JP4364846B2 - 無線通信システム、無線通信端末、無線基地局装置、無線通信方法及びコンピュータプログラム並びにその記録媒体 - Google Patents

無線通信システム、無線通信端末、無線基地局装置、無線通信方法及びコンピュータプログラム並びにその記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、データの送受信用の帯域が各端末に割り当てられる無線通信方式にて、不定期に少ない容量のデータの送信を行う無線通信方式を可能とする無線通信システム、無線通信端末、無線基地局装置、無線通信方法及びコンピュータプログラム並びにその記録媒体に関する。
従来の無線通信端末と無線基地局装置における無線通信方式であるHisWAN等に適用されているTDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)方式では、無線基地局装置と各無線通信端末との間で通信が開始される前に、無線通信端末ごとにデータの送受信を行うための帯域が割り当てられた後に、実際のデータの送受信が開始される構成となっている(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、近年、商品等に付して流通状況などを管理するために用いられる無線タグ等に対する需要が高まってきているが、このような無線タグ等は、不定期にデータの送信のみを行い、かつ送信するデータ量も少ないという特徴がある。
HiSWAN(High Speed Wireless Access Network)/ARIB STD-T70
しかしながら、上記のような不定期にデータの送信のみをおこない、かつ送信するデータ量も少ない無線タグなどの無線通信端末を上記のような従来の無線通信方式のネットワークに収容してしまうと、実際にデータを送信する時間よりも帯域の割り当てに要する時間の方が長くなってしまい、通信時間の点で効率のよい通信を行うことができないという問題がある。
また、無線基地局装置において割り当てることが可能な帯域は有限であり、不定期にデータの送信のみをおこない、かつ送信するデータ量も少ない無線通信端末に、ある程度の容量のデータ量が送受信可能な帯域を割り当ててしまうと、本来無線基地局装置との間である程度の容量のデータの送受信を行う無線通信端末に帯域を割り当てることができず、帯域利用の点で効率のよい通信を行うことができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、不定期にデータの送信のみを行い、かつ送信するデータ量も少ない無線通信と、データの送受信が継続的に行われる無線通信の両方の通信について、通信時間の点及び帯域利用の点で効率よい通信を可能とする無線通信システム、無線通信端末、無線基地局装置、無線通信方法及びコンピュータプログラム並びにその記録媒体を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置とを備えた無線通信システムにおいて、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを送信する第1の無線送信手段を具備した第2の無線通信端末を備え、前記無線基地局装置は、前記識別情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する第2の無線送信手段と、を備えたことを特徴とする無線通信システムである。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の無線通信端末は、前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信する第2の無線受信手段と、前記第2の無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは前記接続不可情報が含まれているか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段が前記第2の無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記第2の判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する第2の選択手段と、を備え、前記第1の無線送信手段は、前記第2の選択手段が選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信することを特徴とする。
本発明は、一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置とを備えた無線通信システムに更に備えられる第2の無線通信端末であって、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを前記無線基地局装置に送信する無線送信手段を具備したことを特徴とする第2の無線通信端末である。
本発明は、上記に記載の発明において、前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信する無線受信手段と、前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは、接続不許可を示す接続不可情報が含まれているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する選択手段と、を備え、前記無線送信手段は、前記選択手段が選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信することを特徴とする。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第1の所定値と前記第2の所定値とを記憶する記憶手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、前記記憶手段から第1の所定値を読み出し、読み出した前記第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記記憶手段から前記第2の所定値を読み出し、読み出した第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択することを特徴とする。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第1の所定値を記憶する記憶手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、前記記憶手段から第1の所定値を読み出し、読み出した前記第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記受信した情報に含まれる前記第2の所定値を読み出し、読み出した第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択することを特徴とする。
本発明は、一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置と、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと予め付与されている一意に識別可能な識別情報とを送信する第2の無線通信端末と、を備えた無線通信システムにおける無線基地局装置であって、前記識別情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する無線送信手段と、を備えたことを特徴とする無線基地局装置である。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の無線通信端末が前記スロットを位置を選択するために前記第2の無線通信端末によって用いられる第2の所定値を記憶する記憶手段を備え、前記無線送信手段は、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、前記識別情報及び前記接続不可情報及び前記記憶手段に記憶されている前記第2の所定値を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信することを特徴とする。
