JP4363517B2 - 目地用カッター装置 - Google Patents

目地用カッター装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4363517B2
JP4363517B2 JP2003311193A JP2003311193A JP4363517B2 JP 4363517 B2 JP4363517 B2 JP 4363517B2 JP 2003311193 A JP2003311193 A JP 2003311193A JP 2003311193 A JP2003311193 A JP 2003311193A JP 4363517 B2 JP4363517 B2 JP 4363517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
joint
blade holder
cutter
guide roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003311193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005076394A (ja
Inventor
治久 杉山
武志 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO AUTOMACH CO., LTD.
Original Assignee
TOKYO AUTOMACH CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYO AUTOMACH CO., LTD. filed Critical TOKYO AUTOMACH CO., LTD.
Priority to JP2003311193A priority Critical patent/JP4363517B2/ja
Publication of JP2005076394A publication Critical patent/JP2005076394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4363517B2 publication Critical patent/JP4363517B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Description

本発明は、目地に充填したコーキングシール等のシール材を、上記目地から取り剥す際に、目地とシール材との接着部を切断するために使用する目地用カッター装置に関する。
目地に充填したコーキングシール等のシール材を剥す場合は、目地とシール材との接着部を切断するために、目地用カッター装置が使用されている。目地用カッター装置においては、ブレードを備えたブレードホルダを揺動するように振動する構成であり、上記ブレードホルダの揺動は、モータの回転運動を、偏心機構を介して揺動運動に変換しているものである(例えば特許文献1参照)。
特開2002−331517号公報
上記特許文献1に記載の構成は、枢軸を介して揺動自在に設けられた揺動部材に設けた嵌合穴内に、モータの出力軸の偏心部に回転自在に支持された偏心回転部を嵌合し、この偏心回転部の偏心回転を、前記揺動部材の揺動運動(往復回動運動)に変換しているものである。そして、前記枢軸に一対のブレードを取付けた構成である。したがって、上記構成においては、モータを回転駆動すると、偏心回転部が回転し、枢軸を中心として揺動部材が揺動され、枢軸に取付けた一対のブレードが一体的に揺動されることになる。
上記構成においては、前記枢軸を中心として揺動されるブレードの先端部でもって目地内のシール材をたたくようにして切断するものであるから、シール材があたかもゴムの如く弾性に優れている場合には、切断性に問題がある。また、前記揺動部材の前記嵌合穴と前記偏心回転部との間に微小間隙が存在し、前記シール材の切断時に、前記嵌合穴内周面と前記偏心回転部との衝撃による騒音を生じ易いという問題がある。
さらに、一対のブレードによってシール材と目地との接着部の切断を行うとき、対向した一対のブレードによってシール材を圧縮し挟み込む態様となるので、ブレードを揺動する際の抵抗が大きくなると共に、シール材を適宜長さで切断したときに一対のブレード間からのシール材の除去が厄介であるという問題がある。
本発明は、前述したごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、モータを内装したケーシング本体に一体的に取付けたベースプレートに、ブレードホルダを揺動自在に支持して設け、このブレードホルダの先端側に、刃部を備えた刃部本体を着脱交換可能に設け、前記ブレードホルダを揺動するために当該ブレードホルダに設けた嵌合穴内に、前記モータによって回転される偏心回転部を設け、前記嵌合穴の対向した位置に、前記偏心回転部の外周面に当接して前記偏心回転部の一方向への変位を前記ブレードホルダへ伝達するための弾性部材を備えた構成である。
また、本発明は、上記目地用カッター装置において、前記ベースプレートに、目地に沿って転動自在のガイドローラを当該ガイドローラの軸方向に移動自在に設けた構成である。
