JP4365248B2 - ブラシ研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシを用いて研磨を行うブラシ研磨装置に関する。
従来、この種のブラシ研磨装置として、回転駆動されるブラシホルダと、ブラシホルダの下面に着脱自在に取り付けた研磨ブラシと、ブラシホルダの下方にブラシホルダと一体に回転され、且つ、ブラシホルダに対し上下方向に相対的に位置調整自在となるように配置した支持板とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
支持板には研磨ブラシを挿通する挿通孔が形成され、研磨ブラシの中間部が支持板で拘束されるようにしている。そして、研磨ブラシの長さが研磨により摩耗して短くなると、ブラシホルダを支持板に対して相対的に下降させ、支持板の下方に突出する研磨ブラシの下端部(毛先部)の長さ(トリム長)が一定に維持されるようにしている。そのため、研磨ブラシの毛先部の腰の強さは、研磨ブラシの長さが変化しても一定に維持される。
研磨ブラシは、多数のブラシ素線と、これらブラシ素線を上端で結束する結束具とで構成される。結束具の外径は、結束具から下方に露出するブラシ素線の束部分の外径よりも大きい。上記ブラシ研磨装置では、ブラシホルダに軸方向に貫通する植装孔を形成し、植装孔に研磨ブラシをその下端側(毛先側)から挿入している。植装孔の上端部は、結束具を受け入れられるように大径に形成されており、この大径孔部の底面の段差部に結束具が当接して、研磨ブラシがブラシホルダに対し下方に抜け止めされる。
ここで、ブラシ研磨装置には、ブラシホルダの上方に回転駆動装置が配置されているため、そのままでは、ブラシホルダから研磨ブラシを上方に取り外すことができない。そのため、研磨ブラシを交換する際には、ブラシホルダを回転駆動装置から取り外し、ブラシホルダの上方から研磨ブラシを取り外して、新しい研磨ブラシをブラシホルダに取り付け、その後、ブラシホルダを回転駆動装置に取り付けるといった作業を要する。このような研磨ブラシの交換作業は、ブラシホルダを取り外すのに手間がかかるため、研磨ブラシの交換が容易に行えないという不都合がある。
そこで、ブラシホルダを回転駆動装置から取り外さずに研磨ブラシを交換できるように、ブラシホルダに対しその下方から研磨ブラシを着脱自在とすることが考えられる。この場合、ブラシホルダの下方には支持板があるため、支持板の挿通孔を通して研磨ブラシを交換できるようにすることが必要になる。そのためには、挿通孔の孔径を研磨ブラシの結束具の外径よりも大きくする必要がある。
しかしながら、このような構成では、研磨ブラシの中間部と挿通孔との間に隙間が生じてしまう。研磨ブラシの中間部と挿通孔との間に隙間があると、ブラシホルダを下降させて上記の如くトリム長を一定に維持しても、研磨ブラシの中間部が支持板によってしっかりと拘束されていないため、支持板の上方に位置する研磨ブラシの部分の腰の強さの影響が研磨ブラシの毛先部にまで及ぶ。よって、研磨ブラシの長さにより研磨ブラシの毛先部の腰の強さが変化し、研磨加工が不均一になるおそれがある。
特開平8−317608公報(第3頁、第4図)
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、研磨ブラシの交換を容易に行うことができ、かつ均一に研磨を行うことができるブラシ研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のブラシ研磨装置は、回転駆動されるブラシホルダと、多数のブラシ素線と、該ブラシ素線を上端で結束する結束具とで構成され、該結束具を前記ブラシホルダの下面に着脱自在に取り付けた研磨ブラシと、前記ブラシホルダの下方に、該ブラシホルダと一体に回転され、且つ、該ブラシホルダに対し上下方向に相対的に位置調整自在となるように配置した支持板とを備え、該支持板に前記研磨ブラシを挿通する挿通孔を形成して、該研磨ブラシの中間部を該支持板の挿通孔で拘束するようにしたブラシ研磨装置であって、支持板の挿通孔を前記結束具の外径より大きくして、該挿通孔を通して前記研磨ブラシを交換自在とするものにおいて、前記挿通孔の実質的な孔径を前記結束具の外径よりも小径に縮径自在な孔径可変手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、研磨ブラシを挿通孔を通してブラシホルダに取り付けた後、孔径可変手段により、挿通孔の実質的な孔径を結束具の外径よりも小径に縮径することで、研磨ブラシと挿通孔との隙間を無くすことができ、研磨ブラシの中間部が支持板によりしっかりと拘束される。