JP4364129B2 - 無線中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動画像や音声などの無線リアルタイム通信に適した無線中継装置に関する。
現在、無線LAN(Local Area Network)に代表されるパケット無線通信システムが急速に広まっている。こうした中、無線LANを用いてディジタルTV放送信号などの動画像信号を無線で送信する利用形態が普及しつつある。利用形態としては、例えば2階建ての一階にビデオサーバを設置し、ビデオサーバに無線LANのアクセスポイント(以下AP)を接続、二階のTV受像機に無線LANの端末を接続(あるいは内蔵)し、動画を無線で送信するような形態が考えられる。
このように動画像信号を無線LANで送信する場合、次のような問題点がある。無線LANは5GHz帯などの高い周波数を利用するシステムであるため、飛距離が小さく、場合によっては一軒家の一階から二階へ十分に電波が届かず、TV動画像を見ることができないか、あるいはできたとしても非常に劣悪な画質しか得られない場合がある。
この種の問題を解決するには、主として二つの方法が考えられる。第1はAPの増設、第2は中継器の導入である。第1の方法では、ビデオサーバに接続されたAPとは別に例えば二階にAPを設置するとともに、一階のAPとの間を有線ケーブル(たとえばイーサネット(登録商標)ケーブル)で接続する。この方法は、有線ケーブルを一階と二階の間に敷設しなければならないため、設置が容易でなく、極めて利便性が悪い。
次に第2の方法では、接続が確立できない一階と二階の中間地点、例えば階段の踊り場付近に無線中継装置を導入する。無線中継装置を用いると、一階のAPの電波を一旦受信し、再度送信することで二階の端末へ電波を届かせることが可能であり、有線ケーブルを敷設する方法に比べて導入が容易である。
このような中継装置は既に実用化されており、アンテナ、ミキサ、フィルタ、復調器、変調器などを有する。APより送信されたパケット信号は、アンテナで受信され、ミキサで中間周波数の信号に変換される。中間周波数の信号は、フィルタでチャネル選択された後、復調器で復調される。復調された信号は、変調器で中間周波数の信号へ変調される。変調された信号は、ミキサで同じ周波数へ周波数変換され、アンテナより他の端末へ送信される。
一方、従来IEEE 802.11a等の高速無線LANに加え、MIMO(Multi-Input Multi-Output(多入力多出力))技術を用いたさらに高速な無線LAN規格(IEEE802.11nと呼ばれる)が標準化されつつある。例えば、特許文献1(特開2003−198442号公報)には、MIMO通信システムにおいて、符号化されたデータ及びトレーニング信号を含む送信データを複数のアンテナに分配し、所定のタイミングで複数のアンテナから無線信号として送信する無線送信装置と、無線信号を受信してバッファに貯え、所定時間遅延させて送信を行う無線中継装置と、無線中継装置からの無線信号を複数のアンテナで受信し、受信した無線信号に多重化されているトレーニング信号を使用し、符号化されたデータを復調する無線受信装置とを有する無線中継伝送システムが記載されている。
特開2003−198442号公報
従来の無線中継装置は、パケットを全て受信してバッファに記憶し、次いで記憶された内容に基づいて復調及び変調を行って送信信号を再構成して再送信するため、バッファリングと復調及び変調に伴い大きな時間遅延が発生する。データ通信等で動画像伝送のようなリアルタイム性が重要とされるアプリケーションにおいて、大きな時間遅延が発生すると、動画像を表示するまでの処理時間がかかり、画像のリアルタイム表示が難しくなってしまう。
一方、特許文献1のように同様の無線中継装置をMIMO通信システムに適用した場合も、同様に大きな時間遅延が発生するため、リアルタイム性が損なわれる。
従って、本発明の目的は大きな時間遅延を伴うことなく動画像や音声などの連続データをリアルタイム性を維持しつつ中継することができる無線中継装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一つの観点では第1の情報信号を第1の無線周波数で送信する第1の通信装置から受信し、前記第1の無線周波数と異なる第2の無線周波数に変換して、前記第2の無線周波数で通信を行う第2の通信装置へ送信する第1の無線送受信手段と、第2の情報信号を前記第2の無線周波数で送信する前記第2の通信装置から受信し、前記第1の無線周波数に変換して前記第1の通信装置へ送信する第2の無線送受信手段とを具備する。