本発明は、一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末及び第2の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置と、を備えた無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記第2の無線通信端末が、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを送信するステップと、前記無線基地局装置が、前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定するステップと、前記無線基地局装置が、受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信するステップと、前記無線基地局装置が、受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信するステップと、を有することを特徴とする無線通信方法である。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の無線通信端末が、前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信するステップと、前記第2の無線通信端末が、前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは前記接続不可情報が含まれているか否かを判定するステップと、前記第2の無線通信端末が、前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択するステップと、前記第2の無線通信端末が、前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択するステップと、前記第2の無線通信端末が、選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信するステップと、を更に有することを特徴とする。
本発明は、一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置とを備えた無線通信システムに更に備えられる第2の無線通信端末のコンピュータを、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを前記無線基地局装置に送信する無線送信手段として機能させるためのコンピュータプログラムである。
本発明は、一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置と、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと予め付与されている一意に識別可能な識別情報とを送信する第2の無線通信端末と、を備えた無線通信システムにおける無線基地局装置のコンピュータを、前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する判定手段、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する無線送信手段、として機能させるためのコンピュータプログラムである。
本発明は、上記に記載のいずれかのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明によれば、無線通信システムは、第1の無線通信端末と第2の無線通信端末と無線基地局装置とを備えている。このような構成の無線通信システムに更に備えられる第2の無線通信端末について、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じてデータと識別情報とを送信する構成とした。また、無線基地局装置について、識別情報を記憶する登録情報記憶手段と、接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて第2の無線通信端末から受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する構成とし、更に、受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、受信したデータを読み出し、識別情報及び接続可情報を応答用無線帯域を通じて第2の無線通信端末に送信し、受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、識別情報及び接続不可情報を応答用無線帯域を通じて第2の無線通信端末に送信する構成とした。これにより、第2の無線通信端末は、送受信用無線帯域が割り当てられることなく、無線基地局装置と第1の無線通信端末との間における通信手順に用いられる接続用無線帯域のみを用い、データを送信することが可能となる。そのため、不定期にデータの送信のみを行い、かつ送信するデータ量も少ない第2の無線通信端末による無線通信と、データの送受信が継続的に行われる第1の無線通信端末による無線通信の両方の通信について、通信時間の点及び帯域利用の点で効率よい無線通信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、無線通信システムにおける第2の無線通信端末は、無線基地局装置から応答用無線帯域を通じて情報を受信し、受信する情報に接続可情報あるいは接続不可情報が含まれているか否かを判定する構成とし、更に、応答用無線帯域を通じて受信する情報に接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、選択する乱数値に対応する位置のスロットにて、データと識別情報とを送信する構成とした。これにより、第2の無線通信端末において、無線基地局装置にデータ送信ができなかった場合、データ送信ができた場合よりも広い数値範囲となる第2の所定値から乱数値が選択されることになり、第1の所定値と第2の所定値の差の大きさ及び第2の所定値に基づいて生成される乱数値の大きさに応じて第2の無線通信端末と無線基地局装置との間における通信回数を確率的に減少させることが可能となる。
また、本発明によれば、第2の無線通信端末は、第1の無線通信端末と無線基地局装置を備える無線通信システムに係る接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じてデータと識別情報とを無線基地局装置に送信する構成とした。これにより、送受信用無線帯域が割り当てられることなく、無線基地局装置と第1の無線通信端末との間における通信手順に用いられる接続用無線帯域のみを用い、データを送信することが可能となる。そのため、不定期にデータの送信のみを行い、かつ送信するデータ量も少ない第2の無線通信端末による無線通信と、データの送受信が継続的に行われる第1の無線通信端末による無線通信の両方の通信について、通信時間の点及び帯域利用の点で効率よい無線通信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、第2の無線通信端末は、無線基地局装置から応答用無線帯域を通じて情報を受信し、受信する情報に接続可情報あるいは接続不可情報が含まれているか否かを判定する構成とし、更に、応答用無線帯域を通じて受信する情報に接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、受信する情報に接続不可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、選択する乱数値に対応する位置のスロットにて、データと識別情報とを送信する構成とした。これにより、第2の無線通信端末において、無線基地局装置にデータ送信ができなかった場合、データ送信ができた場合よりも広い数値範囲となる第2の所定値から乱数値が選択されることになり、第1の所定値と第2の所定値の差の大きさ及び第2の所定値に基づいて生成される乱数値の大きさに応じて第2の無線通信端末と無線基地局装置との間における通信回数を確率的に減少させることが可能となる。
また、本発明によれば、第2の無線通信端末は、第1の所定値と第2の所定値とを記憶する記憶手段を備えている。また、第2の無線通信端末は、応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、記憶手段から第1の所定値を読み出し、読み出した第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、受信する情報に接続不可情報が含まれていると判定した場合、記憶手段から第2の所定値を読み出し、読み出した第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する構成とした。これにより、第2の無線通信端末の記憶手段に予め第1の所定値と第2の所定値とを記憶させておくことで、接続不可であった場合に第2の無線通信端末に係る通信回数を確率的に減少させることが可能となる。
また、本発明によれば、第2の無線通信端末は、第1の所定値を記憶する記憶手段を備えている。また、第2の無線通信端末は、応答用無線帯域を通じて受信する情報に接続可情報が含まれていると判定した場合、記憶手段から第1の所定値を読み出し、読み出した第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、受信する情報に接続不可情報が含まれていると判定した場合、受信した情報に含まれる第2の所定値を読み出し、読み出した第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する構成とした。これにより、接続不可となった場合に、無線基地局装置から送信する第2の所定値に従って、第2の無線通信端末に係る通信回数を確率的に減少させることが可能となる。