このため、研磨ブラシの長さが摩耗して短くなり、ブラシホルダを支持板に対して下降させて、支持板の下方に突出する研磨ブラシの下端部(毛先部)の長さ(トリム長)が一定に維持されるようにしても、支持板の上方に位置する研磨ブラシの部分の腰の強さの影響が研磨ブラシの毛先部にまで及ぶことがない。従って、研磨ブラシの毛先部の腰の強さを一定に維持することができ、均一な研磨加工を行うことができる。
なお、前記孔径可変手段の態様としては種々のものがある。第1の態様は、前記支持板を、第1板部材と第2板部材とを上下に重ね合わせて構成し、前記挿通孔を、第1と第2の両板部材に形成して、孔径可変手段を、第1板部材と第2板部材との一方を他方に対して相対的に回動させる回動手段により構成することである。これによれば、第1と第2の両板部材の相対的な回動で、両板部材に形成された各挿通孔が周方向に相対的にずれることにより、挿通孔の実質的な孔径を縮径することができ、孔径可変手段の操作が容易になる。
ところで、研磨ブラシは、ブラシホルダの回転方向前側の部分の偏摩耗を生じ易く、この偏摩耗を防止するために、ブラシホルダを正転および逆転を繰り返すように回転駆動させることがある。ここで、上記第1の態様のものでは、第1と第2の両板部材を相対的に回動させて挿通孔の実質的な孔径を縮径すると、研磨ブラシの中間部は上方の第1板部材に形成された挿通孔の正逆一方の回転方向側の内壁面と下方の第2板部材に形成された挿通孔の正逆他方の回転方向側の内壁面との間に挟まれることになる。その結果、第2の板部材に形成された挿通孔の正逆一方の回転方向側の内壁面と研磨ブラシの中間部との間に隙間が空く。このため、第1の態様のブラシホルダを正転および逆転を繰り返すように回転駆動させると、この隙間により正転時と逆転時との研磨ブラシの毛先部の腰の強さが異なってしまう。
かかる不具合を解消するものとして、以下の第2の態様と第3の態様がある。第2の態様は、孔径可変手段を、前記支持板の前記挿通孔が形成された位置に設けられた筒状部材と、筒状部材を支持板の径方向に移動させる移動手段とにより構成し、筒状部材を移動手段により支持板の径方向に移動させて挿通孔の実質的な孔径を縮径するように構成するものである。これによれば、挿通孔と筒状部材とが支持板の径方向に相対的にずれることにより、研磨ブラシの中間部は挿通孔の径方向一方の内壁面と筒状部材の径方向他方の内壁面との間に挟まれる。このため、研磨ブラシの中間部と挿通孔の径方向他方の内壁面との間に隙間は空くが、挿通孔の正逆いずれの回転方向側の内壁面との間にも隙間は空かない。そのため、ブラシホルダを正転および逆転を繰り返すように回転駆動させても、正転時と逆転時との研磨ブラシの毛先部の腰の強さを同一にすることができる。
また、第3の態様は、孔径可変手段を、前記挿通孔に抜き差し自在に挿入され、下端側の内径が前記結束具の外径よりも小径に形成され、上端側の内周壁に上方に向かって拡径するテーパ部が形成された筒状部材と、筒状部材を前記支持板に固定する固定手段とで構成するものである。
このものでは、研磨ブラシを挿通孔を通してブラシホルダに取り付けた後、研磨ブラシの毛先部を前記筒状部材のテーパ部で案内しながら、研磨ブラシの中間部を筒状部材内に挿通する。そして、筒状部材を挿通孔に挿入して固定手段により支持板に固定すれば、研磨ブラシの中間部と挿通孔との間には、筒状部材が介在することにより、支持板の回転方向および径方向の何れにも隙間が形成されない。このため、ブラシホルダを正転および逆転を繰り返すように回転駆動させても、正転時と逆転時との研磨ブラシの毛先部の腰の強さを同一にすることができる。
