JP4365764B2 - 顎位置測定装置、センサユニット、及び顎位置測定方法 - Google Patents

顎位置測定装置、センサユニット、及び顎位置測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、上顎と下顎との相対位置を測定するための顎位置測定装置、及びこれに用いるセンサユニット、並びに顎位置測定方法に関する。
従来より、例えば義歯を作製するに当って、上顎と下顎との相対位置を測定する必要がある場合がある。
上顎と下顎との相対位置を測定する方法として、例えば、唇の上下に標点を付し、この標点をノギスによって測定する方法がある。
しかし、ノギスによる測定の場合、その精度に限界があり、特に上顎と下顎とが相対運動を行っている最中に、経時的に正確な測定を行うことは困難である。また、充分な再現性を得ることが困難となるおそれもある。
そこで、磁気センサを用いた顎位置測定装置が提案されている(非特許文献1)。即ち、この顎位置測定装置は、下顎に磁石を固定し、上顎に磁気センサを固定して、該磁気センサが検知する磁気の変化を利用して、上顎と下顎との相対位置の変化を測定する。
しかしながら、上記従来の顎位置測定装置においては、左右に配置した2個の磁気センサによって、顎位置の検出を行っており、測定精度を充分に向上させることは困難である。
平野秀利、河野正司、山田好秋、杉本浩志、「磁気センサを応用した二次元下顎位測定装置の試作」、新潟歯学会雑誌、平成8年8月25日発行、第26巻、第1号、別刷、p.51−57
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、測定精度の高い顎位置測定装置、及びこれに用いるセンサユニット、並びに顎位置測定方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、上顎と下顎との顎開閉方向の相対位置を測定するための顎位置測定装置であって、
該顎位置測定装置は、上記下顎又は上記上顎に固定されるマーカー磁石と、上記上顎又は上記下顎に固定されると共に上記マーカー磁石に対向して配置される複数の磁気センサからなるセンサユニットと、該センサユニットにおける上記複数の磁気センサのセンサ出力を基に上記上顎と上記下顎との相対位置を算出する演算部と、該演算部の演算結果を表示する表示部とを有し、
上記センサユニットは、上記複数の磁気センサを互いに間隔を設けると共に配列ピッチを上記マーカー磁石の可動範囲よりも小さくしつつ上記顎開閉方向に配列させてなり、該各磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができるよう配設してあり、
上記マーカー磁石と上記センサユニットとは、上記マーカー磁石の着磁軸と上記磁気センサの配列方向とが直交するように配置され、
上記演算部は、上記センサユニットにおける複数の上記磁気センサのうち、上記マーカー磁石の着磁軸を挟む2つの磁気センサを選び出し、該2つの磁気センサのセンサ出力を基に、上記センサユニットに対する上記マーカー磁石の位置を算出することにより、上記上顎と上記下顎との相対位置を算出するよう構成してあることを特徴とする顎位置測定装置にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記顎位置測定装置においては、下顎又は上顎に固定されるマーカー磁石と、上顎又は下顎に固定されるセンサユニットとが対向配置される。そして、該センサユニットに配列した複数の磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができる。
そのため、各磁気センサは、上記マーカー磁石との位置関係によって、それぞれの大きさ及び向きの磁気を検知することができる。例えば、マーカー磁石の着磁軸よりも上側の磁気センサと下側の磁気センサとは、反対方向の磁気を検出することとなる。また、マーカー磁石の着磁軸からの距離によって、磁気センサの検知する磁気の強さが異なる。
そして、着磁軸を挟む2つの磁気センサと、該2つの磁気センサの検知する磁気の大きさが分かれば、これに基づいてマーカー磁石の位置を算出することができる。即ち、着磁軸を挟む上記2つの磁気センサが特定されれば、マーカー磁石の顎開閉方向位置は、上記2つの磁気センサの間にあることが分かる。そして、この2つの磁気センサの検知する磁気の大きさによって、これを例えば比例計算による直線補間を行うことにより、2つの磁気センサの間のどの位置に着磁軸が存在するかが分かり、マーカー磁石の詳細位置が分かる。
これにより、マーカー磁石が固定された下顎又は上顎の位置を、センサユニットが固定された上顎又は下顎に対する相対位置として算出することができる。
