JP4363146B2 - 車体部品の取付作業支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の組立工程において母体となる車体パネルに対して別の部品を手作業にて取り付けるにあたってその取付作業を支援する装置に関し、特に車体パネル上での特定部品の取付位置を直接指示する一方で、取付作業後にはその取付後の部品の有無を検知する機能を備えた取付作業支援装置に関するものである。
例えば自動車のドアの組立ラインにおける部品取付工程においては、水平姿勢にて自動搬送されてきたドアパネルを所定の治具にて位置決めクランプした上で部品取付作業に適した姿勢になるようにドアパネルを正立もしくは起立させ、この状態をもって、ラインサイドで待機する作業者の手作業による部品取付作業に供することが行われる。ドアパネルを正立もしくは起立させるのは、ドアパネルそのものをラインサイドで待機する作業者と正対させることによって主として作業者の肉体的負担を軽減することにある。そして、特定部品の取付作業を終えたドアパネルは再び元の水平姿勢に戻された上で次工程へと自動搬送される。
このような部品取付工程においては、さらなる作業性支援のために、起立姿勢にあるドアパネルに対し例えばレーザーポインタ等の光学的な部品取付位置指示装置をもって部品取付位置を直接指示する一方、当該工程もしくは次工程には超音波センサ等の部品有無検知装置を配置して、ドアパネルの正規位置に所定の部品が正しく取り付けられているかどうかその都度検査するようにしている。
なお、上記の部品取付位置指示装置としては例えば特許文献1に記載のものが用いられ、同様に部品有無検知装置としては特許文献2に記載のものと同様の技術が採用される。
特開平9−275605号公報(図1) 特開2000−171557号公報(図2)
しかしながら、上記のような組立設備では、ドアパネルの正立もしくは起立状態で部品取付位置の指示と部品有無の検査を光学式もしくは超音波式の装置を用いて行おうとすると、作業者側からドアパネルに向けてほぼ直角に光ビーム等を照射する必要があることから、作業者が立つ作業スペース側に部品取付位置指示装置と部品有無検知装置を共に配置しなければならず、その結果として作業スペースが著しく制約されて作業性が悪化することとなって好ましくない。
また、ドアパネルの正立もしくは起立状態では部品取付位置の指示のみを行う一方で、部品取付後のドアパネルが再び水平状態に戻った段階もしくは次工程において部品有無の検査を行うことも行われるが、この場合には必ず部品取付位置指示装置と部品有無検知装置を別個に設ける必要があり、設備費の高騰が余儀なくされる。
本発明はこのような課題に着目してなされたもので、とりわけ作業者の作業スペースの制約をなくして作業性を改善し、併せて実質的に単一の測距装置のみをもって同一工程内にて部品取付位置の指示と取付後の部品の有無を検査できるようにした取付作業支援装置を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、ほぼ水平な搬出入姿勢にて搬入された車体パネルをワーク受け台上に位置決めクランプした上で、その車体パネルに取り付けられる別の部品の取り付け作業に適した部品取付作業姿勢まで車体パネルを起立させる起立装置と、部品取付作業姿勢にある車体パネルに対し部品取付位置を直接指示する光学式の部品取付位置指示機能と部品取付作業完了後に再び搬出入姿勢に戻った車体パネルについて取付部品の有無を検知する部品有無検知機能とを有しているとともに、車体パネルに向けて一定の向きで光ビームを照射する光学式の測距装置とを備えている。
そして、上記車体パネルを位置決めクランプするワーク受け台のうち少なくとも一部を車体パネルとともにその車体パネルの搬出入姿勢位置と部品取付作業姿勢位置との間で回転可能に構成するとともに、車体パネルが搬出入姿勢にあるか部品取付姿勢にあるかにかかわらず測距装置から一定の向きで照射される光ビームの光軸上に、部品取付位置を指示するときの指示ポイントと、取付部品の有無を検知するときの検知ポイントとが共に位置するように設定したことを特徴とする。
したがって、請求項1に記載の発明では、車体パネルを位置決めクランプするワーク受け台のうち少なくとも一部を車体パネルとともにその車体パネルの搬出入姿勢位置と部品取付作業姿勢位置との間で回転可能に構成することで、搬出入姿勢位置と部品取付作業姿勢位置との間での車体パネルの姿勢変化の自由度が従来よりも拘束されて、両位置間での車体パネルの姿勢変化量が相対的に小さくなる。