本発明の実施の形態を図1から図7を参照して説明する。図1は本発明のブラシ研磨装置の第1実施形態を模式的に示す説明図、図2は第1実施形態の研磨ブラシを一部切り欠いて示した説明図、図3は第1実施形態の孔径可変手段による挿通孔の実質的な孔径の変化を模式的に示した底面図、図4は図3のA−A線及びB−B線を切断した状態を模式的に示す断面図、図5は本発明の第2実施形態を模式的に示す説明図、図6は図5のC−C線及びD−D線を切断した状態を模式的に示す断面図、図7は本発明の第3実施形態を模式的に示す説明図である。
本発明の第1実施形態のブラシ研磨装置10は、図1に示すように、円盤状のブラシホルダ2と、ブラシホルダ2の下面に周方向の間隔を存して着脱自在に取り付けた複数本の研磨ブラシ3と、ブラシホルダ2の下方に配置された円盤状の支持板4とを備える。
研磨ブラシ3は、図2に一部切り欠いて示すように、研磨材を付着させたナイロン線材で形成されたブラシ素線31を束ね、これらブラシ素線31の上端をキャップ状の結束具32により結束して構成される。結束具32の外径は、結束具32から下方に露出するブラシ素線31の束部分の外径よりも大きい。
図1に示すように、ブラシホルダ2の下面の外周部には、研磨ブラシ3の結束具32を挿入するための取付穴21が周方向に間隔を存して複数形成されている。また、ブラシホルダ2には、その外周面から各取付穴21に達するねじ孔22が形成されている。研磨ブラシ3は、結束具32を取付穴21に挿入し、止めねじ5をねじ孔22に螺入させ、止めねじ5の先端を結束具32に圧接させることにより、ブラシホルダ2に固定される。
支持板4の外周部には、研磨ブラシ3を挿通する挿通孔40がブラシホルダ2の取付穴21と対向する位置に形成されている。挿通孔40の孔径は、研磨ブラシ3を挿通できるように結束具32の外径よりも大きく形成されている。支持板4には、上方に延びる連結棒6が連設されている。連結棒6は、ブラシホルダ2に上下方向に貫通するように形成された摺動孔23を通ってさらに上方に延び、ブラシホルダ2の上方に配置されている筒状の回転軸7に連結されている。回転軸7は図示しない駆動モータにより回転駆動される。ブラシホルダ2と支持板4とには、連結棒6と回転軸7とを介して駆動モータの回転力が伝達され、両者一体となって回転駆動される。
ブラシホルダ2の上面には、筒状の回転軸7内に摺動自在に配置された略円柱状の昇降軸8が連結されている。ブラシホルダ2は、昇降軸8を介して、図示しない昇降手段により昇降自在に構成されている。昇降手段よってブラシホルダ2が昇降することにより、支持板4はブラシホルダ2に対し上下方向に相対的に位置調整自在になる。
研磨ブラシ3の長さが研磨により摩耗して短くなると、昇降手段により、昇降軸8を介して、ブラシホルダ2を支持板4に対して下降させ、支持板4の挿通孔40から下方に突出する研磨ブラシ3の下端部(毛先部)の長さ(トリム長)が一定に維持されるようにしている。
次に、図1と図3とを参照して第1実施形態の支持板4をさらに詳しく説明する。支持板4は2枚の円盤状の第1と第2の板部材41,42を上下方向に重ね合わせて構成される。第1実施形態の挿通孔40は、重なり合うように両板部材41,42に形成された挿通孔41a,42aにより構成される。第1板部材41の中央には、孔部41bが形成されている。第2板部材42の中央には、孔部41bより大径の孔部42bが形成されている。第1板部材41の孔部41b近傍には、図3に示すように、3つのピン41cが下方に突出し、且つ、第2板部材42の孔部42bの内壁に当接するように設けられている。この3つのピン41cにより、両板部材41,42の相対的な芯ずれを防止している。また、図1に示すように、連結棒6は、第1板部材41に形成された孔部41dを通り、第2板部材42に連結されている。なお、孔部41dは、第2板部材42に対する第1板部材41の回動を許容できるように、連結棒6より大径に形成されている。
両板部材41,42は、ボルト91とナット92とで連結固定されている。第2板部材42には、ボルト91を挿通するための孔部42eが上下方向に貫通して形成されている。また、第1板部材41には、ボルト91を挿通する孔部41eが上下方向に貫通して形成されている。第1板部材41の孔部41eから上方に突出したボルト91の雄ねじ部分にナット92を螺合させ、ボルト91とナット92との締め付けにより、両板部材41,42を連結固定している。なお、孔部41eは、第2板部材42に対する第1板部材41の回動を許容できるように、周方向に長手に形成されている。