また、本発明によれば、第1の無線通信端末と第2の無線通信端末と無線基地局装置とを備えた無線通信システムおける無線基地局装置について、識別情報を記憶する登録情報記憶手段を備えており、接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて第2の無線通信端末から受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する。また、無線基地局装置について、受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、識別情報及びデータが正常に受信されたことを示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、識別情報及びデータが正常に受信されなかったことを示す接続不可情報を応答用無線帯域を通じて第2の無線通信端末に送信する構成とした。これにより、無線基地局装置は、第2の無線通信端末に送受信用無線帯域が割り当てられることなく、無線基地局装置と第1の無線通信端末との間における通信手順に用いられる接続用無線帯域のみを用い、第2の無線通信端末とデータを送信することが可能となる。そのため、不定期にデータの送信のみを行い、かつ送信するデータ量も少ない第2の無線通信端末による無線通信と、データの送受信が継続的に行われる第1の無線通信端末による無線通信の両方の通信について、通信時間の点及び帯域利用の点で効率よい無線通信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、無線基地局装置は、第2の無線通信端末がスロットの位置を選択するために第2の無線通信端末によって用いられる第2の所定値を記憶する記憶手段を備え、受信した識別情報が登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、識別情報及び接続不可情報及び第2の記憶手段に記憶されている第2の所定値を応答用無線帯域を通じて第2の無線通信端末に送信する構成とした。これにより、第2の無線通信端末が接続不可となった場合に、無線基地局装置から送信する第2の所定値に従って、第2の無線通信端末に係る通信回数を確率的に減少させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム1を示す概略ブロック図である。無線通信システム1は、上述したTDMA/TDD方式による無線通信を行うシステムである。無線通信システム1において、無線通信端末20は、TDMA/TDD方式における既存の無線通信端末であり、ある程度の容量のデータについて無線基地局装置30との間でデータの送信及び受信を行う。無線通信端末20としては、例えばパーソナルコンピュータ等に接続される無線通信用のデバイスなどが適用される。無線通信端末10は、TDMA/TDD方式を用いて無線基地局装置30に対して送信のみを行う無線通信端末であり、無線通信端末20に比べて、送信するデータの容量が少なく、不定期にデータの送信のみを行う。無線通信端末10としては、例えば無線タグなどが適用される。無線基地局装置30は、無線通信端末10及び無線通信端末20との間で無線による通信を行う。
なお、上述した第1の無線通信端末は、無線通信端末20に対応し、第2の無線通信端末は、無線通信端末10に対応し、無線基地局装置は、無線基地局装置30に対応する。
図2は、TDMA/TDD方式における通信フレームを示した図である。図2に示すようにTDMA/TDD方式では、固定時間長のMAC(Media Access Control)フレームにより通信帯域が予め区切られており、さらに1つのMACフレーム中は、幾つかの領域に分けられている。
図2のMACフレームにおいて、BCH(Broadcast CHannel)は、無線基地局装置30が、無線基地局装置30に予め付与されている基地局ID及びNET−ID等の制御情報を無線通信端末10,20に送信するためのチャネルである。また、無線基地局装置30は常に基地局ID及びNET−ID等の制御情報をBCHを通じて送信しており、無線通信端末10,20はBCHを検出することによりMACフレームに対して同期を行う。FCH(Frame CHannel)は、無線基地局装置30がMACフレーム内に存在する領域の位置情報や割り当て情報等の制御情報を無線通信端末10,20に通知する際に用いられるチャネルである。
RCH(Random access Channel)は、無線通信端末10,20が、送信を開始する際に最初に無線基地局装置30に、接続を開始するための契機となるランダム接続要求を送信するために用いられるチャネルである。RCHは複数のスロットに区切られており、無線通信端末10,20は任意のスロットを選択し、無線基地局装置30へランダム接続要求を送信する。なお、MACフレーム中のRCHの開始位置情報はFCHから通知され、無線通信端末10,20はFCHから開始位置情報を受信し、受信したRCHの開始位置情報に基づいてRCHの領域を検出し、送信に用いるRCHのスロットを選択する。RCHの各スロットは、送信を開始する際の制御情報等の送信に用いられるため容量は、後述するDLやULで1つの無線通信端末に割り当てられる容量よりも少ない容量となっている。
ACH(Access Feedback Channel)は、無線基地局装置30がRCHから受信した情報に応じた送信結果の情報を無線通信端末10,20に通知する際に用いられるチャネルであり、RCHのスロットの位置に対応付けて値が設定できるようになっている。ACHを通じて送信される情報を受信する無線通信端末10,20は、自らが送信したRCHのスロットの位置に対応するACHの所定位置をFCHに含まれる情報から読み出し、読み出した所定位置に設定されている値を参照することにより、送信したランダム接続要求が無線基地局装置30によって受信されたか否かを判定する。
DL(Down Link)は、無線基地局装置30が無線通信端末20に対してデータを送信する際に用いられるチャネルである。UL(Up Link)は、無線通信端末20が無線基地局装置30にデータを送信する際に用いられるチャネルである。DL及びULは、通信が開始される前に、FCHに従って、無線通信端末20ごとに帯域が割り当てられる。
なお、上述した接続用無線帯域とはRCHに対応し、応答用無線帯域は、ACHに対応し、送受信用無線帯域は、DL及びULに対応する。
次に、図3を参照して、無線基地局装置30と無線通信端末20との間で行われるTDMA/TDD方式における通信手順について説明する。
図3のシーケンスが開始される前提として、無線通信端末20が、最初のMACフレーム(第1のMACフレームと記載)のBCHを検出して、同期を行い、第1のMACフレームのBCHから基地局IDとNET−ID等の制御情報を受信し、接続すべき無線基地局装置30を選択しているものとする。また、無線通信端末20は同期を行ったBCHのMACフレームに含まれるFCHから第1のMACフレームにおけるRCHの開始位置情報とRCHのスロット数を読み出しているものとする。
上記の状態にて、無線通信端末20は、通信を開始する際に、上述したランダム接続要求に相当するMAC−IDを要求するMAC−ID要求メッセージを無線基地局装置30に送信する。MAC−ID要求メッセージを送信する際に、無線通信端末20は内部で乱数値を生成し、生成した乱数値をMAC−ID要求メッセージに含めて送信する。無線基地局装置30は、当該MAC−ID要求メッセージを受信し、MAC−IDを割り当てる場合に、後述する第3段階のDLを通じて、MAC−ID要求メッセージに含まれる乱数値と割り当てるMAC−IDを対応付けて無線通信端末20に送信する。このような手順を採用することにより、無線基地局装置30が、複数の無線通信端末20からMAC−ID要求メッセージを受信した場合にも、乱数値ごとにMAC−IDを割り当てることで、全ての無線通信端末20に割り当てたMAC−IDを通知することができる。
このMAC−ID要求メッセージは第1のMACフレームのRCHを通じて無線基地局装置30に送信される。無線基地局装置30は、RCHから受信したMAC−ID要求メッセージに基づいて、ランダム接続を許可するか否かを判定する接続可否判定を行う(第1段階)。正常に復調できた場合には、ランダム接続許可の状態として判定し、衝突が発生し、正常に復調できない場合、ランダム接続不許可の状態として判定する。なお、MAC−IDとは、無線基地局装置30が、配下の無線通信端末20を識別するための情報である。