これにより、部品取付位置の指示と取付部品の有無の検査とに一台の光学式の測距装置を用いることを前提とした上で、その測距装置を作業スペースの障害とならない位置に設置し、車体パネルが搬出入姿勢にあるか部品取付姿勢にあるかにかかわらず測距装置から一定の向きで光ビームを照射すれば、その共通の光ビームの光軸上において部品取付位置の指示と取付部品の有無を検知とが共に同一工程内において可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、光学式の測距装置による部品取付位置の指示と取付後の部品有無の検査とを作業性を害することなく同一工程内にて行うことができるほか、部品取付位置の指示と取付後の部品有無の検査とに光学式の測距装置を共通して使用しているため、省スペース化と設備費の低減か図れるようになる。
図1,2は本発明に係る取付作業支援装置の好ましい実施の形態を示す図であり、自動車のドアパネル(ドアアウタパネル)Dの内側面に取付部品として横長の長方形状のシート状部品Pを手作業にて取り付ける場合の例を示している。
同図に示すように、シート状部品Pの取付工程には治具ベース1の上にワーク受け台としての複数例えば長短それぞれ二本ずつのゲージポスト2,3が立設されており、これらのゲージポスト2,3の上に受け面2a,3aを基準として車体パネルとしてのドアパネルDが位置決め載置される。
ゲージポスト2,3上に位置決めされることになるドアパネルDの下方には搬送用のベルトコンベヤ4と起立装置5が配設されている。ベルトコンベヤ4は図示しないリフタにより昇降可能となっていて、リフトアップ状態で部品取付対象となるドアパネルDをほぼ水平な搬出入姿勢P1にて前工程から当該工程へと搬入するとともに、搬送してきたドアパネルDをリフトダウン動作によりゲージポスト2,3側に移載する機能を有する。同様に、シート状部品Pが取り付けられた後のドアパネルDを同様の搬出入姿勢P1にてゲージポスト2,3からリフトアップさせた上で次工程へと搬出する機能を有する。
一方、起立装置5は、治具ベース1にブラケット6を介して立設された直立姿勢のエアシリンダ7と、そのエアシリンダ7のピストンロッドの先端に揺動可能に装着されたサポートフィンガー8と、サポートフィンガー8に装着された複数のゴムローラ9とを備えている。そして、エアシリンダ7の伸長動作に基づいて、後述するようにゲージポス2,3ト上に搬出入姿勢P1にて位置決めされたドアパネルDをシート状部品Pの取付作業に適した姿勢すなわち部品取付作業姿勢P2まで起立させることができるようになっている。
ここで、複数のゲージポスト2,3のうち長さが短い方のゲージポスト3にはクランプ装置10が装着されている。このクランプ装置10は、ゲージポスト3の一部を形成しつつそのゲージポスト3の上端にピン11を介して首振り旋回可能に装着されたクランプベース12と、クランプベース12に回転可能に装着されたスイング式のクランプアーム13と、同じくクランプベース12に装着されて上記クランプアーム13を回転動作させるクランプシリンダ14とをもって形成されている。そして、このクランプ装置10は、クランプアーム13がクランプ状態にあるかアンクランプ状態にあるかにかかわらず、ピン11を回転中心としてクランプ装置10全体が首振り旋回可能となっていて、搬出入姿勢P1にて各ゲージポスト2,3上に位置決めされたドアパネルDをクランプすることになる。
すなわち、クランプ装置10が首振り旋回可能であるために、各ゲージポスト2,3上に位置決めクランプされたドアパネルDが搬出入姿勢P1の位置と部品取付作業姿勢P2の位置(起立姿勢位置)との間で姿勢変更可能となっている。このようにゲージポスト3自体は受け面を有しておらず、そのゲージポスト3の上端に首振り旋回可能に装着されたクランプベース12に受け面3aが形成されている。また、ドアパネルDとともにクランプ装置10が部品取付作業位置P2まで起立したか否かがリミットスイッチ15によって検出される。
治具ベース1には高さ寸法の大きな支持フレーム16が立設されており、この支持フレーム16の先端には一対の光学式例えばレーザ式の測距装置17,18が近接して装着されている。これらの測距装置17,18は、ドアパネルDが搬出入姿勢P1であるか部品取付作業姿勢P2であるかにかかわらず、そのドアパネルDに向けて一定の向きでレーザビームLbを照射するようになっている。つまり、ドアパネルDが搬出入姿勢P1であるか部品取付作業姿勢P2であるかにかかわらず、そのドアパネルDに向けて照射されるレーザビームLbの光軸の向きは常に一定となるように設定されていて、なお且つ部品取付作業姿勢P2にあるドアパネルD上のレーザビームLbのビームスポットB1と搬出入姿勢P1にあるドアパネルD上のレーザビームのビームスポットB2とが共に上記の共通の光軸上に位置するように設定されている。