第1実施形態のブラシ研磨装置10は、ボルト91とナット92との締め付けを緩めて、第1板部材41を第2板部材42に対して回動させ、挿通孔41aと挿通孔42aとの相対的な位置を支持板4の周方向へずらすことにより、挿通孔40の実質的な孔径を可変することができる。この構成が第1実施形態における回動手段(孔径可変手段)に該当する。このように、第1実施形態のブラシ研磨装置1によれば、第1板部材41を第2板部材42に対して回動させるという簡単な操作で、挿通孔40の実質的な孔径を縮径することができ、回動手段(孔径可変手段)の操作が容易になる。
次に、第1実施形態におけるブラシ研磨装置1の研磨ブラシ3の交換方法について説明する。まず、ボルト91とナット92との締め付けを緩め、第1板部材41が第2板部材42に対して回動できるようにする。そして、第1板部材41を第2板部材42に対して回動させて、図3(a)及び図4(a)に示すように、挿通孔41a,42aの中心を一致させる。挿通孔41a,42aの中心が一致すると、両挿通孔41a,42aが重なり合う部分の孔径、即ち、挿通孔40の実質的な孔径が結束具32の外径よりも大きくなる。これにより、研磨ブラシ3を挿通孔40を通して取り外すことができる。そして、新しい研磨ブラシ3を挿通孔40を通してブラシホルダ2に取り付ける。これにより、ブラシホルダ2をブラシ研磨装置10から取り外すことなく、研磨ブラシ3を容易に交換することができる。
次に、第1板部材41を第2板部材42に対して上記とは逆方向に回動させる。これによれば、図3(b)及び図4(b)に示すように、挿通孔41aが挿通孔42aに対し周方向にずれ、挿通孔40の実質的な孔径が縮径される。そして、研磨ブラシ3の中間部は、第1板部材41と第2板部材42との各挿通孔41a、42aの周方向に対向するそれぞれの内壁面に挟まれ、支持板4でしっかりと拘束される。これにより、研磨ブラシ3の長さが摩耗して短くなり、ブラシホルダ2を支持板4に対して下降させても、研磨ブラシ3の中間部が支持板4によりしっかりと拘束されているため、支持板4の上方に位置する研磨ブラシ3の部分の腰の強さの影響が研磨ブラシ3の下端部(毛先部)にまで及ぶことがない。ゆえに、常に研磨ブラシ3の毛先部の腰の強さを一定に維持することができ、均一な研磨加工を行うことができる。
なお、第1実施形態においては、第1板部材41を第2板部材42に対して回動させるようにしたが、これに限られず、例えば第2板部材42を第1板部材41に対して回動させるようにしてもよい。この場合、連結棒6は、第1板部材41に連結する。
ところで、研磨ブラシ3は、ブラシホルダ2の回転方向前側の部分の偏摩耗を生じ易く、この偏摩耗を防止するために、ブラシホルダ2を正転および逆転を繰り返すように回転駆動させることがある。ここで、上記第1実施形態のブラシ研磨装置10では、第1板部材41を第2板部材42に対して回動させて挿通孔40の実質的な孔径を縮径すると、図4(b)に示すように、挿通孔42aの第1板部材41の回動方向と逆方向側の内壁面と、研磨ブラシ3の中間部との間に隙間が空く。
このため、第1実施形態のブラシ研磨装置10では、ブラシホルダ2を正転および逆転を繰り返すように回転駆動させると、この隙間によって正転時のトリム長Tと逆転時のトリム長Tとの長さが異なり、正転時と逆転時との研磨ブラシ3の毛先部の腰の強さが異なってしまう。
即ち、ブラシホルダ2を研磨ブラシ3に対し上記隙間が前側に位置する方向に回転させる場合(正転時)は、第2板部材42から研磨ブラシ3の先端までの長さがトリム長Tになるが、ブラシホルダ2を研磨ブラシ3に対し上記隙間が後側に位置する方向に回転させた場合(逆転時)、この隙間分だけ研磨ブラシ3が回転方向後側に撓み得るようになり、第1板部材41から研磨ブラシ3の先端までの長さが実質的なトリム長Tになる。その結果、逆転時は正転時に比し、研磨ブラシ3の毛先部の腰の強さが弱くなってしまう。かかる不具合は、以下に説明する第2実施形態と第3実施形態とのブラシ研磨装置により解消される。