次に、無線基地局装置30は、第2のMACフレームのACHを通じて、送信結果の情報を無線通信端末20に通知する。上記の第1段階にて、RCHから無線基地局装置30がMAC−ID要求メッセージを受信した場合であって、正常に復調できた場合には、RCHからMAC−ID要求メッセージを受信した際のRCHのスロット位置に対応するACHの所定位置に「接続可情報」を示す値を設定し、無線通信端末20に通知する。一方、衝突が発生し、復調ができない場合等には、ACHには何も設定せず(以下、この状態を「未設定」状態と記載)、無線通信端末20に通知する。ACHを通じて通知される送信結果が「未設定」の場合、無線通信端末20はMAC−ID要求メッセージを再送することとなる(第2段階)。
ここで、具体的なACHにおける「接続可情報」を示す値の設定方法としては、何も値を設定しない場合、すなわち「未設定」の場合には、ACHの所定位置の値を「0」とし、「接続可情報」を設定する場合には、当該所定位置の値を「1」に設定するといった方法がある。また、さらに、「接続可情報」を設定する際に、所定位置の値に「1」を設定する替わりに、無線通信端末20が自らが送信したMAC−ID要求メッセージであるか否かを識別できるような値としてもよい。例えば、無線通信端末20が、内部で乱数値を生成し、生成した乱数値をMAC−ID要求メッセージとともにRCHを通じて送信し、送信した乱数値を内部に記憶しておく。無線基地局装置30は、RCHから受信できた場合には、ACHに乱数値を設定する。無線通信端末20は、内部に記憶している乱数値と同じ値がACHに設定されているか否か判定し、同じ値が設定されている場合、正常に送信されたことを検出することができる。一方、乱数値が一致していない場合には、無線通信端末20は、MAC−ID要求メッセージを再送する。これにより、他の無線通信端末が同じRCHのスロットを用いて送信した場合であっても、自らが送信した信号が受信されたか否かを一意に判定することが可能となる。
なお、ACHで「接続可情報」を通知する際に用いられる乱数値と、MAC−ID割り当てに用いられる乱数値は、同じ値を用いても、別個に2つの乱数値を生成するようにしてもよい。
次に、無線基地局装置30は、第3のMACフレームのDLにて当該無線通信端末20からの乱数値と割り当てるMAC−IDとを対応付けた情報を無線通信端末20に送信する。また、複数の無線通信端末20からMAC−ID要求メッセージを受信した場合には、乱数値と割り当てるMAC−IDとの対応付けた情報を全ての無線通信端末20に送信する。当該乱数値とMAC−IDとを対応付けた情報をDLを通じて受信した無線通信端末20は、自らが生成した乱数値に対応付けられているMAC−IDを読み出し、自らのMAC−IDとして内部に設定する。これにより当該無線通信端末20に対して制御情報用の帯域が割り当てられることになる(第3段階)。
無線基地局装置30は、第4のMACフレームのFCHを通じて第3のMACフレームにて割り当てたMAC−IDと当該MAC−IDに対応する無線通信端末20に割り当てられる制御情報用のULの開始位置情報、割り当て情報及びその帯域容量が無線通信端末20に送信される。FCHからMAC−IDとULの割り当て情報を受信した無線通信端末20は、ULを通じて制御情報に相当する端末IDを含む接続要求メッセージを送信する。ULから接続要求メッセージを受信した無線基地局装置30は、接続要求メッセージとともに送信される端末IDを受信し、受信した端末IDが登録されている端末IDと一致するか否かを判定することにより当該無線通信端末20の認証を行う(第4段階)。ここで、端末IDとは予め全ての無線通信端末(無線通信端末10及び無線通信端末20)に割り当てられている一意に識別可能な識別情報であり、当該端末IDは予め無線基地局装置30の内部に記憶されている。
無線基地局装置30が、認証により当該無線通信端末20が登録されている端末であると判定した場合、第5のMACフレームのFCHを通じて、当該無線通信端末20に対応するDLの割り当て情報を送信するとともにDLを通じて制御情報に相当する接続応答メッセージを送信する。(第5段階)。
第5のMACフレームのDLから接続応答メッセージを受信した無線通信端末20は、第6のMACフレームのFCHを通じて受信する自らのMAC−IDと当該MAC−IDに対して割り当てられているUL内の割り当て情報に従って制御情報に相当するデータ通信用の帯域要求を無線基地局装置30に送信する(第6段階)。
そして、第6のMACフレームのFCHを通じて受信する自らのMAC−IDと当該MAC−IDに対して割り当てられているUL内の割り当て情報に従い、データ通信用に割り当てられるUL内の帯域を通じて無線基地局装置30にデータを送信する(第7段階)。
無線通信端末20と無線基地局装置30との間における無線通信は、上述した図3の手順に従って、MAC−IDとMAC−IDに関連付けられるULとDL中の帯域が無線通信端末20に割り当てられることにより行われる。一方、無線通信端末10と無線基地局装置30との間における無線通信は、図4に示すような手順に従うことによって行われる。以下、図4を参照して本実施形態に係る無線通信端末10と無線基地局装置30との間における通信手順について説明する。
図4の手順の前提として、上述した無線通信端末20の通信手順と同様に、無線通信端末10は、最初のMACフレームのBCHを検出して、同期を行い、当該MACフレームのBCHから基地局IDとNET−ID等の制御情報を読み出し、接続すべき無線基地局装置30を選択しているものとする。また、無線通信端末10は同期を行ったBCHに続くFCHから当該MACフレームにおけるRCHの開始位置情報を読み出しているものとする。
無線通信端末10は、開始位置情報に示されるRCHの中からスロットを選択し、当該スロットを通じてデータと、無線通信端末10に予め付与されている端末IDとを無線基地局装置30に送信する(ステップS1)。RCHからデータと端末IDとを受信した無線基地局装置30は、受信した端末IDが予め登録されている端末IDであるか否かを判定により認証する(ステップS2)。無線基地局装置30は、認証した結果、受信した端末IDが登録されている端末IDである場合、無線基地局装置30は、端末IDを受信した際のRCHのスロット位置に対応するACHの所定位置に「接続可情報」を示す値を設定して無線通信端末10に通知する。一方、登録されていない端末IDである場合、無線基地局装置30は、「接続可情報」を通知するために使用する所定位置とは別の所定位置に、予め登録されておらずデータ送信に係る接続を許可しない「接続不可情報」を示す値を設定して無線通信端末10に通知する(以下、接続可情報を通知するために使用する所定位置を第1の所定位置として記載し、前記別の所定位置を第2の所定位置と記載)。
ACHを通じて送信結果の情報の通知を受けた無線通信端末10は、FCHを参照し、自らが送信したRCHのスロットの位置に対応するACHの第1の所定位置に「接続可情報」を示す値が設定されているか否かを判定する。当該第1の所定位置に「接続可情報」を示す値が設定されている場合、データが無線基地局装置30に受信されたとして検出する。一方、当該第1の所定位置には何も設定されていない状態、すなわち「未設定」の場合、第2の所定位置を参照し、第2の所定位置に「接続不可情報」を示す値が設定されている場合、無線基地局装置30によって受信されたが、データ送信のための接続が許可されなかったとして検出する。また、さらに、第2の所定位置に何も設定されていない状態である場合、無線基地局装置30によって送信した無線信号が受信されなかったとして検出する(ステップS3)。
なお、「接続可情報」あるいは「接続不可情報」を示す値として、上述した無線通信端末20のように乱数値を用いて一意に識別できる値を適用してもよいが、無線通信端末10の場合、端末IDを用いることにより、ACHで通知された送信結果の情報に示される値が自らの端末IDであるか否かを判定して、送信したデータが無線基地局装置30によって正常に受信されたか否かを検出することができる。
上記のようにACHに第2の所定位置を設け、当該位置にて登録されている端末であるか否かを通知できるようにしたため、無線通信端末10においては、データ送信時に認証を行い認証結果をACHにて通知することが可能となる。また、このように構成したことで、無線通信端末20の構成への影響はなく、無線基地局装置30に無線通信端末10を収容するための構成を追加するだけで、無線通信端末10と無線通信端末20を用途に応じて用いることが可能な無線通信システムを実現することができる。
図4の通信手順により、無線通信端末10の場合、無線通信端末20のように無線基地局装置30から帯域割り当てのための識別情報となるMAC−IDの割り当て、帯域の割り当ての手続を行うことなく、無線通信端末10はRCHのみを用いてデータを無線基地局装置30に送信することができる。無線基地局装置30が付与するMAC−IDは有限であるため、無線基地局装置30と通信が可能な無線通信端末20は制限され、さらに無線通信を行っていない場合であってもMAC−IDが開放されるまで、他の無線通信端末20は通信を開始することができず、無線帯域に係るリソースが有効利用されない場合がある。一方、無線通信端末10の場合には通信が可能な端末数は制限されないため、当該リソースを充分に有効利用することが可能となる。