より具体的には、双方の測距装置17,18は部品取付作業姿勢P2にあるドアパネルDに対して互いに平行なレーザビームLbを照射するようになっていて、図2に示すように、一方の測距装置17はドアパネルD上でのレーザビームLbのビームスポットB1をもって、ドアパネルDに取り付けられるべきシート状部品Pの取付位置の端点(シート状部品Pの特定のコーナーエッジ部の位置)を指示することになる。同様に、他方の測距装置18はドアパネルD上でのレーザビームLbのビームスポットB11をもって、ドアパネルDに取り付けられるべきシート状部品Pの取付位置の向き(方向)を指示することになる。すなわち、同図に示すようにドアパネルDに取り付けられるべきシート状部品Pが横長のものであるが故に、そのシート状部品Pの横長の一辺部上において、シート状部品Pのコーナーエッジ部の位置を指示するビームスポットB1と所定距離隔ててもう一つのレーザビームLbのビームスポットB11を照射することにより、シート状部品Pを横長にして取り付けることを指示するようになっている。
これに対して、シート状部品Pが取り付けられたドアパネルDが部品取付作業姿勢P2の位置から搬出入姿勢P1の位置に戻った状態では、図1に示すように他方の測距装置18からのレーザビームLbのビームスポットB2はドアパネルDに取り付けられたシート状部品Pの中央部に照射されて、その反射光を測距装置18が捉えることでドアパネルD上でのシート状部品Pの有無を検出するようになっている。
以上のように、一方の測距装置17がドアパネルD上でのシート状部品Pの取付位置を指示する機能を有しているのに対して、他方の測距装置18はドアパネルD上でのシート状部品Pの取付位置の一形態としてその向き(取付方向)を指示する機能と、ドアパネルD上でのシート状部品Pの有無を検知する機能とを有していることになる。
ここで、図1,2に示すように、支持フレーム16の先端には測距装置17,18ごとに独立した直動式の車種切換装置19,20と回転式の車種切換装置21,22が装着されており、これらの二種類の車種切換装置19,20および21,22を介して各測距装置17,18が装着されている。
回転式の車種切換装置21,22は、ブラケット23に装着されたロータリーシリンダ24の正逆転動作に応じて所定角度のもとで各測距装置17,18が回転移動するもので、例えば図1,2に示すように車種の異なるA車,B車の混流生産形態において各ドアパネルDに対して各測距装置17,18からのレーザビームLbの照射方向を切り換えることができるようになっている。その一方、直動式の車種切換装置19,20は、直動式のエアシリンダ25の伸縮作動に基づいてそのピストンロッドに連結された取付板26がガイドロッド27に案内されながら所定ストロークのもとで水平方向にシフト動作するようになっている。そして、取付板26には各測距装置17,18とともに回転式の車種切換装置21,22がブラケット23を介して装着されていることから、上記のようなA車,B車の混流生産形態において各ドアパネルDに対して各測距装置17,18からのレーザビームLbの照射方向を水平方向にシフトさせて切り換えることができるようになっている。
ここで、図2に示すように、シート状部品Pの取付工程には車種切換式の搬送ストッパー28とパネル到着センサ29が設けられており、先に述べたようにシート状部品Pの取付対象となるドアパネルDがベルトコンベヤ4にてシート状部品Pの取付工程に搬入されると、その搬送ストッパー28にドアパネルDを当接させて停留せしめるとともに、そのドアパネルDの到着(在席)をパネル到着センサ29にて検知するようになっている。同様に、シート状部品Pの取付工程の搬出側にはパネル通過センサ30が配設されていて、シート状部品Pの取付完了後のドアパネルDが当該取付工程から次工程に向けて正しく搬出されたかどうかを検知するようになっている。
このように構成された取付作業支援装置によれば、図1,2のほか図3のフローチャートに示すように、シート状部品Pの取付工程に搬入されるべきドアパネルDの車種の順番は図示しない上位の生産管理装置によって管理されており、したがって当該取付工程にどの車種のドアパネルDが搬入されるかは実際のドアパネルDの搬入以前に既知である。そして、実際のドアパネルDの搬入に先立って、上記の車種情報を受けて搬送ストッパー28やパネル到着センサ29あるいは測距装置17,18の位置が該当する車種の位置に切り換えられる(図3のステップS18,S19参照)。
リフトアップ状態にあるベルトコンベヤ4の起動により該当する車種のドアパネルDが当該取付工程に搬入されると(ステップS1,S2)、そのドアパネルDが搬送ストッパー28に当接して停留せしめられ、同時にパネル到着センサ29がドアパネルDの到着を検知することによりベルトコンベヤ4が停止する(ステップS3,S4)。そして、ベルトコンベヤ4がリフトダウン動作することによりドアパネルDが複数のゲージポスト2,3側に移載されて位置決めされる(ステップS5)。なお、この時には各クランプ装置10はアンクランプ状態にある。
ドアパネルDがゲージポスト2,3上に位置決めされると、ゲージポスト2,3上のクランプ装置10がクランプ動作して、クランプアーム13とクランプベース12との間にドアパネルDの一部を加圧挟持してそのクランプベース12を基準に位置決めクランプする(ステップS6)。
ドアパネルDが位置決めクランプされると、起立装置5であるエアシリンダ7が伸長動作して、ゲージポスト3側のピン11を回転中心としてドアパネルDをクランプ装置10ごと上方に回転変位させて、ドアパネルDを部品取付作業姿勢P2に位置決めする(ステップS7)。
この状態で、各測距装置17,18から部品取付作業姿勢P2にあるドアパネルDに対してレーザビームLbが照射され、図2に示すように一方のレーザビームLbのビームスポットB1によりシート状部品Pを取り付けるべき位置の端点が指示され、同時にもう一方のレーザビームLbのビームスポットB11によりシート状部品Pの取り付けの方向(向き)が指示される(ステップS8)。
このような指示を待って、ラインサイドで待機している作業者Mは手作業にてドアパネルDへシート状部品Pを所定の固定手段にて取り付ける(ステップS9)。すなわち、ドアパネルDに取り付けられるべきシート状部品Pが横長矩形状のものであるから、作業者はシート状部品Pのコーナーエッジ部を一方のレーザビームLbのビームスポットB1に合致するように取り付け、同時に共通の長辺上に二つの双方のレーザビームLbのビームスポットB1,B11が位置するように取り付ける。
ドアパネルDに対するシート状部品Pの取り付けが完了したならば、作業者Mは設備から所定距離だけ離れた上でラインサイドに用意されている図外の押釦スイッチを押圧操作する(ステップS10)。なお、各測距装置17,18からはレーザビームLbが照射されたままである。
すると、起立装置5のエアシリンダ7が収縮動作して、シート状部品Pが取り付けられたドアパネルDを元の搬出入姿勢P1に戻す(ステップS11)。すなわち、ドアパネルDは再びゲージポスト2,3を基準に位置決めクランプされた状態に戻ることになる。
ドアパネルDが搬出入姿勢P1に戻ると、測距装置17,18から照射されているレーザビームLbとドアパネルDとの相対位置関係が変化し、少なくとも一方の測距装置18から照射されたレーザビームLbは取付後のシート状部品Pの中央部を指向するようになり、そのシート状部品Pの中央部にレーザビームLbのビームスポットB2が位置することになる。そして、測距装置18はレーザビームLbを照射したことに基づいてシート状部品Pからの反射光を受光し、それを光電変換して測距装置18からシート状部品Pまでの距離として検出した上で予め設定されている基準値と比較することによりその適否すなわちシート状部品Pの有無を検知する(ステップS12)。この場合、万が一シート状部品Pの存在が認められない場合には、アラームをもってシート状部品Pが取り付けられていないことを作業者Mに告知する(ステップS13)。
この後、クランプ装置10がアンクランプ動作してドアDパネルを解放する一方(ステップS14)、ベルトコンベヤ4がリフトアップ動作することにより、シート状部品Pが取り付けられたドアパネルDがゲージポスト2,3からリフトアップし(ステップS15)、さらにコンベヤ4が起動することでドアパネルDは次工程へと搬出される(ステップS16,S17)。なお、このシート状部品Pの取付済みのドアパネルDが正しく搬出されたかどうかが図2に示すパネル通過センサ30によって確認的に検知される。
そして、次のドアパネルDがゲージポスト2,3上に投入されるのに先立って、上位の生産指示装置からの車種情報を受けて測距装置17,18や搬送ストッパー28あるいはパネル到着センサ29の位置が選択的に切り換えられる(ステップS18,S19)。以上をもってシート状部品Pの取り付けに関する一連の処理が完了し、以降は同様の動作を繰り返すことになる。
このように本実施の形態によれば、ドアパネルDの搬出入姿勢P1と部品取付作業姿勢P2とを比較した場合に、その姿勢変化をゲージポスト3側のピン11を回転中心とした回転運動で拘束することによってその姿勢変化量を可及的に小さいものとしており、その結果として測距装置17,18からのレーザビームLbの照射方向がドアパネルDの部品搬出入姿勢P1と部品取付作業姿勢P2とで一定していても、シート状部品Pの取付位置の指示とその取付後の部品Pの有無検知とに対応できるものである。したがって、作業者Mの作業スペース側に測距装置17,18を設ける必要がなく、作業性を阻害することがない。
しかも、測距装置17,18はシート状部品Pの取付位置の指示とその取付後の部品Pの有無検知とに共通して使用されるものであるから、必要とされるセンサの数を減らして設備の簡素化と低コスト化を達成できるようになる。
図4は本発明の第2の実施の形態を示し、起立装置5の構造が先の第1の実施の形態のものと異なっている。なお、図4において先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
すなわち、図4と図1とを比較すると明らかなように、この第2の実施の形態では起立装置5のアクチュエータとしてロータリーシリンダ31を採用し、そのロータリーシリンダ31によって回転駆動されるスイングアーム32の先端にサポートフィンガー8を装着したもので、それ以外は図1に示したものと同様である。この第2の実施の形態においても第1の実施の形態のものと全く同様の効果が得られる。
図5は本発明の第3の実施の形態を示し、ドアパネルDの部品取付作業姿勢P2でのシート状部品Pの取付位置の指示ポイントと、搬出入姿勢P1でのシート状部品Pの有無検知のための検知ポイントとを、共通のレーザビームLbの光軸上に設定できない場合の例を示している。なお、図5において先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
すなわち、図5に示すように、支持フレーム16には、ドアパネルDに対する測距装置17,18からのレーザビームLbの照射方向を部品取付作業姿勢P2と搬出入姿勢P1とで切り換えるための光路切換手段として固定式の反射ミラー33と可動式の反射ミラー34が設けられている点で第1の実施の形態のものと異なっている。固定式の反射ミラー33は支持フレーム16から延設した補助フレーム35の先端に固定されている一方、可動式の反射ミラー34は支持フレーム16に斜めに装着したミラーセットシリンダ36によって進退移動可能に支持されている。より詳しくは、可動式の反射ミラ34ーはブラケット37に固定されているものの、このブラケット37はミラーセットシリンダ36の伸縮作動に応じて進退移動するようになっていて、これにより反射ミラー34の位置が選択的に切換可能となっている。
この第3の実施の形態では、部品取付作業姿勢P2にあるドアパネルDに対してシート状部品Pの取付位置を指示する際には、図5に示すように可動式の反射ミラー34を前進させた上で測距装置17,18からレーザビームLbを照射するものとする。測距装置17,18から発せられたレーザビームLbは、可動式の反射ミラー34および固定式の反射ミラー33で反射した上で、その反射レーザビームLb1のビームスポットB1,B11の照射をもって図2と同様にドアパネルD上にシート状部品Pの取付位置が指示される。
一方、搬出入位置P1に戻されたドアパネルDについてそのシート状部品Pの有無を検知する際には反射ミラー34を後退させる。これにより、測距装置17,18から発せられたレーザビームLbが直接搬出入姿勢P1にあるドアパネルD上に直接照射され、そのレーザビームLbのビームスポットB2をもってシート状部品Pの有無が検知される。
このように第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られることはもちろんのこと、部品取付位置の支持ポイントと部品有無の検知のための検知ポイントとを共通のレーザビームLbの光軸上に設定できない場合であっても、センサの数を増やすことなく所期の目的を達成できる利点がある。
本発明に係る取付作業支援装置の好ましい実施の形態を示す構成説明図。 図1の左側面説明図。 図1,2に示す取付作業支援装置での一連の動作手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態を示す構成説明図。 本発明の第2の実施の形態を示す構成説明図。
符号の説明
2,3…ゲージポスト(ワーク受け台)
5…起立装置
7…エアシリンダ
10…クランプ装置
17,18…レーザ式の測距装置
33…固定式の反射ミラー(光路切換手段)
34…可動式の反射ミラー(光路切換手段)
B1,B11…ビームスポット(指示ポイント)
B2…ビームスポット(検知ポイント)
D…ドアパネル(車体パネル)
Lb…レーザビーム(光ビーム)
P…シート状部品
P1…搬出入姿勢
P2…部品取付作業姿勢

Claims (6)

  1. ほぼ水平な搬出入姿勢にて搬入された車体パネルをワーク受け台上に位置決めクランプした上で、その車体パネルに取り付けられる別の部品の取り付け作業に適した部品取付作業姿勢まで車体パネルを起立させる起立装置と、
    部品取付作業姿勢にある車体パネルに対し部品取付位置を直接指示する光学式の部品取付位置指示機能と部品取付作業完了後に再び搬出入姿勢に戻った車体パネルについて取付部品の有無を検知する部品有無検知機能とを有しているとともに、車体パネルに向けて一定の向きで光ビームを照射する光学式の測距装置と、
    を備えていて、
    上記車体パネルを位置決めクランプするワーク受け台のうち少なくとも一部を車体パネルとともにその車体パネルの搬出入姿勢位置と部品取付作業姿勢位置との間で回転可能に構成するとともに、
    車体パネルが搬出入姿勢にあるか部品取付姿勢にあるかにかかわらず測距装置から一定の向きで照射される光ビームの光軸上に、部品取付位置を指示するときの指示ポイントと、取付部品の有無を検知するときの検知ポイントとが共に位置するように設定したことを特徴とする車体部品の取付作業支援装置。
  2. ほぼ水平な搬出入姿勢にて搬入された車体パネルをワーク受け台上に位置決めクランプした上で、その車体パネルに取り付けられる別の部品の取り付け作業に適した部品取付作業姿勢まで車体パネルを起立させる起立装置と、
    部品取付作業姿勢にある車体パネルに対し部品取付位置を直接指示する光学式の部品取付位置指示機能と部品取付作業完了後に再び搬出入姿勢に戻った車体パネルについて取付部品の有無を検知する部品有無検知機能とを有しているとともに、車体パネルに向けて光ビームを照射する光学式の測距装置と、
    を備えていて、
    上記車体パネルを位置決めクランプするワーク受け台のうち少なくとも一部を車体パネルとともにその車体パネルの搬出入姿勢位置と部品取付作業姿勢位置との間で回転可能に構成するとともに、
    車体パネルが部品取付作業姿勢あるときには測距装置から照射される光ビームがその車体パネル上の部品取付位置を指示する一方で、部品取付作業完了後の車体パネルが搬出入姿勢に戻ったときには測距装置から照射される光ビームが車体パネル上の取付部品の有無検知ポイントを指向するように、車体パネルの姿勢に応じて測距装置から照射される光ビームの光路を切り換える光路切換手段を設けたことを特徴とする車体部品の取付作業支援装置。
  3. 光路切換手段は、光路切り換えのための可動式の反射ミラーを有していることを特徴とする請求項2に記載の車体部品の取付作業支援装置。
  4. 二つの光学式の測距装置が並設されていて、
    一方の測距装置は、一定の向きでの光ビームの照射により、部品取付姿勢にある車体パネルへの部品取付位置の指示として取付部品の向きの指示と、搬出入姿勢にある車体パネル上での取付部品の有無を検知するようになっている一方、
    他方の測距装置は、一定の向きでの光ビームの照射により、部品取付姿勢にある車体パネルへの部品取付位置の指示としてその部品取付位置の端点を指示するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車体部品の取付作業支援装置。
  5. ワーク受け台は車種が相違する複数の車体パネルを位置決めクランプすることが可能となっている一方、
    測距装置は車体パネルの車種に応じてその位置が選択的に切換可能となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車体部品の取付作業支援装置。
  6. ワーク受け台は車種が相違する複数の車体パネルを位置決めクランプすることが可能となっている一方、
    測距装置は車体パネルの車種に応じて光ビームの照射方向が選択的に切換可能となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車体部品の取付作業支援装置。
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