このように、上記着磁軸を挟む2つの磁気センサの位置情報と検知した磁気の大きさ及び向きとによって、上顎と下顎との相対位置を算出できる。そして、磁気センサの配設ピッチを小さくすることにより、上記の補間計算の精度が高くなる結果、顎位値の測定精度が高くなり、磁気センサの配設数、両端の磁気センサ間の距離を大きくすれば、測定範囲を広げることができる。
以上のごとく、本発明によれば、測定精度の高い顎位置測定装置を提供することができる。
第2の発明は、下顎又は上顎に固定されるマーカー磁石に対向した状態で上記上顎又は上記下顎に固定して、上記顎開閉方向の相対位置を測定するための顎位置測定用のセンサユニットであって、
該センサユニットは、複数の磁気センサを互いに間隔を設けると共に配列ピッチを上記マーカー磁石の可動範囲よりも小さくしつつ上記顎開閉方向に配列させてなり、該各磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができるよう配設してあり、
かつ、上記マーカー磁石の着磁軸に対して上記磁気センサの配列方向が直交するように配置することができるよう構成してあることを特徴とする顎位置測定用のセンサユニットにある(請求項4)。
上記センサユニットは、複数の磁気センサを互いに間隔を設けつつ上顎と下顎との顎開閉方向に配列させてなり、該各磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができる。
そのため、各磁気センサは、上記マーカー磁石との位置関係によって、それぞれの大きさ及び向きの磁気を検知することができる。そして、着磁軸を挟む2つの磁気センサと、該2つの磁気センサの検知する磁気の大きさが分かれば、これに基づいてマーカー磁石の位置を求めることができる。
これにより、マーカー磁石が固定された下顎又は上顎の位置を、センサユニットが固定された上顎又は下顎に対する相対位置として算出することができる。
磁気センサの配設ピッチを小さくすることにより、顎位値の測定精度が高くなり、磁気センサの配設数、両端の磁気センサ間の距離を大きくすれば、測定範囲を広げることができる。
以上のごとく、本発明によれば、測定精度の高い顎位置測定用のセンサユニットを提供することができる。
参考発明は、下顎又は上顎にマーカー磁石を固定し、該マーカー磁石に対向するように、複数の磁気センサからなるセンサユニットを上記上顎又は上記下顎に固定して、上記顎開閉方向の相対位置を測定する顎位置測定方法であって、
上記センサユニットとしては、上記複数の磁気センサを互いに間隔を設けつつ上記顎開閉方向に配列させてなり、上記各磁気センサが、その配列方向の磁気成分を検知することができるよう配設してあるものを用い、
上記マーカー磁石と上記センサユニットとは、上記マーカー磁石の着磁軸と上記磁気センサの配列方向とが直交するように配置し、
上記センサユニットにおける複数の上記磁気センサのうち、上記マーカー磁石の着磁軸を挟む2つの磁気センサを選び出し、該2つの磁気センサのセンサ出力を基に、上記センサユニットに対する上記マーカー磁石の位置を算出することにより、上記上顎と上記下顎との相対位置を算出することを特徴とする顎位置測定方法にある。
上記顎位置測定方法においては、下顎又は上顎にマーカー磁石を固定し、該マーカー磁石に対向するように、センサユニットを上顎又は下顎に固定する。そして、該センサユニットに配列した複数の磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができる。
そのため、各磁気センサは、上記マーカー磁石との位置関係によって、それぞれの大きさ及び向きの磁気を検知することができる。
そして、着磁軸を挟む2つの磁気センサと、該2つの磁気センサの検知する磁気の大きさが分かれば、これに基づいてマーカー磁石の位置を算出することができる。
これにより、マーカー磁石が固定された下顎又は上顎の位置を、センサユニットが固定された上顎又は下顎に対する相対位置として算出することができる。
このように、上記着磁軸を挟む2つの磁気センサの位置情報と検知した磁気の大きさ及び向きとによって、上顎と下顎との相対位置を算出できる。そして、磁気センサの配設ピッチを小さくすることにより、顎位値の測定精度が高くなり、磁気センサの配設数、両端の磁気センサ間の距離を大きくすれば、測定範囲を広げることができる。
以上のごとく、参考発明によれば、測定精度の高い顎位置測定方法を提供することができる。