本発明によれば、復調/変調を行うことなく中継動作を行うため、大きな時間遅延が発生せず、動画像や音声などの連続データの中継動作を行う場合でもリアルタイム性を維持することができる。従って、特にMIMOのような高速データ通信システムに好適である。また、送受信周波数を異ならせることによって送受信間の干渉を防ぎ、良好な中継動作を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線中継装置を含む無線通信システムを示している。無線中継装置51は、アクセスポイント(AP)50と動画像や音声を再生するTV受像機などの端末52との間に設置され、AP50と端末52間の無線通信を中継する装置である。AP50は、動画像や音声を配信するビデオ機器やパソコンなどの装置に接続されるか、または内蔵されており、アンテナ53を通して端末52へ伝達すべきRF信号を送信する。送信されるRF信号は、任意の変調方式で変調されている。AP50から送信されるRF信号は、無線中継装置51に送信される。
無線中継装置51は、アンテナ54でAP50からのRF信号を受信し、受信したRF信号を周波数変換してアンテナ54から端末52へ向けて送信する。端末52では、アンテナ55で無線中継装置51からのRF信号を受信して動画像や音声などを再生する。同様に、端末52から送信されたRF信号を無線中継装置51で受信し、受信したRF信号を周波数変換してAP50へリアルタイムで送信する。無線中継装置51は、大きな時間遅延を発生することなく中継動作を行い、受信したRF信号を端末52に送信することで、端末52ではリアルタイムに動画像や音声を再生することができる。以下、無線中継装置51の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に従う無線中継装置を示す構成図である。図2に示す無線中継装置は、例えば図1のAP50から端末52への上り方向の中継動作を行う第1の無線送受信系統と、端末52からAP50への上り方向の中継動作を行う第2の無線送受信系統を有する。
先ず、第1の無線送受信系統について説明すると、例えば図1のAP50から送信されてきた周波数f1のRF信号は第1の受信アンテナ1で受信される。アンテナ1から出力される受信信号は、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)30により増幅された後、後述するスイッチ20を介して第1のミキサ2(ダウンコンバータ(D/C))に入力される。ミキサ2に入力されたRF信号は、第1の局部発振器(LO)11からの第1ローカル信号と混合されることによって、周波数fiの中間周波数(IF)信号またはベースバンド信号に周波数変換される。ミキサ2からの出力信号は、第1のフィルタ3でフィルタリングされ、周波数fi以外の不要周波数成分が除去される。
フィルタ3からの出力信号は、さらに第2のミキサ4(アップコンバータ(U/C))によって第2の局部発振器(LO)12からの第2ローカル信号と混合されることによって、周波数f2のRF信号に周波数変換される。ミキサ4から出力されるRF信号は、電力増幅器(Power Amplifier:PA)32により所要レベルまで電力増幅され、第1の送信アンテナ5によって端末52に向けて送信される。
一方、第2の無線送受信系統も基本的な構成は第1の無線送受信系統と同じである。第2の無線送受信系統では、例えば図1の端末52より送信されてきた周波数f2のRF信号が第2の受信アンテナ6で受信される。アンテナ6から出力されるRF信号は、LNA31により増幅された後、第3のミキサ7(ダウンコンバータ(D/C))によって第2の局部発振器12からの第2ローカル信号と混合されることにより、周波数fiのIF信号またはベースバンド信号に周波数変換される。ミキサ7からの出力信号は、第2のフィルタ8でフィルタリングされ、周波数fi以外の不要周波数成分が除去される。
フィルタ7からの出力信号は、さらに第4のミキサ9(アップコンバータ(U/C))によって第1の局部発振器11からの第1ローカル信号と混合されることにより、周波数f1のRF信号に周波数変換される。ミキサ9から出力されるRF信号は、PA33により所要レベルまで電力増幅され、第2の送信アンテナ10によってAP50に向けて送信される。
このように本実施形態の無線中継装置では、従来のように復調/変調を行うことなく、基本的に受信、周波数変換及び送信のみの処理でアナログ的に中継動作を行うため、大きな時間遅延の発生を防ぐことができる。従って、この無線中継装置を用いることにより、AP50と端末52との間で動画像や音声などの連続データをリアルタイムに通信することが可能となる。
また、第1の無線送受信系統の受信周波数はf1、送信周波数はf2、第2の無線送受信系統の受信周波数はf2、送信周波数はf2であり、いずれも送信周波数と受信周波数が異なっているため、第1及び第2の無線送受信系統の送受信時の干渉を防ぐことができる。すなわち、送信周波数と受信周波数が同じ場合には、ある一つの無線送受信系統から送信された信号が同じ無線送受信系統の受信側に回り込んで受信されてしまい、ハウリングのような不安定現象を起こす可能性があるが、送受信周波数が異なっていれば、このような問題は生じない。
尚、第1及び第2の無線送受信系統共に受信系と送信系は動作している。ここで、第1の無線送受信系統の受信周波数は第2の無線送受信系統の送信周波数と同じ(f1)であるため、第1の無線送受信系統の受信側には第2の無線送受信系統の送信信号が干渉することを避けるため、第2の無線送受信系統が送信を行う場合にスイッチ20をオフにして、第1の無線送受信系統の送信動作を停止する。尚、図2ではスイッチ20をLNA30とミキサ2との間に挿入しているが、例えばアンテナ1とLNA30との間に挿入してもよく、その位置は特に限定されない。
また、本実施形態では第1の局部発振器11及び第2の局部発振器12を第1の無線送受信系統と第2の無線送受信系統とで共有している。このときの各信号の周波数関係について、以下に簡単に説明する。
第1の局部発振器11の発振周波数(第1ローカル信号周波数)をfL1とし、第2の局部発振器12の発振周波数(第2ローカル信号周波数)をfL2とすると、第1の無線送受信系統の受信周波数f1は、以下のようにIF周波数fiに変換される。
f1−fL1=fi
従って、第1のフィルタ3はfiを通過させ、f1+fL1を遮断する周波数特性を持てばよい。
一方、第1の無線送受信系統においてIF周波数fiは、以下のように第2ローカル信号周波数fL2とミキシングされてf2となる。
f2−fL2=fi
第2の無線送受信系統では、受信周波数f2は以下のようにIF周波数fiに変換される。
f2−fL2=fi
次に、fiは以下のようにf1に変換される。
f1−fL1=fi
以上の関係によって、第1の無線送受信系統及び第2の無線送受信系統ともに同一のIFを用いることで、共通の第1の局部発振器11、第2の局部発振器12を用いることが可能となる。
次に、上記の周波数関係を具体的な数値例により説明する。
先ず、f1=5170MHz、fi=570MHzと仮定する。このとき、fL1は、
fL1=5170−570=4600MHz
となる。次に、f2=5230MHzとすると、fL2は、
fL2=5230−570=4660MHz
となる。
以上の説明はf1、f2ともに5GHz帯の場合であったが、一方が2.4GHz帯の場合についても例を示す。先ず、上記同様f1=5170MHz、fi=570MHzと仮定する。このときfL1は、
fL1=5170−570=4600MHz
となる。次にf2=2457MHzとすると、fL2は、
fL2=2457−570=1887MHz
となる。
このような周波数関係を設定して共通のIFを用いることで、第1および第2の無線送受信系統で同一の局部発振器を用いることが可能となる。尚、無線LAN等パケット通信システムにおいては通常、上りと下りに同一の周波数を用いるが、上りの送信と下りの送信が時間的に同時に発生することはない。従って、無線送受信系統同士が干渉することなく中継を行うことができる。
