 100%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 5% (occupied ratio of strong bonded portion: 95%).
[0027]
(Comparative Example 3)
A tray for microwave oven was manufactured in the same manner as in Example 6 except that an intervening film made of a blend of polyethylene and polypropylene was not used, and the same contents as in Example 6 were filled and sealed. As a result of conducting a heating test of this tray in a commercially available microwave oven (microwave output: 500 W), the container was deformed by the internal pressure in about 2.5 minutes after heating, the long side of the flange burst, and the contents were I could n’t serve food.
The occupancy rate of the weakly bonded portion at the inner edge of the opened portion (flange long side) of this container was 0%, and the occupancy rate of the weakly bonded portion at the outer edge was about 0% (occupied ratio of strong bonded portion: 100%). It was.
[0028]
【The invention's effect】
The microwave oven package of the present invention can retort heat the package with the contents filled and sealed, as well as ensuring the sealing strength required during transportation and storage of the package. When heated, the pressure inside the package can be released automatically.
The microwave oven package of the present invention can be easily manufactured without requiring complicated processes and materials, and has extremely high practical value.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example in which the present invention is applied to a packaging bag.
FIG. 2 is a diagram showing another example in which the present invention is applied to a packaging bag.
FIG. 3 is a diagram showing another example in which the present invention is applied to a packaging bag.
FIG. 4 is a view showing an example of an intervening film inserted into the opening portion of the package of the present invention.
FIG. 5 is a view showing another example in which the present invention is applied to a packaging bag.
FIG. 6 is a diagram showing another example in which the present invention is applied to a packaging bag.
FIG. 7 is a view showing an example of a heat seal bar used for forming an opening portion of the package of the present invention.
FIG. 8 is a plan view showing an example in which the present invention is applied to a tray.
9 is a front view of the tray of FIG. 8. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Packaging bag 2, 15 Opening part 3, 16 Intervening film 4, 17 Strong adhesion part 5, 18 Weak adhesion part 6 Heat seal bar 7 Convex part 8 Concave part 11 Tray 12 Tray main body 13 Cover body 14 Flange part

Claims (4)

ポリプロピレン内層と該内層に隣接するナイロン層を有するヒートシール性を有する積層体により構成され、ヒートシール部に開封部を設けた電子レンジ用包装体において、電子レンジ用包装材を構成するヒートシール性を有する積層体間にポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物により構成された薄膜フイルムを介在させてヒートシールすることによって該開封部に弱接着部と強接着部が併設されたものであり、該弱接着部がヒートシール部の内縁から外縁方向に向かって面積が小さくなるように構成されるとともに、該開封部のシール強度が2.3kg/15mm巾以上であることを特徴とする電子レンジ用包装体。 A heat-sealing property that constitutes a microwave-packaging material in a microwave-packaging body that is constituted by a heat-sealable laminate having a polypropylene inner layer and a nylon layer adjacent to the inner layer, and the heat-sealing portion is provided with an opening portion. A weakly bonded portion and a strongly bonded portion are provided at the unsealed portion by heat-sealing with a thin film film made of a blend of polyethylene and polypropylene interposed between the laminates, and the weakly bonded portion Is configured so that the area decreases from the inner edge toward the outer edge of the heat seal portion, and the sealing strength of the opening portion is 2.3 kg / 15 mm width or more. 弱接着部の形状が、鋸刃形、山形及び波形から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用包装体。 The package for a microwave oven according to claim 1, wherein the shape of the weakly bonded portion is selected from a saw blade shape, a chevron shape, and a corrugated shape . 包装体が分岐部を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子レンジ用包装体。 The package for a microwave oven according to claim 1 or 2, wherein the package has a branch portion . 電子ンジ用包装体が酸素吸収機能を有するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子レンジ用包装体。 The package for a microwave oven according to any one of claims 1 to 3, wherein the package for an electronic range has an oxygen absorption function .
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