上記第1の発明(請求項1)、第2の発明(請求項4)、上記参考発明において、「下顎又は上顎に固定」とは、顎開閉運動をしたときにマーカー磁石やセンサユニットが下顎又は上顎に対して相対的に移動しないように取り付けることをいい、マーカー磁石及びセンサユニットを、間接的に下顎又は上顎に固定することもできる。例えば、マーカー磁石及びセンサユニットを、それぞれ治具を介して下顎又は上顎に固定することができる。
また、装着性等の観点から、マーカー磁石を下顎に固定しセンサユニットを上顎に固定することが好ましいが、これとは逆に、マーカー磁石を上顎に固定しセンサユニットを下顎に固定することもできる。
また、上記磁気センサは、感磁体と該感磁体の外周側に巻回した電磁コイルとを有し、上記感磁体に通電する電流の変化に応じて上記電磁コイルの両端に電位差を発生するMI素子を用いたMIセンサであることが好ましい(請求項2、請求項5)
この場合には、高感度の磁気センサを得ることができ、より高精度の顎位置測定を行うことができる。
ここで、上記感磁体に通電する電流の変化に応じて電磁コイルに誘起電圧を生じる現象は、MI現象と呼ばれるものである。このMI現象は、供給する電流方向に対して周回方向に電子スピン軸配列を有する磁性材料からなる感磁体について生じるものである。この感磁体の通電電流を急激に変化させると、周回方向の磁界が急激に変化し、その磁界変化の作用によって周囲の磁界に応じて電子のスピン軸方向の変化が生じる。そして、その際の感磁体の内部磁化及びインピーダンス等の変化が生じる現象がMI現象である。
そして、MI素子とは、供給する電流方向に対して周回方向に電子スピン軸配列を有する磁性材料からなる感磁体を利用するものである。この感磁体の通電電流を急激に変化させると、周回方向の磁界が急激に変化し、その磁界変化の作用によって周囲の磁界に応じて電子のスピン軸方向の変化が生じる。そして、その際の感磁体の内部磁化及びインピーダンス等の変化を感磁体に生じる電圧もしくは電流又は、感磁体の外周に配置した電磁コイルの両端に発生する電圧もしくは電流等に変換するよう構成した素子がMI素子である。そして、例えば、このMI素子と電子回路とを組み合わせたものがMIセンサと呼ばれるものである。
そして、上記のように、感磁体に通電する電流の変化に応じて上記電磁コイルの両端に電位差を発生するMI素子により上記磁気センサを構成した場合には、高感度な磁気検出が可能となり、精度良く上記マーカー磁石の位置を検出することができる。なお、上記感磁体としては、例えば、線状に形成したものや、薄膜状に形成したものがある。また、上記感磁体の材質としては、FeCoSiB、NiFe等がある。
また、上記顎位置測定装置は、上記磁気センサに作用する周辺磁界を検知して、上記磁気センサのセンサ出力を上記周辺磁界の影響分補正するための周辺磁界検知用センサを有することが好ましい(請求項3、請求項6)。
この場合には、地磁気等の周辺磁界が上記磁気センサに作用したとき、その分の影響を補正して、上記マーカー磁石による磁気のみを検出することができる。これにより、一層正確な顎位置測定を行うことができる。
上記周辺磁界検知用センサは、上記磁気センサと感度軸が同一方向となるよう配設することが好ましい。
次に、上記第2の発明(請求項4)において、上記センサユニットは、上記複数の磁気センサのセンサ出力を基に上記上顎と上記下顎との相対位置を算出する演算部を、一体的に配設していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記センサユニットにおいて、上顎と下顎との相対位置を算出することができる。
次に、上記参考発明において、上記磁気センサに作用する周辺磁界を検知する周辺磁界検知用センサを配置して、該周辺磁界検知用センサのセンサ出力を用いて、上記磁気センサのセンサ出力を上記周辺磁界の影響分補正することが好ましい。
この場合には、一層正確な顎位置測定を行うことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる顎位置測定装置及びこれを用いた顎位置測定方法につき、図1〜図14を用いて説明する。
本例の顎位置測定装置1は、上顎a1と下顎a2との顎開閉方向Aの相対位置を測定するための装置である。
図1に示すごとく、顎位置測定装置1は、下顎a2に固定されるマーカー磁石2と、上顎a1に固定されると共にマーカー磁石2に対向して配置される複数の磁気センサ31からなるセンサユニット3とを有する。そして、顎位置測定装置1は、図4に示すごとく、センサユニット3における複数の磁気センサ31のセンサ出力を基に上顎a1と下顎a2との相対位置を算出する演算部4と、該演算部4の演算結果を表示する表示部5とを有する。
図2に示すごとく、上記センサユニット3は、上記複数の磁気センサ31を互いに間隔を設けつつ上記顎開閉方向Aに配列させてなる。該各磁気センサ31は、その配列方向(即ち顎開閉方向A)の磁気成分を検知することができるよう配設してある。
図3に示すごとく、マーカー磁石2とセンサユニット3とは、マーカー磁石2の着磁軸Bと磁気センサ31の配列方向(顎開閉方向A)とが直交するように配置される。なお、図3において、マーカー磁石2を起点に描いた矢線は、該マーカー磁石2による磁力線を表す。
上記演算部4は、上顎a1と下顎a2との相対位置を算出するに当って、まず、上記センサユニット3における複数の磁気センサ31のうち、マーカー磁石2の着磁軸Bを挟む2つの磁気センサ31を選び出す。そして、該2つの磁気センサ31のセンサ出力を基に、センサユニット3に対するマーカー磁石2の位置を算出する。これにより、上顎a1と下顎a2との相対位置を算出する。
図1に示すごとく、マーカー磁石2は、下顎固定治具12を介して下顎a2に固定される。上記下顎固定治具12は、被測定者の下顎a2の形状に沿ったパッド部121と、該パッド部122に固定され、顎開閉方向Aに直角方向であり下顎a2の左右方向に配設される棒状部122とからなる。そして、該棒状部122の端部(被測定者側から見て左端部)に上記マーカー磁石2が固定される。上記パッド部121は、両面接着テープによって、下顎a2に固定される。
また、図1に示すごとく、センサユニット3は、上顎固定治具13を介して上顎a1と一体的に動く被測定者の頭部に固定される。図1、図5に示すごとく、上顎固定治具13は、眼鏡状部131と、該眼鏡状部131の側部に基端部を取り付けて、下顎a2の側方に向かって延設された延設部132とからなる。そして、延設部132の先端部にセンサユニット3を取り付けている。また、上記眼鏡状部131は、一般的な眼鏡と同様の形状を有し、同様の方法で被測定者の頭部に固定される。
そして、上記延設部132と眼鏡状部131との取り付け部には、延設部132の角度や長さを調整するための調整部133が形成されている。この調整部133を調整することにより、マーカー磁石2とセンサユニット3とを、上述のごとく適切な位置関係となるように対向配置する。
上記マーカー磁石2は、直径10mm、厚み1.3mmの円柱形状を有するフェライト焼結磁石からなり、この円柱形状の底面部から垂直な方向に着磁されている。そして、マーカー磁石2のN極をセンサユニット3側に向けて配置してある。また、マーカー磁石2とセンサユニット3とは、30mm程度の間隔をもって配置される。
本例においては、センサユニット3は20個の磁気センサ31を、約4mmピッチにて配設してなる。
上記磁気センサ31は、図10の曲線Eに示すごとく、該磁気センサ31に対するマーカー磁石2の着磁軸Bの位置によって、検知する磁界が変化するが、その変化が線形に近似できる範囲を各磁気センサ31の測定範囲とする必要がある。そこで、図10の曲線Eの中で充分に直線に近似できる部分に対応する範囲が、各磁気センサ31の測定範囲となるように、磁気センサ31の配設ピッチを上記のごとく設定している。
また、上記顎位置測定装置1は、図1、図4に示すごとく、磁気センサ31に作用する周辺磁界を検知して、磁気センサ31のセンサ出力を周辺磁界の影響分補正するための周辺磁界検知用センサ32を有する。該周辺磁界検知用センサ32は、上記上顎固定治具13の延設部132の基端部に取り付けてあり、その磁界検知方向を磁気センサ31の磁界検知方向と一致させている。
また、上記演算部4は、センサユニット3を取り付けたセンサ基板30上に固定したマイクロプロセッサからなる(図示略)。
上記磁気センサ31としては、図6〜図9に示すごとく、感磁体314と該感磁体314の外周側に巻回した電磁コイル315とを有し、上記感磁体314に通電する電流の変化に応じて上記電磁コイル315の両端に電位差を発生するMI素子を用いたMIセンサを用いる。
次に、磁気センサ31について、作り方を紹介しながら、その構成の一例を説明する。上記磁気センサ31は、図6及び図7に示すごとく、感磁体314として長さ1mm、線径20μmのアモルファスワイヤ(以下、適宜アモルファスワイヤ314と記載)を利用したものである。磁気センサ31は、図6及び図7に示すごとく、アモルファスワイヤ314に外挿したチューブ状の絶縁樹脂316の外周側に、内径200μm以下の電磁コイル315を巻回したものである。
すなわち、本例の磁気センサ31は、周囲の磁界の強度に応じてインピーダンスが大きく変化するという、感磁体としてのアモルファスワイヤ314が発揮するMI(Magneto−impedance)現象を利用したものである。そして、本例では、アモルファスワイヤ314にパルス状の電流(以下、適宜パルス電流と記載する)を通電したときに電磁コイル315に生じる誘起電圧を計測することで、周囲の磁界の強度を検出している。