また、本発明は、上記目地用カッター装置において、前記ガイドローラを支持した摺動杆及びハンドルを、前記ベースプレートに備えたハンドル取付部に着脱可能に取付けた構成である。
本発明によれば、ブレードホルダの先端側に備えた刃部本体の刃部に備えた切刃によってシール材と目地との接着部を切断するとき、前記ブレードホルダの先端側の揺動方向は前記刃部の長手方向に大略等しく、前記刃部の長手方向への往復動によって切断することとなり、目地とシール材との接着部の切断を容易に行い得るものである。
また、ブレードホルダを揺動するときには、ブレードホルダに備えた嵌合穴内周面と偏心回転部との間の微小間隙が弾性部材によって吸収された態様となり、衝撃音等の騒音を抑制することができるものである。
図1を参照するに、本発明の実施形態に係る目地用カッター装置1は、モータを内装したケーシング本体3を備えており、このケーシング本体3にはモータによって回転される出力軸5が回転自在に設けられている。そして、この出力軸5には偏心カム7が一体的に取付けてあり、この偏心カム7には、偏心回転部9としてベアリングが回転自在に嵌合してある。
また、前記ケーシング本体3にはベースプレート11が一体的に取付けてあり、このベースプレート11に取付けた支持軸13にはブレードホルダ15の中間部が軸受を介して揺動自在(回動自在)に支持されている。このブレードホルダ15の基端部側には嵌合穴17が形成してあり、この嵌合穴17内には前記偏心回転部9が遊嵌してある。すなわち、前記偏心回転部9は、前記ブレードホルダ15の長手方向への変位は吸収し、長手方向に対して直交する方向の変位は前記ブレードホルダ15に伝達するように、前記嵌合穴17内に嵌入してあるものである。
そして、前記嵌合穴17の内周面の、前記ブレードホルダ15の長手方向に対して直交する方向の対向した部分には、前記偏心回転部9の外周面に当接接触して当該偏心回転部9の前記直交する方向への変位を前記ブレードホルダ15に伝達するための弾性部材19がそれぞれ設けられている。
より詳細には、前記弾性部材19は金属板等よりなるものであって、図4に拡大して示すように、前記ブレードホルダ15に形成した前記嵌合穴17の内周面に当接接触する内面当接部19Aを突出するように湾曲形成することにより、この内面当接部19Aの両側に、偏心回転部9の外周面に当接した外面当接部19Bを湾曲形成した形態である。そして、この両側の外面当接部19Bに連続して、前記ブレードホルダ15を両側から弾性的に挟持する挟持片19Cを備えた構成である。
すなわち、前記弾性部材19は、大略ω形状を呈するものであって、前記内面当接部19Aがブレードホルダ15の嵌合穴17の内面に押圧当接し、かつ前記外面当接部19Bが偏心回転部9の外周面に押圧当接した構成により、前記偏心回転部9と嵌合穴17との間の間隙を吸収しているものである。そして、前記ブレードホルダ15に作用する負荷の変動によって前記間隙の間隔が変動する場合には、前記内面当接部19Aが押し潰される態様となり、前記間隙の変動に対して容易に対応し得るものである。
前記ブレードホルダ15は、図1に示すように、大略Z形状に屈曲してあり、先端側には、複数の固定具21A,21Bを介してカッター(ブレード)23が着脱交換自在に取付けてある。前記固定具21A,21Bは、前記ブレードホルダ15の両側に突出した突出部25A,25Bを備えた支持ピン25を前記ブレードホルダ15に一体的に固定した構成であって、前記支持ピン25の前記両突出部25A,25Bには、締付固定部材としてのナット27が螺着してある。
前記カッター23は、前記ブレードホルダ15に対して着脱自在の刃部本体29を備えており、この刃部本体29には、前記固定具21A,21Bに備えたナット27を挿通可能の大径の着脱孔31A,31Bが形成してあり、先端側の一方の着脱孔31Aには、前記支持ピン25の径より僅かに幅の広いスロット33A(図5参照)が前記刃部本体29の基端部側方向へ僅かに長く形成してある。そして、基端部側の他方の前記着脱孔31Bには、前記スロット33Aと同方向で同長のスロットに連続して前記スロット33Aの端部付近を中心とした円弧状のスロット33Bが連通して設けられている。
前記刃部本体29の先端側には、前記ブレードホルダ15に対して刃部本体29を取付けたときに、前記ブレードホルダ15の長手方向に対して交差する方向に突出した第1の刃部35及び第2の刃部37を備えている。前記第1の刃部35は、前記ブレードホルダ15に取付けたときに内側になる部分と外側になる部分の両側にそれぞれ切刃39,41を備えた構成であって、内側の切刃39は大きな円弧状を呈する凸曲線状に形成してあり、外側の切刃41は、当該第1の刃部35の先端側の凸円弧状の曲線状部分41Aに当該第1の刃部35の基部側の直線状部分41Bを連続して備えた構成である。すなわち、全体的形状とて、大略鳥のくちばし状に形成してある。
前記第2の刃部37は、前記第1の刃部35の反対側において前記刃部本体29の先端側に三角形状に突出した形態であって、切刃43の直線状部分43Aは、前記ブレードホルダ15に取付けたとき、ブレードホルダ15の長手方向に対して先端部側43Bが高くなるように傾斜してあり、前記切刃43の先端部側43Bは円弧状に形成してある。