尚、f1とf2が5GHz帯と2.4GHz帯のように大きく離れている場合には、ミキサを一段にして、f1を直接f2に変換したり、f2を直接f1に変換してもよい。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。但し、以下では図2中の要素と同一の要素に同一符号を付して説明を省略する。また、以下ではLNA、PAについては説明を省略する。
(第2の実施形態)
図3を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態と図2に示した第1の実施形態との差異は、キャリアセンサ13、スイッチ14およびスイッチ15が付加された点である。
第1の無線送受信系統において、アンテナ1で受信され、IF周波数fiに変換された信号のレベルがキャリアセンサ13によって検出される。キャリアセンサ13は、検出レベルが予め定められた閾値を超えた場合、第2の無線送受信系統のスイッチ15をオフにする。これによって、アンテナ10からの送信周波数f1による送信動作を防止する。
同様に、第2の無線送受信系統においてアンテナ6で受信されIF周波数fiに変換された周波数信号のレベルがキャリアセンサ13によって検出される。このときキャリアセンサ13は検出レベルが予め定められた閾値を越えた場合、第1の無線送受信系統のスイッチ14をオフにすることによって、アンテナ5からの送信周波数f2による送信動作を防止する。
一般的に、無線LAN等ではCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)と呼ばれる方式が採られ、送信前にキャリアセンスを行い行い、あるレベルより高い他からの送信波がない場合に送信が許可される。このようなシステムに無線中継装置を用いる場合、たとえAP50付近で周波数f1のキャリアが検出されずとも、周波数f2がすでに使用されている場合にはキャリアセンスを周波数f2で行う必要があり、このような場合に本実施形態は極めて有効である。
このように本実施形態では、キャリアセンサ13とスイッチ14及びスイッチ15を設け、第2の無線送受信系統の受信信号レベルが予め定められた閾値より大きい場合に第1の無線送受信系統の送信動作を停止させ、第2の無線送受信系統の受信信号レベルが予め定められた閾値より大きい場合に第2の無線送受信系統の送信動作を停止させることにより、第1の無線送受信系統と第2の無線送受信系統が送受信する際に互いに干渉することなく、中継動作を行うことができる。
また、本実施形態では第1のミキサ2と第1のフィルタ3との間に、一定時間の遅延を発生させるアナログ遅延回路40が挿入される。このアナログ遅延回路40により、第2のアンテナ5から送信される信号がそのまま第1のアンテナ1で受信されることにより発生する干渉を避けることができる。尚、図3ではアナログ遅延回路40をミキサ2とフィルタ3との間に挿入しているが、フィルタ3とミキサ4との間、またはミキサ4とスイッチ14との間にアナログ遅延回路を挿入してもよい。
(第3の実施形態)
次に、図4を用いて本発明の第3の実施形態について説明する。図4に示す無線中継装置では、第1の無線送受信系統と第2の無線送受信系統とで受信アンテナ1及び送信アンテナ10を共用し、アンテナの本数を削減している。動作は図2に示す第1の実施形態と同一であるので、省略する。
この場合、受信アンテナ1については第1及び第2の無線送受信系統の受信部に共通に接続してよいが、送信アンテナ10については第1及び第2の無線送受信系統の送信部に共通に接続すると、一方の無線送受信系統が送信するときに送信信号が他方の無線送受信系統のPAに漏れ込み、PAを破壊する可能性がある。
そこで、本実施形態では図4に示すようにスイッチ21を設け、送信する方の無線送受信系統のみを送信アンテナ10に接続し、送信しない方の無線送受信系統を送信アンテナ10から切り離すようにしている。なお、スイッチ21に代えてアイソレータを用いてもよい。
(第4の実施形態)
次に、図5を用いて本発明の第4の実施形態について説明する。図5に示す無線中継装置は、図4に示す第3の実施形態の無線中継装置をさらに変形したもので、図4に示す無線中継装置との差異は、第2のミキサ4と第4のミキサ9を共通化し、また、第1の局部発振器11および第2の局部発振器12を切替えるスイッチ16、および第1のフィルタ3および第2のフィルタ8を切替えるスイッチ17を付加した点である。すなわち、第2のミキサ4を第1の無線送受信系統と第2の無線送受信系統で共通化し、スイッチ16およびスイッチ17を用いて第1の無線送受信系統と第2の無線送受信系統の送信を切替えるようにしている。
例えば、第1の無線送受信系統の送信を行う、即ち、f1で受信した信号をf2に変換して送信する場合、スイッチ16を第1のフィルタ3側へ切替え、スイッチ17を第2の局部発振器12側へ切替えることで、f2の信号を送信する。一方、f2で受信した信号をf1に変換して送信する場合には、スイッチ16を第2のフィルタ8側へ切替え、スイッチ17を第1の局部発振器11側へ切替えることで、f1の信号を送信する。これにより、アンテナ10のみならず送信用のミキサ4を第1の無線送受信系統と第2の無線送受信系統で共通化することが可能となり、回路の簡略化を図ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態において、第1の無線送受信系統の送信、即ち、f2による送信を行うか、第2の無線送受信系統の送信、即ち、f1による送信を行うかの判断の方法について例を挙げて説明する。図6に示す無線中継装置において、図5に示す無線中継装置に追加されているブロックはキャリアセンサ13である。このキャリアセンサ13は、図3に示す第2の実施形態で述べたキャリアセンサと同じ機能を有するものでもよい。
キャリアセンサ13は、常にf1およびf2の周波数の信号強度を測定している。f1もしくはf2に予め定められたある閾値以上のレベルの信号が入力すると、スイッチ16及び17はf2もしくはf1で送信する方向へ切替えられ、f1もしくはf2の信号をf2もしくはf1の周波数へ変換し再送信する。
例えば、f1の周波数の信号が受信された場合、スイッチ16および17は第1の無線送受信系統の送信すなわちf2を送信する方向へ切替えられ周波数f2で信号が再送信される。一方、f2の周波数の信号が受信された場合、スイッチ16および17は第2の無線送受信系統の送信すなわちf1を送信する方向へ切替えられ周波数f1で信号が再送信される。
第2の実施形態で述べたように、CSMA/CAのシステムでは、仮にf1で周波数が受信された場合、f1の送信を中止し、f2で周波数が受信された場合はf2の再送信を中止する機能を備える必要がある。図6に示す無線中継装置の場合、f1の周波数の信号が受信された場合、スイッチ16および17はf2の周波数で送信する方向へ切替えられるため、事実上f1で送信することはできず、第2の実施形態で示した動作と同じ動作をおこなっているのと等価であり、同様の効果が期待できる。尚、図6に示す無線中継装置では受信用のアンテナ1をf1とf2で共通化している例を示したが、アンテナ1をf1用およびf2用に分割してもよい。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態として無線中継装置をMIMOに対応させ、同一の周波数で複数の伝送路を利用して高速化を図る実施形態について説明する。図7に示す無線中継装置60に、更に図2に示した2系統の無線送受信系統61を追加し、第1および第2の局部発振器を共用している。MIMOシステムは、同一の周波数で複数の伝送路を利用して高速化を図るため、図7に示す無線中継装置60に2系統の無線送受信系統61を追加することで、送信2、受信2の所謂2×2のMIMOに対応することができる。図7に示す無線中継装置60、61では、無線送受信系統を合計2系統用意し2×2のMIMOに対応しているが、さらに無線送受信系統を2系統追加することで3×3のMIMOシステムに適用することが可能となる。
尚、図2に示す無線中継装置がMIMOシステムに設置された場合、図2に示す無線中継装置を経ることによりMIMOの効果がなくなるため、MIMOを用いたシステムに中継装置を導入する際には、図7に示す構成をとることが必須である。
(第7の実施形態)
更に、MIMOシステムに本発明の無線中継装置を構成する場合、図8に示すようにアンテナを共通化することでアンテナ数を削減することが可能となる。図8は図4に示す実施形態をMIMOに適用したものである。図8に示すMIMO用無線中継装置63、64によれば、本来必要なアンテナの本数を1/2に削減することが可能となる。特に、MIMOシステムの場合、アンテナ本数が増え、例えば2×2の構成の場合においても従来では8本ものアンテナが必要となるが、図8に示すアンテナ数を削減する構成は、極めて回路の簡略化を図ることができる。
