JP4363861B2 - 半導体製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体処理装置及び半導体処理方法に係り、特に、連続処理に好適な半導体処理装置及び半導体処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの寸法は微細化しており、加工の寸法精度に対する要求も厳しくなっている。半導体処理装置は、熱あるいはプラズマを用いて半導体ウエハに物理化学的な加工処理を施す。このような処理装置では、装置内部の化学反応により生成された反応生成物が処理装置の内壁に堆積して残留する。残留する反応生成物は処理時間の経過と共に増大し、これに伴いウエハの処理状態は徐々に変化する。
【0003】
すなわち、ウエハの処理を重ねるうちに、半導体デバイスの加工形状は徐々に変化し、これに伴い半導体デバイスの性能が劣化する。
【0004】
この問題に対しては、通常、プラズマを用いて、処理チャンバ内壁の堆積物をクリーニングする。しかし、このプラズマクリーニングでは処理チャンバ内壁に堆積する反応生成物を完全に除去することはできない。このため、前述のように処理を重ねるうちに、処理チャンバ内壁の一部に堆積する反応生成物の膜厚は徐々に増大し、半導体デバイスの加工形状が徐々に変化することになる。このため、通常は、加工形状が問題となるほどに変化する前に半導体処理装置を構成する部品を交換し、あるいは洗浄する。
【0005】
また、前記反応生成物の堆積の外、様々な装置状態の変動がウエハの加工形状の変動に関与する。このため、例えばプラズマ処理装置においては、その内部状態の変化を検出し、この検出結果をプラズマ処理装置の処理条件にフィードバックすることにより処理特性を一定に保つなどの工夫がなされてきた。
【0006】
例えば、特許文献1には、ウエハ1枚毎にエッチング処理の結果をモニタし、モニタ結果が検査条件に対して合格か不合格かを判定し、不合格と判定した場合には処理条件の修正を行い、処理特性を回復させることのできるエッチング処理装置が示されている。
【0007】
また、特許文献2には、試料の処理中に、プラズマ状態を反映する電気的信号を測定し、測定した電気信号の値をもとにプラズマ処理特性の予測値を算出し、この算出した予測値に基づいてプラズマの状態を診断することのできるプラズマ処理装置が示されている。
【0008】
また、特許文献3には、過去のウエハの処理結果と処理状態のモニタデータをデータベースに保存しておき、現在のウエハのモニタデータから現在のウエハの処理結果を予測して処理の最適化制御を行う方法が示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−132251号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平10−125660号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2001−267232号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記引用文献1ないし3に示される方法では、ある特定のウエハの処理状態をモニタしてそのモニタデータをもとに該ウエハの加工結果のずれを予測して、次のウエハの処理条件を制御することになる。従って、この方法は、予測に用いた前記特定のウエハの加工結果と前記次のウエハの加工結果が同一でない場合は処理の最適化を図ることができない。
【0013】
例えば、処理条件を変更しないとき、前記特定のウエハの加工寸法が過大であり、前記次のウエハの加工寸法が適切である場合において、前記特定のウエハの加工寸法が過大であるというモニタ結果をもとに、前記次のウエハの加工寸法を小さくするように処理条件を制御すると、本来は正常な加工結果が得られるはずの前記次のウエハの加工寸法が正常値より小さくなる。すなわち、処理を重ねるにつれて経時的に処理結果(加工結果)が変化するような処理装置においては、特定のウエハの処理状態をモニタしてそのモニタデータをもとに処理結果のずれを予測して次のウエハの処理条件を制御するのでは、最適の処理結果を得ることはできない。
【0014】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、処理装置の処理結果が経時的に変化する場合においても一定の処理結果を得ることのできる半導体処理装置及び処理方法を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0016】
処理チャンバと、前記処理チャンバ内に試料を保持するための試料台と、前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部とを備え、前記処理チャンバ内で複数の試料を1つのロットとして連続して処理するロット処理を施す半導体処理装置において、前記ロット処理の前に行うロット前安定化処理中の前記処理チャンバ内の状態を検出する状態センサと、前記ロット前安定化処理中の前記状態センサの検出データと、加工形状のロット内変動パターンとを対応付けた情報を複数個格納したロット内変動パターンデータベースと、前記状態センサの検出データをもとに前記ロット内変動パターンデータベースを参照して、これから処理するロットのロット内変動パターンを推定し、前記推定したロット内変動パターンをもとにロット内の各試料の加工寸法変動量を算出するロット内変動パターン推定部と、前記ロット内変動パターン推定部が算出したロット内における各試料の加工寸法変動量をもとに、各試料に対する処理条件の補正量を算出するロット内処理条件演算部とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る半導体処理装置を説明する図である。図1では半導体処理装置としてプラズマエッチング装置を例に説明する。図において、8は装置全体を制御する処理コントローラであり、後述する処理条件演算装置から最適な処理条件を受信し、受信した処理条件をもとに処理装置の各部を制御する。10はマイクロ波を発生するためのマグネトロン、12はマグネトロン10で発生したマイクロ波を処理チャンバ20に伝送する導波管、14は導波管12と処理チャンバ間に設けたインピーダンス整合器、16は処理チャンバ20内に試料18を保持する試料台、18はウエハ等の試料、20は処理チャンバであり、内部にプラズマを生成する。
【0018】
26は処理チャンバ20の内部状態を検出する状態センサであり、プラズマ発光を検出する分光器等を用いることができる。28はプラズマ発光を光採取窓30を介して状態センサ26に導くための光ファイバ、30はプラズマ発光を外部から観測するための光採取窓、32は処理チャンバ内の処理ガスを排出するための排気管、34は処理ガスを排気するターボ分子ポンプ、36は処理条件演算装置であり、例えば前記状態センサ26を構成する分光器からプラズマ発光スペクトルを受け取り、該スペクトルの分布をもとにウエハの加工形状のロット内の変動パターンを推定し、この変動パターンをもとにロット内の各ウエハ毎に最適な処理条件を演算する。
【0019】
38は処理チャンバ20に処理ガスを導入するガス導入管、40は複数種の処理ガスの流入量をそれぞれ制御するマスフロー制御器、42は試料18の搬入時に開放する試料搬入ゲート、44はロードロック室、46は試料を搬送する試料搬送アーム、48は例えば1ロット分の試料を格納するロット保持カセットである。なお、半導体処理装置は複数のロット保持カセットを備えることができるのが望ましい。50は処理チャンバ内のガス圧力を制御するための圧力制御器である。
【0020】
処理チャンバ20内の処理ガス等はターボ分子ポンプ34によって排気され、処理チャンバ20内は低圧に保持される。この状態で導波管12を介してマイクロ波を導入すると処理チャンバ内の処理ガスはプラズマ化する。このプラズマにより、試料18の表面に形成した半導体デバイスを加工する。試料台16には、プラズマを試料18に向かって引き込むための高周波バイアス電圧を印加することがある。
【0021】