また、無線通信端末20の場合、リソースの有効利用のために無線通信を行っていない端末を開放して、他の無線通信端末20を接続するようにしてもよいが、その場合、図3に示すようにMAC−ID割り当て、帯域割り当て等の手順を行った後に、無線通信を開始することになる。一方、無線通信端末10の場合には、図4に示すRCHを通じた1回の送信でデータを送信することができるため、データ送信が完了するまでに要する時間を大幅に削減することが可能であり、無線帯域の占有時間も削減されるため、送信するデータが少量である場合には、無線通信端末10を適用する方が、無線帯域に係るリソースを充分に有効利用することが可能となる。
RCHは無線通信端末10及び無線通信端末20によって共通で利用されるチャネルであるため、無線通信端末10及び無線通信端末20が同じRCHのスロットを利用しまうと、衝突が発生し、無線基地局装置30は送信される情報をRCHから受信することができなくなる。そこで、無線通信端末10と、無線通信端末20及び複数の無線通信端末10と無線通信端末20が存在する場合にあっては、無線通信端末10同士、無線通信端末20同士の間でスロットが重複して利用されないようにする必要がある。
図5は、TDMA/TDD方式で採用されている、RCHのスロットが選択される際の重複を回避するための手段を示した概念図である。
無線通信端末20及び無線通信端末10は、予め与えられる数値範囲から一様乱数を発生させ、それにより得られる乱数値に対応するRCHのスロットの位置で送信を行うことにより衝突を回避する構成を有している。例えば、図5に示すように1つのMACフレームのRCHにスロットが10個存在する場合に、乱数値として24が得られると、25番目のスロットが選択されることになる。当該25番目のスロットは、3つめのMACフレームの5番目のスロットに対応するため、当該スロットにて無線通信端末20及び無線通信端末10から無線基地局装置30に対して送信が行われることになる。これにより、一様乱数によって生成される乱数値のばらつきの度合いの確率に応じて、重複を回避することが可能となる。
なお、上記の構成では、各MACフレームに含まれるRCHのスロット数を固定数として説明したが、本発明はこれに限られず、各MACフレームに含まれるRCHのスロット数が可変であってもよい。その場合、無線通信端末10は、各MACフレームのFCHを参照し、当該MACフレームに含まれるRCHのスロット数を読み出し、読み出したスロット数に基づいて上記の計算を行い、送信を行うスロット位置を算出することになる。
ところで、図4で説明した無線通信端末10によるデータ送信の場合、登録されていない無線通信端末10であっても、不定期に多数の通信を行うことが可能であり、RCHのスロットが多数利用されてしまうと、登録されている無線通信端末10が利用する場合や、無線通信端末20が通信を開始する際に利用する場合に、RCHのスロットの利用において重複が生じてしまう場合がある。そこで、以下に、そのような登録されていない無線通信端末10からのデータの送信を抑制するための手段を具備した2つの実施形態の無線通信端末10と無線基地局装置30について説明する。
(第1実施形態)
図6から図10を参照して、第1実施形態に係る無線通信端末10a及び無線基地局装置30aについて説明する。
図6は、第1実施形態に係る無線通信端末10aの内部構成を示したブロック図である。無線通信端末10aにおいて、無線受信部15は、アンテナ17を介して無線基地局装置30aからMACフレーム中のBCHにより同期を行い、またFCHやACHを通じて通知される情報を受信して当該情報を読み出す。無線送信部14は、MACフレーム中の指定されたRCHのスロットを通じ、アンテナ17を介してデータ及び端末IDを無線基地局装置30aに送信する。情報入力部13は、送信するデータを入力する。記憶部16aは、上述したRCHのスロットを選択する際に生成する乱数値を発生させる際の数値範囲の情報を記憶している。記憶部16aにおいて、「候補値」の項目には、乱数を発生させる数値範囲の最大値となる値が記憶される。「接続可」の項目には、無線基地局装置30aからACHを通じて通知される送信結果が「接続可状態」の場合に選択される、上述した第1の所定値に対応する候補値が記憶される。「接続不可」の項目には、無線基地局装置30aからACHを通じて通知される送信結果が「接続不可情報」の場合に選択される、上述した第2の所定値に対応する候補値が記憶される。図6では、例として、「候補値」として10、「接続可」の値として10、「接続不可」の値として10000が記憶されている。
判定部12aは、ACHを通じて無線基地局装置30aから送信される送信結果の情報が「接続可情報」、あるいは「接続不可情報」、あるいは何も設定されていない「未設定」の状態かを判定する。また、判定部12aは、判定した結果に基づいて、記憶部16aの「接続可」に対応する値を読み出して、記憶部16aの「候補値」に記録するか、あるいは「接続不可」に対応する値を読み出して、記憶部16aの「候補値」に記録する。選択部11は、上述したRCHのスロットを割り当てる際に用いられる乱数値を、記憶部16aに記憶されている候補値の値を最大値とし、0から当該最大値までの数値範囲から一様乱数を発生させ、発生させることにより得られる乱数値を選択し、無線送信部14に出力する。
なお、「未設定」の場合に「接続可情報」と同じ値を選択し、記憶部16aの「候補値」の項目に記録するのではなく、その時点で「候補値」の項目に記録されている候補値に従って、通信方式に従った再送を行うようにしてもよい。
図7は、第1実施形態に係る無線基地局装置30aの内部構成を示したブロック図である。無線基地局装置30aにおいて、無線受信部34は、アンテナ35を介して無線通信端末10からMACフレーム中のRCHを通じて送信されるデータ及び端末IDを受信して読み出す。また、無線受信部34は、上述した無線通信端末20からMACフレーム中のRCH及びULを通じて送信される情報も受信する。無線送信部33aは、MACフレーム中のBCH、FCH、ACH及びDLを通じて情報の送信を行う。登録情報記憶部36は、無線通信端末10a及び20の端末IDを記憶する。判定部31は、無線受信部34がRCHを通じて無線通信端末10aからデータとともに受信する端末IDが、登録情報記憶部36に記憶されている端末IDであるか否かを判定し、その判定結果を無線送信部33aに出力する。なお、図7においては、無線基地局装置30aの構成として無線通信端末10aとの間における通信手順で必要となる構成についてのみ示したが、無線通信端末20との間における通信手順で必要となる構成も備えているものとする。
図8は、無線基地局装置30aが無線通信端末10aからRCHを通じてデータと端末IDを受信した際の処理を示したフローチャートである。まず最初に、無線基地局装置30aの無線受信部34は、RCHを通じて無線通信端末10aからデータとともに端末IDを受信し、端末IDを読み出して判定部31に出力する。また、このとき、無線受信部34は、当該端末IDを受信したRCHのスロット位置情報を内部の記憶領域に記憶する(ステップSa1)。端末IDが入力される判定部31は、入力される端末IDが登録情報記憶部36に記憶されている端末IDに一致するか否かを判定する(ステップSa2)。入力される端末IDが登録情報記憶部36に記憶されている端末IDと一致する場合、判定部31は、登録されている無線通信端末であることを示す情報を無線受信部34と無線送信部33aに出力する。当該情報が入力される無線受信部34は、受信した情報からデータを読み出す。また、当該情報が入力される無線送信部33aは、無線受信部34が記憶している当該端末IDを受信した際のRCHのスロット位置に基づいて、ACHの第1の所定位置に「接続可情報」を設定して無線通信端末10aに通知する(ステップSa3)。
一方、受信した端末IDが登録情報記憶部36に記憶されている端末IDと一致しない場合、判定部31は、登録されていない無線通信端末であることを示す情報を無線送信部33aに出力し、当該情報が入力される無線送信部33aは、無線受信部34が記憶している当該端末IDを受信したRCHのスロット位置情報に基づいて、ACHの第2の所定位置に「接続不可情報」を設定して無線通信端末10aに通知する。このとき、無線受信部34によって受信されたデータは破棄される(ステップSa4)。
なお、RCHを通じて送信される無線信号が復調されない場合、無線基地局装置30aは、データ及び端末IDを検出することができないため、ACHには何も設定しない「未設定」の状態で通知を行うことになる。
また、無線受信部34が、RCHから情報を受信する処理は、上述した図4のステップS1に対応する処理であり、判定部31によって行われる処理は、図4のステップS2に対応する処理であり、無線送信部33aが、ACHを通じて無線通信端末10aに通知する処理は、上述した図4のステップS3に対応する処理である。