(第8の実施形態)
次に、受信信号をIQベースバンド信号に変換して処理する実施形態について説明する。図9において、図2に示した実施形態をアンテナ共有化した無線中継装置65に、同様にアンテナ共有化した2系統の無線送受信系統66を追加し、さらに第1および第2の局部発振器を共用し、その第1及び第2の局部発信器に接続された90°移相器(Phase Shifter:PS)を有する。第1および第2の局部発振器11、12からの周波数を90°PS41、42で90°位相をシフトし、第1〜4のミキサに提供する。第1〜4のミキサは90°位相シフトされた周波数を受信信号の周波数と混合する。即ち、受信信号をIQベースバンドに変換する。下段の無線送受信系統も同様に受信信号をIQベースバンドに変換する。
本発明の無線中継装置と周辺装置との関係を示す図 本発明の第1実施形態に従う無線中継装置のブロック図 本発明の第2実施形態に従う無線中継装置のブロック図 本発明の第3実施形態に従う無線中継装置のブロック図 本発明の第4実施形態に従う無線中継装置のブロック図 本発明の第5実施形態に従う無線中継装置のブロック図 本発明の第6の実施形態に従うMIMOシステムに対応する2系統の無線中継装置のブロック図 本発明の第7の実施形態に従うMIMOシステムに対応するアンテナを共通化した無線中継装置のブロック図 本発明の第8の実施形態に従うIQベースバンド信号に変換する機能を有する無線中継装置のブロック図
符号の説明
1、5、6、10、53〜55…アンテナ;
2、4、7、9…ミキサ;
3、8…フィルタ;
11、12…局部発振器;
13…キャリアセンサ;
16、17、20…スイッチ;
30、31…LNA;
32、33…PA;
40…アナログ遅延回路;
41〜44…90°移相器;
50・・・アクセスポイント(AP);
51・・・無線中継装置;
52・・・端末;

Claims (3)

  1. 共通送信アンテナと、
    共通送信回路部と、
    第1の情報信号を第1の無線周波数で送信する第1の通信装置から受信し、前記第1の無線周波数と異なる第2の無線周波数に変換して、前記第2の無線周波数で通信を行う第2の通信装置へ前記共通送信回路部及び前記共通送信アンテナを介して送信する第1の無線送受信手段と、
    第2の情報信号を前記第2の無線周波数で送信する前記第2の通信装置から受信し、前記第1の無線周波数に変換して前記第1の通信装置へ前記共通送信回路部及び前記共通送信アンテナを介して送信する第2の無線送受信手段と
    前記第1の無線送受信手段及び第2の無線送受信手段の受信信号レベルを測定するレベル測定手段と、
    前記レベル測定手段により測定された前記第1の無線送受信手段の受信信号レベルが予め定められた閾値より大きい場合に前記第1の無線送受信手段の送信動作を行わせ、前記レベル測定手段により測定された前記第2の無線送受信手段の受信信号レベルが予め定められた閾値より大きい場合に前記第2の無線送受信手段の送信動作を行わせる手段と
    を具備することを特徴とする無線中継装置。
  2. 共通受信アンテナを更に具備し、
    前記第1の無線送受信手段は、前記共通受信アンテナを介して前記第1の通信装置から前記第1の無線周波数の信号を受信し、
    前記第2の無線送受信手段は、前記共通受信アンテナを介して前記第2の通信装置から前記第2の無線周波数の信号を受信する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
  3. 第1の受信アンテナ及び第2の受信アンテナを更に具備し、
    前記第1の無線送受信手段は、前記第1の受信アンテナを介して前記第1の通信装置から前記第1の無線周波数の信号を受信し、
    前記第2の無線送受信手段は、前記第2の受信アンテナを介して前記第2の通信装置から前記第2の無線周波数の信号を受信する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
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