前記ブレードホルダ15に対する前記カッター23の着脱は次のように行われる。すなわち、前記固定具21A,21Bにおけるナット27を緩めた状態にあるとき、カッター23における着脱孔31A,31Bに前記ナット27を相対的に挿通することにより、ブレードホルダ15と前記カッター23とを面接触し、その後にスロット33Aに支持ピン25を係合するようにカッター23を相対的に移動し、かつ上記支持ピン25を中心としてカッター23を適宜に回動し、ナット27を締め付けることにより、図2に示すように、カッター23をブレードホルダ15に一体的に固定することができるものである。
この際、ブレードホルダ15に対してカッター23を所望の側面に取付けることができると共に、ブレードホルダ15に対する取付け角度を調節することができる。また、場合によっては、前記ブレードホルダ15の両側にカッター23を取付けることができるものである。
図3に示すように、前記ベースプレート11の複数箇所には、ハンドル取付部が設けてある。すなわち、ハンドル取付部は、当該ベースプレート11の両側に突出状態に固定した雌ねじ部材45A,45Bよりなるものであって、この雌ねじ部材45A,45Bの適宜一方の雌ねじ部材45Aには、ハンドル47に備えた螺子部49が着脱可能に螺合してある。すなわち、ハンドル47は、作業者の右利き又は左利きに対応して前記ベースプレート11の一側に又は他側に取付けることができるものである。また、前記カッター23の第1の刃部35を使用するか、又は第2の刃部37を使用するかによって、一方の雌ねじ部材45A又は他方の雌ねじ部材45Bに対してハンドル47を選択的に取付けることができるものである。
すなわち、作業者の利き手に対応して、又は第1の刃部35を使用する場合、第2の刃部37を使用する場合などのように使用する刃部に対応して、さらには、目地用カッター装置1を使用する環境においてハンドル47が他の壁等と干渉する虞れがある場合等、種々の状況に対応してハンドル47を所望位置の雌ねじ部材45A,45Bに取付けることができるものである。
前記他方の雌ねじ部材45B(ハンドル47が取付けてない雌ねじ部材)には、先端部に雄ねじ部51Aを備えた摺動杆51が軸方向に移動自在に挿通してあり、この摺動杆51には、ガイドローラ53が回転自在かつ軸方向へ相対的に移動自在に支持されている。上記ガイドローラ53は、目地に案内されて転動移動するように、外周面の断面形状が円弧状又は凸曲線を呈するように大略太鼓状に形成してある。
したがって、目地に前記ガイドローラ53を当接すると、ガイドローラ53の外周面の一部が前記目地内に僅かに入り込む態様となるので、目地に沿ってガイドローラ53を容易に移動することができるものである。すなわち、前記ガイドローラ53を目地に押し付けて使用することができるものである。
したがって、前記ガイドローラ53を目地に押し付けた状態において、前記摺動杆51を中心として、ケーシング本体3を、図2において時計回り方向又はその逆方向へ回動することにより、目地に対する第1,第2の刃部35,37の切込み深さを調節することが容易に行い得るものである。また目地に沿っての移動を容易に行い得るものである。
ところで、前記摺動杆51は、雄ねじ部51Aが前記雌ねじ部材45Bを螺入貫通すると、前記雌ねじ部材45Bに対して軸方向に摺動自在なものである。そして、上記摺動杆51は、他方の雌ねじ部材45Bにハンドル47を取付けたときとは、一方の雌ねじ部材45Aに摺動自在に取付けることができるものである。すなわち、ハンドル取付部としての前記雌ねじ部材45A,45Bに対して、ハンドル47及びガイドローラ53を支持した摺動杆51を着脱交換自在な構成である。
前記目地用カッター装置1における前記ケーシング本体3内に内装したモータ(図示省略)のON,OFFを行うために、前記ケーシング本体3の端面には、トグルスイッチのごときスイッチ55が設けてあり、このスイッチ55のON,OFFの操作を作業者の手元で行い得るように、前記ケーシング本体3にはスイッチ操作手段57が設けられている。
より詳細には、前記ケーシング本体3の長手方向の中間部に備えられた円形の突出部59には操作レバー61の中間部に備えた環状の係合部63が回動自在に係合してあり、この操作レバー61の基端部側には、ケーシング本体3を把持した作業者の指を掛ける指掛部65が設けてある。そして、前記操作レバー61の先端部は、前記スイッチ55の部分に至るように適宜に屈曲してあり、この屈曲部には前記スイッチ55におけるつまみ55Aを係合した係合溝67が形成してある。
そして、前記つまみ55Aを常にOFF側へ付勢するために、前記突出部59と操作レバー61との間には、操作レバー61をOFF方向へ回動付勢するトーションスプリングのごとき付勢手段が設けてある。また、前記操作レバー61をスイッチ55をONする方向へ回動操作したときに、前記スイッチ55をON状態に保持するために、ロック手段が設けてある。
上記ロック手段としては、例えばケーシング本体3又は操作レバー61の適宜一方に設けた凹部と他方に設けた凸部とが弾性的に係合する構成や、前記操作レバー61を係止するための係止部を備えた弾性爪を備えた構成など、種々の構成を採用することができるものである。