図9は、第1実施形態に係る無線通信端末10aがACHを通じてデータの送信結果の通知を受けた際の処理を示したフローチャートである。最初に、無線受信部15が、ACHを通じて無線基地局装置30aから送信される送信結果の情報を受信し、受信した送信結果の情報を読み出して判定部12aに出力する(ステップSb1)。送信結果の情報が入力される判定部12aは、ACHを通じて通知された送信結果の情報が「接続可情報」、あるいは「接続不可情報」、あるいは「未設定」であるかを判定する(ステップSb2)。「接続可情報」あるいは「未設定」である場合、判定部12aは、記憶部16aの「接続可」に対応する値を読み出して、記憶部16aの「候補値」に読み出した値を記録する(ステップSb3)。一方、「接続不可情報」である場合、判定部12aは、記憶部16aの「接続不可」に対応する値を読み出して、記憶部16aの「候補値」に読み出した値を記録する(ステップSb4)。
なお、無線受信部15が、ACHから情報を受信する処理は、上述した図4のステップS3に対応する処理である。
図10は、無線通信端末10aによって行われるRCHのスロットの選択の処理を示したフローチャートであり、上記の図5で説明したRCHのスロット選択の手順の詳細処理を示したものに相当する。
まず最初に、無線通信端末10aは、情報入力部13により送信するデータが無線送信部14に入力される(ステップSc1)。情報入力部13により送信するデータが無線送信部14に入力されたことを検出した選択部11は、記憶部16aの「候補値」から値を読み出し、0から読み出した値を最大値とする数値範囲で一様乱数を発生させ、発生により得られる乱数値を選択する(ステップSc2)。次に、無線送信部14は、選択部11により選択される乱数値に1を加えた値をRCHが有するスロット数で除算し、除算により得られた商の値に対応する待機するMACフレーム数と、剰余の値に対応する待機後のMACフレームのRCHにおいて利用するスロット数を算出する(ステップSc3)。無線送信部14は、無線受信部15がMACフレームのBCHを検出した情報を無線受信部15から受信する(ステップSc4)。無線送信部14は、無線受信部15からBCHが検出した情報を受信した回数をカウントし、カウントした回数が検出待機するMACフレーム数と一致するか否かを判定する(ステップSc5)。無線送信部14は、一致しない間ステップSc4とSc5の処理を繰り返し、一致した場合に、無線受信部15によってBCHが検出されたMACフレームの次のMACフレームのRCHにおいて算出したスロット位置で、データと端末IDを送信する(ステップSc6)。
なお、上記の第1実施形態に係る無線通信端末10a及び無線基地局装置30aは、それぞれ無線通信システム1の構成において無線通信端末10と無線基地局装置30に対応する。
上記の第1実施形態の構成により、無線通信端末10aの記憶部16aが記憶する「接続不可」に対応する値を非常に大きな値としておくことで、送信結果が「接続不可」とされた無線通信端末10aは、非常に大きな値を最大値とする数値範囲から乱数値を選択することになり、その際に選択される値は、非常に大きい値となる確率が高く、当該無線通信端末10aによって通信される確率を大幅に低下させることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る無線通信端末10b及び無線基地局装置30bについて説明する。第2実施形態では、第1実施形態において、送信結果の情報が「接続可」の場合に対応する値と「接続不可」の場合に対応する値とが、無線通信端末10aの記憶部16aに記憶されていたのに対して、「接続不可」の場合に対応する値(上述した第2の所定値)が、無線基地局装置30bから送信される点で構成が異なる。以下、この構成の違いについて説明する。
図11は、第2実施形態に係る無線通信端末10bの内部構成を示したブロック図である。第2実施形態に係る無線通信端末10bにおいて、記憶部16bと判定部12b以外の構成については、第1実施形態に係る無線通信端末10aと同じ構成であるため、同じ符号を付し、以下、記憶部16bと判定部12bについて説明する。
第2実施形態に係る無線通信端末10bの記憶部16bは、乱数生成に用いられる「候補値」の値と、送信結果の情報が「接続可情報」の場合に選択される値とを記憶しており、送信結果の情報が「接続不可情報」の場合に対応する値を記憶していない。判定部12bは、ACHを通じて無線基地局装置30bから通知される送信結果の情報が「接続可情報」、あるいは「接続不可情報」、あるいは「未設定」であるかを判定する。また、判定部12bは、判定した結果に基づいて、記憶部16bの「接続可」に対応する値を読み出して、記憶部16bの「候補値」に記録するかあるいは、「接続不可」に対応する値を読み出して、記憶部16bの「候補値」に記録する。また、判定部12bは、「接続不可情報」が通知されたと判定した場合、無線受信部15を介してFCHを参照し、ACHに含まれる無線基地局装置30bから送信される「接続不可」の場合の候補値が設定されている位置を検出し、当該候補値を読み出して、記憶部16bの「候補値」に記録する。
図12は、第2実施形態に係る無線基地局装置30bの内部構成を示したブロック図である。第2実施形態に係る無線基地局装置30bは、記憶部37と、無線送信部33b以外の構成については、第1実施形態に係る無線基地局装置30aの構成と同じ構成であるため、同じ符号を付し、以下、記憶部37と無線送信部33bについて説明する。
記憶部37は、無線通信端末10bが登録されていない端末である場合、送信結果の情報である「接続不可情報」とともに通知する乱数生成の候補値として用いられる値を記憶する。無線送信部33bは、送信結果の情報として「接続不可情報」を通知する際に、当該記憶部37から「接続不可」に対応する値を読み出してACHを通じて無線通信端末10bに通知する。
なお、「接続不可」に対応する値を「接続不可情報」を通知するごとに読み出して、ACHを通じて無線通信端末10bに通知するのではなく、常に、無線基地局装置30bがACHを通じて「接続不可」に対応する値を通知しておき、「接続不可情報」を受信した無線通信端末10bが、ACHに設定されている「接続不可」に対応する値を参照するようにしてもよい。
図13は、無線基地局装置30bが無線通信端末10bからRCHを通じてデータと端末IDを受信した際の処理を示したフローチャートである。まず最初に、無線基地局装置30bの無線受信部34は、RCHを通じて無線通信端末10bからデータと端末IDを受信し、端末IDを読み出して判定部31に出力する。また、このとき、無線受信部34は、当該端末IDを受信したRCHのスロット位置情報を内部の記憶領域に記憶する(ステップSd1)。端末IDが入力される判定部31は、入力される端末IDが登録情報記憶部36に記憶されている端末IDに一致するか否かを判定する(ステップSd2)。入力される端末IDが登録情報記憶部36に記憶されている場合、判定部31は、登録されている無線通信端末であることを示す情報を無線受信部34と無線送信部33bに出力する。当該情報が入力される無線受信部34は、受信した情報からデータを読み出す。また、当該情報が入力される無線送信部33bは、無線受信部34が記憶している当該端末IDを受信したRCHのスロット位置に基づいて、ACHの第1の所定位置に「接続可情報」を設定して無線通信端末10bに通知する(ステップSd3)。
一方、受信した端末IDが登録情報記憶部36に記憶されている端末IDと一致しない場合、判定部31は、登録されていない無線通信端末であることを示す情報を無線送信部33bに出力し、当該情報が入力される無線送信部33bは、記憶部37から「接続不可」の場合に対応する値を読み出す(ステップSd4)。そして、無線送信部33bは、無線受信部34が記憶している当該端末IDを受信したRCHのスロット位置に基づいて、ACHの第2の所定位置に「接続不可情報」を設定して無線通信端末10bに通知する。このとき、無線受信部34によって受信されたデータは破棄される(ステップSd5)。
なお、RCHを通じて送信される無線信号が復調されない場合、無線基地局装置30bは、データ及び端末IDを検出することができないため、ACHには何も設定しない「未設定」の状態で通知を行うことになる。
また、無線受信部34が、RCHから情報を受信する処理は、第1実施形態の場合と同じく、上述した図4のステップS1に対応する処理であり、判定部31によって行われる処理は、図4のステップS2に対応する処理であり、無線送信部33bが、ACHを通じて無線通信端末10bに通知する処理は、上述した図4のステップS3に対応する処理である。
図14は、第2実施形態に係る無線通信端末10bがACHからデータの送信結果の通知を受けた際の処理を示したフローチャートである。最初に、無線受信部15が、ACHを通じて無線基地局装置30bから送信される送信結果の情報を受信し、受信した情報を読み出して判定部12bに出力する(ステップSe1)。当該情報が入力される判定部12bは、ACHを通じて通知された送信結果の情報が「接続可情報」、あるいは「接続不可情報」、あるいは「未設定」であるかを判定する(ステップSe2)。「接続可情報」あるいは「未設定」である場合、判定部12bは、記憶部16bの「接続可」に対応する値を読み出して、記憶部16bの「候補値」に読み出した値を記録する(ステップSe3)。一方、「接続不可情報」である場合、判定部12bは、無線受信部15によって受信された送信結果の情報に含まれる「接続不可」の場合の候補値を読み出し(ステップSe4)、読み出した候補値を記憶部16bの「候補値」に記録する(ステップSe5)。
記憶部16bに「候補値」の値が記録された後の乱数生成の処理は、第1実施形態おける図10で説明した処理と同じ処理が実行されることになる。
なお、無線受信部15が、ACHから情報を受信する処理は、上述した図4のステップS3に対応する処理である。
また、上記の第2実施形態に係る無線通信端末10b及び無線基地局装置30bは、それぞれ無線通信システム1の構成において無線通信端末10と無線基地局装置30に対応する。
上記の第2実施形態の構成により、無線基地局装置30bの記憶部37が記憶する「接続不可」の場合に対応する値が、無線通信端末10bに送信結果の情報とともに送信されるため、予め無線通信端末10bに「接続不可」の場合に対応する値を設定する必要がなくなる。また、記憶部37に記憶させておく「接続不可」の場合に対応する値を非常に大きな値としておくことで、送信結果が「接続不可」とされた無線通信端末10bは、非常に大きな値を最大値とする数値範囲から乱数値を選択することになり、その際に選択される値は、非常に大きい値となる確率が高く、当該無線通信端末10bによって通信される確率を大幅に低下させることが可能となる。
なお、無線基地局装置30が登録されていない無線通信端末20に対して、上記の接続不可の状態において、乱数値を選択する際に参照される数値範囲の最大値の値を変更するようにしてもよく、その場合、図3の第5段階の接続応答において、上記の「接続不可情報」に対応する情報をDLを通じて無線通信端末20に通知することにより実現するようにしてもよい。
また、上記の実施形態の構成に係る無線通信端末10において、データをRCHを通じて無線基地局装置30に送信した際に、無線基地局装置30からACHを通じて送信結果情報が送信されない場合には、無線通信端末10からデータを再送するようにしてもよい。
また、上記の実施形態に係る接続不可時の候補値として、例として10000を示したが、本発明では、接続不可時には、無線通信端末10に殆ど通信をさせないことを目的としているため、接続可時の候補値と比べて非常に大きい値であればどのような値であってもよい。
また、上記の実施形態において、乱数とは、一様乱数を前提としているが、一様乱数に限られず、正規乱数、指数乱数などであってもよい。
また、上記の実施形態において、登録情報記憶部36は、無線基地局装置の内部に備えられるとしたが、本発明はこれに限られず、無線基地局装置30がネットワークを経由して参照が可能なデータベースサーバ等に備えられていてもよい。
また、上記の実施形態において、TDMA/TDD方式の無線通信方式に適用されることを前提としていたが、本発明はこれに限られず、上記の候補値をIEEE802.11の無線通信方式におけるバックオフウインドウサイズの値に適用するようにして、上記実施形態と同様に接続不可となった場合に、無線通信端末によって通信回数を確率的に減少させるようにしてもよい。
上述の無線通信端末、無線基地局装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した無線通信端末、無線基地局装置に係る受信処理及び無線通信端末に係るスロット選択の処理は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
本実施形態に係る無線通信システムを示すブロック図である。 同実施形態に係るTDMA/TDD方式における通信フレームを示した図である。 同実施形態に係る無線基地局装置と無線通信端末との間で行われる通信手順を示したシーケンス図(その1)である。 同実施形態に係る無線基地局装置と無線通信端末との間で行われる通信手順を示したシーケンス図(その2)である。 同実施形態に係るスロットの重複を回避するための手段を示した概念図である。 第1実施形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る無線基地局装置の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る無線基地局装置の受信処理を示したフローチャートである。 第1実施形態に係る無線通信端末の受信処理を示したフローチャートである。 第1実施形態に係る無線通信端末のスロット選択の処理を示したフローチャートである。 第2実施形態に係る無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る無線基地局装置の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る無線基地局装置の受信処理を示したフローチャートである。 第2実施形態に係る無線通信端末の受信処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1 無線通信システム
10 無線通信端末
20 無線通信端末
30 無線基地局装置

Claims (9)

  1. 一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置とを備えた無線通信システムにおいて、
    前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを送信する第1の無線送信手段を具備した第2の無線通信端末を備え、
    前記無線基地局装置は、
    前記識別情報を記憶する登録情報記憶手段と、
    前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する第2の無線送信手段とを備え
    前記第2の無線通信端末は、
    前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信する第2の無線受信手段と、
    前記第2の無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは前記接続不可情報が含まれているか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段が前記第2の無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記第2の判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する第2の選択手段とを備え、
    前記第1の無線送信手段は、
    前記第2の選択手段が選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置とを備えた無線通信システムに更に備えられる第2の無線通信端末であって、
    前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを前記無線基地局装置に送信する無線送信手段と、
    前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信する無線受信手段と、
    前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは、接続不許可を示す接続不可情報が含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する選択手段と、を備え、
    前記無線送信手段は、
    前記選択手段が選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信することを特徴とする無線通信端末。
  3. 前記第1の所定値と前記第2の所定値とを記憶する記憶手段を備え、
    前記選択手段は、
    前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、前記記憶手段から第1の所定値を読み出し、読み出した前記第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記記憶手段から前記第2の所定値を読み出し、読み出した第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の第2の無線通信端末。
  4. 前記第1の所定値を記憶する記憶手段を備え、
    前記選択手段は、
    前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、前記記憶手段から第1の所定値を読み出し、読み出した前記第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定手段が前記無線受信手段が前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記受信した情報に含まれる前記第2の所定値を読み出し、読み出した第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の第2の無線通信端末。
  5. 一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置と、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと予め付与されている一意に識別可能な識別情報とを送信する第2の無線通信端末と、を備えた無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    前記識別情報を記憶する登録情報記憶手段と、
    前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する無線送信手段と、
    前記第2の無線通信端末が前記スロットを位置を選択するために前記第2の無線通信端末によって用いられる第2の所定値を記憶する記憶手段とを備え、
    前記無線送信手段は、
    前記判定手段が受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、前記識別情報及び前記接続不可情報及び前記記憶手段に記憶されている前記第2の所定値を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  6. 一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末及び第2の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置と、を備えた無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記第2の無線通信端末が、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを送信するステップと、
    前記無線基地局装置が、前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定するステップと、
    前記無線基地局装置が、受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信するステップと、
    前記無線基地局装置が、受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信するステップと、
    前記第2の無線通信端末が、前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信するステップと、
    前記第2の無線通信端末が、前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは前記接続不可情報が含まれているか否かを判定するステップと、
    前記第2の無線通信端末が、前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択するステップと、
    前記第2の無線通信端末が、前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択するステップと、
    前記第2の無線通信端末が、選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信するステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  7. 一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置とを備えた無線通信システムに更に備えられる第2の無線通信端末上のコンピュータにおいて動作するコンピュータプログラムであって
    前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと前記識別情報とを前記無線基地局装置に送信する無線送信ステップと、
    前記無線基地局装置から前記応答用無線帯域を通じて情報を受信する無線受信ステップと、
    前記無線受信ステップにより前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報あるいは、接続不許可を示す接続不可情報が含まれているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記無線受信ステップが前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続可情報が含まれていると判定した場合、第1の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択し、前記判定ステップにより前記無線受信ステップが前記応答用無線帯域を通じて受信する情報に前記接続不可情報が含まれていると判定した場合、前記第1の所定値を超える値である第2の所定値を最大値とする数値範囲に基づいて乱数値を選択する選択ステップとを前記コンピュータに行わせ、
    前記無線送信ステップは、
    前記選択ステップにより選択する乱数値に対応する位置の前記スロットにて、前記データと前記識別情報とを送信することを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. 一意に識別可能な識別情報が予め付与される第1の無線通信端末と、前記識別情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記第2の無線通信端末が前記スロットを位置を選択するために前記第2の無線通信端末によって用いられる第2の所定値を記憶する記憶手段とを備え、接続用無線帯域中のいずれか1つのスロットを通じて前記第1の無線通信端末から送信されるランダム接続要求の無線信号を検出した場合、ランダム接続要求による接続許可を示す接続可情報を応答用無線帯域を通じて送信し、前記接続可情報を送信した前記第1の無線通信端末との間で、送受信用無線帯域を割り当て、前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末から前記識別情報を含む無線信号を受信し、前記識別情報が予め登録されている場合、割り当てた前記送受信用無線帯域を通じて前記第1の無線通信端末との間でデータの送受信を行う無線基地局装置と、前記接続用無線帯域中のいずれか1つの前記スロットを通じてデータと予め付与されている一意に識別可能な識別情報とを送信する第2の無線通信端末と、を備えた無線通信システムにおける無線基地局装置上のコンピュータにおいて動作するコンピュータプログラムであって
    前記接続用無線帯域のいずれか1つのスロットを通じて前記第2の無線通信端末から受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによりが受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致すると判定した場合、前記第2の無線通信端末から受信した前記データを読み出し、前記接続可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信し、前記判定ステップにより受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、接続不許可を示す接続不可情報を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する無線送信ステップとを前記コンピュータに行わせ、
    前記無線送信ステップは、
    前記判定ステップにより受信した前記識別情報が前記登録情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しないと判定した場合、前記識別情報及び前記接続不可情報及び前記記憶手段に記憶されている前記第2の所定値を前記応答用無線帯域を通じて前記第2の無線通信端末に送信する
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 請求項または請求項に記載のいずれかのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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