まず、図5、図6を参照して第2実施形態のブラシ研磨装置11を説明する。なお、第1実施形態において既に説明したものについては図5、図6中同一の符号を付すことによりその説明を省略する。また、図5においてはブラシ研磨装置11の右側部分のみを示し、図示省略した連結棒6、回転軸7、昇降軸8は第1実施形態のものと同様の構成である。
第2実施形態の支持板4は、第1実施形態のものと異なり、一枚の円盤状の板で構成されている。支持板4に形成した挿通孔40の上部は、支持板4の径方向外方に向かって延びる長穴状の大径穴部43に形成されている。この大径穴部43には、筒状部材44が支持板4の径方向に移動自在に内挿されている。筒状部材44の内径は、研磨ブラシ3を挿通できるように結束具32の外径よりも大きく形成されている。また、支持板4の外周面には、大径穴部43に達する孔43aが形成されている。孔43aには、ボルト45が挿入される。筒状部材44には、ボルト45と螺合するねじ孔44aが形成されている。ボルト45を筒状部材44のねじ孔44aにねじ込むように締め付けることにより、筒状部材44が大径穴部43に沿って支持板4の径方向外方に引き寄せられる。これにより、挿通孔40に対し筒状部材44が芯ずれし、挿通孔40の実質的な孔径が縮径される。かくして、大径穴部43とボルト45とねじ孔44aとにより筒状部材44を支持板4に対し径方向に移動する移動手段が構成される。第2実施形態の孔径可変手段は、この移動手段と筒状部材44とで構成されている。
次に、第2実施形態のブラシ研磨装置11の研磨ブラシ3の交換方法について説明する。まず、ボルト45を締め付けを緩めるように回転させて、筒状部材44を支持板4の径方向内方へ移動せしめ、図5(a)及び図6(a)に示すように、筒状部材44の中心と貫通孔40との中心とを一致させる。これにより、挿通孔40の実質的な孔径が研磨ブラシ3の結束具32の外径よりも大きくなる。そして、研磨ブラシ3を筒状部材44と挿通孔40とを通して取り外す。次いで、新しい研磨ブラシ3を挿通孔40と筒状部材44とを通してブラシホルダ2に固定する。次いで、ボルト45を締め付けるように回転させることにより、図5(b)及び図6(b)に示すように、筒状部材44が支持板4の径方向外方へ移動する。これにより、研磨ブラシ3の中間部が、挿通孔40の径方向外方の内壁面と、筒状部材44の径方向内方の内壁面とに挟まれ、支持板4でしっかりと拘束される。
第2実施形態のブラシ研磨装置11によれば、研磨ブラシ3の中間部と挿通孔40と間で支持板4の径方向内方に隙間が空くが、支持板4の周方向には隙間が空かない。よって、ブラシホルダ2を正転および逆転を繰り返すように回転駆動させても、正転時と逆転時との研磨ブラシ3の毛先部の腰の強さを同一にすることができる。
なお、第2実施形態では、複数の筒状部材44をボルト45により個々に径方向に移動させるように移動手段を構成しているが、これに限られず、例えば複数の筒状部材44に係合する複数のカム部を有するカム板を支持板4上に回動自在に組み付け、カム板の回動で複数の筒状部材44を一括して径方向に移動させるように構成することも可能である。
次に、図7を参照して第3実施形態のブラシ研磨装置12を説明する。なお、第1・第2実施形態において既に説明したものについては図7中同一の符号を付すことによりその説明を省略する。また、図7においてはブラシ研磨装置12の右側部分のみを示し、図示省略した連結棒6、回転軸7、昇降軸8は第1実施形態のものと同様の構成である。
第3実施形態の支持板4は、第2実施形態の支持板と同様に1枚の円盤状の板で構成される。支持板4に形成した挿通孔40には、下端側の内径が結束具32の外径よりも小径に形成された小径部46aと、上端側の内周壁に形成された上方に向かって拡径するテーパ部46bとを有する筒状部材46が抜き差し自在に挿入されている。支持板4の外周面には、挿通孔40に達するねじ孔40aが形成されている。そして、ねじ孔40aに螺入されたボルト47の先端が筒状部材46に圧接し、筒状部材46が支持板4に固定される。かくして、筒状部材46と固定手段としてのボルト47とにより、挿通孔40の実質的な孔径を縮径する第3実施形態の孔径可変手段が構成される。