以上のごとき構成において、作業者が一方の手でハンドル47を把持し、ケーシング3を把持した他方の手における指を操作レバー61の指掛部65に掛けて、トーションスプリングの付勢力に抗して、前記スイッチ55をONする方向へ回動操作すると、前記スイッチ55のつまみ55Aが前記操作レバー61の先端部によってON方向へ操作され、スイッチ55がONに操作される。そして、前記操作レバー61は前記ロック手段によって、スイッチ55をONした状態に保持されるものである。
前記ロック手段によるロック状態(例えば前記凹部と凸部との弾性的な係合)を解除すべく操作レバー61を操作すると、前記トーションスプリングの付勢力によって、操作レバー61はスイッチ55をOFFする方向へ回動され、上記トーションスプリングの作用によって、操作レバー61はスイッチ55を常にOFFにした状態に保持されるものである。
既に理解されるように、本実施形態に係る目地用カッター装置においては、一方の手でハンドル47を保持し、ケーシング本体3を把持した他方の手の指でもってスイッチ55のON,OFF操作を行うことができ、前記スイッチ55を他方の手で直接ON,OFF操作する場合に比較して安全性が向上するものである。また、前記スイッチ55は、トーションスプリングの付勢力によって操作レバー61がスイッチ55を常にOFFする方向へ回動付勢されており、常態においてはスイッチ55がOFF状態に保持されるものであり、安全性が向上するものである。
前述のごとくスイッチ55をON操作すると、モータが始動され出力軸5が回転される。そして、出力軸5の回転により偏心カム7が偏心回転するので、ブレードホルダ15は、弾性部材19を介して支持軸13を中心として揺動運動されることになる。したがって、ブレードホルダ15の先端側に取付けたカッター23はブレードホルダ15と一体的に揺動運動を行うことになる。
前述のごとくモータを始動した後、対象とする目地にガイドローラ53を押し付け、かつ上記ガイドローラ53を支点として、ケーシング本体3の傾斜を調節して前記カッター23に備えた例えば第1の刃部35を目地と目地内のシール材との接着部に押し込み、切込み深さを調節する。
その後、目地に沿ってケーシング本体3を引くことにより、カッター23における前記第1の刃部35に備えた切刃39によって前記接着部の切断が行われ、逆に、前記ケーシング本体3を押すことにより、カッター23における前記第1の刃部35に備えた切刃41によって前記接着部の切断が行われるものである。
この際、前記第1の刃部35は、前記ブレードホルダ15の長手方向に対して大略直交する方向に突出してあるので、第1の刃部35の突出方向は、ブレードホルダ15の先端部の揺動方向と大略等しい方向であり、前記切刃39,41によって目地とシール材との接着部の切断を行うとき、あたかも鋸引きを行うように、前記接着部の切断を行うことになるものである。したがって、シール材があたかもゴムのごとく弾性に優れている場合であっても、前記接着部の切断を能率良く行うことができるものである。
前記第2の刃部37によって前記接着部の切断を行う場合には、第2の刃部37における切刃43の直接状部分43Aは、前記ブレードホルダ15の先端側の揺動方向に対して傾斜しているものの、例えば揺動方向に対して直交する方向に近い傾斜であるので、前記切刃43によって前記接着部をたたくようにして切断することになるものである。すなわち、第2の刃部37においては、例えば鉈で物を切断する態様に近似した切断作用を行うものである。
既に理解されるように、目地とシール材との接着部の切断を行う場合、シール材の性状、特性、目地の構造等に対応して第1の刃部35又は第2の刃部37を選択的に使用することができるものである。また、前述したように、ハンドル47をベースプレート11の所望の側面に取付けることができるので、左利き、右利きに拘りなく操作が容易であると共に、前記第1の刃部35、第2の刃部37を選択的に使用する場合にも容易に対応し得るものである。
前述のごとく、例えば第1の刃部35によって目地とシール材との接着部の切断を行うとき、ガイドローラ53を目地に沿って転動移動することができる。そして、前記目地の形状等によってガイドローラ53に対してカッター23が目地の長手方向に対して直交する方向へ相対的に移動する場合、ガイドローラ53を支持した摺動杆51に対してガイドローラ53が相対的に軸方向へ移動自在であり、かつ前記摺動杆51は前記ベースプレート11に対して軸方に移動自在であるから、ガイドローラ53とカッター23は目地の長手方向に対して相対的に移動自在であり、容易に対応し得るものである。
すなわち、前記ガイドローラ53は、図3に示すように、カッター23の外側(図3においては右側)に位置することや、カッター23の内側(図3においてはカッター23の左側)に位置することは自在であり、カッター23が目地の一側の接着部又は他側の接着部の切断を行う場合であっても、ガイドローラ53は目地に沿って転動自在なものである。この際、摺動杆51の端部がカッター23の外側へ大きく突出するようなことはないものである。