ここで、上記のMI現象とは、供給する電流方向に対して周回方向に電子スピン軸配列を有する磁性材料からなる感磁体について生じるものである。感磁体に通電する通電電流を急激に変化させると、周回方向の磁界が急激に変化する。そして、MI現象とは、周回方向の磁界変化の作用によって、周囲の磁界に応じた電子スピン軸方向変化と、それに伴う内部磁化及びインピーダンス等の変化が生じるという現象である。
このMI現象を利用したMIセンサ(本例では、磁気センサ31及び周辺磁界検知用センサ32)は、感磁体としてのアモルファスワイヤ314の通電電流を急激に変化させたときの電子スピン軸方向の変化に伴う感磁体の内部磁化及びインピーダンス等の変化を、アモルファスワイヤ314の外周に配置した電磁コイル315の両端に発生する電圧(誘起電圧)に変換するように構成されている。なお、本例の各磁気センサ31は、感磁体としてのアモルファスワイヤ314の長手方向に磁気検出感度を有している。
この磁気センサ31は、図8及び図9に示すごとく、深さ5〜200μmの断面略矩形状を呈する溝状の凹部317を設けた素子基板318上に形成してある。この凹部317の内周面のうちの相互に対面する各溝側面317aには、溝方向に直交する導電パターン315aを均一ピッチで複数、配設してある。また、凹部317の溝底面317bには、対面する溝側面317aにおける同一ピッチの導電パターン315aを電気的に接続する導電パターン315bを溝方向に直交して設けてある。
各溝側面317a及び溝底面317bに導電パターン315a、315bを配設した凹部317の内部には、エポキシよりなる絶縁樹脂316(図7参照)中に、アモルファスワイヤ314を埋設してある。そして、凹部317に充填した絶縁樹脂316の外表面には、相互に対面する溝側面317aにおける1ピッチずれた導電パターン315aを電気的に接続する導電パターン315cを、溝方向に対して斜めに設けてある。そして、導電パターン315a、315b、315cが全体として、ら旋状に巻回された電磁コイル315を形成している。
なお、本例では、凹部317の内周面317a、317bの全面に、導電性の金属薄膜(図示略)を蒸着したのち、エッチング処理を実施して導電パターン315a及び315bを形成した。また、導電パターン315cは、絶縁樹脂316の表面全面に、導電性の金属薄膜(図示略)を蒸着したのち、エッチング処理を実施して所望のパターンを形成したものである。
本例の電磁コイル315の捲線内径は、凹部317(図7参照)の断面積と同一断面積を呈する円の直径である円相当内径である66μmとしてある。そして、電磁コイル315の単位長さ当たりの捲線間隔は、50μm/巻としてある。
また、上記周辺磁界検知用センサ32も、上記と同様のMIセンサからなる。
次に、本例の顎位置測定装置1による顎位置測定方法につき説明する。
まず、図1に示すごとく、マーカー磁石2とセンサユニット3とを、ぞれぞれ被測定者の下顎a2と上顎a1とに対して固定する。
そして、図14のフローに沿って測定作業を行う。
まず、各磁気センサ31及び周辺磁界検知用センサ32の出力特性、即ち検知する磁界とセンサ出力との関係を、予め測定しておく。即ち、予め行う較正作業により、各磁気センサ31について、ゲインとオフセット電圧とを計測しておく。また、図11に示すごとく、隣合う磁気センサ31の間の配設ピッチPm(m=1〜19)を各磁気センサ31間において、磁気的な手段によって測定しておく。これらの較正データを上記演算部4に記憶させる(ステップS1)。
なお、図11に示すごとく、20個の磁気センサ31は、センサユニット3の一端に配設したものから順に、センサ番号mとして0〜19の番号が付されている。そして、センサ番号m−1の磁気センサ31とセンサ番号mの磁気センサ31との間の配設ピッチをPmとする。また、センサ番号0の磁気センサ31の中心の位置を基準(x=0)として、そこからの距離をxとした。
また、上記配設ピッチPmは、上述のごとく約4mmと一定としているが、実際には配設誤差によるばらつきがあるため、上記のごとく配設ピッチPmを予め測定しておく。
次いで、各磁気センサ31のセンサ出力Vm(m=0〜19)及び周辺磁界検知用センサ32のセンサ出力Veを読み込む(ステップS2)。
次いで、各磁気センサ31のセンサ出力Vm及び周辺磁界検知用センサ32のセンサ出力Veを、それぞれ磁界Hm、Heに変換する(ステップS3)。即ち、以下の計算式にセンサ出力Vm、Veを代入して、磁界Hm、Heを算出する。
m=(Vm−オフセット電圧)×ゲイン・・・式(1)
e=(Ve−オフセット電圧)×ゲイン・・・式(2)
式(1)、式(2)において、オフセット電圧及びゲインは、上記ステップS1において各磁気センサ31及び周辺磁界検知用センサ32について計測しておいた値である。
次いで、各磁気センサ31により検出した磁界Hmから、それぞれ周辺磁界検知用センサ32により検出した周辺磁界Heを差し引く補正を行う(ステップS4)。
これにより得られた各磁気センサ31における補正後の磁界H'mは、図12、図13のように、磁気センサ31の位置xと磁界H'mとの関係を示すグラフにおいて、ある一点Qで磁界0の直線Mと交差する。
次いで、演算部4は、この交点Qの両隣の磁気センサ31を選び出す(ステップS5)。即ち、演算部4は、隣合う磁気センサ31におけるH'n+1/H'nの商が負となる、二個一組の磁気センサ31(センサ番号n、n+1)を選び出す。図11に示すごとく、この2個の磁気センサ31の間に、マーカー磁石2の着磁軸Bが存在していることとなる。図3に示すごとく、着磁軸Bを挟んだ両側では、顎開閉方向Aについての磁界の向き(符号)は逆になるからである。
次いで、この二個の磁気センサ31により検出された磁界H'n、H'n+1と、センサユニット3上の位置とから、比例計算による直線補間を行い、磁界が0となる位置、即ちマーカー磁石2の着磁軸Bの位置を算出する(ステップS6)。具体的には、図13に示すごとく、磁気センサ31の位置xと磁界H'mとの関係を示すグラフにおいて、上記2つの磁界H'n、H'n+1のプロットを直線Lで結び、この直線Lと磁界H'm=0の直線Mとの交点Qを導き出す。そして、この交点Qの位置が、2つの磁気センサ31の間のどの位置にあるかを導き出し、予め測定しておいた磁気センサ31の配設ピッチP1〜Pn及びPn+1のデータを組合わせて、基準位置(x=0)からの上記交点Qの位置を求める。これにより、マーカー磁石2の位置を求める。
即ち、マーカー磁石2の位置xは、以下の式(3)により求めることができる。式(3)において、Δxは、センサ番号nの磁気センサ31からの上記交点Qまでの距離である。
Figure 0004365764
この算出結果を、図4に示すごとく、センサ基板30に配された送信ユニット33から、パソコン50に取り付けた受信ユニット53に無線で送信し、パソコン50に接続された表示部5に表示する(ステップS7)。
さらに、次の測定を行う場合には、上記ステップS2に戻って、同様の演算を行う。
このようにして、基準位置からのマーカー磁石31の顎開閉方向Aについての位置を求める。これにより、上顎a1と下顎a2との相対位置が、ある一定の基準に対して、どれだけ変動しているかを測定することができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記顎位置測定装置1においては、下顎a2に固定されるマーカー磁石2と、上顎a1に固定されるセンサユニット3とが対向配置される。そして、該センサユニット3に配列した複数の磁気センサ31は、その配列方向の磁気成分を検知することができる。
そのため、各磁気センサ31は、上記マーカー磁石2との位置関係によって、それぞれの大きさ及び向きの磁気を検知することができる。例えば、マーカー磁石2の着磁軸Bよりも上側の磁気センサ31と下側の磁気センサ31とは、反対方向の磁気を検出することとなる。また、マーカー磁石2の着磁軸Bからの距離によって、磁気センサ31の検知する磁気の強さが異なる。
そして、着磁軸Bを挟む2つの磁気センサ31と、該2つの磁気センサ31の検知する磁気の大きさが分かれば、これに基づいてマーカー磁石2の位置を算出することができる。即ち、着磁軸Bを挟む上記2つの磁気センサ31が特定されれば、マーカー磁石2の顎開閉方向位置は、上記2つの磁気センサ31の間にあることが分かる。そして、この2つの磁気センサ31の検知する磁気の大きさによって、これを上記式(3)に示す比例計算による直線補間を行うことにより、2つの磁気センサ31の間のどの位置に着磁軸Bが存在するかが分かり、マーカー磁石2の詳細位置が分かる。
これにより、マーカー磁石2が固定された下顎a2の位置を、センサユニット3が固定された上顎a1に対する相対位置として算出することができる。
このように、上記着磁軸Bを挟む2つの磁気センサ31の位置情報と検知した磁気の大きさ及び向きとによって、上顎a1と下顎a2との相対位置を算出できる。そして、磁気センサ31の配設ピッチPmを小さくすることにより、上記の補間計算の精度が高くなる結果、顎位値の測定精度が高くなり、磁気センサ31の配設数、両端の磁気センサ間の距離を大きくすれば、測定範囲を広げることができる。
また、上記磁気センサ31は、上記MIセンサであるため、高感度の磁気センサ31を得ることができ、より高精度の顎位置測定を行うことができる。
また、上記顎位置測定装置1は、周辺磁界検知用センサ32を有するため、地磁気等の周辺磁界が磁気センサ31に作用したとき、その分の影響を補正して、上記マーカー磁石2による磁気のみを検出することができる。これにより、一層正確な顎位置測定を行うことができる。
以上のごとく、本例によれば、測定精度の高い顎位置測定装置及び顎位置測定方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図15〜図18に示すごとく、上記実施例1において示した顎位置測定装置1及び顎位置測定方法の応用例である。
即ち、図15に示すごとく、上記顎位置測定装置1によって、基準となる上顎a1と下顎a2との相対位置を測定する。次いで、その基準の相対位置から、図16に示すごとく、上顎a1と下顎a2とを閉じる方向(或いは開く方向)に動かした状態において、上顎a1と下顎a2との相対位置を、同じく上記顎位置測定装置1によって測定する。
この2つの測定値から、上顎a1と下顎a2との相対位置の変動量を求める。
この顎位置測定方法は、例えば、以下に紹介するように、無歯顎患者の咬頭嵌合位(図16)を推定する際に用いることができる。咬頭嵌合位の推定は、当該無歯顎患者の入れ歯の作製に際して利用することができる。
上記咬頭嵌合位とは、上下顎の天然歯または人工歯が咬合接触することにより決定される咬合位の一つで、上下顎歯列が最も多くの部位で接触嵌合した状態における顎位置である。
上記咬頭嵌合位は、下顎a2が自然に安定する位置である下顎安静位(図15)から、安静空隙d分咬み込んだ位置にある。この安静空隙dは、個人差はあるが、統計的に約2mmであることが知られている。
そこで、図15に示すごとく、上記顎位置測定装置1によって、まず下顎安静位を検出し、次いで、そこから安静空隙d分(例えば2mm)咬み込んだ位置を検出する。これにより、図16に示す咬頭嵌合位を検出することができる。
なお、図15、図16に描いた歯は、無歯顎患者の仮想の歯である。
以下に、咬頭嵌合位の検出方法につき、図18を用いて具体的に説明する。
まず、顎位置測定装置1を無歯顎患者に装着すると共に、安静空隙dのデータ(例えばd=2mm)を、パソコン50に入力する(ステップT1)。なお、磁気センサ31の各種較正データについては、実施例1と同様に、センサ基板30におけるマイクロプロセッサ(演算部4)に入力してある。
次いで、上顎a1と下顎a2との相対位置の測定を開始する(ステップT2)と共に、図17の曲線Sに示すごとく、測定結果をリアルタイムで表示部5に表示する(ステップT3)。この測定及び表示は、例えば、毎秒100回の頻度で行う。なお、図17における横軸は時間を表し、縦軸は、上顎a1に対する下顎a2の位置を表し、図の上方が上顎a1に近づく方向である。
また、このとき、患者に対しては、上顎a1と下顎a2との相対位置を自然な状態に保つよう指示する。即ち、下顎安静位が得られるようにする。
次いで、上記相対位置の測定値が安定状態に入ったか否かを判断することにより、下顎安静位にあるか否かを判断する(ステップT4)。この判断手段としては、上記測定値のハンチングが一定の範囲(例えばハンチング幅±0.1μm以内)に一定時間(例えば60秒)以上あることを確認したとき下顎安静位にあると判断する方法等がある。例えば、図17におけるS1の部分が下顎安静位を示す。
上記相対位置が安定して下顎安静位にあると判断した時点で、この相対位置をパソコン50に記憶させ、基準値x0とする(ステップT5)。
次いで、患者の口の中に、適度に軟化した蝋堤を入れ、これを徐々に咬み込ませる(ステップT6)。図17のS2の部分が蝋堤を装着する過程を示し、S3の部分が徐々に咬み込む過程を示す。
この咬み込みの過程で、下顎a2の相対位置が、上記基準値x0(下顎安静位)から安静空隙d分、上顎a1に近づいたか否かの判断を行う(ステップT7)。安静空隙d分近づいたと判断したとき、ビープ音や画面表示等により信号を出す(ステップT8)。これと同時に、患者に対して、咬み込みを中止するよう指示する。
この時点の上顎a1と下顎a2との相対位置を、咬頭嵌合位として検出する。
本例によれば、咬頭嵌合位を容易かつ正確に検出することができる。
また、このとき得られた蝋堤を基に、入れ歯の高さ、幅等の形状を決定し、入れ歯を作製する。これにより、患者の口に合った入れ歯を容易に作製することができる。
実施例1における、顎位置測定装置の使用状態を示す説明図。 実施例1における、センサユニットの正面図。 実施例1における、マーカー磁石と磁気センサとの位置関係を示す説明図。 実施例1における、顎位置測定装置の概念図。 実施例1における、センサユニットを固定した上顎固定治具の斜視図。 実施例1における、磁気センサを示す正面図。 図6のC−C線矢視断面図。 実施例1における、磁気センサを説明する斜視図。 実施例1における、電磁コイルを説明する斜視図。 実施例1における、マーカー磁石の着磁軸からの距離と顎開閉方向の磁界との関係を示す線図。 実施例1における、磁気センサのセンサ番号と配列との関係を示す説明図。 実施例1における、各磁気センサが検出した補正後の磁界を表す線図。 実施例1における、直線補間を説明するための線図。 実施例1における、顎位置測定方法のフロー図。 実施例2における、下顎安静位の説明図。 実施例2における、咬頭嵌合位の説明図。 実施例2における、顎位置測定結果の線図。 実施例2における、咬頭嵌合位の検出方法の説明図。
符号の説明
1 顎位置測定装置
12 下顎固定治具
13 上顎固定治具
2 マーカー磁石
3 センサユニット
31 磁気センサ
32 周辺磁界検知用センサ
4 演算部
5 表示部

Claims (7)

  1. 上顎と下顎との顎開閉方向の相対位置を測定するための顎位置測定装置であって、
    該顎位置測定装置は、上記下顎又は上記上顎に固定されるマーカー磁石と、上記上顎又は上記下顎に固定されると共に上記マーカー磁石に対向して配置される複数の磁気センサからなるセンサユニットと、該センサユニットにおける上記複数の磁気センサのセンサ出力を基に上記上顎と上記下顎との相対位置を算出する演算部と、該演算部の演算結果を表示する表示部とを有し、
    上記センサユニットは、上記複数の磁気センサを互いに間隔を設けると共に配列ピッチを上記マーカー磁石の可動範囲よりも小さくしつつ上記顎開閉方向に配列させてなり、該各磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができるよう配設してあり、
    上記マーカー磁石と上記センサユニットとは、上記マーカー磁石の着磁軸と上記磁気センサの配列方向とが直交するように配置され、
    上記演算部は、上記センサユニットにおける複数の上記磁気センサのうち、上記マーカー磁石の着磁軸を挟む2つの磁気センサを選び出し、該2つの磁気センサのセンサ出力を基に、上記センサユニットに対する上記マーカー磁石の位置を算出することにより、上記上顎と上記下顎との相対位置を算出するよう構成してあることを特徴とする顎位置測定装置。
  2. 請求項1において、上記磁気センサは、感磁体と該感磁体の外周側に巻回した電磁コイルとを有し、上記感磁体に通電する電流の変化に応じて上記電磁コイルの両端に電位差を発生するMI素子を用いたMIセンサであることを特徴とする顎位置測定装置。
  3. 請求項1又は2において、上記顎位置測定装置は、上記磁気センサに作用する周辺磁界を検知して、上記磁気センサのセンサ出力を上記周辺磁界の影響分補正するための周辺磁界検知用センサを有することを特徴とする顎位置測定装置。
  4. 下顎又は上顎に固定されるマーカー磁石に対向した状態で上記上顎又は上記下顎に固定して、上記顎開閉方向の相対位置を測定するための顎位置測定用のセンサユニットであって、
    該センサユニットは、複数の磁気センサを互いに間隔を設けると共に配列ピッチを上記マーカー磁石の可動範囲よりも小さくしつつ上記顎開閉方向に配列させてなり、該各磁気センサは、その配列方向の磁気成分を検知することができるよう配設してあり、
    かつ、上記マーカー磁石の着磁軸に対して上記磁気センサの配列方向が直交するように配置することができるよう構成してあることを特徴とする顎位置測定用のセンサユニット。
  5. 請求項4において、上記磁気センサは、感磁体と該感磁体の外周側に巻回した電磁コイルとを有し、上記感磁体に通電する電流の変化に応じて上記電磁コイルの両端に電位差を発生するMI素子を用いたMIセンサであることを特徴とする顎位置測定用のセンサユニット。
  6. 請求項4又は5において、上記センサユニットは、上記磁気センサに作用する周辺磁界を検知して、上記磁気センサのセンサ出力を上記周辺磁界の影響分補正するための周辺磁界検知用センサを有することを特徴とする顎位置測定用のセンサユニット。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項において、上記センサユニットは、上記複数の磁気センサのセンサ出力を基に上記上顎と上記下顎との相対位置を算出する演算部を、一体的に配設していることを特徴とする顎位置測定用のセンサユニット。
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