次に、第3実施形態のブラシ研磨装置12の研磨ブラシ3の交換方法について説明する。まず、ボルト47の締め付けを緩め、挿通孔40から筒状部材46を取り外す。次いで、研磨ブラシ3を挿通孔40を通して取り外す。そして、新しい研磨ブラシ3を挿通孔40を通してブラシホルダ2へ取り付ける。次いで、筒状部材46を、テーパ部46bで研磨ブラシ3の毛先部を案内し内部に研磨ブラシ3の中間部を挿通しつつ挿通孔40に挿入し、ボルト47で締め付けて支持板4に固定する。
第3実施形態のブラシ研磨装置12によれば、研磨ブラシ3の中間部と挿通孔40との間には筒状部材46が介在し、研磨ブラシ3の中間部は、筒状部材46の小径部46aによりしっかりと拘束されているため、支持板4の周方向および径方向の何れにも第1・第2実施形態に説明したような隙間は空かない。このため、ブラシホルダ2を正転および逆転を繰り返すように回転駆動させても、正転時と逆転時との研磨ブラシの腰の強さを同一にすることができる。
本発明のブラシ研磨装置の第1実施形態を模式的に示す説明図。 第1実施形態の研磨ブラシを一部切り欠いて示した説明図。 第1実施形態の孔径可変手段による挿通孔の実質的な孔径の変化を模式的に示した底面図。 図3のA−A線およびB−B線を切断した状態を模式的に示す断面図。 本発明の第2実施形態を模式的に示す説明図。 図5のC−C線及びD−D線を切断した状態を模式的に示す断面図 本発明の第3実施形態を模式的に示す説明図。
符号の説明
10…第1実施形態のブラシ研磨装置、 11…第2実施形態のブラシ研磨装置、 12…第3実施形態のブラシ研磨装置、 2…ブラシホルダ、 21…取付穴、 22…ねじ孔、 23…摺動孔、 3…研磨ブラシ、 31…ブラシ素線、 32…結束具、 4…支持板、 40…挿通孔、 40a…ねじ孔、 41…第1板部材、 41a…挿通孔、 41b…孔部、 41c…ピン、 41d…孔部、 41e…孔部、 42…第2板部材、 42a…挿通孔、 42b…孔部、 42e…孔部、 43…大径穴部、 43a…孔、 44…筒状部材、 44a…ねじ孔、 45…ボルト、 46…筒状部材、 46a…小径部、 46b…テーパ部、 47…ボルト、 5…止めねじ、 6…連結棒、 7…回転軸、 8…昇降軸、 91…ボルト、 92…ナット。

Claims (5)

  1. 回転駆動されるブラシホルダと、
    多数のブラシ素線と、該ブラシ素線を上端で結束する結束具とで構成され、該結束具を前記ブラシホルダの下面に着脱自在に取り付けた研磨ブラシと、
    前記ブラシホルダの下方に、該ブラシホルダと一体に回転され、且つ、該ブラシホルダに対し上下方向に相対的に位置調整自在となるように配置した支持板とを備え、
    該支持板に前記研磨ブラシを挿通する挿通孔を形成して、該研磨ブラシの中間部を該支持板の挿通孔で拘束するようにしたブラシ研磨装置であって、
    支持板の挿通孔を前記結束具の外径より大きくして、該挿通孔を通して前記研磨ブラシを交換自在とするものにおいて、
    前記挿通孔の実質的な孔径を前記結束具の外径よりも小径に縮径自在な孔径可変手段を備えることを特徴とするブラシ研磨装置。
  2. 前記支持板は、第1板部材と第2板部材とを上下に重ね合わせて構成され、前記挿通孔は、第1と第2の両板部材に形成され、
    前記孔径可変手段は、第1板部材と第2板部材との一方を他方に対して相対的に回動させる回動手段により構成されることを特徴とする請求項1記載のブラシ研磨装置。
  3. 前記孔径可変手段は、前記支持板の前記挿通孔が形成された位置に設けられた筒状部材と、筒状部材を支持板の径方向に移動させる移動手段とにより構成されることを特徴とする請求項1記載のブラシ研磨装置。
  4. 前記孔径可変手段は、前記挿通孔に抜き差し自在に挿入され、下端側の内径が前記結束具の外径よりも小径に形成され、上端側の内周壁に上方に向かって拡径するテーパ部が形成された筒状部材と、筒状部材を前記支持板に固定する固定手段とで構成されることを特徴とする請求項1記載のブラシ研磨装置。
  5. 前記ブラシホルダは正転および逆転を繰り返して回転駆動されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のブラシ研磨装置。
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