前述のごとくブレードホルダ15を、支持軸13を中心として揺動してカッター23に備えた第1の刃部35又は第2の刃部37によって目地とシール材との接着部の切断を行っているとき、負荷の変動が生じた場合であっても、弾性部材19が負荷の変動を吸収するので、ブレードホルダ15における嵌合穴17の内周面と偏心回転部9の外周面とが衝突するようなことがなく、衝撃音等の騒音の発生を抑制することができるものである。
図6は、前記ブレードホルダ15の両側にそれぞれカッター(ブレード)69,71を取付けた状態を示すものである。なお、前述した構成と同一の構成部分には同一の符号を付することとして重複した説明は省略する。
前記カッター69,71は、前述したカッター23の第1の刃部35とほぼ同形状の刃部73を先端部に備えた構成であって、その構成の相違点は、前記刃部73を、前記ブレードホルダ15の長手方向に位置をずらして備えるために、前記カッター69の刃部本体69Bよりもカッター71の刃部本体71Bが長く設けてある点である。そして、前記刃部本体69B,71Bと前記刃部73との間には屈力した段部69A,71Aが形成してある。
なお、前記カッター69,71の刃部本体69B,71Bには、前記カッター23に備えた着脱孔31A,31Bと同一の着脱孔31A,31Bを備えると共にスロット33A,33Bを備えているものであり、上記スロット33A,33Bに係合した固定具21A,21Bによって、前記ブレードホルダ15に着脱可能に取付けてある。
上記構成においては、段部69A,71Aの寸法の異なるカッター69,71を適宜に組合せることにより、前記カッター69,71における刃部73の間隔を、対象とする目地の幅に対応して調節し得るものである。そして、上記一対のカッター69,71によって目地とシール材との接着部の切断を行うとき、両側の接着部の切断を同時に行うことができるものである。
この際、カッター69,71の刃部73は目地の長手方向に位置ずれした状態にあるので、一対のカッター69,71の刃部73でもってシール材を圧縮挟持するようなことがないものである。すなわち、カッター69,71の刃部73が位置ずれしてあることにより、シール材は相対的には蛇行する態様となるものであって、一対のカッター69,71の刃部73の間から容易に抜け出ることができるものであり、挟み込まれるようなことがないものである。
以上のごとき説明より理解されるように、本実施形態によれば、シール材がゴムの如く弾性に優れている場合であっても鋸で切断するがごとく切断することができ、能率よく切断することができるものである。また、ブレードホルダの嵌合穴と偏心回転部との間に存在する間隙が吸収される態様となって当該部分においての騒音の発生を防止することができるものである。
また、一対のカッターを用いてシール材と目地との接着部の切断を行うとき、一対のカッターの刃部の間にシール材の挟み込みを生じることなく切断することができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
ところで、本発明は前述したごとき実施形態に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でも実施可能なものである。すなわち、カッター(ブレード)としては、図7に示すように、刃部本体75の先端部の両側(反対側)にほぼ対称形に第1,第2の刃部77A,77Bをそれぞれほぼ円形状に突出した構成とする。そして、例えば第1の刃部77Aにおける切刃79を鋸刃形状となし、第2の刃部77Bにおける切刃81を鋭利な刃に形成することも可能である。すなわち、第1,第2の刃部77A,77Bにおける切刃79,81の形状を異にすることも可能なものである。
本発明の実施形態に係る目地用カッター装置の一部を断面して示した平面説明図である。 同上の主要部分を示した正断面説明図である。 同上の側面説明図である。 弾性部材の拡大断面説明図である。 カッターの説明図である。 ブレードホルダの両側に一対のカッターを取付けた場合のカッターの説明図である。 第二の実施形態に係るカッターの説明図である。
符号の説明
1 目地用カッター装置
3 ケーシング本体
9 偏心回転部
11 ベースプレート
13 支持軸
15 ブレードホルダ
17 嵌合穴
19 弾性部材
23 カッター(ブレード)
29 刃部本体
35 第1の刃部
37 第2の刃部

Claims (3)

  1. モータを内装したケーシング本体に一体的に取付けたベースプレートに、ブレードホルダを揺動自在に支持して設け、このブレードホルダの先端側に、刃部を備えた刃部本体を着脱交換可能に設け、前記ブレードホルダを揺動するために当該ブレードホルダに設けた嵌合穴内に、前記モータによって回転される偏心回転部を設け、前記嵌合穴の対向した位置に、前記偏心回転部の外周面に当接して前記偏心回転部の一方向への変位を前記ブレードホルダへ伝達するための弾性部材を備えたことを特徴とする目地用カッター装置。
  2. 請求項1に記載の目地用カッター装置において、前記ベースプレートに、目地に沿って転動自在のガイドローラを当該ガイドローラの軸方向に移動自在に設けたことを特徴とする目地用カッター装置。