前記試料18としては、半導体ウエハを例に説明したが、半導体ウエハの外にLCD(Liquid Crystal Display)パネル、MEMS(Micro Electro MechanicalSystem)などの微細構造物等を加工対象とすることができる。また、半導体処理装置として、マイクロ波プラズマによる半導体処理装置を例に説明したが、平行平板型RFプラズマ処理装置、ICP型プラズマ処理装置、ヘリコン波プラズマ装置など任意のプラズマ処理装置等、他の半導体処理装置を用いることができる。また、処理チャンバの内部状態を検出する状態センサとしてプラズマ状態を検出する分光器を例に説明したが、プラズマの電気的特性、例えばプラズマ生成装置に供給する電圧、電流、電圧・電流の位相差、前記電圧・電流の高調波成分などを測定するインピーダンスモニタ、プラズマプローブ、チャンバ壁面の温度を測定する赤外温度計あるいは蛍光温度計等の他のセンサを状態センサとして利用することができる。処理装置内部の装置状態を正確に把握するためには、各種状態センサによりできるだけ多種・多量のモニタデータを取得することが望ましい。
【0022】
図2は、半導体処理装置のロット内連続処理を説明する図である。通常、半導体処理装置は、装置のスループット向上のためにロット保持カセット48に含まれる全てのウエハあるいは一部のウエハを連続的に処理する機能を持っている。この連続処理をロット内連続処理と呼ぶ。
【0023】
ロット内連続処理の開始前には、通常、安定した加工形状を得るためプラズマチャンバの壁状態を調整するロット前安定化処理を行う。ロット前安定化処理にはクリーニングと呼ばれるプラズマチャンバ20の内壁に堆積した堆積膜を除去する処理ステップ、あるいはシーズニングと呼ばれるプラズマチャンバの壁状態の改質する処理ステップが含まれる(ステップS1)。
【0024】
次にロット内の第1枚目のウエハの処理を行う。第1枚目のウエハの処理後には、ウエハ処理中に生じた反応生成物がプラズマチャンバ20の内壁に堆積している。このためこの堆積膜を取り除くためウエハ処理毎にウエハ毎クリーニングを行う(ステップS2,S3・・・S6,S7)。
【0025】
なお、ロット前安定化処理(ステップS1)はウエハ毎クリーニング処理(ステップS3)と同一の処理条件で行ってもよい。また、前記ロット内連続処理は、通常は同一デバイスを製作するウエハ群に対してのみ実施する。
【0026】
図3は、ロット内連続処理を施した結果、得られたウエハ毎の加工寸法の分布を示す図である。
【0027】
前述のように、ロット内連続処理の前には処理チャンバ20の安定化が行われる。次いで、この処理チャンバを用いて、同一のデバイスを製作するための複数のウエハを連続して処理する。このため、ロット内の複数のウエハの加工結果はランダムに変化するのではなく特定の変動パターンを持つようになる。
【0028】
この変動パターンを、CMOSトランジスタのゲート電極のエッチング加工を例に説明する。まず、HBr、Cl及びOを処理ガスとして、ゲート加工用のマスクパターンが転写されたウエハをプラズマエッチングする。エッチング加工後のゲート電極の幅はデバイスの性能を決定する最重要の管理項目であり、このゲート電極の幅を監視すべき加工寸法とする。図3は、あるプラズマエッチング装置で処理した場合に得られる加工寸法のロット内変動パターンを示す。なお、この例の場合、1ロットは25枚のウエハで構成されている。
【0029】
図において、変動パターン(A)は、プラズマエッチング装置をウェットクリーニングした直後に得られる変動パターン、変動パターン(B)は、ウェットクリーニング後、500枚ほどウエハを処理した時点で得られる変動パターン、変動パターン(C)は、さらにウエハ処理を重ね、次のウェットクリーニング直前である5000枚ほどウエハ処理を行った時点で得られる変動パターンである。
【0030】
このように、ロット内変動パターンはウェットクリーニングを行った後、ウエハ処理を重ねるに従って変動パターン(A)から(B)に、さらに(B)から(C)に遷移する。なお、この遷移の進行は、ウエハ処理枚数に比例して単調に遷移するわけではなく、製作するデバイスのタイプ、あるいはロット間の空き時間などの様々な要因で変化する。例えば、量産ラインの都合でウエハ処理を全く行わずにプラズマチャンバを真空排気したまま長時間放置しておいた場合などには、変動パターン(B)から(A)に向かって少々逆行するようなこともある。このため、ウェットクリーニング後の処理枚数によって変動パターンを単純に推定できるわけではない。
【0031】
図4は、ロット前安定化処理(前記ステップS1)を行う際に得られる発光スペクトルを示す図である。
【0032】
発明者らの実験によると、ロット前安定化処理の際に得られる発光スペクトルの波形と、前記加工形状のロット内変動パターンには相関が見られる。図4は図3に示すロット内変動パターンと相関のあるロット前安定化処理中の発光スペクトル波形の例を示す図であり、図4に示す発光スペクトル波形(A)は図3の変動パターン(A)に対応し、発光スペクトル波形(B)は変動パターン(B)に、発光スペクトル波形(C)は変動パターン(C)にそれぞれ対応する。
【0033】
従って、図4に示す発光スペクトル波形からロット内加工形状変動パターンを推測することができる。
【0034】
ところで、発光スペクトルの波形は、前記発光スペクトル波形(A)、(B)あるいは(C)に完全に一致することはまれである。同様にロット内変動パターンは、変動パターン(A)、(B)あるいは(C)に完全に一致することはまれであり、多くのロットではこれらの中間状態にある。従って、これらの中間状態にある発光スペクトル波形から同様に中間状態にあるロット内変動パターンを補間して算出することが必要となる。
【0035】
以下、この算出処理を説明する。波長毎に複数のデータ(発光強度データ)を持つ発光スペクトル等のセンサデータはベクトル表記できる。このため、ベクトルの距離の概念を用いてこれらの中間状態を算出することができる。例えば、発光スペクトルがMピクセル分のデータを持つとすると、発光スペクトル(A)、発光スペクトル(B)及び発光スペクトル(C)は、それぞれ式1で表すことができる。
【0036】
【数1】
Figure 0004363861
ここでベクトルの各成分Iはそれぞれ対応する波長の発光強度である。各要素が対応する波長は式2に示すようなベクトルで表される。
【0037】
【数2】
Figure 0004363861
図4に示す発光スペクトルは横軸に波長λ、縦軸に発光強度Iを取ったグラフである。また、二つの発光スペクトルSとS間の距離をlabで表し、labを例えば式3で計算する。
【0038】
【数3】
Figure 0004363861
次に加工形状のロット内変動パターンをベクトルで表す。図3に示すロット内変動パターン(A)をベクトルΔ、ロット内変動パターン(B)をベクトルΔ、ロット内変動パターン(C)をベクトルΔで表とすると、ベクトルΔ、Δ、Δはそれぞれ4式で表される。
【0039】
【数4】
Figure 0004363861
式4において、記号δ はロット内変動パターン(j)におけるロット内のi番目のウエハの加工寸法変動量を表す。式4及び図3に示すようにロット内変動パターンのベクトルはロット内の全てのウエハを含む必要はない。式4及び図3に含まれないウエハの変動量は、それを挟むウエハの加工寸法変動量から内挿(補間)によって計算することができる。
【0040】
例えば、あるロット内連続処理においてロット前安定化処理中に得られた発光スペクトルがSで表されるとすると、まずベクトルSと前記の発光スペクトル(A)を表すベクトルSとの距離lAD、スペクトルSと発光スペクトル(B)を表すベクトルSとの距離lBD、及びスペクトルSと発光スペクトル(C)を表すベクトルSとの距離lCDをそれぞれ計算する。
【0041】
次にベクトルSと最も距離の近い二つのベクトルを選ぶ。ここでは例えばベクトルSとSであったとすると、このロットのロット内変動パターンは式5で算出することができる。
【0042】
【数5】
Figure 0004363861
以上の例では、3つの変動パターンを用いた計算方法を示したが、変動パターンが2つであっても、あるいは4以上であっても、式3及び数式5を用いることによりロット内変動パターンを計算することができる。
【0043】
図4示す発光スペクトルはロット前安定化処理の最後の数秒間に得られる発光スペクトルの平均値である。なお、発光スペクトルとしてロット前安定化処理全体の平均発光スペクトルを利用することもできる。また、ロット前安定化処理がクリーニングとシーズニングの連続処理である場合はシーズニングの開始後数秒間の発光スペクトルとシーズニング終了前数秒間における発光スペクトルの差のスペクトルを利用するとよい。これは、シーズニング開始後の数秒間の発光スペクトルは、直前のクリーニングにより堆積膜を除去された清浄なプラズマチャンバ内壁状態を表す発光スペクトルであり、この発光スペクトルとプラズマチャンバ内壁が安定化されたシーズニング終了直前の発光スペクトルとの差を用いることにより、チャンバ内壁の動的な挙動を監視することができるからである。
【0044】
図5は、処理条件演算装置を説明する図である。図において、54はロット内変動パターン推定手段であり、処理コントローラ8からの指示を受けてロット前安定化処理中に分光器から必要な発光スペクトルを受け取る。また、ロット内変動パターン推定部54は、状態センサ26から得た発光スペクトルをもとに、ロット内変動パターンデータベース58参照して、これから処理するロットのロット内変動パターンを推定し、推定した変動パターンをもとに該ロット内の各ウエハの加工寸法変動量を算出し、算出した加工寸法変動量をロット内処理条件計算手段56に渡す。
【0045】
58はロット内変動パターンデータベースであり、該データベース58には前記発光スペクトル波形のベクトルS,S,S、及び加工形状のロット内変動パターンを表すベクトルΔ、Δ、Δをそれぞれ対応付けて格納する。
【0046】
56は、ロット内処理条件計算手段であり、各ウエハに対する処理条件の補正量を加工形状制御用レシピデータベース60を参照して算出し、各ウエハ毎の最適な処理条件を処理コントローラ8に伝送する。60は加工形状制御用レシピデータベースであり、加工形状の補正量とこの補正量を得るに要する処理条件(レシピ)の変更量を格納する。
【0047】
図6は、処理条件演算装置の処理を説明する図である。まず、ロット内連続処理の開始前、安定した加工形状を得るためプラズマチャンバの壁状態を調整するロット前安定化処理を行う。ロット前安定化処理としては前述のクリーニング処理あるいはシーズニング処理を行う(ステップS101)。
【0048】
次に、ロット内変動パターン推定手段54は状態センサ26から得た発光スペクトルをもとに、ロット内変動パターンデータベース58参照して、これから処理するロットのロット内変動パターンを推定し、推定した変動パターンをもとに該ロット内の各ウエハの加工寸法変動量を算出し、算出した加工寸法変動量をロット内処理条件計算手段56に渡す(ステップS102,103)。
【0049】
次に、ロット内処理条件計算手段56は、受信した前記加工寸法変動量をもとに各ウエハに対する処理条件の補正量を加工形状制御用レシピデータベース60を参照して算出し、各ウエハ毎の最適な処理条件(レシピ)を処理コントローラ8に伝送する(ステップS104,105)。
【0050】
次に、処理コントローラ8は前記最適な処理条件を受信し、受信した処理条件に基づいてロット内連続処理を開始する(ステップS106〜111)。
【0051】
この方法によれば、ロット内連続処理の開始時にロット内の全てのウエハに対するレシピが決定されているため、安定、かつ迅速に制御を行うことができる。
【0052】
図7は、他の実施形態を説明する図である。前述の例では、中間状態にある発光スペクトル波形から中間状態にあるロット内変動パターンを補間して算出するのに、発光スペクトルの距離を用いたが、本実施形態では主成分分析を行い、主成分スコアによって発光スペクトルの類似性を判断する。図において、62は主成分分析実行手段であり、発光スペクトル波形のベクトルS,S,S,Sを用いて主成分分析を行い、主成分スコアベクトルを生成する。54’はロット内変動パターン推定手段であり、前記主成分スコアベクトルをもとにロット内変動パターンデータベース58を参照して、これから処理するロットのロット内変動パターンを推定し、推定した変動パターンをもとに該ロット内の各ウエハの加工寸法変動量を算出し、算出した加工寸法変動量をロット内処理条件計算手段56に渡す。なお、図において図5に示される部分と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
まず、処理コントローラ8は主成分分析実行手段62に対し、ロット前安定化処理中の発光スペクトルを状態センサ26から取得するタイミングを指示する。主成分分析実行手段は、状態センサから受信した発光スペクトル波形のベクトルS及びロット内変動パターンデータベースから取得した発光スペクトル波形のベクトルS,S,Sを用いて主成分分析を行い、主成分スコアベクトルを生成する。生成した主成分スコアベクトルをP ,P ,P 、P とする。ロット内変動パターンは任意の数の主成分スコアを用いて推定することができるが、ここでは第1主成分と第2主成分を用いる方法を説明する。したがって、前記主成分スコアベクトルは2次元のベクトルである。
【0054】
主成分分析実行手段62は主成分スコアベクトルをロット内変動パターン推定手段541に送る。ロット内変動パターン推定手段54は前記のベクトルの距離を定義する式3を用いて、主成分スコアベクトルP とP との距離LAD、主成分スコアベクトルP とP との距離LBD、主成分スコアベクトルP とP との距離LCDを算出する。次に、算出した距離LAD、距離LBD、距離LCDを用いて、ベクトルP に最も近い2つのベクトルを選択する。選択したベクトルがベクトルP とP であったとすると、このロットのロット内変動パターンΔDは、式6で算出することができる。
【0055】
【数6】
Figure 0004363861
ロット内変動パターン推定手段54’は前記ロット内変動パターンΔDをもとにロット内の各ウエハの加工寸法の変動量を算出し、算出した変動量をロット内処理条件計算手段56に渡す。ロット内処理条件計算手段56は各ウエハに対する処理条件の補正量を加工形状制御用レシピデータベース60を参照して計算し、各ウエハの最適な処理条件(レシピ)を処理コントローラ8に伝送する。処理コントローラ8は最適レシピを受け取り、ロットの連続処理を始める。
【0056】
このように、本実施形態では発光スペクトルそのものではなく次元を制限した主成分スコアベクトルを用いる。これによりノイズなどの擾乱に影響されることなくロット内変動パターン推定を行うことができる。
【0057】
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、ロット前安定化処理の際に得られる発光スペクトルの波形と加工形状のロット内変動パターンには相関があることを利用し、ロット内の加工結果の変動パターンをロット内連続処理前に予測することができる。また、この予測結果をもとにロット内の加工結果が一定になるように処理条件を最適化することができる。すなわち、ロット内連続処理の開始時にロット内の全てのウエハに対する最適レシピを決定することができるため、安定、かつ迅速にロット内連続処理の制御を行うことができる。また、本実施例ではベクトルの距離を用いて発光スペクトルとロット内変動パターンを関連付ける方法を説明したが、この目的を実施する数学的な手法は様々なものが挙げられ、それらのうちのどの手法を用いてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、処理装置の処理結果が経時的に変化する場合においても一定の処理結果を得ることのできる半導体処理装置及び処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体処理装置を説明する図である。
【図2】半導体処理装置のロット内連続処理を説明する図である。
【図3】ウエハ毎の加工寸法の分布を示す図である。
【図4】ロット前安定化処理を行う際に得られた発光スペクトルを示す図である。
【図5】処理条件演算装置を説明する図である。
【図6】処理条件演算装置の処理を説明する図である。
【図7】他の実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
8 処理コントローラ
10 マグネトロン
12 導波管
14 整合器
16 試料台
18 試料(ウエハ)
20 処理チャンバ
26 状態センサ
28 光ファイバ
30 光採取窓
32 排気管
34 ターボ分子ポンプ
36 処理条件演算装置
38 ガス供給管
40 マスフロー制御器
42 試料搬入ゲート
44 ロードロック室
46 試料搬送アーム
48 ロット保持カセット
50 圧力制御器
54、54’ ロット内変動パターン推定手段
56 ロット内処理条件計算手段
58 ロット内変動パターンデータベース
60 加工形状制御用レシピデータベース
62 主成分分析実行手段

Claims (8)

  1. 処理チャンバと、前記処理チャンバ内に試料を保持するための試料台と、前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部とを備え、前記処理チャンバ内で複数の試料を1つのロットとして連続して処理するロット処理を施す半導体処理装置において、
    前記ロット処理の前に行うロット前安定化処理中の前記処理チャンバ内の状態を検出する状態センサと、
    前記ロット前安定化処理中の前記状態センサの検出データと、加工形状のロット内変動パターンとを対応付けた情報を複数個格納したロット内変動パターンデータベースと、
    前記状態センサの検出データをもとに前記ロット内変動パターンデータベースを参照して、これから処理するロットのロット内変動パターンを推定し、前記推定したロット内変動パターンをもとにロット内の各試料の加工寸法変動量を算出するロット内変動パターン推定部と、
    前記ロット内変動パターン推定部が算出したロット内における各試料の加工寸法変動量をもとに、各試料に対する処理条件の補正量を算出するロット内処理条件演算部とを備えることを特徴とする半導体製造装置。
  2. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記状態センサの検出データは、前記処理チャンバ内に存在するプラズマの発光スペクトルの検出データであることを特徴とする半導体製造装置。
  3. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記ロット内変動パターン推定部は、前記状態センサの検出データに対応するロット内変動パターンが前記ロット内変動パターンデータベースに無く、中間状態にある場合には、前記ロット内変動パターンデータベース内の他のロット内変動パターンを補完して目的とするロット内変動パターンを算出することを特徴とする半導体製造装置。
  4. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記ロット内変動パターン推定部及び前記ロット内処理条件演算部は、ロット内の試料を処理する前に、それぞれ算出することを特徴とする半導体製造装置。
  5. 処理チャンバと、前記処理チャンバ内に試料を保持するための試料台と、前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部とを備え、前記処理チャンバ内で複数の試料を1つのロットとして連続して処理するロット処理を施す半導体処理装置において、
    前記ロット処理の前に行うロット前安定化処理中の前記処理チャンバ内の状態を検出する状態センサと、
    前記ロット前安定化処理中の前記状態センサの検出データと、加工形状のロット内変動パターンとを対応付けた情報を複数個格納したロット内変動パターンデータベースと、
    前記状態センサの検出データをもとに前記ロット内変動パターンデータベースを参照して、これから処理するロットのロット内変動パターンを推定し、前記推定したロット内変動パターンをもとにロット内の各試料の加工寸法変動量を算出するロット内変動パターン推定部と、
    加工形状制御用のレシピを格納した加工形状制御用レシピデータベースと、
    前記ロット内変動パターン推定部が算出したロット内における各試料の加工寸法変動量をもとに、前記加工形状制御用レシピデータベースを参照して、各試料に対する処理条件の補正量を算出するロット内処理条件演算部とを備えることを特徴とする半導体製造装置。
  6. 請求項5記載の半導体製造装置において、
    前記状態センサの検出データは、前記処理チャンバ内に存在するプラズマの発光スペクトルの検出データであることを特徴とする半導体製造装置。
  7. 請求項5記載の半導体製造装置において、
    前記ロット内変動パターン推定部は、前記状態センサの検出データに対応するロット内変動パターンが前記ロット内変動パターンデータベースに無く、中間状態にある場合には、前記ロット内変動パターンデータベース内の他のロット内変動パターンを補完して目的とするロット内変動パターンを算出することを特徴とする半導体製造装置。
  8. 請求項5記載の半導体製造装置において、
    前記ロット内変動パターン推定部及び前記ロット内処理条件演算部は、ロット内の試料を処理する前に、それぞれが算出することを特徴とする半導体製造装置。
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