  3. 請求項2に記載の目地用カッター装置において、前記ガイドローラを支持した摺動杆及びハンドルを、前記ベースプレートに備えたハンドル取付部に着脱交換可能に取付けたことを特徴とする目地用カッター装置。
JP2003311193A 2003-09-03 2003-09-03 目地用カッター装置 Expired - Fee Related JP4363517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311193A JP4363517B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 目地用カッター装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311193A JP4363517B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 目地用カッター装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005076394A JP2005076394A (ja) 2005-03-24
JP4363517B2 true JP4363517B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=34412817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003311193A Expired - Fee Related JP4363517B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 目地用カッター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4363517B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7201653B2 (ja) * 2020-12-11 2023-01-10 有限会社甲林工務店 コーキング剥離具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005076394A (ja) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10821530B2 (en) Oscillating power tool
JP3810859B2 (ja) 動力工具の鋸刃固定装置
US7254892B2 (en) Support mechanism for a reciprocating tool
EP2688715B1 (en) Hand held power tool with locking rotatable handle
WO2017128993A1 (zh) 摆动动力工具
JP2010036269A (ja) 携帯用切断機
FR2965206A3 (fr) Machine-outil electrique portative comportant un dispositif de serrage rapide pour un element de travail
JP2007223133A (ja) 携帯用切断機
GB2438511A (en) Blade clamping device
WO2010099762A1 (zh) 剪切刀具
WO2016082768A1 (zh) 摆动动力工具
JP2001500795A (ja) キーレス刃クランプ機構
FR2929148A3 (fr) Scie alternative
JP2004001363A (ja) 電動切断機
JP4363517B2 (ja) 目地用カッター装置
JP2005132113A (ja) 往復動鋸のブレード留め具
JP2007175957A (ja) 電動切削工具
JP3183504B2 (ja) 枝切断具及び往復動枝切断機
WO2009117779A1 (en) Sheet metal cutting device
JP3884698B2 (ja) 外科用工具の着脱機構及びこれを用いた外科用ハンドピース
JP3977024B2 (ja) ジグソー
JP4667943B2 (ja) 園芸用バリカン
JP2019188606A (ja) 切断機
CN106737447B (zh) 摆动动力工具
JPWO2017208708A1 (ja) 丸鋸

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4363517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150828

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150828

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20180828

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees